JPS60155974A - 分子クロ−ンされた診断用産物 - Google Patents

分子クロ−ンされた診断用産物

Info

Publication number
JPS60155974A
JPS60155974A JP59183622A JP18362284A JPS60155974A JP S60155974 A JPS60155974 A JP S60155974A JP 59183622 A JP59183622 A JP 59183622A JP 18362284 A JP18362284 A JP 18362284A JP S60155974 A JPS60155974 A JP S60155974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
diagnostic
item
diagnostic product
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP59183622A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0658372B2 (ja
Inventor
フイリツプ・ウエイン・バーマン
ローレンス・アラン・ラスキー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Genentech Inc
Original Assignee
Genentech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27414977&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPS60155974(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Genentech Inc filed Critical Genentech Inc
Publication of JPS60155974A publication Critical patent/JPS60155974A/ja
Publication of JPH0658372B2 publication Critical patent/JPH0658372B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/569Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
    • G01N33/56983Viruses
    • G01N33/56994Herpetoviridae, e.g. cytomegalovirus, Epstein-Barr virus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2710/00MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA dsDNA viruses
    • C12N2710/00011Details
    • C12N2710/16011Herpesviridae
    • C12N2710/16611Simplexvirus, e.g. human herpesvirus 1, 2
    • C12N2710/16622New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は組換えDNA技術によって得られた免疫学的診
断用産物、並びにその使用方法に関するものである。
従来技術 種々の感染源に対する免疫応答の解析は、重要な細胞表
面抗原を分離できるに足る充分量の病原体を培養するこ
とがしばしば困難である事実から限度があった。
HS V −1の IgGおよびIgM抗体の検出は、
酵素−結合性免疫吸着剤分析法(ELISA)(A、B
)によって行なわれた=この両者の方法で、H8V−感
染細胞の抽出物を抗原として用いることが亦された。し
かし、実験室内で生の抗原を使用すること+(は、培養
の必要性や感染性物質による汚染等の不都合を伴なうこ
とがよく知られている。
分子クローニング法の出現によって、病原体からの遺伝
子生成物を非病原型で事実上量的に無限に発現できる手
段が提供され、これらの限界が克服されるようになった
。現在ではインフルエンザ+1>、口締病(2)、肝炎
(3)、小水庖性口内炎ウィルス(4)、狂犬病(5)
、および単純ヘルペス(@疹)ウィルス(6)のような
ウィルスからの表面抗原がE、 col iおよびS、
 cerevisiae において発現され、将来、改
良されたサブユニットワクチンの提供を約束している。
下等微生物における表面抗原の発現は、不完全なプロセ
シングのために(例えば、タンパク質分解、糖付加)、
またはクローンした遺伝子産物を精製する間の変性によ
り、恐らく重要な意味のある抗原決定基を失うかも知れ
ないという理由で満足すべきものであるとは言い難い。
このことは、膜タンパク質の場合は、E、coli中で
発現された時に、それが疎水性の膜透過領域のために、
凝集し、不溶性となり勝ちであるので特にそうである。
゛膜タンパク質を暗号化したクローン遺伝子が、哺乳動
物細胞中で知られておりこの場合、この宿主細胞が適宜
プロセスし、ポリペプチドを組み合わせ、細胞膜内に取
り込むのに必要な因子を提供する(7.8)。
他方これらの研究において、膜タンパク質が組換え宿主
細胞の表面で発現されることがわかり、さらに例えば(
8)では、疎水性のカルボキシ−末端領域を欠く先端を
切断された膜タンパク質が、宿主細胞と結合するよりも
、むしろ徐々に分泌され得ることが示されており、さら
に膜結合タンパク質のクローン遺伝子が一時的に発現さ
れたこと、およびそれに相補的な標識抗体により染色し
てそのタンパク質を検出したこと、が記載されている。
しかし、これらの文献中には膜−結合タンパク質が免疫
学的診断産物として有用であることを示唆するものはな
い。その様な示唆があっても、該細胞系の不安定さの故
に、記載された膜−結合タンパク質は科学的な興味の対
象となり得ても、実際の診断用物質として有用とは言い
難い。
単純ヘルペスウィルス()(S■)は、関連性はあるが
区別できる二つの型でヒト感染症に見出される巨大DN
Aウィルスである。ウィルスが暗号化している多数のタ
ンパク質のうちの少なくとも4個が、グリコジル化した
形で発見され、それらがウィルス粒子(ピリオン)およ
び感染細胞の両表面に存在していることが明らかにされ
た(9)。
SIA/B 、9C、gD 、およびgEと呼ばれるこ
れらの糖タンパク質はH8Vl型(i−isV−i)お
よびH5V2型(H8V−2)の双方に見出されるが、
H5V−2の場合は、更にもう1個の糖タンパク質(9
F )が発見されたと報告されている0ω。それらの機
能についてはなお完全に理解されてはいないが、それら
の糖タンパク質が、ウィルスの細胞への付着、細胞融合
、およびウィルス感染に対する宿主の免疫学的応答に関
与しているように思われる(11)。H8V−1とH8
V −2は50%までのDNA配列相同性しか示さない
が(12)、それらの糖タンパク質の大部分は両型に共
通しているようである。このように、fA/B、gD、
およびpEは型に共通した多くの抗原決定基を示すが(
13〜16)、以前には完全に型特異性があると思われ
ていたgC(17,18)も幾つかのシ通性の決定基を
有することが明らかになって来た。然しなから、幾つか
の糖タンパク質に対する単クローン性抗体を使用して、
型特異性のある抗原決定基を証明でき(10,19)、
H5V−1とH3V−2に分れて以来、ある種のアミノ
酸変化が起こったことを物語っている。
ウィルス中和に関して最も重要な糖タンパク質0)一つ
はfDである(11)。H5V−1(!:H5V−2の
それぞれのfDタンパク質が近縁であることを強く示唆
する注目すべき証拠が提示されている。例えば、遺伝子
組み換え地図を作ると、対応′する遺伝子が二つのウィ
ルスのゲノムの共直線領域につきとめられる。アミノ酸
分析の結果は二つのタンパク質問に総体的な相同性が有
ることを示した。pDタンパク質は1型および2型の両
ウィルスに対し型共通性の型式で中和抗体を誘導する(
19−.21 )。更に、これらの糖タンパク質に対し
て生じるモノクローナル抗体の大部分は型共通性であり
、同様に二つの糖タンパク質の型の間の高度な構造的相
関性を示している(20)。然し、幾つかの単クローン
性(モノクローナル)抗体は型特異的に反応することが
知られており、両タンパク質の間に有惹の差のあること
を示した(19)。
同様に、タンパク質のペプチド地図も不明瞭ではあるが
そのような違いを示した(22)。これらの結果は、こ
れらのポリペプチドが相関していることを示唆している
が、その関係がとの程度近縁であるかを正確に示すには
不充分である。
H8V−1とH5V−2のpDタンパク質の型共通性の
特徴を検討するため、H8V−1とH5v−2のgD遺
伝子のDNA配列を決定した。誘導されたアミノ酸配列
は近似性を示した。また、その結果生じたタンパク質配
列についても、タンパク質の疎水性領域と親水性領域を
測定すべく設計されたプログラムを使用することにより
、構造的な相違を解析した。この解析の結果から、総体
的構造水準は高度に維持されていることが明らかにされ
た。二つの糖タンパク質の間に数ケ所のアミノ酸置換が
見られたが、これらの置換のほとんど大部分はコンサー
バテイブであり、この糖タンパク質がウィルスの構造上
重要な必要条件であることを示していた。
上記のgDタンパク質の構造に関する情報に照らし、本
明細書中に詳しく述べるが、このgDタンパクD 、N
 Aの哺乳類動物の細胞内での発現に関し、以下の事柄
を調べた。即ち、その様な発現が可能か否か、可能であ
るならば発現したタンパク質が宿主細胞の膜に結合して
いるか否か、また、いずれかの場合においては、発現し
たタンパク産物がH8V−1および/またはH5V−2
に対して有効な抗体と結合し得るか否か、に関する決定
を行なった。その全工程は未決定の特許出願(第527
.917号、1983年8月30日出願)の中に記載し
た。この出願において示した様に、上記の如き発現産物
であるタンパク質はH5V−1および/またはH5V−
2に対して有効な抗体を高めることができ、従ってワク
チンとしそ有用である。本明細書に記載した結果が示す
様に、H5v−1および/またはH8V−2に対する抗
体によって認識され得る、前記の組換えDNA技術で得
られた発現タンパク質は、これらのウィルスに特有の抗
体の存在を検出し、そして/または測定するのに有用な
診断用産物でもある。マツピングスタディ−の結果は、
fFに相当するH8V−2ゲノムから導かれたタンパク
質配列が、H8V−Bc に対するH8V−2の相同部
分であることを示唆していた(22a) H8V−1pCは、この糖タンパク質(グリコプロティ
ン)に対する抗体が殆んど独占的にH5V−11Cと反
応することが見出されたため(17)、HS V −2
と相同性を有さない、型特異性のものであると考えられ
ていた。しかも、Hsv=1gcとHS V −2ウイ
ルスに対して調製された抗血清との間には検出可能な免
疫学的反応が存在することを証明するものは何もなかっ
た(18)。H5V−1yCと同様な電気泳動上の挙動
を示すタンパク質がH8V−2にも認められたが、それ
はH3V−Bcとマツプ上で共通線性を有するものでは
なかった(35)。
HS V −1と対照的に、H3V−2はgFと呼ばれ
るもう1個の糖タンパク質を暗号化しているようである
(22b、10.22C,22d)。
rrsV−21Fは電気泳動によってH3V−1yCよ
りはるかに速く移動するが、組み換え体ウィルスのマツ
ピング研究により、このタンパク質はH5V−1’/ム
のH5V−1fC(7)ため(7)遺伝子とほぼ共直線
的な領域で暗号化されているこ 1とが明らかになった
(22C122d)。更に最近、H5V−2fFの単ク
ローン性抗体が弱いながらもusv−igcと交叉反応
するらしいということ(22f)、 およびH5V−1
ウイルス粒子のエンベロープタンパク質に対して作られ
た多クローン性抗血清がgFを沈降させること(22d
)が証明されコニつの糖タンパク質の間に構造上の相同
硅ア可能性があることが示唆された。このように、H5
V−1ycとの相同性はH5V−29Fタンパク質であ
る可能性を示すものである。この。
関係は本発明において検討された。
以下、図面について説明する。
第1図は、H5V−1およびH8V−2gD遺伝子およ
びその周囲の非翻訳領域のDNA配列と、推定されたア
ミノ酸配列を示す。
第2図はH5V−1とH8V−2タンパク質からのpD
タンパク質のヒドロパシ〜(hydropathy)解
析を示す。
第3図は、膜結合型のH5V−1糖タンパク質りの発現
のために組み立てられた、pgD−dhfrプラスミド
の模式図である。
第4図はH5Vに対するヒト抗体でfD12細胞を標識
した結果を示し、(A)は位相差顕微鏡像、CB)は同
じ細胞の螢光顕微鏡像である。
第5図は、pD12細胞系からのクローンされたダDお
よびH5V−1に感染させたヒトの細胞から得られた天
然のgDの放射免疫沈降を示すグラフである。
第6図は、9D12細胞および親のCHO細胞細胞対す
るヒト抗H8V抗体の結合度を示す。横軸に血清希釈度
の逆数、縦軸に492nmにおける吸光度を示す。
第7図はH8V−1pDタンパク質を模式的に表わした
もので、シグナル配列および膜結合領域の位置を示す。
第8図は分泌型のHsv−1g0タンパク質のための発
現プラスミドp (I D trunc −dhfrの
組立て模式図である。
第9図はpDlo、2細胞系からの放射免疫沈降線を示
す。
第10図は増幅前および増幅を行なったglD Io、
2細胞系からの放射免疫沈降線を示す。
第11図はMtxで増幅したgDlo、2細胞系で達成
された増幅度を示す。
第12図はDNA配列解析を行なった2gC2Sa12
.9の断片を示す。
第1ゝ3図はp y C2S a−’ 2.9から誘導
されたDNA配列とH5V−1pC領域のDNA配列の
比較を示す。
第14図はH5V−2ゲノムDNAとp yC2Sa1
2、9 D N Aのサザーンブロッテイング解析を示
す。
第15図はHS V −2のラージオープンリーディン
グフレームの翻訳とH8V−1gcのアミノ酸配列の比
較を示す。
第16図はH5v−1gCタンパク質とH5V−2のメ
ジャー・オープンリーディングフレームタンパク質のヒ
トロバシー解析結果を示す。
発明の要約 本発明においては、遺伝子産物を、診断用物質として用
いる目的で、それらを大量に、しかも非病原性の状態で
提供するために組換えDNA技術を利用した。また、そ
の様な遺伝子産物の利点をH5Vの如きある種の感染症
の診断に関連させて示した。今日用いられているH5V
診断法には、(a)臨床的に単離したものを培養する、
(b)生ウィルスから得た試薬を用いる、または<c>
螢光標識または酵素標識と結合したモノクローナル抗体
を使用する、の3方法がある。第1の方法は骨の折れる
方法であり、結果を得るまでに通常数日間を要する。第
2の方法は大多数の臨床実験室での取扱い範囲を超えた
生化学的な操作を要するので、実用的でないことが多い
。また、第3の方法は開放病巣の検出に係り、例えば螢
光顕微鏡または螢光標識の如き検出手段を利用すること
ができるということに依存する。この様な理由から、臨
床診断には、実験室的な確認方法は一般に採用されてい
ない。
本発明のシステムでは、相補的な抗体と特異的に結合し
得る抗原決定基をもったポリペプチドを含有する診断用
産物(以下に定義する)を用いる。
1つの態様では、該ポリペプチドは、それを生産するこ
とのできる組換え宿主細胞の表層膜に機能的に連合(a
ssociate ) している。通常、その様な機能
的な連合において、ポリペプチドは表層膜に結合し、膜
を通って突出している。この組換え細胞系は、商業的規
模で診断用産物を供給するたやに安定で連続的な系から
導かれている。
もう1つの態様における診断用産物は、同じ抗原決定基
を有するが表層膜と機能的に連合していないポリペプチ
ドを含んでいる。以下に詳しく示すが、その様なポリペ
プチドの1つは膜−結合ポリペプチドから得られた、膜
