JPS60176592A - 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法 - Google Patents

光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法

Info

Publication number
JPS60176592A
JPS60176592A JP3402184A JP3402184A JPS60176592A JP S60176592 A JPS60176592 A JP S60176592A JP 3402184 A JP3402184 A JP 3402184A JP 3402184 A JP3402184 A JP 3402184A JP S60176592 A JPS60176592 A JP S60176592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenoxyphenoxy
propan
optically active
esterase
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3402184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0559718B2 (ja
Inventor
Kanji Nishizawa
西澤 完治
Yasutaka Ogami
大神 泰孝
Sumio Nishida
西田 寿美雄
Noritada Matsuo
憲忠 松尾
Hiroshi Kishida
博 岸田
Masaru Mitsuta
光田 賢
Hideo Hirohara
広原 日出男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP3402184A priority Critical patent/JPS60176592A/ja
Publication of JPS60176592A publication Critical patent/JPS60176592A/ja
Publication of JPH0559718B2 publication Critical patent/JPH0559718B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下記式(I)で示される(±”)−1−(4−
フェノキシフェノキシ)−プロパン−2−オールの生化
学的光学分割法に関する。更に詳しくは微生物が生産す
るエステラーゼあるいは動物臓器由来のエステラーゼを
(±)−1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−
2−オールの有機カルボン酸(炭素数1〜18個の飽和
または不飽和のカルボン酸)エステルに作用させて不斉
加水分解して、光学純度の高い光学活性1−(4−フェ
ノキシフェノキシ)プロパン−2−オールとその対掌体
のエステルを得ることによる工業的に有利な1−(4−
フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オールの生化学
的光学分割法に関する。
上記式(Ilで示される1−(4−フェノキシフェノキ
シ)プロパン−2−オールは、例えば優れた有害生物防
除活性を有する式(I[)で示される新規なエーテル化
合物の重要な中間体である。
上記式(n)で示されるエーテル化合物は、これを家畜
または家禽用の飼料または飲料水に混入させ 、家畜または家禽に摂食させる か、経口的に投与することにより有効成分をそれらの排
泄物中に混在させ1、これによって排泄物または排泄物
による堆肥に発生するハエ類を駆除することができ、よ
って特に公衆衛生上極めて有用な化合物である。
上記式(It)で示されるエーテル化合物は、不斉炭素
を1ケ有することから、2種の光学異性体が存在する。
その中、(S)−配置を有するエーテル化合物は、(R
)−配置のものに比し、約4倍の活性(家バエでの羽化
阻害活性)を有することから、その合成中間体としての
光学活性な一般式(Ilで示される1−(4−フェノキ
シフェノキシ)プロパン−2−オールの有利な取得法の
開発が望まれている。
このような状況の下に、本発明者らは工業的に有利な(
±)−1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2
−オールの光学分割法を確立すべく研究を重ねた結果、
微生物エステラーゼあるいは動物臓器由来のエステラー
ゼを(±)=1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパ
