JPS601208A - 末端に含フツ素基を有するポリビニルエステル系重合体の製造方法およびポリビニルアルコ−ル系重合体の製造方法 - Google Patents

末端に含フツ素基を有するポリビニルエステル系重合体の製造方法およびポリビニルアルコ−ル系重合体の製造方法

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JPS601208A
JPS601208A JP10979983A JP10979983A JPS601208A JP S601208 A JPS601208 A JP S601208A JP 10979983 A JP10979983 A JP 10979983A JP 10979983 A JP10979983 A JP 10979983A JP S601208 A JPS601208 A JP S601208A
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JP
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fluorine
polymer
polyvinyl alcohol
polyvinyl
polymerization
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Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
Junnosuke Yamauchi
山内 淳之介
Takuji Okaya
岡谷 卓司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は末端に含フッ素基を有するポリビニルエステル
系重合体の製造方法および該゛重合体をけん化すること
によシ得られるポリビニルアルコール系重合体の製造方
法に関する。更に詳しくは含フツ素チオールの存在下に
酢酸ビニル等のビニルエステルを重合することを特徴と
する末端に含フッ素基を有するポリビニルエステル系重
合体の製造方法および該重合体をけん化することによっ
て得られる末端に含フッ素基を有するポリビニルアルコ
ール系重合体の製造方法に関する。
良く知られているように、フルオロカーボン表面は、表
面エネルギーが極めて低く、「ぬれにくい」、「よごれ
にくい」、「すべりやすい」どいった界面化学的な特徴
をもち、また耐熱性耐薬品性にすぐれている。最近これ
らの特性を利用したフルオロカーボンによる表面加工技
術が進歩し、各方面に応用されだした。またいわゆるフ
ッ素系界面活性剤は従来の炭化水素系界面活性剤に比較
して、種々の界面特性にすぐれ、しかも少量で効果を発
揮する点で大変注目されている。しかし一方フルオロカ
ーボン系化合物は一般に極めて高価であることからフル
オロカーボンバルクとしての性質を利用する場合を除い
て、フルオロカーボンの形成する表面特性のみを利用す
る分野の発展が期待される。繊維にはつ水・はつ油性を
与えるフッ素系防汚加工などはその代表的な例と考えら
れる。しかしこのようなフルオロカーボン系化合物で他
の材料の表面加工処理する場合は、フルオロカーボン表
面のもつ特性が邪魔とな9、十分な接着性が得られず、
耐久性が低い欠点があシ、新しい技術的な解決が必要で
ある。
このような状況下において、本発明者らはポリビニルエ
ステル系重合体および該重合体をけん化して得られるポ
リビニルアルコール系重合体について表面改質法を検討
した結果、含フツ素チオールの存在下に酢酸ビニル等の
ビニルエステル類ヲラジカル重合することによシ末端に
含フッ素基を有スるポリ酢酸ビニル等のポリビニルエス
テル系重合体が見られ、またこれをけん化して末端に含
フッ素基を有するポリビニルアルコール系重合体がえら
れ、両該重合体はすぐれたフルオロカーボン表面の特性
を有することを見出し、本発明を完成したものである。
本発明法の特徴は第1に含フッ素基を有するチオール(
以下含フツ素チオールと称すること75t、sる。)の
存在下に酢酸ビニル等のビニルエステル類を重合するこ
とにある0 含フツ素チオールとしては種々のものが用いうるが、一
般式Rf−8H,およびRf −X−SHで表わされる
ものが使用できる。Rfはフッ素原子を含む基であり、
