JPS5815316Y2

JPS5815316Y2 - 容器の蓋

Info

Publication number: JPS5815316Y2
Application number: JP1976032041U
Authority: JP
Inventors: 治夫土田
Original assignee: 株式会社吉野工業所
Priority date: 1976-03-16
Filing date: 1976-03-16
Publication date: 1983-03-28
Also published as: JPS52123465U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、開封手段を講じた内閉体と外蓋との組合わせか
ら戊る容器の蓋に係る。

本案は、開封が容易且つ確実に行え、使用に便利重宝で
あり、構造並びに製作簡単で、安価に提供できる蓋を提
供しようとするものである。

而して、本案は、図面に示すように、容器Ａの口部Ａａ
及び螺条付き頚部Ａｂへ装着する合成樹脂型の中蓋或い
は中栓等の内閉体１と外蓋２との組合わせより構成し、
一方の内閉体１は、上記口部Ａａへ嵌合する周壁１２を
設け、該周壁の上部に上記口部Ａａを閉口する水平壁４
を連設し、該水平壁の中央部に該中央部を上方へ膨出さ
せた三角乃至多角形柱状の膨出部３を形成すると共に、
該膨出部と水平壁残部との境界で肉薄の破断部５を形成
して、該破断部の開成内部に開封口１５を構成し、且つ
、水平壁４の周縁部に突縁９を周設し、他方の外蓋２は
、上部で上記内閉体１を包囲し且つ下部で上記頚部Ａｂ
へ螺合する周壁１３を設け、該周壁の外面に左右一対の
突部８，８を突設すると共に、該周壁の上端に上記内閉
体１を包被する水平の頂壁１４を連設し、該頂壁の上面
中央部に上記膨出部３へ外嵌させる張出枠７から戒る嵌
合部６を突設したものである。

図中、１０は、内閉体１の周壁１２内縁に周設した係合
突条であり、上記口部Ａａの口縁に係合する。

１１は、外蓋２の周壁１３内周に周設した螺条であり、
上記頚部Ａｂの螺条に螺合する。

なお、容器Ａの頚部Ａｂは、口部Ａａよりも、また、内
閉体１よりも外径を大に形成し、外蓋２をこれに適合さ
せている。

如上の構成であるから、外蓋２を外し、これを逆向きに
して嵌合部６を内閉体１の膨出部３へ嵌め、谷部８，８
へ指を掛けて外蓋２を回転させれば、膨出部３の周りに
ある肉薄の破断部５に捩り力が加わり、これによって破
断部５が破断されて膨出部３が除かれ、開封口１５が開
封開口される。

本案によれば、内閉体１におけて、水平壁４の上面中央
部に該中央部を上方へ膨出させた三角乃至多角形柱状の
膨出部３を形成すると共に、該膨出部と水平壁残部との
境界で肉薄の破断部５を形成して、該破断部の開成内部
に開封口１５を構成しており、また、外蓋２において、
頂壁１４の上面中央部に上記膨出部３へ外嵌させる張出
枠７から戒る嵌合部６を突設しているので、外蓋２を逆
さにし、これらの嵌合部６を内閉体１の膨出部３へ嵌め
て、膨出部を中心に水平面内で何等の支障もなく十分に
回転させることができ、この回転により、外蓋から膨出
部３へと回転力をロスなく十分に伝達でき、これが破断
部６へ破断力として集中し、開封口１５を容易に開封開
口できる。

そして、そのような回転によるから、膨出部３及び嵌合
部６は長さが短くてよく、内閉体１及び外蓋２は全体的
にコンパクトに形成でき、しかもなおかつ、膨出部３及
び嵌合部６の面積従って開封口１５の大きさを大きくし
ても、開封開口が容易である。

その上、外蓋２には、左右一対の突部８，８を突設して
いるので、上記回転の際に、該突部へ指を掛けて、何等
のスリップもなく効率よく強力に力を加えることができ
、上記開封口１５の開口を軽快に行え、斯様にして外蓋
が最良の用具となり、他の用具を一切必要としない。

また、容器Ａの口部Ａａへ嵌合する内閉体１と、容器の
頚部Ａｂへ螺合する外蓋２との組合わせから成るものに
おいて、上述の開封手段を講じたのであるから、既製の
蓋付きびん等において、その内閉体１と外蓋２とを用い
ることで、便利な開封容器を構成できる。

更に、内閉体１において、水平壁４の周縁部に突縁９を
周設しているので、内容物の注出において、流出が具合
よく案内され、且つ、液切れが良好となる。

構造並びに製作が簡単で、安価に提供でき、実用上極め
て有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第２図は、
第１図ＩＩ −ＩＩ線の断面図、第３図は、要部の一部
截断分離斜視図、第４図は、開封状態を示す断面図であ
る。Ａ・・・・・・容器、Ａａ・・・・・口部、Ａｂ・・・
・・・頚部、１・・・・・・内閉体、２・・・・・・外
蓋、３・・・・・・膨出部、４・・・・・・水平壁、５
・・・・・・破断部、６・・・・・・嵌合部、７・・・
・・・張出枠、８・・・・・・突部、１４・・・・・・
頂壁、１５・・・・・・開封口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

容器Ａの口部Ａａ及び螺条付き頚部Ａｂへ装着する合成
樹脂型の中蓋或いは中栓等の内閉体１と外蓋２との組合
わせより構成し、一方の内閉体１は、上記口部Ａａへ嵌
合する周壁１２を設け、該周壁の上部に上記口部Ａａを
閉口する水平壁４を連設し、該水平壁の中央部に該中央
部を上方へ膨出させた三角乃至多角形柱状の膨出部３を
形成すると共に、該膨出部と水平壁残部との境界で肉薄
の破断部５を形成して、該破断部の開成内部に開封口１
５を構成し、且つ、水平壁４の周縁部に突縁９を周設し
、他方の外蓋２は、主命で上記内晶体１を包囲し且つ下
部で上記頚部Ａｂへ螺合する周壁１３を設け、該周壁の
外面に左右一対の突部８，８′を突設すると共に、該周
壁の上端に上記内閉体１を包被する水平の頂壁１４′を
連設し、該頂壁の上面中央部に上記膨出部３へ外嵌させ
る張出枠７から成る嵌合部６を突設したことを特徴とす
る容器の蓋。