JPS5948027B2 - アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法Info
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- JPS5948027B2 JPS5948027B2 JP13256176A JP13256176A JPS5948027B2 JP S5948027 B2 JPS5948027 B2 JP S5948027B2 JP 13256176 A JP13256176 A JP 13256176A JP 13256176 A JP13256176 A JP 13256176A JP S5948027 B2 JPS5948027 B2 JP S5948027B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は臭気がなく、成形性の良好な気体不透過アクリ
ロニトリル系樹脂組成物の製造方法に関するものである
。
ロニトリル系樹脂組成物の製造方法に関するものである
。
アクリロニトリル含有量の多い成形用アクリロニトリル
系樹脂は気体不透過性、水蒸気不透過性及び耐衝撃性が
優れているので、近年、食品用包装フィルム並びに炭酸
ガス充填飲料、食品、化粧品及び薬品などの容器として
用いられるようになつてきている。
系樹脂は気体不透過性、水蒸気不透過性及び耐衝撃性が
優れているので、近年、食品用包装フィルム並びに炭酸
ガス充填飲料、食品、化粧品及び薬品などの容器として
用いられるようになつてきている。
このようなアクリロニトリル系樹脂を製造するに際して
の基本的な考え方としては次の点が挙げられる。
の基本的な考え方としては次の点が挙げられる。
a シアノ基の優れた物理的、化学的性質を樹脂に付与
するため、高い割合のアクリロニトリル単位を樹脂中に
含有させる。
するため、高い割合のアクリロニトリル単位を樹脂中に
含有させる。
b アクリロニトリルの単独重合体は一般の押出し、射
出、吹き込み等の溶融成形加工が不可能であるので、溶
融成形性を改良し得るような単量体をアクリロニトリル
に共重合させる。
出、吹き込み等の溶融成形加工が不可能であるので、溶
融成形性を改良し得るような単量体をアクリロニトリル
に共重合させる。
c 耐衝撃性を付与するために樹脂中にゴム状重合体を
存在させる。
存在させる。
このような考え方による具体的なアクリロニトリル系樹
脂としては、例えば、ジエン系ゴム状重合体の存在下で
、アクリロニトリル70重量%以上と炭素数の少ない(
1〜6個)アルキル基を有するアクリル酸アルキルエス
テル又はメタクリル酸アルキルエステル30重量%以下
とから成る単量体混合物を重合させて得られるグラフト
共重合体と、該単量体混合物を共重甘させて得られる樹
脂状共重合体とを混合させて成るグラフト−ブレンド型
樹脂組成物(特公昭49−13853号)が知られてい
る。
脂としては、例えば、ジエン系ゴム状重合体の存在下で
、アクリロニトリル70重量%以上と炭素数の少ない(
1〜6個)アルキル基を有するアクリル酸アルキルエス
テル又はメタクリル酸アルキルエステル30重量%以下
とから成る単量体混合物を重合させて得られるグラフト
共重合体と、該単量体混合物を共重甘させて得られる樹
脂状共重合体とを混合させて成るグラフト−ブレンド型
樹脂組成物(特公昭49−13853号)が知られてい
る。
また、同様なグラフト−ブレンド型樹脂組成物は特開昭
48−791号によつて知られている。このようなグラ
フト−ブレンド型樹脂組成物が一般の押出し、射出、吹
き込み等において良好な成形加工性を示すためには、溶
融成形加工時にマトリツクスを形成する樹脂状共重合体
の溶融粘度が十分に低いことが必要である。
48−791号によつて知られている。このようなグラ
フト−ブレンド型樹脂組成物が一般の押出し、射出、吹
き込み等において良好な成形加工性を示すためには、溶
融成形加工時にマトリツクスを形成する樹脂状共重合体
の溶融粘度が十分に低いことが必要である。
しかしこのことは単に前記のようにアクリロニトリルに
アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキル
エステルを共重合させることによつてだけでは達成され
ず、更に分子量調節剤を使用することも不可欠である。
そして、元来高粘度であるこれらの共重合体の溶融成形
性を改良するための分子量調節剤としてはアクリルメル
カプタンが有効である節しかしながら、アクリルメルカ
プタンをアクリロニトリルとアクリル酸アルキルエステ
ル又はメタクリル酸アルキルエステルとの単量体混合物
に単に添加したのち共重合させた樹脂状共重合体を用い
ても、得られたグラフト−ブレンド型樹脂組成物の加熱
溶融成形物には、アルキルメルカプタンに起因すると思
