JPS6017099A - 電気抵抗溶接用表面処理鋼板の製造方法 - Google Patents

電気抵抗溶接用表面処理鋼板の製造方法

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JPS6017099A
JPS6017099A JP12423583A JP12423583A JPS6017099A JP S6017099 A JPS6017099 A JP S6017099A JP 12423583 A JP12423583 A JP 12423583A JP 12423583 A JP12423583 A JP 12423583A JP S6017099 A JPS6017099 A JP S6017099A
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望月 一雄
Naomasa Nakakouji
尚匡 中小路
Toshiro Ichida
市田 敏郎
Toshio Irie
敏夫 入江
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気抵抗溶接用表面処理鋼板の製造方法に係り
、特に電気抵抗溶接により食缶の缶胴全接合する方式に
適した溶接性と塗装後の耐食性にすぐれ次表面処理鋼板
の製造方法に関する。
食缶用の素材としては従来一般にぶりきと称される錫め
っき鋼板が広く用いられて来た。この缶胴の接合方式と
しては、以前は半田による接合方式が採用されていたが
、半田に含まれる鉛の毒性の問題から近年純錫半田が使
用されるようになった。しかし、純錫半田は接合時の濡
れ性が劣ることから半田接合の技術上の問題があり、更
に高価な純錫半田を使用することによる製造コストの上
昇の問題があった。
一方、近年食品容器は例えばポリエティレン。
アルミニウム、ガラス、紙などの低価格競合材料の進出
に直面しており、上記の如き高価な鍋音付着量2.8〜
11.2 r/−の如く厚くめっきしたぶりき缶は製造
コストが高いので、耐食性には格段すぐれ7j特性を有
しているとはいえ、苦しい競合的立場を強いられて来た
ぶりき缶の上記欠点を解消する目的で、最近半田接合法
に代って缶胴を電気抵抗溶接によって接合する方式が発
展し、普及するようになって来た。
そのためには電気抵抗溶接に適した缶用素材が必要であ
る。
従来から用いられている缶用材料としては、上記ぶりき
のほかにクロムタイプのティンフリースティールがある
。これは電解クロメート処理を施し1表面に金属クロム
とクロム水利酸化物層を形成したものであるが1表面に
存在する厚いクロム水利酸化膜が高抵抗であるために、
溶接性が悪く溶接部の強度不足を生じ、経済性にはすぐ
れているが、溶接缶用素材としては適当でない。
その他従来の缶用材料がいずれも溶接缶用素材として不
適切であることから種々の試みが提案されている。例え
ばアメリカのナショナルステイール社によって発表され
た「ニッケルライト」に代表されるニッケルめっき鋼板
があるが、これは鋼板上に約0.5t/−の目付量のニ
ッケルめっきを施した上表面に在来のクロメート処理を
施したもので、塗料の密着性が劣るために広く用いられ
るには至ってい彦い。
更に他の一つは、アメリカ、ジョーンズ、ローリン、ス
ティール社によって発表された[ティンアロイ」に代表
されるものである。これは約0.6f/dの薄目付の錫
めっき全溶鍋処理した後、在米のクロメート処理したも
のであるが、耐錆性、塗料の密着性ともに不十分である
電気抵抗溶接に適する缶用素材の具備すべき要件として
は溶接性と塗装後の耐食性がすぐれたものであることが
要求でれる。この要件全具体的に説明すると、溶接の際
に十分の溶接強度があり。
しかも溶接部にいわゆる「散り」などの溶接欠陥を生じ
