JPS601258B2 - 巻取りまたは巻戻し方法及び装置 - Google Patents

巻取りまたは巻戻し方法及び装置

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JPS601258B2
JPS601258B2 JP13807380A JP13807380A JPS601258B2 JP S601258 B2 JPS601258 B2 JP S601258B2 JP 13807380 A JP13807380 A JP 13807380A JP 13807380 A JP13807380 A JP 13807380A JP S601258 B2 JPS601258 B2 JP S601258B2
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air
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tension
roll
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琢磨 勝股
弘治 加藤
寿夫 岸上
悟雍 黒田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 従来巻房機においてプラスチックフィルムを巻戻す場合
、張力変動を吸収するためと張力を制御するためにダン
サーロールが使用されている。
また巻取機にも巻房機と同様な理由によりダンサーロー
ルを使用している例もあるが、一般的に巻取機には鮫が
発生したり、巻上りの端部が整わないなどの理由で厚物
シートおよび中の狭いフィルム以外には採用されていな
いのが現状である。巻取機で採用されている方法では、
モータ軸トルクを制御する方法をとっているのが一般的
であり〜高性能巻取機では張力を固定したロールで張力
を検出している。ここで第1図により巻房機に使用され
ているダンサーロールによる張力制御方法を説明すると
、1は巻芯で、フィルム2が巻取られている。
3はフイルム2のガイドロール、4はダンサーロール、
5はダンサーロール4をサポートするブラケツト、6は
ガイドロールである。
7はバネー端はブラケット5に連結され、他端は固定部
材に結合されている。
8は巻戻されたフィルムである。
9は励磁電流に比例した制動力を与えるブレーキ、例え
ば電磁ブレーキ(またはパウダーブレーキ)であり、ま
た同電磁ブレーキ9は励磁電流を与えるためのコイル1
0が設けられている。
11は前記ダンサーロール4の位置を設定する設定器、
12は前記ブラケツト5に結合されたポテンショメータ
で、ダンサーロール4の位置を電気信号として取出すた
めに設けられている。
13は前記設定器11の出力である電気信号と、ポテン
ショメ−夕12の出力である電気信号の差を取るための
引算器、14は引算器13の出力をコイル10を作動さ
せるに充分な電流値まで増中する積分増中器である。
ここでフィルムの張力が弱くなった場合を仮定すると、
ダンサーロール4はフィルムパスを長くする方向にバネ
7によりブラケット5を介して動き、ポテンショメータ
12の電気信号を小さくする方向に作動する。また引算
器量3により設定器11との差を取っているので、引算
器13の出力は大となり「増中器14により増中ごれて
コイルIQに印加される電流が大きくなり、フレーキト
ルクを強くし張力を大きくする。なお張力が強くなった
場合は前述の逆の作動をするだけであるので詳細な説明
は省略する。このようにして張力を制御しながら巻戻さ
れる。しかしながら第1図のようにダンサーロール4を
使用した巻房機には大きな欠点があった。
即ち、巻取られたフィルム2が偏心している場合、また
は卵形になっている場合を想定すると、半径が巻取られ
たフィルムの周囲の位置により異なることとなり、巻戻
されたフィルム8が一定速度で次の工程に進むためには
ダンサーロール傘が充分追従する必要がある。またフィ
ルム中が広くなるとダンサーロール4の重量は幾何数的
に大きくなり「ダンサーロール4は追従性が悪くなる。
更に縞心が大きい場合にはダンサーロール4を吊ってい
るバネ7はバネ常数を小さくする必要があるが、バネ常
数を小さくすると追従性が悪くなる。このように追従性
が悪くなると張力の変動が大きくなり、極端な場合は共
振点もしくはそれ以上になると制御は全く不能となり、
かえって害を及ぼす結果となる。次に巻取機における例
を第2図について説明すると「ダンサーロールを使用し