フッ化アルキル、フッ化アルキルエーテル等を表わし、
Xはフッ素原子を含む基とSHを連結する基でアルキル
鎖、アルキルエーテル鎖、アミド結合を有するアルキル
鎖、アルキルチオエーテル鎖等をあられす。アルキル鎖
としては%CHz+nn=1〜5、アルキルエーテル鎖
としては(−CH2CH2(−CH2九m−1〜5、n
=1〜5.アミド結合としては−CONH+CH2j 
n = i〜5が好ましい。
Rf −X−SHで表わされるものを具体的に示すと、
H−(CFs+)2CH20(CH2+−3SH,H(
CF2→4 CH204CH2% SHTHそCF2九
CH20(CH2)3SH,H(CF2九CH2O(C
H2)3SH。
F(CF2 )30H20(CH2)3SH、F(CF
2 )5CH20(CH2)3SH。
F(CF2)7CH20(CH2)38H,F(CF2
)、CH20(CH2)3SH。
F(CF2)6CH2CH2SH、F(CF2)7CH
2CH2SH。
F(CF2)8CHzCHzSH、F(CFz)、CH
2CH25H。
F(CFz)□o、CH2CHzSH、F(CF2)、
(CH2)48K 。
渾a、〉、、、’ (CFz)、cH2CH2SH、、
、:>cFO−(CFg%C&(ト)SH。
F(CFz)1oSO)1zcHz8H9F(CF2)
、CH2CH28(CH2)、SR。
F(CF2 )8−8CH2a(20CH2CH2Sl
(、F(CF2)8SCH2Ct(z艶出部2SH。
F(CF2)3CONHCH2CI(28H,F(CF
t)7CONHCf(*CHsSH。
F(CFs+3BCONHCH2CH2SH等カ6ケG
:、 レル。’! ft Rf −8Hで示されるもの
としてはC2Fl5SH、C4F9SH。
CFz CF3>CH−CF2−8)1等があげられる。
これらチオール群の中からの選択の基準は本発明によシ
得る重合体をフィルムや繊維等の目的とする成形物に成
形したときに発現する表面の性質と目的とする表面の性
質との関係において設定されるものであるが、たとえば
表面エネルギーを下げるという目的のためには一般弐R
f−X−8RにおいてRfはH(CF2礼よりもF(C
Fs+(、である方が好ましく、nは大きい方がよく、
2以上が望ましい。またnの上限はとくに制限はないが
大概20である。
Xの影響はRf、nにくらべて比較的小さいと予想され
、本発明においては特に規定しない。
本発明の含フツ素チオールの存在下に酢酸ビニル等のビ
ニルエステル類を重合するにあたって、含フツ素チオー
ルの重合系への添加量、添加方法には特に制限はない。
含]・ノ素チオールは本重合系において連鎖移動剤とし
て働き、含フツ素チオールの重合系への添加量、添加方
法は得られる重合体の重合度、重合度分布に影響するた
め、要求される重合体の物性面からの添加量、添加方法
に対する制限はあり得るが、これは個々の場合によって
異なるものであり、本質的な問題ではない0また本発明
の重合方法は通常公知の方法たとえば塊状重合、溶液重
合、けんだく重合、エマルジョン重合のいずれの方法も
採用し得る75t1工業的にハメタノールやトルエン等
を用いる溶液重合力111も好ましい。さらに重合プロ
セスとしては回分法、半回分法、連続法いずれのプロセ
スにおいても製造可能でおる。本発明の重合で使用され
る開始剤は通常公知のラジカル重合開始剤が用いられる
タトえば、2.2’−アゾビスインプチロニhvル、2
.2−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)ベンゾイルパーオキサイド、ジインプロピ
ルパーオキシジカーボネート、過硫酸カリウム等があげ
られる。重合温度は使用する開始剤によって適宜設定で
きるが好ましくは10〜90℃である。
本発明で使用されるビニルエステルとしては酢酸ビニル
、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、パーサティック酸
ビニル(シェル社jJU 「VeoVa 10 J)、
ラウリン酸ビニル等があげられるが、重合後けん化して
ポリビニルアルコール系重合体を得るためには酢酸ビニ
ルを主体として用いるのが好ましい。
tfc本発明の重合にあたって上記ビニルエステル類と
共重合し得る七ツマ−を共重合するのは何等支しつかえ
