JPS60141861A

JPS60141861A - 耐ビルドアツプ性の優れた連続焼鈍炉のハ−スロ−ル

Info

Publication number: JPS60141861A
Application number: JP24983983A
Authority: JP
Inventors: Toshinori Yoshida; 吉田　俊憲; Tsutomu Iwamoto; 勉岩本; Masato Nakawa; 政人名川
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1983-12-29
Filing date: 1983-12-29
Publication date: 1985-07-26
Also published as: JPS6331531B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、連続熱処理炉内に配設され、被熱処理材を搬
送させるロールであって、特にビルドアップの発生を防
止したノ・−スロールに関する。

（従来技術）たとえば、鋼板を連続焼鈍する場合、６００〜１３００
℃の酸化性又は還元性の雰囲気中に通板させるが、この
鋼板を搬送させるためのノ・−スロールは、長時間の連
続した使用が々されるために、鋼板上の付着酸化物又は
鉄粉等が該ノ・−スロール表面に凝着堆積して、いわゆ
るビルドアップが形成される事が多い。このビルドアッ
プの発生があると、鋼板はハースロール上を搬送される
間にその表面がきずつけられて鋼板の品質が低下する原
因となシ、時にはただちに生産操業を中断して、・・−
スロールの表面を研削手入する事を余儀がくされる。

従来のハースロールとしては耐熱鋳鋼ロールからなるも
のや、例えば特公昭５７−２９５４９４公報に開示され
ているように耐熱鋼ロールの表面にセラミックスをコー
ティングしたものがある。これラノハースロールでもビ
ルドアップの防止効果は一応あるが、連続焼鈍炉の高温
下において鋼板の表面に付着した酸化物や鉄粉とロール
表面との凝着反応作用を十分に抑えるまでに至って々く
、ビルドアップの発生防止に対ｌ〜ては十分に満足し得
ると言えない。

（発明の目的）本発明者らは、酸化性又は還元性雰囲気中で使用される
ハースロールに適用すべき、耐ビルドアツプ性のよい被
覆材料、被覆方法を種々研究の結果、ハースロール基体
との密着性に優れ、剥離する事がなく、かつ高温強度に
も優れた溶射被覆ロールを見出し、本発明を完成した。

す々わち、本発明は酸化性又は還元性雰囲気中に設置さ
れて使用されるに際して、一般的に要求さ°れる耐剥離
性耐摩耗性はもちろんの事、優れた耐ビルドアツプ性を
有する被覆層を表面に形成した被熱処理材搬送用のハー
スロールを提供する事を目的になされたものであって、
以下、更に本発明について詳細に述べる。

（発明の構成・作用）ハースロールの基体は耐熱鋼でつくられる。このハース
ロールの表面部にＣｏを３５〜５５％、Ａｔを３〜２０
％の範囲で含む耐熱被覆層が０，０２〜１．２朋の厚さ
に溶射によ多形成される。

本発明において、前記耐熱被覆層の成分は、Ｃ。

を３５〜５５％、Ａｔを３〜２０チの範囲で含むもので
あり、残余の成分としてＣｒ　＋Ｎｉ　＋　Ｃ＋　Ｔａ
＋Ｙ　＋　Ｍｏ　ＨＺｒ々どの耐熱性金属を一種又は二
種以上含有せしめる事ができる。本発明においてＣ。

は高温下での高い強度を確保するものであり、溶射によ
る耐熱被覆層の強度確保のためには３５％υ上必要であ
る。一方その含有量が多くなると被覆層の熱間脆性を着
すので５５％以下とする。

Ａｔはロール表面部でち密な酸化被膜を形成し且、高温
で安定で、ピルドアツノ反応を生ぜせし　１めな込効果
をもつものである。この効果を奏するタメニは３％以上
を必要とする。この耐ピルドア１．プ性を高めるのは溶
射した場合に特に顕著であるが、その含有量が多く力る
と、被覆層の靭延性を低下させるので上限は２０％とす
る。

一種又は二種以上含有せしめるＣｒ　＋　Ｎ［＋　Ｃ＋
Ｔａ　＋　Ｙ　＋　Ｍｏ　＋　Ｚｒなどの耐熱性金属の
残余の成分は、耐熱性及び熱間強度を補完するものであ
るが、この残余の成分の合計が多すぎるか、又は、少々
すぎて前記ＣＯ及びＡｔの含有率が適正範囲から外れる
と、被覆層の高温強度と耐ビルドアツプ性を低下させる
。

これらの成分から々る被覆層は、本発明の目的に従って
、適切に成分調整された表面被覆材料を溶射法、例えば
ガス爆燃法でハースロールの表面に被覆される。前記Ｃ
Ｏ，Ａｔの成分としての作用と溶射被膜による作用とが
相乗して耐ビルドアツプ性とくに高温においての耐ビル
ドアツプ性が向上する。