を含まない、先端を切断されたものである。この誘導物
質はポリペプチドの膜−結合領域を除去し、それが生産
された宿主細胞系から分泌させることにより産生される
また別の態様では、ポリペプチドをまず表層膜と機能的
に連合した形で生成させ、次いでこのポリペプチドを膜
から離すために、好ましくは非イオン性界面活性剤を用
いて細胞を溶解させて得る。
その全容を以下に詳しく示すが、本発明に係る診断用産
物は、アナローガスイムノアッセイにおいて、生の病原
体に由来する1方の物質(counterpart )
の代りに用いることができる。
この様な点から、市販の診断試験用キットに、上記の診
断用産物をその他の種々の免疫学的産物(それらの内生
くとも1つは、それに相補的な抗体または他の抗原を検
出するために標識化されている)を含むことになろう。
この様な系に関して、相補的な抗体、即ちH5V−1お
よびH8V−2に対する抗体、と特異的に結合するのに
充分な抗原決定基を有する、H5V−1およびH5V−
2由来のgDタンパク質の分子クローニングについて記
載した。H5V−1gDタンパク質のクローニング、配
列決定、並びに発現に関する特殊な技術は以下の実施例
1に記述した。そこで述べる様に、第2図のバイトロバ
シープロット(hydropathyplot )から
、親水性のカルボキシ末端が、疎水性の領域に先行され
ていることがわかった。この構造は膜−結合性糖タンパ
ク質に特有である。その機能はタンパク質を細胞内およ
びウィルス膜内に固定することにある。
H3V−1とH5V−2との関係ヲFll ヘfニー結
果、−)ISV−2ゲ/ムの2.29Kb領域とH5V
−1gC遺伝子とは共通線関係にあることが確認された
。この領域の、ラージオープンリーディングフレームの
翻訳によって、この領域にはH5V−1g(と有意な相
同性を有するタンパク質が暗号化されていることが証明
された。即ちこの領域にはH5V−2pF遺伝子が暗号
化されており、従ってpFタンパク質はH5V−2の、
H5V・−1糖タンパク質C1’C)との相同部分であ
ることを示唆するものといえる。
ここで述べた様に、前にgFと称したH8V−2中の糖
タンパク質はfCと命名するのが適当である。(この生
産物に関しては、[HS V −2fFJ、rH5V−
2fCJ およびrgc−2J という語句を相互変換
的に用いることとする。)gc−2の1つのセグメント
(部分)は、他のセグメントが型特異性であるのに対し
て、t−tsv−1gc(またはfC−1)と型共通性
であることがわかった。
型特異性セグメントを含むが、型共通性セグメントを含
まないgc−2の7ラグメントて形成された診断用産物
によれば、H5V−1と区別してllS■−2を検出す
ることができる。診断試験が陽性であれば、対象はH5
V−2を有する。この試験を、H8V−1とH5V−2
に共通な他の試験法と併用すれば、H5V−1を診断す
ることができるであろう。例えば、gDを用いた診断試
験での陽性判定はH8V−1および/またはH5V−2
ウイルスの存在を意味する。もしも、型持異性gC−2
試験も陽性であれば、対象はH8V−1およびH5V−
2をもっといえる;陰性であれば、対象はH5V−2の
みを有するといえる。かくして、H5V−2からH5V
−1を区別することのできる診断試験法が初めて考案さ
れたことになる。
その他の既知のH5V−1またはH8V−2の糖タンパ
ク質類、例えばgA% pBまたはgE1アロイLヨ*
ff:E’i1gt1.rイfLイtltil yzf
7jIiG、 IH5V−1またはH5V−2に対する
診断用産物として利用することもできる。もしも、その
様な糖タンパク質がH5V−1またはH5V−2に対す
る型特異性の決定基を含有している場合には、本明細書
中でfCおよびpDに関して記載した相似(アナローガ
ス)組換え技術を利用して、上記梼タンパク質類を用い
てH5V−2からH5V−1を区別し得る様な診断用産
物を生成させること1またはHS V −2について特
異的な診断薬を得るために、本明細書中でyc−2の生
産に関して述べたと同じ組換え技術を利用して型共通性
画分から分離された型特異性画分を分離することができ
る。もしも、その糖タンパク質が型共通性画分のみを含
んでいる場合にはgCに関すると類似の組換え技術によ
り上記診断薬を生産することができる。
ある一定の分子クローニング法によってのみ、それに対
して相補的な抗体によって検出されるに適した特異的抗
原決定基をもったポリペプチドを生産することができる
と思われる。こうして、生産の過程中で、ポリペプチド
は適切に折りただまれ、糖付加され、そして正しい工程
に従った方法で形成されねばならない。実施例1に示す
如く、この様な望ましい性質を有する細胞の生産を一成
するための1つの方法は、組換え宿主細胞の表層膜に機
能的に連合するiな方法で分子クローンされたポリペプ
チドを得る方法に関する。こめ目的のためには真核性宿
主細胞系を用いる必要があり、哺乳類の細胞系が好まし
いと確信される。かくして、例えぼチャイニーズハムス
ター卵巣細胞(CHO)内で発現したH8V−1糖タン
パク質りは、適iな抗原特性を有する膜−結合gDタン
パク質を生産する。その他の適当な組換え宿主細胞系に
はマウスL細胞等が含まれる。
本明細書で使用する“組み換え体”なる用語は、組み換
えDNA技術を用いて組み立てられたベクターでトラン
スフェクトされ、ポリペプチドを生産する能力を形質導
入された細胞を意味する。
機能的連合”とは、膜に結合することであり、典型的に
は、天然の病原体によって誘発された抗体によって認識
され得る天然の立体配座に含まれている抗原決定基を露
出する様に、膜の両側へ突出して膜と結合することを意
味する。゛膜結合”ポリペプチドとは、通常真核細胞で
生産され、それが3種々の細胞膜を通って分泌されるの
を助けると考えられているシグナル配列、および細胞膜
からの完全な分泌を妨げると考えられる膜結合領域(通
常、疎水性であり、C−末端に存在する°)を有してい
ることにより特徴づけられるポリペプチドの一群を言う
。従って、それは機能的に膜に連合または結合した状態
のままでいる。本発明では、特に病原微生物、例えばヘ
ルペスウィルスに関する膜結合ポリペプチドを開発しよ
うとするものである。
本明細書で使用しているHS V −2fl F”、“
H8V−2gC″および“IC−2”なる用語は、us
v−1ycと高度の相同性を有し、ワクチンとして有用
な充分な量の抗体を生成せしめることができるH5V−
2の糖タンパク質部分を指す用語として、交換可能に使
用される。
表面膜と機能的に連合した形で本発明のポリペプチドの
抗原決定基が得られれば、この膜は、ポリペプチドから
、抗原性を破壊することなく除去することができる。例
えば、この膜結合ポリペプチドを好適な溶液、望ましく
は非イオン界面活性剤を含有する溶液に溶解することに
より、ポリペプチドを膜から除去することができる。こ
れを行なうことの利点は、無関係な細胞性物質からポリ
ペプチドを分離し、ワクチンに使用する際の、その潜在
的活性を充分に高めることである。ポリペプチドから膜
を除去する技術は後述する。
もう一つの実施態様としては、分泌系を創製することに
よって、膜を含有しない標品を得ることである。後段で
更に詳細に記述するように、そのように分泌されたポリ
ペプチドは少なくとも抗体産生を刺激するのに必要な幾
つかの抗原部位を持っている。
他の態様では、ポリペプチドをその膜−結合状況から分
泌させる方法で膜を除去する。その様にして分泌された
ポリペプチドは抗原性の検出法に必要な抗原性部位を少
くとも数個有している。この方法を実施するための技術
を以下の実施例3に示す。
血清、尿、または皮膚標本等に由来する生物学的な液体
中の抗原または抗体に関する未知量をある方法には数多
の既知技術がある。本発明方法は、上記の既知技術にお
ける診断用物質の代りにある種の分子クローン診断試薬
を用いることの外は、原則的にその様な既知技術を利用
するものである。従って、工程に関しては、その詳細な
部分を従来の免疫学の書物を参照することとし、一般的
な記述に止めた。本発明の新規な診断用産物を従来から
の免疫学的手法に適用する方法は、当該技術分野の人々
にとって容易に理解し得ることである。
記述を簡略化するために、一般的な語句である「診断用
産物」という言葉は、本発明の抗原様機能を有する産物
を述べるのに用いるものとする。
本明細書において「診断用産物」という言葉は、病原菌
から誘導された、対応する抗体と特異的に結合し得る抗
原決定基をもったポリペプチドであって、安定かつ連続
的な組換え細胞系から導かれ、該ポリペプチドを生産し
得る様な組換え宿主細胞内で生産されたものである、と
定義する。このポリペプチドは組換え宿主細胞の表層膜
と機能的に連合しているか、あるいはそうでないかのい
ずれかである。
後者の場合には、該ポリペプチドは、一般に先端を切断
された形であって、その形で宿主細胞系から分泌される
か、あるいは、膜を溶かす様な溶液、または非イオン性
界面活性剤溶液の中で膜から遊離せしめることにより、
生産される。
一般に、診断用産物は生物学的に得られた液体中の抗体
または抗原を検出するのに用いることができる。抗体を
検出するには、診断用産物を上記試料溶液中の相補的な
抗体と結合させるために、該試料溶液を診断用産物に接
触させ、この結合を検出し、好ましくは測定をも行なう
。また、抗原を検出するには、試料溶液を、試料中の抗
原と同様な抗原決定基をもった診断用産物と接触させる
次いで試料中の抗原を、競合的分析法により検出もしく
は測定する。
上記の如く、周知方法の1つは、抗原としてHSV−感
染細胞の抽出液を用いるELISA−サンドインチ法で
ある。その様な技術の一般的手法を、本発明中で使用し
た。
抗体検出用の系においては、一般に診断用産物は固相表
面、通常、くぼみ、または゛試験管の°表面に結合(例
えば、吸着または共有結合により)した状態に調製され
る。
その他、適当な固相表面にはビーズの如く、診断用試薬
を不動化することのできる表面が含まれる。
診断用産物の層を支持する固体表面は、非結合試薬を洗
い流すことができるに充分な、液体に対する不浸透性を
有することが必要である。またそのものは、診断用試薬
を結合させねばならない。
共有結合を望む場合には、適当な表面にポリスチレン等
のプラスチックが含まれる。固相表面に診断用試薬を結
合させる好適な方法は、Benn i chらのアメリ
カ特許第3.720.760号に記載されている。
サンドイツチ法によって試料中の未知抗体を検出するに
は、結合した診断用産物を、未知抗体、並びに試料中に
含まれている相補的な抗体と特異的に結合し得る、可溶
性で標識された抗−抗体と反応させる。こうすることに
より、試料抗体は、診断用産物と標識抗−抗体の両者間
にはさまれサンドイッチの形で固相表面に結合すること
になる。
次いで固相表面を洗って未反応の標識抗−抗体を除く。
その後、固相表面、または洗浄液中の標識抗−抗体を検
出し、試料中の抗体量の指標とする。
同相表面上の反応で得られる反応生成物は、固相表面*
診断用産物*試料抗体*標識抗−抗体の11@序で結合
している。ここで*は結合を意味する。
その内、表面と診断用産物との結合は共有結合または吸
着であってよい。また、診断用産物と試料抗体、並びに
試料抗体と標識抗−抗体との間の結、6よえゆつ、ア。
81あ、。 I 周知の如く、ELISAにおける標識は酵素であ”す、
着色形を与える相補的な基質と反応させた後、比色分析
法で検出する。この様な比色分析法による検出は機器化
を必要としない、という点で有利である。その他、周知
の標識には、機器的な検出に係る放射活性または螢光測
定、等を利用する゛ものが含まれる。
抗−抗体の酵素による標識化は、1または1以上の共有
結合で結合させる従来法で行なうのが好ましい。その様
な共有結合は外因性の、カップリング(結合)あるいは
架橋用の分子を加えるか、もしくは、存在する側鎖と直
接的に縮合せしめることによって達成される。この様な
目的を達成する≠ための、機能的な架橋剤は当該技術分
野で周知である。
本発明の系は、生物学的液体中の抗体を検出するための
イムノアッセイ(免疫検定法)における、いわゆる競合
的結合法番ども適用できる。この場合も、診断用産物は
前記の如く固相表面に層状に結合されている。この固相
を、検出すべき抗体を含んだ生物学的液体、並びに該検
出すべき抗体と免疫学的に同様の型である遊離状態で可
溶性の標識抗体と接触させる。結合した診断用産物と(
a)検出すべき試料中の抗体、および(b)酵素標識抗
体の両者との間で競合的な免疫反応が起こる。従って、
生物学的液体中の抗体濃度は、固相表面に結合した酵素
標識抗体の量に反比例する。
上記の競合反応の後、液相から固相を分ける。
試験管またはくぼみを用いる場合には、この操作は試験
管またはくぼみを洗浄することで行なわれる。この洗浄
により、固相表面から非結合−標識抗体が除去される。
次いで、固相または液相に存在する標識抗体を試料抗体
の目安として検出する。この検出は、分離した固相を、
上記酵素によって着色した形に変換される様な可溶性の
基質を含有する溶液と接触させることにより、行なわれ
る。
上記のサンドインチ法、または競合法は、試料中の病原
菌に対する抗体の存在が、その患者の該病原菌に対する
感染を意味するものである、と診断する場合における、
生物学的試料中の抗体測定にとって特に有効な方法であ
る。例えば、H5Vに対する抗体の測定は、患者が感染
していることを示唆するものである。
その他、ウィルス感染後の病原性抗体に対して本発明を
適用し得るウィルスには、アデノウィルス、コクサラキ
ー、サイトメガロウィルス、エプスタイン−バーウィル
ス、ネコ白血病ウィルス、肝炎、豚コレラ、インフルエ
ンザ、麻疹、三ニーカッスル病ウィルス、パラインフル
エンザ、狂犬病、RSウィルス、ロータウィルス、風疹
、センダイ、水痘、等のウィルスが含まれる。また、寄
生虫感染症には、アメーバ症、バベシア症、嚢虫症、包
虫症、リーシュマニア症、糸状虫症、マラリア、幼虫臓
器移行症、トキソプラズマ症、トリパノソーマ症、旋毛
虫症、および住血吸虫症が含まれる。その他、本発明は
生産物が宿主由来の膜結合タンパク質を含むものであっ
て、それを、該タンパク質、例えばアセチルコリン受容
体タンパク質に対する抗体を測定するのに用いる、こと
を介して自己免疫疾患の領域にまで拡張して利用するこ
とができる。
本発明の診断用産物は、該診断用分子クローニング産物
と同様の抗原決定基をもった、生物学的試料中のポリペ
プチドまたはタンパク質の全てを、その病原性の有無に
拘らず調べるのに適用することができる。例えば、本発
明の系は、ヒト成長ホルモンおよびインシュリン様成長
因子類の如きヒトホルモン類、ヒト組織のプラスミン賦
活物質(tPA)の如き血液タンパク質、インターフェ
ロン、等の血清試料を分析するのに有用である。
その様なタンパク質類(抗原類と称する)の検出法は上
記の競合法と直接的な類似関係にある。
この場合は本発明の診断用産物ではなく抗体類を固相表
面に結合させる。競合法の場合には、上記の如く例えば
酵素によって標識された診断用産物を、固相−結合抗体
および測定を望む抗原決定基をもったタンパク質を含有
する血清試料と混合する。すると不動化抗体と、検出す
べき抗原および酵素標識診断用産物の両者との間に競合
的な免疫反応が起こる。検出すべき抗原の濃度は固相表
面に結合した酵素標識診断用産物の濃度に反比例する。
競合反応の後、固相を液相から分け、標識した診断用産
物を測定する。
標識を診断用産物に結合させるには、前記の従来技術に
従う。例えばゲルタールアルデヒド交差結合剤(cro
ss−1inking agent )を用いて酵素標
識を79Dタンパク質に結合させる。
試料中の抗原を測定するためのもう一つの方法は、第1
段階に競合的結合法を行ない、次いて第2段階にサンド
インチ型結合法を行なうことからなる。第1段階では、
診断用産物は前述の如く固相表面に結合している。これ
を、測定すべき未知の抗原と既知量の相補的な抗体とを
含む液体試料と混合する。すると遊離の試料抗原と固相
表面上の診断用産物との間で競合反応が起こる。次いで
固相表面を洗い、固相上の抗体と免疫学的に反応し得る
、標識抗−抗体をこの系に加える。この段階はサンドイ
ンチ法に相当しており、反応生成物は、固相表面*診断
用産物*抗体*標識抗二抗体の順に結合して形成されて
