JPS6025683Y2 - 自走式レコ−ドクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えばターンテーブルのスピンドルのような
ガイドポールに係着して、このガイドポールを中心にレ
コード盤上を自走するレコードクリーナに関するもので
ある。

レコードクリーナとして、電動ロールブラシ式のものが
あり、しかしそれを使用するには左手でレコード盤を把
持しなければならず、このため、レコード盤に手あかが
ついたり、レコード盤を落として破損することがある。

また、清掃の途中、右手に持ったクリーナをいったん手
放して、レコード盤の把持位置を変えなければならない
ので、ふきむらを生じる欠点もある。

そこで、この考案は上記改善策として、レコードプレー
ヤのターンテーブルのスピンドルに係着して、このスピ
ンドルを中心にレコード盤上を自走するレコードクリー
ナを提供するものであるが、この場合、クリーナ本体の
下面側にスピンドルが挿入されるガイド孔を設け、この
ガイド孔を中心に自走回転することになる。

上記下面側のガイド孔は、クリーナ本体を使用するに際
し、スピンドルとの係着をスムースに行なえるように、
若干孔径をスピンドルより太き目に設定する必要があり
、このためスピンドルとガイド孔との間に自ら遊びギャ
ップぐ存在することになる。

このようなりリーナ本体では実走行時に、ロールブラシ
とレコード盤との間の摺接抵抗と、駆動輪とレコード盤
面との間に摺接抵抗とにおいて、後者の抵抗が大きく設
定されなければ前記遊びギャップによりクリーナ本体に
がたつき状の踊り走行状態が発生し、使用者に騒音やレ
コード盤が傷付けられるのではというような不安感を与
えることになるものである。

この考案は、このような鑑点から、レコード盤に反り状
の変形が生じていて、両方の摺接抵抗関係が損なわれて
も騒音を軽減し、不安感を与えるのを抑えることができ
るように威されたもので、クリーナ本体にターンテーブ
ルのスピンドルの係着を許すガイド孔を形威し、このガ
イド孔を中心としてこのクリーナ本体の一端側にモータ
により駆動されるロールブラシを配設するとともに、他
端側に走行用駆動輪を配設し、ロールブラシの回転方向
と駆動輪の回転方向とを、ガイド孔に対し同一方向に設
定したものである。

以下、この考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図、第２図において、１はクリーナ本体で、その一
側近傍に設けられた上下方向のガイド孔２にてターンテ
ーブル３のスピンドル４に回転自在に係着する。

このクリーナ本体は、上記ガイド孔２を境としてその一
端にはレコード盤５の録音部に摺接するロールブラシ９
が配設され、このロールブラシ９は内蔵されたモータ１
０、電池１１により回転駆動される。

また上記ガイド孔２を境として逆の他端側にはレコード
盤面上を転動する駆動輪６が設定されるとともに、ロー
ルブラシ９の配設された側には従軸７，７が設定され、
このようにクリーナ本体１はターンテーブル３に装着さ
れたレコード盤５の録音部を半径方向に跨って、下部両
側部に設けた駆動輪６と従軸７，７とでレコード盤５の
内外無録音部に３点支持される。

クリーナ本体１の外壁上部は、上記ガイド孔２に近接し
て電源スイツチ開閉用の操作釦８が設けられている。

このようなスイッチは、本体ケース内のスピンドル４と
対応する位置に、リードスイッチを組み込み、操作釦と
しての永久磁石釦（図示せず）で外部操作する構造とし
ても良い。

電池１１は上記操作釦８がＯＮ位置へ引き上げられるこ
とによりモータ１０に接続され、この接続にてモータ１
０が駆動する。

モータ１０が駆動すると、その動力で伝動機構１２を介
して一端側のロールブラシ９が回転し、レコード盤５の
録音部表面に付着した塵埃力比−ルブラシ９により収塵
室（図示せず）に取り除かれる。

また、上記モータ１０の動力は他の伝動機構１３を介し
て他端側の駆動輪６にも伝えられる。

すなわち、一端側のロールブラシ９と同時に他端側の駆
動輪６も回転して、クリーナ本体１が上記スピンドル４
に係着したガイド孔２を中心にレコード盤５の円周方向
へ走行腰もって上記録音部表面が全周にわたって連続的
に清掃される。

上記のようにしてレコード盤５の清掃が終わると、操作
釦８が押し込まれて電源スィッチ（図示せず）がＯＦＦ
となり、モータ１０が停止する。

これによにクリーナ本体１がレコード盤５上から取り除
かれる。

このような走行において、ロールブラシ９とレコード盤
５の面及び駆動輪６とレコード盤５の面との間には異な
る摺接抵抗が存在する。

しかし上記構成によれば、ロールブラシ９と駆動輪６と
は、回転中心のガイド孔２を境として対抗位置に配設さ
れており、しかも両方の摺接抵抗はいずれも上記ガイド
孔２を中心とする円の接線方向でかつこの接線方向がガ
イド孔２に対して同じ方向に作用するため、ガイド孔２
とスピンドル４との間には２つの摺接抵抗の合計値に比
例的に反力として作用することになる。

このことは自走回転中、ガイド孔２とスピンドル４との
接触は踊り離れることなく自走に追従して連続して接す
ることになり、これによりガイド孔２とスピンドル４と
の間に必然的に存在する挿入係着用の遊びギャップがあ
ってもがたつき状の異音を発したりクリーナ本体１が踊
ることなくスムースに回転することができるものである
。

特にレコード盤５に反り状変形があって、−力の摺接抵
抗がスリップや過負荷により変動しても、２つの摺接抵
抗はガイド孔２に対して同じ方向に作用するのでガイド
孔２とスピンドル４との間の接触状態は一定状態を保つ
傾向にある。

以上のように、この考案によれば、クリーナ本体１にタ
ーンテーブル３のスピンドル４の係着を許すガイド孔２
を形威し、このガイド孔２を中心としてこのクリーナ本
体１の一端側にモータ１０により駆動されるロールブラ
シ９を配設するとともに、他端側に走行用駆動輪６を設
定したので、自走中ガイド孔２とスピンドル４との間の
ガイドのための接触位置が踊り離れて騒音等を発するこ
となく、スムーズに回転することができ、レコード盤を
大切にする使用者に不安感を与えることを軽減すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例にかかる自走式レコードクリ
ーナの一部切欠斜視図、第２図は同クリーナの使用状態
を示す背面図である。 １・・・・・・クリーナ本体、２・・・・・・ガイド孔
、３・・・・・・ターンテーブル、４・・・・・・スピ
ンドル、５・・・・・・レコード盤、６・・・・・・駆
動輪、９・・・・・・ロールブラシ、１０・・・・・・
モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クリーナ本体１にターンテーブル３のスピンドル４の係
   着を許すガイド孔２を形成腰このガイ１”孔２を中心と
   してこのクリーナ本体１の一端側にモータ１０により駆
   動されるロールブラシ９を配設するとともに、他端側に
   走行用駆動輪６を配設し、ロールブラシ９の回転方向と
   駆動輪６の回転方向とを、ガイド孔２に対し同一方向に
   設定したことを特徴とする自走式レコードクリーナ。