JPS60188069A - 酢酸菌の環状dνa導入法 - Google Patents

酢酸菌の環状dνa導入法

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JPS60188069A
JPS60188069A JP4298184A JP4298184A JPS60188069A JP S60188069 A JPS60188069 A JP S60188069A JP 4298184 A JP4298184 A JP 4298184A JP 4298184 A JP4298184 A JP 4298184A JP S60188069 A JPS60188069 A JP S60188069A
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plasmid
dna
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acetic acid
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JP4298184A
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Masahiro Fukaya
深谷 正裕
Kenji Tayama
多山 賢二
Hajime Okumura
奥村 一
Hiroshi Masai
正井 博司
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Nakano Vinegar Co Ltd
Original Assignee
Nakano Vinegar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酢酸菌の形質転換方法に関するものである。
従来、酢酸菌の形質転換については接合伝達を利用した
方法(Journal of Bacteriolog
y+145(1)、358−368.1981 )およ
び塩化カルシウム等で酢酸菌体を処理し染色体DNA断
片やプラスミドを導入させる方法(%願昭58−116
150 )が知られているのみである。
酢酸菌において遺伝子操作的に形質転換できれば、より
すぐれた酢酸菌が得られるとの発想から研究が行なわれ
、上述の発明(特願昭58−116150)が完成され
るに至ったが、該発明においては主として染色体DNA
断片の酢酸菌への導入条件について詳しく研死が行なわ
れてはいるが、シラスミドの酢酸菌への導入条件につい
ての検討は少ない。
一般に遺伝子操作による育種により微生物の有用物質の
生産性を向上させるためには、プラスミドの該微生物へ
の効率の良い導入方法を確立することが重要であシ、ま
た、染色体DNAの導入方法とプラスミドの導入方法と
に相違が認められる場合がある。
本発明者等は以上の観点から、プラスミドの酢酸菌への
導入方法に関し、鋭意研究を行なったところ、より効率
の良い導入方法を完成するに至シ、本発明を完成するこ
とができた。
本発明は二価の金属から選択された1つもしくは2つ以
上の金属を含有する溶液中で環状DNAを酢酸菌に導入
することを特徴とする酢酸菌の環状DNA導入法に関す
るものである。
さらに詳しくは、二価の金属のうちカルシウム、マグネ
シウム、ストロンチウム、ハリf)ム、マンガン、亜鉛
が用いられ、またポリエチレングライコール、ジメチル
スルホキサイド、N、N−uメチルホルムアミド、プロ
タミン、オルニチン、ポリビニルアルコール、DBAE
−デキストラン、シュークロースおよびグリセロ−・ル
などの形質転換促進物質が用いられ、対数期初期から対
数期中期に得られたDNA受容菌を用い、pH6,5〜
Z6の溶液を用いてDNAを導入させることを実施態様
とする酢酸菌の環状DNA導入法に関するものである。
本発明において形質転換のために用いられるDNAは環
状のDNA、例えばプラスミドに限られるが、環状であ
れば良く、その構造や形状に制限は無い。
また、本発明において形質が転換される酢酸菌としては
アセトバクター属、グルコノバクタ−稿の菌すべてが対
