JPS6014253B2 - 気化バ−ナにおける給油装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、燃焼筒内に先端を閉じ基端を開放した筒状の
回転気化体を設け、該回転気化体内に燃油および強制風
を供給し、鷹気ガスを超成せしめて気化燃焼させる気化
バーナにおいて、給油量の多少にかかわらず適正に燃油
の供給が行われるようにした給油装置に関する。

燃焼筒内に先端を閉じ基端を開放した節状の回転気化体
を設け、該回転気化体内に燃油および強制風を供給し、
湿気ガスを種成せしめて気化燃焼させる気化バーナにお
いては、従来、回転気化体内の先端部に逆円錐状等の燃
油拡散体を取付け、該燃油拡散体の周面近接位置に給油
管の先端を臨ませて、給油管の先端より送出される燃油
を燃油拡散体周面で受けて遠心力により微粒状に拡散せ
しめているが、給油量が遠心力で拡散される量よりも多
い場合には燃油の一部が給油管を伝って流下し、逆に給
油量が少ない場合にも燃油の一部が燃油拡散体周面に到
達せず給油管を伝って流下する現象がみられ、これが燃
焼不良の発生や火災発生の原因となる許りか、給油適正
量は極く狭い範囲に限られるので、燃焼量の調節がほと
んどできないのが実情であった。

本発明は上記に鑑み、回転気化体の先端頂部中央に、表
面を燃油拡散面とした拡散部を一体に設け、上記拡散部
の基端側には燃油拡散面との間に燃油流出間隙を形成し
てそれと一体回転する燃油拡散受皿を設けると共に給油
管の先端を燃油拡散受皿上に臨ませて、給油管よりの燃
油をその給油量の多少にかかわらず一たん燃油拡散受皿
で受け止め、これを燃油拡散受皿の回転遠心力を使用し
て均等に微粒状に拡散させながら、周端より一体回転す
る拡散部の燃油拡散面の基端側へ円滑に拡散移行せしめ
ると共に、拡散部に移行された拡散燃油は更に燃油拡散
面を使用して再度均等に拡散させながら回転気化体内面
へ拡散移行せしめるようにし、もって常に適正な給油が
行われることで混気ガスの発生を良好として気化燃焼の
長期継続を容易ならしめるは勿論のこと燃焼量の調節を
容易ならしめた気化バーナにおける給油装置を提供しよ
うとしたものであって、以下に本発明装置の構成を添附
図面に示された好適な実施例について説明する。

第１図において、１は上端を開放し底面を閉じた燃焼筒
であって、該燃焼筒１の底面には送風室２が蓮設されて
おり、送風室２側から燃焼筒１内に挿入した回転軸３の
先端には、先端を閉じ基端を開放した筒状の回転気化体
４が該回転軸３に被せるように取付けられている。

上記回転気化体４の先端頂部中央には逆円錐状を呈する
燃油拡散面６を表面に設けた拡散部５が一体的に装着さ
れており、該拡散部５の基端側には燃油拡散面６との間
に燃油流出間隙７を形成して、これと一体回転する膝油
拡散受皿８が装着されている。上記燃油拡散受皿８は全
体をドーナツ環状体に形成されその周端整８ａは燃油拡
散面６を覆うよう拡散部５側へ向け折曲せしめてある。
そして上記燃油拡散受皿８の内側には送風室２側から給
油管９が配管されており、該給油管９の先端は下向きに
屈曲され、その先端は燃油拡散受皿８上に臨ませてある
。

１０は送風筒であって、該送風筒１０の基端側は前記送
風室２に若干の間隙を有して蓮通させるべく燃焼筒１の
底面に固定されており、送風室筒１０の先端は燃油拡散
受皿８の設置近傍位置若しくはそれよりも更に奥迄達し
ている。

また回転気化体４の基端側と燃焼筒１の底面間には送風
筒１０の周囲を取まくようにガス室１１が形成されてお
り、該ガス室１１の外壁と回転気化体４の基端側外方へ
の展開轡曲部１２間には蔭焔口１３が形成されている。
ガス室１１と燃焼筒１の底面間には燃焼二次空気流通路
１４が形成されている。１５は点火栓である。

１６は回転気化体４の取付ワッシヤ、１７は取付ナット
である。

前記第１図に示した実施例では、周囲を燃油拡散面６と
した拡散部５は全体を中空状の逆円錐状とした筒状に形
成し、該拡散体５は回転気化体４の先端頂部中央へ一体
的に装着して構成せしめてあるが、該拡散部５は第２図
に示した他の実施例のものであってもよい。

即ち第２図に示された他の実施例にあっては、回転気化
体４の先端頂部中央を逆円錐状になるよう内方へ凹ませ
て競面か逆円錐状の燃油拡散面６となった一体の拡散部
５を形成せしめたものであり、それ以外の構成は総て第
１図の実施例のものと同様である。なお本発明に係る気
化バーナは回転気化体４内において超成された濃気ガス
をガス室を通して暖気燃焼させることができるものであ
ればその構成は任意である。

