JPS6013054Y2 - レコ−ドクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ターンテーブルのスピンドルに枢着されて
、このスピンドルを中心にレコード盤上を自走しながら
、レコード盤上の塵埃を集取する自走式レコードクリー
ナやその他の、例えば手持式レコードクリーナ等に関す
るものである。

この種の例えば自走式レコードクリーナとしては、長尺
状の本体ケースの一方側に、モータや電池等の駆動源を
収納する駆動源室を形成するとともに、他方側に、ロー
ルブラシを収納する集塵室を上記本体ケースの軸方向に
配設して、駆動源室と集塵室とを水平位置に並設し、上
記駆動源室と集塵室との間の仕切壁から突出した伝動軸
にロールブラシの回転軸の一端を連結したものを、出願
人はすでに提案している。

しかしこの構造のものは、クリーナを使用する際、ロー
ルブラシによって巻きあげられた塵埃が仕切壁に形成し
た伝動軸の突出孔から駆動源室内に入りこんでしまうと
いう欠点を有していた。

この欠点は自走式に限らず、手持ち式にあっても駆動源
室と集塵室とが水平配列されたものに生ずるものである
。

この考案は上記の欠点を解消するもので、モータ、電池
等の駆動源を収納する駆動源室と、多数のブリッスルを
植毛して形成したロールブラシを収納する集塵室とを並
設するとともに、上記駆動源室側の伝導軸とロールブラ
シの回転軸の一端を連結したレコードクリーナにおいて
、上記ロールブラシのブリッスルを、駆動源室側端部か
ら他端部い向けて、ロールブラシ回転方向と逆方向に螺
線状に植毛たものである。

以下、この考案の一実施例を自走式レコードクリーナを
例に図面により説明する。

第１図は自走式レコードクリーナの全体断面図で、同図
においては１は長尺状に形成された合成樹脂製の本体ケ
ースで、−吉例には駆動源室２が形成され、他方側には
集塵室３が本体ケース１の軸方向に配設されることによ
り、駆動源室２と集塵室３とが水平位置に並設されてい
る。

本体ケース１の駆動源室２には、第２図に示すように、
モータ４や電池５等の駆動源が収納されており、集塵室
３にはロールブラシ６が収納されている。

７は前記モータ４の回転軸８に固定された原動プーリで
、９は伝動軸１０に固定された減速プーリであり、上記
原動プーリ７と減速プーリ９との間にウレタンゴムやシ
リコンゴム製のベルト１１を掛設することにより第１の
減速部が構成されており、５０００ｒ、ｐ、ｍ、程度の
モータ４の回転数が３００Ｏｒ、ｐｏｍ、程度に減速さ
れる。

この伝動軸１０には、ゴム製ベルト１２が装着され、こ
のベルト１２の他方はギヤシャーシ１３の左上部にシャ
フト１４で片持支持されたギヤ付プーリ１５に張設され
ている。

このプーリ１５のギヤ部１５ａは、前記伝動軸１０に回
転自在に挿通支持された駆動車輪１６のギヤ部１６ａと
常時噛合しており、このため、第１の減速部で３００Ｏ
ｒ、ｐ 、ｍ、に減速された伝動軸１０の回転数は、上
記ベルト１２からギヤ付プーリ１５を介してギヤ部１５
ａ１ギヤ部１６ａと伝達され、ギヤ部１５ａよりギヤ部
１６ａは十分大径であるので、駆動車輪１６は約２００
〜３００ｒ、ｐ、ｍ、まで減速されることになる。

この駆動車輪１６はポリアセタール樹脂製であるが、本
体ケース１の底面から１〜２鴫程度突出しており、レコ
ード盤面上を騒音を発することなく、傷付けることなく
確実に回動できるようにウレタンゴムバンド１６ｂを貼
設している。

勿論このバンド１６ｂは、それ自体の弾力性を利用して
駆動車輪１６に設けた凹溝に嵌着しても良い。

またバンド１６ｂの表面はスリットパターンを設けたり
、微細な凹凸面を形成している。

上記伝動軸１０の他端には、円筒状クラッチ１７が装着
され、更にこのクラッチ１７の先端外面にディスク板１
８が圧入嵌着されている。

このように構成された駆動源は、駆動源室２に、ねじ１
９，１９をギヤーシャーシ１３のねじ孔２０，２０に挿
通して取り付けるとともに、駆動源室２と集塵室３との
間の仕切壁１ａの突出窓２１から、前記クラッチ１７を
突出させている。

ロールブラシ６の両端には左右同一形状の回転ピース２
２がブラシシャフト２３に取り付けられていて、−刃端
は前記クラッチ１７に嵌入結合され、他端は本体ケース
１の外方壁に軸受はピース２４を介して位置決めされ、
こうしてロールブラシ６は集塵室３に配設されている。