彦い適正溶接電流範囲會有し1缶内容物に対して塗装し
て用いた場合、塗膜の有する耐食性を十分活かすことが
できる塗膜の密着性全層し。
更に不可避的に住する塗膜欠陥部においては、素材自体
のすぐれた耐食性によって腐食を防止できるもので々け
ればならない。
本発明の目的は、溶接缶用素材の上記従来の欠点を解消
し、上記溶接缶用素材として具備すべき要件全兼備する
食缶用素材?提供するにある。
本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、鋼板上に重量比にてNi / (Fe 十N
i l =0.02〜0.50の範囲の組成を有する厚
さ10〜5000Aの鉄−ニッケル合金から成る第1層
を形成する段階と、前記第1層上に0.1〜1 f/1
1?の範囲の錫めっきを施した後溶鍋処理により鉄−錫
一ニッケル合金から成る第2層を形成する段階と、前記
第2層上に電解クロメート処理によりクロム換算にて5
〜20v9/♂の範囲の金属クロムとクロム水利酸化物
から成る第3層を形成する段階と、を有して成ること全
特徴とする電気抵抗溶接用表面処理鋼板の製造方法、で
ある。
本発明者らは上記溶接缶用素材、特に薄目付ぶりきの溶
接性と塗装耐食性について種々検討した結果、クロム水
利酸化膜量がある値を越えなければ溶接性は良好である
が、その領域では耐食性が劣り、一方、クロム水利酸化
膜量を増加すると耐食性は向、上するが、溶接性が劣り
、適正溶接範囲を得られなくなることが判明した。すな
わち、経済性の点からl f/−以下等の制限された錫
付着量の範囲においては、溶接性と塗装耐食性を満足す
る素材は通常のぶりき製造方法においてクロム水和酸化
膜量を制限するような方法では達成できないことが判明
した。
クロメート処理以外でぶりきの耐食性を向上させる方法
を更に検討したところ、溶鍋処理により形成される鉄−
錫合金層は、それ自体耐食性にすぐれ1缶内容物に対(
−ても溶解しにくいものであることが判明した。しかし
通常の方法で製造したぶりきでは第1図の電子顕微鏡写
真より明らかな如く1合金層が隙間が多く、そのため地
鉄全保護する作用に乏しいことが明らかになつfc、。
かかる合金層の改質により耐食性を向上させる方法とし
て特開昭57−200592の1溶接缶用表面処理鋼板
の製造方法」が開示されているが、この方法はニッケル
をめっき後焼鈍することによりニッケルの一部または全
部を拡散させる方法である。しかし、この方法では、耐
食性に大きな差異音生じ、良好なものもあるが、却って
耐食性を損なうものもあり、常に十分な耐食性を得るこ
とが困難である。
本発明者らは、上記の原因について調査した結果1次の
事実を見出した。すなわち1本発明者らハイオンマスマ
イクロアナライザー(以下IMMAと称する)を用いて
ニッケルの拡散処理を施した原板表層の化学組成を詳細
に調査したところ、耐食性向上効果 合金化することが必須要件であり、ニッケルの一部が合
金化せずに残った場合には却って耐食性を損なうこと、
また更に完全に合金化しfc、場合でも十分な耐食性全
必要とする場合には、鉄とニッケルの組成に最適範囲が
存在することを新規に発見した。本発明は上記知見を基
に実験を重ねて完成したものである。
本発明によれば、鋼板表面に先ず鉄とニッケルとの合金
から成る第1層を形成し、この第1層上に錫めっきを施
した後溶鍋処理によシ鉄−錫一ニッケル合金から成る第
2層全形成し、更に第2層上に電解クロメート処理によ
って金属クロムとクロム水利酸化物から成る第3層全形
成する方法である。
先ず第1層の鉄とニッケルの合金層全形成場せる方法と
しては現在工業的に次のいずれの方法によるも差支えな
い。
(イ)鋼板上にニッケルめつ@全施した後焼鈍する方法
(ロ)鋼板上に鉄−ニッケル合金めっき音節した後焼鈍
