JPS6016562Y2 - ごみの空気輸送装置におけるごみ投入口装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は都市ごみを空気輸送し得るようにした装置にお
けるごみ投入口装置に関するものである。

従来、都市ごみの空気輸送装置としては種々の方式が考
えられているが、一例を示せば第１図Ａに示す如きもの
がある。

即ち、ごみ投入口ａを有するダストシュートｂの下部に
ディスチャージバルブＣを設け、且つディスチャージバ
ルブＣの下部を輸送管ｄに接続し、上記輸送管ｄはすべ
てを統合してメインの輸送管ｅとし、上部にバッグフィ
ルタｆを有する重力式の分離機ｇに、上記メインの輸送
管ｅを接続し、更に上記バッグフィルタｆの上部に空気
管りの一端を接続する。

又空気管りの中途部には、吸気側及び吐出側に切替弁ｊ
及びｋを有するルーツブロワの如き空気排出源ｉを３台
並列に組み込み、該空気排出源ｉの吸気側には夫々吸気
側サイレンサｌを、又吐出側には夫で吐出側サイレンサ
ｍを設け、更に上記空気管りの上記詰機器の後流側に脱
臭装置ｎを設け、脱臭装置ｎ・の出口側に排気管０が接
続しである。

ｐは上下端部に分離機下排出器用弁ｇｙｒを有する分離
機下排出器用筒、Ｓは弁、ｔはベルトコンベアの如き後
方輸送機、Ｕは空気取入弁である。

又第１図Ｂ中Ｖは床である。

上記従来の都市ごみの空気輸送装置では、ごみ投入口ａ
より投入したごみをディスチャージバルブＣの閉により
貯留させ、ごみ輸送に際しては、弁Ｓを開にして空気排
出源ｉを順に運転させた後、弁Ｓを徐々に閉にすること
により輸送管ｄ。

ｅ内を負圧にしてごみ輸送ラインの空気取入弁Ｕを開に
し、当該輸送ラインの輸送管ｄ、 ｅ内を大気が流れる
状態とし、この状態でディスチャージバルブＣを開にし
て貯留ごみを輸送管ｄ内に落し、輸送管ｄ、 ｅ内を流
れる空気によりごみを分′離機ｇ内へ運ぶようにし、該
分離機ｇ内でごみと空気とを分離させるようにしている
。

上記従来の装置では、少量のごみを取り扱えるように各
ごみ投入口ａは小さいものであるため、作業者がごみ投
入口からダストシュートｂ内に落ち込むようなことがな
く、又ごみ輸送時においては空気取入弁Ｕから取り入れ
られて輸送管ｄ内を流れる空気により、ごみ投入口ａに
も吸い込み力が作用しているが、上記のようにごみ投入
口ａが小さいことから作業者がごみ輸送中にごみ投入を
行っても吸い込まれるようなことがない。

ところが、例えば、地下の駅や地下街等においては、大
量のごみが生ずるため、これらの大量のごみを効率よく
廃棄する必要があり、そのために大量のごみを一度に投
入できて貯留させられるよう大きなごみ投入口にするこ
とが要望されている。

しかし、ごみ投入口を大きくすることは、ごみの処理上
は有益であるが、反面第１図Ｂにごみ投入口ａの拡大の
一例を示す如く投入口が大きいので、ごみを投入中に過
って作業者がごみ投入口ａよりダストシュートｂ内へ転
落するという事故の発生が考えられる。

本考案は、大きなごみ投入口に大量のごみあるいは大型
にまとめられたごみを投入する際の安全性を図ることを
目的とするもので、上面に空気取入口を形威し且つ前面
を開放させた投入口カバーを、ダストシュートの如きご
み貯留部の上方の床上に該ごみ貯留部と連通ずるように
設置し、該投入口カバー内に入り得る１個の大きなごみ
投入口を上部に開口させた筒形のごみ投入口体を、該ご
み投入口体が上記ごみ貯留部と連通し且つごみ投入口が
上面の空気取入口部で閉じられる投入口カバー内の位置
とごみ投入口体が床上に位置し且つごみ投入口が開口さ
せられる投入口カバー外の位置との間を自在に水平移動
するよう床上面に移動自在に載置させてなることを特徴
とする。

以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第２図乃至第４図は本考案のごみ投入口装置の一例を示
すもので、ダストシュート１内と連通ずるようごみ通過
用開口２を設けた床３の上面に、前面のみを開放した投
入口カバー４を設置して、上記床３の開口２が投入口カ
バー４の内側にあるようにし、且つ上記投入口カバー４
の内側には、ダストシュート１の内径とほぼ同じ内径と
し且つ頂部を大きな投入口６とした筒形のごみ投入口体
５を位置させ、該投入口体５の下部にはローラ取付アー
ム７を張り出してローラ８を前後左右の４個所に設け、
床３の上面に接して転勤するローラ８に支持された投入
口体５が投入口カバー４の内外へ移動できるようにする
。

