JPS6019945B2 - 二液型接着剤組成物 - Google Patents

二液型接着剤組成物

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JPS6019945B2
JPS6019945B2 JP22653182A JP22653182A JPS6019945B2 JP S6019945 B2 JPS6019945 B2 JP S6019945B2 JP 22653182 A JP22653182 A JP 22653182A JP 22653182 A JP22653182 A JP 22653182A JP S6019945 B2 JPS6019945 B2 JP S6019945B2
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component adhesive
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秀美 土肥
孝則 岡本
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Okura Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は優れた接着性能を有する構造用の新規な二液型
接着剤組成物に関するものである。
二液型アアクリル系接着剤の中で近年第二世代アクリル
と呼ばれる二液型接着剤が紹介されるようになってきた
。これは通常アクリルモノマー、ェラストマー、有機過
酸化物及び硬化促進剤の組み合わせから構成されており
、使用されるヱラストマーの種類により次の二種類に大
別される。一つのタイプはエラストマ−としてクロルス
ルホン化ポリエチレンを使用しており、硬化の際にェラ
ストマー側鎖にラジカルを生じ、これにアクリルモノマ
ーがグラフト重合する機構を有するものであり、優れた
接着性能を発揮する反面、ェラストマーにクロルスルホ
ン化ポリエチレンを使用しているために長期保存または
高温加熱によって塩素が脱離し、その作用で金属接着面
が腐食されて接着強度の低下を招くという欠点がある。
このためェポキシ系化合物を脱塩素吸収剤として添加し
安定化を図っているが、充分な効果を発揮しているとは
云えない。もう一つのタイプとして、ニトリルゴム等の
ジェン系ェラストマーを使用した第二世代アクリルも知
られているが硬化過程でのジェン系ェラストマ−とアク
リルモノマーとのイC学績合はクロルスルホン化ポリエ
チレンを使用した場合に比べて不十分であり、接着強度
も満足すべきものとは云えない。本発明者等は、第二世
代アクリルについての上記の従来技術の欠点が解消され
た高性能の新規な二液型アクリル系接着剤を開発する目
的で鋭意研究を進めた。
即ち、本発明者等は成分の一つであるェラストマーにク
ロルスルホン基を有しないニトリルゴムを用い、かつ該
ニトリルゴムの分子中に(メタ)アクリル基を導入する
と、接着による硬化の際に確実にグラフトや一部架橋反
応を超して優れた接着強度を発揮し、更に熱分解による
脱塩素化反応も生じようがないため、耐熱性も良好にな
ると考えた。そして分子中に(メタ)アクリル基を導入
する方法としてはまずイオン結合による方法を考えた。
イオン結合を有するアクリル系接着剤としては本発明者
等の発明による一液型の嫌気性接着剤があり(侍公昭5
2−47492号、同52一47766号公報)、これ
はイオン結合の効果によって優れた薮着強度と油面接着
性を有しているが、硬化物に可捺性が欠けるため妖合部
以外の構造用の接着剤としては不適であった。
そこで本発明者等は可操性が良好で分子中にカルボキシ
ル基を含有するニトリルゴムに着目し、このカルボキシ
ル基を分子中に(メタ)アクリル基と酸性基を有する化
合物の共存下に金属化合物やアミンで中和することによ
り、イオン結合を介して目的とする(メタ)アクリル基
が導入されたニトリルゴムを得て、これを用いてこ液型
アクリル系嬢看剤を調製したところ、優れた物性を示す
ことを見出した。特に、中和の際の共存化合物として次
の一般式(2}(但し、Rは水素またはメチル基、R′
は炭素数2〜10のアルキレン基、nは1または2)で
表わされる(メタ)アクリル基含有酸性リン酸ェステル
を用いた場合に接着強度が著しく優れていることを見出
した。
しかしながら、このタイプは従釆のニトリルゴム系の第
二世代アクリルと同様、長期の耐水性や耐候試験の結果
