JPS60113339A - 光情報記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 栽ｔ４’ｊ　３）−年 本発明は、特にレーザー等の光ビームにより情報を光学
的に書込み、かつ読取ることが可能な光情報記録媒体に
関するものである。

■来援Ｗ 近年、光ビームを照射することにより情報を書込み、か
つ書込んだ情報を再生するための光情報記録媒体の研究
開発がさかんに行われ、商品化も序々に進んでいる。

光情報記録媒体は、通常円板状の基体上に光反射性の記
＠層を設けた構成よりなるものであるが、該記録層は大
気による劣化とか摩擦による損傷を受けやすいので、こ
れを防Ｉにするために、記録層上に保護層を設けること
が種々検討されている。

しかしながらいずれも記録層の感度、Ｃ／Ｎ、コントラ
スト等の低下を招き、実用上充分満足できるまでいたっ
ていない。

さらに記録層を保護する別な方法として、エアサンドイ
ンチ構造がある。これは、」二連した構造の記録媒体２
つを（但し、必ずしも記録層を２つ必要としない）記録
層を内側にしてかつ気体を介して向き合わせて、封じ込
めたものである。この構造は、記録層に直接摩擦などに
ょる損傷が発生しない等の利点はあるが、″エアサンド
インチ″構造であるがために機械的強度が弱い等の欠点
を有している。

１孜 本発明は、上記の欠点を解決し、汚れ、傷、ｍから記録
層が十分に保護され、記録層の劣化や変形が起らず、感
度、Ｃ／Ｎ、コントラストがすぐれ、かつ保存性あるい
は機械的強度が向」ニした光情報記録媒体を提供するこ
とを目的とするものである。

１種Ｍ 本発明者等は、上記の目的のために種々検討した結果、
記録層上に保護層を設けた構成であって、保護層として
高分子材料に爆発性物質を混入したものを用いることが
所望の効果をもたらすことを見い出して、本発明にいた
った。

即ち本発明の光情報記録媒体は１、基体上に記録層及び
高分子材料と爆発性物質を主成分とする保護層を設けた
構成よりなるものである。

先ず保護層について説明する。保護層に含有させる爆発
性物質とは、一般に熱力学的に不安定な平衡状態になる
物質で、ある程度のエネルギーが与えられると反応を起
こしその周囲に急激な圧力の上昇を起こす物質のうち単
一の化合物のままで爆発性を有するものをいい、保護中
の他の材料あるいは記録層の材料の物性に応じて適宜選
択使用できる。以下に、その具体例を挙げる。

トリニトロベンゼン、トリニ１〜ロフェノール、１−リ
ニトロトルエン、トリニトロ安息香酸、ジニトロフェノ
ール、亜塩素酸銀、銀アミド、銀アジド、窒化銀、炭化
銀、亜硝酸銀、等。

これらの爆発性物質を１種又は２種以上組合わせて使用
できるが、その使用量は、保護層中の高分子材料−に対
して重量比で約０．０５〜約０．７０が適当であり、さ
らには約０．２０〜約０．６０が好ましい。

０．７０以上であると保護層の機械的強度が低下し、０
．０５以下であると、感度、’Ｃ／Ｎ、コントラ？、１
へに影響をもたらす傾向がある。

保護層を形成する高分子材利け、無機物でも有機物でも
よく特に限定されないが、以下に具体例を挙げる。

ガラスエマルジョン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルブチラール、石油樹脂、ポリエステル、ゴム系樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アセタール樹脂、アク
リル樹１１：’ｉ、Ｌ＝ニルローズ脂、ポリアミド、ポ
リスチレン、ポリフェニレンオキサイド、ポリ塩化ビ　
ル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマ
ー、エチレン−酢酸ビニルコポリマ　、ポリ塩化ビニリ
デン（ポリビニルホルマール、ポリカーボネート、ポリ
サルフオン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、ポリウレタン、ジアリルフタレート樹脂、ポリブ
タジェン、ユリア樹脂、シリコン樹脂、クロロプレン樹
脂、ゴム、パラフィン） 保護層には、爆発性物質のほか必要により他の添加剤を
含有させることもできる。例えば、フィルタ一部材（染
料、顔料等）１機械強度補強部材（フィラー等）、保存
性安定化材（酸化防止剤等）がある。

保護層の厚さは、特に限定されないが、約５０００Ａ’
　−約５００　μｍ　、好ましくａｌｏμｍ〜２００μ
ｍである。５００μｍ以上であっても特に悪影響はない
が、５０００　Ａ　’以下であると機械的強度に問題を
生じる傾向がある。

本発明の光情報記録媒体の記録層は、使用する光ビーム
を吸収して情報を書き込み、かつ光ビームを反射して情
報を読み取る機能を有するものであり、単一層でこれら
２つの機能を併わせ持たせるようにしても、あるいはこ
れらの機能を吸収層と反射層とに分けて持たせてもよい
。