たものについては前記の場合のブレーキを駆動力に変え
ただけであって作用効果も同じであるので、詳細な説明
は省略するが、ただダンサーロールを使用しない場合は
多少なりとも趣を異にするのでこの場合を図面について
説明する。
図において1は巻芯で、フィルム2が巻取られている。
また直流変流器15、引算器’6〜増中器17「サィリ
スタ18で示される閉ループは積分増中器19の出力を
指令値とする電流制御系であり、直流モータ2Q、巻芯
1、巻取られたフィルム2、ガイドロール21,22、
張力検出器23、引算器24〜積分増中器19および電
流制御系よりなる閉ループは設定器25の出力を指令値
とする張力制御系である。ただ実際には張力漸減特性を
作るための部分があるが、以下の説明には関係がないの
で省略する。なお図中26はフィルム、27はクロスロ
ールである。ここで張力が弱くなった場合を想定すると
、直流モー夕28のトルクが小さくなるので同モ−夕の
電流が小さくなり、これを直流変流器15で検出すると
電流制御系は電流およびトルクを増加し、張力を回復し
ようとする。
従って電流制御系はトルクの変化の遠いものについて応
答する機能を有していることになる。また巻き太り等に
よる穣力の減少については「張力検出器23の出力が減
少するので積分増中器竃9の入力は増加するが「 この
入力の積分値を電流制御系の指令値として出すこととな
り、その結果直流モー夕28の電流が増大し、かつ出力
トルクも増大し張力を増すことになる。しかしながらフ
ィルムのヤング率が大きく「伸びの小さいフィルムにお
いては巻芯川こに偏心があると「次に示す理由により張
力変動を起す欠点がある。
即ち、張力は送り込まれるフィルムの速度と、巻取られ
るフィルムの速度差の積分量が張力となって発生するが
、巻芯亀が梶心していると巻芯1回転中に巻取られたフ
ィルム2の表面速度は、巻取られたフィルムの慣性モー
メントが大きいため電流制御系で直流モー夕20のトル
クを応答よく制御しても張力の変動は消えない。しかし
ヤング率の小さいフィルムを巻取る場合はフィルムが伸
びるので「張力の変化は小さいものとなる。
なお巻戻機で前述の巻取機と同じ制御を行なった場合を
考えると、巻取られたフィルムはエージングのため巻取
機にて巻戻されるまでに一般には数日放置され、フィル
ムと一緒に巻込まれた空気が抜けて楠心するので、巻取
る時より遥かに大きい張力変動となって現われ、巻戻し
不能と考えられる。以上述べた如く従来方法には多くの
欠点があるが、ダンサーロールを有する巻房機において
はダンサーロールの質量により張力を精度より測れない
こと、更に巻芯の回転数とダンサーロール4およびブラ
ケット5で示す質量とtバネ7で示す振動系の共振周波
数が一致するか、もしくはそれ以上になると張力を検出
する機能のみならず「巻房すこと自体がダンサーロール
の振動により不可能となる。
一般に巻取ったフィルムはエージングするために数日放
置される。またエージングの不要なものについては加工
工程の関係上、多少の遊び時間が必要となる。一般に1
台の巻敬機に対して20〜50本程度の巻芯を必要とす
るが「前述の如くヤング率の高いフィルムを巻取る場合
は巻芯の偏心を小さく作る必要があるため、精度の高い
巻芯を多く用意しなければならす、多額の費用が必要で
あった。次に巻房機、巻取機に共通のことであるが、巻
取る際に発生する磯が問題となる。
一般に級防止手段としてエキスパンダロール、クロスロ
ール等があるが、これらは固定したフィルムパスの間で
のみ使用可能であり「最終フリーロールとの間のフィル
ムパスが巻取りまたは巻戻し過程で変化する位置では取
付けがたし、ものである。なお、プラスチックフィルム
機械においては、最終巻上りにおいて鮫ないこ巻取るこ
とが重要であり、巻取られる前にエキスパンダーロール
等で鮫を取った場合はその雛のない状態のまま巻取るこ
とが必要である。フィルムパス中に工夫をこらして巻取
る前に鰍を取ることができれば理想的である。またプラ
スチックフィルムにおいては印刷性を向上させる目的で
コロナ放電処理を巻取機の前の工程で行なう。
この処理を行なったフィルムは悪臭があるため、香りが
商品価値の重要部分を占めるお茶等の商品の包装には不
向きであった。また巻取られたフィルムはエージングの
ため巻房機にて巻戻されて一般に数日放置されるので、
フィルムと一緒に巻込まれた空気が抜けることにより偏
心し、場合によっては15%もの偏心を起すことがある
。従ってこれを張力の変動ないこ、かつ高速にダンサー