する方法。
(ハ)鋼板上に鉄−ニッケル合金めっきを施す方法。
これらの各方法全それぞれ単独もしくil″j:2種以
上組合わせてもよい。これらの方法によって深さ方向に
種々の組成分布金石する鉄−ニッケル合金層を形成させ
ることができる。
鉄−ニッケル合金層は、それ自体耐食性にすぐれたもの
であわ、本発明による耐食性の向上にはこの第1層の耐
食性がすぐれていることの寄与がある。しかし、第1層
上に更に錫めつ@を施した後溶鍋処理により鉄−錫一ニ
ッケル合金から成る第2層を形成することにより、緻密
な鉄−錫一ニッケル合金層によって第1層および地鉄を
完全に被覆することによる耐食性の向上効果は一層すぐ
九たものとなる。第2図の電子顕微鏡写真は耐食性の良
い薄目付ぶりきの鉄−錫一ニッケル合金層の組織を示す
。この耐食性の向上効果が、第1層の組成が重量比でN
i/(Fe+N口=0.02〜0.50の場合に最適で
あることが判明した。Ni/(Fe−1−Ni1の下限
′jkO,02としたのは、0.02未満では上記の耐
食性の向上効果が顕著に現れず、上限を0.50とした
の1lt0.50i越すと溶鍋処理時の鉄−錫一ニッケ
ル合金が疎な結晶となり、地鉄に対する被覆率が低下し
、耐食性が不十分となるからである。従って本発明では
鋼板上に形成する鉄−ニッケル合金から成る第1層の組
成yNi/(Fe+N;)−0,02〜0.50と限定
した。特に0.05〜0.20の範囲が最適である。
而してこの第1層の厚1?1rlO〜5000Aと限定
したのは、IOA未満の厚さでは上記耐食性向上効果が
顕著に現れず、また5000A′ft越す厚さでは鉄−
ニッケル合金は硬く脆いので缶胴のフランジ加工、ビー
ド加工時に鉄−ニッケル合金層に亀裂音生じ、地鉄を露
出し耐食性全書するからである。従って本発明では鉄−
ニッケル合金から成る第1層の厚さ全10〜5000A
と限定した。特に100〜1500Aの範囲が最適であ
る。
上記鉄−ニッケル合金から成る第1層上に施す錫めっき
は通常の工業的方法により用いられている方法がすべて
適用可能である。すなわち、錫めっきの代表的なものに
ハロゲン浴、フェロスタン浴、アルカリ浴などを用いる
方法があるが1本発明による第1層上へ錫めっきケ施す
場合、いずれのめつき浴を選んでもよく、めっき条件を
特に限定する必要がない。錫めっきの付着量k O,1
〜1t/−の範囲に限定した理由は、0.1f/rr!
未満では第1層の被覆が不十分であり、また耐食性に効
果’f(’Nする溶鍋処理による鉄−錫−ニッケル合金
から成る緻密な第2層の形成が困難となシ、従って溶接
性および耐食性ともに不十分となるからであり、付着量
が大とな!DIP/n?に越すと溶接性、耐食性は錫め
っき量の増加と共に向上するものの、゛製造コストが高
くなり、溶接缶用素材に要求される安価である条件を満
たすことができなくなるからである。従って本発明では
第1層上に施す錫めっきの付着量?!−(1,1〜] 
f/rlと限定した。
特に好1しくは0.3〜0.6 f/rdの範囲である
上記錫めっきを施した後、溶鍋処理により鉄−錫一ニッ
ケル合金から成る第2層を形成する。溶鍋処理は1通電
抵抗加熱、昼周波加熱、外部加熱等いずれの方式を用い
てもよく、必要な品質を得ることができる。この第2層
はピンホールのない均一な被覆であって、地鉄を十分に
保護し耐食性の向上にきわめて大なる効果全発揮するこ
とができる。すなわち1通常のぶりきの製造時の溶鍋処
理によって生成する鉄−錫合金層と異なり、上記第2層
はニッケル合金む鉄−錫一ニッケル合金層から成るもの
で缶内容物に対してもきわめてすぐれた耐食性全白ら有
するものである。溶鍋処理によって形成てれる鉄−錫一
ニッケル合金層は上記錫付着量の限定範囲内では必要か
つ十分な1:が形成場れるのであって、錫伺着量が0.
