JP6970582B2 - コンクリートの養生シート及び養生方法 - Google Patents
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Description
(1)基材層と表面層とが積層されたコンクリートの養生シートであって、
前記養生シートの水蒸気透過係数が、0.01〜2.5g・mm/(m2・24hr)であり、
前記基材層が、熱可塑性樹脂フィルムであり、
前記表面層が、フィラーを含有し、表面に開口を有する多孔性のポリオレフィン系樹脂フィルムであり、
前記表面層の表面の開口率が、6〜60%である、
ことを特徴とするコンクリートの養生シートが提供される。
(3)養生シートを用いたコンクリートの養生方法であって、
前記養生シートが、基材層と表面層の積層体であり、
前記養生シートの水蒸気透過係数が、0.01〜2.5g・mm/(m2・24hr)であり、
前記基材層が、熱可塑性樹脂フィルムであり、
前記表面層が、フィラーを含有し、表面に開口を有する多孔性のポリオレフィン系樹脂フィルムであり、
前記表面層の表面の開口率が、6〜60%であり、
前記養生シートを、コンクリート打設用の型枠内において、前記養生シートの表面層が前記型枠に打設されるコンクリート側に位置するように配置した後、コンクリートを打設して前記表面層の開口に前記コンクリートを入り込ませることによって、前記型枠を取り外した後も前記コンクリートの表面に前記養生シートを保持させて養生する、
ことを特徴とするコンクリートの養生方法が提供される。
以下の説明において、「(メタ)アクリレート」の記載は、アクリレートとメタクリレートの両方を示す。(メタ)アクリル酸誘導体についても同様である。
本発明のコンクリートの養生シートは、基材層(A)と表面層(B)の積層体であり、養生シートの水蒸気透過係数は、0.01〜2.5g・mm/(m2・24hr)である。
図1に示すように、養生シート10は、基材層Aと、基材層A上に積層された表面層Bと、を有する。
基材層(A)は、熱可塑性樹脂フィルムである。
熱可塑性樹脂フィルムは、養生シートに水蒸気のバリア性を付与し、養生シートで覆ったコンクリートからの水蒸気の放散を防ぐ養生効果を発揮する。熱可塑性樹脂フィルムは、機械的強度にも優れることから、破れに強い耐久性及び太陽光、風雨等によって劣化しにくい対候性を養生シートに付与することができる。また、熱可塑性樹脂フィルムは凝集力が強く、コンクリートの表面から養生シートを剥がしたときにも、基材層(A)が分裂することなく、基材層(A)のすべてを一度に剥がすことができる。
基材層(A)を構成する熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ(メタ)アクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、これらの混合樹脂等を使用できる。なかでも、表面層(B)と同じポリオレフィン系樹脂が、表面層(B)との密着性に優れ、養生シートの耐久性が向上することから、好ましい。
ポリプロピレン樹脂としては、例えばプロピレンを単独重合させたアイソタクティックホモポリプロピレン、シンジオタクティックホモポリプロピレン等のプロピレン単独重合体、プロピレンを主体とし、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン等を共重合させたプロピレン共重合体等が挙げられる。プロピレン共重合体は、2元系でも3元系以上の多元系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体でもよい。
ポリエステル系樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート及びその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル等が挙げられる。
ポリスチレン樹脂としては、例えばアタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン等が挙げられる。
本発明において、熱可塑性樹脂フィルムは、必要に応じて公知の添加剤を任意に含むことができる。添加剤としては、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、フィラーの分散剤、結晶核剤、アンチブロッキング剤、可塑剤、脂肪酸アミド等のスリップ剤、染料、顔料、離型剤、難燃剤等の公知の助剤が挙げられる。
酸化防止剤としては、立体障害フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤等が挙げられる。
光安定剤としては、立体障害アミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系光安定剤、ベンゾフェノン系光安定剤等が挙げられる。
酸化防止剤及び光安定剤の含有量は、熱可塑性樹脂フィルムの質量に対して、0.001〜1質量%の範囲内で使用することが好ましい。
