JPS6015943B2 - 電子複写装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、所謂可視像転写方式の湿式電子複写装置に関
するものである。

第１図は、従来知られている可視像転写方式の湿式電子
複写装置の典型的１例を、その要部のみ略図的に示すも
のである。即ち、該電子複写装置の姿部は導電性のドラ
ムの周面に光導電体層を設けた所謂感光体ドラム１を中
心に、コロナ放電用チャージャーＣＩ、露光光学系ｍｌ
，ｍ２，ｍ３，ｍ４、液体現像装置２、可視像を記録シ
ートＳ上へ転写する転写装置３、感光体ドラム１の表面
の電荷を除電する交流コロナチャージヤーＣ２、光導電
体層内の残留電荷を除寵するクェンチング・ランプ５、
クリーニング・ブレード６、原稿０を搬送する原稿搬送
台７、原稿照明用の光源８とからなっている。

この装置による複写は、次の様に行なわれる。まず感光
体ドラム１が反時計万向へ回動し、その表面をチャージ
ヤーＣＩが一様に帯電させると、原稿０を敷遣した原稿
搬送台７が矢印方向へ移動し、光源８に照明された、原
稿０からの反射光は、定位層に固穀された光学系ｍｌ，
ｍ２，ｍ３，ｍ４によって一様に帯電した感光体ドラム
１の表面へ導びかれて、原稿川こ対応する像を結像し、
感光体ドラム１の表面に原稿０に応じた静電港像が形成
される。この静露潜像は液体現像装置２において、現像
液を供聯合され可視像とされる。可視像は転写装置３に
よって記録シートＳ上へ転写される。このようにして、
記録シートＳ上に原稿に応じた被写像が得られる訳であ
る。可視像が記録シートＳ上へ転写されたのち感光体ド
ラム１の表面に残留する電荷は、交流コロナ・チャージ
ャ−Ｃ２によって、また、光導電体層中に残留する電荷
は、クェンチング・ランプ５によって除電される。この
ような、可視像転写方式の溢式電子複写装置において、
可視像が記録シートＳ上へ転写されたのち、感光体ドラ
ムーの表面上に残留する残留トナーを除去する′クリー
ニング工程は非常に重要である。

このような残留トナーが除去されぬままに、感光体ドラ
ムの表面に放置されると、次の複写工程において、記録
シートを汚したり、感光体ドラムの性能を劣化させる原
因となったりするからである。該電子複写装置において
は、残留トナーの除去は、クリーニング・ブレード６の
エッヂを感光体ドラムーの表面に圧接することによって
行なわれる。

このような電子複写装置においては、感光体ドラム１の
クリーニングを行なう位置は、当然、可視像が記録シー
ト上へ転写されてから、感光体ドラムーの表面が、チャ
ージャーＣＩによって新たに、帯電させられるまでの間
に限られるから、装置の構造上、クリーニング・ブレー
ド６は、現像装置２よりも上方に位置することになる。
クリーニング・ブレード６のエッヂが感光体ドラムーの
表面に接触する位置の近傍には、クリーニング液が供給
される。これは、クリーニング・ブレード６のエッヂ部
に、感光体ドラム１の表面から剥離したトナーがたまら
ないように、感光体ドラムーの表面から剥離したトナ一
粒子を流し去るためであるとともに、クリーニング・ブ
レード６によって、感光体ドラムーの表面が損傷されな
いためでもある。クリーニング液としては、一般には、
現像液自体が最も良く用いられている。従って、第１図
に示す如き電子複写装置においては、クリーニング・ブ
レード６の近傍へ現像液をクリーニング液として供給す
る手段が必要である。また、クリーニング液が、転写装
置３より上方に供給されるので、クリーニング液が、転
写装置３の方へ流れることがあり、記録シートＳを汚し
たりする欠点がある。

さらにクリーニング部がチャージャーＣＩより上方にあ
るためクリーニング液がチャージャーＣＩの方へ流れる
ことがありチャージャーＣＩを汚したり、流れる液が均
一な帯電を妨げることがある。特に、露光光学系として
、光集東性ガラス繊維東を用いる場合、露光光学系の位
置が、感光体ドラム１の頂上上方にほとんど限られてし
まうため、クリーニング・ブレード６の位置から、転写
装置３へ向って感光体ドラム１の表面が煩斜するため、
クリーニング液が転写装置３へ流入するのを防ぐための
処置が是非とも必要であり装置が複雑化する欠点がある
。本発明の目的は、上述の緒点に鑑み、現像装置から供
給される現像液をクリーニング液として、現像装置より
も下方で、且つ転写装置よりも下方でクリーニング艮０
ち、感光体ドラム上の残留トナーの除去を行ないうる電
子複写装置を提供することである。以下、図面を参照し
ながら実施例をもって、本発明を説明する。