われる臭気が存在し、このことが諸包装材料、特に食品
包装材料の商品価値を大きく損う原因となつている。し
たがつて本発明の目的は、臭気がなく、成形性の良好な
気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法
を提供することにある。
アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキル
エステルを共重合させることによつてだけでは達成され
ず、更に分子量調節剤を使用することも不可欠である。
そして、元来高粘度であるこれらの共重合体の溶融成形
性を改良するための分子量調節剤としてはアクリルメル
カプタンが有効である節しかしながら、アクリルメルカ
プタンをアクリロニトリルとアクリル酸アルキルエステ
ル又はメタクリル酸アルキルエステルとの単量体混合物
に単に添加したのち共重合させた樹脂状共重合体を用い
ても、得られたグラフト−ブレンド型樹脂組成物の加熱
溶融成形物には、アルキルメルカプタンに起因すると思
われる臭気が存在し、このことが諸包装材料、特に食品
包装材料の商品価値を大きく損う原因となつている。し
たがつて本発明の目的は、臭気がなく、成形性の良好な
気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法
を提供することにある。
本発明のこの目的は、アクリロニトリル60〜90重量
%と炭素数1〜6個のアルキル基を有す ・るアクリル
酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステル
から選ばれる少なくとも一種10〜40重量%と炭素数
12〜18個のアルキル基を有するメタクリル酸アルキ
ルエステル0〜15重量%とから成る単量体混合物の重
合反応開始後重合転化率7%までの間にアルキルメルカ
プタンを添加し、重合を継続することによつて樹脂状共
重合体(自)を製造し、この(Aと、共役ジエン単位5
0〜100重量%とアクリロニトリル単位50−0重量
%とから成るジエン系ゴム状重合体20〜60重量部の
存在下奢こアクリロニトリル30〜90重量%と炭素数
1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエス
テル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる少
なくとも一種10〜70重量%と炭素数12〜18個の
アルキル基を有するメタクリル酸アルキルエス子ル0〜
15重量%とから成る単量体混合物80〜40重量部(
該ジエン系ゴム状重合体との合計量100重量部)を重
合させて得られたグラフト共重合体(自)とを、該ジエ
ン系ゴム状重合体の含有量が3〜20重量%となるよう
に混合することによつて達成される。
%と炭素数1〜6個のアルキル基を有す ・るアクリル
酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステル
から選ばれる少なくとも一種10〜40重量%と炭素数
12〜18個のアルキル基を有するメタクリル酸アルキ
ルエステル0〜15重量%とから成る単量体混合物の重
合反応開始後重合転化率7%までの間にアルキルメルカ
プタンを添加し、重合を継続することによつて樹脂状共
重合体(自)を製造し、この(Aと、共役ジエン単位5
0〜100重量%とアクリロニトリル単位50−0重量
%とから成るジエン系ゴム状重合体20〜60重量部の
存在下奢こアクリロニトリル30〜90重量%と炭素数
1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエス
テル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる少
なくとも一種10〜70重量%と炭素数12〜18個の
アルキル基を有するメタクリル酸アルキルエス子ル0〜
15重量%とから成る単量体混合物80〜40重量部(
該ジエン系ゴム状重合体との合計量100重量部)を重
合させて得られたグラフト共重合体(自)とを、該ジエ
ン系ゴム状重合体の含有量が3〜20重量%となるよう
に混合することによつて達成される。
本発明における樹脂状共重合体(自)を製造するに際し
て重合体分子量調節剤として用いられるアルキルメルカ
プタンは、炭素数3〜16個のアルキルメルカプタンで
あつて、例えば、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデ
シルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ヘ
キシルメルカプタン、Sec−ブチルメルカプタン、n
−ブチルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン及びn
