JPS6013045Y2 - レコ−ドクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ターンテーブルのスピンドルに枢着されて
、このスピンドルを中心にレコード盤上を自走しながら
、レコード盤上の塵埃を収集する自走式レコードクリー
ナや手で持って直接操作する等のいわゆる手持式レコー
ドクリーナなどに関するものである。

この種の例えば自走式レコードクリーナとしては、長尺
状の本体ケースの一方側に、モータや電池等の駆動源を
収納する駆動源室を形成するとともに、他方側に、ロー
ルブラシを収納する集塵室を上記本体ケースの軸方向に
配設して、駆動源室と集塵室とを水平位置に並設し、上
記駆動源室と集塵室との間の仕切壁から突出した伝動軸
にロールブラシの回転軸の一端を連結したものを、出願
人はすでに提案している。

しかしこの構造のものは、クリーナを使用する際に、ロ
ールブラシによって巻きあげられた塵埃が仕切壁に形成
した伝動軸の突出孔から駆動源室内に入りこんでしまう
という欠点を有していた。

この欠点は自走式に限らず、手持ち式にあっても駆動源
室と集塵室とが水平配列されたものに生ずるものである
。

この考案は上記の欠点を解消するもので、モータ、電池
等の駆動源を収納する駆動源室とロールブラシを収納す
る集塵室とを、並設するとともに、上記駆動源室と集塵
室との間に形成した。

仕切壁の孔を介して伝動軸とロールブラシの回転軸の一
端とを連結したレコードクリーナであって、上記駆動源
の伝動軸とロールブラシの回転軸のいずれか一方に塵よ
けファンを上記孔に近接して設けたものである。

以下、この考案の一実施例を自走式レコードクリーナを
例に図面により説明する。

第１図は自走式レコードクリーナの全体断面図で、同図
において１は長尺状に形成された含酸樹脂製の本体ケー
スで、−吉例には駆動源室２が形成され、他方側には集
塵室３が本体ケース１の軸方向に配設されることにより
、駆動源室２と集塵室３とが水平位置に並設されている
。

本体ケース１の駆動源室２には、第２図に示すように、
モータ４や電池５等の駆動源が収納されており、集塵室
３にはロールブラシ６が収納すれている。

７は前記モータ４の回転軸８に固定された原動プーリで
、９は伝動軸１０に固定された減速プーリであり、上記
原動プーリ７と減速プーリ９との間にウレタンゴムやシ
リコンゴム製のベルト１１を掛設することにより第１の
減速部が構成されており、５０００ｒ、ｐ、ｍ、程度の
モータ４の回転数が３００Ｏｒ、ｐ、ｍ、程度に減速さ
れる。

この伝動軸１０には、ゴム製ベルト１２が装着され、こ
のベルト１２の他方はギヤシャーシ１３の左上部にシャ
フト１４で片持支持されたギヤ付プーリ１５に張設され
ている。

このプーリ１５のギヤ部１５ａは、前記伝動軸１０に回
転自在に挿通支持された駆動車輪１６のギヤ部１６ａと
常時噛合しており、このため、第１の減速部で３００Ｏ
ｒ、ｐ 、ｍに減速された伝動軸１０の回転数は、上記
ベルト１２からギヤ付プーリ１５を介してギヤ部１５ａ
１ギヤ部１６ａは十分大径であるので、駆動車輪１６は
約２００〜３００ｒ、ｐ、ｍまで減速されることになる
。

この駆動車輪１６はポリアセタール樹脂製であるが、本
体ケース１の底面から１〜２ｒｔｒｍｑ度突出しており
、レコード盤面上を騒音を発することなく、傷付けるこ
となく確実に回動できるようにウレタンゴムバンド１６
ｂを貼設している。

勿論コのバンド１６ｂは、それ自体の弾力性を利用して
駆動車輪１６に設けた凹溝に嵌着しても良い。

またバンド１６ｂの表面はスリットパタ、−ンを設けた
り、微細な凹凸面を形成している。

上記伝動軸１０の他端、にＣ，よ、円筒状クラッチ１７
が装着され、更にこのクラッチ１７の先端外面にディス
ク板１８が圧入嵌着されている。

このように構成された駆動源は、駆動源室２にねじ１９
，１９をギヤーシャーシ１３のねじ孔２０．２０に挿通
して取り付けるとともに、駆動源室２と集塵室３との間
の仕切壁１ａの孔２１から匂前記クラッチ１７を突出さ
せている。

ロールブラシ６の両端には左右同−珍状の回転ピース２
２がブラシシャフト２３に取り付けられていて、−万端
は前記クラッチ１７に嵌入結合され、他端は本体ケース
１の外方端に軸受はピース２４を介して位置決めされ、
こうしてロールブラシ６は集塵室３に配設されている。