ン−2−オールの有機カルボン酸(炭素数1〜18個の
飽和または不飽和の有機カルボン酸)エステルに作用さ
せることにより極めて光学純度の高い光学活性t−(4
−フェノキシフェノキシ)−プロパンー2−オールとそ
の対掌体のエステルが得られることを見い出し、これに
種々の検討を加え本発明を完成するに至った。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明方法において原料として使用される(ト)−1−
(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オールの
有機カルボン酸(炭素数1〜18個の飽和の有機カルボ
ン酸)エステルの製造は、エステル製造の常法、例えば
(ト)−1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−
2−オールに有機カルボン酸の無水物を反応させる方法
、あるいは有機カルボン酸クロライドを有機塩基の存在
下で反応させることなどにより容易に製造することがで
きる。
本発明で使用されるエステラーゼを生産する微生物とし
ては、ffl−1−(4−フェノキシフェノキシ)プロ
パン−2−オールの有機カルボン酸エステルを不斉加水
分解する能力を有するエステラーゼ(ここで、エステラ
ーゼとはリパーゼを含む広義のエステラーゼを意味する
。)を生産する微生物であればよく、特に限定されるも
のではない。
このような微生物の具体例としては、シュードモナス(
Pseudomonas)i4、クロモバクテリウム(
Chromobacterium)属、7 JL/ ス
0バクター(Arthrobacter )属、アルカ
リゲネス(Al cal i −genes )属、キ
ャンディダ(Candida )属、アクロモバクタ−
(Achromobacter)属、ツカルティア(N
ocardia )肩、フラボバクテリウム(Flav
obacterium )属、トルロプシス(Tolu
lo−psis )属、ブレビバクテリウム(Brev
ibacterium)属、バチルス(BacNlus
 )属、ニスケリシア(Escherichia )属
、ミクロコツカス(Microco−ccus )胸、
ハンセヌラ()lansenula ) 祠、ムコール
(Mucor )属に属する微生物が挙げられる。
これらの6属に属する代表的な菌株名を下記に例示する
が、本発明の微生物はこれらの例示に限定されるもので
はない。
(2) アルスロバクタ−・シンプレックス IFO−
12069Arthrobacter simplex
(8) フラボバクテリウム・アルボレッセンス IF
O−a750FJavobacterjum arbo
rescens(4)トルロプシス・キャンディダ I
FO−08801”orulopsis candid
a(5) ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス I
FO−12072Brevibacterium am
moni+Lgenes(6) バチルス・リケニホル
ミス IFO−12197Haeilhls Iich
eniformis(7) バチルス・スフエリカス 
IFO−8528Bacillus 5phaelic
us(8) ニスケリシア・コリ IFO−8801E
scharichia coli (9) ハンセヌラ・サチュルヌス IFO−0117
Hansenula saturnus(M)) ’i
、クロコツカス・パリアンス IFO−8765M1c
roooccus varians(U) クロモバク
テリウム・ビスコサム ATCC−e91sChrom
obacterium viscosum(12) シ
ュードモナス・フルオレッセンス IFO−8081P
seudomonas fluoreseens(1B
) アルスロバクタ−・ウレアファシェンス ATCC
−7562Arthrobacter 1reafac
iens(14) アルカリゲネス・フエーカリス I
FO−12669Alcaligenes faeoa
lis(15) キャンディダ・ユテリス IFO−0
988Candjda utilis (16) アクロモバクタ−・スペシーズ ATCC−
219ATCC−21910Achro、sp。
ml ムコール・プシラス IFO−9856Muco
r pusillus コレラノ菌株ハイずれもAJnerican Type
 Cu1ureCollection (ATCC)あ
るいは大阪型の財団法人醗酵研究所(IFO)に保存さ
れ、これらの保存機関より入手することができる。
また、これらの微生物起源のエステラーゼのなかには市
販されているものがあり、容易に入手することができる
。市販エステラーゼの具体例としてはシュードモナス属
