JPS6016908B2 - 表面を保護された合成樹脂板 - Google Patents

表面を保護された合成樹脂板

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JPS6016908B2
JPS6016908B2 JP10051178A JP10051178A JPS6016908B2 JP S6016908 B2 JPS6016908 B2 JP S6016908B2 JP 10051178 A JP10051178 A JP 10051178A JP 10051178 A JP10051178 A JP 10051178A JP S6016908 B2 JPS6016908 B2 JP S6016908B2
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JP
Japan
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synthetic resin
resin board
board
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glue
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JP10051178A
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JPS5527248A (en
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純 中内
貞明 友清
直己 山本
敏雄 吉原
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、表面を架橋剤を含む水溶性糊剤を介して紙状
シートで被覆した保護された合成樹脂板に関するもので
ある。
現在、主として工業的に市販されている合成樹脂板は、
押出成形、銭込重合などの方法によって製造されるポリ
メチルメクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン
及びポリ塩化ビニルなど(以下これらを合成樹脂板とい
う。
)があるが、こひれらいずれの合成樹脂板も表面に傷が
つきやすく、美観をそこねやすいという欠点があった。
したがって、表面保護を目的として、通常クラフト紙の
ごとき紙状シートを、水溶性糊剤、たとえばポリビニル
ァセテート部分ケン化物水溶液や夕でんぷん糊などで合
成樹脂板に貼り付けるか、あるいは高分子フィルム又は
天然ゴムを用いた感圧性保護シートを圧着しているのが
現状である。しかしながら、高分子フィルム又は天然ゴ
ムを用いた感圧性保護シートは、接着力が強いためサ0
ィズの大きい物を取り扱う場合、剥離作業性が悪く、さ
らに剥離時に樹脂板が帯電し、表面にごみ等を吸着しや
すくなることから、成形加工時に表面が傷つく等のトラ
ブルを生じやすく、また価格も高いなどの欠点があった
。タ ー方、水溶‘性糊剤を用い、クラフト紙のごとき
紙状シートで被覆する場合には、前述の高分子フィルム
や天然ゴムを用いた感圧性保護シートのようなトラブル
は避けられ、又価格も低いという利点がある反面、‘1
)保護シート剥離時に樹脂板表面に糊剤の一部が付着残
留(以下、湖残りという。
)し、成形加工前に樹脂板の洗浄が必要である点、‘2
1糊剤によっては接着力が4・さく、運搬、切断等の作
業時に一部保護シートが剥離し、樹脂板表面が傷つけら
れるという点及び{3’成形作業の合理化のため保護シ
ートをつけたままでステンレス製パイプヒーターによる
局所加熱を行う折り曲げ成形加工時に、折り曲げ部に糊
及び保護シートの融着による肌荒れ現象を呈する(以下
、折り曲げ歪という。)ことから著しく外観を損う点な
ど問題点があった。これらの問題点の中、はじめの‘1
’,{21は、糊剤としてポリビニルアセテート部分ケ
ン化物水溶液を用い、樽勝昭52一92$6号に示すよ
うな前記水溶液を固形分濃度6重量%以上、粘度50比
p以上にし、糊量として0.5gノで以上合成樹脂板表
面に塗布するシート貼り付け方法によれば解決すること
ができる。
剛の折り曲げ歪については、かかる方法では、効果が認
められず「折り曲げ歪防止のためには、一度紙をはがし
て加工する必要があった。しかしながら一旦、保護紙を
とると、加工時に合成樹脂板表皮を傷つけたり汚染した
りし、せっかくの美しい外観をそこねたり、又省力化と
いった観点からもよくなかった。本発明者等は、この折
り曲げ歪の防止法につき鋭意検討した結果、水港性糊剤
中に少量の架橋剤を添加することにより、かかるトラブ
ルが一挙に解決できることを見し、出し、本発明に到達
したものである。
本発明の要旨とするところは、合成樹脂板にその表面を