象となるが、本発明におけるDNA供給菌及び形質転換
菌の例示菌としてアセトバクター・アセチ41023が
示される。
アセトバクター・アセチ/l61023は酢酸発酵醪か
ら単離されたものであり、後述するプラスミドpTA5
[1[]1(4)及びシラスミドp’l’A3001(
功を含んだまま微工研にFERM P〜7122 とし
て寄託されている。
アセトバクター・アセチA1023は菌学的性質におい
てバーシイ第8版のアセトバクター・アセチの醒学的性
質の記載とよく一致し、更に酢酸耐性及びエタノール酸
化能を有することで特徴的であり、Acetobact
er aceti AI O23(Acer+Eth+
+)と表示されることもある。
アセトバクター・アセチ41023は、例えば通常的に
は下記のYPG培地で培養され、また形質転換株の検出
にはYPG培地に抗生物質等の薬剤を適当な濃度となる
ように、例えばアンピシリンを50γ/1nlの濃度と
なるように、添加したものを用いても培養される。
(YPG培地) イーストエキストラクト 0.5チ ポリベプトン 0.2% グルコース 3.0% 寒天(固体培地の場合)2.0チ pH=6.5 アセトバクター・アセチ/l61023はYPG液体培
地で、60℃で24〜66時間振とう培養し、培養液を
遠心分離処理して集菌される。菌体は緩衝液で十分洗浄
し、緩衝液に懸濁され、これにリゾチームが添加され、
溶菌される。溶菌液には界面活性剤及び食塩が添加され
、靜置後遠心分離し、上清にポリエチレングリコールが
添加され、静置後遠心分離し沈澱物を得る。この沈澱物
は緩衝液に溶解し、エチジウムブロマイドを加え、更に
塩化セシウムを加え、密度を1.57に合わせ、密度勾
配遠心分離をおこなう。遠心分離後、遠心チューブに紫
外線ランプで365 nmの紫外線照射によシ、染色体
−バンドの下に出たバンドを分取する。
ここに得られるバンドにはプラスミドpTA5001囚
とシラスミドpTA5001(8)が混在している。
混在する2つのプラスミドは制限酵素による解析の結果
、はじめて2棟類のほぼ同一分子量のプラスミドの混在
物であることが明らかとなったものである。
プラスミドpTA 5001囚の分子量は23.5 K
bで、制限酵素開裂地図は第1図に示される。
また、プラスミドpTA5001(Blの分子量は22
、.5Kbで、制限酵素開裂地図は第2図に示される。
第1図及び第2図に示される略記号の意味は次の通りで
ある。
E : gcoRI : Escherichia c
oli几yis給源の制限酵素 S : Sal I : Streptomyces 
albus G給源の制限酵素 X : XhoI: Xhanthomonas ho
lcico+a給源の制限酵素 プラスミドpTA5001(4)及びプラスミドpTA
5001(BlはいずれもXhoIによってただ1ケ所
のみ切断されることによってきわめて特徴的であって、
この切断部位に他のプラスミド断片や染色体断片を導入
し、キメ2プラスミドを作成するのがきわめて容易であ
る。
シラスミドpTA5001(A)及びプラスミドpTA
5001tIJ)はそれぞれ単独もしくは混在物で酢酸
菌ベクターとして使用されるものである。
即ち、プラスミドpTA5001(A)及び/又はシラ
スミドpTA5001(B)にプラスミド断片又は染色
体断片を導入したキメラシラスミドは、本発明に有効に
使用されるものである。
本発明においてはプラスミド断片を挿入したキメラプラ
スミドとしてpTA5001tB)に対し犬腸菌桑剤耐
性プラスミドであるpAcYc 177(カナマイシン
耐性およびアノピシリン耐性遺伝子を待つ; Jour
nal of Bacteriology+ 154(
3)、1141−1156.1978)を連結したもが
例示される。
プラスミドpAcYc177は分子量3.67Kbであ
り、簡単な制限酵素開裂地図は第6図に示される。
プラスミドpACYC177は、そのプラスミドを持つ
大腸菌(Ftscherichia cn目C600)
を下記のLB培地に適当な抗生物質を添加したもの5例
えば、アンピシリン(25μ9/d)およびカナマイシ
ン(25μI/ml>を添加したものを用いて、67℃
