JPS60106870A - 合成樹脂表面保護シート用糊剤 - Google Patents

合成樹脂表面保護シート用糊剤

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JPS60106870A
JPS60106870A JP21253283A JP21253283A JPS60106870A JP S60106870 A JPS60106870 A JP S60106870A JP 21253283 A JP21253283 A JP 21253283A JP 21253283 A JP21253283 A JP 21253283A JP S60106870 A JPS60106870 A JP S60106870A
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surfactant
synthetic resin
protective sheet
partially saponified
saponified polyvinyl
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Yukito Matsuda
幸人 松田
Norihisa Kusakawa
草川 紀久
Suehiro Tayama
田山 末広
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)技術分野 本発明は、表面保護シート用糊剤及びそれを用いた表面
保護合成樹脂成形品に関する。
(ロ)従来技術 合成樹脂は軽くて、加工しやすい等の性質を有している
ために、その特性を生かして種々の用途に広く使用され
ている。しかし、合成樹脂は表面が軟いために、その成
形品を輸送、保管または成形加工する等の各段階で無用
の傷がつき易く、商品価値を低減せしめる欠点を有して
いる。
この表面保護のために、通常クラフト紙の如き紙状シー
トを水溶性糊剤、例えばポリビニルアセテート部分ケン
化物水溶液、でんぷん糊などで樹脂板に貼り付けるか、
天然ゴム等の粘着剤を塗布した感圧性保護紙を圧着する
か、あるいは感圧接着性若しくは感熱接着性合成高分子
保護フィルムを貼り付けているのが現状である。
しかし、高分子フィルムや天然ゴム等を用いた感圧性保
護シートは接着力が強いためザイズの大きい物を取り扱
う場合剥離作業性が悪く、剥離時に合成樹脂板が帯電し
、表面にごみ等を吸着しやすくなり、またこのため成形
加工時に表面が傷つ(等のトラブルを生じ易く、また価
格も高い。
一方、水溶性糊剤を用いたクラフト紙の如き紙状シート
で被覆する場合は前述の高分子フィルムや天然ゴムを用
いた場合のようなトラブルは避けられ価格も安いという
利点がある。
その反面、糊剤の接着力が弱すぎたり、保護シートを合
成樹脂板より剥離した際に合成樹脂板表−面に保護シー
トの断片や糊剤の皮膜が付着残留(以下、「糊残り」と
称する。)したりすることがある。糊残りのある場合は
、これを水或いはアルコール類で十分に洗い落とすこと
が必要になり、洗い落としが不完全の状態で樹脂板を加
熱成形すると、その汚染部分が樹脂板の平滑性、透明性
を損ない、加熱成形後に水或いはアルコール類で洗浄し
てももはや汚染は消えなくなり樹脂板の表面を研摩する
必要がでてくる。また接着剤などにより汚染されている
樹脂板をそのままスクリーン印刷又は写真印刷等の印刷
を施すと汚染部は印刷インキと樹脂板との接着性が不良
となりその部分は容易に脱落する事がある。
また、接着力か弱すぎるとメタクリル樹脂板の輸送過程
において保護紙が剥離してメタクリル樹脂板に傷が入っ
たり、シー トの製造後の切断時においてシートのエツ
ジ部の保護紙が剥離し、そこに切断時に発生する切粉が
入りシートの保管中に押し傷をつけることになりその商
品価値を大きく損なうことになる。従って、保護シート