いる。抗体と結合した標識抗−抗体の量が、液体試料中
の未知抗原の量の目安となる。
上記の方法で抗原または抗体の診断を行なうには、前述
の診断用産物を利用した試験用キットが有用である。そ
のようなキットの内の1つは、診断用産物と、該診断用
産物のポリペプチドの抗原決定基に相補的な抗体と特異
的に結合することのできる標識抗−抗体とを含有するも
のである。この試験用キットは試料中の抗体を対象とす
るサンドイッチ型のELISA法に適する。
もう一つの試験用キットは診断用産物、標識抗−抗体、
およびそのポリペプチドの抗原決定基と相補的な非標識
抗体とを含有する。この試験用キットは試料中の抗原を
測定するためのいわゆる競合的サンドインチ法に有用で
ある。
その他、診断用産物と、該診断用産物のポリペプチドの
抗原決定基に相補的な標識抗体とを含む試験用キットが
ある。この試験用キットは競合法によって試料中の抗体
を決定するのに適する。
試験用キット中の診断用産物は、それらが使用される態
様の溶液、または固相表面に結合した状態で含まれる。
例えば、診断用産物は、最終的なイムノアッセイに直接
使用するため、試験管またはへ数のくぼみを設けたシー
トの各くぼみの内部表面に層状に支持させるとよい。こ
の形態は生ウィルスを使用する場合と比較した場合、分
子クローンによる診断用産物の安定性における利煮を際
立たせるものである。勿論、この形態は、分子クローン
産物が、従来のイムノアッセイに用いられていた生の病
原菌の様に感染性でないため、実験室や医療施設での試
験を極めて容易ならしめるものでもある。
以下の実施例は本発明を例示するものである。
実施例1 コノ実施例は、H5V−1およびH8v−2タンパク質
からのgDタンパク質の生成法および確認法を示すもの
である。
Hep2細胞でH8V−1(Hzt株)およびH8V−
2(0株)をそれぞれ37℃および33℃で増殖させた
。ウィルス性DNAを、感染細胞培養からタンパク分解
酵素Kによる消化とCS C/勾配により分離した(2
3)。
t−i s v−1およびH5V−2のgD遺伝子のク
ローニング 先のマツピングおよびクローニング研究でH5V−1g
o遺伝子は〜6.6kbのBamHI 断片につきとめ
られた( 6.24 )。 Hs■−1をBamHIで
切断し、アガロースゲル電気泳動により6〜7kb領域
を分離した。この断片をBamHIで消化したpBR3
22に連結(リゲーション)し、得られた混合物をE、
coli 294撫ATC(431446)に導入した
。制限酵素消化により、好適なH5V=1断片をめてア
ンピシリン耐性、テトラサイタリン感受性のプラスミド
をスクリーニングした。
正確なgDを含有するSst l 断片を、5st−1
゜で消化したプラスミドpFM3にサブクローンした(
ヨーロッパ特許公報、第0068693号;1”983
年1月5日)。
H3V−2のダD遺伝子は先にH8V−1による組本換
えによりマツピングが行なわれているが、この遺伝子の
正確な位置はまだ判っていない。そこでH5V−2ゲノ
ムの短かい単一領域(4)からの二’10 k b 、
Hind l[断片を、24クヶリオ、アージλクロー
ニングベクター590 (25) (7) )rind
 M部位ぺ連結した。インビトロ(試験管内)でノ°ク
ツケージングしたファージを低密度でプレートに撤き1
−isv−1から得たgD遺伝子の32p−標識サブク
ローンとBenton−Davis法によりスクリーニ
ングした(26)。陽性のハイブリダイゼーションを示
したプラークを発育させ、DNAを分離し、サザーン・
プロツテイグおよび32p−標識H8V−1pD遺伝子
とのハイブリダイゼーション法によりpD遺伝子の位置
をつきとめた(27)。
ハイプリダイゼション陽性のH8V−27;ID含有断
片をプラスミドpuc9へサブクローンした(28)。
H8V−1およびH8V−2gD遺伝子から得た種々の
断片をm13フア一ジベクターm p 9ヘサブクロー
ンしく29)、Sanger のジデオキシヌクレオチ
ド法により配列決定した(30)。
ヌクレオチド配列は80Mプログラムを使用して解析し
た(31)。推定したタンパク質配列のヒトロバシーは
12幅(width )および1ジヤンプ(jump)
を使用して解析した(31a)。
H’5V−1およびH5■−2から得たgD領領域クロ
ーニング □ 他の研究でH8V−1yD遺伝子はRo i zma 
nの命名法に従い、5.5 kb Bam ’HI J
 断片につきとめられた(6.12.24)。この断片
部分を分離して配列決定を行ない、この断片がH5V−
1fD遺伝子を含有することがわかった。H5V−1p
D遺伝子のDNA配列はH5V−2yD遺伝子と比較的
相同的であると予想されるので、この断片をHS V 
−2ゲノムからのgD遺伝子の分離のためのプローブと
して使用した。
H5V−1およびHS V−2ゲノ“ムからの遺伝子の
大部分は共直線的に配列していると思われるので(35
)、H8V−igD領域に対応するH5v−2のゲノム
の短かい単一の領域からの領域(Hindl[L断片(
12) )ヲλファーシヘクターへNクローンした。得
られたプラークを32P−標識HS V 719 I)
遺伝子サブクローンでスクリーニングすると陽性のハイ
ブリダイゼーションを示したプラークの存在することが
わかった。どのことは、二つのウィルスゲノムのこの領
域に、事実上核酸配列の相同性が存在することを示唆し
ている。
ファージDNAを分離し、次いでサザーンブロツテイン
グ解析を行なうことにより、gD遺伝子に対応するこの
断片の領域が明らかにされた。この領域をDNA配列解
析のためサブク・ローンした。
暗号化領域 第1図は二つのgDI)NA配列をI−10Mプログラ
ム(31)と比較したものを示している。ヌクレオチド
番号の1番は、イニシェークーメチオニンのA T G
のAから始めた。ギャップは、配列相同性を最大にする
ためにHOMコンピュータープログラムにより導入した
(31)。ヌクレオチドの相違は*印で示し、アミノ酸
の相違は枠で囲んで示しである。ここに報告する)Is
V−1のHzt 株で測定したH5V−1pD配列と、
Watsonら(6)によりPa t t on株につ
いて報告された配列との間のアミノ酸の相違は十印で示
した。矢印で示したH8V−1go遺伝子の転写開始は
Watsonらによる(32)。N−結合糖付加(グリ
コジル化)部位は陰影をつけて示しである。二つの可能
性のある“’rA T A”配列はgD転写開始への5
′で示されるが、第3の“TATA”配列はH8V−2
配列の3′終末における2番目のオープンリーディング
フレームへの5′で示される。非暗号化配列の2つの相
同領域はgD遺伝子への5′−位と、5V−2配列から
の2番目のオープンリーディングフレーム5′−位に記
録されるべきである。
fIDタンパク質のヒトロバシー 各糖タンパク質のヒトロバシーをHoppら(31a)
によって開発されたプログラムを使用して解析した。第
2図に示したように、疎水性の膜透過性領域は遺伝子の
3′−末端に存在する。12個の長さのアミノ酸鎖を解
析し、平均ヒトロバシーを計算した。二つの糖タンパク
質問の残基の相違のうち、コンサーバテイブな変化を*
印、ノンコンサーバテイブの変化を→−印で示す。A)
はH5V−1’jyoタンパク質のヒトロバシーを、B
)はH8V−2gDタンパク質のヒトロバシーヲ示す。
DNA配列分析の結果、n5v−1およびn5v−2の
f!Dタンパク質は80%の相同性があることが明らか
にされた。これらの2個のタンパク質問で見出された相
違点の大部分はアミノ末端およびカルボキシル末端領域
にあった。これらのタンパク質のアミノ末端領域は、ア
ミン末端メチオニンの近くにアルギニン残基を含有する
高度に疎水性の領域を含んでいる。この疎水性領域は、
分泌され、そして、膜と結合する蛋白質に特徴的なシグ
ナル配列であり、また多分、少なくとも一部のタンパク
質を小胞体の内腔へ誘導すべく機能するシグナル配列で
ある(33)。最初の20個のアミン末端アミノ酸の比
較から、1型と2型との遺伝子間には、総計で12ケ所
の差違があることが示された。然し実質的には、すべて
の差異は、それらが他の疎水性アミノ酸を暗号化してい
るので、コンサーバテイプである。例外は、3番目の残
基のgl y −arg置換と、7番目の残基ノarg
−glY置換である。これらの置換はコンサーバテイブ
ではないが、これらはシグナル領域の本質的な構造を変
化させるものではない。両遺伝子とも最初の10個のア
ミノ酸の中にプラスの電荷を有する残基を保有している
ヒトロバシーの結果を図示した第2図では、疎水性の領
域に引き続いて親水性のカルボキシル末端領域が見られ
る。この構造は膜結合型糖タンパク質の特徴であって、
以前にも他のウィルス表面抗原で発見された(5.34
)。その働きは細胞膜およびウィルス膜にタンパク質を
固定することにあり、そのことからウィルス感染に重要
な役割りを果たす。j9Dタンパク質のこの領域におけ
る12ケ所のアミノ酸変化は333番目〜362番目め
残基に見られ、それらの大部分はコンサーパティグであ
る。このことは、この領域のアミノ酸としての唯一条件
が、脂質二重層に架橋するために著しく無極性であると
いうことであることを示唆↓でいる。更に、恐らくタン
パク質を膜に固定させる働きをしていると考えられる膜
領域に続く領域(363〜375残基) (33)は、
最初の13個の残基に5ケ所の変化を示し、その後に長
い相同鎖を有する。この結果から、カルボキシル末端親
水性領域の最初の10〜15残基は固定機能を果すだけ
であって、従って荷電されることだけが必要であるが、
一方、それに続く23残基はgDタンパク質に特異的に
重要な何か他の機能を果しているのかも知れないことが
示唆される。
この二つのタンパク質の全体にわたり、他の多くのアミ
ノ酸変化が見られるが、その変化の大部分はコンサーバ
ティブである。この事実は、第2図に示したヒトロバジ
−プログラムによって現わされた構造によって強調され
る。この比較で見られるように、二つの糖タンパク質は
非常に近似した図形を示す。コンサーバティグでないア
ミノ酸変化はタンパク質のヒトロバシーを変化させない
ようである。
恒久的に膜結合したpDを生産する細胞系を確立するた
めに、選択マーカー、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(dh
fr ) 、を含有しているヒト発現ベクター(36)
へpDを含有する断片を連結した(第3図)。第3図は
、H8V−1糖タンパク質りの発現のために組み立てら
れたプラスミドpyD−dhfrの図式を示す。この発
現プラスミドは、E。
col iプラスミドpBR322から誘導された複製
超厚とβ−ラクタマーゼ遺伝子(amp r) (37
)、5V−40の初期(第一)プロモーターのコントロ
ール下にマウスのdhfrを暗号化したc D N A
挿入体(36,38)、および同じ<5V−40初期プ
ロモーターのコントロール下にダD遺伝子を**t、r
イx Hind m −BamHI 54.6 kb 
IFi# ’から成っていた。この断片のHindll
[終末は、イニシエーターメチオニンのコドン(’) 
5’−側へ74bpで位置しており、mRNAのキャッ
プ部位を含有している。Bindl[部位は、5V−4
0プロモーターノGoldl)erg−Hogness
ボックスの3′−側へ250 bpで位置している。p
Dを含有する断片の暗号化領域は1179 bpの長さ
を有し、少なくとも翻訳停止コドン、ポリアデニル化部
位および糖タンパク質遺伝子(24,32)の一部を含
んでいる巨大(1、gkb)な3′−領域に隣接してい
る。
プラスミドpgD、dh[rは次のように組み立てHi
nd ■−BamHI 断片を分離した(上記参照)。
SV40に由来する初期プロモータおよびPBR322
アンピシリン耐性遺伝子から成る2、8kbのHind
 l[−Sal l断片およびDNA複製起原をプラス
ミドpEHBaI!14から分離した。
第2の5v40由来の初期プロモーターのコントロール
下にあるマウスのジヒドロ葉酸レダクターゼcDNAク
ローンを含有している2、lkb のSa/ l −B
amHI 断片をプラスミドpE 348HBvE40
0D22(36)から分離した。これら3個の断片はT
4DNAIJガーゼを使用する三重連結法(トリプルリ
ゲーション)によって互いに連結し、得られた混合物を
E、col i 2 g 4菌株への導入に使用した。
生成したコロニーを増殖させ、プラスミドDNAを5a
c2で消化することによりスクリーニングした。正しい
DNAコンストラクションpyD−dhfr (第3図
)を次のトランスフエクショ′ン研究に使用した。
リン酸カルシウム沈澱法(40)を使用して、このプラ
スミドをdhfr生産欠乏のチャイニーズハムスター卵
巣細胞(CHO) (39)へ導入した。
ヒボキサンチン、グリシン、およびチミジンを含まない
培地で発育し得るコロニーを採り、9個のdbfr+ク
ローンを分析した。これらのうち、5個のコロニーに、
抗H8V−1抗体を使用する放射免疫沈降法および免疫
螢光検定で、gDが検出できた。この5個の系列のうち
の1個1’DI2)を更に次の研究用にあてた。クロー
ンしたgD遺伝子生産物を特徴づけるために、1D12
細胞を35S −メチオニンまたは3H−グルコサミン
で代謝的に標識し、放射免疫沈殿法により分析した。
使用した方法は次の通りである:市販の7%のウシ胎児
透析血清(Gibco )、ペニシリン(100u /
rnl)、およびストレプトマイシン(100u/−)
を添加したHamのF12培地で細胞を発育させた。培
養が約80%まで密集した状態°(confluent
 ) になったら、培地を除き、細胞をリン酸緩衝食塩
液(PBS)で2回洗滌した後、標識培地(1/10規
定濃度のメチオニンまたはグルコースを含有するDul
beccoの改良Eagleの培地)を最終濃度o、o
64i/c7IIとなるまで添加した。355−メチオ
ニン(SJ、204、Amersham Inc 、 
) (50〜75 μci/rnl)または3H−グル
コサミン(100μC4/d)を加え、更に細胞を18
〜20時間発育させた。標識終了後、培地を回収し、細
胞をPBSで2回洗滌し、0.02%のEDTAを含有
するPBSで処理することによって培養皿から除いた。
次いで細胞を、PBS、3% NP−40,0,1%ウ
シ血清アルフルオリド、0.017TIU/rnlのア
ポプロチニンから成る溶菌緩衝液に溶解し、得られた溶
解物を12,000Xfで遠心分離により透明にした。
免疫沈降反応のために、細胞溶解液をPBSで3倍に希
釈し、検液(典型的には180μl)を2〜5μlの抗
血清と混合し、4℃で30分間インキュベートした。免
疫複合体をKessler法(40a)により、固定し
たS 、aureus細胞に吸着させ、12.000X
4で30分間遠心分離して沈澱させた。次に、s 、 
aureus細胞を洗滌緩衝液(PBS。
1%NP−40,0,3%ドデシル硫酸ナトリウム)で
3回洗滌後、免疫複合体を20μlのポリアクリルアミ
ドゲル検体緩衝液(10%グリセロール、5%2−メル
カプトエタノール、o、oi%ブロモフェノールブルー
を含有する6 2.5 mM )、 リス−HC/バッ
ファー、pH6,8)で90℃で3分間溶出した。30
秒間遠心分離後、上清をLaemml iの方法(45
)に従い10%ポリアクリルアミドスラブゲルにかけた
第5A図はfD12細胞系とHS V −1感染細胞で
得られたオートラジオグラフを比較したものである:p
D12細胞溶菌液と正常家兎血清から得た対照免疫沈降
(1列目):HEL細胞で発育・さ・せた野性(天然)
のyDと単クローン性(モノクローナル)抗ダ1)抗体
、55−8(41)との免疫沈降(2列目)、およびA
349細胞と5゛5−5の免疫沈降(3列目);ダD1
2細胞の溶解液からのクローンしたgDと、多クローン
性ti s v−1家兎抗体(1)ako Corp、
 )の免疫沈降(4列目)、および単クローン性抗体5
5−5との免疫沈降(5列月);3H−グルコサミンで
代謝的に標識したgD12細胞からのクローンしたj7
Dと多クローン性家兎抗H8V−1抗体の免疫沈降(6
列目)。
gD12細胞系から、I−I S V −1タンパクに
特異的な(41)、単りローン性抗−9D抗体、55−
5または家兎抗1−isv−1抗体を使用じて、59.
