JPS6010723Y2 - フイ−ドロ−ラ−の組替装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フィードローラーの組替装置に関し、さらに
詳しくは、圧延機のフィードローラーの組替を簡単、か
つ、容易に行なうことのできるフィードローラーの組替
装置に関するものである。

従来においても、圧延機のフィードローラーの組替、例
えば、フィードローラーを補修した後とか、新規のフィ
ードローラーを組込む等のフィードローラーの組替は屡
々行なわれてきていたのである。

しかしながら、この従来のフィードローラーの組替は、
多くの時間を要し、また、危険であった。

これを第１図に示す例により説明すると、ハウジング１
，１′間に設置されている粱２から吊下げられている鎖
３に取付けられているワイヤ４でフィードローラー５を
吊下げ”、かつ、フィードローラ−５上部に油圧ジヤツ
キ７でフィードローラー５を移動させるための油圧ジヤ
ツキ取付座６を溶接により取付けて、油圧ジヤツキ７の
ストロークを徐々に延長させると、同時にワイヤ４もフ
ィードローラー５の移動と共に位置をずらしながらフィ
ードローラ５のバランスを保持しながら、ハウジング１
，１′内に組込まれている軸受部をハウジング１′外に
出し、ハウジング１′の外に出た軸受部を別のワイヤ４
′により吊下げて、徐々に移動させて行き、遂にはハウ
ジング１゜１′内からフィードローラー５を完全に移動
させることができるのである。

本考案は上記した従来のフィードローラーの組替時にお
ける多大の時間と煩雑な手数を要し、かつ、危険な作業
であるという問題を解消したものであって、簡単、かつ
、容易に圧延機のフィードローラーを組替えることので
きるフィードローラーの組替装置である。

本考案に係るフィードローラーの組替装置の特徴とする
ところは、フィードローラー両端の軸受部がハウジング
内に組込まれている圧延機において、フィードローラー
の軸受部の形状に対応する円筒状の軸受収納部と、これ
と直線状に配置された油圧シリンダ一部と、該油圧シリ
ンダ一部のシリンダーの油圧作用により前記軸受収納部
を進退移動し、かつ、その先端に固定された係止金具に
係合する揺動可能な掛止金具とを有するシリンダーロン
ドからなる円筒ガイドと、この円筒ガイドをその上部に
設けられた掛止を介して支持、移動さぜる懸吊装置を有
することにある。

次に、本考案に係るフィードローラーの組替装置につい
て、第２図及び第３図に示す例により以下具体的に説明
する。

第２図は本考案に係るフィードローラーの組替装置の一
部断面正面図で、第３図は同じくフィードローラーのハ
ウジング外での移動状態を示す一部断面正面図である。

ハウジング１１にはベアリング１８を介して軸受部１２
に、また、ハウジング１１′にはベアリング１９を介し
て軸受部１３に夫々軸支されているフィードローラー１
４が設けられており、このフィードローラー１５の芯出
し装置Ｓ１例えば、フィードローラー１４の下部に設け
られている粱１５上のハウジング１１′寄りに単動ラム
１６゜１６て支持されているローラー１７．１７により
フィードローラー１４を開口部２７から正確に引抜かれ
るようになっており、また、フィードローラー１４のハ
ウジング１１′の開口部２７側の軸端に着脱自在に取付
けられている係止金具２１と係合する掛止金具２２が設
けられている油圧シリンダー２３が内装されている円筒
ガイド２４が、ワイヤロープ２５によりハウジング１１
′の開口部２７の外側に移動自在に設置されているもの
である。

なお、この円筒ガイド２４にはローラー１４の軸受部１
３の円筒状の軸受収納部２４１があり、かつ、この円筒
状の軸受収納部２４１と油圧シリンダー２３は直線状に
配置されている。

