JPS60173247A - 嵌合外囲体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、極めて簡易且つ迅速に施工でき、しかも強固
に施工できるし、さらに水蜜的にできる嵌合外囲体に関
する。

既に出願人は、隣接する建築用板相互を嵌合して葺成す
る屋根又は壁等の嵌合外囲体を良好なる施工性等の面か
ら種々研究、開発している。しかるに、その嵌合力を強
めようとすると、全長に亘って係合しており、この場合
に受金具以外の箇所を嵌合しようとすると、その下側と
なる被保合用の山形状部が下方に逃げるようになって施
工することができなかったり、或いは嵌合しやすいよう
にその保合用段部の傾斜を、より挿入しやすい角度にし
たり、或いばその係合部箇所の引掛り部を僅かにする形
状にすると、今度はその嵌合部が弱い負圧（風圧）でも
簡単に外れてしまう重大な欠点があった。このため、嵌
合部の強度が弱い場合には新たにボルト等を固着して強
度を増加させている現状であり、施工性が勝れ、しかも
嵌合の強度性が勝れたものが特に要望されている。さら
に、より水密的にできる嵌合外囲体の開発も要望されて
いる。

そこで発明者は、前記欠点を解消すべく鋭意。

研究を重ねた結果、本発明を、門形状部の両側に被係合
用段部を形成した受金具を母屋等の構造材上に所定間隔
に固着し、主板の一側に、左右側に係合用段部を形成し
た山形状部を設け、その主板の他側に、左右側に保合用
段部を、且つ中間に突条を各々有する山形状部を設けた
嵌合用建築用板を前記受金具間に載置しつつその一側の
山形状部の係合用段部と被係合用段部とを係合し、隣接
の嵌合用建築用板の他側の突条付き山形状部をその受金
具箇所の前位の嵌合用建築用板の一側の山形状部に被嵌
してその係合用段部相互を係合し、且つその突条と下側
の山形状部との間に空隙部を形成して葺成したことによ
り、極めて簡易且つ迅速に施工でき、しかも強固に施工
できるし、さらに水密的にでき前記の要望等を解決し、
その目的を達成したものである。

以下、図面の実施例に基づき本発明を説明する。

第１図乃至第５図等が本発明の嵌合外囲体の実施例を示
すものであり、Ａは長手方向に適宜の長さ又は長尺の金
属製の嵌合用建築用板であって、主板１の一例（第６図
、第７図において右側）に山形状部２が形成されている
。該山形状部２の高さ方向の中間の左右側に係合用段部
２ａ、２ａが形成されている。その山形状部２は傾斜状
部２ｂの上端より内方に保合用段部２ａが形成され、そ
の上端より山形部２ｃが設けられ、該山形部２ｃの外端
より内方に再び保合用段部２ａが一体形成されている。

その山形部２ｃの頂部の中間に第６図。

第７図等に示すように必要に応じて断面台形状の突条２
ｄが形成されている。又、主板１の他側（第６図、第７
図において左側）に山形状部３が一体的に設けられてい
る。該山形状部３の両側に係合用段部３ａ、３ａが各々
形成されている。その山形状部３は傾斜状部３ｂの上端
より内方に係合用段部３ａが形成され、その上端より山
形部３Ｃが設けられ、該山形部３ｃの頂部には、比較的
大きな断面台形状の突条３ｄが屈曲形成されている。そ
の山形部３ｃの外端より内方に再び係合用段部３ａが一
体形成され、この下端より傾斜状の端縁３ｅが必要に応
じて設けられている。該端縁３ｅは、図面に示すように
断面略Ｃ字状に屈曲されることが多い。その嵌合用建築
用板Ａの一側（第６図、第７図において右側）の山形状
部２に、隣接の嵌合用建築用板Ａの他側（第６図、第７
図において左側）の山形状部３が被嵌されてその係合用
段部２ａ、２ａ・３ａ、３ａ相互が係合するように、嵌
合用建築用板Ａの一側（第６図、第７図において右側）
の山形状部２が、他側の山形状部３よりも板厚分だけ小
さくなるように形成されている。前記主板１が広幅の場
合には第１図、第７図に示すように必要に応じて中間山
形状部１ａが膨出形成される。その嵌合用建築用板Ａの
山形状部２．３は、これらに限定されることもなく、傾
斜状部２ｂ、３ｂと係合用段部２ａ、３ａと山形部２ｃ
、３ｃ、突条３ｄ等を有していれば、その山形状部２．
３の筒部に含まれる。又、その山形状部２．３の高さが
高く折版状に形成されることもある。又、その嵌合用建
築用板Ａの裏面に必要に応じて発泡合成樹脂等の断熱材
を貼着することもある。

Ｂは金属製の受金具であって、門形状部４の両肩部に被
係合用段部４ａ、４ａが設けられ、その門形状部４の頂
部に台形山形部４ｂが形成され、そして門形状部４の下
端に取付部５が一体形成されている。該取付部５は門形
状部４の両側部下端を連結するように形成され（図面参
照）、その受金具Ｂ全体の断面は食パン断面の外形に略
相当している。或いは図示しないが、その門形状部４の
両側部下端より外方に取付部５．５が設けられることも
ある。その被係合用段部４ａ、４ａに前記嵌合用建築用
板Ａの係合用段部２ａ、３ａが係合されるように形成さ
れている。

