JPH047943Y2 - - Google Patents

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JPH047943Y2
JPH047943Y2 JP1986044336U JP4433686U JPH047943Y2 JP H047943 Y2 JPH047943 Y2 JP H047943Y2 JP 1986044336 U JP1986044336 U JP 1986044336U JP 4433686 U JP4433686 U JP 4433686U JP H047943 Y2 JPH047943 Y2 JP H047943Y2
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JP
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water
sheet
base material
curing
composite sheet
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JP1986044336U
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JPS62154925U (ja
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  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリートを養生、乾燥するための
複合シートに関する。 〔従来の技術とその問題点〕 一般に、コンクリートをクラツク等のない良好
な状態で硬化させるには1ヵ月程度かけて徐々に
水分を蒸発させながら硬化させるのが良いとされ
ている。これを養生と呼ぶ。この養生が速すぎる
とクラツク等が発生し、遅すぎるとカビ等が発生
したりする。 従来、コンクリートの養生用シートとしては、
例えば実開昭60−44950公報に記載されているよ
うに合成樹脂やわらの綿材を平面状に束ねたむし
ろの片面に複数の小孔を有するフイルムを積層し
たものが知られている。 しかしながら、この養生用シートでは適当な湿
度を得るのに雨水を用いているので、養生が雨の
有無という自然状況に左右され、必ずしも満足な
結果を得ることができなかつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記問題点を解決したコンクリートの
養生用または乾燥用複合シート(以下、複合シー
トと略称する)を提供するもので、通気性と撥水
性を有するプラスチツク多孔質シートと通気性を
有する保水性基材が積層されていることを特徴と
するものである。 本考案でプラスチツク多孔質シートとしては、
水分を徐々に蒸発させ、しかも雨水等を遮断する
ために通気性、撥水性としたポリオレフイン系樹
脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、超高
分子量ポリエチレン等)、フツ素樹脂等からなる
多孔質シートが用いられ、好ましくは撥水性の大
きいフツ素樹脂シートが用いられ、より好ましく
はポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと
いう)シートが用いられる。このプラスチツク多
孔質シートは種々の条件により変化するが、通常
は、厚さ10〜300μm、気孔率40〜95%、孔径0.01
〜50μm、通気度0,01〜60c.c./cm2・secのものが
用いられる。 また、保水性基材としては、水分を蒸発させる
ために通気性を有する材料であれば特に限定はさ
れず、例えば有機質、無機質材料より成る不織
布、織布、フエルト、フオームあるいは吸水性無
機材料、吸水性高分子等の吸水性材料を分散した
シートを発泡、延伸等の方法により通気性とした
シートが挙げられる。前記吸水性無機材料の例と
しては珪酸塩類(例えば活性白土、アスベスト、
ガラス粉等)等を、吸水性高分子の例としてはア
クリル重合体、デンプン/アクリロニトリルグラ
フト共重合体の加水分解塩、変性ポリビニルアル
コール、ポリアクリル酸塩、ビニルアルコール/
アクリル酸塩共重合体ヒドロゲル等を挙げること
ができる。 上記の中でも、織布、不織布、フエルト、フオ
ーム等の水分の吸収、放出を容易に繰り返し行う
ことのできるものが好ましい。この保水性基材は
養生に好適な湿度を提供するために自重以上の水
分を含浸し得る材料であれば好ましく、より好ま
しくは自重の二倍以上の水分を含浸し得る材料で
ある。 そして、本考案では上記のプラスチツク多孔質
シートと保水性基材とは感圧性接着剤、熱賦活型
接着剤、ホツトメルト系接着剤等の接着剤によ
り、点状、筋状、格子状等の部分的に接着、また
は熱融着により積層される。 以下、本考案の実施を図面により説明する。 本考案の複合シートは第1図に示すように、プ
ラスチツク多孔質シート1の片面に保水性基材2
が積層されている。 本考案では第2図のように保水性基材2のほつ
れ等を防ぐために保水性基材2に補強材3を積層