ロールを使用して巻戻すことは不可能であった。本発明
は前記従来の欠点を除去するために提案されたもので、
フィルムの巻取りまたは巻戻し工程中においてフィルム
に同フィルムの中方向に横切って空気を吹付けると共に
、同フィルム表面に当った後の空気を吸引回収すること
により、フィルムを非常に早い速度で巻取っても問題が
なく、鮫を伸す効果、悪臭を吹き飛ばす効果等を奏する
巻取りまたは巻戻し方法及び装置を提供せんとするもの
である。
以下本発明の実施例を図面について説明する。
先ず第3図イ,口について巻房機の具体的な1例を説明
すると、第3図イは側面図、第3図口はェアダクトの詳
細を示す断面図である。図において28は巻芯でフィル
ム29が巻取られており、同フィルム29はガイドロー
ル30,31を経て巻戻される。32はェアダクトでブ
ロア33で吹出した空気が送風管34を経て送られ、空
気流35を巻芯28とガイドロール30間のフィルム2
9に下方より同フィルムの中方向に横切って吹付ける。
従ってフィルム29は長さ方向に29aの如くふくらむ
。36はェアダクト32を構成している外板、37は空
気溜(高圧室)、38は外板36に穿設された穴、39
はェアノズル、4川ま空気の吸込口である。
なお、ガイドロール30,31「 ェァダクト32等の
支持部材は図示省略してある。44はヱアダクト32か
ら吸出した空気をブロア空気吸込口41へ送風管、45
は高圧室(空気溜)、46は負圧室(空気溜)、47は
前記高圧室と負圧室の間の仕切板、48は高圧室に穿設
された穴でここよりェアノズル38に空気が吹出される
49は外板36に穿設された穴でここから外部の空気が
吸込まれる。
また前気送風管34はェアダクト32の高圧室45に接
続され、負圧室46には送風管44が接続されており、
空気はブロア39→送風管34→高圧室45→穴48→
ェアノズル39→案内板40→空気流35→空気流35
a→穴49→負圧室46→送風管44→ブロア空気吸込
口41の経路を通って循環する。次に第3図イ,口の実
施例について作用を説明すると、巻芯28にフィルム2
9が巻取られており、この巻取られたフィルム29より
ガイドロール30,31を経てフィルムが巻戻され、次
の工程へ送られる。
しかしながら前記巻取られたフィルム29に偏心がある
と、1回転毎に張力変動を起し、制御装置では吸収でき
ない。ここでブロア33により同吸込口41から空気が
吸込まれて送風管34を通ってェアダクト32へ送られ
、これより吹出された空気流35はフィルムを29aの
如く長さ方向にふくらませる。これにより偏心によって
発生する筈の1回転毎の張力変動は29aで示すフィル
ムのふくらみ量の変化により吸収されることになる。ま
た仕切板47によって囲まれた高圧室45にはブロア3
3より送られて釆た空気が入り、高圧が保持されると共
に穴48より放出されるが、内部が高圧のためェアダク
ト32はフィルム中方向に関して均一に空気を吹出すこ
とができる。
穴48より出た空気はヱアノズル39および案内板40
を経て、指向性のある空気流となってフィルム29へ吹
付けられる。吹付けられた空気は空気流35bの如くェ
アダクトの穴49に吸込まれる。負圧室46は大きな負
圧となっているため、ヱアダクト中方向に対して均一に
吸込まれる。なおェアダクトの両側に穴49があげてあ
るのは、空気流35がフィルム29に当って2分割され
るので、左右対称に吸わないと29aの如くふくらむべ
きフィルムが変形してバタッキを起す原因となるのを防
ぐためである。吸込まれた空気はブロア33により昇圧
され、再びェアダクト32の高圧室45へ送られる。
なお、ェァダクトより吹出される空気およびェアダクト
へ吸込まれる空気は、フィルム中方向に関して均一でな
ければならない。即ち、フィルムのふくらみがフィルム
中方向によって相違すると、フィルム中方向でのふくら
みの様子が変り、滋を作る原因となるので均一に吹付け
ることが極めて重要である。一般にフィルムは静電気を
帯び易く帯電しているので、塵が舞っている雰囲気であ
ると空気中の塵を吸着してフィルムが汚染される欠点が
あるが、この実施例のように空気を吹出した後すぐ回収
する方法をとると塵を舞上げる心配はなくなり、フィル
ムの商品価値を低下させるようなことはない。
次に第4図は前記ェァダクト、送風管、およびフロアを
一般に市販されているェアカーテン用のファン2個を背
中合せに組付けた構造のェアカ−3テンに代えたもので
、外板36を2室に分割し、各室に空気取入口50を設
