JPS6019047B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPS6019047B2
JPS6019047B2 JP14750979A JP14750979A JPS6019047B2 JP S6019047 B2 JPS6019047 B2 JP S6019047B2 JP 14750979 A JP14750979 A JP 14750979A JP 14750979 A JP14750979 A JP 14750979A JP S6019047 B2 JPS6019047 B2 JP S6019047B2
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JP
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magnetic recording
magnetic
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thin film
recording medium
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JP14750979A
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晋作 中田
俊宜 高木
陽一 三上
正裕 堀田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非磁性基材上に磁気記録層としてクラス夕一イ
オンビーム蒸着法により強磁性体薄膜が形成された磁気
記録媒体の製造方法に関するものである。
従来、磁気記録媒体としては、酸化鉄、酸化クロム等の
針状磁性粉あるいは、強磁性金属の超微粉末を樹脂バイ
ンダー中に分散し、これを非磁性基材上に塗布した磁気
記録媒体が広く用いられてきた。
しかしながら、近年、情報の高密度記録化という要請は
該磁気記録媒体に対しても強く、種々改良がなされてき
たが、上記従来の塗布型の磁気記録媒体では、用いてい
る強磁性粉末の粒子の大ささが、記録要素の最小単位と
して限界を有しており、これ以上に記録密度を高めるこ
とが、原理的に不可能であるため、この高密度記録化と
いう要請に答え難かった。
このため最近、記録密度の飛躍的増大を目的として、樹
脂バインダーを使用しない、磁性層が100%強磁性体
からなる薄膜(蒸着)型の磁気記録媒体が、湿式メッキ
法、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法等の薄膜形成法を用いて精力的に研究開発され、
一部は実用に供されている。
しかしながら、上記各薄膜形成法によって得られる磁気
記録媒体は、それぞれに欠点があり、実用上種々の問題
点を有していた。
例えば、湿式メッキ法、及び真空黍着法によって磁性層
を形成する薄膜型の磁気記録媒体は、良好な磁気特性を
有しているものの、磁性層と基材との密着強度が弱く、
ポリエチレンテレフタレートの如き基材上に形成された
厚みが1000オングストローム程度の薄膜磁性層は極
端にその密着強度が弱いものとなる。
このため手指で該磁性層表面をこすることで容易に該磁
性層が脱落、損傷するなど、実用に供し縫いものであっ
た。これを改善するためポリエチレンテレフタレート基
材の表面を化学的に変性したり、微細な粗面化を行なっ
たり、又は、接着強度を向上させるような下塗りを行な
うなどの努力が払われているが、未だ充分でなく、記録
−再生時に於いて磁気ヘッドとの接触走行による機械的
摩擦によって磁性層が剥離したり、脱落、損傷等を生じ
易いという欠点があった。又真空蒸着法によって形成さ
れる磁性層は比較的ポーラスでありパッキング密度が小
さく、バルクの密度に比して、約0.万里度の密度のも
のであるため摩擦による摩耗、摩滅等を生じ易かった。
スパッタリング蒸着法、イオンプレーテイング葵着法に
よって形成される薄膜型の磁気記録媒体は、磁性層と基
材との密着強度は改善されるものの、10‐3トール以
上の低真空中での直流グロー放電又は高周波プラズマを
利用して薄膜形成を行なう方法であるため、残留ガスの
取り込み、不純物の混入などによって、強磁性体薄膜層
の結晶性に悪影響を及ぼし、角形比が4・さくなるなど
磁気特性上に欠点があった。又放電状態の不均一性に起
因する膿品質及び磁気特性上のバラッキ、不均一性など
の難点を有し高性能高密度記録用の磁気記録媒体として
は、磁気特性上いまだ解決しなければならない問題点を
多く残していた。
上記従来の薄膜形成法によって得られる薄膜型の磁気記
録媒体の欠点を抜本的に解決するものとして、本発明者
らは、先にクラスターィオンピーム法によって形成され
た磁性層を有する磁気記録媒体(特磯昭54−2095