に塗るべき糊剤は剥離したとき合成樹脂板上に糊残りを
生じさせないこと、適度な接着強度を有することが必要
である。
また、加〒段階での合成樹脂板の損傷を防ぐため保護シ
ートを合成樹脂板に貼りつけたままで加熱折り曲げ加工
等を行なうことがあるが、この際使用する糊剤の種類、
及び樹脂の種類によっては棒ヒーターを直接接触する折
り曲げ部分に肌荒れ又は/及びクラッキングが生じるこ
とがあり、この場合外観を著しく損ない加工部の商品価
値を大きく低下させてしまう。
水溶性糊剤としてポリビニルアセテート部分ケン化物を
用いた糊剤は糊残りがほとんどない優れた糊剤であるが
、接着強度が概して低いことと、前述の棒ヒーターによ
る加熱折り曲げ成形を行なうとその折り曲げ部分に肌荒
れ及びクランキングが発生するという難点があり、これ
らの改善が強く要望されていた。
従来、このポリビニルアセテート部分ケン化物を用いた
糊剤に起因する肌荒れ及びクランキングを防止するため
この水溶性糊剤にホウ酸を添加していた。ホウ酸の添加
により肌荒れ及びクラ・ノキングは防止することができ
るが、ホウ酸を添加した糊剤水溶液は経時的にゲル化が
進行するため系の粘度が増加して取扱い上困難をきたす
ことがよくあり、その改善が強く要望されていた。
(ハ)発明の目的 本発明の目的は、上述のような従来技術に鑑み、適度の
接着強度を有し、棒ヒーター接触部の折り曲げ部分の肌
荒れ及びクランキングの発生を防止でき、しかも経時的
粘度増加が抑制された、ポリビニルアセテート部分ケン
化物水溶液を主剤とする保護シート用糊剤を提供するに
ある。
(ニ)発明の構成 本発明はポリビニルアセテート部分ケン化物を3〜15
重量%含む水溶液、該水溶液中のポリビニルアセテート
部分ケン化物の固形分に対する割合が1〜50重量%の
界面活性剤、および該水溶液中のポリビニルアセテート
部分ケン化物固形分に対する割合が0.01〜20重量
%の下記の構造式を有する有機ホウ素化合物からなる保
護シート用糊剤及びそれを用いた表面保護合成4bイ脂
成形品で1ある。
(ポ)実施態様 本発明において使用するポリビニルアセテート部分ケン
化物としては、ケン化度が71.0%以上のものが望ま
しく、この中にはケン化度100%の完全にケン化され
たポリビニルアルコールも含む。
本発明で使用される界面活性剤は、陰イオン界せ、非イ
オン界面活性剤および陽イオン界面活性剤とに大別され
る。
陰イオン界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウム
、ラウリル酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムなどの
脂肪酸ナトリウム(J?−COONa )、ステアリン
酸カリウム、ラウリル酸カリウム、オレイン酸カリウム
などの脂肪酸カリウム(LCOOK)、ナトリウムアル
キルサルフェート(RO3O3Na ;R−Cn l1
2n十11 i1’: 67 L L L101L14
 、16 、 i8.以下同様)、ナトリウムアルキル
スルホネート(R3O3Na) 、ナトリウムモノアル
キルヘンゼンスルホネート(RC6114−503Na
) 、ブートリウムモノアルキルナフタリンスルホネー
ト(R(4oII6SOBNa )等が挙げられる。こ
れらは単独で使用してもよく、また2種以上の混合物の
状態で使用してもよい。陰イオン界面活性剤は保護紙を
剥離した後のメタクリル樹脂板のブロー成形時における
光学歪の発生を抑制するには、通常、高高級アルコール
と組み合わせて用いるのが好ましいが、光学歪の発生の
懸念がないときは、陰イオン界面活性剤の単独使用でも
さしつかえない。
陰イオン界面活性剤と併用される場合の高級アルコール
トシてばn−ヘキシルアルコール、2−エチルヘキシル
アルコール、n−ヘプチルアルコール、n−オクチルア
ルコール、n−デシルアルコール、n−ドデシルアルコ
ール、 tert−ドデシルアルコール、n−セチルア
