JPS601623B2 - 磁気ブラシ現像ロール - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁性トナーを用いる磁気ブラシ現像ロールに関
する。

電子写真等の磁気ブラシ現像装置に用いられる磁気ロー
ルは一般に内部の永久マグネット、外部の非磁性スリー
ブとからなり、雨老の相対的な回転運動によって、現像
剤の搬送、供給並びに現像を行うものである。

一成分磁性トナーを用いる磁気ロールでは、従来外側の
スリーブを固定し、内部のマグネットを回転させる形式
のものが広く用いられている。このようなマグネット回
転型の磁気ロ・ールは比較的低速で複写を行なう場合に
はトナーの搬送にムラがなく、現像された画像も高品位
なものが得られる。しかし、高速で複写を行なう場合に
はマグネット回転型の磁気ロールを用いると現像はされ
ないか、現像はされても極めて濃度の低い画像しか得ら
れない。高速複写を行なうにはマグネットの回転数を高
くしてトナーを高速で搬送供給する必要がある。しかし
マグネット回転型の磁気ロールではマグネットを高速回
転させてもトナーの搬送速度には限回がありトナーの供
給量が不足してしまい結局前述の如き欠点を生じるので
ある。磁性トナーの搬送、供給を、マグネットを固定し
スリーブを回転させる方式によって行うことも知られて
いる。

この方式ではスリーブ回転数が低い場合でも、高い搬送
速度が得られ、現像に必要なトナーも十分に供給される
。しかし磁性トナーを用いてこの方式を適用した場合に
は、現像画像のまわりににじみ現象を生じ、画像の質は
マグネット回転方式に比べて著しく劣ったものとなる。
本発明の目的は磁性トナーを用いる現像法において、高
速度で移動する潜像に対しても画像の品位を低下させる
ことなく容易に現像を行うことのできる磁気ブラシ現像
ロールを提供することにある。更に詳しく言えば本発明
は磁性トナーを適用した場合には画質の劣っていた従来
のスリーブ回転方式現像法の欠点を改良して、マグネッ
ト回転方式現像法と同等の画質を得るとともに、一方で
はスリーブ回転方式の利点を活かした磁気ブラシ現像ロ
ールを提供せんとするものである。

磁気ロールのマグネットはトナーを搬送、供給する為に
複数個の磁極で構成されているものである。

本発明はこれらの磁極の内潜像担持体に最も近接して配
置されている現像を行なう磁極を改良したものである。
より詳細にいえば、本発明の現像ロールは異なる磁極が
交互に配設された複数の磁極から成る現像磁極を有する
磁気ブラシ現像ロールである。以下、添付図面に基づい
て本発明を詳細に説明する。

従来の磁気ロールは、第１図に示したように潜像担持体
３と及びその担持体に最も近接して配置Ｚされ、主とし
て現像に寄与する現像磁極４と、主としてトナ−の搬送
に寄与する搬送磁極５とから成る固設されたマグネット
ー、並びに該マグネットの外周に設けられている回転す
る非磁性スリーブ２とで構成されている。

搬送磁極により搬送ご Ｚれる磁性トナー８はドクター
プレート６により穂立ちの高さが規制された後、現像磁
極４に搬送され、潜像担持体３の潜像を摺擬することに
より現像を行なっている。従来の磁気ロールでは、現像
磁極４の磁界は固２定される様に設けられている。

このロールで磁性トナーを用いた場合に、現像磁極上の
磁性トナーはトナー同志の結合力が強いために、現像さ
れて潜像担持体に付着したトナ−には、余分なトナーが
くっついてしまう。 ２そしてこの余
分のトナ−が一緒に運ばれ、画像の周囲に付着する為、
画像の品位を著しく低下させてしまうのである。そこで
本発明では現像磁極の構成に工夫をこらしたのである。

