JPS6018478Y2 - 防水シート - Google Patents

防水シート

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JPS6018478Y2
JPS6018478Y2 JP484U JP484U JPS6018478Y2 JP S6018478 Y2 JPS6018478 Y2 JP S6018478Y2 JP 484 U JP484 U JP 484U JP 484 U JP484 U JP 484U JP S6018478 Y2 JPS6018478 Y2 JP S6018478Y2
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JP
Japan
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water
waterproof sheet
base fabric
absorbing
sheet according
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JP484U
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JPS59129895U (ja
Inventor
義次 平岡
勉 大林
Original Assignee
平岡織染株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は疎水性繊維性基布に、水不溶性吸水性物質の固
体粉末を含有する非通気性防水被膜を形成せしめてなる
防水シートに関する。
先行技術 従来、トラック幌、積荷シート等に用いる防水性シート
類は、綿等の天然繊維からなる織物にパラフィン、金属
石けん等により防水処理されたもので、これらは通気性
を有し、使用時その織目が完全に塞がれていないため、
該織目から空気が通過して、内部にムレや凝縮水を生ず
ることがない利点を有していた。
しかし、天然繊維が比較的弱く、シートの強力を十分に
確保するためにはかなりの厚地とせねばならず、この結
果重量が大となる欠点があった。
これがため、近時は強力があり、しかも、軽量である合
成繊維シートが多用されるに至った。
しかし、合成繊維シートの場合、本来的に疎水性で、か
つ、水膨潤性に欠けることから、従来の綿シート等が吸
水すると次第に膨潤し結果的に漏水を防止しうる長所が
あったのに対し、合成繊維には、この結果が期待し得す
、従って、全く水を通さないシートを得るために、基布
表面に完全不通気性防水被膜を形成せしめざるを得なく
なり、結局は、これをもって幌等を構成せしめると前述
の凝縮水を生起する現象があられれ、これが落下して積
荷等を濡らす等の事故を招き適当ではなかった。
しかして、これを解決すべく種々の試みが、例えば、特
公昭40 27555号、特公昭42−837号、特公
昭42−1357号、特公昭41−6196号、特公昭
40−4225号および特公昭45−38760号など
に記載されているようになされてきたが、いづれも、上
記の凝縮水形成(結露)の防止に関し満足できるもので
はなかった。
考案の目的 本考案の目的は凝縮水形成を防止することができ、かつ
十分な非通気性防水性を有する防水シートを提供するこ
とにある。
考案の構成 本考案者らは、合成繊維シートの上記問題点を解決すべ
く種々検討を重ねて来たが、今回、基布自体の疎水性に
基づく非水膨潤性の問題はやむを得ないものとしても、
非通気性防水被膜に水吸収性を付与すれば防水被膜上に
生ずる凝縮水の問題も解決されることを発見し、本発明
を完成するに至ったものである。
本発明の防水シートは、疎水性繊維性基布の片面又は両
面に合成樹脂、ゴム等からなる非通気性防水被膜を形成
してなる防水シートにおいて、該被膜中に架橋されたポ
リエチレンオキシド、架橋されたポリヒビニルピロリド
ン、架橋されたスルホン化ポリスチレン、ポリアクリロ
ニトリルの鹸化物、デンプン−アクリロニトリルグラフ
ト重合体の鹸化物、自己架橋したアクリル酸アルカリ金
属ポリマー、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボ
ン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物。
ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体物、アクリロ
ニトリルを少くとも85重合%含有するアクリル系繊維
をヒドロキシルアミン又はヒドラジンで処理して得られ
る変性ポリアクリロニトリル生成物、前記アクリル系繊
維を塩基性触媒の存在下にホルマリン処理して得られる
変性ポリアクリロニトリル生成物、および側鎖にキレー
ト性官能基を有する不溶性ポリマーからなるキレート架
橋結合を有する重合体物から選ばれた少くとも】、種の
水不溶性吸水性物質の固体粉末が互に離れて分散含有さ
れていることを特徴とするものである。
考案の具体的説明および効果 本考案の防水シートは、例えば第1図に示したように疎
水性繊維性基布1の片面(両面であってもよい)に非通
気性防水被膜2が形成され、この防水被膜2中に多数の
水不溶性吸水性物質の固体粉末3が互に離れて分散含有
されている。
本考案に用いられる疎水性繊維性基布とは、例えば予め
撥水処理された天然繊維の編織物、不織布等であっても
よく、また、本来的に疎水性を有する合成繊維さらに撥