のり1<−ゼ(天野製薬製)、ムコール属のリパーゼ(
リノで一ゼM−AP(天野製薬製))、キャンデイダ・
シリンドラッセのリパーゼ(リパーゼMY(6糖産業*
))、アルカリ土類金属のりノf−ゼ(リノ(−ゼPL
(8糖産業製))、アクロモノ〈フタ−属のリパーゼ(
リパーゼAL(8糖産業製))、アルスロバクタ−属の
リパーゼ(リノf−ゼ合同BSL(合同油精製))、同
じくアルスロノ(フタ−属のリパーゼ(新日本化学工業
製)、クロモバクテリウム属のリパーゼ(東洋醸造*)
などが挙げられる。
また、動物臓器由来のエステラーゼとしては、ffl−
1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オー
ルの有機カルボン酸エステルを不斉加水分解する能力を
有するエステラーゼ(ここで、エステラーゼとはリパー
ゼを含む広義のエステラーゼを意味する。)であればよ
く、特に限定されるものではない。
この様なエステラーゼの具体例としては、豚膵臓由来の
パンクレアチン、子豚膵臓由来のステアプシンなどが挙
げられる。
上記のような微生物起源または動物臓器由来のエステラ
ーゼにおいて、工業規模での実施時には、入手のし易さ
から微生物起源のエステラーゼの使用が好ましく、中で
も不斉収率の点でシx−)’ モナス(p、seudo
monas )属、ムコール(Mucor )属、クロ
モバクテリウA(Chromo−bacterium 
、 )属、ニスケリシフ (Escherichia)
属、アルスロバクタ−(Arthrobacter )
屑、アルカリゲネス(Alcaligenes )属、
バチルス(Bacillus )属、ノカルディア (
Nocardia )属に属する微生物の生産するエス
テラーゼが好ましい。
本発明方法において、使用されるニス、テラーゼを生産
する微生物の培養は、通常、常法に従って液体培養を行
なうことにより培養液を得る。
例えば滅菌した液体培地〔かび類、酵母頻用には麦芽エ
キス・酵母エキス培地(水ltにペプトン5.0g、可
溶性デンプン10.0y1麦芽エキス8.Ofおよび酵
母エキスs、oyを溶解し、p H6,2とする)、放
線画用には滅関した液体培地(水1tに可溶性デンプン
i o、 o y、NZアミン(タイプA)2.Of1
肉エキスi、opおよび酵母エキス1.Ofを俗解し、
pH7,2とする)、細菌用には滅−した液体培地(水
1tに可溶性デンプン10.Of、ペプトン5.Ofお
よびM母エキス5.Ofを浴解しp H6,8とする)
〕に微生物を接種し、通常20〜40°Cで◆〜h日間
往復又は回転振盪培養を行なう。また必要に応じて固体
培養を行なってもよい。さらに、このような培養に際し
、誘導物質としてオリーブ油、大豆油などの天然油脂、
ポリオキシエチ量を向上させることもできる。
本発明方法を実施するに際し、(ト)−1−(4−フェ
ノキシフェノキシ)プロパン−2−オールの有機カルボ
ン酸(炭素数1〜18個の飽和または不飽和のカルボン
酸)エステルの不斉加水分解は、上記微生物を培養した
培養液、培養液から分離した菌体、エステラーゼを含有
する培養P液、あるいは各種酵素分離法によって菌体ま
たは培養P液から分離した粗製エステラーゼ、精製エス
テラーゼおよびエステラーゼ含有抽出液または濃縮液、
あるいは動物臓器由来のエステラーゼを含有する水溶液
と、ffl−1−(4たは振盪することにより行なわれ
る。また、固走化函体あるいは固定化エステラーゼ1使
用することもできる。
不斉加水分解を行なう条件としては、反応温度は10〜
70°Cが適当であり、好熱菌の培養液または好熱−の
培養により得られた耐熱性エステラーゼでは50〜65
℃、中温菌の培養液または特に耐熱性を有しないエステ
ラーゼでは20〜50°Cが好ましい。
反応時間は通常8〜70時間であるが、反応温度を高め
たり酵素量を増加させるなどにより反応時間の短縮も可
能である。
反応中のpHは好アルカリ性菌の培養液やアルカリ性エ
ステラーゼではpH8〜11、好アルカリ性でない微生
物の培養液や耐アルカリ性を有しないエステラーゼでは
pH5〜8が好ましい。また、加水分解によって生成す
る有機カルボン酸を中和し、反応中のpHを一定に保つ
ために緩衝液の使用や、反応進行に伴ないアルカリ水溶
液を滴下することが好ましい。
緩衝液としては、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムな
どの無機酸塩の緩衝液、酢酸ナトリウム、クエン酸ナト
リウムなどの有機酸塩の緩衝液を挙げることができる。
基質である(ト)−1−(4−フェノキシフェノキシ)
プロパン−2−オールの有機カルボン酸エステルの使用
濃度は反応液に対し0.5〜80重量%であり、工業的
実施時には10〜50重斌%が好適である。
