JPS6018265B2 - 鍛造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヘッドとべ−スの間に、ヘッドの運動方向に
対し横方向に摺動可能に配設され、関節連結式コネクタ
によりヘッドに連結された二つのすえ込み型ホルダを有
し、すえ込み型ホルダ間のすえ込み領域に、ヘッドの運
動方向に作用する二つの割り型からなる中央ダイス型を
配設してなる鍛造装置に関する。

この種の鍛造装置としては、英国特許第７３３１７５号
明細書、同第１０７９２５５号明細書および米国特許第
３３４８４０７号明細書に記載のものが知られており、
これらはクランクシャフトやそれに類似の加工品の鍛造
に使用される。

これらの装置は、被鍛造棒の中間部をその軸線上から変
位させるようにした横方向に作用する中央ダイス型と、
中央ダイス型の両側でそれぞれ棒を把持すると共に、中
央ダイス型の運動に同期して相互に接近し、変位した中
間部の各片側で棒をすえ込む、または長手方向に鍛造す
る端部ダイス型とを有している。公知の装置においては
、中央ダイス型はその作動行程中、被鍛造棒の軸線に対
して横方向に動かされ、そのため被鍛造棒が曲げられ、
あるいは段付けされる。全く同じ装置をすえ込みのみを
行うのに使用できるが、この場合、中央ダイスを外さな
ければならない。また、この装置では、一作動行程でた
だ一つのすえ込みしか行うことができない。本発明の目
的は、榛材料またはチューブ材料を所定間隔をおいた二
つの位置で同時にすえ込むことができる、あるいは榛材
料から分岐形、等十字形、Ｔ字形、Ｘ字形、Ｙ字形等の
ものを製造することができる鍛造装置を提供することに
ある。本発明に係る鍛造装置は、ヘッドとべ‐スの間に
配設され、ヘッドの運動方向に対し横方向に摺動可能に
配設された二つのすえ込み型ホルダと、該すえ込み型ホ
ルダを、ヘッド‘こ装着された調節可能なガイドに連結
する関節連結式コネクタと、すえ込み型間の領域に配談
され、ヘッドの運動方向と平行に作用する二つの割り型
からなる中央ダイス型とからなり、前記中央ダイス型が
被鍛造材料用中央グリッパを形成する二つのジョーを有
し、前記すえ込み型ホルダがヘッドの運動方向に対し横
方向のアームとヘッドの運動方向と平行なアームとを有
する角付部村の形態を有し、前記横方向のアームが中央
グリッバのジョーの一方にヘッドの運動方向に押圧され
ると共に、該ジョーに関しヘッドの運動方向に対して横
方向に摺鰯可能に配設され、ヘッドの運動方向と平行な
アームにすえ込み型が装着されていることを特徴とする
。本発明の好ましい実施態様においては、ヘッドの運動
方向に対して横方向の各角付部村のアームがそれぞれハ
ーフローラにより中央グリッパのジョーに敷設され、前
記ハーフローラが前記アームまたはジョーのうちいずれ
か一方の都材に枢着され、かつ他方の部村に摺動可能に
装着される。また、二者択一的に、ヘッドの運動方向に
対し横方向のアームをそれぞれローラにより中央グリッ
パのジョーに載設して良い。中央グリッバのジョーは、
キャビティで鍛造品を成型するダイス型の割り型として
形成することもできる。

さらに、ヘッド‘こパンチを取り付け、そのパンチの加
工部が中央グリッパのジョーにある開口部を貫通するよ
うにしても良い。

本発明に係る鍛造装置は、少なくとも一つのすえ込み型
を二つのクランプジョーで構成し、その一方のクランプ
ジョーをベースに摺動可能に装着する一方、他方のクラ
ンプジョーをヘッドの運動方向に対して平行な角付部材
のアームに取り付けることもできる。

本発明に係る鍛造装置は、補助的な装置としてプレスに
取り付けることができ、また独自の駆動機構を備えた独
立の装置とすることができる。

以下、本発明に係る鍛造装置の具体的構造について添付
の図面を参照して説明する。第１図および第２図に示す
鍛造装置は、プレスラムまたは他の駆動装置に取り付け
られるヘッド１と、二つのジョー２ａ，２ｂを有し、か
つこれらの部材を後述するすえ込みグリップ機構に連結
する中央グリツパとから構成されている。

ヘッド１は垂直線に対し４５ｏの角度で下向きに、かつ
、外方向へ伸張した二つのサイドアームｌａｌｂを有し
、ヘッドーのサイドアームｌａ，ｌｂの各々にはガイド
３が摺動可能に取り付けられ、その位置はスクリュウ４
を用いて調節できる。

