JPS6018506B2 - トランサ−のワ−ク送り装置の位置決め治具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一対の上型と下型との間に一連の複数の加工
手段が直列状にセットされ、上型下降時に各加工位直に
あるワークに一括してプレスなどの加工が施され、上型
上昇時に各加工位置にあったワークが一括して一工程分
次の加工位魔に送られることにより、上型の熱降に伴な
つてワークが順次連続的に加工されていくトランサーに
おける、前記ワークを一括して次の加工位魔に送るワー
ク送り装置をトランサーの本体に芯出して組付けるため
のワーク送り装置の位置決め拾臭に関するものである。

トランサ−のワーク送り装置は、一般にワーク移送ライ
ンの両側においてトランサーのほゞ全長にわたって延び
る一対の送り用フレームと、それぞれの送り用フレーム
に沿わせて取付けられたフィンガーレールと、該フィン
ガーレールに取付けられたトランサー長手方向と直角方
向に延びるフィンガー用ブラケツトと、フィンガー用ブ
ラケツトのワーク側端部に取付けられたワークをすくい
あげて掴むためのフィンガーと、前記フィンガーレール
をトランサーの長手方向に往復動自在にガイドする長手
方向ガイドと、議長手方向ガイドをトランサーの長手方
向と直角方向に往復動自在にガイドする横方向ガイドと
からなっている。このトランサーにあってはトランサー
プレス上型の上昇時に、横方向ガィド‘こ沿わせて送り
用フレームをトランサー長手方向と直角方向に移動させ
ることにより各フィンガーを一括してワーク方向に移ひ
動させて全てのワークを同時に掴み、長手方向ガイドに
沿わせて送り用フレームを一工程分だけトランサー長手
方向に移動させてワークを次の加工位置に送り、送り用
フレームをトランサー長手方向と直角方向にワークと反
対方向に移動させてフタインガーからワークを離脱させ
ることにより、トランサー内におけるワークの同時一括
送りが行なわれる。上記のトランサーのワーク送り装置
においては、ワ−クを掴む各フィンガーがトランサーの
各加工位置に正しく芯合せされており、かつ１工程送ら
れたときもその位置において再び芯合せが達成されてい
ることが、プレス加工を行なうことができるためのかつ
良質の加工製品を得ることができるための不可欠の要件
となる。

この芯合せをするために、従釆は、予じめ工場等におい
て、トランサー送り装置の一対の送り用フレームを互に
平行に静止させて支持し、この状態でフィンガーブラケ
ット、フィンガー等を送り用フレームに対して芯出し位
置決めし、これをトランサーに運び、組付時に各フィン
ガー毎に再び芯合せの調整をしながら粗立てることによ
り、その位置決めを行なっていた。

しかし、従来の位置決方法では、ワーク送り装置のトラ
ンサーへの組付時に、各フィンガー毎に全てのフィンガ
−について芯合せを行なわなければならなかったので、
その位置決に膨大な時間と熟練を要するという問題があ
った他、予じめ工場等においてするフィンガー、フィン
ガーブラケツトの芯出しが送り用フレームを静止させた
状態にて行なっていたので、静的位置決めはできても、
動的位置決め、すなわち、実機のトランサーに取付けて
作動させたときにも実際にワークを円滑にすくい掴みか
つ次の加工位置に正確にワークをセ２ットすることが可
能なように位置決めされること、が正確に果たされてい
るか否かはトランサーに実際に取付けて作動させてみる
迄分らないという問題があった。

本発明は、従来のトランサーワーク送り装置の３位置決
め、すなわち、各金型にワークが正確に順次送りされる
ように各部材を調整するときに生ずる問題を解決するた
めに、あらかじめ各金型に対するワークを掴む各フィン
ガ・‐がどのような位置関係で送りレールに取付けなけ
ればならないか３を、実材のトランサーワーク送り装置
と共通する部村を有する類似の位置決め拾具によって計
測および試動作を通じて各部材の位置を調整し、最終的
には各フィンガーの適正な位置を決定しようとするもの
である。