本発明の一実施例を第２図（断面３図）及び第３図（斜
視図）に示す。この例は現像磁極を軸方向に平行に分割
したＮ極、Ｓ極を交互に酉己設した構成としたものであ
る。すなわち磁気ロールは、非磁性のステンレスまたは
アルミニウムより成る外径３８肌のスリーブ２と、外径
３４側内３径１仇舷の円筒状フェライトマグネットーと
が互いに同心でスリーブが回転可能となるように組み合
わされている。マグネットの磁極のうち現像磁極４以外
の磁極は角度３００の磁極中を持ちスリーフ表面上で測
定した磁束密度が約５００ガウスとなる４ように着磁さ
れている。現像磁極４は第２図から明らかなようにひと
つの磁極の中が角度７．５ｏでありＮ、Ｓ極が交互に並
ぶようにスリーブ表面での磁束密度がそれぞれ約３００
ガウスとなるように着磁されている。このような構成の
磁気ロールで前述の如く磁性トナ−を用いて現像を行っ
たところでは、現像画像には像のにじみや尾引き等が見
られず高品位の画像が得られた。

また高速で複写を行なっても同様に高品位の画像が得ら
れた。なお、この実施例では潜像形成のための感光体と
してＳｅ合金を用い、トナーとしては体積抵抗が約１び
ＩＱ・肌のものを用いたときに特に良効な現像画像が得
られた。

又、現像磁極の磁極数は、磁界の交番、消磁効果等との
関係から３極以上あることが望ましい。

本発明の現像領域の磁界の向きを交互に配列した磁気ロ
ールを用いてスリーブ回転方式の現像法を適用した場合
には、現像領域でのトナーに働く磁界の向きがトナーの
移動に従って交互に変化し、トナーチェーンに自転を与
えるとともに現像されたトナーの消滋を適当に行ってト
ナー間の結合力を弱める。その結果従来のスリーブ回転
方式を磁性トナーに適用した場合にみられるトナーの付
着が起らず、従って現像のにじみ、尾引きなどが解消さ
れ、高品位な画像を得ることができるのである。従来磁
性トナ−を用いる場合に画質が良効とされていたマグネ
ット回転方式の場合と同等の画質が本発明のスリーブ回
転方式の磁気ロールによって得ることができる。

従ってスリーブ回転数が低くても高いトナ−の搬送能力
が得られるという、スリーブ回転方式のメリットを、画
質の低下をきたすことなく利用することができ、磁性ト
ナーによる高速現像が可能となる。本発明では、磁気ロ
ールに用いるマグネットの現像磁極としては第２図に示
したもの以外の他の形態でも同様な効果を達成すること
ができる。

例えば第４図に示した三角形状のＮ極とＳ極とを軸方向
に交互に配列したもの、第５図に示した磁極を小さく分
割してＮ極とＳ極を市松模様に配列したもの等があげら
れる。又、マグネットは円筒状のものに限らず、第６図
に示す如きものでもよい。

本発明に係る現像磁極の着磁パターンは前述の実施例に
限定されるものではなく、磁性トナーが交番的な磁界の
変化を受けて搬送されるように看磁されているものであ
ればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気ロール部の概略を表わす断面図であ
り、第２図及び第３図は本発明の一実施例を表わす磁気
ロール部の概略図であって、第２図はその断面図、第３
図はマグネット部の斜視図であり、第４図及び第５図は
本発明の他の実施例を示す磁気ロールのマグネット部の
斜視図であり、第６図は本発明の別の実施例を表わす磁
気ロールの断面図である。 図中符号：１……マグネット；２・・・・・・スリーブ
；３・・・・・・潜像担持体；４・・・・・・現像磁極
；５・・・・・・搬送磁極；６・・・・・・ドクタープ
レード；７・・・・・・ホッ／ぐーノゞツフル；８・・
・・・・トナー。 カー図力２図 才３図 才４鰯 オ５図 ＊６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定されたマグネツトとそのマグネツトの周囲を回
   転する非磁性スリーブとからなる磁気ブラシ現像ロール
   において、マグネツトが異なる磁極を交互に配設した構
   造の現像磁極を備えていることを特徴とする現像ロール
   。