−プロピルメルカプタンなどがある。
て重合体分子量調節剤として用いられるアルキルメルカ
プタンは、炭素数3〜16個のアルキルメルカプタンで
あつて、例えば、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデ
シルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ヘ
キシルメルカプタン、Sec−ブチルメルカプタン、n
−ブチルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン及びn
−プロピルメルカプタンなどがある。
このアルキルメルカプタンの添加時期は、重合反応開始
後重合転化率7%までの間、好ましくは0.5〜 5%
の間である。アルキルメルカプタンをあらかじめ単量体
混合物に添加しておいてから重合反応を開始させて得ら
れた樹脂状共重合体は、これを単独で溶融成形しても臭
気がなく、また、本発明におけるグラフト共重合体”)
もアルキルメルカプタンを用いなι’、で製造したもの
はそれ単独の溶融成形物としては臭気がないのであるが
、両者の混合物を溶融成形したものにはアルキルメルカ
プタン単体の臭気ではないものの、これに起因する臭気
が存在する。(この臭気は樹脂組成物中に存在するジエ
ン系ゴム状重合体の量が増加するにつれて強くなるコま
た、(至)の製造時転化率が7%を越えてからアルキル
メルカプタンを添加すると、得られた樹脂状共重合体と
(自)との組成物の成形性が著しく不良となる。アクリ
ルメルカプタンの使用量は、樹脂状共重合体囚を製造す
るに際して用いられる全単量体混合物100重量部当た
り、0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部で
ある。0.1重量部未満では、(4)の流動性が改良さ
れず、また5重量部を越える量は流動性の改良の程度が
飽和に達するので意味がない。
後重合転化率7%までの間、好ましくは0.5〜 5%
の間である。アルキルメルカプタンをあらかじめ単量体
混合物に添加しておいてから重合反応を開始させて得ら
れた樹脂状共重合体は、これを単独で溶融成形しても臭
気がなく、また、本発明におけるグラフト共重合体”)
もアルキルメルカプタンを用いなι’、で製造したもの
はそれ単独の溶融成形物としては臭気がないのであるが
、両者の混合物を溶融成形したものにはアルキルメルカ
プタン単体の臭気ではないものの、これに起因する臭気
が存在する。(この臭気は樹脂組成物中に存在するジエ
ン系ゴム状重合体の量が増加するにつれて強くなるコま
た、(至)の製造時転化率が7%を越えてからアルキル
メルカプタンを添加すると、得られた樹脂状共重合体と
(自)との組成物の成形性が著しく不良となる。アクリ
ルメルカプタンの使用量は、樹脂状共重合体囚を製造す
るに際して用いられる全単量体混合物100重量部当た
り、0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部で
ある。0.1重量部未満では、(4)の流動性が改良さ
れず、また5重量部を越える量は流動性の改良の程度が
飽和に達するので意味がない。
本発明における樹脂状共重合体(4)の製造に用いられ
るアクリロニトリル量は単量体混合物中60〜90重量
%である。
るアクリロニトリル量は単量体混合物中60〜90重量
%である。
60重量%未満の場合には気体不透過性が不良であり、
90重量%を越えると溶融成形加工性が低下するので実
用的でない。
90重量%を越えると溶融成形加工性が低下するので実
用的でない。
また、(4)の製造に使用される炭素数1〜6個のアル
キル基を有するアクリル酸アルキルエステル及びメタク
リル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
タリル酸プロピル及びメタクリル酸ブチルなどが挙げら
れる。使用量が単量体混合物中10重量%未満の場合に
は成形性が悪く、40重量%を越えると気体不透過性が
悪くなる。囚及び(B)の製造に際して必要に応じて用
いられる炭素数12〜18個のアルキル基を有するメタ
クリル酸アルキルエステルとしては、メタクリル酸ラウ
リル及びメタクリル酸ステアリルなどが挙げられる。
キル基を有するアクリル酸アルキルエステル及びメタク
リル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
タリル酸プロピル及びメタクリル酸ブチルなどが挙げら
れる。使用量が単量体混合物中10重量%未満の場合に
は成形性が悪く、40重量%を越えると気体不透過性が
悪くなる。囚及び(B)の製造に際して必要に応じて用
いられる炭素数12〜18個のアルキル基を有するメタ