ガイド３の各々に、関節連結式コネクタ６の一つの軸受
けローラ５が支持されている。こコネクタ６はその一端
で軸受けローラ５にヒンジ結合されると共に、池端で角
付部材７に取り付けられた類似のローラ５ａにヒンジ結
合されている。角付部材７の各水平アーム７ａは摺動プ
レート８及びハーフローラ９によりプレート１０に載設
され、このプレート１０は中央グリッパの上部ジョ−２
ａ上に敷設されている。ハーフローラ９はプレート１川
こ枢着され、合わせ面が正確に接触しうるようにする。
中央グリッパの下部ジョー２ｂは、ベース１１に取り付
けられている。各角付部材７は、液圧シリンダ１２によ
ってヘッド１に連結され、このシリンダ１２は角付部材
７をそれらに取り付けたすえ込み型１３と共に後退させ
るのに用いられる。図中、１４は被鍛造材料を示す。第
１図及び第２図に示す鍛造装置は次のように動作する。
即ち、第１図に示す型開き位置で、被鍛造材料１４を中
央グリッパの下部ジョー２ｂ上に配置する。この被鍛造
材料は中央グリツパのジョーの両端から突出している。
次いで、駆動装置を作動させて、ヘッド１と共に上部組
立体全体を降下させると、上部ジョ−２ａが下部ジョー
２ｂ上の被鍛造材料を把持する。ヘッド１が下方へさら
に降下すると、垂直線に対するコネクタ６の傾斜角が大
きくなり、コネクタ６に押された角付部材７が相互に接
近する。角付部材７の水平アーム７ａは該アームが押圧
されるプレートー川こ対して平行に移動し、すえ込み型
１３が被鍛造材料の両端をすえこむ。すえ込み行程が完
了し、ヘッド１を引き上げた後、角付部村７の後退が液
圧シリンダ１２によって行なわれる。

すえ込み型１３のストロークはスクリュウ４によって広
範囲で調節することができる。特に、ヘッドーの左右の
アーム上のガイド３を異なる高さに調節し、左右のコネ
クタに異なる傾斜角を持たせて、左右のすえ込み型に異
なる作動ストロークを付与することもできる。このよう
にすると、第３図に示すように、鍛造品１４′の両端に
異なる寸法及び形状のすえ込みを形成することができる
。第４図及び第５図に示す第２実施例の鍛造装置は、第
１図及び第２図のものとほぼ同じで、すえ込み型のみが
異なる構成にしてある。

この実施例では、各すえ込み型は被鍛造榛１６の端部を
把持する二つのグリップジョー１５ａ，１５ｂから構成
されている。グリップジョ−１５ａは角付部材７の垂直
アーム７ｂに取り付けられ、グリップジョー１５ｂはベ
ース１１に摺動可能に支持されたホルダー７に取り付け
られている。第４図及び第５図の鍛造装置の運転中、被
鍛造棒１６の中央部は中央グリツパのジョー２ａ，２ｂ
の間に把持され、該榛１６の両外端部は二対のグリップ
ジョー１５ａ，１５ｂの間に把持される。

加工行程により、第７図に示される二つの鍔１８がすえ
込まれる。第８図及び第９図に示す第３実施例において
は、鍛造装置は水平軸に対して転倒した状態で組み立て
られている。

即ち、ヘッドーがベース（図示せず）、例えば、プレス
のテーブル上に萩層され、プレスラム（図示せず）には
、代わりにプレート１１ａが取り付けられている。角付
部村７の水平アーム７ａからプレート１０への押圧力伝
達のため、第１図、第２図及び第４図、第５図の各実施
例で用いたハーフローラ９の代わりに軸受けｏーラ１９
が使用されている。ヘッドーの中央部には、パンチ２０
があり、ホルダ２１に取り付けられている。

ジョー２ａ，２ｂは共にセグメントダイス型を構成し、
そのキャビティは十字形（第１０図及び第１１図）の形
状に対応している。十字形の二つの相対するアームを成
型するキャビティ部分はそれらの外端部で封じられてい
る。十字形の二つの他のアームを形成するキャビティの
残りの二つ部分はそれらの外端部が開口している。ジョ
ー２ａ及びプレート１川こは、中央閉口部があり、該中
央閉口部を通ってパンチ２０が、ジョー２ａ，２ｂによ
り形成されるダイスのキャビティ内へ入る。

すえ込み型１３は、鍛造される十字形アームの直径に対
応する直径及び円柱状の作用部を有している。第８図及
び第９図に示す装置の作動中、被鍛造材料２２はジョー
２ａ，２ｂの間に把持されている。