で1晩培養した培養液について遠心分離処理して集菌さ
れた菌体について、pTA5001囚およびpTA50
01(Haの場合と同様にして調製される。
(LB培地) バクトドリゾトン 1 % イーストエキストラクト 0,5% グルコース 0.1% 食塩 0.5% 裸大(固体培地の場合)1.7% pH=7.2 プラスミドpAcYc177はカナマイシン耐性遺伝子
内に存在するXhoI切断部位で咄−ケ所切断さn、ま
たp’L”A3001(A)およびpTA5001 (
81もともにXhoI切断部位で唯一ケ、所切断される
ので、XhoIによる切断とT4 DNAリガーゼによ
る再連結によって酢酸菌内で複製、維持されうるアンピ
クリン耐性の2種類のキメラシラスミドすなわちpTA
5001囚とpACYC177が連結したものおよびp
TA5001(BlとpACYC177が連結したもの
が作製される。
また、親株であるアセトバクター・アセチ應1023、
FARM P−7122よシラ00μ9/ml濃度のニ
トロングアニジン(NTG)変異処理によって得られた
プロリン要求性(Pro−)の親株であるアセトバクタ
ー・アセチ10−8 (Acer。
Bth++、 Pro−)から自然変異によって得た酢
酸耐性およびエタノール酸化能が低下欠失しくAc e
 SSgEth−)%かつ、ストレフトマイシン耐性(
strr)となった菌株であるアセトバクター・アセチ
10−8081 (AceSl、 Eth−+ Pro
 r 5trr )をDNA受容菌として形質転換を実
施することができる。
すなわち前述のようにして作製されたキメラプラスミド
をDNA受容菌に導入するのであるが、導入の方法は特
願昭58−115160に示されるようにDNA受容菌
を塩化カルシウムなどで処理するものである。
キメラプラスミドの導入処理の完了した菌体は、抗生物
質等の薬剤を適当な濃度となるように5例えばアンピシ
リンを50μm711の濃度となるように、添加したY
PG培地(固体)で50℃、5日間培養し、コロニーを
分離する。
得られた菌体の形質を確認したところ、存在しなかった
各種形質が導入されているのが分る。
形質転換に際しては、プラスミドもしくはキメラプラス
ミドの場合は細胞にと9こまれてそのままま形質が発現
する。
そして、ここに得られた形質転換株をアンピシリンを2
5μg/mlの濃度となるように添加した大量のYPG
培地で60℃で24時間培養し、得られた菌体より前述
の要領でキメラシラスミドを含むプラスミド溶液を調製
する。
調製されたキメラプラスミドは前述の要領で制限酵素に
よる解析などが行なわれるが、ここに得られるキメラプ
ラスミドには2棟類のものがある。
すなわち、プラスミドpTA5001(A)とpACY
C177がXhoI切断部位を介して連結したもの(p
TA5001と命名)とプラスミドpTA5001(B
)とpACYC177がXhoI切断部位を介して連結
したもの(pTA5021と命名)とである。
ここに得られた2種類のキメラプラスミドのうちpTA
5021を用いてプラスミドによる酢酸菌の形質転換方
法に関する種々の条件について研究がなされる。
本発明においては、環状DNAをDNA受容菌に導入す
るに際して、まずDNA受容菌体が低温(0℃)で溶液
によって処理される。
溶液は2価の金属から選択された1つもしくは2つ以上
の金属を含有する塩溶液であるのが好ましい。
例えばカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バ
リウム、マンガンなどの塩化物や酢酸塩およびチオシア
ン酸塩などがあげられる。
DNA受容菌体を溶液で60分程度浸漬処理するのであ
るが、溶液によって処理された菌体には、溶液で浸漬さ
れた状態で、環状DNAが溶液で添加される。
DNAの導入に際しては、DNA受容菌体とキメラプラ
スミドの混合溶液に対してポリエチレングライコールや
ジメチルスルホキサイドおよびN。
N−ジメチルホルムアミドなどを添加した方が形質転換
効率を著しるしく向上させることができる。
そのほか、プロタミン、ポリオルニチン、ポリビニルア
ルコール、DEAE−7’キストラン、シュークロース