クリル酸アルキルエステルとしては、メタクリル酸ラウ
リル及びメタクリル酸ステアリルなどが挙げられる。
これらの単量体は耐水性及び耐アルコール性を付与する
目的で使用することができる。使用量はO〜15重量%
、好ましくはO〜10重量%である。15重量%を越え
ると耐水性及び耐アルコール性の改良効果は飽和に達し
、しかも溶融成形物にピーリング現象が見られるので好
ましくない。
目的で使用することができる。使用量はO〜15重量%
、好ましくはO〜10重量%である。15重量%を越え
ると耐水性及び耐アルコール性の改良効果は飽和に達し
、しかも溶融成形物にピーリング現象が見られるので好
ましくない。
(4)の製造は、通常の塊状重合、溶液重合、懸濁重合
及び乳化重合などのいずれの方法によつても可能である
が、乳化重合方法によるのが好ましい。
及び乳化重合などのいずれの方法によつても可能である
が、乳化重合方法によるのが好ましい。
重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド及びター
シヤリーブチルパーオキシピバレートなどの通常用いら
れる有機又は無機の過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リルなどのアゾ系遊離基発生剤並びに水溶性の過酸化物
と還元剤とを組合せたレドツクス系開始剤などが用いら
れる。また、乳化剤としては、高級脂肪酸、ロジン酸又
はアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩;高級
脂肪族アルコールの硫酸エステルアルカリ金属塩又はリ
ン酸エステルなどの界面活性剤が用いられる。重合温度
はO〜100℃である。また重合に際して、単量体混合
物及びその他の成分を連続的に又は断続的に添加する方
法を採用することもできる。本発明におけるグラフト共
重合体(B)の製造に用いられるジエン系ゴム状重合体
は、ブタジエン又はイソプレンなどの共役ジエン単位5
0〜100重量%、好ましくは70〜100重量%とア
クリロニトリル単位50−0重量%、好ましくは30〜
o重量%とから成る重合体であつて、通常は乳化重合に
より調製される。アクリロニトリル単位が50重量%を
越えると得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低下するため
好ましくない。なお、ジエン系ゴム状重合体としては、
樹脂組成物の特に低温下における耐衝撃性を優れたもの
とするためにガラス転移点の低いものが好ましい。この
ジエン系ゴム状重合体にグラフトされるアクリロニトリ
ルの使用量は全グラフト単量体中30〜90重量%、好
ましくは35〜70重量%である。
ウム、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド及びター
シヤリーブチルパーオキシピバレートなどの通常用いら
れる有機又は無機の過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リルなどのアゾ系遊離基発生剤並びに水溶性の過酸化物
と還元剤とを組合せたレドツクス系開始剤などが用いら
れる。また、乳化剤としては、高級脂肪酸、ロジン酸又
はアルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩;高級
脂肪族アルコールの硫酸エステルアルカリ金属塩又はリ
ン酸エステルなどの界面活性剤が用いられる。重合温度
はO〜100℃である。また重合に際して、単量体混合
物及びその他の成分を連続的に又は断続的に添加する方
法を採用することもできる。本発明におけるグラフト共
重合体(B)の製造に用いられるジエン系ゴム状重合体
は、ブタジエン又はイソプレンなどの共役ジエン単位5
0〜100重量%、好ましくは70〜100重量%とア
クリロニトリル単位50−0重量%、好ましくは30〜
o重量%とから成る重合体であつて、通常は乳化重合に
より調製される。アクリロニトリル単位が50重量%を
越えると得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低下するため
好ましくない。なお、ジエン系ゴム状重合体としては、
樹脂組成物の特に低温下における耐衝撃性を優れたもの
とするためにガラス転移点の低いものが好ましい。この
ジエン系ゴム状重合体にグラフトされるアクリロニトリ
ルの使用量は全グラフト単量体中30〜90重量%、好
ましくは35〜70重量%である。
使用量が90重量%を越えると耐衝撃性が低下し、しか
も成形品の黄着色が激しくなる。30重量%未満の場合
には耐衝撃性が低下し、しかも成形品の表面光沢が悪く
なる。
も成形品の黄着色が激しくなる。30重量%未満の場合
には耐衝撃性が低下し、しかも成形品の表面光沢が悪く
なる。