また、原料となる(ト)−1−(4−ツーエノキシフェ
ノキシ)プロパン−2−オールの有機カルボン酸エステ
ルにおいて、有機カルボン酸としては、取扱いの容易さ
や反応性の点から炭素数2〜12のカルボン酸が好まし
く、さらに、経済性や入手の容易さを考慮すると酢酸が
好ましい。
次に、このようにして不斉加水分解反応を行った後、遊
離した光学活性1−(4−フェノキシフェノキシ)プロ
パン−2−オールと未°反応の対掌体エステルを分離回
収する。この分離回収に際し°Cは、溶媒抽出、分別蒸
留、カラムクロマトグラフィー、再結晶などの操作を適
宜採用することができる。例えば反応液をエーテル、酢
酸エチル、ベンゼンなどの有機溶媒で抽出し、この抽出
物を分別蒸留し光学活性1−(4−フェノキシフェノキ
シ)プロノfンー2−オールとその対掌体のエステルを
分離取得するか、または抽出物をシリカゲルのカラムク
ロマトグラフィーにかけ、例えばヘキサン−酢酸エチル
(5: 1 )溶液で溶出することにより、先ず光学活
性1−(4−フェノキシフェノキシ)グロノマン−2−
オールの有機カルボン酸エステルが分離され、次いでヘ
キサン−酢酸エチル(2:l)浴液で溶出を行なうこと
によりその対掌体の遊離の1−(4−フェノキシフェノ
キシ)フロノ(シー2−オールが分離される。
また、以上のようにして分離された光学活性1−(4−
フェノキシフェノキシ)フロノ(シー2−オールのエス
テルは、さらに加水分解することにより容易に光学活性
1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オー
ル暑こ導くことができる。加水分解の方法としては例え
ば光学活性1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン
−2−オールの有機カルボン酸エステルを苛性ソーダま
たは苛性カリの水、メタノールまたはエタノールの溶液
に加え、室温(20℃〜80℃)で攪拌することにより
、容易に光学活性1−(4−フェノキシフェノキシ)プ
ロパン−2−オールを得ることができる。
以上、詳述した如く、本発明方法によれば光学活性1−
(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オールが
高い収率および光学純度で取得することができ工業的に
も極めて有利である。
殊に本発明方法においては、反応条件を選ぶことにより
、S一体の含量が99%以上で、かつ比旋光度も+18
.8° (クロロホルム、C=1.00)以上の、光学
純度の極めて高いS−(→−1−(4−フェノキシフェ
ノキシ)フロパン−2−オールを効率よくしかも容易に
取得することが可能である。
次に本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1 (至)−1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロ
ピルアセテート4.00114.0ミリモル)シュード
モナス属のリパーゼ(大野製薬!Ifり l 20vを
0.2M濃度のリン酸塩緩衝液CpH6,8)20td
に加え、40℃で攪拌しつつ反応させた。この時反応の
進行に伴ないIN苛性ソーダ液を加え、pHを6.8に
保持した。2.4時間反応を行った後、反応物をトルエ
ンで抽出した。抽出液をガスクロマトグラフィー(カラ
ム; 3i1icon DC−QF−12,6m、ガラ
スカラム。カラム温度=280℃ンで分析した結果、 1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−ブロビルアセ
テート:49.4%、 1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オー
ル:50:6%であり、他の成分は全く認められなかっ
た。
次いで該抽出液を濃縮した後、シリカゲルを充填したカ
ラムクロマトグラフィーに付し、1−(4−フェノキシ
フェノキシ)−2−ブロビルアセテート1.998f(
比旋光度:〔α〕晶” = −84,1° (クロロホ
ルム、C=1.00))及び 1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オー
/I/1.741 F (比旋光度: [a)D=−1
8,8° (クロロホルム、C=1,00))を得た。
ここで得られた1−(4−フェノキシフェノキシ)プロ
パン−2−オールを8,5−ジニトロ−フェニルイソシ
アネートと反応させてカーバメート誘導体とした後、光
学活性カラムを用いた液体クロマトグラフィー(カラA
 : Sumipax 0A−1000、住化分析セン
ター■製)で光学異性体分析を行った結果、5−(−!