前記受金具Ｂが母屋、胴縁等の構造材６上に直接又はこ
の上に敷設した木毛板１発泡合成樹脂板等の断熱板７上
に所定間隔にドリルビス、ボルト・ナツト等の固着具８
にて固着され、嵌合用建築用板Ａが前記受金具Ｂ、Ｂ間
に載置されつつその山形状部２が受金具Ｂに被嵌され、
且つその突条２ｄが台形山形部４ｂに載置されると共に
係合用段部２ａと被係合用段部４ａとが係合され、次い
で隣接の嵌合用建築用板Ａの山形状部３が前位嵌合用建
築用板Ａの山形状部２に重合するように被嵌され、その
係合用段部３ａ、２ａ相互が嵌合され、このとき、その
山形状部２の突条２ｄと山形状部３の突条３ｄとの間に
空隙部９が形成され、そしてこれらが順次繰り返されて
屋根又は壁等の嵌合外囲体が葺成施工されている。

又、前記山形状部２の山形部２ｃと、山形状部３の山形
部３ｃとの間に第２空隙部１ｏが必要に応して設けられ
る。図中１１はパイプ状のソケットであって、比較的柔
らかい発泡合成樹脂板等の断熱板７の場合に、受金具Ｂ
を固着具８にて構造材６に取付けたときにその箇所が凹
むのを防止するものである。１２は凹み防止板片で、こ
の上面に設ける前記受金具Ｂがスライドしやすくするの
と、この周囲に複数形成した下向き爪１２ａにて断熱板
７を確実に押さえて、これも前記断熱板７の凹むのを防
止するものである。又、前記受金具Ｂの取付部５の略中
央に長孔５ａが形成されることもある（第５図参照）。

この場合には凹み防止板片１２の略中央にも長孔１２ｂ
が形成され、前記受金具Ｂが構造材６及び断熱板７にそ
の長孔５ａの範囲内において摺、動可能に設けられてい
る。

この場合等に前記嵌合用建築用板Ａの山形状部２がドリ
ルビス、ボルト・ナンド、ピン等の取着具１３にて固着
されている（第５図参照）。又、受金具Ｂが固定されて
、且っ取着具１３にて固定されることもある（第４図参
照）。

次に作用効果について説明する。

本発明においては、門形状部４の両側に被係合用段部４
ａ、４ａを形成した受金具Ｂを母屋等の構造材６上に所
定間隔に固着し、主板１の一例に、左右側に係合用段部
２ａ、２ａを形成した山形状部２を設け、その主板１の
他側に、左右側に係合用段部３ａ、３ａを５月つ中間に
突条３ｄを各々有する山形状部３を設けた嵌合用建築用
板へを前記受金具Ｂ、Ｂ間に載置しつつその一例の山形
状部２の係合用段部２ａと被係合用段部４ａとを係合し
、隣接の嵌合用建築用板Ａの他側の突条３ｄ付き山形状
部３をその受金具Ｂ箇所の前位の嵌合用建築用板Ａの一
例の山形状部２に被嵌してその保合用段部３ａ、２ａ相
互を係合し、且つその突条３ｄと下側の山形状部２との
間に空隙部９を形成して葺成したことにより、まず、第
１にその屋根又は壁等の嵌合外囲体の構成を簡単にでき
、その施工が簡易且つ迅速にでき、ひいては施工日数が
短縮でき、施工費を大幅に軽減できるし、第２に強固に
嵌合外囲体を施工でき、第３に水密性（雨仕舞）を極め
て良好にできる等の作用効果を奏する。

該作用効果を詳述すると、その嵌合用建築用板八を前記
受金具Ｂ、Ｂ間に載置しつつその一例の山形状部２の係
合用段部２ａと被係合用段部４ａとを係合し、隣接の嵌
合用建築用板Ａの他側の突条３ｄ付き山形状部３をその
受金具Ｂ箇所の前位の嵌合用建築用板Ａの一側の山形状
部２に被嵌してその係合用段部３ａ、２ａ相互を係合し
ようとすると、第３図点線に示すようにその突条３ｄ付
き山形状部３の両側が広がり、該山形状部３の両側の係
合用段部３ａ、３ａが極めて挿入しやすくなり、作業員
による比較的僅かな押圧力でも簡単に嵌合できる。この
ごとは、係合用段部２ａ、３ａの屈曲傾斜角度を本平面
からみて約３０度乃至約６０度くらいで嵌合力を強めた
形状にし、且つ全長に亘って係合する構成にしても、簡
単に嵌合できる極めて大きな利点がある。但し、その受
金具Ｂ箇所′では、嵌合用建築用板への山形状部２に上
から隣接の嵌合用建築用板Ａの山形状部３を嵌合しても
、受金具Ｂの存在にて山形状部２が窄まるように曲がる
ことばないが、この受金具Ｂ箇所は嵌合用建築用板Ａの
長手方向の一部の点に過ぎず、全体の作業としては前述
のように極めて簡易且つ迅速に嵌合作業ができる。従っ
て、従来のように嵌合箇所の下側となる被係合用の山形
状部がより下方に逃げるようになって施工することがで
きなかったり、或いは嵌合しやすいようにその係合用段
部の傾斜を、より挿入しやすい角度にしたり、或いはそ
の係合部箇所を僅かにするような形状にすると、今度は
その嵌合部が弱い負圧（風圧）でも簡単に外れてしまう
等の重大な欠点を悉く解消して、嵌合しやすく、しかも
強固なる嵌合力が得られる嵌合外囲体を提供できる。こ
のように、その嵌合取付施工が極めて簡易且つ迅速にで
きると、その嵌合外囲体の施工費を著しく軽減できる。

