JPS6013915Y2 - 水槽装着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗面台や流し台などのトップにおける水槽の
装着装置に関するものである。

従来、洗面台や流し台などのトップの取付板に水槽を装
着するには、水槽のフランジ先端をカーリングしたり、
フランジ裏面にボルトを溶着し、それに合致する貫通孔
を取付板側に設け、このボルトにナツトを螺合したり、
または断面Ｔ時形の金具や、複数種の係合片を挿設し、
水槽を締着したりして挾持していたが、いずれも加工工
数が多かったり、高精度を要したり、取り付は作業も手
数がかかるなどの欠点があった。

本考案は、上記欠点を除去するもので、取付板に水槽を
体裁よく、かつ密着せしめて取り付け、またその取り付
は作業が簡単で確実に行なえる水槽装着装置を提供する
ことを目的とするものである。

以下、本考案水槽装着装置の一実施例を図面を参照して
説明する。

第１図および第２図において、１は、洗面台で、この洗
面台１は箱状に形成されており、前面には開閉自在な扉
２が、また上面にはトップであるところの取付板３がそ
れぞれ装着されている。

この取付板３の中央には開口部４が穿設されており、こ
の開口部４の周縁には上面側を凹削して段部５が形成さ
れている。

６は、該取付板３に装着される水槽で、この水槽６は取
付板３に嵌入する貯水部７およびこの貯水部７より周囲
へ拡張するフランジ部８により構成されている、このフ
ランジ部８は取付板３の開口部４よりも大きく、段部５
内に配置される大きさに形成され、そしてこのフランジ
部８の外周縁部裏面には固着金具９が溶接などにより固
着されている。

この固着金具９は、第２図および第３図に示すように断
面形で、フランジ部８に固着される水平状の固着片１０
、この固着片１０の一側に外方に向つ延出するよう折曲
形成され、弾性材で形成された保合片１１、および他側
に下方に延出するよう折曲形成され係止孔１３を穿設し
た係止片１２で構成されている。

この固着金具９、前記水槽６を取付板３へ装着した際に
係合片１１が取付板３の段部５上に、また係止片１２が
開口部４内に位置するように固着片１０がフランジ部８
に固定されている。

１４は、水槽６のフランジ部８外周縁と取付板３開口部
４の段部５との間に嵌挿する支持リムで、該支持リム１
４は、断面はぼ１字形に折曲形成され頭部を断面略円弧
状に形威し、その両端縁が前記取付板３およびフランジ
部８の各上面に当接支持される輪縁部１５と、前記固着
金具９の保合片１１を掛止する先端を内側に折曲形成し
たフック部１７を有する支持脚１６とで構成されている
。

１８は、前記水槽６を固着金具９及び支持リム１４とと
もに取付板３に固定する締着金具で、該締着金具１８は
、第２図および第４図に示すように、その一端側の先端
内側に固着金具９の係止片１２の係止孔１３と係合する
鉤部１９ａを有する係止片１９、および他端側にこの係
止片１９から外側に折曲し、ねじ孔２１を有する固定片
２０とで断面はぼＬ字状に形成されている。

この締着金具１８の固定片２０は、係止片１９を固着金
具９の係止片１２に係合させた状態で前記取付板３の下
面に延在するようになっており、この固定片２０のねじ
孔２１にはねじ２２が螺合するようになっている。

なお、２３は取付板３の段部５上に載置され水槽６のフ
ランジ部８を支持する台座である。

次に、以上のように構成した本考案の一実施例の水槽の
装着について説明する。

まず、取付板３の開口部４周縁の段部５に、その壁面と
に間隙を形成して複数の台座２３を設置腰これら台座２
３の上面に、水槽６の貯水部７を開口部４に嵌挿しつつ
フランジ部８をのせる。

この際フランジ部８裏面に固定した固着金具９は台座２
３を跨ぎ、段部５の壁面とに間隙を形成して段部５上に
係合片１１が、また開口部４内に係止片１２が配置され
る。

そして段部５に形成された取付板３とフランジ部８との
間隙に支持リム１４の支持脚１６を押下嵌挿する。

この際支持リム１４の支持脚１６のフック部１７は、フ
ランジ部８裏面に固着した複数の固着金具９の係合片１
１を押圧して開口部４方向へ変形させ、支持脚１６の先
端が押下げられたら、係合片１１を押圧する力が解かれ
、係合片１１はその弾性力により復帰して支持脚１６の
フック部１７に係合し、掛止する。