13Qkdの拡散バンドが特異的に沈澱したことが見ら
れる(4および5列目)。この分子量は、ii s v
 −iに感染させたKB細胞(42)から分離されたg
Dに関して報告された値とよく一致する。
同じ単クローン性抗体が、H5V−1に感染させたヒト
細胞系からの類似の、しかし分子量の異なるタンパク質
を沈降させるのが見られる。A349生 ヒト肺癌細胞系から沈降させた生成物は53 kd△ であり(2列目)、ヒト胎児肺細胞系(HF、L)から
沈降させた生成物は55 kdであった(3列目)。以
前の研究(43)で、I−I S V糖タンパク質の分
子量は宿主によって変化し、この相違は糖付加反応の相
違に起因することが示されている。CI′lO細胞で生
産された9Dタンパク質が実際に糖付加されているかど
うかを調べるために、細胞を3H−グルコサミンで代謝
的に標識した。355−メチオニンまたは3H−グルコ
サミンで代謝的に標識した後に、同一分子量のバンドが
沈降したことから(5および6列目)、CHO細胞で生
産されたpi)タンパク質は糖付加されていると結論し
た。
ヒト細胞系A349(ATCCCCL 185)および
HEL299(ATCCCCL 137)を、3.5a
nの組織培養皿で密に発育させ、H5V−1を細胞膜た
り1Qpfuの多重度で感染させた。
ライ卆ス感染細胞はCohenら(44)の記載した方
法と同様の方法で標識した。感染させてから4時間後に
、培地を除去し、細胞を新しい培養液(Dulbecc
oの改良Eagle培地)で1回、更に°リン酸緩衝食
塩液(PBS)で1回洗滌した。1/lO規定濃度のメ
チオニン含有する新しい培地を、35S−メチオ= 7
 G Amersham、 Internat 1on
al )と共に、最終放射活性が培地−当たり75μC
iとなるまで細胞に加えた。細胞を更に20時間発育さ
せ、次にEDTAを含有する(0.02%)PBSで洗
滌処理した細胞を回収した。ウィルス性タンパク質を、
PBS、3%NP−4Q、1%ウシ血清アルブミン、5
×10−5Mフェニルメチルスルホニルフルオリド、詔
よび0.017TIU/−のアポプロチニンから成る溶
菌緩衝液に溶解した。得られた細胞溶解物を小型遠心機
で12,000×ダの回転数で遠沈することにより透明
にした。
免疫沈降反応を行なうため、細胞またはウィルスの溶解
液をリン酸緩衝液で3倍に希釈し、2〜5μlの好適な
抗血清と混合し、4℃で30分間インキュベートした。
抗原−抗体複合物を、固定した10%S 、 aure
us 溶液(Kessler(40a) )、の25μ
jを加えることによって反応培地から除き、12,00
0Xfで30秒間遠心分離して沈澱させた。次に、S 
、aureus細胞を洗滌用緩衝液(PBS、1%NP
−40,0,3%ドデシル硫酸ナトリウム)で3回洗滌
し、細胞を20μlのポリアクリルアミドゲルサンプル
緩衝液(10%グリセロール、5%2−メルカプトエタ
ノール、0.0625Mトリスバッファー(pH6,8
)、0゜01%ブロモフェノールブルー)に懸濁させ、
90℃で3分間インキュベートした。30秒間遠心分離
(1,200(lXg)した後、上清を10%ポリ↑ アクリルアミドスラブゲル(45)にかけた。
クローンしたpDの翻訳後修飾(プロセシング)を更に
調べるために、パルスチェイス実験を行な°ちた。第5
B図は355−メチオニンでパルス標識した種々の時間
後の、FD−12細胞からのクローン化したpDと家兎
抗tisv、−1抗体(Dak。
corp、)との免疫沈降線を示している。第5B図は
、F D 12細胞のパルス標識を示す。これらの研究
では、細胞は10crnの組織培養皿で密集して発育さ
せ、前記と同様にして353−メチオニンで標識される
が、標識化反応は氷上で15分藺行ない、細胞は新しい
培養液で3回洗滌した後、恒温器に戻し、37℃で種々
の時間インキュベートした。冷リン酸緩衝食塩液中で細
胞を洗滌することによって反応を停止させ、前記と同様
にして細胞を溶解した。タンパク質はパルス標識後、次
の時間で免疫沈降させた:1列目、5分後;2列目、1
5分後;3列目、30分後;4列目、60分後:5列目
、120分後。51 kdの分子量を有するpDの前駆
体型は、fD12細胞系から、35S−メチオニンでパ
ルス標識後、5分後から特異的に沈降し、この前駆体は
約60分後により高い分子量型(59kd)の所に追跡
された。これらの検討から、本発明者らは、この翻訳後
エベントのハーフタイムは約45分と推定した。51 
kdバンドと59 kdバンドとの間の前駆体−生成物
の −関係は、ウィルスが生産したgDに関する報告(
14,42,46,47)と非常によく似ており、また
このプロセスの反応速度は(:ohen らの記載(4
2)とよく類似している。ウィルス感染細胞における前
駆体と生成物の分子量の相違は、N−結合および〇−結
合オリゴサツカライドの双方に起因している(48)。
gl〕が細胞表面へ輸送されるかどうか調べるために、
間接免疫螢光実験を行なった。これらの検討では、細胞
膜を透過せしめないような条件下(49)で、固定して
いない細胞を、家兎、マウスおよびヒト抗H3V−1抗
体と反応させた。ダD細胞と成体(親)CHO細胞(1
:1の比)をカバーグラス(2,2x 2.2cm )
に載せ、細胞が約60%密集(confluent )
 するまで発育させた。Hsv−1の抗体を含有するこ
とが判っているヒト血清(50)をリン酸緩衝食塩液(
PBS)で40倍に希釈して、洗滌した細胞にその10
0μjをピペットで滴下し、増湿箱の中で室温で30分
間インキュベートした。細胞をPBSに3回浸漬して、
結合していない抗体を洗い去り、次に20倍希釈′のテ
トラメチルロダミンインチオシアネートー標識ヤギ抗ヒ
トIgG抗体(CappelLaborat□ries
 ) l Q Q μljと更に30分間インキュベー
トした。結合しなかった標識抗体をPBSで洗い去り、
細胞を氷冷した、50%エタノールおよび100%エタ
ノール中で脱水し、顕微鏡のスライドグラス上でグリセ
ロールで再水和した(49)。次に細胞を螢光顕微鏡(
Zeiss )で位相差および螢光光学下に検鏡した。
第4図のAは、gD12およびCHO細胞の位相差光学
的顕微鏡像であり、Bは、Aと同じ細胞を螢光像で把え
たものである。位相差顕微鏡像き螢光顕微鏡像を比較す
ると(第4図)、gI)12細胞は強く標識されている
のに対し、成体(親)CHO細胞は標識抗体とほとんど
または全く結合しなかったことがわかる。H5V抗体に
対してネガティブであることが知られている正常マウス
血清、正常家兎血清、またはヒト血清で行なった対照実
験では、何ら特異的な細胞の標識は検出できなかった。
これらの検d」から、7Dは細胞表面へ輸送されること
が示唆された。細胞膜を透過させ得ることが知られてい
る薬剤(メタノールまたはアセトン)で標識する的に固
定したCHOおよびlil’D細胞での実験では、異な
った標識パターンが得られた。これらの検討で、抗EI
 S V −1抗体によるfD12細胞の強い核周囲標
識が観察されたが、CHO細胞では何ら特異的な標識化
が見られなかった。
gI) 12細胞がヒトのH3V−1およびH8V−2
感染に対し適切な抗原決定基を発現するかどうか決定す
るために、抗H5V−1抗体または抗HS V−2抗体
を有することが判っている個体(50)から得た抗体の
結合性を検討した。代謝的に標識したgD12細胞から
得られた細胞溶解物の放射免疫沈降反応ては、け−歯頚
の抗H5V血 i清で得られた結果に匹敵し得る結果を
得た(第5図)。同様に、ヒト抗H5V−、1血清は、
間接的免゛疫螢光測定法により、特異的なfiDL2細
胞の8R化を示す(第4図)が、成体CHO細胞系を標
識化しなかった。これらから、種々のけつ歯頚の抗H8
V−1および抗H5V−2抗血清、単りロ鳶ン性抗gD
抗体およびヒト抗H8V抗血清によって得られた結果は
、!fD12細胞表面に発現されたiDは、野性の該ウ
ィルスと共通した多くの抗原決定基を有しており、しか
もこれらの決定基の構造は他のH5V−1タンパク質と
の相互反ビトロ(41)およびインビボ(51)でH5
V−1を中和することが知られている事実は、CHO細
胞で生産される9Dが野性のウィルスと共通した中和抗
原決定基を少なくとも1個は有していることを示してい
る。
実施例2 この実施例は、実施例1で得られたyD12細胞を、酵
素免疫測定法(enzyme −1inkedimmu
nosorpton assay : EL I SA
 ) (52)で、gD12細胞と結合した抗−H3V
抗体の結合を定量するための、サンドインチ型イムノア
ッセイに用いる方法に関するものである。
fD12細胞に対する抗H5V抗体の結合を定量的に測
定するために酵素標識イムノソープションアッセイ(e
nzyme−1inked immunosorpti
onassay ) (ELI SA)が開発された(
52) O今回の研究では、96穴のマイクロタイター
組織培養平板を使用し、!D12細胞とCHO細胞を交
互の穴に加え、化学的に固定した。次にH8Vに対する
抗体を有することが判っている種々の抗血清を連続的に
逐次希釈して加え、固定した細胞と反応させた。測定の
終末点て、各穴の吸光度を測定し、正常な結合曲線を作
成した。gD12細胞に対する抗体の特異的な結合は、
gD12細胞で得られた値から成体CHO細胞で得られ
た値を減じることによって決定した。高い力価の血清に
よる特異な結合はi : to、ooo に希釈して検
出することができた。
g l) 12細胞ELI SA測定法を使用して測定
した血清力価を、通常の方法により決定した抗即ち、血
液凝集阻止反応(IHF )または補体結合反応(cp
)でH5Vに対する力価測定を行なったヒト血清(50
)を逐次希釈し、gD12細胞、系または成体CHO細
胞系を含有するマイクロタイター板の孔に加え、抗1i
1D抗体の結合をELISA測定法で調べた。fD12
細胞と、CH・0細胞は96大のマイクロタイター組織
培養平板(Falcon Labware ) の穴に
交互に植え、10%ウシ胎児血清を加えたF12培地(
clBco)中で、密集して発育させた細胞をリン酸緩
衝食塩液(PBS)で3回洗滌し、次に0.0625%
グルタールアルデ七ドを加えたPBSで化学的に固定し
た。細胞は再度PBSで3回洗滌し、所望の時期まで、
1%ウシ血清アルブミン、100mMグリシン、1 r
n M N a N 3 を含有するPBS中で4℃で
貯蔵した。抗pD抗体力価を測定するには、細胞をPB
Sで洗滌し、逐次希釈した抗血清を固定した細胞と室温
で1時間反応させた(最終容量50μ/)。結合しない
抗体を洗い去り、細胞を西洋ワサビペルオキシダーゼ(
Tago Inc、)とカップリングさせたヤギの抗ヒ
トIgG(1:2000希釈)50μlとインキュベー
トした。酵素を結合した抗体を室温で1時間反応させ、
次に細胞をPBSで3回洗滌した。インキュベーション
の後、ペルオキシダーゼの基質1、O−フェニレンジア
ミンを加え(200μl)、更に10分間反応を進行さ
せた。2.5MH2504(50μl)を加えて反応を
停止し、各穴の反応液の吸光度を自動プレートリーディ
ングスペクトロフォトメーター(Titertek )
で測定した。第6図において、白丸および黒丸で表わし
た血清は、128のH5V−1ci”力価、および40
96のH8V−1およびHS V −2のIHF力価を
示している。白の四角および黒の四角で表わした血清は
、8以下のHSカ フ−”0′劇8’J2tTOHS V−””、Igus
 。
V−2IHF力価を示している。A図の黒丸および黒の
四角はfD12細胞との結合を示し、白丸および白の四
角はCHO細胞との結合を示す。8図の黒丸および黒の
四角は、Aにおける値を差引いて算出したfD12細胞
への特異的な結合を示す。第6図から、通常の方法によ
る測定で高い抗H8V力価を示した血清は、ELISA
法でも高い九個が得られるが、一方、低い抗H5V力価
の別の血清ではgD12ELISAで検出し得る結合が
得られないことが判る。
記載した検討から、安定した細胞系列は、゛ヘルペスウ
ィルス感染によって生じる抗体と結合するトランスフェ
クト遺伝子産物を、細胞表面に構成的に発現することが
証明された。
種々の選択マーカーを用いたトランスフェクション(D
NA感染)を行なうことができる。例えば、マウスL細
胞は、通常、変異体dhfr遺伝子を選択マーカーとし
てトランスフェクトされ得る。
pD遺伝子を、その様なマーカーを有する(harbo
ring ) ベクターを介して上記の細胞にトランス
フェクトした。
pD12の様な細胞系を用いることができ、特に、t−
1sv−1およびH3V−2感染症の臨床的な診断に用
いるとよい。診断薬開発の可能性は、クローン細胞系が
出現することに基づいている。
何故ならば、それによって安定で、充分に定義づけられ
た、抗原の再生産源が供給されることになるので、培養
の必要性並びに感染性物質による汚染のおそれがなくな
るからである。細胞基盤の診断系をE L I S A
型で行なうときには、抗体の決定は2時間またはそれ以
内で完了することができ、血清の必要量は50μl以下
である。
実施例3 この実施例は発現された膜−結合タン/s、6り質から
の膜の除去に関するものである。
上記の記載は膜−結合gDタンパク質の生産に関するも
のである。しかしながらFig、2’1%t、て△ 既に論じた様に、H8V−1およびH3V−2のpDタ
ンパク質のアミノ酸配列の分析により、これらの各々は
疎水性/親水性カルボキシ−末端の膜結合領域において
同一であることがわかった。
HS V −1糖タンパク質(yD)の模式図遺伝子配
列から導かれたyD遺伝子配列のヒトロバシー解析(3
1a)から、タンパク質の疎水性領域(陰影部分)およ
び親水性領域(十印)が決定された。膜に局在し、結合
するのに重要であ名と思われる領域だけを示した。機能
的領域は、a)シグナル配列(33)、b)疎水性の膜
透過領域;C)荷電している膜固定領域である。推定さ
れる3ケ所のN一連結糖付加部位はGの文字で示す。発
現プラスミドは、PBR322の細菌性複製起源とアン
ピシリン耐性遺伝子、5V4Q初期(第一)プロモータ
ーの転写コントロール下にあるマウスジヒドロ葉酸レダ
クターゼ遺伝子を暗号化しているcDNA挿入体(63
)、および第2の5V4Q初期プロモーターの転写コン
トロール下にあるyDの最初の300アミノ酸を暗号化
しているHindlll−Hinfl 断片から成る。
この断片のHindn1部位i;!、pD遺伝子のイニ
シエーターメチオニンノ5′−位側へ74 bp に位
置している。5V−49の初期領域ベクターのHind
n1部1位’(361は5V4QプロモーターのGol
dberg−Hognessボックスの3′−位置へ2
50 bp に位置して′いる。Hinfl 部位(K
lenow D N Aポリメラーゼと4デオキシヌク
レオチド−3リン酸で平滑化した)を、B型肝炎ウィル
スの表面抗原遺伝子の3′非翻訳領域のHpa1部位(
361へ連結(リゲーション)する。この方法は先端切
断H5V−2遺伝子を生産するのにも有用である。得ら
れた配列は、yD遺伝子のアミノ酸300のすぐ後に停
止コドン(TAA)を作り出す。先端切断yD遺伝子転
写のための転写停止およびポリアデニル化部位は、B型
肝炎表面坑原遺伝子の3′非翻訳領域(淵により暗号化
されている。
プラスミドp g D trunc 、 d hfr 
は次のようにして組み立てられた。yI)を含有してい
る2、9キロベースのSac 1断片を、Sa(1で切
断したプラスミドpFM3(前述)中でH8V−1ゲノ
ム(前述)からクローンしたBamH1断片から分離し
た。完全なyD遺伝子を含有する1、6 kb Hin
dIll −−BstNl 断片を、Hind III
 −Bs tN 1 で消化したPFM42 (E P
 O特許出願第68693号)へサブクローンした。次
に、このプラスミドをHinflで切断し、Kl en
ow D N Aポリメラーゼと4姻のデオキシヌクレ
オチド−3リン酸で平滑化し、次いでHindIIIで
切断した。先端を切断したyD遺伝子を含有する960
塩基対(bp)のHind m−プラント(平滑化)H
infl断片を分離し、Hind III Hpalで
消化したpEHBa114へ連結した。得られた組み立
て体(pyDcos−trunc )は、その3プライ
ム末端にB型肝炎ウィルスの表面抗原遺伝子を持った先
端切断yD遺伝子を含有していた。先端を切断されたy
D遺伝子を含有する2、 3 k b Hind ll
l −BamH1断片をpy、Dcos−trunc 
から分離した。5V−49由来の初期プロモーターおよ
びpBR322アンピシリン耐性遺伝子および細菌性複
製起源を含有する2、8kb断片をプラスミドpEHB
al 14から分離した。第2の5V−4Q初期プロモ
ーターの転写コントロール下にあるマウスジヒドロ葉酸
レダクターゼCDNAクローンを含有する2、 1 k
 b断片をプラスミドpE348HBVE400D22
(361から分離した。これら3個の断片をT4DNA
IJガーゼで連結し、得られた混合物をE、coli 
細菌株294への導入に使用した。得られたコロニーか
ら得たプラスミドDNAを5ac2てスクリーニングし
、正確に組み立てられたpyDtrunc、dhfr(
第8図)を更にトランスフェクション研究に使用した。
プラスミドpEHBal14は、5V−40−肝炎ウィ
ルスのキメラ遺伝子であるpE342△R1(後述)を
×baIで開裂することにより、一度HBV表面抗原の
暗号化領域において開裂し、引続きこのX baI 部
位の周囲の配列をヌクレアーゼBa131を使用して除
去することにより組み立てた。このプラスミドを合成オ
リゴヌクレオチド5’−AGCTGAA−1”TCの存
在下でライゲートした。これにヨリ、HB V D N
 AにHindIIl制限部位が加わる。
得られたプラスミドを、〜150bpのEcoRl−t
lind III断片についてスクリーニングした。
pEHBa114の配列決定をし、Bindn1部位は
HBsAy開始コドンが標準的に見出される場所のすぐ
上流の位置に存在することが確かめられた。この、よう
に、この組み立てにより、クローンするのに好適な独特
のHind m部位が、高度に発現されるタンパク質(
HBs Ay )の翻訳開始位置に置かれる。タンパク
質を高度に発現するのに必要ななんらかの推定されるシ
グナルが、この5′−リーダ配列上に存在するはずであ
る。
HBV表面抗原を発現するプラスミドpE342(pH
Bs 348−Eとも呼ばれる)は、EPO公報第00
73656号(1983年3月9日)にLerinso
nらにより記載されている(簡単に説明すると、S i
mi anウィルス5v40の起源は、5v4QDNA
をHimd [1で消化し、:lI ンハータ−(AG
CTGAATTC)を加えることによりHindln末
端をEcoBI 末端へ変換することによって分離した
。このDNAをPvuIIで切断し、R■リンカ−を加
えた。次いでECQJで消化した後、起源にまで及ぶ3
48 塩基対(bp)の断片をポリアクリルアミドゲル
電気泳動法および電気溶出法により分離し、pBR32
2にクローンした。HBVをEcoBIおよびByff
lで消化して得られた1986bp断片(Animal
 Virus Genetics、 (Ch、5)Ac
ad、Press、N、Y、(1980)) (これは
HBsAyを暗号化している遺伝子にまで及ぶ)をプラ
スミドp M L (Lu5kyら、Nature、 
293 : 79(1981))のEcoRiとBam
HI部位にクローンすることによって、発現プラスミド
PHBS 342−Eを組み立てた。(pML は、サ
ル細胞におけるプラスミド複製を抑制する配列を欠失し
たpBR322の誘導体である)。次に、得られたプラ
スミド(pRI−Byl )をEcoBIとつなぎ、5
v40の起源領域を表わす348bPの断片をpRI−
Bpl のEcoR1部位へ導入した。起源断片はどち
らの方向からでも挿入できる。この断片は複製起源だけ
ではなく、初期および後期5V4Qプロモータの両方を
暗号化しているので、HBV遺伝子はこの方向によって
どちらかのプロモータのコントロール乍に発現されるこ
とができる(HBsを表わすpHB5−348 Eは初
期プロモーターのコントロール下に発現される)。pE
342は、EcoRIで部分消化し、klenow D
NAポリメラーゼIを使用して切断部位を充填し、プラ
スミドの背後同志を連結(リゲーション)し、pE34
2のSV40起源に先行するEcgRI部位を除くこと
により修飾された。得られたプラスミドはpE342°
△Riと命名した。
得られた配列はyD遺伝子のアミノ酸300のすぐ後に
停止コドン(TAA)を作り出す。先端を切り取ったy
D遺伝子の転写停止部位とポリアデニル化部位は、B型
肝炎ウィルス表面抗原の非翻訳3′領域(ト)によって
暗号化されている。
生成したベクターをdhfr CHO細胞系(ト)へト
ランスフェクション(DNA感染)させ、先端を切り取
ったyDタンパク質を生産し、それを周囲の媒質へ分泌
する好適なりローンyG10.2を選択した。タンパク
質を媒質から抽出し、細胞の免疫原性活性を試験した。
第9図に、細胞内および細胞外の355−メチオニン標
識抽出物の免疫沈降試験の成績を示す。
市販の透析した7cl)のウシ胎児血清(Gibco)
ペニシリン(100u /ml )、およびストレプト
マイシン(100u/mlりを添加したH a mのF
12培地(Gibco) に細胞を発育させた。培養が
約80%に密・集した時に、培地を除去し、細胞をリン
酸緩衝食塩液(PBS)で2回洗滌し、標識培地(1/
10規定濃度のメチオニンを含有するDu Ibecc
mにより改良されたEagle 培地)を最終濃度0.