又、その突条−３ｄと下側の山形状部２の間に空隙部９
を形成して葺成したことにより、山形状部３の外端と山
形状部２の傾斜状部２ｂとの間から仮に雨水が浸入して
も、その空隙部９の存在にて毛管現象を防止して内部へ
の雨水の浸入を確実に遮断でき、水密性を好適にできる 前述のように、山形状部２に山形状部３を嵌合すること
が極めてスムーズであると、その嵌合用建築用板Ａの表
面に金属製又は非金属製の皮膜等を塗布した高級鋼板で
あっても、その嵌合箇所に傷等の損傷がなくなり、そこ
から腐蝕しにく−なり、嵌合外囲体全体の耐久性が格段
と勝れたものにできる。ひいては嵌合外囲体の長期の品
質保証が可能にできる。これは維持管理上でも極めて有
効な効果である。さらに、このような耐久力ある壁又は
屋根等の嵌合外囲体は、建築業界において近時、特に要
求されており、具体的には、今までの３年から５年保証
から１０年から２００年保証耐久力が要求されてきた点
を本発明にて満足させることができる。又、このように
嵌合しゃすい嵌合外囲体であると、その嵌合用建築用板
Ａの金属板を厚材にしても、その突条３ｄ付き山形状部
３が簡単に広がり簡易且つ迅速に施工できる特長もある
。

又、前記受金具Ｂに嵌合用建築用板八を固着せず、嵌合
のみのため、該嵌合用建築用板Ａが外気温に応じてその
長手方向に熱伸縮しても、相対的に摺動等して好適に対
応でき、その嵌合用建築用板Ａには何等の熱応力が生ぜ
ず、これによって熱歪等の発生も確実に防止できるし、
板鳴現象の発生も防止できる。

又、本発明の嵌合外囲体では主に嵌合用建築用板Ａのみ
で葺成できることかから、施工が簡易且つ迅速にできる
し、特に安価に施工できる利点がある。

なお、嵌合用建築用板Ａの山形状部３の端縁３ｅを断面
略Ｃ字状に形成すれば、該端縁３ｅと嵌合用建築用板Ａ
の山形状部２の傾斜状部２ｂとの間にも空隙部が形成さ
れ、毛管現象を阻止でき、そこから雨水は浸入しにくく
なり、水密性（雨仕舞）を、より確実にできる。又、第
５図に示すように構造材６と嵌合用建築用板Ａとの間に
断熱板７を敷設すれば、断熱性能を向上させ得ることは
勿論であるし、さらに、第５図に示すように取着具１３
にて山形状部２を受金具Ｂに固着し、該受金具Ｂを構造
材６に対して摺動可能にすれば、その嵌合用建築用板Ａ
の長平方向の熱伸縮に対応できると共に、より一層強固
な構成にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の斜視図、第２図は第１図の受金具取付
箇所の断面図、第３図は第１図の受金具取付箇所以外の
箇所の断面図、第４図、第５図は本発明の別の実施例の
受金具取付箇所の断面図、第６図５第７図は嵌合用建築
用板の斜視図である。 Ａ・・・・・・嵌合用建築用板、Ｂ・・・・・・受金具
、１・・・・・・主板、　２．３・・・・・・山形状部
、２ａ、３ａ・・・・・・係合用段部、３ｄ・・・・・
・突条、４・・・・・・門形状部、　４ａ・・・・・・
被係合用段部、６・・・・・・構造材１．　９・・・・
・・空隙部。 特許出願人　三晃金属工業株式会社 第２図 第４図 第３図 一ス 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１１門形状部の両側に被係合用段部を形成した受金具
   を母屋等の構造材上に所定間隔に固着し、主板の一側に
   、左右側に係合用段部を形成した山形状部を設け、その
   主板の他側に、左右側に係合用段部を、且つ中間に突条
   を各々有する山形状部を設けた嵌合用建築用板を前記受
   金具間に載置しつつその一例の山形状部の係合用段部と
   被係合用段部とを係合し、隣接の嵌合用建築用板の他側
   の突条付き山形状部をその受金具箇所の前位の嵌合用建
   築用板の一側の山形状部に被嵌してその係合用段部相互
   を係合し、且つその突条と下側の山形状部との間に空隙
   部を形成して葺成したことを特徴としたした嵌合外囲体
   。