、接着強度がやや低下する傾向が見られ、使用目的によ
っては不満足であった。そこでイオン結合を介してだけ
でなく更に共有結合を介しても(メタ)アクリル基を導
入することを検討した。共有結合により(メタ)アクリ
ル基を導入する方法については種々検討の結果、本発明
者等は前記カルボキシル基含有ニトリルゴムのカルボキ
シル基とィソシアネート基含有(メタ)アクリレートの
ィソシアネート基とを付加縮合させることによりアミド
結合を介してニトリルゴム中に(メタ)アクリル基を導
入することに成功した。このようにして得られたイオン
結合と共有結合の両者を介して(メタ)アクリル基が導
入されている変性されたニトリルゴムを用いて二液型ア
クリル系接着剤を調整し物性を測定した結果、従来技術
の欠点だけでなく、前述の耐水性、耐膜性の欠点も解消
されており、従来の第二世代アクリルと比較して更に優
れた接着強度と油面接着性を有している新規な二液型ア
クリル系接着剤が得られることを見出して本発明に至っ
たのである。これはイオン結合を介してのグラフト重合
に更に共有結合を介してのグラフト重合が起るため、前
者による著しい接着強度の増大と油面接着性の付与効果
が更に後者によって強められ、前者の欠点であった耐水
性、耐候性の問題も解消されたと考えられる。カルボキ
シル基含有ニトリルゴム中にイオン結合と共有結合の両
者により(メタ)アクリル基を導入する場合にその順序
は作業性の点からまず共有結合によって導入し、次いで
イオン結合によって導入するのが好ましく、またその割
合は共有結合がカルボキシル基含有ニトリルゴム中のカ
ルボキシル基の1当量に対して0.05〜0.2当量に
なる割合が好ましい。尚、(メタ)アクリル基を含有す
る酸性リン酸ェステルを使用した例としては、本発明者
等の発明になる特公昭47−2処9び号、同47一45
726号公報の他にも多数知られており、第二世代アク
リル系接着剤に使用した例(特開昭54一141826
号公報)も見られるが、これらは単に前記酸性リン酸ェ
ステルを組成物に添加しただけで本発明のようにイオン
結合によりニトリルゴムの分子中に導入された例は見ら
れず、本発明のような著しい効果は発現しない。
以下、本発明の組成上の特徴及びその効果について詳述
する。
即ち、本発明はアクリルモノマーと有機過酸化物及び必
要に応じてゲル化安定剤を添加してなる1液と、アクリ
ルモノマ−と硬化促進剤及び必要に応じてゲル化安定剤
を添加してなる0液より構成され、少なくとも一方には
変性ニトリルゴムを含有する二液型接着剤において、該
変性ニトリルゴムは分子中にカルボキシル基を有するニ
トリルゴムのカルボキシル基の一部がィソシアネート基
含有(メタ)アクリレートと付加縮合されて共有結合を
形成しており、残りのカルボキシル基の一部が(メタ)
アクリル基含有酸性リン酸ヱステルの共存下に二価金属
化合物または脂肪族ポリアミンで中和されている分子中
に共有結合及びイオン結合を介して(メタ)アクリル基
が導入されている変性されたニトリルゴムであることを
特徴とする二液型接着剤組成物に関するものである。
アクリルモノマーとしては例えばメチルメタクリレート
、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、テトラヒドロフルフリル
メタクリレート、2ーエチルヘキシルメタクリレート等
のメタクリル酸アルキルェステル類または同種のアクリ
ル酸アルキルェステル類、2ーヒドロキシェチルメタク
リレート、2ーヒドロキシプロピルメタクリレート等の
ヒドロキシアルキルメタクリレート類または同種のヒド
ロキシアルキルアクリレート類、多価アルコールのポリ
メタクリレートまたはポリアクリレート類、エポキシポ
リメタクリレートまたはポリアクリレート類及びポリエ
ステルポリメタクリレートまたはポリアクリレート類、
ウレタンポリメタアクリレートまたはポリアクリレート
類等があげられ、これらは単独または二種以上の混合物
として用いられる。使用量は1液またはD液中において
40〜9の重量%が適当である。特にアルキル基の炭素
数が1〜3のメタクリル酸アルキルェステルとアルキル
基の炭素数が2〜4のヒドロキシアルキルメタクリレー
トの混合系が接着性能の′点で良好であり、これに必要
に応じて耐熱性、耐水性等を改善する目的で前記多官能
メタクリレート類を適当量添加するのが好ましい。
1液中の必須成分である有機過酸化物としては、tーブ
チルハイドロパーオキサイド、クメンノ・イドロ/ぐ−
