JPS6016622B2 - 複写機のジヤム検知方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パルスカウント式のシーケンサを採用した複
写機のジャム検知方式に関するものである。

周知のように、感光体の走行速度に応じたパルス列を発
生せしめて、これをカウンタによりカウントするととも
に、感光体が一定長移動するごとにマーク検出を行い、
このマーク検出信号をシフトレジスタのシフトパルスと
し、これらカウンタとシフトレジスタの内容の組合せに
より所望のタイミング信号を出力して複写プロセスを制
御する所謂パルスカウント式のプログラム手段を具備し
てなる複写機が提案されている（例えば、侍関昭５０一
７７０４７号参照）。

しかして、この場合、シーケンサによるタイミング信号
を利用して複写紙のジャム検出ができれば、ジャム検出
のための時間監視手段を別に設ける必要がなく、又、複
写紙の遅れ、進みに対する余裕がプログラムできるなど
、種々の効果が期待される。本発明は級上の点に鑑みな
されたもので、以下、図面によりその内容を詳述する。

第１図は本発明で対象とするパルスカウント制御方式の
概略ブロック図を示したものである。

第１図において、パルスセンサ１は例えば図示されてい
ない感光体の駆動機構と一体的に回転するタイミングデ
ィスクのスリット部と対向して配置された光軍素子より
なり、感光体の走行速度に応じたパルス列を検出する。
このパルスセンサ１で得られたパルス列は２進カウンタ
６に供給され、計数される。マークセンサ２は、例えば
ドラム形式の感光体にあっては前記タイミングディスク
上にパルス計数用のスリットとは別に一つのマークスリ
ットを付け、感光体が１回転するごとに該マークスリッ
トを検出し、又、折り目あるいはつぎ目のある最尺の感
光体にあっては該折り目、つぎ目の部分にマークを付し
、各作像ステップごとに上記マークを検出するものであ
る。このマークセンサ２の出力は、一方はシフトパルス
として直接シフトレジスタ７に印加され、他方はプリン
ト信号３あるいはセレクタ４の出力が／・ィレベルの時
、ゲート５を通しシフトレジスタ７の入力信号として供
給される。なお、カウンタ６はマークセンサ２の出力で
リセットされ、各作像サイクルごとに初期設定される。
これらカウンタ６およびシフトレジス夕７の内容が組合
回路８に供離合され、両者の組合せにより所望のタイミ
ング信号が順次作成され、複写シーケンスが制御される
。このようにして１回のコピーサイクルが終了すると、
組合回路８はセレクタ４に対して信号を発し、この時、
複数コピーが指示されていると、セレクタ４の出力はハ
イレベルに保持され、プリント信号３がローレベルに復
旧していてもマークセンサ２の出力がゲート５を通って
シフトレジスタ７に供給され、複写シーケンスが再び開
始される。本発明は、このようなパルスカウント式の複
写機において、複写紙が通る所定の位置に紙検出器を設
けるとともに、組合回路８によるタイミング信号の一つ
として、該紙検出器が正常に複写紙を検出するタイミン
グと、検出してはならないタイミングに対応した信号を
作成し、このタイミング信号と紙検出器の出力とのアン
ド条件により複写紙がジヤムしたか杏かを検出しようと
するものである。

第２図は本発明によるジャム検知方式を説明するための
タイムチャートを示したものである。

ここで、ＴはＢ４、Ａ４Ｂ５などの各種サイズのコピー
をそれらサイズに関係なく、一枚コピー当り、一定長の
感光体の領域、例えば、ベルト式感光体の場合は折り目
、つぎ目を含まないように設定された作像領域、ドラム
式感光体の場合は１回転に１枚当りの作像をする場合の
１回転分の長さに相当する時間を示す。転写紙など、複
写紙の通路には少なくとも一つの紙検出器が設けてあり
、複写機が装置内でジヤムしない場合、紙検出器の出力
はＢ４、Ａ４、Ｂ５の各サイズに対応して第２図イで示
す信号波形となる。このイで示す信号波形中の各複写紙
サイズに共通するノ・ィレベル領域をとると波形口のよ
うになり、ローレベル領域をとると波形ハのようになる
。つまり、波形口は複写サイクル中の各複写紙サイズに
共通に紙を検出すべきタイミングを示し、波形ハは検出
してはならないタイミングを示している。従って、波形
口およびハに対応するタイミング信号を第１図の組合回
路８で作成し、これらのタイミング信号と紙検出器の出
力信号とのアンド条件を調べれば、複写紙が装置内でジ
ャムしたか杏かを検出可能である。第２図の波形二は組
合回路８で作成される波形口に対応したタイミング信号
を示し、同じく波形木は波形ハに対応したタイミング信
号を示す。すなわち、波形イと二のアンド条件が成立し
、波形イとホのアンド条件が成立しない時、複写紙は正
常に排出され、それ以外の場合は異常と判定すればよい
。なお、波形口およびハに対して波形二および不の時間
幅を短か〈設定したのは、複写紙の遅れ、進みに対する
余裕を考慮したためである。