およびグリセロールなどを添加することによっても形質
転換効率を向上させうる。
形質転換効率を向上させるものとしてジメチルスルホキ
サイドを用いた場合にはその添加濃度は最終濃度として
10〜60チ(重量/容量)が好ましい。
また、N、N−ジメチルホルムアミドでは最終濃度が1
0〜30チ(容it/容量)であるのが好ましい。
またポリエチレングライコールを用いる場合には、ポリ
エチレングライコールの平均分子量は約1.000以上
のものが良(3,000〜7.500が好ましく、また
その添加濃度は20チ以上が良く60〜40チであるの
が好ましい。
平均分子量6000のポリエチレングライコール(PE
G4000)を最終濃度65チとなるように添加して形
質転換を行なう場合には例えば溶液の塩化カルシウムの
濃度は100〜400 mM が良く、また塩化マグネ
シウムの濃度は60〜20〇−が良く、また塩化ストロ
ンチウムの濃度は25〜200mMが良く、また塩化バ
リウムの濃度は25〜300mMが良くさらに塩化78
/がンの濃度は50〜200mMが良い。さらに、溶液
の…は中性付近が良く好ましくはpH6,5〜7.6に
するのが良い。
また、形質転換すべき菌体は、好ましくは対数増殖初期
から対数増殖期中期のものが集菌し用いられる。
また、溶液の緩衝剤として用いるトリス−塩酸塩の濃度
を烏めるとよシ高い形質転換効率が得られるっ 環状DNAの取込みは低温(0℃)で行なわれ、取り込
みのだめの時間は30分以上で良く、取シ込みの間は時
々(約10分間隔)ゆるやかに撹拌して行なわれる。
最後に426C6分程度の熱処理を加えることによシさ
らに形質転換効率が向上する場合もある。
環状DNAの導入処理の完了した菌体はYPG培地で約
10倍程度に希釈され、直ちに60℃で1時間以上振と
う培養される。
その後、抗生物質等の薬剤を適当な濃度となるように、
例えばアンピシリンを50μm1/rillの濃度とな
るように、添加したYPG培地(固体)で60°C3〜
5日間培養し、増殖してきたコロニーを検出する。4ら
れた菌体の形質を確認し、存在しなかった各種形質がキ
メラプラスミドの導入によって形質転換されているのが
分かる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例I DNA受容菌体の調製 アセトバクター・アセチ* 1023 (AcerrW
th”1 pro+r 5trS)、F’ERM P−
7122からNTG変異処理及び自然変異処理によって
分離されたアセトバクター・アセ−7−10−8081
(Acess+ Bth−+ pro−、str’ )
を500ゴ坂口フラスコに入れた100m1!YPG液
体培地に接種し、50℃で20時間振とう培養した。
培養液は0℃で、6.000x、!i+で、10分間遠
心分離し、集菌する。菌体は100 mM Na(V及
び5 mM MgCl2を含有する5 mM )リス塩
酸緩衝液(pH7,6)の0.5倍容量で2回洗滌する
。再び0℃で、6.ooox、yで、5分間遠心分離し
、集菌する。
この菌体には0.4倍容量のCaC112溶液(100
mM CaC72,250mM KCJi!、5 mM
 Mgcl、、10mM Tris −HCV 、 p
H7,6)が加えられ、0℃で、6、ooOx&で、5
分間遠心分離し、集菌する。
菌体には0.004倍容量の上記CaCA’、 溶液を
添加し、DNA受容菌体懸濁液とした。
実施例2 プラスミドpTA5001(A)とプラスミ
ドpTA5001fB)の混在物の単離アセトバクター
・アセチA102 ′5.FERMP−7122を4Q
dのYPG培地に植菌し、50、℃で一晩振とり培養し
た。
その後盾らしいYPG培地4ノに1%で植え継ぎさらに
30℃で36時間邊とう培養した。
集菌後、TE緩衝液(20mM EDTA 、 50m
Mトリス塩酸、p)18.0)で2回菌体を洗浄した。
得られた湿菌体2IあたシフdのTBS[衝液(50m
M )リス塩酸、20 mM EDTA、25チシヨ楯
、pH8,0)を加え、菌体を懸濁し、4−のりゾチー
ム液(0,25M トリス塩酸、リゾチーム2%、pH
8,0)をさらに加え、0℃で5分装置した。次に0.