水処理された合成繊維の編織物、不織布等であってもよ
く、さらに、撥水処理された天然繊維に、疎水性、合成
繊維又は無機繊維を混用したものでもよい。
これらの繊維は、スパン、フィラメント、スプリット、
モノフィラメント、テープ状物その他のいずれであって
もよく、これらは編織物、不織布或いは紙状物などの形
状で用いられるが、その繊維密度も自由に選択すること
ができる。
繊維性基布に予じめ施される撥水処理は従来公知の方法
が適用できるが、例示すれば、繊維性基布を、予め精練
乾燥し、又はこれらの前処理なしで、ステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸亜鉛、 脂肪酸アミンのアクリ
レート、アルキルメラミン若しくはこれのパラフィンエ
マルジョン混合物、酢酸ジルコニウム等のジルコニウム
塩、パラフィン等から選ばれた少くとも1種を含む処理
液で処理し乾燥する、これらの撥水剤は一般に基布の0
.1〜4.0%重重量材付せしめるものである。
基布の平面又は両面に形成される非通気性防水被膜は、
合成繊維として、ポリ塩化ビニル(pvc)、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリウレタン、ポリ
アクリル樹脂、ナイロン、ポリエステル樹脂、その他の
2′S知の防水用樹脂が使用される。
また、ゴムとして、天然、合成ゴムのいずれも使用でき
、そのうち合成ゴl、トシて、クロロスルホン化ポリエ
チレン()\イバロン)、シリコンゴム、ネオプレンそ
の他の公知のものが使用できる。
また、上記防水用樹脂およびゴムの混合物を使用するこ
とも差支えない。
防水性被膜は、繊維性基布の片面又は両面に、カレンダ
ー法、ラミネート法、コーティング法、ディピング法そ
の他公知の方法により形成することができる。
本考案の特徴部分について詳述する。
本考案においては、非通気性防水被膜に水不溶性吸水性
物質の固体粉末粒子を互に離れて分散含有せしめている
粉末粒子が互に接触していると、被膜中に連続した通水
孔を形成し、このため、すぐれた耐水性を示すことがで
きなくなる。
吸水性物質は、水不溶性で吸水能が吸水性物質の自重に
対しW倍以上好ましくは10皓以上のもので具体的には
、パルプ製物質、或は不溶性高分子物質等を架橋剤を用
いて架橋するか、親木基の一部を親油基て置換させて水
不溶性に変性したもの等で、例えばポリエチレンオキシ
ド、ポリビニルピロリドンおよびスルホン化ポリスチレ
ン等を架橋したもの、ポリアクリロニトリル又はデンプ
ン−アクリロニトリルグラフト共重合体の鹸化物等があ
るがこれらに限定されるものではない。
このうち、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合
体の吸水能は自重の数百倍もあり、本考案の目的から好
ましい物質であるが、長期間含水状態で使用する場合デ
ンプン成分の腐敗によるゲル構造の破壊が心配されるの
で十分注意が必要である。
本考案において特に好ましい他の吸水性物質は、自己架
橋したアクリル酸アルカリ金属塩ポリ?−(特開昭53
−46389)、ビニルエステルとエチレン系不飽和カ
ルボン酸又はその共重合体鹸化物、ビニルエステルとア
クリル酸(又はメタクリル酸)エステルとの共重合体鹸
化物(特開昭53−50290)、ビニルアルコール/
アクリル酸塩との共重合体があり、また、アクリロニト
リルを少くとも85重量%含有するアクリル系繊維を、
ヒドロキシルアミン又はヒドラジンで処理するか、或い
は塩基性触媒の存在下にホルマリン処理する等により得
られる実質的に架橋されたポリアクリロニトリル系繊維
及びその粉末、側鎖にキレー性官能基を有する水溶性ポ
リマーからなるキレート性架橋結合を有する重合体(特
開昭48−74547)等も有効である。
本考案に適用される吸水性物質は上記に特定されたよう
に水不溶性で、好ましくは吸水能がW倍以上特に好まし
くは1叩倍以上の物質である。
ここで吸水能とは吸水性物質一定量をイオン交換水中に
分散投入し、この分散液を弱(攪拌したるのち、室温で
3吋間放置し、吸水性物質を十分に吸水膨潤せしめ、余
分の水を除去して吸水した吸水性物質の重量を測定し、
この重量の、吸水前の重量に対する比をもって表示する
本考案は以上の如く疎水性であって、水膨潤性が小さく
、そのままでは漏水し易い基布に非通気性防水被膜を形
成せしめ、該被膜中に水不溶性吸水性物質の固形粉末を
含有せしめるもので、被膜に亀裂が生じた場合であって
も、該亀裂部に存在する吸水性物質の膨潤作用によって
、水の滲入を防止することができる。
しかも、吸水性物質の固形粉末は、非通気性防水被膜中
に互にはなれて分散しているので、それらが吸水しても
、防水被膜を通して水が漏れることはない。
以下実施例に基づいて本考案を説明する。
実施例 1;ビニロン繊維帆布生機で次の規格を有する
もの 密度 句超ぎaハ 5X 38 日付 360 ’! /771” を基布とし、湯通し乾燥後、 PVCレジン ブチルベンジルフタレート エポキシ化大豆油 炭酸カルシウム Cd−Ba系安定剤 顔 料 トルエン(希釈剤) 吸水性樹脂サンウェットIM −300 (三洋化或工業KK製のデンプン−ア クリルニトリルグラフト共重合体の 誘導体)10〃 からなる加工液に浸漬したのち、ローラて絞り90℃で
1分間乾燥し、さらに、160℃で1分間熱処理したる
のち、再び該加工液に浸漬しローラにて絞って90℃で
1分間乾燥、160°Cで1分間熱処理して防水シート
(試料I)を得た。
