JPS6014428B2

JPS6014428B2 - 磁気テ−プの巻装量計測方式

Info

Publication number: JPS6014428B2
Application number: JP53052302A
Authority: JP
Inventors: 稔森尾; 英彦岡田; 秀年嘉本
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1978-05-02
Filing date: 1978-05-02
Publication date: 1985-04-13
Also published as: JPS54145118A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、磁気記録再生装置等におけるリールに巻装さ
れた磁気テープの巻袋量を、リールの回転量より演算計
測するよにした磁気テープの巻装量計測方式に関する。

一般に、ビデオテープレコーダ（以下、ＶＴＲという。
）等の磁気記録再生装置においては、供給リールに巻装
された磁気テープの巻装量を計測して、記録あるいは再
生動作中の磁気テープの残量を表示するようにした機能
が備えられている。そして、磁気テープの巻装量の計測
には、例えば磁気テープを走行させて、供給リールと巻
取り−ルとの各回転数の比を検出することによって巻袋
量を求めるようにした巻装量計測方式が従来より適用さ
れている。しかし、このような従釆の巻装童計測方式で
は磁気テープ走行させ供ｖ給側および巻取側の各リール
を回転させた状態にしなければならないので、例えば、
記録動作を開始した後になって、必要な時間に亘って記
録動作を行うに十分な磁気テープの残量がないことが判
明する等の不都合がある。

また、供聯合側および巻取側の各リールの回転数を検出
するために用いられる周波数発生器の取付けに半う偏心
等の機械的取付誤差や、磁気テープの走行中、特に高速
走行中におけるワゥフラッタ等の影響によって、磁気テ
ープの巻袋量を高精度に計測することが困難であり、平
均値回路等の附属回路を用いて補正を行う必要がある等
、その構成が極めて複雑なために、実用性に欠けるもの
である。そこで、本発明は、磁気テープを巻装装架した
２個のりールが各ＩＪール台に装着されたことを検出し
て、上記各ＩＪールの少なくとも一方を回転操作させる
ことによって、上記各リール間に袋架されている磁気テ
ープを緊張させてから、所定量の磁気テープを一方のリ
ールを固定した状態にて他方のリールから引出すととも
に、上記所定量の磁気テープが引出される間の他方のリ
ールの回転量を検出し、リールに巻装されている磁気テ
ープの巻菱量を上記回転量より演算計測するようにした
ことを特徴とする磁気テープの巻装量計測方式とするこ
とによって、上述の如き従来よりの問題点を解消し、磁
気テープを走行状態にせずとも、磁気テープの巻菱量を
高精度に計測し得るような新規な磁気テープの巻菱量計
測方式を提供しようとするものである。

以下、本発明について、一実施例を示す図面に従い詳細
に説明する。

ローディング機構を備えたカセット式ＶＴＲに本発明を
適用した一実施例について、その機械的な構成の要部を
ローディング動作の動作過程順に第１図ないし第４図の
各概略平面図に示すとともに、その電気的な構成の要部
を第５図の回路ブロック図に示し、さらに、その動作を
説明するためのタイムチャートを第６図Ａないし第６図
１に示す。

この実施例において、磁気テープーは、各ガイドピン２
ａ，２ｂ，３ａ，３ｂによって案内され供給側および巻
取側の各リール４，５に巻装装架された状態でテープカ
セット６内に収納されている。

上記テープカセット６は、図示しないが昇降自在にＶＴ
Ｒ本体７に設けられているカセットホルダに着脱自在に
装着される。そして、上記カセットホルダに装着したテ
ープカセット６を降下位置状態に位置させると、各リー
ル４，５がＶＴＲ本体７の各リール台８，９に装着され
、いわゆるカセットィン状態となるようにしてある。第
１図は上記カセットィン状態におけるＶＴＲ本体７の概
平面図を示しており、同図において、１０はテープ引出
ピン１１が楯立されたローディングァーム、１２はテー
プ折返ピン１３、ピンチローラー４およびテープガイド
ピン１５が配設されたローディングリングであり、上記
テープ引出ピン１１、テープ折返ピン１３、ピンチロー
ラ１４およびテープガイドピン１５がカセットィン状態
にてテープカセット６内に閉口部１６を通じて進入され
る。