また、炭素数1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸
アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエス子ルと
しては、前Δ5A)の製造に用いられると同様のものを
挙げることができる。
アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエス子ルと
しては、前Δ5A)の製造に用いられると同様のものを
挙げることができる。
使用量は10〜70重量%、好ましくは30〜65重量
%である。10重量%未満では成形性が悪く、70重量
%を越えると気体不透過性が悪くなる。
%である。10重量%未満では成形性が悪く、70重量
%を越えると気体不透過性が悪くなる。
ジエン系ゴム状重合体の存在下におけるグラフト重合は
通常の方法に従つて行うことができる。ただし、ジエン
系ゴム状重合体とこれにグラフト重合させる単量体混合
物との比率は20/80〜60/40好ましくは40/
60〜60/40(重量部)とされる。該ゴム状重合体
の割合が60重量部を越えると耐衝撃性及び成形品の表
面光沢が不良となり、また、20重量部未満であると耐
衝撃性及び加工性(成形加工時の粘度上昇による流れ特
性)が不良となり、それに付随して成形品の黄着色が激
しくなる。また、グラフト共重合体(B)の溶融時の流
動性が樹脂組成物の成形性に与える影響は樹脂状共重合
体(4)のそれに比べて小さく、しかも、グラフト重合
に際して用いたアルキルメルカプタンの量とそのグラフ
ト共重合体の成形品の臭気の強さとは相関する傾向にあ
る(アルキルメルカプタンを使用しなければ臭気は皆無
)ので、グラフト重合に際してはアルキルメルカプタン
を使用しないことが好ましい。なお、グラフト重合に供
される重合開始剤及び乳化剤は前記(自)の製造に用い
られると同様のものを用いることができる。上言α〜と
(19との混合割合は、(自)と(mとの合計量中ジエ
ン系ゴム状重合体が3〜20重量%、好ましくは5〜2
0重量%となるような割合である。ジエン系ゴム状重合
体が20重量%を越えても耐衝撃強度は飽和に達し、し
かも気体不透過性が低下するので好ましくない。両者の
混合方法はドライブレンド及びラテツクスブレンドのい
ずれであつてもよい。このようにして調製された本発明
の樹脂組成物は成形性が良好であり、臭気がなく、気体
不透過性及び耐衝撃性の優れた成形品を与えることがで
きるので、特に各種の容器として有用である。
通常の方法に従つて行うことができる。ただし、ジエン
系ゴム状重合体とこれにグラフト重合させる単量体混合
物との比率は20/80〜60/40好ましくは40/
60〜60/40(重量部)とされる。該ゴム状重合体
の割合が60重量部を越えると耐衝撃性及び成形品の表
面光沢が不良となり、また、20重量部未満であると耐
衝撃性及び加工性(成形加工時の粘度上昇による流れ特
性)が不良となり、それに付随して成形品の黄着色が激
しくなる。また、グラフト共重合体(B)の溶融時の流
動性が樹脂組成物の成形性に与える影響は樹脂状共重合
体(4)のそれに比べて小さく、しかも、グラフト重合
に際して用いたアルキルメルカプタンの量とそのグラフ
ト共重合体の成形品の臭気の強さとは相関する傾向にあ
る(アルキルメルカプタンを使用しなければ臭気は皆無
)ので、グラフト重合に際してはアルキルメルカプタン
を使用しないことが好ましい。なお、グラフト重合に供
される重合開始剤及び乳化剤は前記(自)の製造に用い
られると同様のものを用いることができる。上言α〜と
(19との混合割合は、(自)と(mとの合計量中ジエ
ン系ゴム状重合体が3〜20重量%、好ましくは5〜2
0重量%となるような割合である。ジエン系ゴム状重合
体が20重量%を越えても耐衝撃強度は飽和に達し、し
かも気体不透過性が低下するので好ましくない。両者の
混合方法はドライブレンド及びラテツクスブレンドのい
ずれであつてもよい。このようにして調製された本発明
の樹脂組成物は成形性が良好であり、臭気がなく、気体
不透過性及び耐衝撃性の優れた成形品を与えることがで
きるので、特に各種の容器として有用である。
以下に本発明を実施例によつて説明する。なお、実施例
中の部数及び%数は特に断わらない限り重量基準である
。実施例 1 樹脂状共重合体(自)の製造 第1表に示す単量体混合物100部、ラウリル硫酸ナト
リウム0.8部、無水ピロリン酸ナトリウム0.2部、
過硫酸カリウム0.08部及び水200部をオートクレ
ーブに仕込み、窒素雰囲気下に撹拌しながら55℃で1
6時間重合を行い(重合転化率第1表参照)、安定性の
良好な樹脂状共重合体A−1〜A− 6を得た。
中の部数及び%数は特に断わらない限り重量基準である