上記ごみ投入口体５の下端の全周にはスカート９をビス
等で取り付け、又ごみ投入口体５の上部前面には取手１
ｏを取り付け、更にごみ投入口体５の上端の左右側縁部
にはガイドプレート１１を突設して、該ガイドプレート
１１を投入口カバー４の上端部内壁に形威したガイド溝
１２に嵌入させ、上記取手１０を把持して前方へ引くこ
とにより、ごみ投入口体５がローラ８により且つガイド
溝１２に沿い前方へ引き出され、ごみ投入可能となるよ
うにする。

又上記ごみ投入口体５が前方へ引き出されてその下端が
床３の上面に移された位置では、該ごみ投入口体５の引
き出しをストップさせるためのストッパー１３を床３の
上面に設け、又投入口カバー４の後側壁の内面にも、ご
み投入口体５の該カバー内への押し込みを所定位置（即
ち、床３の開口２と一致する位置）でストップさせるた
めのストッパー１４を設ける。

１５はダストシュート１内に貯留させられるごみの貯留
レベルを検出するために、ダストシュート１の上部に設
けたレベルスイッチ、１６は投入口カバー４の上面に形
威しである格子で当該ダストシュートのごみを輸送しよ
うとするとき、ディスチャージバルブが開いてごみが輸
送管に落下しやすいようにする為の空気の取入口となる
ものである。

又本考案によるごみ投入時の行動を示す第５図中の１７
はごみ輸送管、１８はダストシュート１内にごみを貯留
させ且つ輸送管１７内へ貯留ごみを排出させるディスチ
ャージバルブである。

本考案の投入口装置は、上記構成としであるので、ごみ
を廃棄しない通常の状態では、ごみ投入口体５を投入口
カバー４内に押し込んだ第２図や第５図Ａの状態にして
おく。

今、大量のごみがまとめられてダストシュート１に投入
する必要が生じた場合には、先ずごみ投入口体５を作業
者により投入口カバー４内より第５図Ｂに示す如く矢印
方向へ引き出し、ごみ投入口体５がストッパー１３に当
るまで引き出す、次に、第５図Ｃに示す如く投入口６が
開放状態となったごみ投入口体５内へごみを投入する。

この際、ごみ投入口体５は床３上にあるので、投入され
たごみは、床３の上面を底板としてごみ投入口体５内に
堆積されることになる。

即ち、ダストシュート１の直上位置よりずれた位置でご
み投入が行なわれることになる。

これにより万一、ごみ投入口体５の中へ作業者が転落す
るようなことがあっても、作業者は床３の上面で受けら
れることになり極めて安全に作業をすることができる。

又ごみ投入口体５が第５図Ｃの如く引き出された状態で
は、ごみ投入口体５の後側部と投入口カバー４の前縁部
との間には大きな隙間が形成されることがないので、例
えば、ごみ輸送中、即ち、ディスチャージバルブ１８が
開になっていて投入口部に吸い込み力が作用していたと
しても作業者が上記隙間からダストシュート１内へ落ち
るようなこともない。

ごみ投入口体５内が投入されたごみで満杯になると、ご
み投入口体５を押して投入口カバー４内に入れる（第５
図Ｄ）。

これによりごみ投入口体５内のごみは、ごみ投入口体５
が床３の開口２上にさしかかることにより底抜けの状態
になることから、自重によりダストシュート１内に落下
する。

ダストシュート１は下部に設けられているディスチャー
ジバルブ１８が閉じられているので、このディスチャー
ジバルブ１８上にごみは貯留される。

ごみ投入口体５の下端にはスカート９が取り付けである
ので、ごみ投入口体５を投入口カバー４内へ押し込む際
に床３上にごみが取り残されるようなことはない。

引き続きごみ投入を行う場合には、上記と同じ要領でご
み投入口体５を引き出腰床３の上面上でごみの投入作業
を行う。

ごみ投入口体５を投入口カバー４内より前方へ引き出す
際、ダストシュート１内に貯留されているごみの量が多
くてごみ投入口体５内まで貯留されていると、該ごみ投
入口体５を引き出すことができなくなる。

本考案ではこのようなことがないようにダストシュート
１の上部にレベルスイッチ１５を設けているので、ごみ
の貯留高さがレベルスイッチ１５位置になると、これを
検知してごみの投入を行わないようにする。

尚、ダストシュート１内に貯留されたごみはディスチャ
ージバルブ１８の開操作により重量によって輸送管１７
内へ落され、輸送管１７内を流れる空気の流れに乗って
運ばれることになる。