することもできる。あるいは第3図のようにプラ
スチツク多孔質シート1を保護するために該多孔
質シート1上に補強材3を積層してもよい。この
補強材3としてはプラスチツク製ネツト、織布、
編地(ニツト)、スパンボンド(補強不織布)等
の通気性、強度等に優れているものが好ましい。 この複合シートを養生用シートとして用いる場
合は例えば、保水性基材に自重以上、好ましくは
自重の二倍以上の水分を含浸させておく。そし
て、この水分は含浸させた複合シートの保水性基
材側を下側にしてコンクリート上に乗せておけ
ば、保水性基材が水分を含浸しているので養生に
必要な水分を保持し続け、さらにプラスチツク多
孔質シートを通して徐々に水分が蒸発していくの
で、コンクリートが蒸れてカビ等が発生すること
がなく、しかも前記多孔質シートが撥水性を有し
ているので雨水等が浸入したりせず、良好な養生
を行うことができる。 本考案の複合シートの使用方法としては上記の
他に、例えば養生させるコンクリート上に予め適
量の水を散布しておき、その散布面に保水性基材
は接するように本考案の複合シートを乗せる方法
等を挙げることができる。 また、本考案の複合シートは硬化したコンクリ
ートに防水処理等を施すために予めコンクリート
を乾燥させるための乾燥用シートとして用いるこ
ともできる。上記目的で使用する場合、複合シー
トの保水性基材を下側にして硬化したコンクリー
ト上に乗せておけば、コンクリートから出てくる
水分が直接プラスチツク多孔質シートを通して放
出されたり、一旦保水性基材に吸収されてから該
シートを通して放出されたりする。しかも、雨等
が降つたりしてもプラスチツク多孔質シートで水
が遮られるので容易に乾燥させることができる。 〔実施例〕 以下、本考案を実施例により説明する。尚、以
下、目付量とはプラスチツク多孔質シートに積層
する保水性基材の重量をいう。但し、比較例にあ
つてはむしろの重量をいう。 実施例 1 PTFEよりなるプラスチツク多孔質シート(厚
さ25μm、気孔率85%、平均孔径0.6μm)に3デ
ニールのポリプロピレンのフエルトよりなる保水
性基材を目付量400g/m2として点状に部分的に
熱融着して本考案の複合シートを得た。 実施例 2〜4 目付量をそれぞれ50,150,300(g/m2)とす
る以外は全て実施例1と同様にして作成し複合シ
ートを得た。 比較例 わらの線材を平面状に束ねたむしろ(400g/
m2)の片面に直径1.5mmの小孔を約10万個/m2
割合で設けたポリエステルフイルムを積層した養
生用シートを作成した。 実施例1については含水量をそれぞれ1.2,2.5
倍と変化させ、実施例2〜4については含水量を
すべて1.2倍とし、それぞれを硬化前のコンクリ
ートの表面に乗せ、温度25℃、湿度50%の条件で
養生させて評価した。比較例についても含水量を
1.2倍とする他は実施例と同条件で評価した。結
果第1表に示す。
【表】
〔考案の効果〕
本考案の複合シートは上記のように通気性と撥
水性を有するプラスチツク多孔質シートと通気性
を有する保水性基材が積層されているので、予め
水分を含浸する等しておけば自然状況に左右され
ず良好な養生を行うことができる。また、乾燥用
シートとして用いた場合は雨により濡れたりする
ことなく容易に乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の複合シートの実例を示す
断面図である。 1……プラスチツク多孔質シート、2……保水
性基材、3……補強材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 通気性と撥水性を有するプラスチツク多孔質
    シートと通気性を有する保水性基材が積層され
    ているコンクリートの養生用または乾燥用複合
    シート。 (2) 保水性基材が不織布、織布、フエルト、フオ
    ームまたは吸水性材料を分散したシートである
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のコンクリートの養生用または乾燥用複
    合シート。 (3) 保水性基材が自重以上の水分を含浸し得る材
    料であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項または第2項のいずれかに記載のコ
    ンクリートの養生用または乾燥用複合シート。
JP1986044336U 1986-03-25 1986-03-25 Expired JPH047943Y2 (ja)

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JPS62154925U JPS62154925U (ja) 1987-10-01
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JPS5718237A (en) * 1980-07-09 1982-01-30 Junkosha Co Ltd Porous waterproofing cloth

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