けると共に軸51に取付けたラインフローファン52を
有し、かつェアノズル53も各室にそれぞれ設けられて
いる。
さてこの実施例におけるェアカーテン32′では空4気
は中方向に関して均一に指向性をもって吹出され、かつ
均一に吸込む機能をもっている。しかしこれは前記第3
図口のェアダクトの機能と同じであり、ェアダクト、送
風管およびブロアをこれに置き換えたものに相当し、ま
たフィルム中が広い場合は何個か並べればよい。
この実施例では一般に市販されている大量生産されたェ
アカーテン用ファンを使用しているので安価であり、ま
た送風管を必要としないので機械をコンパクトにするこ
とができると共に、前記ェアダクトのように圧力差を持
たせる必要はなく、ファン長さも長いのでエネルギー損
失は小さい。次に第5図は第1図に示した従来の巻戻機
に、第4図に示したェァカーテン32′を粗合せてなる
実施例を示すものである。
図において54はフィルム29のガイドロール、55は
ダンサーロール、56はダンサーロール55をサポ−ト
するブラケツト、57はガイドロールである。58はバ
ネで一端はブラケット56に連結され、他端は固定部材
に結合されている。
59は励磁電流に比例した制動力を与えるブレーキ、例
えば電磁ブレーキ(またはパウダーブレーキ)であり、
同電磁ブレーキ59に励磁電流を与えるためのコイル6
0が設けられている。
61は前記ダンサーロール55の位置を設定する設定器
、62は前記ブラケット56に結合されたポテンショメ
ータでtダンサーロール55の位置を電気信号として取
出すために設けられている。
63は前記設定器61の出力である。
電気信号の差を取るための引算器「 64は引算器63
の出力をコイル60を作動させるに充分な電流値まで増
中する積分増中器である。次に第5図の実施例について
作用を説明する。先ずフィルムの張力が弱くなった場合
を仮定すると、ダンサーロール55はフィルムパスを長
くする方向にバネ58によりプラケツト56を介して動
き、ポテンショメータ61の電気信号を小さくする方向
に作動する。また引算器63により設定器61との差を
とっているので、引算器63の出力は大となり、増中器
64により増中ごれてコイル60に印加される電流が大
きくなり、ブレーキトルクを強くし張力を大きくする。
一方空気はェアノズル58よりフィルムの中方向に関し
て均一に指向性をもって吹出され、巻取られたフィルム
1回転毎の張力変動を吸収し、ダンサーロール55では
巻細り‘こよる張力の変化を検出して電磁ブレーキを制
御する作用をする。このように第5図の実施例によると
、短い周期の張力変動から巻細りによる張力の変化まで
広範囲にわたって張力の変化を吸収できるので、良好な
巻戻しができる。第6図は更に他の実施例を示し第5図
の実施例における張力検出機構であるダンサーロール5
5、ダンサーロール用ブラケツト56、バネ58および
ポテンショメータ62を張力検出器65に暦換えたもの
である。この張力検出器65は微小な変位で張力検出す
ることができるもので、機械的には第5図のバネのバネ
定数を極端に大きくしたものに相当するものである。こ
の実施例によると張力を検出するロールの変位が小さい
のでロールを他のロールと平行に保持する機構が不要で
あり、機械構造が簡単にすむ利点がある。一般にダンサ
ーロールはフィルム中が狭い場合は他のロールと平行を
保ち易いが、フィルム中が広くなるとその構造が剛性を
持たねばならず経済的に不利であるのみならず、他のロ
ールとの位置関係等により平行度が充分に保てない。
従って後工程にフィルムの横すべりをなくして送るため
にはこの第6図の実施例装置が必要となる。次に第7図
の実施例は前記第2図の巻取機とその制御装置に第4図
に示したェアカーテン32′を組合せてなるもので、直
流変流器66、引算器67、増中器68、サィリスタ6
9で示される閉ループは、積分増中器70の出力を指令
値とする電流制御系であり、直流モータ71、巻芯28
、巻取られたフィルム29、ガイドロール72,73、
張力検出器74、引算器75、積分増中器70および電
流制御系よりなる閉ループは設定器76の出力を指令値
とする張力制御系である。ここで張力が弱くなった場合
を想定すると、直流モー夕71のトルクが小さくなるの
で同モータの電流が小さくなり、これを直流変流器66
で検出すると電流制御系は電流およびトルクを増加し、
張力を回復しようとする。従って電流制御系はトルクの
変化の遠いものについて応答する機能を有していること