ない。これらモノマーとしてはエチレン、プロピレン、
イソブチレン等のオレフィン類アクリル酸、およびアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ラウリル等のアクリル酸エステル類、メタク
リル酸およびメタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル
、メタクリル酸うウグル、メタクリル酸ジメチルアミノ
エチル、メタクリル酸(2−ヒドロキシエチル)等のメ
タクリル酸エステル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
フン化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチ
レン等のハロゲン化ビール類、アクリルアミド、メタク
リルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸とその塩、ジメチルアクリルアミド等のアク
リルアミド防導体、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、スチレンおよびp−スチレンスルホン酸とその塩
等ノスチレンM 導体、メチルビニルエーテル、エチル
ヒニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ラウリルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、無水マレイン酸、マ
レイン酸モノエスル、マレイン酸ジエステル等のマレイ
ン酸誘導体さらにはイタコン酸、フマル酸およびこれら
のモノエステル、ジエステル類があげられる。
本発明の末端に含フッ素基を有するポリビニルエステル
系重合体をけん化してポリビニルアルコール系重合体を
得るには通常公知の方法、すなわちアルカリけん化酸け
ん化のいずれも採用できるが、工業的にはメタノール溶
媒でNaOHやCH3ONaを触媒としたカロメタノー
ル分解が最も有利である。けん化温度は特に制限はない
が、得られるポリビニルアルコール系重合体の着色防止
という観点から、20〜60℃で行なうのが好ましい。
また触媒とするNaOHやCH3ONa’の翔:はビニ
ルエステル単位1モルに対して通常0.001〜0.2
モルの範囲にあるのが得られるポリビニルアルコール系
重合体の着色防止や酢酸ナトリウムの量を低くおさえる
という点から好ましい。共重合体単位としてたとえば酸
のようにアルカリを消費するものがある場合にはその分
だけ上記範囲にある量に加えてけん化を実施することが
必要である。
本発明で得られる末端に含フッ素基を有するポリビニル
エステル系重合体およびポリビニルアルコール系重合体
の重合度や重合度分布またけん化度には%に制限はない
が1本発明のこれら重合体が、重合体の末端にのみ含フ
ッ素基を有することを考慮するとめまシ重合度が大きす
ぎると含フツ素基導入の効果が薄れることになり、この
観点から重合度は好ましくは3500以下更に好°愛し
くは2000以下である。またポリビニルアルコール系
重合体のけん化度は、水溶性という観点から好ましくは
70モルチ以上である。
本発明で得られた末端に含フッ素基を有するポリビニル
エステル系重合体は、バルクの性質は通常のポリビニル
エステル系重合体と何ら変わりないが、たとえば、ツタ
ノール、アセトン、トルエン等の有機溶剤からキャスト
したフィルムの場合、フィルム表面のはつ水性、はつ油
性が通常のポリビニルエステル系重合体よシもすぐれて
いることが観察される。これらの現象はポリビニルアル
コール系重合体の場合にはさらに顕著である0通常のポ
リビニルアルコール水溶液からキャストし九フィルムは
通常大きな表面エネルギーを有しており、はつ水性はと
もかくはつ油性はない。はつ水性にしても元来ポリビニ
ルアルコールが水溶性であるため不十分である。これに
対して本発明の末端に含フッ素基を有するポリ、ビニル
アルコール系重合体を水溶液からキャストして得たフィ
ルムは充分に大きなはつ本性とともにはっ油性も兼ねそ
なえたものである。これは末端にあるフッ素原子を含む
鎖が造膜時にフィルム表面に移行し、表面に含フツ素基
リッチの薄層が形成されるためと考えられる。似たよう