ルコールおよびn−オクチルアルコール等が挙げられる
。これらは単独で使用してもよく、また2種以上の混合
物の状態で使用しそもよい。
陰イオン界面活性剤と高級アルコールを併用する場合、
その添加比率は、使用する陰イオン界面活性剤と高級ア
ルコールとの組み合わせによって大きく異なるが、ポリ
ビニルアセテルト部分ケン化物の水溶液中で高級アルコ
ールが可溶化した状態となるような比率が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレン反テアリルエーテル等)、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル(例えば、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニル−エーテル、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル等)、ソルビタン〃n肪酸エス
テル、(例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノステアレート等)、ポリオキシェヂレンソルビク
ン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート等)、ポリオキシエチレンアシルエステル
(例えば、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポ
リエチレングリコールモノステアレート等)が挙げられ
、これらは単独で使用してもよく2種以上の混合物の状
態で使用してもよい。
非イオン界面活性剤を使用する場合で、接着力の向上効
果の他に特に光学歪防止効果を望むときは、非イオン界
面活性剤の単独あるいは2種以上の混合物のIILB価
が6〜14の範囲にあることが望ましい。HLB価が6
に満たないとき、又は14を越えるときは光学歪防止効
果が小さく、極端な場合は全く認められない。ここで、
IILB価はAtlas社のGriffin氏の表示力
によるものを用いた。
カチオン界面活性剤としてはトリメチルラウリルアンモ
ニウムクロリド、ジメチルヘンシルアルキルアンモニウ
ムクロリド等がある。
界面活性剤の添加量についしは、該水溶液中のポリビニ
ルアセテート部分ケン化物固形分に対する割合が1〜5
0重量%であることが望ましい。
1重量%未滴の場合は界面活性剤の添加による接着強度
の増加効果が少なく、50%より大きい場合は糊剤粘度
の増大及び糊残りの増加が著しいので好ましくない。
また、本発明で用いる有機ホウ素化合物は次式で示され
る分子内に半極性結合を有する有機ホウ素化合物である
。 以下余白 この化合物の代表的商品は東邦化学工業株式会社よりエ
マルボンGBという名称で市販されている。
本発明においては、上記有機ホウ素化合物をポリビニル
アセテート部分ケン化物の水溶液に特定量添加すること
により、無添加の場合に糊剤に起因して加熱成形時に合
成樹脂板に発生する肌荒れ又は/及びクラッキングを防
止することができるのみでなく、有機ホウ素化合物の添
加による糊剤水溶液の粘度の上昇も少なくまた粘度の経
時変化もほとんどないすぐれた効果を有する。
上記の有機ホウ素化合物の添加による肌荒れ又は/及び
クラッキング防止の詳細な機構は明らかであるが、肌荒
れ又は/及びクラッキングの発生は加熱時において水溶
性糊剤が溶融して保護シートの繊維又は糊剤そのものが
合成樹脂板に融着することにより生ずるものと考えられ
、上記の有機ホウ素化合物の添加によりこれとポリビニ
ルアセテート部分ケン化物との間に架橋反応が進行しこ
れにより肌荒れ又は/及びクラッキングが防止できるも
のと思われる。
上記有機ホウ素化合物の添加量は、使用されるポリビニ
ルアセテート部分ケン化物の種類に応じ変えることがで
きるが一般に、ポリビニルアセテート部分ケン化物水溶