第２図は、本発明を実施した電子複写装置の１例を、そ
の姿部のみ示したものである。即ち、該電子複写装置の
要部は、感光体ドラム１０、露光光学系としての光集束
性繊維東１１、チャージャー１２、現像装置１３、スク
イズロール１４、転写装置１５、クェンチング・ランプ
１６、交流コロナ・チャージャー１７、クリーニング部
材としてのクリーニング・ロール１８ａ、クリーニング
・ブレード１８ｂ、現像液１９を収容した現像液タンク
２０、原稿０を搬送する、搬送ローラー対２１ａ，２１
ｂ，２２ａ９ ２２ｂ、コンタクト・ガラス２３、ガイ
ド２４、光源ランプ２５とによって構成されている。感
光体ドラム１０‘ま導電性のドラムの周面に光導電層を
設けたものであって、矢印方向則ち反時計方向へ回動す
る。

露光光学系としての光集東性繊維東１１は、第３図に示
すように、一定の長さに長さを揃えた光集東性のガラス
繊維１１ｉを多数互いに平行に揃えて束ね、その両端部
において個々のガラス繊維１１ｉの端面の集合面がスリ
ット状の面をなすように整列させて、樹脂の保持体１１
ａで固定したものである。光集東性のガラス繊維として
はセルフオック（商品名）を用いる。セルフオックは、
その屈折率が、ガラス繊維の軸に関して対称に、半径方
向に変化している。即ちセルフオツクの中心軸上の屈折
率をｎ。とするとき半径ｙの位置における屈折率ｎは次
の式で与えられる。ｎ＝ｎｏ（１−享Ａ〆） ｕ
） 従って、セルフオックを繊維の長さ方向（ｘ方向とする
）へ伝わる光の光路は溝＝−Ａｙ ■ なる微分方程式を満足し、光は、セルフオック中をサイ
ン曲線を描いて進むその周期は２灯／ノＡであって、方
程式【１｝中の定数Ａによって定まる。

このような屈折率特性により、セルフオックはその繊維
の１本１本がレンズとしての役割を果しうるものであり
、しかも、これをレンズとして見たときその魚ふ点距離
は極めて４・さし、ので、露光光路長を非常に縮小する
ことが出きるが、それとともに、実用上は光集東性光学
繊維東１１の位置は第２図に示すように、感光体ドラム
１０の頂上上方に限られてしまう。現像装置１３は所謂
液体カスケード現像装置であって、ポンプ１３ａと、給
液管１３ｂと、湧出部１３ｃ、対向電極板１３ｄとから
なっておりポンプ１３ａによって給液管１３ｂ中に、現
像液タンク２０中の現像液１９を汲みあげ、湧出部１３
ｃに演出る現像液を感光体ドラム１０と対向電極板１３
ｄの間の間隙へ流して現像を行なう。スクイズ・ロール
１４はその表面が、感光体ドラム１０の表面に極めて近
接し、反時計方向へ回敷して、現像後の感光体ドラム１
０の表面から余剰の現像液を現像液タンク２０中へかき
落す。転写装置１５は、感光体ドラム１０上に得られた
トナーによる可視像を記録シートＳ上へ転写する。

クェンチング・ランプ１６は、可視像が記録シートＳへ
転写されたのちの感光体ドラム１０の表面を光照射して
、感光体ドラム１０の光導電層の内部にトラツプされた
電荷を解放して除電する。交流コロナ・チャージャー１
７は、感光体ドラム１０の表面に１部残留する静露潜像
の電荷を中和して除電する。クリーニング・ロール１８
ａは多孔質の弾性体からなっており、クリーニング・ブ
レード１８ｂとともに必要に応じて、感光体ドラムの表
面へ圧接される。搬送ローラー対のうち、ローラー２１
ｂ，２２ｂはそれぞれ、接触しているローラーから必要
に応じて、接触を解除しうる。また、ガイド２４も、必
要に応じて、コンタクト・ガラス２３への近接を解除で
きる。即ち、原稿の走査は原稿０がシート状の場合には
、第２図に示す如き状態で、搬送ローラ対２１ａ，２１
ｂ，２２ａ，２２ｂによつて、コンタクト・ガラス２３
とガイド２４の間を原稿を通過させて行い、原稿０が書
籍などの場合には、搬送ローフー対のうちのローラー２
１ｂ，２２ｂおよびガイド２４を第２図で上方へ待避さ
せ、透明板キャリア一（図示されず）に戦直した原稿を
ローラー２１ａ，２２ａによって搬送して行なう。さて
以下に、該電子複写装置による複写のプロセスを説明す
る。