な現象は含フッ素基のかわシに炭化水素鎖を有するポリ
ビニルアルコール系重合体の場合にも観察されるが、は
つ油性の発現は極めて小さく(通常のポリビニルアルコ
ール系重合体よシは良好な程度)、一般に議論されてい
るフッ化アルキル鎖と炭化水素鎖とのちがいがそのまま
反映される。
本発明で得られた末端に含フッ素基を有するポリビニル
エステル系重合体、およびポリビニルアルコール系重合
体は上述したような界面化学特性を有するため、この特
性を利用した種々の用途への展開が期待される。ポリビ
ニルエステル系重合体では、ポリビニルエステル系重合
体の各種樹脂との相溶性、混和性が良好であることから
、各種樹脂の表面改質剤として利用できる。またポリビ
ニ /I/ 7 A/ :l−ル系重合体では紙、フィ
ルム、シート、繊維などの各種成形物の表面処理に利用
でき、はつ水、はつ油を兼備したユニークなポリビニル
アルコール系重合体として利用できる。またビニロン糸
に応用すると低マサッ係数の表面となり、オイリング剤
の使用を必要としないか、またはごく少量の使用で効果
のでる新しいビニロン糸が得られる。さらに本発明の一
ポリビニルアルコール系重合体の水溶液は極めて低い表
面張力を示し、新しいフッ素系の界面活性剤としても利
用できる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
以下特にことわりのない限り、部は重量部をあられす。
実施例1 含フツ素チオールの合成例ニ 一般式Rf4CH2+OHで表わされるフッ素アルコー
ルから次式によシ含フッ素チオールを合成した。
(ここにRfはH4CF2+mまたはF(CF2%でm
は2から20″&での膜数をあられし、nは1又は2で
ある。) 以下にH−(CFz→−CH20Hを用いて含フツ素チ
オールの合成例について具体的に示す。
H÷CF2−1cH20H509をジメチルスルホキザ
イド(DMSO)lQQ++tA’に溶解し、水酸化ナ
トリウム22.4gを加えて攪拌下、室温で塩化アリル
33gを2時間わたって添加した。添加終了後戻に5時
間攪拌を続けた後沈殿物を戸別し、ウォーターバス上で
加熱して未反応の塩化アリルを除去した。
続いて大量の水中に投入し、H(CF2入CL10CH
2−CH=CH2を分液して得た。続いて得られた H+CFs+1CH20CH2CH−CHzにBPOを
数−添加し、攪拌下室温でチオール酢酸を2時間にわた
って添加反応した。次に未反応のチオール酢酸を減圧下
に除去し、メタノール100cc、水酸化ナトリウム1
0gを加えて60℃で3時間反応した。室温に冷却し、
大量の水中に投入し粗 H%CF2+−4CH20CH2CH2CH2SHを得
た。これを蒸留しbp、57℃/3u#(7)精製H4
CFQ−,CH20CAhCH2C1h SRを得た。
この構造はIH−NMRによシ確認された。
末端に含フッ素基を有するポリビニルエステルおよびポ
リビニルアルコールの製造方法:酢酸ビニル(以下VA
cと略記)960部、メタノール220部、および含フ
ツ素チオールH÷CF2+8CHzOCH2CHzCH
zSH0,086部を反応容器にとり、内部を充分に窒
素置換した後昇温し、内温が60℃に達したところで、
2.2’−アゾビスイソブチロニトリル0.174部を
含むメタノール20部を加えた。直ちに含フツ素チオー
ル H(、CF2+ CH20C112CH2C1hSH0
,79部’c 含tr メタ/ −ル溶液60部の添加
を開始し、3時間にわたって均一に加えた。3時間後の
重合率は37.6%でありた。冷却後、減圧下に残留す
るVAcをメタノールとともに系外へ追出す操作をメタ
ノールを追加しながら行ない、末端に含フッ素基を有す
るポリ酢酸ビニルのメタノール溶液を得た。(濃度42
.3チ)次にこのメタノール溶液の一部をとp(:Na
0H)/(VAc ) = 0.02 (モル比)とな
るように、NaOH(D 1タノール溶液を加え、40
℃でけん化して、末端に含フッ素基を有するポリビニル
アルコール(PVA) を得た。けん化度は99.0係
であった。得られた重合体の重合度は、ポリビニルアル
コールを無水酢酸/ピリジン系で再酢化したポリ酢酸ビ
ニルについて測定したところ、1320であった。(ア
セトン中30℃で〔η〕測測定重合度は中島式から計算
)またPVA中のフッ素の含有量は元素分析の結果0.