051nl/dとなるまで加えた。35s−メチオニン
(SJ。
204 、 Amersham Int、)を最終濃度
50〜75u Ci / me となるまで加え、細胞
を18〜20時間発育させた。標識後、培地を回収し、
細胞をPBSで2回洗滌り、、0.02<EDTAを加
エタPBSで処理することにより培養皿から除いた。次
に細胞を、PBS、3%NP−4Q、0.1%ウシ血清
アルフミン、5X10−5M フェニルメチルスルホニ
ルフルオリド、および0.017 TI u/meのア
ポプロチニンから成る細胞溶解緩衝液に溶解し、得られ
た溶解液を12.000Xpで遠心分離することにより
透明にした。免疫沈降反応に使用するため、細胞溶解液
をPBSで3倍に希釈し、検液(、標準的には180μ
I )を2〜5μlの抗血清と混合し、4℃で30分間
インキュベートした。
分泌型のyDを免疫沈降するため、500μlの条件培
地を2μlの抗血清と30分間、4°C゛でインキュベ
ートした。免疫複合体はkesslerの方法(40a
)により固定したS、aureus細胞に吸着させ、1
2.000Xpで30分間遠心分離して沈降させた。次
に、S、aureu9細胞を洗滌緩衝液(PBS、1%
NP−4Q、0.3%ドデシル硫酸ナトリウム)で3回
洗滌し、免疫複合体を20μlのポリアクリルアミドゲ
ルサンプル緩衝液(10%グリセロール、5%2−メル
カフトエタ/ −/l/、0.01%ブロモフェノール
ブルーを含有スる62.5mM )リス=I(cz 緩
衝液(pH6,8’ ) ’) で、90℃で3分間溶
出した。30秒間゛遠心後、Laemmliの方法(4
5)に従い、上清を10%ポリアクリルアミド平板(ス
ラブ)ゲルに掛けた。
A : y D 12細胞系から得た全膜結合型yDの
免疫沈降線。B:2個の別個に誘導した細胞系(1およ
び2)の溶解液から得た先端切断yDの細胞連合型の免
疫沈降線。C:Bに示した2個の細胞系の培養上清から
得られた先端切断yDの免疫沈降線。(−)は、対照家
兎抗血清を示し、(+)は、家兎抗H8V−1抗血清を
示す(Dako Corp)。
図に見られるように、35,000 ダルトンの細胞内
型、および分泌され、明らかに糖付加されている細胞外
2Dタンパク質が明瞭である。
免疫感作に使用する先端切断yDの製造y D 10.
2 細胞を、ポリスチレン製回転組繊培養゛瓶(Cor
ning 25140)で、市販の透析した7%ウシ胎
児血清、50μy/rneのストレプトマイシン、およ
び0.3μyのグルタミンを添加したF12培地中で密
に発育させた。密生後、培地を除き、ウシ胎児血清を含
まない同じ培養液で3回洗滌し、2 mg/ meのf
(epes 緩衝液(血清を含まない培地)を添加した
。細胞を血清を含まぬ培地中で3〜4日発育させ、次に
条件付き培地を回収して、−20℃で貯蔵した。培地を
37′Cで融解し、5orvall GS −3o−タ
ーで20分間500 rpmで遠心した。遠心後、ペレ
ットは破棄し、上清はY、M−5限外濾過膜を備えた限
外濾過装置(Amicon)で濃縮した。得られた標品
を出発物質と比較して約150倍に濃縮したところ、■
l当たり約8■のタンパク質を含有していた。次にこの
標品をリン酸緩衝食塩液(PBS )でよく透析し、そ
れ以上精製することなく免疫感作に使用した。
先端を切断されたタンパク質を診断に適用することには
、それが細胞外の培地中に分泌されたものであるために
、全細胞標品中に存在するものよりもはるかに少ないタ
ンパク質で汚染されているにすぎない、という利点があ
る。
本発明においては、タンパク質の生産に永久細胞系(p
ermanent cell 1ine ) を用いる
点が注目されるであろう。トランスフェクションに際し
、ベクターは細胞系のゲノムに取り込まれ、該細胞系は
細胞溶解を起こすことなくそのタンパク質を生産するこ
とができる。この細胞系は上記の如くタンパク質の連続
的な生産、特に細胞から分泌される様な先端を切断され
た形のタンパク質の連続的な生産に用いることができる
。例えば、先端の切断されたタンパク質を発現する細胞
を、潅流系内に入れ、抗原に富む培地を細胞の周囲から
除き、新らしい培地と置き換えることを連続的に行なう
ことにより、継続的に使用することができる。
ここで用いる特殊な細胞系はdhfrの生産を欠くC1
1O系細胞にdhfrマーカーを含有するベクターをト
ランスフェクトした細胞系である。適当な条件(54)
の下で細胞系をメトトレキセート(Mtx )にさらす
ことにより、dhfrの生産、従って結合したyI)タ
ンパク質の生産が増幅される。
先端を切断されたyD遺伝子のdhfrcHo 細胞へ
のトランスフェクトにより導かれた3つの細胞系を平板
上に並行におき、35S−メチオニンで標識し、免疫沈
殿に付した結果を第2図に示す。図中、第1列および第
2列はメトトレキセートによる選択に先立って独立に単
離した2個の細胞系から調整した500μlの培地から
免疫学的に沈殿させた、分泌yDの量を示すものである
。第3列は1,250 nMのメトトレキセート中での
増殖に基ついて選択した1つの細胞系(9D 10.2
.2 )から調整した等量の培地で免疫学的に沈殿させ
た先端切断yDの量を示すものである。第1〜3列の場
合には、免疫沈殿にウサギ抗−t−tsv−1抗体(D
a ko Corp )を用いた。第4列はlli’D
10.2.2細胞系の500μlの培地から健常なウサ
ギの血清で免疫沈殿させて調整した対照で挑る。
メトトレキセート中での選択の前、並びに後における細
胞系により、培地中に分泌される先端を切断されたgt
Dの相対量を定量するために競合的ELI SA分析を
行なった。膜結合形yDを発現するy−Dに細胞を平板
から取り、96個のくぼみを有する微量力価検定用プレ
ートの表面に、前記の如くゲルタールアルデヒドと共に
固定した。先端の切断されたyDを生産することがわか
っている種々の細胞系から調整した培地を微量検定用プ
レートの横方向に連続的に希釈して配し、一定量(2t
tl)のウサギ抗−H8V−1抗体(Dak。
Co r p )と共に、20℃で1時間インキュベー
トした。各くぼみをPBSで3回洗浄することにより非
結合状態の抗体と可溶性の、先端切断yD−抗体コンプ
レックスとを除いた。次いで固定細胞を、ヤギの抗−ウ
サギIgG と結合した西洋ワサビのペルオキシダーゼ
と20℃で1時間反応させ、pBS で3回洗浄して結
合しなかった抗体を除いた。次いで比色用の基質である
0PD(o−pbenylene diamine )
を各くぼみに加え、結合した西洋ワサビペルオキシダー
ゼ−抗体コンプレックスと15分間反応させた。硫酸を
最終濃度が0、25 Nになる様に加えて反応を終結さ
せた。各くぼみのOPDの吸光度を、自動微量力価検定
プレートスキャナー(Titertek multis
kan )を用いて測定し、希釈曲線をプ・ツトした。
抗−Hlsv−1抗体のCHO親細胞系への結合を、各
希釈物における非特異的な結合を知る目安とした。
各′培養上澄み中の先端切断yDの齢は、各くぼみにお
ける吸光度に反比例する。白丸(○)は、メトトレキセ
ートで増幅する前の先端切断yD分泌細胞によって調整
された培地の存在下における抗H8ψ−1抗体のpDl
 2細胞への結合を表わす。
黒丸(@1)は、250 nMのメトトレキセート中で
の増殖に基づいて選択されたyDlo、2.2細胞によ
って調整された培地の存在下での抗H8V−1抗体のy
D 1o、 2.2への結合を示すものである。
白四角(ロ)は、増幅されていない先端切断yD分泌細
胞から調整した100倍濃縮培地の存在下における抗−
H8V−1抗体のpDl 2細胞への結合を示している
。この工程は、250 nMのMtx 中で増殖可能で
あり、親細胞のpDlo、2゜細胞系よりも約20倍多
量の先端切断2Dを培地に分泌することのできる増殖細
胞系pD10.2.2を生産するyDlo、2細胞系に
関して行なった(第10.11図参照)。
dhfr標識/増幅系は外来性DNAを得、安定的に取
り込むことのできる他の細胞についても用いることがで
きる。
本発明において、膜との結合に関与する疎水性−親水性
カルボキシ末端領域部分を欠(/Aた、先端。
を切断された形の膜結合タンt、aり質を実際に示すこ
とに成功した、ということは他の免疫性膜結合 ・型タ
ンパク質についても同様の結果が期待でき、かくしてウ
ィルス、寄生虫そ−の他の病原性微生物に対するワクチ
ンのより優れた供給源を与え得る、ということを免疫学
的に示唆するものである。
先の実施例において、yDタンパク質のDNAは、制限
部位(制限酵素切断部位)が存在するので、残基(re
sidue) 300の位置で好都合に先端を切断され
た。その結果、第2図の71イドロノくシー図かられか
る様に、カルボキシ末端の疎水性/親水性領域が完全に
除かれた。実際は、それに先行する残基301〜332
領域も除去されているが、このことは該タンパク質の免
疫学的な特性を破壊しないように思われる。従って、こ
のタンパク質、およびおそらく他の免疫学的な膜結合性
タンパク質についても、そのタンパク質が周囲の培地′
に分泌され得る様、膜結合性を除くのに有効である限り
において、その切断程度を所望によりかなり少なくする
ことができる。
実施例4 実施例4はH5V−2yCタンパク質(以前はyFタン
パク質と命名されていた1、)に関する。
細胞、ウィルス、およびDNA分離 H8V−2(G株)を0.1のインプット多重度HEP
2細胞に感染させた後この細胞培養を、10%のウシ胎
児血清および抗生物質を含有するDulbeccoの改
良Eayl培地で3日間、33℃で増殖させた。H5V
−2DNAは、前述のようにプロテイナーゼにで消化し
、C8C1超遠心により分離した(23)。
DN醪詐 制限酵素、DNAポリメラーゼklenow断片、T4
DNAリガーゼ、およびT4ポリヌクレチオドキナーゼ
はBethesda Re5earch Labsから
購入し、提供者の指示に従って使用した。
E(QRlで消化したH8V−2DNAを5呪ポリアク
リルアミドゲルで処理することにより、I−I S V
 −2ゲノムの地図でほぼ0.650の位置に相当する
EcoRl“P”断片を分離した。分離した断片を、E
coRlで消化したpuc9(28)ヘクローンした。
このプラスミドはpuC−RIP と呼ばれた。
次に、pHc−RIPサブクローンを、E(QRl”P
”断片を含有するH5V−2ゲノムの5a(l断片の位
置を突き止めるのに使用した。サザーンブロツテイング
実験(27)によって、H3V−2の4.9kbsac
lフラグメントがEcoRl”P”断片を含有している
ことがわかった。この断片を0.7%アガロースゲルで
分離し、独特の5ac1部位(55)を含有しているp
BR322誘導プラスミドヘクローンした。このプラス
ミドはpBR5a c 1−E”と呼ばれた。更に、p
BR8ac1−“E”の制限酵素分析によりEcoRl
”P”断片と配列相同性を有する2、9kbの5all
断片が証明され、前述と同様にして5allで消化され
たpuC9へサブクローンした。このプラスミドはp 
y C2S a l 2−9と呼ばれた。
クローンしたH5V−2DNAのDNA配列解析DNA
配列の大部分はジデオキシヌクレオチドチェiンターミ
ネーション法を使用して決定した。
種々の断片を複製型のm13 ファージベクター、mp
7、mp8、およびmp9 にサブクローンし、′前述
したようにDNA配列を決定した(29)。幾つかの場
合には、断片を、γ−32P−ATPとT4ポリヌクレ
アーゼを用いてその5′−位を32pで標識し、断片の
DNA配列を化学的分解法を使用して決定した(56)
。DNAおよびタンパク質配列のコンピュータを使用す
る解析は80Mプログラムを用いて実施した(57)。
推定したアミノ酸配列のヒトロバシーは12アミノ酸幅
、1ジヤンプ法を使用して解析した(31a)。
制限エンドヌクレアーゼでI(SV−2DNAを消化し
、プラスミドDNAを1.5%アガロースゲル上で分画
し、標準的な方法でニトロセルロース上にプロット(移
し換え)した。第12図で星印を付した5ac2断片の
一本鎖は、DNAポリメラーゼ1のklenow断片で
充填し、1尋られた平滑末端断片を、T4DNAリガー
ゼを使用して、Smalで消化されたm13m7複製型
(29)に連結(、ライゲーション)した。このライゲ
ーションおよびトランスフェクションにより調製された
ー、il[DNAを、DNAポリメラーゼ■のklen
ow断片を使用し、高い特異的活性(IXIOcpm/
μg)を有する32p−標識一本鎖プローブDNAの合
成の鋳型として使用した。ハイブリダイゼーションは標
準的な方法を使用した(27.58)。
結果 ニング 1−I S V −2のyF遺伝子を分離するのに採ら
れた方針は、この遺伝子がHS V −1y C遺伝子
と共直線的(コリニア−)であるという仮定に基づいて
いた。この仮定は、H8V−1の糖タンtX6り質Cと
抗原的に相関性のある7 5,000ダルトンの糖多ン
パク質yFがH8V−2中に発見されたこと、およびこ
のタンパク質のための遺伝子がHsv−1yc遺伝子と
ほぼ共直線的であると言う最近の知見によって支持され
ていた(22d、59)。
また、H5V−1ycおよびH5V−29Fの双方に結
合する単クローン性抗体が分離されたことは、この二つ
のタンパク質が相互に相同的であるかも知れないことを
更に示唆している(22f)。
従って、HS V −y C遺伝子と共直線的であるH
sv−2ゲノム領域のDNA配列を解析すれば、HS 
V −2yF 遺伝子の配置を突き止めるタンパク質配
列情報の手簡りが得られるであろうと考えられた。
H8V−2ゲノムの600塩基対のE(QRl”P”断
片は〜0.650の位置に存在することがわかった(1
2)。この領域は、H8V−1ゲノムの約0.630〜
0.640に位置するH8V−1yc遺伝子の既知の暗
号化領域(59)とほぼ共直線的である。
コノ断片はH8V−2DNAc7)ECORI消化物か
ら分離され、プラスミドpuc9(28)にクローンさ
れ、そのDNA配列が決定された(29.56)。
得られた配列をHsv−1yc配列と比較すると(59
)、EcoRl“P”断片とt−1sv−1yc暗号化
領域の3′−末端の間に高度の配列相同相性が見られた
。それ故、Hsv−1yc遺伝子と相同性であるHsv
−2遺伝子の残りの部分も十分に含んでいるEcoRl
“P”断片と重複しているH8V−2ゲノムDNAから
、5acl制限工ンドヌクレアーゼ断片を分離するプロ
ーブとして、このEcoRl”P″を使用した。第12
図には、EcoRl”P”断片を含んでおり、DNA配
列解析に使用した2、9kbの5ail断片をH5V−
2ゲノムから分離するのに要した手順を図示した。
列解析 EcoRl”P”断片との配列相同性に基づき、Hsv
−2ゲノムから分離した4、3kbの5a(1@E”断
片を更に消化して、2.9kbの5all断片を得 1
て、これをp 9 C2S a 12.9 と命名した
。第12図は、ジデオキシヌクレオチド配列決定法(2
9)または化学的分解法(56)のいずれかによりDN
A配列解析が行なわれたPf C2Sa I 2.9か
らの断片を示している。更にこの図は、Pf C25a
 l 2.9ノ中のE(QRI”P″断片位置と同時に
、H8V−ンゲノムの〜0.628の位置のBylII
“N” 断片の右側末端に相当するBy111部位の位
置を示している(12)。
更に詳細に述べると、第12図は、HS V−1ycと
共直線的に配置しているH8V−2領域、PyC2S 
a 12.9のクローニングを示している。〜o、61
〜0.66に配置しているH8V−ゲノムの領域は、6
00塩基対のE(oRl”P”断片をプローブとして使
用し、5acl断片(pBR−5ac″E”)とシテク
ローンした。pBR8a c” E ”のサブクローン
、p yC2S a I 2.9 はDNA配列解析に
使用した。
矢印は配列化された領域を表わし、その配列から誘導さ
れた主な47.9アミノ酸のオープンリーディングフレ
ームの位置が図示されている。EcoRl”P” 断片
を略示するE(□R1部位、およびBp12゛N″断片
の右端にあるBy12 部位(地図の〜0.628の位
置)(26)を含む種々の制限部位が示されている。星
(★)印で示しであるSac 2断片は、この領域に出
現する欠失を調べるために行なったサザーンブロツテイ
シー験に使用した(結果参照)。
Sm ; Smal 、Sa ; 5ac2 、Rs:
Rsal、By;By12.Pv;Pvu2 、ttl
 ; EcoRl などの他の部位はDNA配列決定実
験に使用した。
第13図はPyC2Sal 2.9から得られたDNA
配列をt−tsv−1yc領域のDNA配列(59)と
比較して示している。H5V−=lyC領域(H8V−
1)とpyC2S a 12.9から得た配列(H5V
−2)はl−I OMプログラム(57)を用いて比較
した。種々の欠失は配列の重複を最大化するのに使用さ
れたから、わかり易くするためにスペースを含むすべて
の位置に番号を付けた。星印は一致しないヌクレオチド
の上に付けた。H8V−1配列の43位にある下線を引
いた”A”残基は、7CmRNAのほぼ転写開始部位で
ある(59)。”TATA”1、オヨび−TATA”2
it、それぞれHsv−1ycmRNA と730塩基
mRNAの転写コントロール領域と推定される(59.
