JPS6012128Y2 - 防塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は画像形成装置における防塵装置に係わり、更に
詳しくは現像剤の飛散と、像担持体上の現像の不必要な
領域における現像剤の付着とを防止するための防塵装置
の改良に関する。

従来像担持体表面に形成した潜像を現像し、得られた顕
画像を転写材に転写し、その後上記担持体表面の残留現
像剤をクリーニングして繰り返し画像を形成する複写機
、レーザービームプリンター、磁気プリンター等の画像
形成装置が知られている。

このような装置、例えば電子写真複写機においては、一
様に帯電した感光体に光像露光を行なう際、画像端部を
明確に再現するため、帯電幅よりも狭い幅で光像露光を
行なっている。

従ってこの感光体両端部の非画像領域には常に現像剤が
付着し、その後のクリーニングに大きな負担を与えるこ
ととなる。

また転写材を分離ベルトにより感光体から分離する方式
の装置では、この分離ベルトに感光体端部の現像剤が付
着し、次に来る転写材の裏汚れを起こすことがある。

更にこの感光体端部に付着した現像剤が、或いは現像器
の端部から現像剤が飛散し、コロナ放電線に付着して帯
電ムラを惹き起こす等の不都合を生ずる。

従来この問題を解決するために、現像器とこれに対面す
る感光体、絶縁体、或いは磁気ドラム等の像担持体との
間に、現像剤の飛散を防止するための防塵装置を設置し
た現像器が知られている。

例えば本出願人が先に提案した特願昭５０−９０５７号
（特開昭５１−８４２ω号）には、現像器の長手方向端
部の側板上に弾性部材を載せて支持手段とし、これにマ
イラー（商品名）シートを全面接着し、このマイラーシ
ートを感光ドラムに接触させて、この接触部分けの現像
剤付着及び現像器端部からの現像剤の飛散を防止する装
置が示されている。

しかしこの装置では円弧状の側板の曲率半径と感光ドラ
ムのそれとを精確に一致させる必要がある。

さもないと感光体ドラムとマイラーシートの間に部分的
に隙間が生じ、そこから現像剤が入り込んで像担持体、
ひいては転写材や分離ベルト等を汚したり、現像剤が器
外へ飛散したりする恐れがある。

この時弾性部材が上記曲率半径の違いによって生ずる間
隙を減少させるのに役立っているが、マイラーシートが
弾性部材にその全面が接着されているため、感光ドラム
に対するシートの追随性が悪く、しわになり易いこと、
また引張られたところだけ強く感光ドラムに圧接して耐
久性が悪くなることなどの欠点を有している。

本考案の目的は、上記従来の・欠点を解決し、像担持体
の形状に従ってシート材を無理なく、この担持体に密着
させることを可能とした防塵装置を提供することにある
。

この目的を遠戚する本考案とは、シート材を像担持体に
接触させ、現像剤の飛散及びこの接触領域への現像剤の
侵入を防止する防塵装置であって、上記シート材の一部
分のみそのほぼ中央部で支持手段に固着することによっ
て、像担持体に対するシート材の追随性を高めると共に
、その耐久性を向上させることを可能にしたものである
。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説明する
。

第１図は本考案の実施例を示す現像器の防塵枠体の斜視
図である。

図中１は現像器の防塵枠体の全容を示し、２が本考案の
防塵装置である。

防塵枠体１は、トナーを担持したスリーブ３の上方であ
って、図示しない現像器容器の上部に取り付けられてい
る。

この防塵枠体１は、両側方の側板４と感光ドラム（図示
せず）の矢印Ａで示す回転方向の上流並びに下流に設け
られた防塵ステー５、及び本考案の防塵装置２とから構
成されている。

防塵ステー５の上部には凹凸の溝が形成されていて、こ
の溝がドラム回転方向のトナーの飛散を防いでいる。

第２図は本考案の防塵装置の一実施例を示す斜視図であ
る。

図中６は支持板であり、側板４にねじ止めされている。

７は弾性部材で支持板６に全面が接着されている。

これら６・７で支持手段が形成されている。

８はシート材でこの表面が感光ドラムに密着するように
なっており、現像器長手方向端部からのトナーの飛散及
びシート材が密着している感光ドラム表面部分へのトナ
ーの付着を防いでいる。

シート材８はその裏面が図中９で示される斜線部分だけ
で弾性部材７に接着されている。

このようにシート材の中心部分のみを接着すると、防塵
装置を感光ドラムに押し付けた際にシート材の両端が自
由に動き得るので、シート材はそれ自身が持つ腰の強さ
及び弾性等によって感光ドラム表面に沿って完全に密着
する。

したがって支持板６の曲率半径は感光ドラムのそれと完
全に一致する必要はなく、それほど精密な加工を要しな
い。

更に感光ドラムに押し付けられた際、シート材は強く引
張られるようなことがないので耐久性も向上する。

この時弾性部材には、例えば発泡ポリウレタン等のもの
を使用する。

シート材としては感光体と接触することを考慮すると、
すべりが良く適度に軟らかい可撓性を有するものが必要
であり、例えばポリエチレンの薄膜、特に超高分子量ポ
リエチレンが適する。

またマイラーフィルム等も用いることができる。

以上のような構成にすることによって実験を行なったが
、例えば２万枚コピーした後にあっても、シート材と感
光ドラムとの間にトナーが入り込むことはほとんどなか
った。

現像器に２本のスリーブがある場合には、第３図のよう
な形がよい。

支持板１２及び弾性部材１５は切り欠き部が形成され、
スリーブの端部を避けて３本の出歯状になっている。

それ故更にシート材とドラムとの密着がよくなるように
なっている。

又、シート材には、マイラー１３の上に超高分子量ポリ
エチレン１４を貼り合せた物を使用し、マイラーで腰を
もたせ、超高分子ポリエチレンですべりを与えている。

そして、シート材とドラムとの密着をよくするためにウ
レタンフオーム１５がシート材と支持板１２との間に設
けられ、ドラムにシート材が確実に密着するように、シ
ート材は出歯の真中の一点９で支持板に貼り合せである
。

スリーブが更に多数ある場合には、上側を応用した変形
例が考えられることは言うまでもない。

これまでの説明では本考案による防塵装置を現像器に適
用した例を示したが、本装置はクリーニング部において
も使用することができる。

即ち、クリーニング部の長手方向両端部に本防塵装置を
具えれば、クリーニングブレード等で感光体表面から掻
き落したトナーが画像形成装置内に飛散することを防ぐ
ことができる。

以上述べたように、本考案では防塵用のシート材をその
ほぼ中央部の一部分で支持手段に固着することとしたか
ら、像担持体に対するシート材の追随性が良く、密着が
良好で、現像器端部からの現像剤の飛散や不要な領域へ
の現像剤付着をほぼ完全に防げるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は現像器の防塵枠体の斜視図、第２図は本考案の
防塵装置の一実施例を示す斜視図、３図は他の実施例を
示す斜視図である。 図において、２・・・・・・「座装置、６・・・・・・
支持板、７・・・・・・弾性部材、８・・・・・・シー
ト材、９・・・・・・接着部、を表わす。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可撓性を有するシート材を像担持体の端部に密着させ、
   現像剤の飛散及びこのシート材と像担持体との接触領域
   への現像剤の侵入を防止する防塵装置において、上記シ
   ート材の一部分のみを、そのほぼ中央部で支持手段に固
   着したことを特徴とする防塵装置。