加工行程時、すえ込み型１３は被鍛造材料２２の端部を
プレスし、ジョー２ａ，２ｂのキャビティへ材料を流動
させる。同時に、パンチ２０が被鍛造材料に中央リリー
フ２３を形成する。第１０図及び第１１図に示す十字形
２４が得られる。以上、説明したように、本発明は角付
部材からなるすえ込み型ホルダを関節連結式コネクタを
介してヘッド‘こ装着された調節可能なガィド‘こ連結
する一方、すえ込み型間に二つの割り型からなる中央ダ
イス型を配設し、中央ダイス型の型締めと、すえ込み型
のすえ込み行程を角付部材により行なうようにしたので
、簡単な構成で、かつ、ーストロークで被鍛造材料の異
なる二つの位置で同時にすえ込みを行なうことができる
。また、ガイドの位置を調節することによって左右のす
え込み型に異なる作動ストロークを付与でき、被鍛造材
料の異なる二つの位置に異なる形状および寸法のすえ込
みを同時に行なうことができる。さらに、すえ込み行程
中、中央ダイス型のジョーが閉じられており、しかも、
中央ダイス型を閉じるのに液圧シリンダを使用しなくて
よいので、第１０図および第１１図に示されるような特
異な形状の鍛造品を製造できるなど、優れた効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図に本発明に係る鍛造装置の第１実施例を示す型開
き時の縦半断面側面図、第２図は第１図の装置の加工行
程終了時の縦半断面側面図、第３図は第１図および第２
図の装置により製造された鍛造品の側面図、第４図は本
発明に係る鍛造装置の第２実施例を示す型開き時の縦半
断面側面図、第５図は第４図の装置の加工行程終了時の
縦半断面側面図、第６図は第４図及び第５図の装贋の一
部を示す第５図のＡ−Ａ線における断面図、第７図は第
４図、第５図及び第６図の装置により製造された鍛造品
の側面図、第８図は本発明に係る鍛造装置の第３実施例
を示す縦半断面側面図、第９図は第８図の装置の加工行
程終了時の縦半断面側面図、第１０図は第８図及び第９
図の装置により製造された鍛造品を示す平面図、第１１
図は第１０図の鍛造品の側面図である。 １……ヘッド、ｌａ，ｌｂ……サイドアーム、２ａ，２
ｂ……ジョー、３……ガイド、５……軸受けローラ、６
・・・・・・関節連結式コネクタ、７・・・・・・角付
部材、７ａ・・・・・・水平アーム、７ｂ・・…・垂直
アーム、８・・・…摺動プレート、９・・・…ハーフロ
ーラ、１０……プレート、１１……ベース、１２…・・
・液圧シリンダ、１３・…・・すえ込み型、１４・・・
・・・被鍛造材料、１５ａ，１５ｂ・・・・・・グリッ
プジョー、１９……ローラ、２０……パンチ。 Ｆｉ９．１ Ｆｉｇ．２ Ｆｉ９．３ Ｆｉ９−ム Ｆｉ９．５ Ｆｉｇ．６ ＦＩｇ．７ Ｆｉｇ．８ Ｆｉ９．９ Ｆｉｇ．１０ ＦＩｇ．１「

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ヘツドとベースの間に配設され、ヘツドの運動方向
   に対し横方向に摺動可能に配設された二つのすえ込み型
   ホルダと、該すえ込み型ホルダを、ヘツドに装着された
   調節可能なガイドに連結する関節連結式コネクタと、す
   え込み型間の領域に配設され、ヘツドの運動方向と平行
   に作用する二つの割り型からなる中央ダイス型とからな
   り、前記中央ダイス型が被鍛造材料用中央グリツパを形
   成する二つのジヨーを有し、前記すえ込み型ホルダーが
   ヘツドの運動方向に対し横方向のアームとヘツドの運動
   方向と平行なアームとを有する角付部材の形態を有し、
   前記横方向のアームが中央グリツパのジヨーの一方にヘ
   ツドの運動方向押圧されると共に、該ジヨーに関しヘツ
   ドの運動方向に対して横方に向摺動可能に配設され、ヘ
   ツドの運動方向と平行なアームにすえ込み型が装着され
   ていることを特徴とする鍛造装置。 ２ ヘツドの運動方向に対して横方向の各角付部材のア
   ームがそれぞれハーフローラにより中央グリツパのジヨ
   ーに載設され、前記ハーフローラがアームまたはジヨー
   のいずれか一方に枢着され、かつ他方に摺動可能に装着
   されている特許請求の範囲第１項記載の鍛造装置。 ３ ヘツドの運動方向に対し横方向の各角付部材のアー
   ムをそれぞれローラにより中央グリツパのジヨーに載設
   してなる特許請求の範囲第１項記載の装置。 ４ 中央グリツパのジヨーを、キヤビテイですえ込みを
   形成するダイス型の割り型として形成してなる特許請求
   の範囲第１項記載の鍛造装置。 ５ ヘツドにパンチを取り付け、そのパンチの加工部が
   中央グリツパのジヨーにある開口部を貫通するようにし
   てなる特許請求の範囲第１項記載の鍛造装置。 ６ 少なくとも一つのすえ込み型を二つのクランプジヨ
   ーで構成し、その一方のクランプジヨーをベースに摺動
   可能に装着する一方、他方のクランプジヨーをヘツドの
   運動方向に対して平行な角付部材のアームに取り付けて
   なる特許請求の範囲第１項記載の鍛造装置。