液中の該ケン化物固形分重量に対し0.01〜20重量
%の範囲とする。0.01重量%未満ではその添加によ
る肌荒れ又は/及びクラッキング防止効果が乏しく、ま
た20重量%を超えると、増量効果がほとんど認められ
ないので経済的にメリットがない上、加えた事による糊
剤の粘度の増加が大きくなるので取り扱い上も好ましく
ない。
上記のようにして、本発明においては、ポリビニルアセ
テート部分ケン化物水溶液に界面活性剤を添加すること
により、糊剤としてポリビニルアセテート部分ケン化物
を単独で用いたのでは得られる事が不可能であった接着
力を得ることが可能となった。また、上記有機ホウ素化
合物を添加することにより糊剤の粘度のおときな増加を
伴う事なく糊剤を調製することが可能になるとともに、
保護シートを貼りつけたままで局部的に加熱し、折り曲
げ成形を行っても折り曲げ部の外観を損なうことがない
本発明で使用される接着媒介物である上記の糊剤組成物
には可塑剤、吸湿剤、防腐剤、増粘剤。
消泡剤等を添加することができる。この糊剤の粘度は塗
布作業上200〜1.0.000センチポアズ(cp)
の範囲に関節することが望ましい。粘度が200cpよ
りも低いと保護シートを剥がす場合にメタクリル樹脂板
に接着媒介物の残渣や紙の繊維片からなる汚れが発生し
易い。粘度が10.0OOcpよりも大きい場合には均
一に塗布しにくくなるなど作業性上好ましくない。
本発明において用いられる糊剤の塗布量は、0.4〜1
0g/rrr、好ましくは0.6〜2g/イの範囲であ
る。0.4g/+dより少ないと保護シート10 g/
n(をこえると合成樹脂板表面に肌荒れの欠陥を生じた
り、接着力の再現性が乏しくなったりする場合がある。
糊剤の付与方法は合成樹脂板に糊剤を均一に塗布した後
保護シートを貼りつける埼1、保護シートに糊剤を塗布
してからこれを合成樹脂板に貼りつけるか、又は両者を
共に実施するなどの例があげられる。
本発明の糊剤を利用した保護シートで保護できる合成樹
脂としては、保護シートを貼付できるものであれば特に
限定されず、例えば板状物2円筒状物、半円筒状物、矩
形等線々の成形品があげられる。
これらの合成樹脂成形品を形成する合成樹脂材料として
は、例えば、ポリメチルメタクリレート。
およびその他あメタクリル系樹脂、ゴム変性アクリル樹
脂、ポリカーボネート、ポリスチレン樹脂。
AS樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、アセテート樹
脂、ポリエステル樹脂等があげられる。
本発明の保護シート用糊剤は、上記の中でも光学的性質
にすぐれたポリメタクリレート、その他のメタクリル系
樹脂、ポリカーボネート樹脂に対し特に有効である。
本発明においてメタクリル樹脂板とは、粘度平均重合度
が800〜8 、000のポリメチルメタクリレートま
たはメチルメタクリレートを主成分とする典型容体樹脂
の板を指す。
保護シートとしては、紙、フィルム等が用いられるが、
特に坪量20〜80 g/%の表面が平滑処理されたク
ラフト紙及びこれに頻するものが好ましい。JIS P
 8122に記載のステキヒトサイズ度が10秒以上、
JIS P 8129に記載の紙の表面強さが10以上
のものがよいが、これに限定されるものではない。また
メタクリル樹脂板と接しない面に熱可塑性樹脂を塗布し
たコート紙又は熱可塑性フィルムをラミネートした紙な
どを用いてもよい。
(へ)実施例 次に実施例及び比較例により本発明を説明する。
実施例は本発明を例示したにすぎず本発明は何らこれに
より限定されるものではない。
実施例1 重合率19%のメチルメタクリレートシロップ(粘度約
10ボイズ、20’C)に、重合開始剤アゾビスジメチ
ルバレロニトリル840ppm及び剥離剤ソジウムジオ
クチルスルホサクシネー) 20ppmを混合したもの
を出発原料として、厚さ3關のステンレス板製注型成型
用セルに注入して、74℃の温度に40分、その後12