。実施例 1 樹脂状共重合体(自)の製造 第1表に示す単量体混合物100部、ラウリル硫酸ナト
リウム0.8部、無水ピロリン酸ナトリウム0.2部、
過硫酸カリウム0.08部及び水200部をオートクレ
ーブに仕込み、窒素雰囲気下に撹拌しながら55℃で1
6時間重合を行い(重合転化率第1表参照)、安定性の
良好な樹脂状共重合体A−1〜A− 6を得た。
使用したアルキルメルカプタンの種類、量及び添加時期
は第1表に示す通りである。2 −(1)ジエン系ゴム
状重合体ラテツクスの製造下記の重合処方のうち、CH
Pを除くすべてをオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気
下に反応系の温度を5℃に調節したのち、CHPを系に
添加して20時間撹拌しながら反応を完結さ 4姐重合
転化率97%)、安定性の良好なアクリロニトリル−ブ
タジエンゴム状共重合体ラテツクスを得た。
は第1表に示す通りである。2 −(1)ジエン系ゴム
状重合体ラテツクスの製造下記の重合処方のうち、CH
Pを除くすべてをオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気
下に反応系の温度を5℃に調節したのち、CHPを系に
添加して20時間撹拌しながら反応を完結さ 4姐重合
転化率97%)、安定性の良好なアクリロニトリル−ブ
タジエンゴム状共重合体ラテツクスを得た。
このラテツクス中のゴム状共重合体は、電子顕微鏡観察
によれば、平均粒径0.1μの均一な粒子であつた。2
−(2)グラフト共重合体(B)の製造第2表に示す単
量体混合物100部、2−(1)で製造したアクリロニ
トリループタジエンコム状共重合体100部(ラテツク
ス中の固形分として)、ラウリル硫酸ナトリウム0.8
部、無水ピロリン酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウ
ム0.08部及び水600部をオートクレーブに仕込み
、窒素雰囲気下に撹拌しながら55℃で16時間重合を
行うことによつて安定性の良好なグラフト共重合体ラテ
ツクスB−1及びB−2を得た。
によれば、平均粒径0.1μの均一な粒子であつた。2
−(2)グラフト共重合体(B)の製造第2表に示す単
量体混合物100部、2−(1)で製造したアクリロニ
トリループタジエンコム状共重合体100部(ラテツク
ス中の固形分として)、ラウリル硫酸ナトリウム0.8
部、無水ピロリン酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウ
ム0.08部及び水600部をオートクレーブに仕込み
、窒素雰囲気下に撹拌しながら55℃で16時間重合を
行うことによつて安定性の良好なグラフト共重合体ラテ
ツクスB−1及びB−2を得た。
3 樹脂組成物の製造及び物゛囲評価
前記1及び2−(2)でそれぞれ製造した樹脂状共重合
体(4)ラテツクス及びグラフト共重合体(B)ラテツ
クスを第3表に示す組合せで、得られる樹脂組成物中の
ゴム状共重合体の含有量が13重量%となるように調整
混合し、この混合ラテツクスを0.4%硫酸アルミニウ
ム水溶液で凝固して重合体を塩析し、淵別水洗した後、
6『Cで48時間乾燥することにより白色粉末重合体を
得た。
体(4)ラテツクス及びグラフト共重合体(B)ラテツ
クスを第3表に示す組合せで、得られる樹脂組成物中の
ゴム状共重合体の含有量が13重量%となるように調整
混合し、この混合ラテツクスを0.4%硫酸アルミニウ
ム水溶液で凝固して重合体を塩析し、淵別水洗した後、
6『Cで48時間乾燥することにより白色粉末重合体を
得た。
この重合体を押出し成形機により180℃に加熱してペ
レツトを作成した。また、このペレツトを190℃に加
熱した中空成形機により成形して3001のブローピン
を作成し、それぞれ物性評価に供した。結果を第3表に
示す。なお、物性の評価方法は下記の通りである。ブロ
ーピンの臭気:成形後1日目及び10日目のブローピン
の臭気の有無を5人のパネラ一により判定した。
レツトを作成した。また、このペレツトを190℃に加
熱した中空成形機により成形して3001のブローピン
を作成し、それぞれ物性評価に供した。結果を第3表に
示す。なお、物性の評価方法は下記の通りである。ブロ
ーピンの臭気:成形後1日目及び10日目のブローピン
の臭気の有無を5人のパネラ一により判定した。
ブローピンの落下強度:ブローピンに5℃の水300g
を入れて密封し、5℃で1時間放置したのち、鉄板平面
に対して垂直に落下させてブローピンが50%破損する
高さを求めた。
を入れて密封し、5℃で1時間放置したのち、鉄板平面
に対して垂直に落下させてブローピンが50%破損する
高さを求めた。
溶融粘度105ポイズを示す温度:ペレツトを用い、高
化式フローテスターで200k9/?の荷重下で昇温法
によつて調べた温度−粘度の関係から求めた。