本発明のハースロールに、さらに各種の方法で熱処理を
加えてもよ（、ＡｔＯ熱間熱間散拡散性り、ロール表面
にまんべん々〈均一で安定な酸化（５）被膜が形成され、又同時にその他の含有成分による酸化
被膜も補完的に形成され、その事により溶射被覆層の耐
ピルドアツノ性は更に高められ、非常に有効な手段であ
る。

溶射被覆の厚みは、０．０２〜１．２調の範囲にすべき
であって厚みが０．０２ｍｍ未満では薄くなりすぎて被
覆の効果が得られず、また、１．２關を超えると耐剥離
性が劣化する。

（実施例）以下に本発明の実施例を示す。

下記のＣｏ及びＡｔを主成分として、他は耐熱性金属か
らなる被覆材料を溶射によって、ハースロール表面に０
．３　ｔｒｒｒｎの厚さに耐熱被覆層を形成し、ハース
ロール１，３．５トＬ７’Ｃ。サラニ、ハースロール２
，４．６は、前述ハースロール１，３゜５と同等成分の
ものを溶射後、加熱炉に入れ、６００℃Ｘ３ｈｒの酸化
性券囲気下での酸化被膜を形成せしめる熱処理を実施し
た。

■　４０％Ｃｏ、１８％Ａｔ、　２２％Ｃｒ、４％Ｎｉ
。

２％Ｃ１１２％Ｔａ、１％Ｙにその他不純物からな（６
）るＣｏ−Ａ、ｌ系被覆材料を溶射被覆したノ・−スロー
ル。

■　■の成分での溶射被覆後、６００℃Ｘ３Ｈｒの酸化
性雰囲気下での熱処理を実施しだノ・−スロール０ ■　５２％Ｃｏ、１４％Ａｔ　、２０％Ｃｒ、２４Ｃ。

１０％Ｔａ、１４Ｙにその他不純物からなるＣｏ−Ａｌ
。

系被覆材料を溶射被覆したノ・−スロール。

■　■の成分での溶射被覆後、６００℃Ｘ３Ｈｒの酸化
性雰囲気下での熱処理を実施したハースロール。

■　４５％Ｃｏ　、８　％Ａｔ、１　８　％Ｃｒ、６　
％Ｎｉ　。

１１チＺｒ　＋　７チＴａ　、　４チＭｏにその他不純
物からなるＣｏ−Ａｔ系被覆材料を溶射被覆したハース
ロールＯ ■　′５）の成分での溶射被覆後、６００℃Ｘ　３　Ｈ
ｒの酸化性雰囲気下での熱処理を実施したノ・−スロー
ル・以上の各ハースロールを、従来の耐熱鋳鋼５ＣＨ２２を
用いていた亜鉛メッキ鋼板用連続焼鈍炉の均熱帯に組込
み、実操業を開始した。

その結果、本発明のハースロール１〜６共、２４ケ月間
の使用においてもその被捷層にはピルドアソゾは全く発
生せず又、摩耗や剥離等、なんらの変化も認められず、
従来の耐熱鋼、その他の各種のハースロールに比して、
数倍の耐用期間を得る事ができた。

（発明の効果）以上、述べたごとく、本発明のハースロールは、耐ビル
ドアツプ性に優れ、かつ、耐摩耗性、耐剥離性をも兼ね
備えたものであり、連続焼鈍における長期連続操業を可
能とした極めて効果の大きいものである。

尚、本発明は、メッキ系の連続焼鈍炉に限らず、冷延鋼
板や電磁鋼板等の連続焼鈍炉で使用する場合にも有効で
ある。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　Ｃｏを３５〜５５％、ｈｔ＠３〜２ｏ’Ｌの範
囲で含み、残部がＣｒ　ｒ　Ｎｌ　、　Ｃ＋　Ｔａ　＋
　Ｙ　、　Ｍｏ　＋　Ｚｒなどの耐熱性金属の１種また
は２種以上及び不可避不純物から々るＣｏ　−Ａｌ系表
面被覆材料を０．０２〜１．２朋の厚みに、ハースロー
ルの表面に溶射被覆してなる事を特徴とする、耐ビルド
アツプ性の優れた連続焼鈍炉のハースロール。
（２）　Ｃｏを３５〜５５％、Ａｔを３〜２０％の範囲
で含み、残部がＣｒ　ｌ　Ｎｌ　ｌ　ＣＩ　Ｔａ　ｌ　
Ｙ　Ｉ　Ｍｏ　ＩＺｒなどの耐熱性金属の１種または２
種以上及び不可避不純物からなるＣｏ　−Ａｔ系表面被
覆材料を０．０２〜１．．２１１１１１の厚みに、ハー
スロールの表面に溶射被覆し、さらに、ロールの表面層
に酸化被膜を形成させた事を特徴とする、耐ビルドアツ
プ性の優れた連続焼鈍炉のハースロール。