0℃の空気浴に1時間滞留させ厚さ3IIllのメタク
リル樹脂板を製造した。
次いで、ポリビニルアセテート部分ケン化物ゴーセノー
ル(商標) K11−17 (日本合成化学工業株式会
社製2重合度1,700.ケン化度78.5〜81.5
)の9.5重量%水溶液に、該水溶液中のポリビニルア
セテート部分ケン化物固形分に対する割合が30重量%
になるようにサニゾールB−50(商標、花王石けん製
カチオン界面活性剤、ジメチルヘンシルアンモニウムク
ロリドを固形分として50重量%含有)、さらに3重量
%になるようにエマルボンGB−90(東邦化学工業株
式会社製、ホウ素化合物エマルボンGBに水を10重量
%添加しタモノ。)を添加し、加熱攪拌して本発明の糊
剤を調製した。
これを各種のパーコーターを用いて前記のメタクリル樹
脂板に2.0g/n(の割合で均一に塗布した。
nlちに大王製紙カタツヤクラフト紙(坪量40g/m
′、ステキヒトサイズ度12秒1表面強度12A)を貼
り付け、表面を保護されたメタクリル樹脂板を得た。
この保護紙付きのメタクリル樹脂板を23°Cの恒温室
で1夜放置したのち次のようにして保護紙の接着力を測
定した。
保護紙(;1きのメタクリル樹脂板を中IQcm、長さ
3Qcmの試片に切断した後、この試片の一端力1ら保
護シートをメタクリル樹脂板と平行且つ180゜の定角
で30Cm/分の速度で引き剥すに要する力(g/10
cm)を接着力として測定で得た試片3個の平均値およ
び接着力の最大値ならびに7sl−コーターの陶は第1
表のとおりであつた。
第1表 また保護紙を剥した後のメタクリル樹脂板表面の汚染状
態を肉眼で判定したが糊残りは認められなかった。
次いで保護紙付きのメタクリル樹脂板から縦・横の長さ
が3oxiscmの試片を切断し、これを190℃に加
熱した棒状ヒーターに90秒間接触させ加熱面を外側に
し、直ちに90°の角度に折り曲げ、折り曲げ部に生ず
る肌荒れ又はクラ・ノキングを肉眼で判定だが、肌荒れ
およびクラ・ノキングの発生は認められなかった。
比較例1 実施例1において糊剤水溶液にサニゾールB−50及び
エマルボンGB−90を添加しない他は全〈実施例1と
同様にして保護紙付きのメタクリル樹脂板を製造し、実
施例1と同様に接着力測定及び加熱折り曲げテストを行
なった。このときの接着力を第2表に示す。
第2表 保護紙を剥した後のメタクリル樹脂板には糊残りは認め
られなかったが、加熱折り曲げテストでは折り曲げ部に
クランキング及び肌荒れが発生した。
比較例2 実施例1において糊剤水溶液にエマルボンGB−90を
添加しない他は全〈実施例1と同様にして保護紙付きの
メタクリル樹〃u板を製造し実施例1と同様に接着力測
定及び加熱折り曲げテストを行なった。このときの接着
力の平均値は39g/10cmであったが、加熱折り曲
げテストの結果では折り曲げ部にクラッキング及び肌荒
れが発生した。
比較例3 実施例1において糊剤水溶液にザニゾールB−50を添
加しない他は全〈実施例1と同様にして保護紙付きのメ
タクリル樹脂板を製造し、実施例1と同様に接着力測定
及び加熱折り曲げテストを行なった。このときの接着力
の平均値は15g/10cmであったが、加熱折り曲げ
テストの結果では折り曲げ部にクランキング及び肌荒れ
の発生は認められなかった。
実施例2 実施例1において糊剤水溶液に添加するサニゾールB−
50の量を該糊剤水溶液中のポリビニルアセテート部分
ケン化物固形分に対する割合が5重量%になるようにし
たほかは全く同様に糊剤水溶液を調製し、それを前記メ
タクリル樹脂板に塗布し実施例1と同様に糊剤物性を評
価した。測定した接着力を第3表に示す。
第3表 保護紙を剥した後のメタクリル樹脂板には糊残りは認め
られず、また加熱折り曲げテストでも折り曲げ部にクラ
ンキング及び肌荒れの発生は認められなかった。
実施例3 ポリビニルアセテート部分ケン化物、ゴーセノールGL