次に本発明の作用について説明する。

今、バーナの始動にあたって、回転気化体４を高速回転
し、送風室２から送風節１０を経て回転気化体４内に強
制風を送風すると共に、給油管９より燃油を供給すれば
、給油管９の先端より送出する燃油は先ず回転気化体４
と一体回転する燃油拡散受皿８上に流出したうえ、該燃
油拡散受皿８面上で遠心力を受けて周端に向け均等に拡
散されながら薄膜状に移行したのち、燃油流出間隙７を
通って周端部８ａの末端より拡散部５の基端側である燃
油拡散面６全面へ微粒状態のもとに贋散供給される。

そして上記のように燃油拡散面６の基端側全面に曙散供
給された微粒化燃油は燃油拡散面６に沿って先端側に移
行する間に更に遠心力を受けて微粒状に均等拡散され、
その終端部より回転気化体４の内周面に完全に沿う状態
で均等に拡散移行される。その結果、回転気化体４の内
周面全面には微粒状となった拡散状の燃油が均等に供給
されることになる。そして供給された拡散状の微粒化燃
油は回転気化体４の内周全面に沿った状態で基端開放側
へ向け移行される間に遠心力で更に均等に拡散され、噴
焔口１３より燃焼筒１内に頃散される。

そこで点火栓１５により点火すれば燃焼筒１内では速か
に生燃焼が生ずる。そして、燃焼筒１内に生燃焼が生ず
ると、その燃焼焔により回転気化体４が急速に燃油の蒸
発気化温度まで加熱されるので、以後回転気化体４内に
供給され拡散される燃油は蒸発気化され、その蒸発ガス
と強制風との濠気ガスが種成され、濠気ガスはガス室１
１内に畜気されたうえ、頃焔口１３より一定圧力をもっ
て燃焼筒１内へ噴出し、燃焼筒１内で気化燃焼が持続す
る。ところで回転気化体４内に給油管９より供給される
燃油は回転気化体４の内周面に達する迄に、一体回転す
る燃油拡散受皿８および拡散部５の燃油拡散面６上にお
いて均等に然かも微粒状に拡散されるので、燃油拡散受
皿８上では燃油供給量に応じて拡散量の調整が確実に図
られ、給油量の多少にかかわりなく燃油を正確に回転気
化体４の内面全体へ均等に拡散供聯合して濠気ガスの安
定発生を促進させることができる許りか、燃油の流下や
漏出をまねくことは全然ない。

又、第２図に示された実施例においてもその作用は前記
第１図のものと同様である。

要するに本発明は、燃焼筒１内に先端を閉じ、基端を開
放した筒状の回転気化体４を設け、該回転気化体４内に
燃油および強制風を供給し、湿気ガスを起成して気化燃
焼させる気化バーナであっても、回転気化体４の先端頂
部中央に、表面を燃油拡散面６とした拡散部５を一体に
設け、上記拡散部５の基端側には燃油拡散面６との間に
燃油流出間隙７を形成して、それと一体回転する燃油拡
散受皿８を設けると共に、給油管９の先端を燃油拡散受
皿８上に臨ませたことにより、給油管９より回転気化体
４内に供給される燃油を回転気化体４と一体回転する燃
油拡散受皿８で先ず受止めて、これを均等に拡散させた
上、周端壁８ａより微粒状としながら拡散部５の燃油拡
散面６上へ噴散し、次いで頃散された拡散燃油を更に燃
油拡散面６に沿って移行させる間に均等に拡散しながら
回転気化体４の内面へ供給させて、給油量の多少にかか
わらず燃油を正確に拡散状をもって全面へ均等に供給さ
せ安定した量の鷹気ガスを連続して発生させ、良好な気
化燃焼を持続させることができるは勿論のこと、給油時
において、燃油が給油管９に沿って流下したり或はバー
ナ外に漏出するのを禾然に防視できる外、燃油供Ｖ給量
に応じて拡散量の調整を図って燃焼量の調節範囲を広く
できる等の効果を奏させることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る気化バーナを示すものであって、第
１図は一部功欠した気化バーナの縦断正面図、第２図は
他例を示す一部切欠した気化バーナの縦断正面図である
。 １・・・・・・燃焼筒、４・・・・・・回転気化体、５
・・・・・・拡散部、６・・・・・・燃油拡散面、７・
…・・燃油流出間隙、８・・…・燃油拡散受血、９・・
・・・・給油管。 第１図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 燃焼筒内に先端を閉じ基端を開放した筒状の回転気
   化体を設け、該回転気化体内に燃油とよび強制風を供給
   し、混気ガスを起成せしめて気化燃焼させる構成のもの
   において、前記回転気化体の先端頂部中央に、表面を燃
   油拡散面とした拡散部を一体に設け、上記拡散部の基端
   側には燃油拡散面との間に燃油流出間隙を形成してそれ
   と一体回転する燃油拡散受皿を設けると共に給油管の先
   端を燃油拡散受皿上に臨ませたことを特徴とする気化バ
   ーナにおける給油装置。