上記ローディングリング１２は、図示しないローディン
グモータによって第１図中矢印Ａ方向に回転され、テ−
プカセット６内より上記テ−プ折返ピン１３で磁気テー
プ１を導いて引出し、上記磁気テープ１の回転磁気ヘッ
ド装置１７に○状に巻装するようなローディング動作を
行う。また、上記ローディングアーム１０は、ＶＴＲ本
体７に楯立した支鞠１８に枢支されており、上記ロー
ディング動作に連動して第１図中矢印Ｂ方向に枢動し、
テープカセット６内より上記テープ引出ピン１１で磁気
テープ１を導びいて引出し、上記磁気テープ１をテンシ
ョンピン１９に摺接させるようなローディング動作を行
う。また、第１図において２０は、上記カセットィン状
態を検出するために、テープカセット６の昇降操作に関
連して開聞制御されるようにＶＴＲ本体７に配設した第
１のマイクロスイッチである。さらに２１は、上記ロー
ディング動作によって所定量の磁気テープ１がテープカ
セット６内より引出されたことを検出するために、上記
ローディングァ−ム１０の枢動操作に関連して開閉制御
されるようにＶＴＲ本体７に配設した第２のマイクロス
イッチである。さらにまた２２は、上記ローブィング動
作が完了したことを検出するために、上記ローディング
リング１２の回動操作に関連して開閉制御されるように
ＶＴＲ本体７に配設した第３のマイクロスイッチである
。そして、第５図に示すように、第１のマイクロスイッ
チ２０は、モノステーフルマルチパイプレータ２３のト
リガー入力端子に接続されており、第２のマイク。

スイッチ２１は、ノアゲート２４の一方の入力端子に接
続されており、第３のマイクロスイッチ２２はフリツプ
フロツプ２５のリセット入力端子に接続されている。上
記第１のマイクロスイッチ２川ま、カセットホルダに装
着したテープカセット６が降下位置状態に位置されるタ
イミングＷこて閉成されて、第６図Ａに示すように上記
タイミングｔｏにて立上つて論理“１”となるようなカ
セットィン検出信号をトリガー信号として上記モノステ
ーフルマルチパイプレータ２３に供給する。このモノス
テーフルマルチパイプレータ２３は、上記トリガー信号
の立上かりにてトリガ−され第６図Ｂに示すような所定
のパルス中Ｔｏを有する肯定出力信号を第１の信号出力
端子２６Ａより図示しないリール駆動系に供給する。さ
らに、上記モノステーフルマルチパイプレータ２３は、
第６図Ｃに示すような波形の否定出力信号をセット信号
としてフリップフロップ回路２５のセット入力端子に供
給している。ここで、カセットホルタに装着したテープ
カセット６を降下位置状態に位置せしめ、各リール４，
５を各リール台８，９に装着して、カセットィン状態に
する場合に、通常、僅ではあるが各リール４，５が回動
するので、第１図に示すように磁気テープ１に弛みを生
じてしまう。

そこで、上記モノステーフルマルチパイプレータ２３か
らの肯定出力信号のパルス中丸の期間中にリール駆動系
を動作ごせて、供給側のりール４を逆転（第１図中矢印
Ｃ方向に回転）させることにより上記磁気テープ１の弛
みを除去するようになっている。なお、巻取側のりール
５は、そのリール台９にブレーキシュー２７が圧接され
て、不必要に回動しないようにしてある。

また、上記の供給側のりール４を逆転させる代りに、巻
取側のりール５を正転させて磁気テ−プ１の弛みを除去
しても良い。このようにして、弛みの除去された磁気テ
ープ１は、第２図に示すように、テープカセット６内に
て緊張された状態となる。

そして、上記の緊張された磁気テープ１をテープカセッ
ト６内よりローデイングリング１２のおよびローディン
グアーム１０のローディング動作によって引出して回転
磁気ヘッド装置１７にローディングする期間中に、上記
磁気テープ１の巻装量を演算計測するよになっている。