次に、第６図及び第７図は本考案の他の例を示すもので
、ごみ投入口体５の底蓋１９を開閉自在に取り付けたも
のである。

即ち、ごみ投入口体５の下端前縁部に、底蓋１９を蝶番
２０にて回動可能に取り付け、ごみ投入口体５が投入口
カバー４内にあるときは底蓋１９が自重により回動して
開いており、ごみ投入に際して投入口カバー４内より前
方へ引き出したときは底蓋１９が自動的に閉じられてい
るようにしたものである。

２１はごみ投入口体５が引き出されたり押し込まれたり
するときに底蓋１９を支持するために床３に取り付けた
底蓋支持ローラ、２２は底蓋１９が開いて落されるごみ
がダストシュート１内へ確実に入るようにするためダス
トシュート１の上端に設けたホッパーであり、その他の
構成は上記実施例のものと同じである。

この実施例によれば、ごみ投入口体５を引き出すときに
底蓋１９が支持ローラ２１により押し上げられ、ごみ投
入口体５がストッパー１３に当り停止した状態では底蓋
１９が閉じられるので、投入したごみを底蓋１９上に堆
積させることができる。

従ってごみが直接床３の上面に接することがないので、
床３を汚すことがないと共に投入口体５を投入口カバー
４内へ押し込むときのごみのこぼれもなくすことができ
る利点がある。

尚、本考案のごみ投入口装置は図示の実施例にのみ限定
されるものではなく、ごみ投入がダストシュートやごみ
ポストの内部とは遮断した状態で行われるようになって
いればどのような構成のものでもよい。

以上述べた如く本考案のごみ投入口装置によれば、上面
にごみ輸送時の空気取入口を形成し且つダストシュート
の如きごみ貯留部の上方の床上に設置した投入口カバー
内に、１個の大きなごみ投入口をもつ筒形のごみ投入口
体を、水平方向に引き出し自在に備え、上記ごみ投入口
体を投入口カバー内より引き出すことにより大きな１個
のごみ投入口が開口すると同時に該ごみ投入口体の下端
が床上に位置するようにしであるので、ごみ投入時は、
大きなごみ投入口より大量のこみあるいは大型のごみを
ごみ投入口体内に容易投入廃棄できると共に、ごみ投入
口体はダストシュートの如きごみ貯留部の直上位置より
必ず外れた位置の床上に位置していることから、作業者
が過って大きなごみ投入口よりごみ投入口体内に転落す
ることがあても床上で受けられてダストシュートの如き
ごみ貯留部内へ落ちることがなくて安全であり、又、投
入口カバーの上面が空気取入口としであることから、ご
み投入口体が投入口カバー内にあるときでも、あるいは
投入口カバー外へ引き出されているときでも空気を容易
に取入れることができてごみ貯留部のごみを輸送管に落
下し易くすることができる。

更に、ごみ投入口体を投入口カバーの前面から引き出す
と同時にごみ投入口が開口できて、いちいち蓋を開閉さ
せることなく直ちにごみ投入を開始できると共に、ごみ
投入口体を投入口カバー内へ押し込むと、空気取入口と
しである投入口カバーの上面にごみ投入口体のごみ投入
口が閉じられるので、大きなごみ投入口を有していても
安全に且つ簡便にごみ投入ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは従来のごみの空気輸送装置の説明用概略図、
第１図Ｂは従来のごみ投入口装置の一例を示す拡大図、
第２図は本考案のごみ投入口装置の一例を示す切断側面
図、第３図は第２図の■方向よりの正面図、第４図は第
２図の平面図、第５図Ａ乃至りは作動状態説明図、第６
図は本考案のごみ投入口装置の他の例を宗す切断側面図
、第７図は第６図の正面図である。 １・・・・・・ダストシュート、３・・・・・・床、４
・・・・・・投入口カバー ５・・・・・・ごみ投入口
体、６・・・・・・投入口、８・・・・・・ローラ、９
・・・・・・スカート、１７・・・・・・ごみ輸送管、
１８・・・・・・ディスチャージバルブ、１９・・開底
蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に空気取入口を形威し且つ前面を開放させた投入口
   カバーを、ダストシュートの如きごみ貯留部の上方の床
   上に該ごみ貯留部と連通ずるように設置し、該投入口カ
   バー内に入り得る１個の大きなごみ投入口を上部に開口
   させた筒形のごみ投入口体を、該ごみ投入口体が上記ご
   み貯留部と連通し且つごみ投入口が上面の空気取入口部
   が閉じられる投入口カバー内の位置とごみ投入口体が床
   上に位置し且つごみ投入口が開口させられる投入口カバ
   ー外の位置との間を自在に水平移動するよう床上面に移
   動自在に載置させてなることを特徴とするごみの空気輸
   送装置におけるごみ投入口装置。