このとき、支持リム１４の輪縁部１５の一端縁は、取付
板３上面に当接支承され、水槽６を取付板３に支持する
とともに他端縁は、水槽６のフランジ部８上面に密着す
る。

そして、締着金具１８の係止片１９の鉤部１９ａを掛合
し、また固定片２０のねじ孔２１にねじ２２を螺合して
ねじ２２の先端を取付板３の下面につきあてる。

このようにしてねじ２２をを締め付けることにより、固
着金具９を介して支持リム１４及び締着金具１８とで取
付板３を挾持するとともに水槽６を支持リム１４に支持
させて取付板３に装着するものである。

なお、上記実施例では、取付板３の開口部４周縁に段部
５を設は台座２３を設けるように構成したが、第５図に
示すように段部５および台座２３を設けず支持リム１４
、固着金具９および締着金具１８を開口部４内に配置し
、水槽６を取付板３の開口部４上に装着するようにして
もよい。

この場合、水槽６のフランジ部８裏面に固定した固着金
具９の保合片１１に支持リム１４のフック部１７を係合
させ、この支持リム１４の輪縁部１５の一端縁を取付板
３上に載置させる。

この際、水槽６は支持リム１４を介して取付板３に係止
される。

そして、締着金具１８の鉤部１９ａを固着金具９の係止
孔１３に係合させるとともに、締着金具１８のねじ孔２
１にねじ２２を螺装し、このねじ２２の先端を取付板３
下面につきあて締め付ける。

このようにすることによって、取付板３の開口部４周縁
に段部５がない場合でも水槽６を取付板３に取付けるこ
とができる。

また、フランジ部８上面と、支持リム１４の接合箇所に
は弾性体パツキン２４を介在せし、め、水密度を高くす
ることも可能である。

以上のように、本考案は水槽のフランジ部裏面に固着金
具の固着片を固定し、この固着片の一側に外方に向って
折曲演出し弾性を有する保合片及び他側に係止孔を穿設
し下方に折曲延出する係止片を設け、この係止片を水槽
と取付板の開口部壁面との間隙に嵌挿される支持リムの
支持片の先端内側に折曲したフック部に係合させ、また
係止片の係止孔に締着金具の係止片先端の鉤部を係合さ
せるとともに締着金具の固定片ねじ孔にねじを螺装し、
この固定金具を介して支持リム及び締着金具で取付板を
挾持するとともに支持リムに水槽を支持するようにした
ので、水槽を要する洗面台や流し台などの取付板の加工
も、開口部を穿設するのみ、あるいはその周縁に単純な
段部を設けるのみでよく、また開口部と水槽のフランジ
部との間隙に挿着する支持リムも、上から押下げるなど
容易に掛止でき、かつ密着性も高く、体裁もよく、さら
に水槽と取付板との装着結合機構も極めて簡単であり、
その取り付け、取り外し作業も容易かつ、確実にできる
など実用上の効果を奏する水槽装着装置を得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案水槽装置の一実施例を示す斜視図、第
２図は第１図の■−■線に沿う要部を示す縦断面図、第
３図は、固着金具の斜視図、第４図は、締着金具の斜視
図、第５図は、他の実施例を示す要部の縦断面図である
。 ３・・・・・・取付板、４・・・・・・開口部、６・・
・・・・水槽９・・・・・・固着金具、１０・・・・・
・固着片、１１・・・・・・係合片、１２・・・・・・
係止片、１３・・・・・・係止孔、１４・・・・・・支
持リム、１５・・・・・・輪縁部、１６・・・・・・支
持脚、１７・・・・・・フック部、１８・・・・・・締
着金具、１９・・・・・・係止片、１９ａ・・・・・・
鉤部、２０・・・・・・固定片、２１・・・・・・ねじ
孔、２２・・・・・・ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部を穿設せる取付板と、この取付板の開口部に嵌着
   されるフランジ部を有する水槽と、上記取付板の開口部
   縁及び水槽のフランジ部の表面に当接する輪縁部及び開
   口部壁面とフランジ部との間隙に嵌挿する先端の内側に
   フック部を折曲形成した支持脚を有する支持リムと、上
   記フランジ部の裏面に固着される固着片の一側にこの支
   持リムのフック部に係合し外方に向って折曲延出し弾性
   を有する係合片及び他側に係止孔を穿設し下方に折曲延
   出する係止片を有する固着金具と、この固着金具の係止
   孔に先端の鉤部が係合する係止片及び上記取付板裏面に
   廷出しねじ孔を設けた固定片をそれぞれ両端部に有する
   締着金具と、この締着金具の固定片のねじ孔に螺挿し取
   付板裏面に当接して上記支持リム・固着金具を介して水
   槽を取付板に装着するねじとからなることを特徴とする
   水槽装着装置。