になる。また巻き太り等による張力の減少については、
張力検出器74の出力が減少するので積分増中器70の
入力は増加するが、この入力の積分値を電流制御系の指
令値として出すこととなり、その結果直流モータ71の
電流が増大し、かつ出力トルクも増大し張力を増すこと
になる。また第7図の実施例では巻芯28とガイドロー
ル72間のフィルムの上方にヱアカーテン32′を設け
たので、ェアカーテンで巻芯28の偏D‘こよる1回転
毎の張力変動を吸収し、張力制御では巻太りによる張力
の変化を検出して電流制御系の指令値を変え、モータの
トルクを制御してフィルムの張力を制御することができ
る。
従って短周期から長周期にわたって張力の変化を吸収し
ている。の実施例によると張力の変動が広範囲にわたっ
て吸収できると共に、巻取る張力そのものを制御でき、
かつ滋のない巻取りができるものである。次に第8図お
よび第9図によりフィルムの張力とふくらみ量との関係
について説明すると、第8図は第9図に示すデータをと
った時の装置の概略を示し、第9図はフィルム張力とふ
くらみ量の関係を示す緑図である。
ここで第8図におけるデータ測定時の条件について説明
すると、フィルム :二鞠延伸を行なったポリプロピ
レンフイルムフィルム厚さ:20〃 フイルム中 :70仇吻 ブ ロ ア:タンゼンシヤルフアン 風 速:吹出口で平均12肌/secノズル口より
30物帆離れた所で 10肌/Sec ノズル口より60物咳離れた所で 7川/Sec フィルム進行方向は矢印にて示す。
また第9図においてふくらみ量L側と中1の当りの張力
Fk9/肌の関係を示すと、図のような曲線となる。
以上詳細に説明した如く本発明は、フィルムの巻取りま
たは巻戻し工程中においてフィルムに同フィルムの中方
向に横切って空気を吹付けるようにしたので、下部に述
べる如く従来の欠点を除去し、優れた効果を奏すること
ができる。
即ち、巻戻機において従来装置では、バネとダンサーロ
ールの質量が送り出されるフィルム速度の変化に応答で
きるためには巻上ったフィルムの偏心によりその回転数
には限界があった。即ち、この限界は巻上ったフィルム
の偏心が大きい場合は、巻戻されるフィルム速度の1回
転毎の変動が大きく、これを吸収するためにはダンサー
ロールは大きく動く必要があり、このためにバネ定数小
さくしなければならないが、これによると応答性が悪く
なる。
また逆に変心が小さい場合は前記の逆でバネ定数を大き
くでき、応答性もよくなる。従って偏心が大きい場合は
低速でしか運転できない。以上はダンサーロールの質量
を一定として考えた場合であるが、ダンサーロールは質
量を極力軽減するように材質、太さ、構造等が検討され
ているが、操み、危険速度の限界のためこの軽減も制限
される。
またフィルム中が大きくなると幾何級数的にその質量は
大きくなる。本発明は以上説明した構成を備えるので、
前記の質量は無視することができる。
従って張力の変動が小さくなり、次の工程への影響を無
くすことができると共に、巻戻し速度が飛躍的に大きく
でき、生産能率向上に貢献することができる。またフィ
ルムの雛を除去するためにはエキスパンダロールまたは
クロスロール装置を使用しなければならないが、これは
固定したフィルムパスで使用可能であり、巻戻されたす
ぐ後のようにフィルムパスが変るところでは使用できず
、現在工業的に実用化されているものでフィルムパスが
変るところで使用されているものはない。またエキスパ
ンダロールはフィルムの状態によって角度を調整しなけ
ればならず、またクロスロールはフィルムの中や厚さに
よってクロスロール間の中と角度を調整しなければなら
ない。
更にエキスパンダロールによる場合はフィルムとロール
表面上の摩擦により同ロール表面は軟かし、ゴム等で作
成してあるとはいえ、小さい砂等の硬い塵がロール表面
に付着した場合はフィルムに傷となって表われ、商品価
値を低下させることとなる。またクロスロールはその端
を一対のニップロールで挟み、強引に左右に引張って鮫
をとるため挟んだ部分においてフィルムが変形し、この
変形した部分は商品価値を失うのでスリットして屑とし
て捨てることになり、都留りを悪くしている。本発明に
よるとフィルムに無理な力を加えず、風力によるふくら
み作用によりフィルムをふくらませるだけでありので、
フィルムに部分的にせよ鮫を寄らせるようなことはなく
、また角度や中の調整が不要となる。
更に非接触であるのでフィルムに砂等による傷を作るよ
うな欠点はない。また従来より印刷性を向上させる目的