基材層(A)の厚さは、10〜500μmが好ましく、20〜300μmがより好ましい。厚さが10μm以上であれば、基材層(A)の十分な強度及び凝集力が得られやすく、コンクリートから養生シートを剥がしたときに基材層(A)のすべてを剥がすことが容易になる。厚さが500μm以下であれば、養生シートの十分な柔軟性が得られやすく、コンクリートの型枠への取り付けが容易となる。
表面層(B)は、表面に開口を有する多孔性のポリオレフィン系樹脂フィルムである。
コンクリート打設用の型枠内において、表面層(B)がコンクリート側に位置するように養生シートを配置した後、コンクリートを打設すると、表面層(B)の表面の開口から孔へコンクリートが入り込む。コンクリートが表面層(B)の孔に嵌まって係り止められるため、コンクリートとの接着性が良好となり、型枠を外したときもコンクリートの表面に養生シートを保持させることができる。
表面層(B)を構成するポリオレフィン系樹脂としては、基材層(A)で挙げたポリオレフィン系樹脂を使用することができる。ポリオレフィン系樹脂フィルムは、機械的強度に優れるため、薄くても十分な耐久性及び対候性を得ることができる。なかでも、ポリプロピレン樹脂が、光分解性が高く、養生シートの除去が容易になるため、好ましい。
表面層(B)が含有できるフィラーとしては、無機フィラー及び有機フィラーが挙げられ、これらを単独で又は組み合わせて使用することができる。
表面層(B)の表面の開口率は、6〜60%であり、好ましくは10〜58%、より好ましくは15〜55%である。
開口率が6%以上であれば、コンクリートとの十分な接着性を得ることができ、養生中の間、コンクリート表面に養生シートを保持させることができる。また、開口率が60%以下であれば、表面層(B)の過剰に脆くなることを防ぐことができ、養生中に破れたり、剥がれたりすることを防止できる。
開口率(%)は、フィラーの含有量、フィラーの平均粒子径、フィラーを含有するポリオレフィン系樹脂フィルムを延伸するときの延伸温度、延伸倍率等の延伸条件によって調整することができる。
表面層(B)の表面の開口の平均径は、5〜50μmであることが好ましく、5〜20μmであることがより好ましい。
開口の平均径が5μm以上であれば、コンクリートが開口に入り込みやすく、また、開口の平均径が50μm以下であれば、コンクリートが開口から抜けにくいため、コンクリートとの接着性を高めやすく、養生後のコンクリート表面の平滑性を高めやすい。
開口の平均径(μm)は、フィラーの平均粒子径、フィラーを含有するポリオレフィン系樹脂フィルムを延伸するときの延伸温度、延伸倍率等の延伸条件によって調整することができる。
表面層(B)は、コンクリートからの剥離性を高める観点から、内部に空孔を有することが好ましい。フィルム中の空孔の割合を表す空孔率は、5〜70%であることが好ましく、より好ましくは10〜60%、さらに好ましくは20〜50%である。5%以上の空孔率であれば、コンクリートからの剥離性を高めやすく、70%以下の空孔率であれば、養生に十分な強度が得やすい。
表面層(B)の厚さは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.2〜5μmがより好ましい。厚さが0.1μm以上であると、フィラーによって表面の開口率を調整しやすくなる。厚さが10μm以下であると、養生シートを剥がしたときのコンクリートへの残留部分を減らすことができ、養生シートの除去が容易となる。
本発明の養生シートは、上記基材層(A)及び表面層(B)以外の層を有することができる。例えば、基材層(A)と表面層(B)の間の中間層として、フッ素系樹脂フィルムやアルミ蒸着層のような水蒸気のバリア層を有することにより、養生シートの水蒸気のバリア性をさらに高めてもよい。本発明の養生シートは、水蒸気だけでなく、二酸化炭素等のバリア層を有することもできる。また、養生シートは、基材層(A)の表面層(B)と反対側の面上に、印刷が容易な印刷受容層、型枠からの脱落防止用に型枠内面に貼り付けるための粘着層等を有してもよい。粘着層は、養生シートとコンクリート表面との接着力と、表面層(B)の凝集力とを勘案して、接着力がこれらを上回らない弱粘着性の層であることが好ましい。
本発明の養生シートは、基材層(A)である熱可塑性樹脂フィルムと、表面層(B)であるポリオレフィン系樹脂フィルムとを積層することにより、得ることができる。例えば、基材層(A)の熱可塑性樹脂フィルムを形成した後、表面層(B)のポリオレフィン系樹脂フィルムを積層することができる。フィルムの成形方法としては、例えばスクリュー型押出機に接続された単層又は多層のTダイ、Iダイ等により、溶融樹脂をシート状に押し出すキャスト成形、カレンダー成形、圧延成形、インフレーション成形等が挙げられる。各フィルムの成形と並行して積層することもでき、この場合はフィードブロック、マルチマニホールドを使用した多層ダイス方式、複数のダイスを使用する押出しラミネーション方式等の通常の手法を使用できる。