保護するための紙状シートを、架橋剤を含む水溶一性糊
剤により接着することを特徴とする表面を保護された合
成樹脂板にある。
すなわち水糟性糊剤中に少量の架橋剤を添加することに
より、糊層の乾燥中に架橋反応を生じせしめ、折り曲げ
加工時の糊剤の合成樹脂板への融着を防止し、紙剥離を
容易にし、もって加工時の肌荒れを防止する点にある。
本発明の合成樹脂板としては、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーポネート、ポリスチレン又はボリ塩化ビニ
ル等の単独重合体もしくはこれらを主体とする共重合体
からなる合成樹脂板すなわちメタクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリスチレン樹脂又はポリ塩化ビニル樹
脂からなる板が挙げられる。
糊剤としては、ポリエチレングリコール、ポリビニルア
セテート部分ケン化物等であり、これらは単独又は2種
或いはそれ以上の混合物の状態で使用してもよく、例え
ばポリビニルアセテート部分ケン化物2の重量%以上含
む2種以上の混合物が挙げられる。
架橋剤としては、ホウ酸、過ホウ酸塩等が挙げられるが
、加熱現党水時に糊剤との間に架橋反応が進行するもの
であればよく、これらに限定されるものではない。
紙状シートとしては、特に制限はないが、通常工業的に
使用されている秤量20〜8雌/〆程度の少くとも合成
樹脂板に接する面が平滑処理されたクラフト紙及びこれ
に類するものが適している。
糊剤及び架橋剤の混合率及び濃度については特に制限は
ないが、塗布作業上、水溶液粘度が500〜10000
センサポィズの間にあるのが好ましく、また乾燥時に適
度の接着力及び均質な皮膜形成能を有する範囲にすべき
である。例えば平均重合度1700、ケン化度約80%
のポリビニルアセテート部分ケン化物(PVAc)とホ
ウ酸(日3B03)及び水(日20)からなる水溶性糊
剤の場合、PVAcに対する瓜BQの重量比(広B03
/PVAc)が0.2を越えると、糊水溶液は、室温付
近で白濁ゲル化し、均質な皮膜を形成せず、糊残りが多
くなり、接着力も低下する。さらに、、PVAcの水溶
液濃度が15重量%をこえるか、あるいは4重量%以下
になると、水溶液粘度が大きくなりすぎるか、あるいは
小さくなりすぎて、塗布作業上の問題を生じる。なお架
橋剤であるホゥ酸の多量添加は、糊水溶液の溶液物性の
温度依存性を大きくし、特に温度変化の激しい環境下で
使用する際には好ましくない。以下、実施例を示す。
ポリビニルアセテート部分ケン化物(PVAc)水溶液
に極微量のホウ酸(日3B03)を添加して製膜した糊
フィルムの加熱収縮特性をみると、第1図の如くなる。
図の加熱収縮率曲線は、3雌/欄2の荷重下、1℃/m
inの昇温速度でフィルムを加熱していった場合の収縮
率の温度依存性を示したものである。ポリビニルアセテ
ート部分ケン化物(PVAc)単独のフィルムの場合は
、室温から140℃付近まで徐々に伸長し、150qo
以上では、流動による著しい伸長がみられるのに比し、
ホウ酸(母B03)添加フィルムは、室温付近から70
℃付近まで−旦収縮し、150午○付近まで徐々に伸長
した後、160qo〜170oo付近で、ホウ酸の添加
量に応じた架橋反応による収縮を示す。又、流動による
伸長領域も高温へシフトする。このようにホウ酸添加糊
剤は、成形加工の加熱時に急速に努薪喬反応が進行し、
皮膜が剛直になってゆくため、折り曲げ歪を生じない。
しかしながら、ホウ酸の添加量がポリビニルァセテート
部分ケン化物に対し重量比で0.0001以下になると
架橋度が余りにも低くなりすぎ、折り曲げ歪の防止館を
失う。したがって実用上は、水溶性糊剤と架橋剤との種
類、混合率及び濃度を使用目的に見合った適当な範囲に
選択する必要がある。
以下、例により発明の優位性を示す。
例に記載の糊剤特性の評価法及び判定基準は以下に示す
方法に依った。
{1ー 保護シートの接着力 中1山肌、長さ約3山均の紙状シート付きの合成樹脂板
試片を、温度23℃、湿度50%RHの雰囲気中で1週
間調緑する。
この試片の一端から紙状シートを平行、且つ180oの
角度で30凧/分の速度で引き剥がすに要する平均的力
gを接着力の値とし、試片5個の平均値で示した。{2
} 糊残り 合成樹脂板表面の汚染状態を肉眼で判定し次のランクに
分けた。
ランク 状 態 A 糊残り、即ち合成樹脂板表面に付着した糊が、肉眼
ではっきり観察されない。
B 斑点状の糊が僅かに観察できる。
C 明瞭に糊残りが認められ、洗浄の必要がある。
D 透明な合成樹脂板では、すりガラス状に糊で汚染さ
れ、極めて糊残りが大きい。
糊糊量 合成樹脂板から引き剥がした糊付きの紙状シートを10
肌×10狐の謎片に切り、先ず100『0で1時間乾燥
し秤量する(W,gとする)。
次に約4ぴ○の温水中に謎片を置き、約2時間糊を綾出
