JPS6020186Y2 - テ−プレコ−ダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は再生状態から早送り用操作レバーが操作された
際早送りアイドラーが動作状態にならないようにテープ
レコーダーに関スる。

最近のテープレコーダーにおいては再生時に早送り用操
作レバーを操作させるとキュー動作となる機構が具備さ
れているが、超小型のカセットを用いるテープレコーダ
ーでは本体が極めて小型化されるためにキュー機構を具
備するだけのスペースがなくなる場合がある。

このため再生時（録音時）に誤まって早送り操作された
時不用意に早送りアイドラーが動作状態にならないよう
にする必要がある。

即ち、本来のキュー機構が附属されている場合には安定
したキュー動作状態をメカニカル的に設定しているので
問題はないが、キュー機構を具備していないのに誤まっ
て早送り操作がなされ早送りアイドラーが動作状態にな
った場合には不安定なテープ走行状態が起生ずることと
なり、テープレコーダーが故障しているかの如き印象を
使用者に与え好ましくない。

本考案は斯る点に鑑み提案されたもので、以下図面の示
す実施例について説明する。

１はモーターで、そのプーリー２に掛けられたベルト３
はガイドプーリー４を介してフライホイール５を回転す
る。

６及び７は巻取用プーリー及び供給用プーリーで各々カ
セットのリールハブと保合関係になるリールスピンドル
有スる。

８は矢印Ａ−Ａ’方向に軸９と長孔１０によってスライ
ド自在になった再生用操作バレーで、スプリング１１に
よって常時Ａ方向に附勢されており、該スプリング１１
に抗して矢印Ａ′方向にスライドした時それは再生操作
位置となり、図示せぬロック機構によりロックされるよ
うになっている。

１２は支軸１３により回動自在に設けられると共に線条
バネ１４によって時計方向に常時附勢された制動レバー
で、制動片１５がフライホイール５の局面に圧接するよ
うになっている。

前記再生用操作バレー８には凹所１６を形成する一対の
突部１７，１８が形成されており、その凹所１６内には
前記制動レバー１２の一端に形成された係合突片１２ａ
が対向して臨まされている。

１９は再生用アイドラーで、軸２０を中心に回転するよ
うにレバー２１上に設けられており、スプリング２２に
よってフライホイール５の小径部５ａと巻取用プーリー
６間に介在するよう附勢されている。

即ち、第１図に示す停止時には再生用アイドラー１９は
フライホイール小径部５ａ及び巻取用プーリー６から離
間しており、再生用操作バレー８が操作された第２図の
再生時にはフライホイール小径部５ａと巻取用プーリー
６の間に介在されるよう構成されているものである。

尚、それ等の連動機構は本考案の要旨としていないので
図中省略している。

２３は矢印Ａ−Ａ’方向にスライド自在になった早送り
操作用レバーである。

２４は中継レバーで軸２５を支点として回動自在に設け
られ、前記早送り用操作レバー２３の突ピン２６と嵌合
する長孔２７が一端に設けられ、他端折曲部２８が前記
制動レバー１２の他端１２ａに当接するよう対向してい
る。

２９は前記中継レバー２４の軸２５に巻回され一端がス
トッパーピン３０に係止されて他端が前記突ピン２６に
係止されたキックバネで、該キックバネ２９は中継レバ
ー２４を反時計方向に回動附勢すると同時に早送り用操
作レバー２３を矢印Ａ方向に附勢している。

３１は早送りアイドラーでレバー３２上に回転自在に設
けられており、該レバー３２は軸３３を支点として回動
自在に設けられ、レバー上の折曲片３２ａと早送り用操
作レバー３２の折曲部２３ａとの間に各端部が係止され
たトリガバネ３４によって時計方向に附勢されている。

本考案テープレコーダーは上述したように構成されてお
り、以下その動作について説明する。

第１図は停止状態であり、この状態より再生用操作バレ
ー８をスプリング１１に抗して矢印Ａ′方向にスライド
させるならば、突部１７によって制動レバー１２はスプ
リング１４に抗して反時計方向に回動しその制動片１５
が巻取用プーリー６から離間する。