記録層を形成する材料としては、有機材料でも無機材料
でも良く、特に限定されないが、例えば次のようなもの
を用いることができる。

無機材料；　Ｂ１．　Ｔｅ、Ｉｎ＋　Ｓｎ、　ｓｂ、　
ｐｂなどのような低融点金属あるいはその合金、 ＴｅＯｘ、　５ｎＯｘ、　ＴｅＣのような低融点金属化
合物、等。

有機材料；トリフェニルメタン系色素、フタロニアニン
系色素、シアニン系色素、メ ロシアニン系色素、ナラ１〜キノン系色素、アン・トラ
キノン系色素、ジオキサジン系化合物、キサンチン系色
素、イ ンダンスレン系色素、フェナントレン 系色素、等。

これらの材料を１種または２種以−に組み合わせて、さ
ら１；必要な場合には、バインダーおよび、または他の
添加剤と共に用いることができる。

このバインダーとしては、例えば保護層を形成するのに
用いるものとして、前述したものの中から適宜選択して
使用することができる。

記録層に用いる他の添加剤は任意成分であるが。

この例としてフェノール樹脂のような抗酸化剤あるいは
ビス（３，４，５，６−テＩヘラクロロ−１，２−ジチ
オフェニル）ニッケルのような遷移金属錯体等を挙げる
ことができる。

記録層の厚さは、特に限定されないが、１００〜５００
０Ａ　’　（０，０１７０，５ｔｔ　ｍ）程度が適当で
、好ましくは２００−６００Ａ　ｏ（０，０２〜０．０
６　μｍ　）である。

本発明において使用される基体材料は、当業者には既知
のものであり、使用レーザ光に対して透明または不透明
のいずれでもよい。ただし、基体側からレーザ光で書込
み記録を行なう場合は、書込みレーザ光に対して透明で
なければならない。

一方、基体と反射側すなわち記録層の表面から書込み記
録を行なう場合は、書込みレーザ光に対して透明である
必要はない。しかしながら、読み出し再生を透過光で行
なう場合には、読出しレーザ光に対して透明でな−けれ
ばならない。読み出し再生製反射光で行なう場合は、読
出しレーザー光に対して透明または不透明のいずれでも
よい。

基体材料の材質としては、ガラス、石英、セラミック、
プラスチック、紙、板状または箔状の金属などの一般に
使用されている記録材料の基体でよい。特にプラスチッ
クが、安全性、記録感度向上、平面性、軽量、加工性な
どの点から好適である。

代表的なプラスチックとしては、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、二１〜口セルロース、エチレン樹脂、プロピ
レン樹脂、アミド樹脂、スチレン樹脂、カーボネート樹
脂、エポキシ樹脂などがあげられる。

本発明の光情報記録媒体は、基体上に記録層および保護
層を順次形成することを基本構成とするが、さらに第二
保護層を基本構成の保護層上に設けてもよいし、下引き
層、接着層あるいは基体表面処理層等のような他の層を
必要に応じて形成することができる。

また本発明の記録媒体は前記基本構成に基づいて、その
構造を変化させることが可能である。その例を図示する
と、第１図において１は基体、２は記録層、３は保護層
であるが、第２図のように１を基体、２を記録層、３を
保護層としさらに接着層５を介してカバー基板４を設け
た構造をとることも、あるいは第３図のように１及びビ
を培体。

２及び２′を記＃［，６を接着層を兼ねた保護層とした
構造をとることもできる。

なおりバー基板４の材料としては、期体４の材料として
前掲したものの中から適宜選択使用できる。また、接着
層に用いる材料としては、例えばエポキシ系接着剤、シ
リコン系接着剤、ワックス系接着剤等を挙げることがで
きる。

記録層は、使用成分の特性に応じて蒸着、スパッタリン
グあるいは塗布などの方法を用いて、基体上に形成する
ことかで−きる。

本発明における保護層は、高分子材料と爆発性物質を必
須成分とし、必要あれば他の添加剤を加え、これらを有
機溶媒に溶解又は分散した液を記録層上に塗布すること
によって形成することができる。有４ｉ　ｆｆｊ媒とし
ては、１．２−ジクロロエタン、４塩化メタン、アセト
ン、メチルエチルケ１〜ン、１〜ルエン、メタノール、
エタノール、ヘキサン、水などを使用できる。塗布は、
スプレーあるいはローラーコーティング、ディッピング
、あるいは回転塗布などの慣用のコーティング法によっ
て行なわれる。

本発明の光情報記録媒体に情報を書込み及びそれを読取
るのに使用される光ビームは、Ｎｅ、Ｈｅ−Ｃｄ　、　
Ａ　ｒ　、　Ｉ−Ｔ　ｅ　−Ｎ　ｅ　、ルビー、半導体
あるいは色素などのレーザー光を用いるのが好ましく、
特に軽量性、取り扱いの容易さ、コンパクト性などの点
から、半導体レーザーが好適である。

この光ビームは、記録層を照射すると吸収されて熱に変
換され、この熱によって保護層中の爆発性物質が反応爆
発して発熱するので、記録層へのピッ１〜形成を容易に
するものと考えられる。