1〜127♂の範囲内圧おいては、錫めっき層の一部も
しくは全部を合金化しても溶接性、耐食性には影響音生
じな(11) い。
上記形成された鉄−錫一ニッケル合金から成る第2層上
に更に電解クロメート処理により金属クロムとクロム水
利酸化膜から成る第3層を形成する。この第3層は最上
層となるもので塗料との密着性を維持するために必要で
あるが、余り厚い場合には溶接性を害する。
クロメート処理は1重クロム酸塩、クロム酸。
クロム酸塩のいずれか単独もしくはこれらの2種以上を
混合した溶液中で陰極電解することにより容易に必要彦
被膜を得ることができる。本発明においては形成される
金属クロムとクロム水利酸化膜の和をクロム換算で5〜
20■/IT1′の範囲に限定した。その理由は、5■
/rr?未満の場合には塗料の密着性が不十分であり、
かつ塗装して用いるに際し塗膜欠陥を生じた部分で塗膜
が剥離し易く、塗装の有する耐食性を有効に活用するこ
とができず、また20W/n?を越して厚くなるとクロ
メート被膜は高抵抗であることから良好な溶接性を得る
ことができないからである。従って本発明により形成(
12) するクロメート被膜の第3層はクロム換算にて5〜20
グ/♂の範囲に限定した。特に好ましき範囲としては7
〜15■/−である。
上記本発明による鉄−ニッケル合金から成る第1層、第
1層上への錫めっき後の溶鍋処理による鉄−錫一ニッケ
ル合金から成る第2層、および第2層上に形成するクロ
メート被膜による第3層によって1本発明の表面処理鋼
板は溶接性および耐食性にすぐれた溶接用食缶素材を提
供することができた。
実施例 通常のめつき用鋼板f 0.2 tm厚まで冷間圧延し
電解クリーニングを施した後馬1〜扁14の供試材を作
成1本発明による製造方法および少くとも一条件が本発
明の要件を満足しない製造方法によって溶接用表面処理
鋼板1に製造し、各供試材について溶接性および塗装後
の耐食性を評価する比較試験を行った。
囚 鉄−ニッケル合金から成る第1層形成工程次の各方
法のいずれか単独もしくは2種以上の組合わせによつ友
。す彦わち。
(イ) ニッケルめっき後、焼鈍する方法。
(ロ)鉄−ニッケル合金めっき後焼鈍する方法。
(ハ)鉄−ニッケルめっきする方法。
例えば、0.2sew厚まで冷間圧延した鋼板を苛性ソ
ーダ溶液中で電解クリーニングした後、ニッケルめつ@
、もしくけ鉄−ニッケル合金めっきを行い。
10%H,+90%N、のいわゆるH N Xガス雰囲
気中で焼鈍した鋼板全、更に苛性ソーダ溶液中で電解ク
リーニング、硫酸溶液中で酸洗した後、鉄−ニッケル合
金めっきを施す等の処理をし友。めっき浴の組成の一例
は次の如くである。
(イ) ニッケルめっき浴 硫酸ニッケル 250 t/を 塩化ニッケル 45 f/l はう酸 30 t/l (ロ)鉄−ニッケル合金めっき浴 塩化鉄 20〜230 f/を 塩化ニッケル 30〜300 f/l はう酸 25 f/l かくの如くして鋼板表面に鉄−ニッケル合金から成る第
1層を形成したが、供試甘煮1〜7の本発明例において
はいずれも第1表に示す如<Nl/iFe十N目=0.
02〜0.50の範囲の組成にて。
層の原石も10〜500OAの本発明の限定要件を満足
するものであるが、比較例については供試材A911N
!/ (Fe−+−Ni )== o、o 1 、 A
l lは0.85であって共に限定要件を満足せず、か
つ伺着量の原石も供試桐煮10け6000Aと過大であ
って本発明の要件全満足しないものであった。
の)鉄−錫一ニッケル合金から成る第2層形成工程 上記第1層上に錫めつ@を施した後、浴部処理により鉄
−錫一ニッケル合金から成る第2層を形成した。この場
合の錫めっき浴は次の組成のハロゲン浴を使用した・ 塩化第1錫 60 f/を 酸性弗化ナトリウム 20 f/を 弗化ナトリウム 50 f/を 塩化ナトリウム 60 ?/l (]5) この工程において1本発明による供試甘煮1〜7はいず
れも錫めっき量は0.1〜lf/I11′、すなわち1
00〜1000 W/−の本発明の限定要件全満足して
いるが、比較例の供試材A13は80■/ITI″と全
錫量が過少であり、A14は2800■/イと過大であ
って共に本発明の要件を満足しないものであった。なお
、供試材A14は現在一般に使用されている最も薄い目
