JPS6017631Y2 - 集合住宅における設備配管及び熱源機器集中設置構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマンションなどの集合住宅における開放廊下に
、開閉自在な扉を有する配管カバーを設け、この配管カ
バー内に、開放廊下を上下に貫通する給水管、ガス管等
の設備配管の共用堅管と電気幹線やガス湯沸器等の熱源
機器とを集中して設置した設備配管及び熱源機器集中設
置構造に関する。

〔従来の技術〕

マンションなどの集合住宅においては、給水管、ガス管
など、共同管理を必要とする設備配管の共用堅管を、共
用部分である開放廊下に設置することが多い。

しかし、各戸居住者の私有物であるガス湯沸器は、共用
堅管の設置スペースとは別に開放廊下に面して開口し、
かつ、居室に対して防火区画されたチャンバー室と呼ば
れる湯沸器設置用の独立した小室に設置されていた。

このチャンバー室設置方式においては、廊下側壁面から
凹入した状態にチャンバー室を設けるので、専有部分の
間取りがチャンバー室によって制限されるなど、建物の
平面計画に対する制約が大きいばかりでなく、チャンバ
ー室のための型枠工事ヤコンコリートエ事あるいはチャ
ンバー室ＰＣ版の製作及び取付は工事等を薬味かつ、チ
ャンバー室の開口部に、換気を考慮したガラリ付の扉を
設けねばならないため、ガス湯沸器設置のためのコスト
が可成り高く付く欠点があった。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案者らは、上記の従来欠点を解消した設備配管及び
熱源機器集中設置構造を開発し、特開昭５８−１２９３
涛公報として提案している。

この設備配管及び熱源機器集中設置構造によれば、開放
廊下に共用堅管の配管カバーを設けて、この配管カバー
内にガス湯沸器をも設置するため、チャンバー室が不要
になり、上述した従来欠点を解消できるのであるが、次
の点に改良の余地があった。

即ち、この構造においては、ガス湯沸器が天井面に取り
付けられていたので、配管カバーとは別にガス湯沸器を
吊り下げ支持する金物やこの金物を天井面に固定する面
倒な作業が必要である。

しかも、配管カバー内にガス湯沸器を設置する場合、燃
焼状態を確認できるよう配管カバーに切欠きを形威し、
この切欠きに臨ませた状態にガス湯沸器を設置すること
が必要であるが、上記の構造では、天井面に対するガス
湯沸器の取付は後に、配管カバーが所定位置に設置され
るので、ガス湯沸器が配管カバーの切欠きと合致するよ
うに、予め配管カバーの位置を想定して天井面にガス湯
沸器の取付は位置を墨出しする作業が必要であり、施工
性が悪い。

本考案は、上記の点を改良し、開放廊下に設けた配管カ
バー内に、設備配管の共用堅管とガス湯沸器とを集中し
て設置することにより、従来のチャンバー室をなくして
タストダウンを可能にしながらも、ガス湯沸器を吊下げ
支持する金物や、この金物を天井面に取り付ける作業、
天井面に墨出しする作業を省略して施工性を向上せんと
するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、前記配管カバーの非可動部分に切欠きを形成
腰この切欠きの周縁にガス湯沸器取付は部を設け、この
取付は部に前記ガス湯沸器を、前記切欠きに臨ませた状
態に固定することによって上記の目的を遠戚したのであ
る。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、高層集合住宅の二個を示すマンションの成る
階を概略的に示した平面図で、大きく分けて、各戸居住
者の専有部分１と、共用部分である開放廊下２とに区画
され、かつ、専有部分１には、ベランダ３が設けられて
いる。

各専有部分１に対する共用堅管４は、２戸を対として配
設されている。

この共用堅管４は、具体的には、第２図から明らかなよ
うに、給水管５、ガス管６などである。

７は電話端子盤ボックス、訃・・はガスメータ、ａは電
気幹線用スペースである。

各専用部分１と前記廊下２とは夫々コンコリート壁９等
によって区画され、前記共用堅管４は、前記廊下２を上
下に貫通して配設されている。

１０は開閉自在な扉１０ａを有する鋼製の配管カバーで
、前記廊下２に共用堅管４を覆うように設置され、必要
に応じて扉１０ａを廊下２側から開閉するように構成さ
れている。

配管カバー１０の非可動部分（扉１０ａ以外の配管カバ
一部分の意味である。

）である左右上部には、夫々切欠き１１が猛威され、配
管カバー１０内には、前記切欠き１１に臨ませ、かつ、
一部を廊下２側へ露出させた状態にガス湯沸器１２が設
置されている。

これらガス湯沸器１２は、夫々ガスメータ８を有するガ
ス枝管１３を介してガス管６に、給水枝管１４を介して
給水管５に夫々接続され、ガス湯沸器１２から延出され
た給湯管１５が、各専有部分１内に配設されている。

この実施例では、上記の構成において、前記ガス湯沸器
１２を配管カバー１０内に設置するにあたり次の構成と
したのである。

即ち、第３図、第４図に示すように、前記切欠き１１の
周縁４箇所にアングルピースよりなるガス湯沸器取付は
部１６・・・を溶接等の手段により予め固着して設けて
おき、ガス湯沸器１２を二の切欠き１１に前方（廊下側
）から嵌め込んで、そのケーシングのフランジ部１２ａ
と前記取付は部１６・・・とをホルト１７ナツト１８に
より締付り′固定したのである。

〔効 果〕

本考案は、上述した構成よりなるため次の如き効果を奏
し得る。

■ 開放廊下に設けた設備配管共用堅管の配管カバー内
にガス湯沸器を設置したため、チャンバー室の施工やチ
ャンバー室開口のガラリ付扉が省略され、大幅なコスト
ダウンが可能である。

■ 配管カバーがガス湯沸器の取付は金物に兼用され、
ガス湯沸器を天井面に吊下げ支持する特殊な金物や当該
金物を天井面に取り付ける面倒な作業は不要であり、し
かも、ガス湯沸器と配管カバーの位置関係は、ガス湯沸
器を配管カバーに取り付（・！ることによって定まり、
天井面に対するガス湯沸器取付は位置の墨出しが不要で
あり、これらによって施工性を向上し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る集合住宅における設備配管及び熱源
機器集中設置構造の実施の態様を示し、第１図は概略平
面図、第２図は要部の平面図、第３図は要部の拡大断面
図、第４図は配管カバーの要部正面図である。 ２・・・・・・開放廊下、４・・・・・・共用堅管、１
０・・・・・・配管カバー、１０ａ・・・・・・扉、１
１・・・・・・切欠き、１２・・・・・・ガス湯沸器、
１６・・・・・・ガス湯沸器取付は部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 集合住宅における開放廊下に、開閉自在な扉を有する配
   管カバーを設け、この配管カバー内に、開放廊下を上下
   に貫通する設備配管の共用堅管とガス湯沸器を設置した
   構造であって、前記配管カバーの非可動部分に切欠きを
   形威し、この切欠きの周縁にガス湯沸器取付は部を設け
   、この取付は部に前記ガス湯沸器を、前記切欠きに臨ま
   せた状態に固定しであることを特徴とする集合住宅にお
   ける設備配管及び熱源機器集中設置構造。