JPS6013806Y2 - 液体塗布容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は液体塗布容器に係る。

この種の容器として従来種々のものが知られているが、
本案容器は内外二重のキャップを有するものとして、外
キャップの螺動と同時に内キャップが螺動することで外
キヤツプ締付時には内キャップも締付けられて内キヤツ
プ上端の塗布材と容器体内との間の連通が遮断され、又
外キャップを弛めかつ取外したとき内キャップも弛めら
れて上記遮断が開放されて直ちに塗布できるようにした
ものである。

以下図面について説明すると、本案容器は、容器体と内
キャップと外キャップとからなる。

容器体１は、下部を大径の螺筒部２上部を小径の螺筒部
３とする口頚部４を有する。

それ等の螺条２ａ＋３ａは、リードを大として１２０度
位相をずらして設けたものであり、大径螺筒部の螺条の
リードと小径螺筒部の螺条リードとは同一に設けておく
。

小径螺筒部３の上方には小外径部５と更に小外径とした
口部６とが形成させてあり、小外径部の上端外周と口部
の上端外周にそれぞれ係合突条５ａ、６ａが周設させで
ある。

その口部には周壁７下部を二重筒状とした口栓８が、そ
の二重筒部内に口部６を嵌着させることで嵌合させであ
る。

該口栓の周壁上端には流出孔９を中心部に穿設させた頂
壁１０が付設させである。

尚大径螺筒部外面には係合子２ｂを設けるとよい。

内キャップ１１は、上記小径の螺筒部３へ螺合させた周
壁１２を有し、かつその周壁内面には容器体の小外径部
上端の係合突条５ａと係合させるための係合突条１３を
有する。

これ等両係合突条５ａ、１３は内キャップの外れ防止の
ためのもので、内キャップが外れない範囲で上限まで螺
合を弛めたとき、これ等係合突条が係合してその外れが
防止されるよう設けておけばよい。

内キャップは中心部裏面から流出孔を開閉するための柱
部１４を下方へ突出させた頂壁１５を有腰該頂壁の柱部
周囲部分には適当数の通水孔１６・・・が穿設させてあ
り、又該頂壁上面には通水性の塗布部材１７が張設させ
である。

該塗布部材は内キャップの上部外面へ嵌着させた短筒状
部材１８によりその周縁部を内キャップの上部外面に巻
込んで挾持させればよい。

又内キャップの周壁外面にはその上下方向に適当数の係
合突条１９・・・を設けておく。

該係合条については後述する。

外キャップ２０は、容器体に内キャップを嵌めた状態で
更にキャップするためのもので、その周壁２１の下部内
面には大径螺筒部２へ螺合する螺条２２を有する。

周壁は二重壁に形成させてもよく２３は外周壁である。

その頂壁２４下面からキャップ締付は時に短筒状部材１
８の上面に圧接する短筒部２５が垂設させである。

周壁２１の上部内面にはその上下方向に係合条２６・・
・を設ける。

該係合条は、内キヤツプ周壁の外面に設けられた係合条
１９・・・に係合して外キャップと共に内キャップを螺
動させるためのものであり、よって内キャップ１１が上
限にある状態で外キャップ２０を嵌合させたとき、それ
等両係合条１９，２６・・・が係合して内外両キャップ
が相対的に回動不能となるよう設ける。

つまり該係合状態では未だ外キヤツプ周壁は大径螺筒部
に螺合しておらず、よって上方に引きあげることで外キ
ャップを外すことが可能であり、又外キャップを締付は
方向へ回すことで内キャップは小径螺筒部に外キャップ
は大径螺筒部にそれぞれ螺合され、その締付けによって
柱部１４が流出孔９を閉塞し、又外キャップを弛めるこ
とで内キャップも共に弛められて流出孔９は開孔し、又
係合突条５ａ、１３が接して内キャップが上限に達した
とき、外キャップと大径螺筒部との螺合は解けて始めの
係合状態にかえり、そのま）外キャップを上方へ引きあ
げて取外し出来るよう設けておく。

尚外キャップを締付けたときの弛み防止のために、周壁
の下端部内面に大径螺筒部に設けた係合子２ｂと係合す
る係合子２１ａを設けるとよい。

本案は上記構成とするもので、各部材構造は簡易でよく
、特に内キャップの構造は、例えば従来の塗布部材を転
勤可能な球体として保持させるものに比べて極めて簡易
となり、頂壁裏面から下方に突出させた柱部によって口
栓の流出孔９が開閉されるから、又該内キャップは外キ
ャップを締め、又取外すことだけで下降又上昇して流出
孔を閉じ又開孔するから外キャップさえ締め忘れなけれ
ば流出孔の締め忘れは全くなく、又外キャップを取外す
だけで内キャップは同時に上昇して塗布可能な状態とな
るから塗布も迅速に行うことが出来便利である。

尚既述の転勤可能な球体を塗布部材とする場合には外キ
ヤツプ締付けによってその球体が弾性に抗して押下げら
れてこのとき流出孔が自動的に閉塞されるよう設けたも
のがあるが、この場合は部材の弾性疲労で流出孔の開閉
が不完全となるのに対し本案の場合は内キャップを同時
に正逆方向へ螺動させることで流出孔が開閉されるため
弾性疲労により開閉が不完全となるおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の一部を切欠いた分解斜視図、第２図
は内外キャップ螺合状態での縦断面図、第３図は第２図
■−■線の横断面図である。 １・・・・・・容器体、１１・・・・・・内キャップ、
２０・・・・・・外キャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口頚部４の下部を大径の螺筒部かつ上部を小径の螺筒部
   ３とすると共にその口部には流出孔９付き口栓８を嵌着
   させてなる容器体１と、上記小径螺筒部へ周壁１２を螺
   合させると共に頂壁中心部の下面には枠部１４を、又枠
   部周囲の頂壁部分には通水孔１６・・・を、更に頂壁土
   面には通水性塗布材１７をそれぞれ設けた内キャップ１
   １と、上記大径螺筒部２へ螺合させた周壁２１を有する
   外キャップ２０とからなり、上記口頚部の一部と内キヤ
   ツプ周壁とには内キャップを上限まで弛めたとき係合す
   る係合突条５ａ、１３をそれぞれ設け、上限に位置する
   内キャップ１１に対して外キャップ２０の着脱が自在と
   すると共に、これ等内外周キャップの周壁対向面には外
   キャップの回転を内キャップに伝達できる係合条１９，
   ２６を縦設させ、該上限位置の内キャップに対する外キ
   ヤツプ嵌合状態から、外キャップ２０を介して内キャッ
   プを正逆両方向へ螺動させることで、上記枠部１４が流
   出孔９に対して着脱自在に形成させたことを特徴とする
   液体塗布容器。