7号)を提案した。
該磁気記録媒体は、クラス夕−イオンビーム法によって
磁性層が形成されるため、磁性層の基材に対する密着強
度が強く、又クラスターィオンピームの諸効果により、
パッキング密度の大きな繊密な膜形成ができるので該磁
性層は耐摩耗性、耐剥離性にすぐれ、かつ、結晶性が良
好であるため磁気特性がすぐれたものとなり、充分に裏
用に供し得るものであった。しかしながら、情報記録媒
体の必須要件として、長期繰り返し使用に耐え得るとい
う機械的強度を備えていることが重要であり、本発明ら
は更に磁性層の機械的強度のすぐれた磁気記録媒体を得
んと、鋭意研究を重ねた結果、ポリエチレンテレフタレ
ート基材表面を、窒素又はアンモニアのガス雰囲気中に
て放電処理を行なうことで該表面を窒化、若しくは−N
H、一N広等の極性基を導入し、しかる後にクラスター
イオンピーム法により磁性層を形成すると、該磁性層と
該基村との密着強度が増大し、耐剥離性、耐摩耗性が更
に向上することを見出して、本発明をなすに到ったもの
である。
従って本発明の目的とするところは、高密度記録に適す
る磁気特性を有し、特に磁気ヘッドへの接触走行によっ
ても磁性層の剥離、摩滅損傷が改善された繰返し使用に
耐える磁気記録媒体の製造方法を提供することにある。
本発明の要旨は、ポリエチレンテレフタレートからなる
基材表面を窒素ガス又はアンモニアガス雰囲気中に於い
て放電処理した後、該基材表面上にクラス夕一イオンビ
ーム蒸着法により強磁性体の薄膜を形成することを特徴
とする磁気記録媒体の製造方法に存する。次に本発明に
つき更に詳細に説明する。
本発明に係るクラスターイオンビ−ム蒸着法とは、10
‐4トールから10‐8トールの高真空に排気された真
空槽内に於いて、強磁体薄膜を形成し得る材料が供給さ
れた噴出孔を有する密閉型ルツボを加熱し、ルツボ内蒸
気圧を10‐2トール以上として前記噴出孔から該蒸気
を噴出せしめることによって、50M固〜200M固の
該材料の原子から構成されるクラス夕−を形成し、更に
該クラス夕−を電子衝撃により電離してクラスターィオ
ンとし、該クラスターィオンを電界効果により集東、加
速して、数eV〜数千eVの高エネルギーが付与された
クラスターイオンビームとなし、該クラスターィオンビ
ームを基材に射突せしめることによって薄膜を形成する
方法である。
従ってクラスターィオンビーム黍着法に於いては、基材
表面に射突した主として強磁性金属原子からなるクラス
ターィオンが射突時のエネルギーで個々の原子状粒子に
分解して該表面上を移動するマィグレーション効果、又
該表面に射突したときのエネルギーの一部が熱エネルギ
ーに変換されて局部的に温度を上昇させるいわゆる葵着
膜表面の自己加熱効果、及びイオンの存在による化学的
活性効果などによって薄膜が形成されるため、結晶性の
良好な磁性薄膜が得られるとともに、上記の効果により
特に基材加熱という操作を必要としないということで、
ポリエチレンテレフタレートの如き低軟化温度の高分子
材料を基材として用いる磁気記録媒体に好適に適用がで
きるのである。
本発明に於いては、ポリエチレンテレフタレ−トからな
る基材上にクラスターイオンビーム蒸着を行なう前に該
表面を窒素ガス又はアンモニアガス雰囲気中で放電処理
するのである。放電処理方法としては、窒素ガスの常圧
雰囲気中でコロナ放電する方法、真空度が10トール以
下の真空槽の中に10トールから10‐3ト−ルの分圧
を有する窒素ガス若しくはアンモニアガス或いはそれら
の混合ガス中に於いて直流若しくは高周波グロー放電に
よって処理する方法等があげられる。
ポリエチレンテレフタレート基材表面に上記放電処理を
行なうと、該基材表面が窒化若しくは該表面に−NH、
一N比基が導入され、秋窒素含有極性成分の作用により
金属強磁性薄膜層と基村との密着強度が高められるので
ある。本発明に於いて強磁性薄膜層を形成するために、
クラスターィオン源の密閉型ルッボ内に供給される材料
としては、コバルト、コバルトを含有する合金、及びコ
バルトと他の元素との混合物よりなる群から選ばれた1
種若しくは2種以上の材料から構成されるのが好ましい
上記コバルトを含有する合金としては、コバルトと、例
えば、リン、クロム、銅、鉄、ニッケル、マンガン、金
、イットリウム、ぅFタン、ビスマス、ランタン、等と
の合金の他、ニッケルーコバルトーリン合金、コバルト
−鉄ーニツケル合金、コバルトービスマスーリン合金な
どの三元合金などがあげられる。
又上記コバルトと他の元素との混合物としては、該他の
元素が例えば、リン、クロム、銅、鉄、ニッケル、マン
ガン、金、チタン、イットリウム、ビスマス、ランタン
等のものを言い該元素の1種若しくは2種以上の元素が
選択されて良い。上述のとおり、本発明磁気記録媒体の
製造方法は、ポリエチレンテレフタレートからなる基材
表面を窒素ガス又はアンモニアガス雰囲気中に於いて放