このように、組合回路８でジャム検出のタイミング信号
を作成すれば、複写紙の遅れ、進みに対する余裕が正確
に設定でき、従来のタイマー等で時間監視を行う場合の
ように、タイマーの時間設定のバラツキによりジャム検
知するタイミングが相違するということはなくなり、組
合回路で決められた固有のタイミングで作動するので、
作動後の紙の除去などの処理がやりやすくなる。第２図
のへはジャム検出の作動タイミングを示したものである
。第３図に本発明を適用した場合のジャム検出回路の一
実施例を示す。すなわち、これは紙検出器の出力の反転
信号ＳＷと第２図の波形二で示すタイミング信号ａを一
方のアンド回路Ｇ．の入力とし、又、紙検出器の出力信
号ＳＷと第２図の波形木で示すタイミング信号ｂを他方
のアンド回路Ｇ２の入力とし、いずれかのアンド回路Ｇ
．，Ｇ２でアンド条件が成立した時、オア回路Ｇ３を通
してトランジスタＴＲを駆動し、リレーＲを付勢してジ
ャムの発生を検知するというものである。ここで、アン
ド回路Ｇ．のアンド条件が成立するということは、複写
機が紙検出器の位置を正常に通過するタイミングになっ
ても、まだ到着しないことを意味し、又、アンド回路Ｇ
２のアンド条件が成立するということは、正常であれば
複写紙が紙検出器の位置をすでに通過してしまったタイ
ミングになっても、依然として紙検出器の位置に存在し
ていることを意味し、いずれの場合もジャム発生の条件
に合致する。なお、リレーＲは電源がオフになっても記
憶の消えない例えばキープリレーを使用し、ジャムが検
出された場合、該リレーにより機械の停止、ジャムの表
示を行い、記憶のクリアはジャムした紙を除去した後、
手動で行うようにすればよい。これまで、複写紙のサイ
ズが３つの場合を例にして説明したが、勿論、本発明は
これに限定されるものでないことは云うまでもない。

同様に、本発明は紙検出器を複数設けた場合にも適用可
能である。

以上説明した如く、本発明によれば、ジャム検知のため
の時間監視にタイマー等を使用する必要がなく、又、シ
ーケンサ、プログラム手段などで作成されるタイミング
信号をジャム検知のための時間監視信号に利用している
ため、複写紙の遅れ、進みに対する余裕がプログラムで
き、更に、ジャム検知の後の処理がやりやすくなる等の
効果が期待される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明で対象とするパルスカウント式複写機の
シーケンサ回路のブロック図、第２図は本発明によるジ
ャム検知方式を説明するためのタイムチャート、第３図
は本発明を適用したジャム検出回路の一実施例である。 １……パルスセンサ、２……マークセンサ、３・・・・
・・プリント信号、４・…・・セレクタ、５・・・・・
・ゲート回路、６……カウンタ、７……シフトレジスタ
、８・・・・・・組合回路、ＳＷ，ＳＷ・・・・・・紙
検出器出力、ａ，ｂ・・・・・・タイミング信号。第１
図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 感光体の走行に応じて発生するパルス列を入力とし
   、複写のシーケンス制御に必要なタイミング信号を順次
   出力するプログラム手段を具備してなる複写機において
   、複写紙の通路に少なくとも１個の紙検出器を設けると
   ともに、前記プログラム手段により前記タイミング信号
   の一つとして複写紙が前記紙検出器の位置を正常に通過
   する時間監視信号を作成し、該プログラム手段で作成し
   た時間監視信号と前記紙検出器により得られる出力信号
   との論理条件により複写紙がジヤムしたか否か判定する
   ことを特徴とするジヤム検知方式。