オキサイド、p−メンタン/・イドロパーオキサィド等
のハイドロパーオキサイド類及びメチルエチルケトンパ
ーオキサイド等のケトンパーオキサイド類があげられ、
特にハイドロパーオキサィド類が好ましい。
使用量は1液中の0.5〜2の重量%好ましくは1〜1
の重量%である。0液の必須成分である硬化促進剤とし
ては、ジブチルチオ尿素、エチレンチオ尿素等のチオ尿
素化合物、バナジルアセチルアセトネート、コバルトア
セチルアセトネート等の金属キレート化合物、ナフテン
酸マンガン、ナフテン酸コバルト等の金属石けん類のよ
うにレドツクス反応によって有機過酸化物を分解するこ
とができる公知の化合物が使用される。
これらは単独または二種以上の混合物として使用するこ
ともでき、使用量は0液中の0.05〜10重量%、好
ましくは0.2〜5重量%である。分子中に共有結合及
びイオン結合を介して(メタ)アクリル基が導入されて
いる変性されたニトリルゴムは側鎖または/及び末端に
カルボキシル基を含有するニトリルゴムを原料として次
のような方法によって製造できることを見出した。
即ち先ず該ニトリルゴムを前記アクリルモノマーに溶解
し、これにィソシアネート基含有(メタ)アクリレート
を所定量加えて30〜100℃の範囲で充分に鷹拝を行
うことによりニトリルゴムの側鎖または/及び末端に共
有結合を介して(メタ)アクリル基が導入される。その
反応は次の式に示す通りである。使用されるイソシアネ
ート基含有(メタ)アクリレートは例えばヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートとジィソシアネートとを等
モルで付加反応させることにより次の化学反応式で示す
如く20〜100qoの範囲で容易に合成することがで
きる。
(但し、Rは水素またはメチル基、R′は炭素数が2〜
10のアルキレン基、R″はジイソシアネート残基)こ
のィソシアネート基含有(メタ)アクリレートの使用量
はニトリルゴム中のカルボキシル1当量に対してィソシ
アネート基が0.05〜0.2当量が好ましい。
0.05当量未満では接着性能がやや低下する傾向があ
り、0.2当量を越えると組成によっては反応時にゲル
化を起す場合がある。
前記ィソシアネート基含有(メタ)アクリレートの種類
としては例えば2ーヒド。キシェチルメタクリレ−トと
へキサメチレンジイソシアネート、及び2ーヒドロキシ
プロピルメタクリレートと2,4ートルィレンジィソシ
アネートの等モル反応生成物等があげられる。但し、本
発明はこれらに限定されるものではない。次に上記ニト
リルゴムの残りのカルボキシル基を(メタ)アクリル基
含有酸性リン酸ヱステルの共存下、酸性基の総量に当量
で2価以上の中和剤が添加して10〜70午0の範囲で
充分燈拝しながら中和することによりニトリルゴムの側
鎖または/及び末端にイオン結合を介して(メタ)アク
リル基を導入することができる。
この中和反応は主として次の式の如く進行するものと考
えられる。(メタ)アクリル基含有酸性リン酸ェステル
としては例えば2ーメタクリロイロキシエチルアシツド
ホスフエート、2−アクリロイロキシエチルアシツドホ
スフエート、2−メタクリロイロキシプロピルアシツド
ホスフエート、2−アクリロイロキシプロピルアシツド
ホスフェート等があげられ、1種または2種以上の混合
物として使用される。これらは例えばヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートと五酸化リンから次の化学反応
式で示すように30〜100℃で容易に合成することが
できる。(但し、Rは水素またはメチル基、R′は炭素
数2〜10のアルキレン基、nは1または2)使用量は
−P−OH基の総和がニトリルゴム中の残りのカルボキ
シル基の総和にほぼ等しい化学量論量であることが好ま
しい。
化学量論量を超えて過剰になれば硬化速度がやや遅くな
る優向があり、また少なくなれば接着強度が悪くなる煩
向がある。中和剤としては、アルカリ士類または亜鉛族
から選ばれる金属の酸化物、水酸化物や脂肪族ポリアミ
ンが好適であり、例えば酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化バ
リウム、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、エチレンジアミン、ヘ
キサメチレソジアミン、トリエチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン等があげられ