そして再生用アイドラー１９がフライホイール小径部５
ａを巻取用プーリー６との間に介在されて第２図に示す
再生状態となる。

次にこの再生時に早送り用操作レバー２３を矢印Ａ′方
向にスライドさせると、中継レバー２４はキックバネ２
９に抗して時計方向に回動し、その他端折曲部２８が制
動レバー１２の他端１２ｂに当接し、該制動レバー１２
を反時計方向に回動させようとするが、該制動レバー１
２はその一端の係合突片１２ａが再生用操作バレー８の
突部１７に係合したま）にあり、回動不可能状態になっ
ているため、中継レバー２４は大きなストロークだけ回
動し得す、その結果早送り用操作レバー２３の操作スト
ロークは小となり、該操作レバー２３によってキックバ
ネ３４を介して時計方向に操作されようとする早送りア
イドラー３１は巻取プーリー６とフライホイール５に介
在する位置まで移行せず、動作状態になるのが阻止され
ることとなる。

この状態を第３図に示す。又、第１図に示す停止状態か
ら早送り用操作レバー２３を矢印Ａ′方向に操作したな
らば、制動レバー１２の一端の係合突片１２ａが再生用
操作バレー８の突部１７と関係なく凹所１６内を回動す
ることが可能になっているため、早送り用操作レバー２
３と連動する中継レバー２４は大きく回動し得、その結
果早送り用操作レバーの操作ストロークを大きく採るこ
とが出来るので、該操作レバー２３の操作に伴い時計方
向に回動するレバー３２を介して早送りアイドラー３１
を巻取用プーリー６とフライホイール２に接触する動作
位置まで移行させて第４図に示す早送り状態とすること
が出来るものであ。

本考案テープレコーダーは上述したように、巻取用プー
リーに制動を附与するため回動自在に設けられた制動レ
バーと、非操作時に前記制動し六−の係合突片と離間し
てその回動を許容するも、操作時には該係合突片と係合
して制動を解くように制動レバーを回動させると同時に
その回動位置を拘束する再生用操作バレーと、一定の操
作ストロークにより早送りアイドラーを動作位置に作動
すると共に制動を解くように前記制動レバーを回動させ
る早送り用操作レバーとより戊り、前記再生用操作バレ
ーが操作された再生状態において回動が拘束されている
制動レバーにより、前記早送り用操作レバーが一定の操
作ストロークに達しないように規制するように構成した
ものであるから、制動レバーを巧みに利用するだけで、
予めキュー機構を具備していないテープレコーダーにお
いて再生時に早送り用操作レバーを誤まって操作しても
その操作ストロークが中途で阻止されて早送り状態には
なり得す、不安定なテープ走行を起生ずる懸念を完全に
解消することが出来るもので実用的なものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案テープレコーダーの実施例を示し、第１図は
停止状態の平面図、第２図は再生状態の平面図、第３図
は再生状態から早送り操作をなした状態の平面図、第４
図は早送り状態の平面図である。 ５・・・・・・フライホイール、６・・・・・・巻取用
プーリー、８・・・・・・再生用操作バレー、１・・・
・・・制動レバー、１３・・・・・・支軸、１４・・・
・・・線条バネ、１６・・・・・・凹所、１７・・・・
・・突部、２４・・・・・・中継レバー、２３・・・・
・・早送り用操作レバー ３１・・・・・・早送りアイ
ドフーＯ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻取用プーリーに制動を附与するため回動自在に設けら
   れた制動レバーと、非操作時に前記制動レバーの係合突
   片と離間してその回動を許容するも、操作時には該係合
   突片を係合して制動を解くように制動レバーを回動させ
   ると同時にその回動位置を拘束する再生用操作レバーと
   、一定の操作ストロークにより早送りアイドラーを動作
   位置に作動すると共に制動を解くように前記制動レバー
   を回動させる早送り用操作レバーとより戒り、前記再生
   用操作バレーが操作された再生状態において回動が拘束
   されている制動レバーにより、前記早送り用操作レバー
   が一定の操作ストロークに達しないように規制するよう
   に構成したことを特徴とするテープレコーダー。