−1一体/R−(→一体= 0.98 /99.07で
あった。
更に上記で得られた1−(4−フェノキシフェノキシ)
−2−プロピルアセテート1.49fを苛性カリのメタ
ノール溶液(濃度10%)8、’14fに俗解し、20
℃で1時間攪拌した。
反応液を水100−で希釈した後トルエンで抽出し、得
られたトルエン層を濃縮することにより、 1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパ8 シー2−オール 1.26F(比旋光度Ca′JD= 
19.0° (クロロホルム、C=1.00))を得た
該1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オ
ールを前述と同様にして光学異性体分析を行った結果、 5−(1)一体/R−H一体=99.5010.50で
あった。
実施例2 実施例1においてω−1−(4−フェノキシフェノキシ
)−2−プロピルアセテートおよびリパーゼの使用量を
各々2倍にし反応時間を12時間とした以外は実施例1
と同様にして反応させた。反応後、反応液を実施例1と
同様にして処理してガスクロマトグラフィーにて分析し
た結果、 1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロピルアセ
テート:51.7% 1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オー
ル:48.8% であった。
次いで、該反応液を実施例1と同様にして処理し、シリ
カゲルクロマトグラフィーに付し、1−(4−フェノキ
シフェノキシ)−2−プロピルアセテート2.089お
よび1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−
オール1.68f(S−(1)一体/R−H一体=0.
8799.7)を得た。
上記で得られた1−(4−フェノキシフェノキシ)−2
−プロピルアセテート1.8(1’を実施1、と同様に
して加水分解処理し、1−(4−フェノキシフェノキシ
)プロパン−2−オール1.529(S−(ト)一体/
R−H一体=、97.0/8.0)を得た。
実施例3 アルスロバクタ−・ウレアフアシェンス(Arthro
bacter ureafacions ) (ATC
C−7562)から高い酵素生産性をボすコロニーを選
択しながら酵素高生産株を得た。かくして得られたアル
スロバクタ−・ウレアファシェンスの酵素高生産株を5
を容量のミニジャファメンターを用い、通常の細菌培養
用の培地に大豆粕抽出液とオリーブ油2%を加え、80
”Cで81時間通気培養を行った(培養液St)。
遠心分離により菌体を除去した後、培養液をアセトンに
よる溶媒沈殿操作(アセト255火〜アセトン80%の
間の分画)を行い、沈殿した酵素蛋白質を遠心分離によ
って分離し、更に凍結乾燥を行い10.6Fの乾燥酵素
を得た。
かくして得られた乾燥酵素41.oyと(至)−1−(
4−フェノキシフェノキシ)−2−プロピルカプリレー
ト40Fを0.1M濃度のリン酸塩緩衝液(PH6,8
)180−に加え、48℃で攪拌しつつ反応させた。こ
の時反応24時間反応を行った後、反応物をトルエンで
抽出した。抽出液を実施例1と同じ条件でガスクロマト
グラフィーで分析した結果、1−(4−フェノキシフェ
ノキシ)プロパン−2−オール: 50.9%、 1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロピルカプ
リレート: 49.1% であった。
次いで該抽出物を実施例1と同様にしてクロマトグラフ
ィーにより分離し、1−(4−フェノキシフェノキシ)
プロパン−2−オール18.4 f/ (S −f−1
−3一体/ R−(−1一体=2.9/ 97.1、[
α]、j8= −18,1’ (クロロホルム、C= 
1.(LO) )および、■−(4−フェノキシフェノ
キシ)−2−プロピルカプリレート19.6gを得た。
このようにして得られた1−(4−フェノキシフェノキ
シ)−2−カブリレート2.41を実施例1と同様にし
て加水分解処理し、1−(4−フェノキシフェノキシ)
プロパン−2−オール1.58g(S−(イ)一体/ 
R−(−1一体−96,7/8,8、[α];、’ =
 +17.8°(クロロホルム、C=1.0O))を得
た。
実施例4 実施例8において、(ト)−1−(4−フェノキシフェ
ノキシ)−2−プロピルカプリレートに代えて(ト)−
1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロピルプロ
ピオネートを用い、またその反応スケールを115にし
た以外は実施例8と同様の条件で反応させた。反応液を
実施例1と同様にして処理した後ガスクロマトグラフィ
ーで分析した結果、 1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロパン−2
−オール:48.9% 1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロピルプロ
ピオネート:51−1% であった。
反応液を実施例1と同様にしてクロマトグラフィーに付
し、1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−
オール8.149 (5−(1)一体/R−1−1一体
=2.2/97.8)および1−(4−フェノキシフェ