60)。H5V−1配列の1728の位置に挿入された
T残基は、この領域の配列再決定により発見され(M、
Jackson 、未発表)、それはH’5V−2の主
オープンリープイン、グフレームの停止コドンと相同で
ある1735〜1737の位置にインフェース停止コド
ンを導入するものであることが明らかにされた。第2H
5V−2開始コドンの位置が1975〜1977で゛あ
るように、H8V−1の730塩基mRNA開始コドン
の位置は、2032〜2034に示されている。
再び第13図において、H8V−2の図示された誘導配
列をH5V−1のyC遺伝子領域のDNA配列(59)
と比較すると、これら二つの断片間の全体的な配列相同
性は約68%であった。然しなから配列のある一定の領
域を見ると、配列相同性の程度は他に比較してはるかに
高いか、または低かった。例えば、H8V−1とH8V
−2の0〜570位の配列は僅かに51efDの相同性
しか示さないが、570−’1740位の領域は、遥か
に高い配列相同性を示した(80呪)。もう一つの相同
性の高い領域(70%)は二つの配列の終りの1975
位〜2419位に見出された。ヌクレオチド配列の変化
に加えて、二つのゲノムを相互に比較すると、種々の欠
失または挿入が見られた。最も顕著なのはHS V −
l yC配列の346〜426の位置に見られる81塩
基対の領域が、H8V−2ゲノムでは失われていること
であった。この全体的な配列比較から、ここに配列決定
を行なったH8V−1pc領域とHS V、 −2領域
との間には高度の配列相同性があることが示された。
Fr1nkら(59)は、H5V−1ycを暗号化して
いる2、520塩基mRNAの5′−末端が、第13図
の43位の下線を引いたA残基にマツプ(配置)するこ
とを発見した。更に、彼らは、この残基の約22塩基対
(5′)にATに富んだ“TATA”ボックス(60)
を指摘している。第13図に示した二つの配列を比較す
ると、H3V−1とH8V−2の配列は共にこの領域に
同一の配列、CGGGTATAAAを含んでいることを
示している。この配列は、これまで決定された多くのH
8V−1およびHS V二2配列中の“TATA”ボッ
クス領域に存在することが見い出されている先のWhi
tton らの報告(61)の配列と一致する。この保
存配列に続いて、両ウィルスゲノムともGに富んだ領域
がある。この推定上の転写コントロール領域のほかに、
第2のTATA”ボックスが第13図の二つの配列の1
845〜1849の位置に見出された。この第2の” 
TATA”ボックスはH5V−1ゲノ゛ムにおいて73
0塩基mRNA の転写をコントロールするものと推定
されている(59)。H8V−1とH5v−2は共にこ
の配列を含んでおり、それは第一のT A T A”ボ
ックスの前にあるCGGG配列と類似したCGGGCG
配列を含むGCに富んだフランキンク配列に囲まれてい
る。史に両ゲノムとも、この第2の” TATA”ボッ
クスの3′にオープンリーディングフレームを暗号化し
ており、これについては後に論じる。
前述した81塩基対の欠失がH5V−2ゲノムに実際に
見出されるのか、或いはクローニングまたは配列決定の
実験中に起こる人為的なものなのかどうかを決定するた
めに、HS V −2ゲノムDNAおよびクローンした
H3V−2DNAのサザーンブロツテイング解析を実施
した。失われた81塩基対の領域にまたがる5ac2断
片(第12図の断片参照)から32p−標識プローブを
調製した。もしH8V−2ゲノムDNAが81塩基対の
領域を欠失しているならば、この領域にまたがるSma
l−Byl 断片は576塩基対となり、Sma1断片
は662塩基となり、5ac2断片は195塩基対とな
るであろう。
第14図は、H8V−2ゲノムDNAとPiii”2S
a12.9DNAのサザーンブロツテイング解析を示す
。第13図に示したH5V−2配列中、脱落している8
1塩基対領域にまたがる領域(H8V−2の346〜4
26の位置)を、欠失領域に重なり合う第12図の星印
で示した5ac2 断片を使用して解析した。1〜3列
はH8V−2ゲノムDNAの制限消化物であり、4〜6
列はpyc2Sa12.9の制限酵素消化物である。消
化されたDNAは1.5%アガロースゲルで電気泳動し
、変性”し、ニトロセルロースにプロットし、32p 
g識5ac2断片でプローブした。(矢印は、ファージ
λDNAの564塩基対のBindlI[断片の位置を
示す)。1列および6列目; Smal +Byl 2
:2列および5列目; Smal : 3列および4列
目;’5ac2 。
第14図に示された結果から、予測した制限部位がH3
V−2ゲノムDNAおよびクローンしたH S V −
2D N Aの双方において、81塩基対を欠失してい
る領域を囲んでいることが明らかになった。更に、H3
V−2ゲノム断片およびクローンした断片は正確に伴移
動(コマイブレート)シており、欠失がクローニングま
たは配列決定における手技によって人為的に起こったも
のでないことがわかった。
H5V−2の2.9kbSall 断片に含まれティる
潜在的暗号化配列を解析し、第13図に示したH5V−
2配列の199〜201の位置に暗号化されているメチ
オニンから始まり、この図のH8V−2配列の1735
〜1737 の位置のTAA停止コリこ終る479個の
アミノ酸から成るオープンリーディングフレームを明ら
かにした。第13図から判るように、t−1sv−1p
cタンパク質とHsv−2オープンリーデイングフレー
ムは、共に二つの配列の、” TATA″ボックス相同
に対してほぼ同じ位置から開始する。更に、最初この領
域に存在するH8V−2オープンリーデイングフレーム
はtisv−1yc遺伝子の前の12コドンで終ると考
えられていたがH8V−IF株のyC遺伝子配列のカル
ボキシル末端領域の配列を再決定することにより(M 
、 Jackson、未発表)、Fr1nkら(59)
+こよって報告された配列は1727の位置の後のチミ
ジンヌクレオチドを見落としていたこと、およびこの残
基を挿入すると、翻訳したt−1sv−1ycタンパク
質はH5V−2オープア、−アイアゲ7L/−4□、所
、第□3゜。 11735〜1737)で終了する翻訳
されたH5V−1yC蛋白質となることが明らかになっ
た。このよう°にして、種々の欠失および挿入を考慮す
ると、第13図に示したように、H5V−1yc遺伝子
とH8V−2のオープンリーディングフレームは非常に
高度の重なりを示す。
、第15図は、H8V−2大−オープンリーディングフ
レームの翻訳と、Hsv−1ycアミノ酸配列との比較
を示す。アミノ酸は1文字略号法を使用して表わした。
1−isv−1ycは1−is゛v−1pc配列を意味
し、H8V−2yFはH8V−2オ一プンリーデイング
フレーム配列を意味する。
タンパク質は80Mプログラムを使用して比較し、間隙
の場所は、所望により相同体を最大化して挿入した。相
同でないアミノ酸の上に星印を付した。
N−結合糖タンパク質と推定される部位(NXS、4ま
たはNXT)(62)には陰影を付け、システィン残基
(c) は枠で囲んだ。空間部分(スペース)を除き、
アミノ酸だけに番号を付けた。図15Bは、2番目のH
5V−2オープンリーデイングフレームの翻訳およびH
8V−1730塩基mRNAタンパク質との比較を示す
。7300RFH8V−2は、第13図に示したH8V
−2配列の1975〜2406 の位置から誘導された
第2のH8V−2オープンリーデイングフレームの不完
全アミノ酸配列である。73Q ORF H5V−1は
、H3V−1の730塩基mRNA(59)によって暗
号化されたタンパク質へ誘導するアミノ酸配列である。
第4A図および第4B図のいずれにおいても、電荷に関
して保守(コンサーブ)されているアミノ酸変化には(
c)印を、電荷に関して保守(コンサーブ)されていな
い変化には(N)印を付けた。
第15図には、H8V−1@C遺伝子と479アミノ酸
H8V−2オ一プンリーデイングフレーム間の高度の配
列相同性を図示している。最初の19個のアミ、ノ酸は
、電荷に関してすべて保守的(コンサーバテイブ)であ
る最初の25個のアミノ酸の変化を伴ない、約80%の
配列相同性を含んでいる。Hsv−1pcの124番目
の残基(i−I S V −2配列の900番目残基)
から両タンパク質の末端まででは、電荷に関して保守的
(コンサーバテイブ)である75%のアミノ酸変化を伴
°なう約74%の配列相同性がある。N一連結糖付加が
推定される5ケ所の部位(NXSまたはNXT(62)
 )は、両タンパク質問で保守(コンサーブ)され、7
個のシスティン残基はすべてC末端に対し枇同的な位置
に局在している。タンパク質の力・ルボキシル末端基の
3/4における全般的な配列の[F4 (コンサーベー
ション)に加えて、2゜残基の長さにわたる大きい領域
のアミノ酸配列の+X発的な相同性もある(即ち、HS
 V −1の385〜405の位置の配列(!l:H8
V−2の352〜372の位置の配列)。この配列の比
較からH5V−2ゲノムのこの領域のオープンリーディ
ングフレームは、t−1sv−1yc と相同なタンパ
ク質を暗号化されていると結論して良い。
この領域に暗号化されているH3V−2タンパク質はH
5V−1yc配列と著しい配列相同性を示しているが、
一方、二つの配列間には数ケ所の注目すべき差異がある
。最も際立った差異は、H8V−1yc配列における5
0〜76残基から見出される27個のアミノ酸がH5V
−2配列に欠失している(第15図)ことであり、これ
は先に記述した81塩基対の欠失に対応する。この大き
い欠失のほかに、面配列には1個または2個のアミノ酸
から成る短かい欠失が見られる。これらの欠失のすべて
はタンパク質のアミン末端領域に見出される。これらの
欠失のほかに、H8V−1yc配列の29〜123残基
の間(H5V−2配列の31〜90残基)に頻発するタ
ンパク質のアミノ末端領域には多くのアミノ酸の変異が
ある。
この領域ではアミノ酸の30%だけが相同性であり、こ
の相同の多くは保守(コンサーブ)されたプロリン残基
に起因している。この領域に見出されるアミノ酸置換の
43%は電荷に関して非保守的(ノンコンサーバテイブ
)である。そのような多数の変異を示す唯一の他の領域
はカルボキシル末端−疎水性領域(H5V−1配列の4
76〜496残基およびH8V−2配列の443〜46
3残基)であり、そこではタンパク質の55%が相同性
であるが、すべての変化が保守(コンサーブ)され、荷
電されず、疎水性のアミノ酸であり、ますこ該タンパク
質のカルボキシル末端では配列の僅h)25%だけが相
同であるが、全般的なアミノ酸の構成は相似している(
H5V−1の500〜512残基オヨびH8V−2(7
)467〜47c+残基)。
二Qのタンパク質問には5ケ所のN−結合糖付加推定部
位が保守(コンサーブ)されているが、一方H5V−y
C配列ハ1(SV−2配列より2ケ所含んでいる部位が
多い(総計9ニア)。H′5v−1yc配列には、H5
V−2部位からは欠失している27個のアミノ酸中に2
ケ所のN−結合糖付加部位と、第15図の109〜11
2残基間に1対の重複している部位が含まれている。H
8V−2配列はH5V−1配列には見られない2ケ所の
N−結合糖付加部位を含んでおり、その1個はアミノ末
端領域の近くにある。
H5V−1配列とHS V −2配列間に起こり得る構
造上の相同性を一層充分に吟味するために、ヒトロバシ
ー解析を実施した(31a)。第6図に、H5v−1y
Cタンパク質とH8■−2主−オープンリーディングタ
ンパク質のヒトロバシー解析を図示する。各タンパク質
のヒドロノドシーはI(oppおよびWoods (3
1a )のプログラムを使用して測定した。中央線より
上方は疎水性領域、中央線より下方は親水性領域である
。12個ずつのアミノ酸を解析し、その平均ヒトロバシ
ー値を計算した。
アスパラギン一連結線付加推定部位(62)を(○)印
で示した。yC−1:H5V−1yc タンパク質ヒド
ロノドシー。yC−2(y−F) : I(SV−2主
−、t−フンリーディングフレームヒトロバシー。
両タンパク質が、アミノ酸配列の親水性と疎水性の性質
に基づいた極度の構造上の相同性を示すことを第16図
に示す。各図において、N−末端疎水性領域の後には親
水性のアミノ酸鎖が続いており、それぞれ総計9個のう
ち6個(H8V −1)または総計7個のうち3個(H
8V−2)のN一連結線付加推定部位を含んでいること
を示している。この親水性領域に続くピークと谷は、最
後のN−結合糖付加部位を含む親水性領域を含めて両タ
ンパク質とも非常に相似している。両タンパク質のカル
ボキシル末端領域は非常に疎水性の20残基領域を示し
、その後にカルボキシル末端領域が続いている。H5V
−1yeにだけ見出される27個の近接するアミノ酸は
50〜76残基間に比較的親水性の領域を暗号化されて
いるようであるぐ第16図)。以上結論すると、この解
析によってH5v−1ycとH5v−2タンパク質の両
者のヒドロノぎシー像は非常に相似1ており、これらタ
ンパク質の最低に保守(コンサーブ)されたアミノ末端
面域は高度に糖付加を受ける電位を有する親水性領域に
見出されることが明らかにされた。
解析 第2図に示したH S V −2配列の最終431塩基
対(1975〜2406 残基)の翻訳によって105
アミノ酸から成る第2オープンリーデイングフレームが
明らかに成った。ここに報告する配列情報は、H8V−
2第2オープンリーデングフレームの全部を十分に把握
しているわけではないが、この配列をFr1nkら(1
o)が報告したH5V−1の730塩基mRNA によ
り暗号化されたオープンリーディングフレームと比較す
ると、この場合もまた高度の相同性を示している。第4
B図で明らかなように、二つの配列は重なり合う領域で
は75%の配列相同性を示し、またそのアミノ酸変異の
約90%は電荷に関して保守的(コンサーバテイブ)で
ある。二つの配列の主な差異は、H8V−2に見られる
19アミノ酸N−末端領域がH8V−1配列には見出さ
れない点である。従ってこの領域に暗号化されている機
能は不明であるが、H5V−1とH8V−1から得られ
るタンパク質はかなりの配列相同性を示している。
考察 上記の結果は、H5V−2ゲノムが共直線的に配置して
いるH5V−1糖タンパク質Cの同族体を暗号化されて
いることを証明している。ここに見出された配列の共直
線性は、H’5V−1の730 1塩基対mRNAの同
族体(1o)を明らかに暗号化されているH8V−2の
主−オープンリーデングフレームの3′ 配列の発見に
よって強化される。
)ISV−27F遺伝子ノll前の地図作成(33)は
、ここに記載した数ケ所の潜在性のN−結合糖負荷部位
と、明らかなアミノ末端シグナル配列(5)、および推
定カルボキシル末端膜透過領域(28)を包含するH8
V−2ゲノムの主・オープンリーディングフレームの性
質の双方によって、ここに記載したH8V−2タンパク
質は糖タンパク質yFであると結論される。更に、翻訳
されたH′S V −2タンパク質の大きさく〜52.