第３図は本体ケース１の下面側を示すもので、２５は、
レコードプレーヤー（図示しない）のスピンドルが挿入
されるガイド孔で、このガイド孔２５にスピンドルを挿
入することにより、本体ケース１は、このガイド孔２５
を中心に駆動車輪１６の矢印Ｐ方向への駆動力によって
、矢印Ｑ方向へレコード盤面上を回転移動することにな
る。

この際本体ケース１の安定走行のために、上記ガイド孔
２５を中心とする１点鎖線り上に回転軌跡を有する補助
輪２６をほぼ対称位置に設けている。

したがってこのレコードクリーナによれば、第４図に示
すごとく、レコード盤面Ｒ上を本体ケース１が矢印Ｑ方
向へ自刃で進むとともに、ロールブラシ６が矢印Ｓ方向
へ高速回転し、レコード盤面Ｒ上のチリ、ホコリ等をブ
ラシ先端で掻き上げるとともに、この際に生じる回転気
流Ｔによってホコリ等をダストルーム２７まで運び、ダ
ストルーム２７に設けたフィルター２８によってホコリ
と気流とを分離しホコリ等を集めることができる。

しかしながら、上記回転気流Ｔはフィルター２８の存在
により十分に集塵室３から本体ケース１外へ排出できな
い。

このためロールブラシ６とクラッチ１７とを結合する孔
２１から駆動源室２側へ侵入しようとし、侵入したホコ
リ等がギヤ部１５ａ、１６ａに噛み込んだり、スイッチ
部分の接点能力を低下せしめる等の障害が生じる。

そこでこのものでは、上記孔２１に近接配置して履うと
ともに、ロールブラシ６と同様に高速回転するディスク
板１８を設け、しかもディスク板１８に、第２図に示す
ように放射状のリブ１８ａを設けることにより、駆動源
室２側から集塵室３側へ補助的な空気流を発生させるこ
とができ、このことによって、孔２１周囲にエアーカー
テン作用を生ぜしめ、ホコリ等の侵入を防止するように
構成して、いる。

勿論上述した補助的な空気流を発生させる手段としては
、ディスク板１８形状に限らず、プロペラ状にしてもよ
く、要はファン作用が得られる形状であればよい。

また集塵室３側ではなく、駆動源室２側内で孔２１近傍
に配設することも可能であり、この場合ファン用リブを
逆向きに配設すれば良い。

さらにこのディスク板のようなファンは伝動軸１０側に
設けるだけでなく、ロールブラシ６に設けたものであっ
ても良い。

なおこのものでは、駆動源室２側への塵埃の侵入を防止
するために、第５図に示すようにロールブラシ６のブリ
ッスルを、駆動源室２側からみて、集塵室３側外方へ進
む時計方向に螺せん状に植毛することにより、回転方向
Ｓに向けてロールブラシ６が回転すれば、塵埃が積極的
に外方Ｇへ押しやられ、駆動源室２への塵埃の侵入する
機会を軽減させている。

以上述べたように、この考案によればモータ４、電池５
等の駆動源を収納する駆動源室２とロールブラシ６を収
納する集塵室３とを並設するとともに、上記駆動源室２
と集塵室３との間に形成した仕切壁１ａの孔２１を介し
て伝動軸１０とロールブラシ６の回転軸の一端とを連結
したレコードクリーナであって、上記駆動源の伝動軸１
０とロールブラシ６の回転軸とのいずれか一方に塵よけ
ファン１８を上記孔に近接して設けることによって、駆
動源室２と集塵室３とを水平配列しても、その連結部分
から駆動源室２側への塵埃の侵入が防止でき、本体を低
寸かつ小型に出来、また組立構造も簡略化できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の長手方向垂直断面図、第２
図は同実施例の駆動源分解斜視図、第３図は同実施例の
底面図、第４図は同実施例の集塵室の垂直断面図、第５
図は同実施例の底面側斜視図である。 １・・・・・・本体ケース、１ａ・・・・・・仕切壁、
２・・・・・・駆動源室、３・・・・・・集塵室、４・
・・・・・モータ、５・・・・・・電池、６・・・・・
・ロールブラシ、１０・・・・・・伝動軸、１８・・・
・・・塵よけファン、２１・・・・・・突出孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１にモータ４、電池５等の駆動源を収納する
   駆動源室２とロールブラシ６を収納する集塵室３とを並
   設するとともに上記駆動源室２と集塵室３との間に形成
   した仕切壁１ａの孔２１を介して伝動軸１０とロールブ
   ラシ６の回転軸の一端とを連結したレコードクリーナで
   あって、上記駆動源の伝動軸１０とロールブラシ６の回
   転軸とのいずれか一方に塵よけファン１８を上気孔２１
   に近接して設けたことを特徴とするレコードクリーナ。