ノキシ)−2−ブロビルプロビオネート4.00fを得
た。
該プロピオネート1.7(1’を実施例1と同様に加水
分解処理し、1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパ
ン−2−オール1.B’1l(S−(−1−1一体/R
−H一体=96.1/8.9)を得た。
実施例5〜18 (ト)−1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プ0
ビ″″テート0・59(1・75ミリ(モル)および表
1に示す各酵素(使用量を表1に示す)を0.249度
のリン酸塩緩衝液(pH6,、s ) 20ゴに加え、
40℃で攪拌しつつ加水分解反応を行なった(反応時間
を表1に示す)。反応液を実施例1と同様に処理し、加
水分解率および該加水分解反応により得られた光学活性
1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オー
ルのS −(−1−3一体とR−一一体との比を測定し
た。
結果を表1に示す。
表1 実施例14〜2B 500tnl三角フラスコに液体培地[細菌類用(実施
例14〜20)には、水ltに可溶性デンプン10.0
1、ペプトン5.Ofおよび酵母エキス5.Ofを溶解
し、p H6,8としたもの。酵母頻用(実施例21.
22)には、水ltに可溶性デンプン、10. Of 
1ペプトン5、oy1麦芽エキス8.Ofおよび酵母エ
キス8、Ofを俗解し、p H6,2としたもの。放線
菌類用(実施例28)には、水1tに可溶性デンプン1
0.Of、NZアミンIタイプA−2、Of、qエキス
1.Ofおよび酵母エキス1.011を溶解しp H7
,2としたもの〕100m1を入れて滅菌した後、表2
に記載した各微生物を斜面培養から1白金耳液種し、3
0℃で46.0時間回転振盪培養した。次いでこれに(
ト)−1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−プロピ
ルアセテート2.0fI(6,99ミリモル)を添加し
、80℃で攪拌しつつ表2に示す時間加水分解反応を行
なった。以後、実施例1と同様にして、抽出、分離、分
析を行ない、加水分解率および該加水分解反応で得られ
た光学活性1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン
−2−オールのS−(イ)一体とR−H一体との比を測
定した。結果を表2に示す。
表2 ルカプリレート1.(lと表8に示す各エステラーゼ2
0〜を0.2M濃度のリン酸塩緩衝液(pH6,8)2
0mlに加え40℃で撹拌しつつ28時間加水分解反応
を行なった。反応後−(4−フェノキシフェノキシ)プ
ロパン−2−オールのS−(ト)一体とR−(@一体と
の比を測定した。結果を表8に示す。
表8 第1頁の続き ■Int、C1,4識別記号 庁内整理番号手続補市書
(自8) 特許庁長官 右 杉 和 大 殿 1、事件の表示 昭和タデ年 特許願第3暫0)1 号 2 発明の名称 也宝5舌・1生1〜(午−フェノキジフェノキシ)72
07ぞン〜λ−オールの生イ乙・手的剌汰3 補正をす
る者 事件との関係 特訂1″願人 住 所 大阪市東区北浜5丁目15番地5、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 補正の内容 +1+ 明細書第4頁下から第4行目に「飽和」とある
を「飽和または不飽和」と訂正する。
(2)同第8頁第8行目に「Cu1ure」 とあるを
r Cu1ture Jと訂正スル・(3)同第19頁
第12行目にr2.08yJとあるを[4,06yJと
訂正する。
(4)同第19頁第14行目にrl、68yJとあるを
1 B26fJと訂正する。
以 上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 微生物が生産するエステラーゼあるいは動物臓器由来の
    エステラーゼを(ト)−1−(4−フェノキシフェノキ
    シ)プロパン−2−オールの有機カルボン酸(炭素数1
    −18個の飽和または不飽和のカルボン酸)エステルに
    作用させて、これを不斉加水分解して、光学活性な1−
    (4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−オールと
    その対掌体のエステルに分割することを特徴とする(±
    )−1−(4−フェノキシフェノキシ)プロパン−2−
    オールの生化学的光学分割法。
JP3402184A 1984-02-23 1984-02-23 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法 Granted JPS60176592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3402184A JPS60176592A (ja) 1984-02-23 1984-02-23 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3402184A JPS60176592A (ja) 1984-02-23 1984-02-23 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60176592A true JPS60176592A (ja) 1985-09-10