8重量部 銘 〃 7 〃 20 〃 3 〃 8 〃 130〃 比較のため、吸水性物質のみを含まず他は実施例1と同
様の加工液で同様工程防水シート(試料■)を得た。
試料I、同■はいずれも防水性能は1,500m、/r
rL水柱以上あり、その他の物性も殆んど同一であった
上記試料Iにより、その吸水性物質含有防水被膜面を内
側にしてテント(2rrL×277L×2m、)を作成
し、このテントの内部の空気を温度40”C,相対温度
80%に調節し、これを最低気温5℃の戸外に一夜放置
した。
このテントの内側表面には、結露は全く認められなかっ
た。
同様のテストを試料を用いて行ったところ、テント内側
表面に、多数の水滴の形成が認められ、また多数の水滴
がテント内床面に落下していた。
実施例 2;ポリエステル繊維帆布生機で次の規格を有
するもの 密度20/3x 24/4 45×お 目付 360f/d を撥水剤ステアリン酸亜鉛1.5重量%付着せしめて下
処理し、90′Cで1分間乾燥したものを基布とした。
これに、pvc レジン lO
踵量部フタル酸ジオクチル 100〃エ
ポキシ樹脂 3 〃ステアリン
酸バリウム 1 〃吸水性物質(高吸水
性ポリマー HYDROGEL−S−住友化学KK製;ビニルアルコ
ール/アクリル酸共重 合体を主成分とするヒドロゲル) 10 // トルエン(希釈剤)50〃 からなるPVCペーストに、さらに、 炭酸カルシウム 2重量部クエン
酸 1 〃25%メタノ
ール溶液 10〃を混じて加工液を調
製し、これに基布を浸漬して、ロールで絞り均一に加工
剤を付与したるのち、加熱炉中で50℃から徐々に19
0℃まで加熱してゲル化を行い、冷却後カレンダーロー
ルで押圧して非通気性防水シート(試料■)を作成した
比較例として、吸水性物質を含有(7ないもの(試料■
)を作成した。
試料■および■について、実施例1記載の方法によりテ
ント内面における結露の有無をテストした。
その結果、試料■によるテントにおいては結露は全く認
められなかったが、試料■によるテントおいては、内面
に多量の結露が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防水シートの一実施態様の断面説明図
である。 1・・・・・・基布、2・・・・・・防水被膜、3・・
・・・・水不溶性吸水性物質の固体粒子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 疎水性繊維性基布の片面又は両面に合成樹脂、ゴム
    等からなる非通気性防水被膜を形成してなる防水シート
    において、該被膜中に、架橋さてたポリエチレンオキシ
    ド、架橋されたポリビニルピロリドン、架橋されたスル
    ホン化ポリスチレン、ポリアクリロニトリルの鹸化物、
    デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の鹸化物、
    自己架橋したアクリル酸アルカリ金属ポリマー、ビニル
    エステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体
    との共重合体鹸化物。 ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体物。 アクリロニトリルを少くとも85重合%含有するアクリ
    ル系繊維をヒドロキシルアミン又はヒドラジンで処理し
    て得られる変性ポリアクリロニトリル生成物、前記アク
    リル系繊維を塩基性触媒の存在下にホルマリン処理して
    得られる変性ポリアクリロニトリル生成物、および側鎖
    にキレート性官能基を有する水溶性ポリマーからなるキ
    レート架橋結合を有する重合体物から選ばれた少くとも
    1種の水不溶性吸水性物質の固体粉末が互に離れて分散
    含有されていることを特徴とする非通気性防水シート。 2 前記吸水性物質が該物質の自重の0倍以上の吸水能
    を有する実用新案登録請求の範囲第1項記載の防水シー
    ト。 3 前記吸水性物質が該物質の自重の1叩倍以上の吸水
    能を有する実用新案登録請求の範囲第3項記載の防水シ
    ート。 4 疎水性繊維性基布が合成繊維編織物である実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の防水シート。 5 疎水性繊維性基布が予め撥水処理されている実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の防水シート。
JP484U 1984-01-04 1984-01-04 防水シート Expired JPS6018478Y2 (ja)

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JPS59129895U JPS59129895U (ja) 1984-08-31
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JP2581004Y2 (ja) * 1993-06-01 1998-09-17 信越化学工業株式会社 遮水シート

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JPS59129895U (ja) 1984-08-31

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