すなわち、上記モノステーフルマルチパイプレータ２３
からの否定出力信号の立上りにてフリップフロツプ２５
がセットされ、このフリツプフロップ２５の肯定出力信
号が、巻装量演算計測用の計数演算回路２８に供給され
るとともに、第２の信号出力端子２６Ｂより図示しない
ローデイング駆動系に供給されている。そして、上記ロ
ーディング駆動系が作動することによって、ローディン
グリング１２が図中矢印Ａ方向に回敷して、第３図に示
すローディング動作途中状態を経て第４図に示すような
ローディング完了状態となる。このローディング完了状
態にて、上記。ーディングリング１２の外周緑に形成し
た切欠部１２Ａに検出ローラ３１が係合することによっ
て上記第３のマイクロスイッチ２２は、閉成して第６図
Ｄに示すようなエンド検出信号をリセット信号として上
記フリップフロップ２５のリセット入力端子に供給して
いる。従って、上記フリップフロップ２５は、上記モノ
ステーフルマルチパイプレータ２３の肯定出力信号の立
上りのタイミングｔ，にてセットされローディング完了
のタイミングｔ３にリセットされ第６図Ｅに示すような
肯定出力を出力する。また第２のマイクロスイッチ２１
は、第３図に示すように、上記ローディングリング１２
が途中まで回動され、ローディングアーム１０が枢動し
て磁気テープ１をテンションピン１９に接触させる直前
のタイミングｔ２に閉成され、第６図Ｆに示すような検
出信号をノアゲート２４の他方の入力端子に供繋溝して
いる。上記／アゲート２４は、上述のようにして緊張さ
れた磁気テープ１のローディング動作を開始するタイミ
ングちから上記磁気テープーがテンションピン１９に接
触される直前のタイミングｔ２に亘る期間Ｔ，中に論理
“１”となる第６図Ｇに示すようなゲート出力信号を出
力する。

このゲート出力信号は、第１のナンドゲート３２の一方
の入力端子に直接に供給されるとともに、ィンバータ３
３を介して第２のナンドゲート３４の一方の入力端子に
供給される。そして、上記第１および第２のナンドゲー
ト３２，３４の各他方の入力端子には、上記供給側のり
ール４の回転量に応じたパルス数の第６図日に示すよう
なパルス信号がパルス発生器３５から供給されている。

上記第１のナンドゲート３２は上記期間Ｔ，中における
供給側のりール４の回転量に応じたパルス数を有する第
６図１に示すようなゲート出力信号を計数演算回路２８
に供給する。この計数演算回路２８は、次のような計数
演算動作を行って、供給側のＩＪール４に巻菱されてい
る磁気テープーの巻菱量を記録あるいは再生動作におけ
る磁気テープ１の残量時間Ｔｓとして求めるものである
。すなわち、第２図において、供給側のりール４のリー
ルハブ経をＲＨ、磁気テープ１の巻径をＲｓ、磁気テー
プ１の厚みを６とすれば、上記りール４に巻袋された磁
気テープ１の全長ｌｓは次の第１式で表わされる。

ＩＳ＝芸（Ｒ奪−Ｒ名） ‐‐…‐・‐‐第１式そし
て、記録あるいは再生動作における磁気テープ１の走行
速度をＶ、上託りール４の回転角度をの３、該ＩＪール
４の回転数をＰｓとすれば、上記走行速度Ｖは・Ｖ＝■
ｓ・Ｒｓ＝２竹・Ｐｓ・Ｒｓ ………第２式なる第２
式で与えられる。

そこで、上記供給側のりール４に巻装されている磁気テ
ープ１を全て繰り出すのに要する時間、すなわち磁気テ
ープ１の残量時間Ｔｓは、ＴＳ＝号 ………第３
式で求められるので、上記第３式に上記第１式および第２
式を代入するとＴＳ＝点・｛竜‐（空主）２｝，．．，
．．，．．第４式なる第４式の演算を行うことによって
得られる。

上記第４式において、リール４の回転数Ｐｓ以外の量は
、全て予め定数として与え得るものであり、また、上記
回転数Ｐｓは上述のパルス発生器３５からのパルス数を
計数することによって得られる。そこで、上記計数演算
回路２８は、上記第４式を演算することによって、磁気
テープ１の巻装量を残量時間Ｔｓとして演算計測して、
その演算計測して、その演算出力信号を表示駆動回路２
９に供給し、表示装置３０を駆動してテープ残量時間を
表示させる。ここで、上託りール４の回転数は、所定量
の磁気テープ１がカセットケース６の供給側のりール４
から引出される間、すなわち、上述のようにして緊張さ
れた磁気テープーがテンションピン１９に接触する直前
までの期間Ｔ，中における、上記りール４の回転量に応
じたパルス数を計数して求めているので、上記カセット
ィン状態にさせるために生ずる磁気テープーの弛みや、
上記磁気テープーがテンションピン１９に接触すること
によるテープ引出量の変動等による誤差を含むことなく
正確に得られる。