上記延伸倍率の範囲内であれば、目的の表面の開口率、開口の平均径及び空孔率が得られやすく、不透明性が向上しやすい。また、熱可塑性樹脂フィルムの破断が起きにくく、安定した延伸成形ができる傾向がある。
(水蒸気透過係数)
本発明の養生シートの水蒸気透過係数は、0.01〜2.5g・mm/(m2・24hr)であり、好ましくは0.05〜1.5g・mm/(m2・24hr)であり、より好ましくは0.1〜0.5g・mm/(m2・24hr)である。
上記水蒸気透過係数が2.5g・mm/(m2・24hr)以下であると、コンクリートからブリードする水分の放散を効果的に抑制することができ、高い養生効果が得られる。また、水蒸気透過係数は小さいほど、コンクリートの湿潤養生を達成でき、養生効果が高まるが、薄いフィルムにより水蒸気透過係数を0.01g・mm/(m2・24hr)以下とするためには高価なバリア材料等を用いる必要がある。よって、コストの観点から、本発明では上記水蒸気透過係数を0.01g・mm/(m2・24hr)以上とした。
上記養生シートの水蒸気透過係数は、基材層(A)の熱可塑性樹脂の種類を選択すること等によって、上記範囲内に調整することができる。
本発明の養生シートは不透明であることが好ましく、その不透明度は、60〜100%であることが好ましく、70〜100%がより好ましく、85〜100%がさらに好ましい。
不透明度が60%以上であると、コンクリートへの日光の直射を防ぎやすい。また、文字等の印刷内容が確認しやすく、表示機能が向上する。
上記不透明度は、JIS P 8138に準拠して、養生シートの背面に黒色及び白色の標準板を配置して光を照射し、その光の反射率を百分率で示した値である。
不透明度(%)は、フィラーの含有量や延伸条件等によって調整することができる。
本発明の養生シートは、一定のサイズにカットしたシートであってもよいし、長尺を巻き取ったロール体であってもよいが、幅が1m以上に大きいことが好ましい。幅が大きいほど、養生シートを配置する施工回数を減らすことができ、作業効率を上げることができる。また、立体等の養生シートを取り付けるコンクリート構造物の形状に合わせやすくなるため、施工の自由度が向上する。
本発明のコンクリートの養生方法は、本発明の養生シートを、コンクリート打設用の型枠内において、養生シートの表面層(B)が打設されるコンクリート側に位置するように配置した後、コンクリートを打設して表面層(B)の開口にコンクリートを入り込ませることによって、型枠を取り外した後もコンクリートの表面に養生シートを保持させて養生する。
コンクリートが表面層(B)の開口に係り止められ、養生シートとコンクリートの接着性が良好であるため、養生中の間、養生シートをコンクリート表面に保持させることができ、優れた養生効果が得られる。
養生シートを剥がしたとき、基材層(A)は凝集力が大きいため、分裂することなく基材層(A)のすべてが剥がれ、多孔性で脆性を有する表面層(B)は基材層(A)側の部分が基材層(A)とともに剥がれやすい。表面層(B)のコンクリート側の部分は、コンクリートが入り込んでいるため、コンクリートの表面に残留するかもしれないが、残留部分は少量で薄い膜であり、光又は酸化によって分解するため、コンクリート表面から自然に除去され、除去が容易である。
なお、実施例中の「部」、「%」等の記載は、断りのない限り、質量基準の記載を意味する。
樹脂組成物aと樹脂組成物bとを、それぞれ230℃に設定した個別の押出機にて溶融混練した後、250℃に設定した1台の共押出ダイに供給して積層した。共押出ダイから樹脂組成物a及びbをシート状に押し出し、これをキャスティングロールにより冷却して2層構造の無延伸フィルムを得た。この無延伸フィルムを130℃に加熱して周速の異なるロール群により縦方向に5倍延伸した。次いで、樹脂組成物bを230℃に設定した押出機にて溶融混練した後、ダイよりシート状に押し出し、5倍延伸フィルムの樹脂組成物a側の面に積層して、3層構造の積層フィルムを得た。
樹脂組成物cと樹脂組成物dと樹脂組成物eとを、それぞれ210℃に設定した3台の押出機にて溶融混練した後、210℃に設定した1台の共押出ダイに供給して、樹脂組成物d、e及びcをこの順に積層した。共押出ダイから樹脂組成物d、e及びcをシート状に押し出し、これをキャスティングロールにより60℃まで冷却して、3層構造の無延伸フィルムを得た。この無延伸フィルムを、二軸同時延伸試験装置を用いて97℃に加熱し、縦方向2.5倍、横方向2.4倍の倍率で二軸延伸した。次いで、耳部をスリットして、3層構造(樹脂組成物:d/e/c、延伸軸数:二軸/二軸/二軸、延伸倍率:6倍/6倍/6倍、各層厚さ:0.5μm/79μm/0.5μm)の延伸フィルムを得て、実施例2のコンクリートの養生シートとした。
樹脂組成物aを、230℃に設定した押出機にて溶融混練した後、250℃に設定した押出ダイに供給してシート状に押し出し、これをキャスティングロールにより冷却して単層構造の無延伸フィルムを得た。この無延伸フィルムを130℃に加熱して周速の異なるロール群により縦方向に5倍延伸した。次いで、樹脂組成物bを230℃に設定した2台の押出機にてそれぞれ溶融混練した後、ダイよりシート状に押し出し、5倍延伸フィルムの両面に積層し、3層構造の積層フィルムを得た。