26重量%であった。
実施例2−8 実施例1と同様の方法で含フツ素チオールだけを変更し
て重合し、末端にフッ素基を有するポリ酢酸ビニルおよ
びポリビニルアルコール(PVA)を得た。重合処方、
重合結果および得られた重合体の重合度をまとめて表1
に示す。
実施例9 酢酸ビニル(以下VAcと略記)768部、VeoVa
lo(シェル社製)192部、メタノール220部およ
び含フツ素チオールF(CF2+−9cHs+0cH2
cH2c)12sH0,52部を反応容器にとシ、内部
を充分に窒素置換した後昇温し、内温か60℃に達した
ところで、2.2−アゾビスインブチロニトリル0.1
74部を含むメタノール20部を加え重合を開始した。
3時間後の重合率は39.2%であった。冷却後、n−
ヘキサン中に投入し重合体を析出させ、アセトン−n−
ヘキサン系で2回再戒洩製を行なった。得られた重合体
の重合度は、アセトン中30℃で〔η〕を測定し、中島
式から計算したところ1950であった。
比較例1〜3 実施例1と同様の方法で、チオールとして1−ドデカン
チオールを用いて重合し、ポリ酢酸ビニル、けん化して
ポリビニルアルコールを得た。重合処方、重合結果およ
び得られた重合体の重合度をまとめて表2に示す。
表 2 次に本実施例で得られたポリビニルエステル系重合体お
よびポリビニルアルコール系重合体について、末端に存
在する含、−、フッ素基の効果に関し、比較例で得られ
たアルキル鎖を末端に有するポリビニルエステル系重合
体およびポリビニルアルコール系重合体との比較で検討
した。試験項目、試験方法は下記のとお9であシ、結果
を表3に示す。
1、水溶液の表面張力 ポリビニルアルコール系重合体のo、2%水WI液を調
整し、デュ・ヌーイ型の表面張力計を利用して、20℃
で測定した。
2、フィルム表面のはつ水性 ポリビニルアルコール系重合体の3%水溶液をPETフ
ィルム上に流延し、室温で風乾して0.2111厚のフ
ィルムを得た。このフィルムを160℃で10分間熱処
理した後フィルムの空気面側に水滴をおとし、接触角を
測定した。
3、 フィルム表面のはつ油性 ポリビニルエステル系重合体の5チメタノール溶液をP
ET、yイルム上に流延し、室温で風乾して0.2Il
jI厚のフィルムを得た。このフィルムを80℃で1時
間熱処理したものおよび2.で示したポリビニルアルコ
ール系フィルムを用いて、空気面側にn−オクタンをお
とし、その“ぬれ”の状態を観察した。
h−オクタンが液滴となシぬれないもの 1n−オクタ
ンによシ部分的にぬれるもの 2n−オクタンによシ完
全にぬれるもの 3以7余白 表 3 最後に本発明で得られた末端に含フッ素基を有するポリ
ビニルエステル系重合体のキャストフィルムと通常のポ
リビニルエステル重合体のキャストフィルムを120℃
で1分熱圧着(含フッ素基を有するポリビニルエステル
系重合体キャストフィルムは、PET側面を接着面とし
た)したところ両者は充分に接着し、含フッ素基を有す
るフィルムを圧着した側のフィルムの表面は、−h述し
たと同程度のはつ油性を示した。
特許出願人 株式会社 り ラ し 代理人弁理士本多 堅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)含フツ素チオールの存在下にビニルエステル類を
    主体とするモノマーを重合することを特徴とする末端に
    含フッ素基を有するポリビニルエステル系重合体の製造
    方法。
  2. (2)含フツ素チオールの存在下にビニルエステル類を
    主体とするモノマーを重合し、次りで得られた重合体を
    けん化する仁とを特徴とする末端に含フッ素基を有する
    ポリビニルアルコール系重合体の製造方法。
JP10979983A 1983-06-17 1983-06-17 末端に含フツ素基を有するポリビニルエステル系重合体の製造方法およびポリビニルアルコ−ル系重合体の製造方法 Pending JPS601208A (ja)

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