JPH0559718B2 JPH0559718B2 (ja) 1993-08-31

Family

ID=12402723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3402184A Granted JPS60176592A (ja) 1984-02-23 1984-02-23 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60176592A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4840907A (en) * 1985-07-03 1989-06-20 Osaka Soda Co., Ltd. Process for producing optically active dichloropropanol using microorganism

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK1380342T3 (da) 2001-04-18 2009-08-24 Sumitomo Chemical Co Kompleks katalysator, fremgangsmåde til fremstilling af den komplekse katalysator og fremgangsmåde til fremstilling af alkoholderivat med den komplekse katalysator
CN101374792B (zh) 2006-02-01 2012-03-28 住友化学株式会社 制备光学活性的醇化合物的方法
EP1982972A4 (en) 2006-02-01 2009-09-09 Sumitomo Chemical Co PROCESS FOR PRODUCING OPTICALLY ACTIVE ALCOHOL COMPOUND

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4840907A (en) * 1985-07-03 1989-06-20 Osaka Soda Co., Ltd. Process for producing optically active dichloropropanol using microorganism

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0559718B2 (ja) 1993-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1984003714A1 (en) Process for biochemical optical resulution of cyclopentenolone derivative
JP2840722B2 (ja) 4‐ハロ‐3‐ヒドロキシブチロニトリルの製造法
JPS60176592A (ja) 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製法
AU674945B2 (en) Enantioselective hydrolysis of ketoprofen esters by (beauveria bassiana) and enzymes derived therefrom
JPH0153039B2 (ja)
JP2698627B2 (ja) 光学活性アミン及びその誘導体の製造方法
JPH0147159B2 (ja)
JP2840723B2 (ja) 4‐ハロ‐3‐ヒドロキシブチロニトリルの製造法
JP3097210B2 (ja) 光学活性なアルコールの製造法
JPH0789953B2 (ja) 光学活性2−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−1−オ−ルの生化学的製法
JPS60199393A (ja) 光学活性第一菊酸の生化学的製造法
JP3003315B2 (ja) 光学活性なアルコールの製造法
JP2639651B2 (ja) 光学活性カルボン酸及びその対掌体エステルの製造法
JP3007461B2 (ja) 光学活性2−シクロヘキセニル酢酸及びそのエステルの製造方法
JP3741758B2 (ja) 光学活性グリセロール誘導体の製法
JPS61104797A (ja) 光学活性1−(4−フエノキシフエノキシ)プロパン−2−オ−ルの生化学的製造法
JPS6012993A (ja) 光学活性カルボン酸の製造法
JPS61111699A (ja) 光学活性α−クロロプロピオン酸の製造法
JPH0671436B2 (ja) 光学活性1−エチニル−2−メチル−2−ペンテノ−ルの生化学的製法
JPH0615504B2 (ja) 光学活性な4−シクロペンテノン類
JPH0614878B2 (ja) 光学活性アリ−ルオキシアセトアルデヒドシアノヒドリンおよび光学活性アリ−ルオキシアセトアルデヒドシアノヒドリンカルボキシラ−トの製造法
JPH01191697A (ja) 光学活性カルボン酸及びその対掌体エステルの製造法
JPS6181797A (ja) 光学活性なシクロペンテノン類およびその製法
JPH1080298A (ja) 2−ハロ−2−フルオロシクロプロパンカルボン酸の光学活性体の製造方法
JPH0638792A (ja) (s)−(−)−2,3−ジハロ−1−プロパノールの製造法