る。
添加量は酸性基の総量に対して理論中和量の2〜100
%好ましくは40〜100%に相当する量が好ましい。
理論値を超えて添加した場合は過剰の中和剤により系に
濁りが生じたり、塩基性になって吸湿性が付与される場
合があり外観上及び接着性能の点から好ましくない。ま
た2%より少ない場合はイオン結合の量及びグラフト重
合に関与する(メタ)アクリル基が不足して接着強度が
不満足となる。このようにして得られる変性ニトリルゴ
ムの使用量は1液またはD液中の2〜5加重量%好まし
くは5〜3の重量%である。尚、ニトリルゴムを本発明
のように変性しない場合、例えば該ニトリルゴムのカル
ボキシル基の一部をィソシアネート基含有(メタ)アク
リレートと反応させただけで(メタ)アクリル基含有酸
性リン酸ェステルの不在下に中和した場合や、単に(メ
タ)アクリル基含有酸性リン酸ヱステルを添加しただけ
で中和しない場合には硬化の際にイオン結合を介してグ
ラフト重合が進行しないため本発明のような優秀な接着
性能は得られない。本発明に於ても、ニトリルゴム中の
カルボキシル基間同士及び(メタ)アクリル基含有酸性
リン酸ェステルの−P−OH基間同士の間にも一部には
イオン結合が生成していると考えられるが主たる結合は
前述の式の通りであって、硬化の際にグラフト重合が進
行できる本発明の組成においてはこのような形のイオン
結合含有化合物が共有していても接着剤の性能上からは
何ら支障はない。また、ニトリルゴムのカルポキシル基
の一部をイソシアネート基含有(メタ)ア,クリレート
と反応させない場合にはグラフト重合はイオン結合を介
してだけで進行するため耐水性や耐膜性がやや不満足で
あり、また接着強度も共有結合とイオン結合により(メ
タ)アクリル基が導入されている場合と比較すると劣っ
ている。
本発明の組成において、ゲル化安定剤を使用しない場合
は長期保存安定性に欠けるため、必要に応じてゲル化安
定剤を適当量添加することが好ましい。
本発明者等は先にニトリルゴムをェラストマーとする第
2世代アクリルの保存安定性が乏しいことを指摘し、こ
れらのゲル化安定剤として下記のa),b),c),a
アルカリ金属、亜鉛及びニッケルから選ばれる金属の
有機酸塩b 脂肪族アミンの有機酸塩 c 分子中に1ケ以上の重合性または/及び共重合性二
重結合を有し残存カルボキシル基が金属化合物、アンモ
ニアまたはアミンで中和されているイオン含有不飽和ポ
リエステルの1種または2種以上の混合物を用いれば著
しくゲル化安定性が向上すると共にc)については接着
強度にも改善が見られることを見出し、すでに提案した
が、本発明の組成においてもこれらが非常に有効に作用
することを見出した。
従って、本発明において必要に応じて添加されるゲル化
安定剤としては通常のラジカル重合の禁止剤よりも本発
明者等による前記a),b),c)の1種または2種以
上の混合物が好適である。特に酢酸、アクリル酸、メタ
クリル酸から選ばれる有機酸のアルカリ金属塩や脂肪族
アミン塩及び残存カルボキシル基を有する不飽和ポリエ
ステルのアルカリ金属塩や脂肪族アミン塩が好適である
。該不飽和ポリエステルはグリコール類を開始剤とし、
アリルグリシジルエーテル、グリシジルメタクリレート
のような二重結合含有グリシジル化合物と飽和または/
及び不飽和の二塩基酸無水物から付加重合によって得ら
れるポリエステルが好ましい。これらのゲル化安定剤の
添加は前記変性ニトリルゴムの調製時の前後いずれの時
期でもよく、また添加量は1液または0液中の0.01
〜1の重量%好ましくは0.05〜5重量%である。以
上の如くして得られる本発明の二液型アクリル系接着剤
組成物は従来の組成にはない独特のグラフト機構を伴っ
て重合が進行し、接着するもので次のような優れた特徴
を有するものであり斯業の発展に大きく貢献するもので
ある。
1 従来のニトリルゴムを使用している系と比較して接
着強度が良好であり、特に剥離強度と割裂強度が著しく
優れている2 油面接着性が優れている。
3 クロルスルホン化ポリエチレンを使用している系と
比較して耐熱性が良好である。
4 ゲル化安定剤を使用した場合は保存安定性が良好で
ある。
本発明においては更に用途に応じて、表面硬化性を高め
るための少量のパラフィンワックスや可塑剤、充填剤、
増穂剤及び顔料等を添加することも可能である。
以下、本発明を実施例、比較例及び参考例によって更に
具体的に説明する。