従って、上記計数演算回路２８による演算結果は、磁気
テープーの残量時間Ｔｓを正確に算出したものになる。
しかも、磁気テープーの記録、再生動作等の走行状態に
させることなく、ローディング完了時に上記磁気テープ
ーの巻装量を求めることができ、しかも、供給側および
巻取側の各リール４，５の回転量を比較することが無い
のでフゥフラッ夕や偏′○等の回転誤差の影響が無い。

なお、この実施例において磁気テープーが走行している
ときのテープ巻装量は次のようにして演算計測し表示す
るようになっている。すなわち、第５図に示すように、
巻取側のりール５の回転量に応じたパルス数のパルス信
号を第２のパルス発生器３１より比較演算回路３２に供
給し、上記比較演算回路３２において、上記第２のナン
ドゲート３４を介して供鎌倉される供給側のりール５の
回転量に応じたパルス数のパルス信号と上記第２のパル
ス発生器４０からのパルス信号との各パルス線返周波数
比を比較してテープ巻装量を演算している。

そして、上記比較演算回路４１の演算出力信号が上記表
示駆動回路２９に供給し表示を行なう。なお、走行中の
テープ巻菱量は、ＣＴＬ信号のパルス数を計数したり、
タイマー等によって磁気テープ１の走行時間を計測して
求めたり、あるいは、テープ折返ローラやキャプスタン
等のテープ走行表と対応した回転量を検出するようにし
ても求めることができる。従って、上述の如き実施例に
おいては、テープカセットをＶＴＲ本体に装贋して、ロ
ーディング動作を行うと、磁気テープを走行状態にせさ
ずとも上記磁気テープの巻装量が演算計測されて表示さ
れる。

しかも、上記巻装量を演算計測するにあたり、計測誤差
となる磁気テープの弛みを除去するとともにテンション
ピンによるテープ引出量の変動の影響を受けないように
、磁気テープを緊張してから所定量の磁気テープを引出
す間のりールの回転量より上記巻装量を演算計測してい
るので極めて正確なテープ巻装量を求めることができる
。なお、上記テープ巻装量は、上述の実施例のように残
量時間として表示しても良いが、該者装量をそのまま量
的に表示することができるとともに残量時間と相対関係
にある既に引出されてしまったテープ量を時間表示ある
いは量的表示することもできる。

また、上記供給側のりールの回転量の代りに、巻取側の
りールの回転量より磁気テープの巻袋量を演算計測する
こともできる。上述の実施例の説明から明らかなように
、本発明によれば、磁気テープを走行状態にしなくても
磁気テープの巻袋量を正確に演算計測することができ、
所期の目的を十分に達成できる。

なお、本発明は、上述の実施例に限られるものでなく、
オープンリール形式の磁気記録再生装置等に適用する等
、多くの変形例によって実施することができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例の動作状態を過
程順に示すＶＴＲ本体の各概略平面図である。第５図は上記実施例の電気的な構成を示すフ。ック図で
ある。第６図Ａないし第６図１は上記実施例の動作を説
明するためのタイムチャートである。１・・・・・・磁
気テープ、４，５・・・・・・リール、６・・・…テー
プカセット、７・・・・・・ＶＴＲ本体、８，９・・・
・・・リール台、１０……ローデイングアーム、１１…
…テープ引出ピン、１２……ローデイングリング、１３
・・・・・・テープ折返ピン、１６…・・・開口部、１
７・・・・・・回転磁気ヘッド装置、１９・・・・・・
テンショソピン、２０，２１，２２……マイクロスイッ
チ、２３……モノステーフルマルチパイプレータ、２４
，３２，３４・・…・ゲ−ト、２５・・・・・・フリッ
プフロップ回路、２８・・・・・・計数演算回路、２９
・・・・・・表示駆動回路、３０・・・・・・表示装置
、３５・・・・・・パルス発生器。第１図第２図第３図第４図第５図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

１磁気テープを巻装装架した２個のリールが各リール
台に装着されたことを検出して、上記各リールの少なく
とも一方を回転操作させることによって、上記各リール
間に装架されている磁気テープを緊張させてから、所定
量の磁気テープを一方のリールを固定した状態にて他方
のリールから引出すとともに、上記所定量の磁気テープ
が引出される間の他方のリールの回転量を検出し、リー
ルに巻装されている磁気テープの巻装量を上記回転量よ
り演算計測するようにしたことを特徴とする磁気テープ
の巻装量計測方式。