JPS6016711Y2 - 浴槽の排水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浴槽の排水装置の改良に関するものである
。

浴槽の排水装置としては、浴槽の排水管を洗場に排水ジ
ヨイントを介して設けた排水桝に導き、洗場の排水と共
に浴槽の湯水を排水する構造のものが用いられているが
、このような構造であると、浴槽排水時、浴槽から排水
桝へ排出される湯水が排水桝の側壁に当り、排水桝を覆
う目皿を通って洗場側へ溢れたり、撥ねたりして洗場側
を汚すなどの欠点がある。

このため浴槽の排水管の口径を細くし、排水量を絞って
排水の水勢を弱め、前記現象が生じないようにすること
もできるが、これでは排水時間が長くなるという欠点が
ある。

そこで、この考案は、排水桝からの溢流や水損ね現象が
なく、排水も短時間で完了する浴槽の排水装置を提供す
ることを目的とするもので、排水桝を取付ける排水ジヨ
イントから撥水防止体を垂下し、排水桝内に位置する浴
槽の排水管の吐水口に、前記撥水防止体を対面させ、こ
れにより排水管から排出される湯水をせき止めた状態で
排水桝の底壁方向へ流し、排水桝の側壁へ直かに当らな
いようにして、排水桝からの溢流、水損ねを防ぎ、かつ
排水能力をも高めるようにしたものである。

つぎに、この考案を図示の一実施例により詳細に説明す
る。

図において、符号１は洗場に設置された排水桝で、横出
し排水トラップ構造を備えており、横出し式の排出管２
が接続し、排出管２の開口上流端２１は排水桝１で開口
し、トラップ作用を行うようになっている。

図示の排水桝１は、排水管２と共に合或樹脂戒形品であ
り、目皿３が着脱自由に施蓋されている。

浴槽（図示せず）の底部から延びている浴槽の排水管４
は、排水桝１へ導入されて、吐水口４１が排水桝１内に
開口している。

排水桝１を洗場尿器へ取り付ける排水ジヨイント６には
板状の撥水防止体５または第２図に示すような撥水防止
体５Ａが一体または別体に取り付けられている。

この撥水防止体５は、排水ジヨイント６から下方へ垂下
され、吐水口４１と対面し、吐水口４１から吐出される
湯水は、撥水防止体５に衝き当り、排水桝１の底面方向
へ向きを変えて流出しく矢印Ａ１方向）、吐水口４１が
向き合う排水桝１の側壁１１へ直かに当らないようにな
っている。

なお、従来構造における流出方向を点線へで示す。

以上述べたように、この考案によれば、排水桝内に位置
する浴槽の排水管の吐水口に撥水防止体が対面している
から、浴槽排水時、排水管を通つて排水桝へ排水させる
湯水は、撥水防止体により流出方向が変えられ、排水桝
の底面方向へ吐出され、これにより排水桝の側壁に突き
当って乱流を起し、目皿を通って洗場側へ溢流、水損ね
する現象が発生せず、さらに排水管の口径を太くして排
水能力を高めても水勢を弱めて排水桝へ流入せしめるこ
とができ、目皿からの溢流、水損ねを防ぎ、排水能力も
向上した浴槽の排水装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は
撥水防止体の変形例を示す斜視図である。 １・・・・・・排水桝、３・・・・・・目皿、４・・・
・・・排水管、４１・・・・・・吐水口、５・・・・・
・撥水防止体、６・・・・・・排水ジヨイント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽の排水管を洗場に排水ジヨイントを介して設けた排
   水桝へ導き、浴槽の排水を行う浴槽の排水装置において
   、排水ジヨイントから撥水防止体を垂下し、この撥水防
   止体を排水桝内に位置する前記排水管の吐水口に対面さ
   せてなることを特徴とする浴槽の排水装置。