尚、接着強度の測定及び各種の試験は以下にようにして
行なつた。
○接着強度の測定 被着体に本発明の二液型接着剤組成物の1液及びn液の
ほぼ等量を刻々に塗布して両者を重ね合わせてクリップ
で固定し、2yo、50%RHで24時間放置後の下記
の強度を測定した。
1 引張期断強度: ASTMDIO02一触に従って
測定した。
彼着体は1.6凧厚みの冷間圧延鋼板、ステン レス板及び2側厚みのベーク ライト板を用いてラップ長さ は12.5側とした。
2 衝撃強度: ASTMD950一54に従って測定
した。
被着体はSS41一般構造用圧延鋼材を用いた。
3 剥離強度: IS−4劫8に従って測定した。
被肴体は0.5帆及び1.6側厚みの冷間圧延鋼板を用
いた。
4 割裂強度: ASTMDI062−51に従って測
定した。
彼着体はSS41一般構造用圧延鋼材を用いた。
○油面接着性: 引張敷断鋼板の両面に各種の油を1〜
滋/めで塗布した後に接着し、230C、50%RHで
24時 間放置後引張期断強度を測定し た。
○耐熱試験: 接着した後、2300、50%RHで2
4時間放置後の引張敷断用鋼板を40,60,80つC
の恒溢槽に入れ、その温度下で引張製断強度を測定した
○加熱劣化試験: 接着後、2300、50%RHで2
4時間放置後の引張勢断用鋼板を12000及び150
qCで250時間加熱劣化後の引張勢断強度を23q0
で測定した。
○耐水性試験: 接着後2300,50%RHで2細時
間放置後の引張酸断用鋼板を23qo及び80午○で水
に浸潰し25斑時間後の 引張勇断強度を2300で測定した。
参考例 1 イソシアネート基含有メタクリレート■の合成濃群棲、
温度計、冷却管及び滴下ロートを備えた反応容器にへキ
サメチレンジィソシアネート16繋(1モル)及びハイ
ドロキノンモノメチルェーテル0.0鍵(全仕込み量に
対して20ゆpm)を仕込み、額梓下80午0で2−ヒ
ドロキシェチルメタクリレート15鍵(1.2モル)を
1時間かけて滴下する。
滴下後同温度で1.斑時間蝿拝を続けるとNCO価3班
(理論値405)の淡黄色透明のィソシアネート基含有
メタクリレート■が得られた。参考例 2ィソシアネー
ト基含有メタクリレート‘B)の合成参考例1と同じ装
置を備えた反応容器に2,4−トルイレンジイソシアネ
ート17笹(1モル)及びハイドロキノンモノメチルェ
ーテル0.07g(全仕込み量に対して20のpm)を
仕込み、額梓下70℃で2ーヒドロキシプロピルメタク
リレート15斑(1.1モル)を1.5時間かけて滴下
する。
滴下後同温度で2時間反応させるとNCO価351(理
論値370)の淡黄色透明のイソシアネート基含有〆タ
クリレート曲が得られた。参考例 3 2−メタクリロイロキシエチルアシツドホスフェートの
合成渡洋棒、温度計及び冷却管を備えた反応容器に2ー
ヒドロキシェチルメタクリレート39雌(3モル)を仕
込み、鷹梓下室温で五酸化リン14蟹(1モル)を2び
分かけて添加する。
発熱が大きいので時々冷却しながら内温を80℃以下に
抑える。添加後80℃で4時間反応させると酸価290
(理論値316)の淡黄色透明の2ーメタクリロィロキ
シエチルアシツドホスフェート(混合リン酸ェステル)
が得られた。参考例 4 2ーアクリロイロキシプロピルアシツドホスフェートの
合成参考例3と同じ装置を備えた反応容器に2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート39雌(3モル)を仕込み、
縄枠下室温で五酸化リン14を(1モル)を30分かけ
て添加する。
添加後80ooで4時間反応させると酸価288(理論
値316)の淡黄色透明の2ーアクリロイロキシプロピ
ルアシツドホスフェート(混合リン酸ェステル)が得ら
れた。参考例 5不飽和ポリエステルのカリウム塩の合
成 参考例1と同じ装置を備えた反応容器にエチレングリコ
ール6.彼(0.1モル)、無水マレィン酸19.6g
(0.2モル)及びハイドロキノン0.12(全仕込み
量に対して0.05重量%)を仕込み、70午0で30
分反応させた後に炭酸カリウム3.髭(0.025モル
)を添加する。
次いで鱒水マレィン酸78.聡(0.8モル)及びアリ
ルグリシジルェーテル125.銀(1.1モル)を加え
て、90℃で4時間燈拝を続けて酸価が0.9の不飽和
ポリエステルのカリウム塩を得た。参考例 6 メタクリル酸のエチレンジアミン塩の合成参考例1と同
じ装置を備えた反応容器にメタクリル酸17.彼(0.
