JPS6019678Y2 - 洗場付き浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽と洗場とを一体にて成形した洗場付き浴槽
に関する。

一般に浴室入口のドア取付位置は、洗場の右側壁、左側
壁又は浴槽と対向する側壁というように家屋の構造によ
って異なる。

このため、従来は洗場付き浴槽をドアの取付位置の異な
るもの毎に複数種類成型していた。

しか腰これでは成形角の金型が数多く必要であり、また
それを種類の異なる洗場付き浴槽を製造する度毎に交換
しなければならず、製造時における作業性が極めて悪い
ものである。

一方、現場にてドアを取付ける際も、洗場の側壁の切断
面に補強剤を装着する作業が必要であり、その分作業性
が悪くなっているものである。

この点にあって本考案は単一の金型にて製造でき、それ
でいて家屋の構造に応じた所望の位置にドアを作業性よ
く、簡単に取付けることができる新規かつ有用な洗場付
き浴槽を提供しようとするものであり、本考案の要旨と
するところは、浴槽と洗場を一体にて成形した洗場付浴
槽において、成型時に予じめ洗場側壁に上下に長く、横
方向にドア取付幅相当の間隔をおいた一対の補強リブを
複数組形成した点に存する。

次に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１，２図は洗場付浴槽を示し、これらの図において、
１は浴槽、２は床面３と前後左右の側壁４．５．６．７
とから形成される洗場で、これら両者１，２は、浴槽−
側壁１ａと側壁４との上端を連結した一体品としてプレ
ス成型等にて一体的に成型されている。

８は浴槽１の底面に形成された排水口、９は床面３を凹
入して形成した凹部で、その下部にトラップ（図外）が
取付けられている。

１０ａ、１０ｂ、ｌｌａ、ｌｌｂ、１２ａ、１２ｂ、１
３ａ、１３ｂは、洗場側壁５． ６． ７の外側面に突
設形成した一対の補強リブで、各リブｌｅａ・・・・・
・は第３図に示すように各側壁５・・・・・・の上端か
ら下端に至る上下に長い直線状に形成してあり、かつ各
組のリブ１０ａ、１０ｂ、１１ａ。

１１ｂ・・・・・・はドア取付幅に相当する間隔をおい
て形成しである。

側壁５については２組のリブ１０ａ、ｌｏｂ、ｌｌａ、
ｌｌｂを設けているが、これは当該側壁５が他の側壁６
，７に比して長く、この側壁５に対しては浴室入口が右
側寄り或いは左側寄り位置に設けられるという現状を考
慮したものである。

尚、これら各補強リブｌｅａ・・・・・・１３ｂは、洗
場付き浴槽を成形する金型に予じめ各リブに対応する溝
を形成しておくことにより、洗場付き浴槽と一体的に成
形される。

この構成において、ドアは次の如くして取付けられる。

例えば、側壁６に取付ける場合を説明すると、まず、補
強リブ１２ａｖ １２ｂの対向する内面に沿って側壁
６を第２図中斜線を引いた方形の面積分切断し、次いで
例えばアルミ押出製のドア枠１４，１４を第４，５図に
示すように補強リブ１２ａ、１２ｂ内面にあてがい、皿
ビス１５・・・にて該リブ１２ａ、１２ｂに固定する。

この場合、補強リブ１２ａ、１２ｂは成形後の抜き出し
を容易にするため上方はど肉厚が大となっているので、
前記ビス１５・・・・・・は上方に位置する肉厚の大き
い補強リブ部分に充分強固に螺入しである。

また該ビス１５・・・・・・の頭部とドア枠１４，１４
の表面とが一面となるように、ビスを挿通するドア枠１
４，１４の挿通孔周部を凹入しである。

かくしてドア枠１４，１４を補強リブ１２ａ。

１２ｂに固定して後、該ドア枠１４，１４に対して蝶番
等によりドア１６を開閉自在に設ける。

他の側壁５，７に対してドアを取付ける際も上記と同様
にして行なえば良い。

尚、図中１７はドア１６の下辺に位置するドア枠で、こ
のドア枠は側壁６の切断面に載置しである。

１８．１８は浴室入口の周囲に設けられた額縁である。

本考案に係る洗場付き浴槽は上述の如く構成したため、
ドア１６の取付けに際しては、従来のように側壁を切断
した後に面倒な補強剤を取付けるという作業は不要であ
り、切断後はドア枠１４゜１４を補強リブ１０ ａ、
１０ ｂ・・・・・１３ ａｔ １３ｂに固定する
だけで、簡単に手際よくドア１６の取付作業を行なうこ
とができる。

加えて、洗場側壁５．６．７には一対の補強リブＩ Ｇ
ａｙ １ ｏｂｔ −−−−−−１３ａ＊ １３ｂ
が複数組形威しであるため、家屋の構造によって浴室入
口位置が異なっても、その入口位置に相当する組の補強
リブ間を切断するだけで上述の如くドアを取付けること
ができる。

即ち、本考案の洗場付き浴槽によれば、従来のようにド
ア取付位置の異なるもの毎に何種類も製造し、准備しな
くても、単一種類のみ製造しておけば足り、それ故、製
造時においては単一の金型にて成形することができるか
ら、金型の交換に伴なう時間ロスはなく、作業性良く高
能率で製造することができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る洗場付き浴槽の一実施例を示し、第１
図は全体平面図、第２図は全体正面図、第３図は一部切
欠き要部詳細側断面図、第４図は要部詳細平面断面図、
第５図はドアを取付けた状態を示す一部切欠正面図であ
る。 １・・・・・・浴槽、２・・・洗場、５．６． ７・・
・・・・側壁、１０ａｔ １０ｂｔ １ｌａｔ
１ｌｂｔ １２ａｔ １２ｂ、１３ａ、１３ｂ・・
・・・・補強リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽と洗場を一体にて成形した洗場付浴槽において、成
   型時に予じめ洗場側壁に上下に長く、横方向にドア取付
   幅相当の間隔をおいた一対の補強リブを複数組形成した
   ことを特徴とする洗場付き浴槽。