25M EDTA液(pH8,0)を4d加え、0℃で
5分装置した後、37℃で20分間反応させた。反応後
、1dの10チラウリル硫酸ナトリウムを加え、37℃
で20分間靜置後、5mlの5M食塩水を加え、0℃で
一夜装置した。
48.200xpで60分間遠心分離をかけ、上清を分
取した。次にこの上清に最終濃度で10%になるように
ポリエチレングリコール6.000を加え、4℃で一夜
装置した後、!1.000X、!T?で10分間遠心分
離し、沈澱物を得た。この沈澱物を7WLlのUC緩衝
液(50mM )リス塩酸、5 mME D T A、
50 mM NaCA!、p)178)に溶解させた後
、最終濃度で500μg/Irdlになるようにエチジ
ウムブロマイドを加え、さらに塩化セシウムを加えて密
度を1.57に合わせた。この溶液を15℃、100.
200x、iJで40時時間区勾配遠心分離をおこなっ
た。遠心分離後、遠心チューブに紫外線ランプで365
 nmの紫外線を照射することにより、染色体バンドの
下にあられれるバンドをプラスミド分画として分取した
。次いで、分画液をイソプロパツールで処理し、エチジ
ウムブロマイドを除去した後、TB緩衝液(10mM 
) !Jス塩酸、1 mM FiDTA、pH7,5)
に対して透析した。これをプラスミド混在溶液とした。
得られたプラスミド混在溶液中には2つの環状プラスミ
ドが混在しており、制限酵素による解析の結果、第1図
に示すプラスミドpTA5001(4)と第2図に示す
プラスミドI)Ti6O11(B)であることが明らか
となった。
すなわち前記で調製したプラスミド混在溶液に対し、少
なくとも5倍量過剰の制限酵素(EcoRIおよび5a
lIは全酒造社製、Xho Iは、ベセスダ・リサーチ
社製を使用した。)を常法に従がって各科の制限酵素の
至適条件下で反応させた。反応後。
垂直型アガロースゲル電気泳動で分析した。即ち、1チ
アガロースゲルを用い、トリス酢酸緩衝液(40mM 
トリス、20 mM酢酸、2mM BDTA、pH8,
1)中で泳動させた。その後、ゲルをエチジウムブロマ
イドの1μ!!/d液に浸して染色した。
このゲルに紫外線を照射し、生成断片の数を判定し、各
断片の泳動距離から、各々の分子量を算出した。分子量
は、同一アガロース上で同時に泳動したラムダファー:
)DNAのHindu切断で生成する分子量既知の各断
片の泳動距離から作成した標準線をもとに算出した。
各種制限酵素を単独で用いて得られた各断片及び各制限
酵素の2種以上を組合わせて用いた処理によって得られ
た各断片の断片数及び分子量などからpTA5001L
Al及びpTA5001(B)の第1図及び第2図に示
した制限酸素開裂地図が決定された、 実施例6 プラスミドpTA5.001(Alとプラス
ミドpTA5001fBlの混在物の(フタ−としての
利用 実施例2で得られたプラスミド混在溶液(DNA量10
μg)中に、大腸菌薬剤耐性ベクターであるpACYC
177<カナマイシン耐性及びアンピシリン耐性; J
ournal of Bacteriology+13
4(ろ)、1141i156,1978)を持つ大腸菌
(Escherichia coli C600)から
得たプラスミドpACYC177(第6図に示す。DN
A72μg)を添加し、少なくとも5倍量過剰の制限酵
素Xho Iを常法により至適条件下で反応させ、反応
終了後、等量のフェノールを加え激しく撹拌して制限酵
素を失活させた後、さらにエーテル抽出を充分性なって
フェノールを除去し、さらに2倍量のエタノールを加え
て一80℃に1時間保持した後、15’、0OOX、)
7で5分間遠心分離を行なってDNAを沈降させ、さら
に真空乾燥してエタノールを除去した後、次に沈殿を水
に溶解後、常法によって、T4DNA!jガーゼによる
反応を21℃で2時間行ない、さらに前記と同様にして