2モル)及びァセトン4雌を仕込み、氷裕下エチレンジ
アミン6.雌(0.1モル)を10分かえて滴下すると
白色結晶が析出する。
ロ別後アセトンで洗浄して乾燥することにより目的物で
あるメタクリル酸のエチレンジアミン塩14.7g(収
率63.3%)を得た。実施例 1,比較例 1,2,
3 参考例1と同じ装置を備えた反応容器にメチルメタクリ
レート10雌、カルボキシル基含有ニトリルゴム(日本
ゼオン製、商品名“Nipoil0721,酸価40.
6)を3雌(21.71×10‐3当量)及びパラフィ
ンワックス0.舷を仕込み、均一に溶解させた後参考例
1で得られたィソシアネート基含有メタクリレートの0
.8腿(2.17×1.0‐3当量でこれは“Nipo
ll072’’のカルボキシル基1当量に対して0.1
当量に相当する。
)を加えて50qoで2時間燈梓を行うと炭酸ガスの発
生を伴いながら反応は進行して2270弧‐1のィソシ
アネート基の吸収が消失した。このことからアミド結合
を介してニトリルゴムの分子中にメタクリル基が導入さ
れたことが確認された。次いで“Nipoil072’
’の残りのカルボキシル基(19.53×10‐3当量
)に対して一P−OH基として0.8当量に相当する参
考例3で得られた2ーメタクリロイロキシエチルアシツ
ドホスフェート3.0滋(15.62×10‐3当量)
、2ーヒドロキシプロピルメタクリレート70g及び参
考例5で得られた不飽和ポリエステルのカリウム塩蟹を
加えた後に“Nipoli072’’の残りのカルポキ
シル基と2−メタクリロィロキシェチルアシッドホスフ
ェートの−P−OH基の和(35.15×10‐3当量
)と当量のへキサメチレンジァミン2.0略(35.1
5×10‐3当量)を加えて50こ○で1時間燭拝して
中和し、接着剤ベース溶液を得た。続いて上記ベース溶
液を2分し、一方にクメンハィドロパーオキサィド聡を
加えて混合して1液とし、他方にエチレンチオ尿素0.