000ダルトン)は、エンドグリコシダーゼHで処理し
たH8V−21Fの天然の大きさとして報告されている
値(54,000ダルトン)と近似している。最後に、
広範囲にわたるアミノ酸配列の相同性と、数ケ所の潜在
性N−結合糖付加部位および7個のシスティン残基すベ
テノコ〜−ベーション(保存性)はH5V−1ycとH
8V−2yF間の構造的和動性を示している。
これらの結果は、H8V−29F 、!:H8V−1y
Cは主として型特異性であるが、それらは型共通性の決
定基を有していることを証明した以前の成績(17,2
2d、22f、43)を説明することを助ける。2,3
の以前の研究(17,18゜43)で、これらのタンパ
ク質が型特異性抗体を優勢に誘導することを証明してい
るので、大部分のタンパク質抗原領域が推定疎水性シグ
ナル配列に続く、より分岐したN−末端配列の中に見出
されるのは理屈にあっている。分岐領域の潜在性のN−
結合糖負荷部位の高い含量と共に、その親水性の性質(
62)から、これらの領域がタンパク質表面に位置する
ことが示唆される。これらの分岐配列がタンパク質の外
側へ暴露していることは、これらの分岐抗原決定基(エ
ピトープ)に対する型特異性抗体の生成に対する役割り
を果しているのかも知れない。然し、f?Cと1Fの間
で保守(コンサーブ)されている親水性領域がタンパク
質の外側へ暴露することができ、1例において糖付加さ
れている(t−tsv−1ycの363〜366残基お
よびH8V−2yFの330〜332残基)ことがあり
得るので、型共通性抗体もタンパク質の3/4 のより
高度に保守(コンサーブ)されているカルボキシル末端
によって生成される可能性がある。このように、1−t
sv−1yc とHS V−2pFは型特異性および型
共通性決定基の双方を共有しているが、型特異性決定基
の方がより抗原性でへるようである。
ycとyvの型特異性および型共通決定基の説明は知ら
れていないが、タンパク質には少なくとも二つの機能、
即ち、その一つは両ウィルスの生存率に重要である型共
通性領域、またはその一つは各ウィルスの型に特異的で
ある型特異性領域である。yCおよびyFの機能は現在
のところ不明であり、生存し得るyCマイナスのH8V
−1突然変異株がインビトロで分離されているが(65
)、ヒト宿主のインビボ感染期間および潜伏確立期間に
おいて、yCまたは2Fのいずれが必要不可欠であるの
かは明らかでない。Hsv−1およびH8V−2の間で
、感染部位の偏好性と毒性の強さを含む生物学的な差異
の少なくとも幾つかはgiCとpFのアミノ末端領域間
の著しい構造的差異に由来するであろうことは考えられ
る。例えこれらタンパク質の機能的な知識が全くなくて
も、異なつた選択圧がyCおよびy−Fの分岐領域と保
守(コンサーブ)領域に作用するに違いないと結論して
も良かろう。
)1sV−1およびH8V−2のglD遺伝子の配列に
関する以前の比較(58)で、アミノ末端シグナル配列
(63)とカルボキシル末端膜透過領域(64)は置換
アミノ酸が疎水性である限り多数の突然変異に耐容し得
ることを証明した。yCおよびyFの配列比較により、
ycの479〜496残基とyFの443〜463残基
からカルボキシル末端、推定膜透過領域(64)で同様
の知見が示された。この領域における多くの非対応性疎
水性置換体は、yDの場合のように、脂溶性であるアミ
ノ酸ならばこの領域に耐容できることが示唆される。然
しなから、gIDとは対照的にyCとyFのアミノ末端
シグナル配列は最初の19残基で高度に相同である。こ
のようにこの領域は、糖タン守(コンサーブ)された機
能を持つか(5)、或いは保守されねばならないゲノム
のこの領域に、重複する遺伝子または他の機能的な配列
がある(66)かである。
完全な比較をするにはH8V−2配列が不充分であるが
、HS V −1yc mRNA転写開始への5′領域
は、H5V−1およびH8V−2ゲノムの双方とも同じ
CGGGTATAA配列を示す。更に、面配列とも、そ
れに続いて転写開始の直前のGに富んだ領域がある。こ
のように、tisv−1およびH5V−2のyD遺伝子
で以前に発見されたように、二つのウィルス型間の上流
配列に相同性が存在しており、このことはこれらの領域
がこれら遺伝子の転写調節に関与している可能性を示唆
している。両ウィルスゲノムに見出され、多分730塩
基mRNAの転写をコントロールしていると思われる(
59,60)”TA’rA”ボックス相同性も、H5V
−1とH8V−2における比較的高度な配列相同性を示
しているのは興味深い。第13図に示したように、この
TATA”ボックスの前にあるCGに富んだ配列が来る
が、これは第一のT A T A“領域の前にある配列
と相似しているが、全く同一ではなく、それらの後にい
ずれも〜80%の配列相同性を示す14塩基対の領域が
続く。全般的な配列相同性は〜75幅であるのに対し、
この領域を囲む全領域の相同性は僅かに33塩基対であ
る。もしこの領域が730塩基m RNAの転写調節に
関与するのならば、転写調節因子による認識には比較的
短かい配列で充分であるようである。
結論として、これらの結果はHsv−17cおよびi■
S V −2yF糖タンパク質が高度にホモローガスな
関係にあり、それらが型−共通性並びに型−特異性領域
を暗号化していることを証明するものである、といえる
。また、これらの2種のタンパク質はまさに有意な配列
の相同性を示し、しかもマツプ上で共直線性を有するよ
うに思えるので、l−l5V−2pF を[(SV−2
9CまたはyC−2と改名することについてのZezu
lakと5pear(22d) の提案を支持するもの
である。さらに、ここで報告した配列に関するデーター
は、2C−1およびyc−2タンパク質を、これら2種
のりンパク質問の種々の型特異性領域をインビトロで相
互に変換し、得られたキメラ配列を哺乳類細胞内で発現
させる(67)、あるいはこれらの領域をウィルスに再
渡取り込ませる(68)ことにより、7cm1およびy
c−2タンパク質を機能的に分析する方法を開示するも
のである。
クローンされたyc−2糖タンパク質顛はミ実施例1で
述べたyDの発現と同様にして発現せしめることができ
る。yc−1に対して型特異性である配列を有するが、
yc−1およびyc−2に対して型共通性の配列は除外
されているようなyc−2のフラグメントが、H8V−
2からH8V−1を区別するための診断薬として極めて
有用である。
以下の参考図書、および本明細書中に、その都度文字お
よび数字でそれぞれ付加的に引用した参考文献を参照と
して示した。
8、 Rose、 et al、、 Ce1l 30.
753 (1982)。
11、 Norri Id、 Curr、 Top、M
icrobiol Immunol、 90,67 (
1980)、 ’12、 Roizman、 Ce11
16.481 (1979)。
15、 Eberle、 et al、、 J、Vir
ol、 36.665 (1980)。
22f、Zweig、 et al、、 J、Viro
l、 47.185 (1983)。
27、 S outhern、 J、 Mo1.Bio
l、 98.503 (1975)。
2B、 Vieira、 et at、、Gene 1
9.259 (1982)。
Maryland、 p、 311゜ 32、Watson、 et al、、 Nucl、A
c1d、 Res、 11.1507.(1983)。
40、 Graham、 et al、、 Virol
、 52.456. (1973)。
および55−5は、DrlMartin Zweig 
of theLaboratory of Mo1ec
ular Oncology、 NationalCa
ncer In5titute、 Frederick
、 Maryland 217011こより提供された
42;’ Cohen、 et al、、 J、 Vi
rol、 36.429 (1980)。
43、 Pereira、 et al、、 Proc
、 Natl、 Acad、Sci、 (USA)78
、5202 (1981)。
44、 Cohen、 et al、、J、 Viro
l、 27.172 (1978)。
45、 Laemmli 、 Nature 227.
680 (1970)。
46、 Honess、 et al、、 J、 Vi
rol、 16.1308 (1975)。
47、5pear、 J、 Virol、 17.99
1 (1976)。
−2に対して力価測定を行なったヒトヘルペス血清は、
Dr、 John A、Stewart of the
 Centers for DiseaseContr
ol 、 At1anta、 Georgiaから提供
された。
51、 Rector、 et al、、 Infec
t、 and I+nmun、 38.168(198
2) 。
Press、 N、Y、、 1980)、 PP、 3
76−377゜53、1’1ers、 et al、、
 Nature 273.113 (1978); G
luzman。
Ce1l 23.275 (1981)。
and 5tructure、 Vol、 5. Su
pplement 2. NationalBioch
emical Re5earch Foundatio
n、 SilverSpring、 Maryland
、 p、 311 (1976)。
58、 La5ky、 et al、、 DNA、印刷
中 (1984) 。
59、 Fr1nk、 et al、、 J、 Vir
ol、 45.634 (1983)。
60、 Mcknight、 et al、、 5ci
ence 217.316 (1982)。
61、 Wbitton、 et al、、 Nucl
 、 Ac1ds Res、 18.6271(198
3)。
62、 Hgbbard、 et al、、 Ann、
 ReV、 Biocbem、 50゜555 (19
81)。
63、Blobel、 Proc、 Natl、 Ac
ad、S(i、USA 77゜1491 (1980)
65、 Ca5sai、 et al、、 Inter
virology 6.212 (1975)。
【図面の簡単な説明】
第1図はHS V −1yo遺伝子およびH5V−22
D遺伝、およびその周囲の非翻訳領域のDNA配列、並
びに推宇的に決定したアミノ酸配列を比較して示した模
式図である。第2図はH5V−1yDタンパク質および
HS V −2yDタンパク質のヒトロバシー解析の結
果を示すグラフである。 第3図は膜結合型のH5V−1糖タンパク質りを発現す
るためのプラスミドpyD −dhfrの組立て工程を
示す模式図である。第4図は、ヒトのH5Vに対する抗
体で標識した”D12細胞の位相差顕微鏡図(A)、お
よび同一細胞の螢光顕微鏡図(B)である。第5図Aは
yD12細胞系からクローン化したyD、およびH5V
−1に感染したヒトの細胞に由来する天然のyDに関す
る放射性免疫沈降を示すグラフであり、第5図Bは2D
02細胞からクローン化されたyDの免疫沈降線を、パ
ルス標識法でその結果を示したグラフである。第6図は
ヒト抗H8V抗体の、”D12細胞、並びにその親細胞
であるCHO細胞系との結合状態を示すグラフであって
横軸に血清希釈度の逆数、縦軸に492nmにおける吸
光度を示す。第7図はH5V−12Dタンハク質の模式
図であって、そのシグナル配列および膜結合領域をも示
す模式図である。第8図はH5V−14Dタンパク質を
分泌形として発現せしめる、プラスミドp7D tru
nc−dhfrの組立て工程を示す模式図である。第9
図はyD1o2細胞系の、細胞内および細胞外からの抽
出物の放射免疫沈降線を示すグラフである。第10図は
yDlo、2細胞系の増幅前および増幅後の免疫沈殿の
結果を示すグラフである。第11図はMtx によって
達成された2D□。、2細胞系の増幅度を示すグラフで
ある。第12図はp y C2S a l 2−9フラ
グメントのI) N A配列分析の結果を示す模式図で
ある。 第13図はPPC25a 12.9 (H8V−2)か
う導カレたDNA配列を、H5V−1pc領域のDNA
配列との比較において示した模式図である。第14図は
、H8V−2ゲ/ムDNAおよびPyC2Sa12.9
−DNA のサザーンブ・四ツティング法による解析結
果を示すグラフである。第15図は、H8V−2のラー
ジオープンリーディングフレームを翻訳した配列を、H
5V−1ycアミノ酸配列どの比較において示した模式
図である。第16図はH8v −1ycタンパク質とH
5V−2メジヤーオープンリーデイングフレームタンパ
ク質のヒトロバシー解析の結果を示すグラフである。 特許出願人 ジエネンテク 、 インコーポレイテッド
代理人 弁理士 青 山 葆ほか1名 DI2 1 2 1 2 図面の浄書(内容に変更なし) 1234 ★ ☆ ☆★★☆★☆★★☆☆☆☆★★★★☆ NCNCCN N CNCN CCNCRLYSVVG
PLGRQRLIIEELTLETQGMYYWVWG
R★★★★☆★責*嚢★★★★★− ★ ★ ★ ☆ ★ ★ ★★ 責★ )ISV−1730bp ORF 131 YYPR5
PGGFVQFVTS13 CCCCCCCCCC ☆★★★★ ☆ ☆ ★ ☆ ★ ★☆☆★☆RPPP
ARARVPAVAWIGVGAIVGAFALVAA
LVLVP−−一−MRARLPAAAWVGVGTI
IGGVVIIAALVLVPccc ★ ★★ ☆ RNALGLP 第1頁の続き ■Int、C1,’ 識別記号 庁内整理番号優先権主
張 01984*3月910米国(U S)[相]田7
763手続補正書(ヵ、) 昭和60年 2月26日 1事件の表示 昭和59年特許願第 183622 万3補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 アメリカ合衆国カリ7オルニア94080、サウ
ス・サン・7ランシスコ、ポイント・サン・ブルーフ・
ブールバード460番 名称 ジェネンテク、インコーボレイテッド4、代理人 7、m?正の内容 イ)図面の簡単な説明の欄の補正 1)117頁下4行、「鏡図(A)、・・・(B)」を
1−鏡写真の模写図(A)、および同一細胞の蛍光顕微
鏡写真の模写図(B)」と訂正。 2)118頁1行、「示ずグラフJを1−撮影した写真
の模写図」と訂正。 3)118頁3行、「議決て ・・・・グラフ1を[議
決で示した状態を撮影した写真の模写図−1と訂正。 4)118頁14行、「示ずグラフ」を1−撮影した写
真の模写図」と訂正。 5)118頁IG行、1−示すグラフJを1撮影した写
真の模写図1と言]正。 〔1)製画を用いて適正な用紙に鮮明に描いた第4.5
.9.10.14図を提出する。1 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、相補的な抗体と特異的に結合し得る抗原決定基をも
    ったポリペプチドであって、該ポリペプチドを生産する
    ことができる、安定で連続的な組換え細胞系の膜に機能
    的に連合している膜−結合ポリペプチドを含有する診断
    用産物。 2、該ポリペプチドが単純庖疹ウィルスの特異抗体と結
    合し得るものである第1項に記載の診断用産物。 3、該ポリペプチドが単純庖疹ウィルス1型または2型
    の糖タンパク質りであって、単純庖疹ウィルス1型およ
    び/または2型の抗体と結合することができるものであ
    る第2項に記載の診断用産物。 4、該ポリペプチドが単純庖疹ウィルス1型または2型
    の糖タンパク質Cである第2項に記載の診断用産物。 5、該ポリペプチドが単純庖疹ウィルス2型の糖タンパ
    ク質Cの7ラグメントを含有し、単純庖疹ウィルス1型
    または2型と結合することができるものである第4項に
    記載の診断用産物。 6、該ポリペプチドが単純庖疹ウィルス2型と結合でき
    るが単純庖疹ウィルス1型とは結合し得ない糖タンパク
    質Cフラグメントを含有するものである第4項に記載の
    診断用産物。 7、固相表面に結合したものである第1項に記載の診断
    用産物。 8、標識に結合したものである第1項に記載の診断用産
    物。 9、該標識が酵素である第1項に記載の診断用産物。 10、該組換え細胞が哺乳類の細胞である第1項に記載
    の診断用産物。 11、該相補的抗体と特異的に結合することができる標
    識した抗−抗体と共に、診断試験用のキット中に含まれ
    ているものである第1項〜第10項のいずれかに記載の
    診断用産物。 12、該診断試験用キット中に、標識化されていない相
    補的な抗体と共に含まれているものである第10項に記
    載の診断用産物。 13、診断試験用キット中に、標識された相補的な抗体
    と共に含まれているものである第1項〜第9項のいずれ
    かに記載の診断用産物。 14、(a)安定かつ連続的な組換え細胞系で生産され
    、相補的な抗体と特異的に結合すること゛のできる抗原
    決定基を有する膜−結合ポリペプチドを含有する診断用
    産物;および (b)第2の成分として該相補的な抗体、または該相補
    的な抗体と特異的に結合することのできる抗−抗体のい
    ずれか、 を含有する診断試験用キット。 15、該診断用産物が固相表面に結合したものである第
    14項に記載の診断試験用キット。 16、該診断用産物が標識と結合したものである第14
    項に記載の診断試験用キット。 17、第2の成分が該相補的抗体と特異的に結合するこ
    とができる、標識された抗−抗体からなるものである第
    14項に記載の診断試験用キット。 18、標識されていない相補的抗体をも含むものである
    第17項に記載の診断試験用キット。 19、第2の成分が相補的な抗体からなるものである第
    14項に記載の診断試験用キット。 邪2診断用産物が、膜結合領域を失うことによって膜か
    ら遊離した、先端の切断された、膜を含まないポリペプ
    チド誘導体である第14項に記載の診断試験用キット。 21、先端を切断されたポリペプチドが、該ポリペプチ
    ドを生産し得る組換え真菌性宿主細胞系から分泌されて
    生成されたものである第20項に記載の診断試験用キッ
    ト。 η1診断用産物が1、安定かつ連続的な組換え細胞内で
    該細胞の膜と機能的に連合した状態で生成させた後、該
    層から遊離させて得た該ポリペプチドの膜遊離型誘導体
    である第14項に記載の診断試験用キット。 n1診断用産物が単純庖疹ウィルス1型または2型の糖
    タンパク質からなるものである第14項”に記載の診断
    試験用キット。 24、該糖タンパク質が単純庖疹ウィルス1型または2
    型のいずれか一方と結合することができるが、それらの
    両方とは結合し得ないものである第253項に記載の診
    断試験用キット。 5、該糖タンパク質がgDである第23項に記載の診断
    試験用キット。 部、該診断用産物が単純庖疹ウィルス1゛型または2型
    の糖タンパク質Cからなるものである第23項に記載の
    診断試験用キット。 n、該糖タンパク質Cが単純庖疹ウィルス2型の糖タン