エタノール沈殿、真空乾燥を行なって得られた沈殿をT
g緩衝液o、iyに溶解してキメジブラスミド含有溶液
を得た。
それぞれのキメラプラスミドはいずれもプラスミドpA
CYC177を含有している。しかし、プラスミドpA
CYC177の力六マイシン耐性部位にXhoI切断点
があって、そこが切断されているためにカナマイシン耐
性は発現せず、アンピアリン耐性のみが発現することに
なる。
実施例4 キメラプラスミドを用いた形質転換実施例1
で傅たDNA受容菌体懸濁液0.2 ml!を用意し、
これに実施例6で得たキメ2プラスミド含有溶液0.1
−を添加し、0℃で90分間ゆるやかに撹拌しつつ、キ
メラプラスミドの直接導入を行なった。
ことに傅らtたキメラプラスミド導入菌体を含む液を3
−のYPG培地に移し、30’C6時間振とう培養を行
なった後、fノビシリン5oγ/ ml添加したYPG
培地(固体)上で30’Cで5日間培養し、9株のコロ
ニーを得だ。これらを1O−80191−A1−−A9
と命名した。このうち、10−8[]8l−AIをアン
ピシリンを30r/N添加したYPG液体培地で30’
C,,24時間娠とう培養し、実施例2の方法に従って
プラスミドを分離したところ、プラスミドpTA500
1(3)トフラスf l−’pTA 5001 (Bl
の混在物以外にこれらよシやや分子量の大きいプラスミ
ドが得られた。このプラスミドは先に導入したキメラプ
ラスミドのうち、pTA5001(A)とpACYC1
77がXhoI切断部位を介して連結したキメラシラス
ミド(pTA5011と命名)と認められた。また、ア
セトバクター・アセチ10−8081はアンピシリン耐
性を有しないが10−8081−AIは゛アンピシリン
耐性を持っていることなどからもキメラプラスミドが導
入され、形質転換が行なわれたことが確認された。
同様にして、少なくとも1O−8O81〜A2〜−A6
はpTA5001(旬とpACYC177が制限酵素X
ho I切断部位を介して連結したキメラプラスミド(
+)Ti6O11と命名)が導入されていることが確認
された。
ここに得られたpTA5021を持つ菌株1O−808
1−A3をアンピンリンを304 / mlで含有する
YPG培地で大量(約20りに培養して得た菌体につい
て、実施例2の方法に従がってプラスミドを分離し、得
られたキメラプラスミドpTA5021を含有するプラ
スミド混合液(DNA濃度約10μg/ゴ)を環状DN
A溶液として以下の実施例に供した。
実施例5 実施例1の方法で調製したDNA受容菌体懸濁液(対照
)および実施例1の方法においてCaCA12溶液のか
わりに10 mM ) !jスス−酸緩衝液(p117
.6)に100 mMのナトリウム、カリウム、ルビジ
ウム、セシウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム
、ストロンチウム、バリウム、マンガン、の塩を含む溶
液を用いて調製したDNA受容菌体懸濁液0.21Ll
のそれぞれに対し、実施例4において調製した環状DN
A溶液を0.1コ添加し、実施例4と同様にして形質転
換を行ない、形質転換効率を比較した。
また、上記の方法において、DNA受容菌体懸濁液に環
状DNA溶液を添加し0℃で60分間DNAの導入を行
なわせた佐、各々に対し、平均分子量3,000のポリ
エチレングライコールを65%(重量/容量)、ジメチ
ルスルホキサイドラ65係(容量/容量)、N、N−ジ
メチルホルムアミドを63%(容!/8−1m)となる
ように添加し、引続き同様にして60分間DNAの導入
を行なわせて形質転換を行ない、形質転換効率を比較し
た。
結果は以下の表1に示す通りであり、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウム、マンガンなどの
2価の金属が必須であり、それぞれの金属において、ポ