以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、こ
れによって本発明が限定されるものではない。

実施例１ 案内溝を設けた厚さ１．２＋ｎｒｎのポリメチルメタク
リレ−１−基体−Ｌに、シアニン色素である１−メチル
−２−（７−（＋、３．３−１ヘリメチル−５−クロロ
−２−インドリニデン）　−１，３，５−ハ、ブタトリ
エニル〕−３，３−ジメチル−５−クロロ・ｒンドリウ
１１パーグロレート０．７重量％を１，２ジクロルエタ
ンに溶かした液を回転塗布後乾燥して、約５５ｒ＋ｎ＋
の記録層を形成した。

さらに、この記録層上に、エチレン−酢酸ビニル共重合
体（ＥＶ−２５０住人化学）１０重量％および１−リニ
トロフェノール５重量％を四塩化炭素に溶かした液をデ
ィッピング法により塗布後乾燥し、厚さ約１３７ｚｍの
保護層を形成して、本発明の記録媒体を得た。

この記録媒体について、半導体レーザーを用い。

線速１．２４＋＋＋／ｓｅｅ、ビーム径１．５４７ｚｍ
にし、記録周波数０．７．Ｍｌｌにて信号を記録した。

その結果、記録面のパワーが４．２＋ｎＭで信号記録が
行なわれた。

比較例１ 実施例１において、保護層にトリニトロフェノールを含
有させない以外は同様にして記録媒体を作成し、かつ実
施例１と同様にして特性を測定した。

その結果、記録面のパワーは８．０ｍｌ＋ｌ必要であっ
た。

実施例２゜ 実施例１において、保護層形成用液として石油樹脂（ネ
オポリマー８　日本石油）１５重量％溶液に銅アジドｌ
Ｏ重量％を混合分散して得た液を用いる以外は同様にし
て記録媒体を作成し、実施例１とを同様にして記録を行
なったところ、記録面のパワーは５．０ｍＷであった。

実施例３ 実施例１の記録媒体の保護層側に、接着剤としてポリブ
テンを用いてアクリル板を接着した。実施例１とを同様
にして記録を行なったところ、記録面のパワーは４　、
５ｍＷであった。

実施例４ 案内溝を設けた厚さ］、、５ｍｍのポリメチルメタクリ
レ−１４体上にテルルを蒸着して、厚さ約３０ｎｍの記
録層を形成した。次にポリビニルアルコールの１０％水
溶液に亜塩素酸銀を５重■％の割合で溶解した液を、前
記記録層」二にティンピングθ、によって塗布した後乾
燥し４て、厚さ約２０μｒ［ｌの保護層を形成し、本発
明の記録媒体を得た。

この記録媒体について、ｔｌ　ｅ　Ｎｅレーザーを用い
。

線速１　、２４ｍ　／　ｓｅｅ　、ビーム径１．６０Ｉ
ｚｍにし、記録周波数０．７肝Ｚてにて信号を記録した
。その結果、記録面のパワーが３．６ｍ１ｉ！で（１号
記録が行なわれた。

比較例２ 実施例４において、保護層に亜塩素酸銀を含イｆさせな
い以外は同様にして記録媒体を作成し、かつ実施例４と
同様にして特性を測定した。その結果記録面のパワーは
１０．５＋ｎｌ＋ｌ必要であ−〕だ。

実施例５ 光硬化性樹脂による案内溝を設（づたガラス括１反上に
、１−メチル−２−［５−（１−メチル−２−キノリニ
デン）−１，３−ペンタジェニル）−キノリウムクロリ
ド０．６′ｇＸ量％及びビス（３，４，５，６−テ１〜
ラクロロホ１，２−ジチオフェニル）ニッケルテトラブ
チルアンモニウム０，０５重星％をジクロルメタンに溶
解して得る液を、ディッピング法によって塗布した後乾
燥して、厚さ約５Ｏｎ川の記録層を形成した。

さらに、ポリスチレン樹脂（ピコラスチックｐ−１６０
エッソスタンダード石油）１５重凰％およびトリニ］−
ロベンゼン６重量％を溶解して得る液を、前期記録層上
にディッピング法によって塗布した後乾燥して、厚さ約
３μｍの保護層を形成して、本発明の記録媒体を得た。

この記録媒体について、実施例１と同様にして特性を測
定した。その結果、記録面のパワーは４．１ｍ１１であ
った。

勲−釆 以上の実施例と比較例から、実施例においては、比較例
に比べて、信号を記録するのに必要なエネルギーは、約
１７２で済むことが判る。即ち、本発明のように保護層
に爆発性物質を含有させると、記録層への信号記録が容
易に行われ、本発明の光情報記録媒体は感度が優れてい
ることが明らかである。さらに保護層が存在することか
ら記録層はの損傷が起りにくく、１・りれもつきにくく
、本発明の所期の目的が達成されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の光情報記録媒体の基本構成を示す断面
図であり、第２図、第３図はその変形例である。 １．１′基体　２．２′記録層　３．保護層４、カバー
基板　５．接着層　６．接着層を兼ねた保護層 特許出願人 株式会社リコー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基体上に記録層及び保護層を有し、該保護層が高分子材
   料と爆発性物質を主成分とすることを特徴とする、光情
   報記録媒体。