４以下に本発明の一実施例を
図に従って説明する。図は実機のトランサーに取付ける
前に、予じめ工場等においてその位置決めが行なわれて
いる状態にある実材のトランサ−送り装置と共通する部
材を有する位置決め治具を示している。

図中、１はトランサーの全長とほゞ同じ長さを有する一
対の送り用フレーム、２は一対の送り用フレーム夕 １
，１に設けられた軸受ｌａ，ｌａに跨って延びるロッド
、３は該ロツドーこ対して摺動可能に設けられた芯出し
針、４はロッド‘こ摺動自在に支持された芯出し針をロ
ッドに固定する止め具、５は。ッド２と送り用フレーム
１，１との楢動を固定す０る止め具、６はロッド２にえ
がかれた位置出し用のけがき線、７は送り用レール１に
固定して取付けられるフィンガーレール、８はフィンガ
ーレールに適宜間隔を置いて取付けられ送り用レール長
手方向と直角方向に延びるフィンガープラケッタト、９
はフィンガーブラケット８に設けられ前記直角方向の位
置調整に利用される長孔、１０はフィンガーブラケツト
８の先端に取付けられワークＷをすくい上げて掴むため
のフィンガー、１１は送り用フレーム１を送り用フレー
ムの長手方向に０摺動自在に支持する長手方向ガイド、
１２は長手方向ガイド１１を送り用フレームの長手方向
と直角方向に支持する横方向ガイド、１３は横方向ガイ
ド１２の摺動面に刻設された油溝、１４は支持台である
。これらの部村のうち、送り用フレーム夕１、フインガ
ーレール７、フインガーブラケツト８、フィンガー１川
ま何れも、芯出しの位置決め調整が行なわれた後に実機
のトランサーに粗付けられてトランサ−のワーク送り装
置の一部を構成する部材となるものであり、したがって
これらの０部材は実機のトランサーの対応する部材と同
一寸法に形成されている。また、各部材は実機のトラン
サーの対応する部材と同一形状寸法に形成されており、
本発明拾具によって位置決めされたものを実機のトラン
サーに組付けたときに問題が生じないようにされている
。本発明治具を用いてトランサー送り装置の位置決めを
行なうためには、まず、第１図に示すように、トランサ
−に組付けるべきワーク送り装置の前記一対の送り用フ
レーム１，１を、実際に配置される複数の金型に沿って
配置し、かつ長手方向ガイド１１及び横方向ガイド１２
を介して支持することにより平行状態を維持したまま送
り用フレ−ムの長手方向及びそれと直角方向に移動可能
に支持する。

次に前記一対の送り用フレーム１，１に跨ってロッド２
をさし渡し、ロッド２と送り用フレームー，１の軸受ｌ
ａ，ｌａとの摺動自在の鉄合により、両送り用フレーム
１，１の前記長手方向の相対位置関係を一義的に決定す
ると共に、芯出し針夕３をロッド２に止め具４で固定し
、かつけがき線６を利用して両送り用フレーム１，１の
芯出し針３からの距離を金型の中との関係において決定
して、止め具５によって送り用フレーム１，１をロッド
２に固定する。

Ｚ次にフィンガーレール７を
送り用フレーム１の所定の位置に固定し、フィンガーレ
ール７に複数のフィンガーブラケット８をトランサー加
工位置間隔と等しい間隔に芯合せして固定する。なお、
フインガーブラケツト８のフインガーレール７へＺの固
定時に、ボルトが挿通される長孔９を利用して、フィン
ガーブラケツト８の送り用フレーム１の長手方向と直角
方向における位置決めも同時に行なう。フインガ−ブラ
ケット８の先端には、ワークをすぐ掴み可能に位置決め
してフィンガー１ ２０を固定する。これによって静的
位置決めが完了する。次に、送り用フレーム１，１を長
手方向に長手方向ガイド１１によって平行性を維持した
まま移動し、芯出し針３を利用して各金型に対し正しく
２位置づけられているかをチェックすると共に、フィン
ガー１０がワーク正確に次段の加工位置に送っていくか
否か、また、送り用フレーム１，１を前記長手方向に移
動させたときにフィンガー１０が支障なくワークをすく
い掴むか否かをチェック３し、これが十分に達成されて
いないときは位置決めの再調整または微調整を行なう。