リエチレングライコール、ジメチルスルホキサイドおよ
びN、N−ジメチルホルムアミドが形質転換促進効果を
持つことが分かった。
実施例6 実施例1の方法で調製したDNA受容菌体懸濁液(対照
A)および実施例1の方法においてCaC1x溶液の1
00 mM CaCA!2のかわシに100mMMgC
6tを用いて調製したDNA受容菌体懸濁液(対照B)
各々0.2 mに対し実施例4で調製した環状DNA溶
液を0.1717添加して実施例4と同様にして形質転
換を行なわせた。そして、上記の方法において、T)N
A受容菌体懸濁液に環状DNA溶液r添加し60分間D
NAの導入を行なわせた後、各々に対し平均分子量ろ、
000のポリエチレングライコールを65%(重量/容
量)、ジメチルスルホキサイドを35%(容量/容量)
、N。
N/−−ジメチルホルムアミドを36チ(容量/容量)
、ゾロタミンを100μg/Ijd、ポリオルニチンを
600μ97m1、ポリビニルアルコールを17.5チ
(重量/容量)、DBAE−デキスト2ンを5チ(重量
/容1t)、シュークロースを65%(重量/容t)お
よびグリセロールを65チ(重量/容量)となるように
それぞれ2倍濃度の溶液を0.3d添加し、引続き同様
にして60分間DNAの導入を行なわせて形質転換を行
ない、形質転換効率を比較した。
結果は以下の表2に示す通りであり、添加した全ての物
質において形質転換促進効果が認められた。
実施例7 実施例乙において、添加する物質をポリエチレングライ
コールに限り、その平均分子量で変化させて形質転換を
行なわせ、形質転換効率を比較した。冷加するポリエチ
レングライコールの濃度は全て65チ(重量/容量)と
した。
結果は以下の表6に示した。
平均分子量1000以上において促進効果が認められ、
平均分子zs、ooo〜7.000が好ましいことが分
かった。
実施例8 実施例6において、添加する物質を平均分子量3.00
0のポリエチレングライコール(PEG4000)、ジ
メチルスルホキサイドおよびN、N−ジメチルホルムア
ミドに限り、これらの添加濃度を変化させて形質転換を
行なわせ、形質転換効率を比較した。結果は以下の表4
に示した。
平均分子量3,000のポリエチレングライコールにお
いてはその添加濃度は、20%以上で促進効果が認めら
れ、また60〜40チで強い効果が認められた。同様に
ジメチルスルホキサイドでは濃度10〜30チで、また
、N、N−ジメチルホルムアミドでも濃度10〜50チ
で促進効果が認められた。
実施例9 実施例1のCaC112溶液のかわシに、5mMト!j
スー塩酸緩衝液(p117.6)に対し種々の濃度で塩
化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ストロンチウム
、塩化バリウム、塩化マンガンをそれぞれ含有する溶液
を用いてDNA受容菌体懸濁液0.2痕を調製し、各々
に対し実施例4で調製した環状DNA溶液をo、iy添
加し、0℃で60分間TUNAを取り込゛ませた後、平
均分子量3.000のポリエチレングライコール溶液を
0.6M加えて最終濃度が65チ(重i/容fit)と
なるようにし、引続き同様にして30分間DNAを取シ
込ませて、以−ト実施例4と同様にして形質転換を行な
わせて、形質転換効率を比較した。
結果は第4図〜第9図に示す通りである。
塩化カルシウムは100〜400mMが、塩化マグネシ
ウムは60〜200 mMが、塩化ストロンチウムは2
5〜200mMが、塩化バリウムは25〜300 mM
が、また塩化マンガンは50〜200蘭が形質転換効率
が高いことが分かった。
実施例10 実施例1の方法において、DNA受容菌の培養時間を種
々変化させ、各々について実施例1の方法によJD’N
A受容菌体を調製し、これらのDNA受容菌体懸濁液0
.2 mに対し、実施例4で調製した環状DNA溶液を
0.1 atづつ添加し、実施例4と同様にして60分