第３図は本体ケース１の下面側を示すもので、２５は、
レコードプレーヤー（図示しない）のスピンドルが挿入
されるガイド孔で、このガイド孔２５にスピンドルを挿
入することにより、本体ケース１は、このガイド孔２５
を中心に駆動車輪１６の矢印Ｐ方向への駆動力によって
、矢印Ｑ方向へレコード盤面上を回転移動することにな
る。

この際本体ケース１の安定走行のために、上記ガイド孔
２５を中心とする１点鎖線り上に回転軌跡を有する補助
輪２６をほぼ対称位置に設けている。

したがってこのレコードクリーナによれば、第４図に示
すごとく、レコード盤面Ｒ上を本体ケース１が矢印Ｑ方
向へ自刃で進むとともに、ロールブラシ６が矢印Ｓ方向
へ高速回転し、レコード盤面Ｒ上のチリ、ホコリ等をブ
ラシ先端で掻き上げるとともに、この際に生じる回転気
流Ｔによってホコリ等をダストルーム２７まで運び、ダ
ストルーム２７に設けたフィルター２８によってホコリ
と気流とを分離しホコリ等を集めることができる。

しかしながら、上記回転気流Ｔはフィルター２Ｂの存在
により十分に集塵室３から本体ケース１外へ排除できな
い。

このためロールブラシ６とクラッチ１７とを結合する突
出窓２１から駆動源室２側へ侵入しようとし、侵入した
ホコリ等がギヤ部１５ａ、１６ａに噛み込んだり、スイ
ッチ部分の接点能力を低下せしめる等の障害が生じる。

そこでこのものでは、第５図に示すように、ロールブラ
シ６のブリッスルＢを、駆動源室側端部から他端部に向
けて、ロールブラシの回転方向Ｓと逆方向に螺線状に植
毛しているので、レコードクリーナの使用に際しては、
ロールブラシ６が回転方向Ｓに向けて、回転すれば、こ
れに伴って、前記集塵をダストルーム２７側まで導く回
転気流Ｔとともに、ロールブラシ６の駆動源室側端部か
ら他端側方向Ｇへ向かう空気流が発生腰部動源室側へ侵
入しようとする集塵が上記空気流によりＧ方向へ押しや
られ、駆動源室２への集塵の侵入を積極的に防止してい
る。

またこの実施例では、第２図に示すようなロールブラシ
６とともに回転し、表面に放射状のリブ１８ａを設けた
ディ伐り板１８を上記突出窓２１を覆うように配設して
いるので、突出窓２１周囲にエアーカーテン作用を生じ
せしめ、上記駆動源室２への集塵侵入防止をより助長す
ることができるが、この種ディスク板は必須のものでは
なく、上記ロールブラシ支持用の回転ピース２２で単に
突出窓２１を覆うようにしても良い。

また上記実施例においてはクリーナ本体がレコード盤上
を回転する形態の自走式レコードクリーナを例にとって
説明したが、本考案はこれに限られるものではなく、駆
動源室とロールブラシを収納した集塵室を軸方向に並設
したものであれば、例えは静止状態に支持したクリーナ
本体に対してレコード盤側を回転させるタイプや、手持
式タイプにも適用できる。

以上述べたように、この考案によれば、モータ４、電池
５等の駆動源を収納する駆動源室２とロールブラシ６を
収納する集塵室３とを、上記本体ケース１とを並設する
とともに上記駆動源室２側の伝動軸１０とロールブラシ
６の回転軸の一端を連結したレコードクリーナにおいて
、ロールブラシ６のブリッスルを、駆動源室側端部から
他端部に向けて、ロールブラシ回転方向と逆方向に螺線
状に植毛したので、駆動源室２と集塵室３とを仮え水平
配列しても、ロールブラシ６によって掻き上げた集塵を
、ロールブラシ６自体の回転により発生する空気流によ
って外方へ押しやり、駆動源室２への集塵の侵入を防止
できるため、複雑な防塵構造を必要とせず、本体を低寸
かつ小型に出来、また組立構造も簡略化できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の長手方向垂直断面図、第２
図は同実施例の駆動源分解斜視図、第３図は同実施例の
底面図、第４図は同実施例の集塵室の垂直断面図、第５
図は同実施例の底面斜視図である。 １・・・・・・本体ケース、１ａ・・・・・・仕切壁、
２・・・・・・駆動源室、３・・・・・・集塵室、４・
・・・・・モータ、５・・・・・・電池、６・・・・・
・ロールブラシ、１０・・・・・・伝導軸、Ｂ・・・・
・・ブリッスル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータ４、電池５等の駆動源を収納する駆動源室２と多
   数のブリッスルＢを植毛して形成したロールブラシ６を
   収納する集塵室３とを軸方向に並設するとともに、上記
   駆動源室２側の伝動軸１０とロールブラシ６の回転軸の
   一端とを連結したレコードクリーナにおいて、上記ロー
   ルブラシ６のブリッスルＢを、駆動源室２側端部から他
   端部に向けて、ロールブラシ回転方向と逆方向に螺線状
   に植毛したことを特徴とするレコードクリーナ。