賭を加えて混合してロ液とし、接着を行ない接着強度を
測定した。比較として表1に示す如く“Nipoil0
72’’の分子中にメタクリル基が導入されていないも
の(比較例1)、“Nipoil0721’のカルボキ
シル基の一部を参考例1のイソシアネート基含有メタク
リレ−ト凶と反応させただけで2−メタクリロィロキシ
ェチルアシッドホスフェートの不在下に中和したもの(
比較例2)及び単に2−メタクリロィロキシェチルアシ
ッドホスフェートを添加しただけで中和しないもの(比
較例3)の3種類の二液型接着剤についても接着を行な
い、接着強度を測定した。
表1 二液型接着剤の原料及び仕込み量(夕)表2 引
張勇断強度の測定結果失は材質破壊を示す。
表2から明らかなように本発明の二液型接着剤は比較例
と比べて全ての強度が優れていることが分る。
表3 各種接着強度の測定結果 表3から明らかなように本発明の二液型接着剤は比較例
と比べて全ての強度が優れており、特に衝撃強度と剥離
強度が著しく優れていることが分る。
表4 油面接着性の結果 表4から明らかなように本発明の二液型接着剤は陵秀な
油面接着性を示すことが分る。
表5 耐熱試験結果 表5から明らかなように本発明の二液型接着剤は優れた
耐熱性を有することが分る。
表 6 耐水性試験結果 表6から明らかなように本発明の二液型接着剤は優れた
耐水性を有することが分る。
実施例 2,3,4,比較例 4,5,6実施例1と同
様の操作で表7に示す原料及びそれらの仕込み割合で二
液型接着剤を調製して接着し、接着強度を測定した(実
施例2,3,4)比較として“Nipoil072’’
のカルポキシル基の一部を参考例2のイソシアネ−ト基
含有メタクリレート{B’と反応させた後にメタクリル
酸を添加して中和したもの(比較例4)及び市販のクロ
ルスルホン化ポリエチレン含有第二世代アクリル系接着
剤(比較例5)とニトリルゴム含有第二世代アクリル系
接着剤(比較例6)についても接着を行ない、接着強度
を測定した。
表7 二液型接着剤の原料及び仕込み量(夕)表 8
各種接着強度の測定結果比較例 5:市販クロルスルホ
ン化ポリエチレン含有第二世代アクリル系接着剤比較例
6:市販ニトリルゴム含有第二世代アクリル系接着剤
表8から明らかなように本発明の二液型接着剤は接着強
度が優れており、特に剥離強度と割裂強度が著しく優れ
ていることが分る。
なお、実施例2.3,4の接着剤について5び0におけ
る保存安定性を検討したところ、ゲル化安定剤を添加し
た実施例2,3の接着剤については1液及び0液とも1
0日以上安定であったが、ゲル化安定剤を添加しない実
施例4の接着剤については1液が3日、0液が8日でゲ
ル化を起した。
表 9 加熱劣化試験の結果表9から明らかなように本
発明の二液型接着剤は長時間加熱しても劣化がなく、む
しろ常態下よりも強度が増加する傾向が見られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリルモノマーと有機過酸化物及び必要に応じて
    ゲル化安定剤を添加してなるI液とアクリルモノマーと
    硬化促進剤及び必要に応じてゲル化安定剤を添加してな
    るII液より構成され、少なくとも一方には変性ニトリル
    ゴムを含有する二液型接着剤において、該変性ニトリル
    ゴムは分子中にカルボキシル基を有しており、そのカル
    ボキシル基の一部がイソシアネート基含有(メタ)アク
    リレートと付加縮合されて共有結合を形成しており、残
    りのカルボキシル基の一部が(メタ)アクリル基含有酸
    性リン酸エステルの共存下に二価金属化合物または脂肪
    族ポリアミンで中和されている、分子中に共有結合及び
    イオン結合を介して(メタ)アクリル基が導入されてい
    る変性されたニトリルゴムであることを特徴とする二液
    型接着剤組成物。 2 イソシアネート基含有(メタ)アクリレートが一般
    式(1)▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは水素またはメチル基、R′は炭素数2〜1
    0のアルキレン基、R″はジイソシアネート残基)で表
    わされる化合物であり、その量がニトリルゴムのカルボ
    キシル基1当量に対してイソシアネート基が0.05〜
    0.2当量であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の二液型接着剤組成物。 3 (メタ)アクリル基含有酸性リン酸エステルが一般
    式(2)▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Rは水素又はメチル基、R′は炭素数2〜10
    のアルキレン基、nは1または2)で表わされる化合物
    であり、その量がニトリルゴムの残りのカルボキシル基
    の数に対して−P−OH基の数がほぼ等しい量であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の二液型接着剤組成物。 4 ゲル化安定剤が下記a),b),c)の1種または
    2種以上の混合物であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1,2または第3項記載の二液型接着剤組成物。 a アルカリ金属、亜鉛及びニツケルから選ばれる金属
    の有機酸塩b 脂肪族アミンの有機酸塩 c 分子内に1ケ月以上の重合性または/及び共重合性
    二重結合を有し、残存カルボキシル基が金属化合物、ア
    ンモニアまたはアミンで中和されているイオン含有不飽
    和ポリエステル。
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