これによって動的位置決めが達成される。静的、動的の
位置決めが完了すると組立てた状態のまま、または分解
するときは位置決めピン等によって再組立時の位置決め
が正確に達成され得るようにして、送り用フレーム１，
１、フィンガーレール７、フインガーブラケツト８、フ
インガー１０、を、実機のトランサーのサイドに運び、
そのままトランサーに絹立てた状態のまま組み付ける。

．この場合前記の都材は、そのまま実機のトランサーの
ワーク送り装置を構成するので、予じめ工場等にて達成
された静的、動的位置決めがそのまま保持されているの
で、組付けられるだけで特別な位置調整を行なうことな
く、静的にも動的にも芯合せが正確に達成されているこ
とになる。すなわち、従釆法のように、各加工位置毎に
フィンガーの芯合せを行なう必要はない。また位置決め
ピン等によって再組立容易にして分解搬送した場合、実
機トランサーへの組婦け時に位置決めピンを利用して容
易に正確に予じめ調整した芯合せ状態を再現して縄付け
ることができ、組立て完了時にはそのまま静的、動的の
芯合せが達成されていることになる。したがって本発明
によるトランサ−送り装置の位置決め治臭によるときは
、次に挙げる種々の効果を得る。

まずワーク送り装置は予じめ、静的、動的に芯合せされ
、その芯合せが維持されたまま、または再現させて、ト
ランサーに粗付けられるので、従来のようにトランサー
への組付け時に各フィンガー及びその支持部材を芯合せ
しながら紙付ける必要がなく、ワーク送り装置のトラン
サーへの組付け作業時間、作業量を大中に縞少できかつ
組付けを容易にすることができる。

また、一対の送り用フレームを送り用フレームの長手方
向及びそれと直角方向に移動可能に支持し、位置決め時
にその芯合せを動的に確認するので、従来のように静的
位置決めしか行なわなかった場合に比べて、トランサ−
作動時における芯合せも確保することができ、位置決め
の精度を本質的に向上できる他、粗付後のトランサーの
運転時における支障を禾然に防ぐことができ、トランサ
０一本体及びワークの保護、ワークの良好なる加工を図
ることができる。

また、予じめ工場等においてする位置決めは、形状寸法
的に実機のトランサーと同一の状態において行なわれる
ことになるので、位置決め精度の５向上、ワーク送り装
置のトランサー本体への取付の容易性の向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明のトランサーのワーク送り装置の位置決め
の全体斜視図である。 ０ １……送り用フレーム、２……ロッド、３……芯出
し針、７…・・・フィンガーレール、８．・…・フィン
ガーブラケツト、１０……フインガー、１１…・・・長
手方向ガイド、１２・・・・・・横方向ガイド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一対の送り用フレームと、 該一対の送り用フレームをその長手方向に移動自在に
   支持する長手方向ガイド及び該送り用ガイドを長手方向
   と直角方向に移動自在に支持する横方向ガイドと、 前
   記一対の送り用フレームに跨つてさし渡されたロツドと
   、 前記一対の送り用フレーム間に位置し、かつ前記ロ
   ツドに該ロツドの軸線に直交する平面で回動自在に支持
   された芯出し針と、前記一対の送り用フレームの少なく
   とも一方にフインガーレールを介して等間隔にかつ前記
   送り用フレーム間に向い、しかも直角方向に位置調節可
   能に取付けられるフインガーブラケツト及び該フインガ
   ーブラケツトの先端に取付けられるフインガーと、から
   なることを特徴とするトランサーのワーク送り装置の位
   置決め治具。