付量の#25のぶりきである。
(O電解クロメート処理による金属クロムとクロム水利
酸化膜から成る第3層の形成工程陰極電解に使用したク
ロメート処理浴は次の組成であつ友。
無水クロム酸 52/を 重クロム酸ナトリウム 20 f/を 硫酸 0.1t/l この電解クロメート処理により形成場れ次第3層の金属
クロム+水和酸化クロム量の合計は第1表に示す如く本
発明の供試拐はいずれもクロム換算にて5〜20■/−
の本発明の限定要件全満足して(16) いるが、比較材のうち供試4′;A’ A 8は4Tn
g/n/にて過少であり、扁12は224/r/にて過
大であって共 ′に本発明の要件を満足しないものであ
った。
かくして得られたすべての供試材から試験片全切り出し
て次の如き特性調査を行った。なお、第1表の鉄−ニッ
ケル合金の第1層の組成と原爆はIMMAにより測定し
たものであり、溶接性および塗装後の耐食性の評価はそ
れぞれ次の基準によって評価した。
(イ)溶接性の評価 溶接電極として約1.5 amφの銅ワイヤーを使用し
、これを移動しながら供試材試片を一定の加圧下で重ね
合わせ、溶接速度40m/分で電気抵抗溶接を行い、溶
接部が十分の強度金石し、かつ、いわゆる「散り」の発
生がないという条件から決められる溶接電流と加圧力の
適正な範囲の太きでにより素材の溶接性を評価した。
なお、溶接部の強度は溶接部を挾んだ円筒端部からV字
型の切込み會入れ、3角部をプライヤーで握って他端に
向って引張るいわゆるビールテストを行ない、途中で溶
接部分が切断しないことを4.5μの厚ぢに塗装後、試
片には鋭利なカッターナイフで地鉄に対する疵を入れた
後、エリクセンで5篩の押出加工を行った。
かくして得た耐食試験片全脱気した1、5%くえん酸と
1.5%食塩水を1=1に混合して溶液中に96時間浸
漬後、塗膜下の腐食状況をクロスカット部における塗膜
の剥離幅と、クロスカット部からの鉄の溶出量により評
価した。
上記供試材A1〜14から切出した溶接試片および耐食
性試片の評価結果は第1表に示すとおシである。第1表
における溶接性および塗装後の耐食性全評価する記号は
それぞれ第2表、第3表に示すとおりである。
第 2 表 (J9) 第 3 表 第1表で示した比較材A8〜14については。
本発明による限定要件を満足しない数値には、いずれも
アンダーラインを付したが、第1表にて水爆れる各供試
材の最終処理鋼板試片の溶接性および塗装後の耐食性を
見るに1本発明のすべての限定要件全満足する本発明例
の扁1〜7は1例えば供試材A 14の#25ぶりきの
比較例に比し、錫目付量が1/3以下であるにも拘らず
、鉄−ニッケル合金から成る第1層、鉄−錫一ニッケル
合金より成る均一でピンホールのない第2層および適量
に制御?九たクロメート処理による第3層の多層構成を
有する表面構造によって溶接性、塗装後の耐食性ともに
すぐれていること金示している。特(20) にクロスカット部からの鉄の溶出量は2〜4qであって
比較材と著しい差異があり、塗膜の密着性の良好嘔とS
特に第2層のすぐれた耐食性を示している。これに対し
1本発明の限定要件を少くとも一つでも満足し々い比較
鋼は溶接性、耐食性のいずれかにおいて本発明例より劣
りS特にクロスカット部からの腐食が大なることを示し
ている。
上記実施例より明らか々とおり1本発明による電気抵抗
溶接用表面処理鋼板は、鋼板上に鉄−ニッケル合金から
成る第1層全形成し、その上に錫めっきを施し溶鍋処理
すること如より鉄−錫一ニッケル合金から成る第2層を
形成し、更に該第2層上に電解クロメート処理によるク
ロメート被膜の第3層を形成して多層構成の表面構造を
形成し。
しかも第1層の成分組成ならびに厚さ、第2.第3層の
付着量を厳密に限定制御したので、その溶接性および塗
装後の耐食性はきわめてすぐれており、塗膜の密着性に
もすぐれ1本発明者らが、先に挙げた溶接缶用素材の具
備すべき要件をすべて兼ね備えた溶接食缶用表面処理鋼
板を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のぶりきの鉄−錫合金層の組織を示す電子
顕微鏡写真、第2図は本発明による耐食性の良好な薄目
付ぶりきの鉄−錫一ニッケル合金層の組織全示す電子顕