せしめた後、同機に乾燥して秤量する(W2gとする)
。糊量は次の式で算出した。糊量(g/〆)=(W,一
W2)×100‘4’折り曲げ歪 赤外線榛ヒーターによる折り曲げ成形テストは、合成樹
脂板を1&沫角に切断し、表面温度180℃に設定した
ステンレス製パイプヒーター上に接触させ、6の宵間加
熱した後直ちに90oの角度に折り曲げ、折り曲げ部に
生じる肌荒れを肉眼で観察する方法によった。
折折り曲げ歪の程度は、次のランクに分類し、判定した
折り曲げ歪のランク 折り曲げ部の状態A
保護紙の融着がなく外観が良好なもの。
B 保護紙の融着はないが、肌 荒れが若干生じているも の。
C 保護紙が敵着し、肌荒れが 生じているもの。
例1〜18 重合率24%のメチルメタクリレートシロツプ(粘度約
10ポィズ、25qo)に、重合開始剤アゾビスジメチ
ルバレロニトリル60■側及び剥離剤ジオクチルスルホ
サクシネート1弦風を混合したものを出発原料として、
ガラスゼル中に注入して厚さ3側のメタクリル樹脂板を
製造した。
この板に、表−1に記載してある糊剤をパーコータを用
い、均一に塗布した後ただちに大王製紙製カタツャクラ
フト紙(秤量4雌/で、ステキヒトサィズ度12秒、表
面強度1泌)を貼り付け、表を保護された合成樹脂板を
得た。実施条件及び評価結果は、表−1に示した通りで
ある。これらの結果から、本発明による表面を保護され
たメタクリル樹脂板の優位性は明らかである。例 19
〜24 表−2に記載の合成樹脂板に対し、例1及び6の糊剤の
塗布条件で紙状シート(大王製紙製カタツャクラフト紙
、秤量4雌/〆、ステキヒトサィズ度la砂、表面強度
1泌)を貼り付け、表面を保護された合成樹脂板を得た
表に示した評価結果より本発明による表面を保護された
合成樹脂板の優位性は明らかである。
f球※ 望蚤 入入 いト ■■ 『 IQーq 蚤当 勺ロ<ロ 砦ヨ 「「 こ… f! ■■ 、\ f! ここ ** 。
旨 ロヨ檀蓬 謡談 室室 外外 gき 如くロ 衿符 1■ 工」 ごO 日 縦
【図面の簡単な説明】 第1図は、ボリビニルアセテート部分ケン化物水溶液と
ホゥ酸添加の場合による製膜の収縮率と温度との関係を
表わす加熱収縮率曲線を示す線図である。 矛/図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成樹脂板にその表面を保護するための紙状シート
    を、架橋剤を含む水溶性糊剤により接着することを特徴
    とする表面を保護された合成樹脂板。 2 合成樹脂板がメタクリル樹脂、ポリカーボネート樹
    脂ポリスチレン樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂からなる板
    である特許請求の範囲第1項記載の表面を保護された合
    成樹脂板。 3 架橋剤を含む水溶性糊剤が、加熱時に架橋反応を生
    起するものである特許請求の範囲第1項記載の表面を保
    護された合成樹脂板。 4 水溶性糊剤がポリビニルアセテート部分ケン化物又
    はポリビニルアセテート部分ケン化物を20重量%以上
    含む2種以上の混合物からなる特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の表面を保護された合成樹脂板。 5 架橋剤がホウ酸である特許請求の範囲第1項又は第
    3項記載の表面を保護された合成樹脂板。 6 ポリビニルアセテート部分ケン化物 (PVAc)とホウ酸(H_3BO_3)の重量比が0
    .0001<(H_3BO_3)/(PVAc)<0.
    2の範囲にある特許請求の範囲第5項記載の表面を保護
    された合成樹脂板。
JP10051178A 1978-08-18 1978-08-18 表面を保護された合成樹脂板 Expired JPS6016908B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0552613U (ja) * 1991-12-04 1993-07-13 東京瓦斯株式会社 ガスこんろ

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JPS60106870A (ja) * 1983-11-14 1985-06-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 合成樹脂表面保護シート用糊剤

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JPH0552613U (ja) * 1991-12-04 1993-07-13 東京瓦斯株式会社 ガスこんろ

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