−05(日本合成化学工業株式会社製商品名。
重合度500.ケン化度86.5〜89.0)の22重
量%水溶液に、該水溶液中のポリビニルアセテート部分
ケン化物固形分に対する割合が25重量%になるように
サニゾールB−50及び3重量%になるようにエマルボ
ンGB−90をそれぞれ添加し加熱攪拌して溶解させ本
発明の糊剤を調製した。この糊剤を#12のバーコータ
ーを用いて実施例1に記載したメタクリル樹脂板に均一
に塗布し、直ちに大王製紙製カタツヤクラフト紙(秤量
40 g/rd 、ステキヒトサイズ度12秒2表面強
度12A)を貼り伺け、表面を保護されたメタクリル樹
脂板を得た。この保護紙付きのメタクリル樹脂板を実施
例1と同様にして評価したところ接着力の平均値は43
 g / 10 cmであった。保護紙を剥した後のメ
タクリル樹脂板表面の汚染状態を肉眼で判定したが糊残
りは認められなかった。また、実施例1と同様にして加
熱折り曲げ試験を行なったが肌荒れ及びクラッキングの
発生は認められなかった。
比較のために、サニゾールB−50及びエマルボンGB
−90の添加をしていないGL−05水’/46を用い
て全く同様にメタクリル樹脂板に塗布し評価を行なった
ところ接着力の平均値は9 g / 10 cmであり
、加熱折り曲げ試験では肌荒れ及びクラッキングが発生
した。
実施例4 ポリビニルアセテート部分ケン化物、ゴーセノールKl
+−17の4.52重量%水溶液に、該水溶液中のポリ
ビニルアセテート部分ケン化物固形分に対する割合が3
8.46重量%になるようにネオペレックスF65(花
王石けん株式会社製アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ
の商品名、固形分65重量%)及び3重量%になるよう
にエマルボンGB−90をそれぞれ添加し加熱攪拌して
熔解させ本発明の糊剤を調製した。
この糊剤を#12のバーコーターを用いて実施例1に記
載したメタクリル樹脂板に均一に塗布し直ちに前記の大
王製紙製カタツヤクラフト紙を貼り付け、表面を保護さ
れたメタクリル樹脂板を得た。
この保護紙付きのメタクリル樹脂板を実施例1と同様に
して評価したところ接着力の平均値は45 g/’10
cmであった。保護紙を剥した後のメタクリル樹脂板表
面には糊残りはなく、実施例1と同様にして評価した加
熱折り曲げテストでは肌荒れ及びクランキングの発生は
認められなかった。
以上の実施例と比較例を比較することにより本発明の効
果は明らかである。
実施例5 押出または射出成形して得た厚さ3+u+のポリカーボ
ネート、AS樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
アセテート樹脂およびポリスチレン樹脂の板について実
施例1で使用した保護紙及び糊剤を用いて接着したとこ
ろ、いずれも接着強度は十分であり、また剥離した際も
板表面に糊残りもなかった。
特許出願人 三菱レイヨン株式会社 特許出願代理人 弁理士 青 木 朗 弁理士 西′舘 和 之 弁理士内田幸男 弁理士 山 口 昭 之 弁理士西山雅也

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ポリビニルアセテート部分ケン化物を3〜15重
    量%含む水溶液、該水溶液中のポリビニルアセテート部
    分ケン化物の固形分に対する割合が1〜50重量%の界
    面活性剤、および該水溶液中のポリヒニルアセテ−1・
    部分ケン化物の固形分に対する割合がO0旧〜20重量
    %の下記の構造式で示される有機ホウ素化合物からなる
    保護シート用糊剤。 2、界面活性剤が下記の陰イオン界面活性剤または該界
    面活性剤と高級アルコールとの組み合わせからなる群よ
    り選ばれた少くとも1種である特許請求の範囲第1項記
    載の保護シート用糊剤。 陰イオン界面活性剤: 脂肪酸ナトリウム(R−COONa) ;脂肪酸カリウ