電処理した後談基材表面上にクラスタ一イオンビーム蒸
着法により強磁性体の薄膜を形成しているから、強磁性
体薄膜自体が繊密で且つ基材と強磁性体薄膜とが強固に
密着され、耐摩耗性、耐剥離性に優れ、高密度記録に適
し、繰り返し使用に耐えうる磁気記録媒体が得られるの
である。
以下本発明の実施例を示す。実施例 1 厚さ20rのポリエチレンテレフタレートのフィルムを
真空管式コロナ放電処理装置に供給し、コロナ放電処理
部分の雰囲気を窒素ガスで置換し、プレート電圧4.次
V、プレート電流100mA、ラインスピード0.5の
′minの条件でコロナ放電処理を行なった。
該処理ポリエチレンテレフタレートの表面をX線光電子
分析装置(通称溝SCA)で測定したところ、窒素IS
の結合エネルギー39段Vの位置にピークが認められた
次いで該処理されたポリエチレンテレフタレートのフィ
ルムをクラスターイオンビーム装置に供給し第1表に示
した条件でコバルトークロム合金(クロム成分5M%)
薄膜を蒸着形成し、該蒸着強磁性層の厚みが約1000
オングストロームである磁気記録媒体を得た。
得られた磁気記録媒体につき、ポリエチレンテレフタレ
ート基材と強磁性薄膜層の密着強度をセロハンテープに
よる剥離試験により調べたところ、強磁性薄膜層の剥離
は全く生じなかった。
更に市販のオープンリール型テープレコーダを用いて走
行速度9.5弧/sec、再生状態の使用条件下で、エ
ンドレス状にした該磁気記録媒体の強磁性薄膜層の摩耗
試験を行なったところ100回のヘッド通過繰り返し再
生に於いても、剥離、脱落などは認められず、又肉眼で
明瞭な、摩耗跡は認めれなかつた。実施例 2 厚さ20山のポリエチレンテレフタレートのフィルムを
高周波グロ−放電型の表面処理装置に供給し、装置内を
1×10‐3ton以下に排気した後、アンモニアガス
を導入して装置内を5×10‐2brrに設定し、周波
数13.58M位、出力50Wの条件で約5秒間、該ポ
リエチレンテレフタレートの表面に高周波グローを暴露
することで処理を行なった。
次に処理されたフィルムの表面に導入された窒素成分に
つき、X線光電子分析装置(通称ESCA)で測定した
ところ、結合エネルギー39$Vの位置に窒素ISのピ
ークが認められた。
処理されたポリエチレンテレフタレートのフィルムをク
ラスターイオンビーム装置に供給し第1表に示した条件
でコバルトを蒸着し、蒸着強磁性薄膜層の厚みが約10
00オングストロームである磁気記録媒体を得た。得ら
れた磁気記録媒体につき、基材と強磁性薄膜層の密着強
度をセロハンテープによる剥離試験により調べたところ
全く剥離を生じなかった。
更に市販のオープンリール型テープレコーダーを用いて
、走行速度9.5弧/sec、再生状態の使用条件でエ
ンドレステープ状にした該磁気記録媒体の強磁性薄膜層
の摩耗試験を行なったところ、100回の繰り返し再生
に於いても肉眼で明瞭な摩耗跡が認められなかった。第
1表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエチレンテレフタレートからなる基材表面を窒
    素ガス又はアンモニアガス雰囲気中に於いて放電処理し
    た後、該基材表面上にクラスターイオンビーム蒸着法に
    より強磁性体の薄膜を形成することを特徴とする磁気記
    録媒体の製造方法。 2 放電処理が、窒素ガスの常圧雰囲気中のコロナ放電
    による処理である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体の製造方法。 3 放電処理が、窒素ガス又はアンモニアガスの低圧雰
    囲気中のグロー放電による処理である特許請求の範囲第
    1項記載の磁気記録煤体の製造方法。
JP14750979A 1979-11-13 1979-11-13 磁気記録媒体の製造方法 Expired JPS6019047B2 (ja)

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JPS5784115A (en) * 1980-11-14 1982-05-26 Tdk Corp Manufacture of magnetic thin film
JPS5877030A (ja) * 1981-10-31 1983-05-10 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体およびその製造方法
JPS5984341A (ja) * 1982-11-08 1984-05-16 Tdk Corp 磁気記録媒体
JP2764278B2 (ja) * 1988-09-09 1998-06-11 コニカ株式会社 磁気記録媒体の製造装置

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