このような構成を有する本考案に係るフィードローラー
の組替装置の実施の態様について説明すると、円筒ガイ
ド２４内にある油圧シリンダー２３でフィードローラー
１４のハウジング１１′の開口部２７側の軸に着脱自在
に取付けられている係止金具２１と油圧シリンダー２３
の先端に設けられている掛止金具２２とを係合させてか
ら、油圧シリンダー２３を作動させることによってフィ
ードローラー１４の軸受部１２及び１３をハウジング１
１．１１’より抜き出すようにする。

そして、この際フィードローラー１４は、芯出し装置Ｓ
の単動ラム１６，１６でフィードローラー１４を支持す
るローラー１７．１７により落下することがないのであ
る。

この芯出し装置Ｓは、フィードローラー１４の水平度を
保つために設けられており、フィードローラー１４の軸
受部１２．１３がハウジング１１．１１’から外れた後
に、円筒ガイド２４がクレーンのワイヤロープ２５で移
動していく時に、フィードローラー１４がハウジング１
１，１１’内及び軸受開口部２７に接触しないように円
滑に組替ることができるようになっている。

このようにして、フィードローラー１４が次第にハウジ
ング１１．１１’から抜出されて、即ち、円筒ガイド２
４がクレーンのワイヤロープ２５により第３図の矢印の
ように移動するが、この時、フィードローラー１４は芯
出し装置Ｓにより円滑にハウジング１１′の開口部２７
から抜出され、円筒ガイド２４′の位置にくると、フィ
ードローラー１４はフィードローラー１４′の位置にき
て、そして、フィードローラー１４′の軸受部１３は円
筒ガイド２４の円筒状の軸受収納部２４１に入るように
なり、受台２６上に載置されるのである。

この移動距離１はフィードローラー１４の長さＬと同じ
長さである。

なお、軸受径とフィードローラー径の関係は、ハウジン
グ１１′側（操作側）軸受径、フィードローラー径、ハ
ウジング１１側（駆動側）軸受径の順に径が小さくなっ
ており、軸受部がハウジング外に抜出された後は、何の
支障もなくフィードローラーが組替ることができるもの
である。

以上詳細に説明したように、本考案に係るフィードロー
ラーの組替装置によれば、ハウジング内のフィードロー
ラーを何の抵抗や支障もなく円滑にハウジングから抜出
すことができ、かつ、組替時間を短縮することができ、
かつ、煩雑な手数もなく、組替作業も危険性が少なく、
さらに、組替作業に従事する人も少なくてすむというす
ぐれた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフィードローラーの組替装置の一部断面
正面図、第２図は本考案に係るフィードローラーの組替
装置の一部断面正面図、第３図はフィードローラーの移
動状態を示す一部断面正面図である。 １．１’、１１．１１’・・・・・・ハウジング、２，
１５・・・・・・粱、３，３′・・・・・・鎖、４，４
′・・・・・・ワイヤ、６・・・・・・油圧ジヤツキ取
付座、７・・・・・・油圧ジヤツキ、１２，１３・・・
・・・軸受部、５，１４・・・・・・フィードローラー
１６・・・・・・単動ラム、１７・・・・・田−ラ−
１８，１９・・・・・・ベアリング、２０・・・・・・
受座、２１・・・・・・係止金具、２２・・・・・・Ｅ
；止金具、２３・・・・・・油圧シリンダー、２４・・
・・・・円筒ガイド、２４１・・・・・・円筒状の軸受
収納部、２５・・・・・・ワイヤロープ、２６・・・・
・・受台、２７・・・・・・開口部、Ｓ・・・・・・芯
出し装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フィードローラー両端の軸受部がハウジング内に組込ま
   れている圧延機において、フィードローラーの軸受部の
   形状に対応する円筒状の軸受収納部と、これと直線状に
   隣接配置された油圧シリンダ一部と、該油圧シリンダ一
   部シリンダーの油圧作用により前記軸受収納部を進退移
   動し、かつ、その先端にフィードローラー軸端に固定さ
   れた係止金具に係合する揺動可能な掛止金具を有するシ
   リンダーロンドからなる円筒ガイドと、この円筒ガイド
   をその上部に設けられた掛止を介して支持、移動させる
   懸吊装置を有することを特徴とするフィードローラーの
   組替装置。