    ム(R−COOK) iナトリウムアルキルサルフェー
    ト(R−OSO3Na) ;ナトリウムアルキルスルホ
    ネート(トSO3Na) ;ナトリウム七ノアルキルベ
    ンゼンスルボネート(R−C6++4so3 Na) 
    ;ナトリウムモノアルキルナフタリンスルボネー) (
    R−C+ol16SO3Na ) :高級アルコール:
     R−01( 〔上記各式において、R−はCn’H2n+1 (n=
    6.7,8,9,10,12,14,16,18)で示
    される脂肪族基である。〕。 3、界面活性剤が1lLBlili : 6≦IILB
    価≦14の範囲にある非イオン界面活性剤である特許請
    求の範囲第1項記載の保護シート用糊剤。 4、界面活性剤がトリメチルラウリルアンモニウムクロ
    リドである特許請求の範囲第1項記載の保護シート用糊
    剤。 5、界面活性剤がジメチルベンジルアルキルアンモニウ
    ムクロリドである特許請求の範囲第1項記載の保護シー
    ト用糊剤。 6、 ポリビニルアセテート部分ケン化物を3〜15重
    量%含む水溶液、該水溶液中のポリビニルアセテート部
    分ケン化物の固形分に対する割合が1〜50重量%の界
    面活性剤、および該水溶液中のポリビニルアセテート部
    分ケン化物の固形分に対する割合が0.01〜20重量
    %の下記の構造式で示される有機ホウ素化合物からなる
    糊剤を、合成樹脂板と保護シートとの間に介在せしめた
    表面保護合成樹脂成形品。 7、合成樹脂板が、粘度平均重合度が800〜8.00
    0のメチルメタクリレートの重合体からなるメタクリル
    樹脂板である特許請求の範囲第6項記載の合成樹脂成形
    品。 8、保護シートが、少なくとも合成樹脂板に接する面を
    平滑処理したクラフトパルプを主原料としたクラフト紙
    である特許請求の範囲第6項記載の合成樹脂成形品。 9、界面活性剤が下記の陰イオン界面活性剤または該界
    面活性剤と高級アルコールとの組み合わせからなる群よ
    り選ばれた少くとも1種である特許請求の範囲第6項記
    載の合成樹脂成形品。 陰イオン界面活性剤: 脂肪酸ナトリウム(R−COONa) ;脂肪酸カリウ
    ム(R−C:0OK) ;ナトリウムアルキルサルフェ
    ート(R−O303Na) ;ナトリウムアルキルスル
    ホネート(R−503Na) ;ナトリウムモノアルキ
    ルベンゼンスルボネート(R−C6114So3Na)
     ;ナトリウムモノアルキルナフタリンスルホネート(
    R−C1o116SO,3Na ) ;高級アルコール
    : R−011 〔上記各式において、R−はCn H2n+1 (’n
     −6,7,8,9,10,12,14,16,18)
    で示される脂肪族基である。〕。 10、界面活性剤がIILB価:6≦HLB価≦14の
    範囲にある非イオン界面活性剤である特許請求の範囲第
    6項記載の合成樹脂成形品。 11、界面活性剤がトリメチルラウリルアンモニウムク
    ロリドである特許請求の範囲第6項記載の合成樹脂成形
    品。 12、 界面活性剤がジメチルベンジルアルキルアンモ
    ニウムクロリドである特許請求の範囲第6項記載の合成
    樹脂成形品。 13、介在せしめられた糊剤の量が0.4〜10g/ポ
    の範囲である特許請求の範囲第6項記載の合成樹脂成形
    品。 14、糊剤が、合成樹脂板と保護シートとの接着時にお
    ける粘度が20°Cにおいて200〜10,000セン
    チポアズの範囲である特許請求の範囲第6項記載の合成
    樹脂成形品。
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