で行なうコロナ放電処理をしたフィルムは悪臭を発する
が「 この悪臭を消す方法は従来はなかった。本発明は
空気を吹付けると共に、その空気を吸引回収するので、
フィルム表面に付着した悪臭を吸引回収することができ
、お茶包装用など従来不向きとされていた分野にもコロ
ナ放電処理にもコロナ放電処理したフィルムが使用可能
となり、使用用途を広げることができる。次に巻取機に
おいて従来は巻芯の傭いこよる張力変動をとる機構は全
く知られていなかったが、張力変動ないこ巻取るために
は巻芯の加工精度を上げればならない。
しかし巻芯は一合の巻取機に20〜50本程度必要とさ
れるので、精度の高い巻芯を作ることは経済的に大きな
負坦となる。本発明によると見頚上フィルムのヤング率
がづ・さくなったと同じ効果を有し、フィルムのふくら
み量で吸収されてしまって張力の変動となって現われな
いため、フィルムにショックを与えなくてすみ、巻上り
形状がよくなり、良質なフィルムを安価な巻芯に巻取る
ことができる。
また本発明によると鮫をとるためのエキスパンダロール
とガイドロールが省略できるので、巻取り部近くで張力
を検出でき、巻取り張力を正しく制御できる。
エキスパンダロールおよびクロスロールは構造上岡ロー
ルの出入口の張力の差が一般のガイドロールに比べて非
常に大きいので、従来一般に張力の精度を優先して考え
る場合は張力検出器のすぐ前に設ける場合があり、また
フィルムの鮫発生防止を優先して考えると第2図の2つ
のガイドロ−ル間にエキスパンダーロールかクロスロー
ルを設けていたが、本発明によるとこのような特殊構造
としなくても鮫の発生もなく、精度よく巻いたプラスチ
ックフィルムを容易に得ることができるものである。ま
た雛を伸す必要性は巻取機の場合特に必要で、一旦鱗が
発生すると益々鮫がひどくなるので、雛ないこ巻取るた
めには巻取るすぐ前にエキスパンダロールかクロスロー
ルを設けるのが最も都合がよいことになるが、このよう
にするとフィルムパスが変るので巻取り部のすぐ前には
設けられない。
従ってフィルムパスが変らずに巻取るためにはエキスパ
ンダロールまたはクロスロールの設置位置は前記の如く
なり、本発明に比べて欠点を有することになる。本発明
によるとフィルムに無理な力を加えず非接触でフィルム
を張ることが可能であり、構造も簡単でフィルムの級防
止としても極めて優れている。なお本発明はプラスチッ
クフィルム、セロフアン紙等の巻取機または巻取機に応
用して有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の巻房機の1例を示す側面図、第2図は従
来の巻取機の1例を示す側面図、第3図イは本発明にお
ける巻房機の実施例を示す側面図、第3図口は同工アダ
クトの詳細を示す断面図、第4図は第3図口のェアダク
トに代わるェアヵーテンの実施例を示す断面図、第5図
および第6図はそれぞれ他の実施例を示す巻房機の側面
図、第7図は更に他の実施例を示す巻取機の側面図、第
8図は第7図の巻取機における具体的データ測定時の説
明図、第9図はフィルムの張力とふくらみ量との関係を
示す線図である。 図の主要部分の説明、28・・・巻芯、29・・・フィ
ルム、32…ェアダクト、29a…フィルムの長さ方向
のふくらみ、32′・・・ェアカーテン、35,35b
・・・空気流、39・・・ェアノズル、53…エアノズ
ル。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 簾9図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フイルムの巻取りまたは巻戻し工程中において、巻
    芯とガイドロール間のフイルムに同フイルムの幅方向に
    横切って同フイルムの表面に空気を吹きつけると共に、
    同フイルムの表面に当った後の空気を吸引回収し、同フ
    イルムをふくらませてフイルムパス長さ変えることによ
    り送りむらを吸引し、かつ皺を除去して巻取りまたは巻
    取すことを特徴とする巻取りまたは巻戻し方法。 2 フイルム巻芯に巻かれるフイルムを案内するガイド
    ローラ、前記巻芯と前記ガイドローラの間のフイルムパ
    スを横切って配設され、空気の吹き出すエアノズル及び
    同エアノズルの近くに配設された空気吸引口を有するこ
    とを特徴とするフイルムの巻取りまたは巻戻し装置。
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