樹脂組成物cを、それぞれ210℃に設定した3台の押出機にて溶融混練した後、210℃に設定した1台の共押出ダイに供給して積層した。共押出ダイから各樹脂組成物cをシート状に押し出し、これをキャスティングロールにより60℃まで冷却して3層構造の無延伸フィルムを得た。得られた無延伸フィルムを、二軸同時延伸試験装置を用いて97℃に加熱し、縦方向2.5倍、横方向2.4倍の倍率で二軸延伸し、耳部をスリットして、3層構造(樹脂組成物:c/c/c、延伸軸数:二軸/二軸/二軸、延伸倍率:6倍/6倍/6倍、各層厚さ:0.5μm/79μm/0.5μm)の延伸フィルムを得て、比較例2のコンクリートの養生シートとした。
具体的には、コンクリート養生シート試料より任意の一部を切り取り、観察試料台に貼り付け、表面層(B)の表面に金を蒸着した。電子顕微鏡(装置名「走査電子顕微鏡:SM−200」TOPCON社製)を使用して観察しやすい任意の倍率(500倍〜3000倍)にて、金を蒸着した表面の開口を観察した。観察した領域を画像データとして取り込み、その画像データを画像解析装置(装置名「小型汎用画像解析装置:ルーゼックスAP」、ニレコ社製)で画像処理して、開口部分の面積を求めた。そして、画像中の開口部分の面積率(%)を、表面層(B)の開口率(%)として求めた。また、各開口の直径(μm)の平均値を平均径(μm)として算出した。
各実施例及び比較例の養生シートを用いて、養生シート付きのコンクリート成型体を形成し、各養生シートのコンクリートとの接着性、養生後の除去の容易性及び養生効果を評価した。
3か月放置後の養生シート付きのコンクリート成型体において、養生シートの剥がれ及び端部の浮きを目視で観察し、養生シートのコンクリートとの接着性を下記の基準で評価した。
○:コンクリート成型体から、養生シートの浮きや剥がれは見られない
×:コンクリート成型体から、養生シートが剥がれている
3か月放置後の養生シート付きのコンクリート成型体から、養生シートを手で引き剥がした。剥離の容易さ及び剥離後のコンクリート成型体の表面の荒れの有無から、養生シートの除去の容易性を下記の基準で評価した。
○:手で容易に引き剥がすことができ、かつ剥離後のコンクリート成型体の表面に荒れは見られない
×:抵抗が大きく手で引き剥がすことが困難であったか、又は剥離後のコンクリート成型体の表面に養生シートの残留物による荒れが見られる
上記の除去容易性を評価した後のコンクリート成型体を用いて、JIS A1108に従い、コンクリート成型体の圧縮強度を測定した。測定した圧縮強度から、以下の基準でコンクリートの養生効果を評価した。
○:圧縮強度が40N/mm2以上であり、養生効果が高い
×:圧縮強度が40N/mm2未満であり、養生効果が低い
A 基材層
B 表面層
Claims (4)
- 基材層と表面層とが積層されたコンクリートの養生シートであって、
前記養生シートの水蒸気透過係数が、0.01〜2.5g・mm/(m2・24hr)であり、
前記基材層が、熱可塑性樹脂フィルムであり、
前記表面層が、フィラーを含有し、表面に開口を有する多孔性のポリオレフィン系樹脂フィルムであり、
前記表面層の表面の開口率が、6〜60%である、
ことを特徴とするコンクリートの養生シート。 - 前記表面層の表面の開口の平均径が、5〜50μmである、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの養生シート。 - 養生シートを用いたコンクリートの養生方法であって、
前記養生シートが、基材層と表面層の積層体であり、
前記養生シートの水蒸気透過係数が、0.01〜2.5g・mm/(m2・24hr)であり、
前記基材層が、熱可塑性樹脂フィルムであり、
前記表面層が、フィラーを含有し、表面に開口を有する多孔性のポリオレフィン系樹脂フィルムであり、
前記表面層の表面の開口率が、6〜60%であり、
前記養生シートを、コンクリート打設用の型枠内において、前記養生シートの表面層が前記型枠に打設されるコンクリート側に位置するように配置した後、コンクリートを打設して前記表面層の開口に前記コンクリートを入り込ませることによって、前記型枠を取り外した後も前記コンクリートの表面に前記養生シートを保持させて養生する、
ことを特徴とするコンクリートの養生方法。 - 前記コンクリートの表面から前記養生シートを剥がして光及び空気中にさらし、剥がした後に前記コンクリートの表面に残留した前記養生シートの表面層の一部を光又は酸化によって分解させて、前記コンクリートの表面から除去する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンクリートの養生方法。
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