化式フローテスターで200k9/?の荷重下で昇温法
によつて調べた温度−粘度の関係から求めた。
酸素透過率:インフレーシヨン法で0.02m7!Lの
薄膜をつくり、ASTMDl434−63の試験法に基
づいて測定した。
薄膜をつくり、ASTMDl434−63の試験法に基
づいて測定した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル60〜90重量%と炭素数1〜6
個のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及
びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる少なくと
も一種10〜40重量%と炭素数12〜18個のアルキ
ル基を有するメタクリル酸アルキルエステル0〜15重
量%とから成る単量体混合物の重合反応開始後重合転化
率7%までの間にアルキルメルカプタンを添加し、重合
を継続することによつて樹脂状共重合体(A)を製造し
、この(A)と、共役ジエン単位50〜100重量%と
アクリロニトリル単位50〜0重量%とから成るジエン
系ゴム状重合体20〜60重量部の存在下に、アクリロ
ニトリル30〜90重量%と炭素数1〜6個のアルキル
基を有するアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル
酸アルキルエステルから選ばれる少なくとも一種10〜
70重量%と炭素数12〜18個のアルキル基を有する
メタクリル酸アルキルエステル0〜15重量%とから成
る単量体混合物80〜40重量部(該ジエン系ゴム状重
合体との合計量100重量部)を重合させて得られたグ
ラフト共重合体(B)とを、該ジエン系ゴム状重合体の
含有量が3〜20重量%となるように混合することを特
徴とする臭気がなく、成形性の良好な気体不透過性アク
リロニトリル系樹脂組成物の製造方法。 2 アルキルメルカプタンが炭素数3〜16個のアルキ
ルメルカプタンである特許請求の範囲第1項記載のアク
リロニトリル系樹脂組成物の製造方法。 3 アルキルメルカプタンの添加量が(A)の製造に供
される単量体混合物100重量部当たり0.1〜5重量
部である特許請求の範囲第1項記載のアクリロニトリル
系樹脂組成物の製造方法。 4 アルキルメルカプタンの添加を重合転化率0.5〜
5%の間に行う特許請求の範囲第1項記載のアクリロニ
トリル系樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13256176A JPS5948027B2 (ja) | 1976-11-04 | 1976-11-04 | アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13256176A JPS5948027B2 (ja) | 1976-11-04 | 1976-11-04 | アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5357250A JPS5357250A (en) | 1978-05-24 |
JPS5948027B2 true JPS5948027B2 (ja) | 1984-11-22 |
Family
ID=15084165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13256176A Expired JPS5948027B2 (ja) | 1976-11-04 | 1976-11-04 | アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5948027B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0227522Y2 (ja) * | 1983-01-26 | 1990-07-25 | ||
JPH0514501Y2 (ja) * | 1986-03-14 | 1993-04-19 |
-
1976
- 1976-11-04 JP JP13256176A patent/JPS5948027B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0227522Y2 (ja) * | 1983-01-26 | 1990-07-25 | ||
JPH0514501Y2 (ja) * | 1986-03-14 | 1993-04-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5357250A (en) | 1978-05-24 |
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