微鏡写真である。 代理人 弁理士 中 路 武 雄 第 1 1:i/1 昭和59年07月2夕[1 特許庁長官 古賀 学殴 謔。 1、事件の表示 昭和58年 特許願 第124235号2、発明の名称 電気抵抗溶接用表面処理鋼板の製造方法36 補正をす
る者 事件との関係 特許出願人 住所 兵庫県神戸市北本町通−丁目1番28号名称 (
125) 川崎製鉄株式会社 代表者 八 木 端 浩 4代理人 一九 7、補正の対象 明細書の特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄 8、補正の内容 (1)明細書の特許請求の範囲を別紙のとおりに改める
。 (2)明細書 第5頁 第4〜5行の「鉄−錫一ニッケ
ル合金から成る第2層」を「鉄−錫一ニッケル合金を含
む第2層」に改める。 (3)同 第7頁 第15〜16行の「溶鍋処理により
鉄−錫−ニッケル合金から成る第2層」を「溶鍋処理に
より残留した錫のある、もしくは錫のない鉄−錫一ニッ
ケル合金から成る第2層」に改める。 (4)同 第8頁 第7行の「溶鍋処理により鉄−錫−
ニッケル合金から成る第2層」を「溶鍋処理により残留
した錫のある、もしくは錫のない鉄−錫一ニッケル合金
から成る第2層」に改める。 (5)同 第10頁 第14〜15行の「鉄−錫一ニッ
ケル合金から成る緻密な第2層の形成が困難になり」を
「鉄−錫一ニッケル合金の形成が困難になり」に改める
。 (6)同 第11頁 第4〜5行の「溶鍋処理により鉄
−錫−ニッケル合金から成る第2層を形成する。」を「
溶鍋処理により残留錫のある、もしくはない鉄−錫−ニ
ッケル合金から成る第2層を形成する。」に改める。 (7)同 第11頁 第12〜13行の「上記第2層は
ニッケルを含む鉄−錫一ニッケル合金層」を「上記第2
層は残留錫のある、もしくはないニッケルを含む鉄−錫
一ニッケル合金層」に改める。 (8)同 第12頁 第2〜3行の「上記形成された鉄
−錫一ニッケル合金から成る第2層上に」を「上記形成
された残留錫のある、もしくはない鉄−錫一ニッケル合
金から成る第2層上に」に改める。 (9) 同 第13頁 第6行の「鉄−錫一ニッケル合
金から成る第2層」を「残留錫のある、もしくはない鉄
−錫一ニッケル合金から成る第2層」に改める。 (10)同 第15頁 第11行の「(B)鉄−錫一ニ
ッケル合金から成る第2層」を「(B)残留錫のある、
もしくはない鉄−錫−ニッケル合金から成る第2層」に
改める。 (川 同 第15頁 第14行の「鉄−錫一ニッケル合
金から成る第2層」を「残留錫のある、もしくはない鉄
−錫−ニッケル合金から成る第2層」に改める。 (11同 第21頁 第11〜12行の「鉄−錫一ニッ
ケル合金から成る第2層」を「残留錫のある、もしくは
ない鉄−錫一ニッケル合金から成る第2層」に改める。 以上 特許請求の範囲 (1)鋼板上に重量比にてN i/ (Fe +Ni 
)−0,02〜0.50の範囲の組成を有する厚さ10
〜5000への鉄−ニッケル合金から成る第1層を形成
する段階ど、前記第1層上に0.1〜Ig/rn”の範
囲の錫めっきを施した後熔錫処理により鉄−錫一ニッケ
ル合金を含む第2層を形成する段階と、前記第2層上に
電解クロメート処理によりクロム換算にて5〜20+n
g/m’の範囲の金属クロムとクロム水和酸化物から成
る第3層を形成する段階と、を有して成ることを特徴と
する電気抵抗溶接用表面処理鋼板の製造方法。 4−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板上に重量比にてNi/(Fe+N1)=0.
    02〜0.50の範囲の組成を有する厚110〜500
    0Aの鉄−ニッケル合金から成る第1層全形成する段階
    と、前記第1層上に0.1〜1 t7♂の範囲の錫めっ
    きを施した後溶錫処理により鉄−錫一ニッケル合金から
    成る第2層を形成する段階と、前記第2層上に電解クロ
    メート処理によりクロム換算にて5〜20〜/dの範囲
    の金属クロムとクロム水利酸化物から成る第3層全形成
    する段階と、全有して成ることを特徴とする電気抵抗溶
    接用表面処理鋼板の製造方法。
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