該電子複写装置を作動させれば、感光体ドラム１０が回
動を始め、チャージャー１２が、その表面を一様に帯電
させる。その間に、光源ランプ２５は発光する。原稿０
を搬送ローラー対２１ａ，２１ｂに喰えさせれば、原稿
０は、コンタクトガラス２３とガイド２４の形成する通
路中を通過し、原稿面は、光集東性繊維東１１により走
査され、感光体ドラム１０の表面に原稿０に対応する静
電液像が形成される。感光体ドラム１０はさらに回動す
るが、このとき交流コロナ・チャージャー１７は作動し
ていない。

ついで上記静電潜像は現象装置１３による液体カスケー
ド現像によって可視像とされる。このとき、クリーニン
グ・ロール１８ａ、クリーニング・ブレード１８ｂはと
もに感光体ドラム１０への接触を解除されている。次い
でスクイズ・ロール１４により感光体ドラム１０の表面
の剰余現像液が除去され、可視像は転写装置１５によっ
て記録シートＳ上へ転写され、記録シートＳ上に原稿川
こ対応する複写像が得られる。可視像が記録シートＳ上
へ転写されたのち、感光体ドラム１川まクェンチング・
ランプ１６によって感光体層内部の電荷を除電される。

ついで、新たに、原稿の走査を行なう前に、チャージャ
ー１２へのコロナ放電電圧の印加が停止され、光源ラン
プ２３の発光が停止されかわって、交流コロナ・チャー
ジヤー１７に放電電圧が印加されてさらに感光体ドラム
１０の回動が行なわれる。すると、感光体ドラム１０の
表面の残留電荷は、交流コロナ・チャージャー１７によ
る交流コロナ放電によって除電され、上記表面は、現像
装置１３によって供給される現像液によって洗われ上記
表面上の残留トナーの一部は現像液タンク２０の中へ流
され、他のトナーは剥離しやすい状態になる。交流コロ
ナ・チャージャー１７によって、当初に除電された表面
部分が、対向電極板１３ｄの下方端部までくると、クリ
ーニング・ロール１８ａとクリーニング・ブレード１８
ｂが感光体ドラム１０の表面に圧接され、すでに剥離し
やすい状態になっているトナーを、感光体ドラム１０の
表面から払拭する。この状態から感光体ドラム１０がさ
らに１回転すれば、感光体ドラム１０の表面は残留トナ
−を除去されて清浄な状態になる。感光体ドラム１０に
起動位置がなく、任意の状態から、複写を行なえる場合
はこの状態で、また、感光体ドラム１川こ起動位置が定
まっている場合にはさらに、起動位置まで感光体ドラム
１０が回動した状態で、次の複写工程の準備が完了し、
上述のプロセスを繰返す毎に１枚の複写が得られる。以
上、本発明によれば、現像装置から供Ｖ給される現像液
をクリ−ニング液として感光体ドラムのクリーニングを
行なうことが出来る電子複写装置を提供できるが、この
電子複写装置によればクリーニング液によって記録シー
トが汚れることもなく、また、感光体ドラムの表面が、
現像液によって洗れるから、クリーニング部村としての
プレードを感光体に強く圧接する必要はなく感光体ドラ
ムを損傷することも少ない。なを、本発明がベルト状の
感光体に対して実施しうろことはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従釆知られている可視像転写方式の湿式電子
複写装置の１例をその要部のみ略図により示したもの、
第２図は、本発明を実施した電子複写装置の１例をその
姿部のみ示す正面図、第３図は、第２図に符号１１で示
す光集東性繊維東の構造を示す斜視図である。 ０・・・・・・原稿、１０・・・・・・感光体ドラム、
１３・・・…現像装置、１１・・・・・・光集東性繊維
東、１８ａ…・・・クリーニング・ロール、１８ｂ……
クリーニング・ブレード。 桁ｌ図 充２図 精３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 最大原稿の長さより大きい周面の長さを有する感光
   体を回動させつつ、上記感光体の表面に原稿に対応する
   静電潜像を形成し、上記静電潜像を、現像液を以て可視
   像とし、上記可視像を記録シート上へ転写する方式の電
   子複写装置において、感光体の表面に沿つて現像液を流
   して現像を行なう液体現像装置の現像部直後の感光体底
   部に、上記液体現像装置から供給される現像液によつて
   感光体の表面から残留トナーを除去するクリーニング部
   材を、必要に応じて上記表面に接触しうるように設け、
   上記クリーニング部材に関して、現像部と反対側で、か
   つ、クリーニング部材より上位に位置する転写部で可視
   像が記録シート上へ転写されたのち、新たな転写を行な
   うまえに、少くとも、転写された上記可視像の存在して
   いた感光体表面部分が、除電されたのち、上記クリーニ
   ング部材に対向している間、上記クリーニング部材を上
   記感光体の表面に接触させ、上記液体現像装置により現
   像液を供給しながら上記感光体を回動させて、上記表面
   から、残留トナーを除去するようにしたことを特徴とす
   る電子複写装置。