    パク質Cである第26項に記載の診断試験用キット。 あ、該ポリペプチドが単純性庖疹ウィルス2型と結合す
    ることができるが、単純性庖疹ウィルス1型とは結合で
    きない、単純性庖疹ウィルス2型のフラグメントからな
    るものである第27項に記載の診断試験用キット。 29、(a)第1項〜第28項のいずれかに記載の診断
    用産物を生理学的に得られた液体試料と接触させて診断
    用産物と該試料中の相補的な抗体と結合させ;そして (b) 段階(a)における結合を検出する、2段階か
    らなる、生物学的に得られた液体試料に含まれる抗体の
    検出方法。 30、段階(a)における結合の測定をも行なうことを
    特徴とする第29項に記載の方法。 31、段階(a)において、該診断用試薬を固相表面に
    結合せしめると共に、該試料を該相補的な抗体と特異的
    に結合することのできる可溶性の標識抗−抗体とも接触
    させ、該試料抗体を固相表面に、該診断用産物および該
    標識抗−抗体の両方と結合させて連結し、さらに、段階
    (b)に移る前に、上記固相表面を未反応の、可溶性標
    識抗体を含む溶液から分離し、次いで段階(b)では、
    固相あるいは分離した溶液中に含まれる標識抗−抗体を
    検出することからなる第29項に記載の方法。 32、段階(a)において該診断用産物を固相表面に結
    合せしめると共に、該試料を、同じく該診断用産物と特
    異的に結合することのできる可溶性の標識抗体とも接触
    させて該試料抗体と標識抗体とを該固相表面の該診断用
    産物に競合的に結合させ、さらに、段階(b)に移る前
    に、上記固相表面を未反応の、可溶性標識抗体を含む溶
    液から分離し、次−J、)で段階(b)では、固相ある
    いは分離した溶液中に金車れる標識抗−抗体を検出する
    ことからなる第30項に記載の方法。 33、(a)生物学的に得られた液体試料を°該試料中
    の抗原と同様な抗原決定基を有する第1項〜第29項の
    いずれかに記載の診断用産物と接触させ、次いで、 (b) 競合法によって試料抗原を検出することからな
    る、生物学的に得られた液体試料中の抗原の検出法。 34、段階(a)において該診断用産物を固相表面に結
    合せしめると共に、該試料を可溶性の標識されていない
    相補的な抗体とも接触させて該相補的な抗体に、該診断
    用産物と試料抗原とを競合的に結合させ、さらに、段階
    (b)に移る前に、(C)固相を溶液から分離し、そし
    て (d)分離した同相表面または溶液を、該相補的な抗体
    と特異的に結合することのできる標識抗−抗体と結合さ
    せ、次いで、段階(b)において標識抗−抗体を検出す
    ることからなる第33項に記載の方法。 35、段階(a)において該診断用産物を標識化すると
    共に、該試料を不動化された相補的な抗体とも接触させ
    て標識診断用産物および試料抗原と競合的に結合させる
    ことからなる、第33項に記載の方法。
JP59183622A 1983-08-30 1984-08-30 分子クローンされた診断用産物 Expired - Lifetime JPH0658372B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US52791683A 1983-08-30 1983-08-30
US527916 1983-08-30
US54755283A 1983-10-31 1983-10-31
US547552 1983-10-31
US58776384A 1984-03-09 1984-03-09
US587763 1984-03-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60155974A true JPS60155974A (ja) 1985-08-16
JPH0658372B2 JPH0658372B2 (ja) 1994-08-03

Family

ID=27414977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59183622A Expired - Lifetime JPH0658372B2 (ja) 1983-08-30 1984-08-30 分子クローンされた診断用産物

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP0139416B2 (ja)
JP (1) JPH0658372B2 (ja)
AU (2) AU583478B2 (ja)
CA (1) CA1243945A (ja)
DE (1) DE3485974T3 (ja)
DK (1) DK171976B1 (ja)
ES (1) ES8604693A1 (ja)
GR (1) GR80219B (ja)
IE (1) IE58973B1 (ja)
IL (1) IL72784A (ja)
NZ (1) NZ209307A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4937199A (en) * 1985-03-18 1990-06-26 The Royal Free Hospital School Of Medicine Detection of viruses and antibodies
IE81149B1 (en) 1987-02-12 2000-05-03 Genentech Inc Methods and deoxyribonucleic acid for the preparation of tissue factor protein
US7084251B1 (en) 1987-02-12 2006-08-01 Genentech, Inc. Methods and Deoxyribonucleic acid for the preparation of tissue factor protein
US6994988B1 (en) 1987-02-12 2006-02-07 Genetech, Inc. Methods and deoxyribonucleic acid for the preparation of tissue factor protein
US6710169B2 (en) 1987-10-02 2004-03-23 Genentech, Inc. Adheson variants
US5336603A (en) * 1987-10-02 1994-08-09 Genentech, Inc. CD4 adheson variants
EP1201756A3 (en) * 1988-12-22 2002-10-30 Genentech, Inc. Method for preparing water soluble polypeptides
US8541002B2 (en) 2003-09-12 2013-09-24 Agenus Inc. Vaccine for treatment and prevention of herpes simplex virus infection
JP2013524806A (ja) 2010-04-23 2013-06-20 ゲノミク ビジョン 分子コーミングを用いるゲノムdna及び感染性ウイルスdnaの検出によるウイルス感染の診断

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5523402A (en) * 1978-03-24 1980-02-19 Yatoron:Kk Manufacture of reagent for indirect red corpuscle agglutination which absorbs simultaneously heterogenetic antibody
JPS5589231A (en) * 1978-12-15 1980-07-05 Sandoz Ag Vaccine
JPS5631646A (en) * 1979-08-23 1981-03-31 Fujirebio Inc Sensitized latex for herpes virus infection diagnosis
JPS57156559A (en) * 1981-03-24 1982-09-27 Fumiaki Taguchi Measuring method for neutralization antibody
JPS58175489A (ja) * 1982-01-13 1983-10-14 ユニベルシテ・ピエ−ル・エ・マリ−・キユリ(パリVi) ネズミ交雑細胞系およびその製造方法
JPS5948095A (ja) * 1982-07-30 1984-03-19 ベ−リングヴエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト ヘルペス抗原の調製方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI66020C (fi) * 1977-09-19 1984-08-10 Merck & Co Inc Foerfarande foer framstaellning av antigeniska immunogeniska subunits av hsv-1 och hsv-2
US4762708A (en) * 1982-02-18 1988-08-09 University Patents, Inc. Materials and methods for herpes simplex virus vaccination
AU1678783A (en) * 1982-07-20 1984-01-26 Molecular Genetics, Inc. Production of herpes simplex viral proteins
PT77014B (en) * 1982-07-20 1986-01-24 Molecular Genetics Inc Production of herpes simplex viral proteins
NZ209308A (en) * 1983-08-30 1991-08-27 Genentech Inc Vaccine against hsv involving a truncated membrane-free derivative of a membrane-bound protein

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5523402A (en) * 1978-03-24 1980-02-19 Yatoron:Kk Manufacture of reagent for indirect red corpuscle agglutination which absorbs simultaneously heterogenetic antibody
JPS5589231A (en) * 1978-12-15 1980-07-05 Sandoz Ag Vaccine
JPS5631646A (en) * 1979-08-23 1981-03-31 Fujirebio Inc Sensitized latex for herpes virus infection diagnosis
JPS57156559A (en) * 1981-03-24 1982-09-27 Fumiaki Taguchi Measuring method for neutralization antibody
JPS58175489A (ja) * 1982-01-13 1983-10-14 ユニベルシテ・ピエ−ル・エ・マリ−・キユリ(パリVi) ネズミ交雑細胞系およびその製造方法
JPS5948095A (ja) * 1982-07-30 1984-03-19 ベ−リングヴエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト ヘルペス抗原の調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
IE842209L (en) 1985-02-28
IL72784A (en) 1990-07-26
AU623375B2 (en) 1992-05-14
GR80219B (en) 1985-01-02
DE3485974D1 (de) 1992-12-10
DE3485974T2 (de) 1993-05-13
AU3242484A (en) 1985-03-07
IE58973B1 (en) 1993-12-15
ES535553A0 (es) 1986-02-16
AU3006189A (en) 1989-06-22
EP0139416B1 (en) 1992-11-04
CA1243945A (en) 1988-11-01
EP0139416B2 (en) 2003-11-05
NZ209307A (en) 1990-07-26
DK171976B1 (da) 1997-09-01
DK412184A (da) 1985-04-12
EP0139416A2 (en) 1985-05-02
DE3485974T3 (de) 2004-07-22
EP0139416A3 (en) 1987-01-14
ES8604693A1 (es) 1986-02-16
JPH0658372B2 (ja) 1994-08-03
AU583478B2 (en) 1989-05-04
DK412184D0 (da) 1984-08-29
IL72784A0 (en) 1984-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Saikawa et al. Neutralizing linear epitopes of B19 parvovirus cluster in the VP1 unique and VP1-VP2 junction regions
JP2599350B2 (ja) 膜結合性タンパク質を含有するワクチン類
EP1894005B1 (en) Methods and compositions for detecting herpes simplex virus type 2
US4855224A (en) Molecularly cloned diagnostic product and method of use
IT9048588A1 (it) Polipeptidi del virus dell'epatite non-a e non-b, post-trasfusionali procedimento di produzione e corredo per il saggio dei relativi acidi nucleici virali.
JP4612071B2 (ja) エプスタイン−バールウイルスペプチド及び該ペプチドに対する抗体
Kühn et al. Analysis of the IgM and IgG antibody response against herpes simplex virus type 1 (HSV‐1) structural and nonstructural proteins
Wang et al. Immunogenic domains of hepatitis delta virus antigen: peptide mapping of epitopes recognized by human and woodchuck antibodies
Dechamma et al. Identification of T-helper and linear B epitope in the hypervariable region of nucleocapsid protein of PPRV and its use in the development of specific antibodies to detect viral antigen
FI113298B (fi) Diagnostinen reagenssi, menetelmä ja testitarvikesarja EBV:n vasta-aineiden detektoimiseksi
JPS60155974A (ja) 分子クロ−ンされた診断用産物
JP2650217B2 (ja) Htlv―1感染の診断、治療及び予防接種のためのペプチド
JPH01163665A (ja) イムノアツセイおよびそれに使用される生物学的構築体
JP2000514300A (ja) ヒトサイトメガロウイルス(cmv)を検出するためのペプチド試薬
JPH11510893A (ja) 単純ヘルペスウイルスの診断
Mitchell et al. Identification of rubella virus T-cell epitopes recognized in anamnestic response to RA27/3 vaccine: associations with boost in neutralizing antibody titer
IE64571B1 (en) Non-a non-b sequences
Poisson et al. Immune response to synthetic peptides of hepatitis delta antigen
EP0428629B1 (en) Synthetic polypeptides and antibodies related to epstein-barr virus nuclear antigen
US20050221299A1 (en) Peptide from the glycoprotein B from human herpesvirus 7 for use in a serological ELISA test
WO2021243813A1 (zh) 一种检测新型冠状病毒的试剂盒和检测装置及其制备方法
AU680821B2 (en) Measles virus-specific antibody detection using recombinant measles proteins
EP0293792A2 (en) Human immunodeficiency virus GAG-encoded proteins
JP2869063B2 (ja) LAVに対する抗体と免疫的に反応性であるgagによりコードされたペプチドの発現及び使用
Norrild et al. Crossed immunoelectrophoretic analysis of herpes simplex virus type 2 proteins. Characterization of antigen-5

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term