間DNAを取り込ませ、さらに以下実施例9と同様にし
て形質転換を行なわせて、形質転換効率を比較した。
結果は第9図に示す逼シであシ、対数増殖初期〜中期環
の菌体を用いるのが相対的に高い形質転換効率が得られ
た。
実施例11 実施例1の方法において、用いるCaC1j2の溶液の
…を種々変化させ、以下実施例10の方法と同様にして
形質転換を行なわせて形質転換効率を比較した。
実施例1の方法と同じCa C1t を溶液(pH7,
6)を用いた場合を対照とし、酸性側(pi15.5〜
6.5)テハ緩衝剤として10mMメチルエタンスルホ
ネート(MgS>を、また中性からアルカリ性側(pH
7〜8,5 ) i’j:’10 mMモルホリノプロ
パンスルホネート(MOP8)を10 mM トリス−
塩酸の替わりに用いてpHを調整した。
結果は第10図に示す通りである。
pl(6,5〜z6の間でより高い形質転換効率が得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図はプラスミドp’rA5001(A)の制限酵素
開裂地図を示し、第2図はプラスミドpTA5001 
(B)の制限酵素開裂地図を示し、第6図はプラスミド
pACYC177の制限酵素開裂地図を示す。 B −Eco几■による切断部位、8−5alIによる
切断部位、X Xho I忙よる切断部位、Km−カナ
マイ7ノ耐性遺伝子、靜F・・アンピシリン耐性遺伝子
。 第4図から第8図は実施例9における各種金−属塩の種
々の濃度での形質転換効率を示すグラフであり、第4図
は塩化マグネシウムの場合、第5図は塩化カルシウムの
場合、KfJ6図は塩化ストロンチウムの場合、第7図
は塩化バリウムの場合、第8図は塩化マンガンの場合の
結果を示す。 第9図は受容菌の採取時期と形質転換効率の関係を示す
グラフである。また、第10図はCa C1z溶液の…
と形質転換効率の関係を示すグラフである。 第4図から第10図においては、最も高い形質転換効率
を100とした相対形質転換効率が示されている。 代理人 弁理士 戸 1)親 男 第 1 図 X 第 2 図 hol

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2価の金属から選択された1つもしくは2つ以上
    の金属を含有する溶液中で環状DNAを酢酸菌に導入す
    ることを特徴とする酢酸菌の環状DNA導入法。
  2. (2) 溶iがマグネ7ウム、カルシウム、ストロンチ
    ウム、バリウム、マンガン、から選択された1つもしく
    は2つ以上の金属を含有することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の酢酸菌の環状DNA導入法。
  3. (3)溶液がポリエチレングライコール、ジメチルスル
    ホキサイド、N、N−ジメチルホルムアミド、プロタミ
    ン、ポリオルニチン、ポリビニルアルコール、DEAR
    −−7’キストラン、シュクロース、グリセロールから
    選択された1つもしくは2つ以上の形質転換促進物質を
    含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    酢酸菌の環状DNA導入法。
  4. (4)溶液の−が6.5〜Z6であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の酢酸菌の環状DNA導入法
  5. (5)酢酸菌が対数増殖初期から中期に集菌されたもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲t41項記載の
    酢酸菌の環状DNA導入法。
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