JPH05229069A - 表面を保護した樹脂板の製造方法 - Google Patents

表面を保護した樹脂板の製造方法

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JPH05229069A
JPH05229069A JP3337492A JP3337492A JPH05229069A JP H05229069 A JPH05229069 A JP H05229069A JP 3337492 A JP3337492 A JP 3337492A JP 3337492 A JP3337492 A JP 3337492A JP H05229069 A JPH05229069 A JP H05229069A
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JP
Japan
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resin plate
sizing agent
paper
protective paper
resin
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JP3337492A
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Hiroyuki Ikeda
博幸 池田
Michitoshi Araya
道敏 新家
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 表面が保護紙10,10′によって保護され
ている合成樹脂板の製造方法に関する。 【構成】 合成樹脂板を移行させその面に反対方向にコ
ーティングロール5,5′を回転させて、ガラス転移温
度Tgが−40℃以下、粘性指数が3.5以下のアクリ
ル系エマルジョン型糊剤を塗布し、次いで保護紙10,
10′を密着させて表面を保護した樹脂板1の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面を保護した樹脂
板、特に表面を保護した合成樹脂板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂
又はポリ塩化ビニル樹脂等一般に広く利用されている樹
脂板は、他の物体との接触又は摩擦によって簡単に傷が
つき易い。従って、最終的商品として市場に出されるま
での製造、保管、輸送又は成形加工等の各段階で、樹脂
板表面の傷を受けることのないように、通常紙又は高分
子フィルム等の保護紙が貼り付けられている。
【0003】紙又は高分子フィルム等の保護紙には、 樹脂板に対し、適度な接着力を有すること。 保護紙を剥離した時、樹脂板表面が保護紙の断片又
は使用される糊剤の残留(以下、糊残りと呼ぶ)によっ
て汚染がないこと。 経時変化のない(耐候性のすぐれた)糊剤であるこ
と。 安価であること。 等が必要であり、さらに 剥離した保護紙が再び貼付可能な再接着性を有する
こと。 が望ましい。
【0004】接着層を有した高分子フィルム(たとえば
EVAをラミネートしたポリエチレンフィルム)、又は
天然ゴムを糊剤とした感圧性保護紙を利用すれば、糊残
りは実質上問題を生じないが、フィルムの場合剥離時に
静電気を発生しやすいし、天然ゴムを用いた保護紙の場
合接着力が強いので、いずれの場合にも剥離作業性が悪
く、又加工紙ゆえに価格が相当高い。
【0005】薄紙を保護紙として、セルロース誘導体又
はポリビニルアセテート部分ケン化物である水溶性糊を
接着剤として用いる方法は、安価で剥離も容易であるか
ら、もっとも一般的に実施されている。この方法は、糊
剤付きの加工紙を貼付け直前に水で再湿し、樹脂板に密
着せしめるか、紙に糊剤を塗布した後に樹脂板に密着せ
しめるものである。しかしこの方法で貼付した樹脂板
は、糊残りが発生しやすく、糊残りを皆無にすることは
非常に困難なので、ほとんどの場合紙をはがした後、樹
脂板の表面を洗浄する必要がある。
【0006】又、特公昭55−23543号公報に記載
されているように、樹脂板の表面にセルロース誘導体又
はセルロース誘導体を主成分とする水溶性糊剤をコーテ
ィングロールにて塗布して紙を密着する方法が知られて
いる。ここでは、適度な接着力を有し、糊残りが発生し
にくく、安価である点では充分改良されている。しかし
ながらやや高目の接着力(たとえば100〜500g/
10cm巾)を要求される場合には接着力が不充分であ
り、又紙をはがした後の再接着力をまったく有しないと
いう欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの欠点
を改良したものであって、その要旨とするところは、樹
脂板を連続的又は断続的に移行せしめながら、該樹脂板
の少なくとも片面に接して該樹脂板の移行と反対方向に
コーティングロールを回転せしめることにより、予めコ
ーティングロールの表面に保持せしめた樹脂成分のガラ
ス転移温度Tgが−40℃以下で、粘性指数(6RPM /
60RPM の回転比)が3.5以下のアクリル系エマルジ
ョン型糊剤を、前記樹脂板に均一に塗布せしめ、しかる
後これに対し前記樹脂板に密着させることを特徴とする
表面を保護した樹脂板の製造方法にある。
【0008】その際粘度が300センチポイズ以上のエ
マルジョンを、糊量(乾燥固形分量)として3g/m2
以上塗布すると、糊残りがなく、再接着力を有する、表
面を保護した樹脂板が容易に得られる。
【0009】本発明に用いられる糊剤としては、樹脂成
分のガラス転移温度Tgが−40℃以下で、粘性指数
(6RPM /60RPM の回転比)が3.5以下の水分散さ
せたアクリル系エマルジョンであれば、特に成分又は処
方において制限されない。この樹脂成分はC4 〜C10
アルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル単独
か、又はC1 〜C5 のアルキル基を有するアクリル酸又
はメタクリル酸アルキルエステルを共重合させ、更に樹
脂成分の重合を促進させるために相当量の酸(たとえば
アクリル酸、メタクリル酸等)を加えたものがこれに該
当する。
【0010】樹脂板(たとえばメタクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂等)に対し、適
度な接着力および再接着力(一度剥離した紙を再度貼付
し、それを剥離するときの接着力を意味する。)を有す
るには、上記樹脂成分を多官能モノマー(たとえばグリ
シジルアクリレート、ジアリルフタレート、Nメチロー
ルアクリルアミド等)又は金属塩(Ca塩、Na塩等)
で、適度に粒子内又は粒子間架橋させるのが良い。
【0011】そして、粘性指数(6RPM /60RPM の回
転比)が3.5以下の低チクソトロピー性のエマルジョ
ンにするためには、上記樹脂成分で重合させる際できる
だけエマルジョン粒子を大きくさせ、固形分濃度を可能
な限り高目にし、そして増粘剤を添加する前のエマルジ
ョン自身の粘度を十分に高目(たとえば50センチポイ
ズ以上)にして、増粘剤の添加を少なめにすると良い。
【0012】使用するにあたり、糊残りを発生させない
ためには、粘度が300センチポイズ以上が望ましいの
で、粘度調整のために増粘剤を添加するのが良いが、さ
らにエマルジョンを取扱いしやすくするための安定剤、
界面活性剤、防腐剤等を任意に添加しても良い。
【0013】樹脂成分のガラス転移温度Tgを−40℃
より高目にすると、粒子内又は粒子間の架橋度合にもよ
るが、再接着力が弱くなり常時20g/10cm巾以上の
接着性を維持する塗布条件はほとんどなくなる。又粘性
指数(6RPM /60RPM の回転比)が3.5を越えると
チクソトロピー性が高まり、以下に述べるコーティング
ロールによる塗工で樹脂板に均一に塗布することが困難
となる。
【0014】上記アクリル系エマルジョン型糊剤溶液を
コーティングロールにて樹脂板の片面又は両面に塗布す
る方法であるが、特公昭55−23543号公報にて、
ゴム製のコーティングロールを用いてこのロールは樹脂
板を挾んで上下同位置に配置され、樹脂板の進行方向と
同方向で、且つ同じ速度で回転させて糊剤を塗布してい
る。この糊剤はセルロース誘導体又はセルロース誘導体
を主成分としており、固形分濃度6重量%以上、粘度が
500センチポイズ以上で0.5g/m2 以上の糊量
(乾燥固形分量)を均一に塗布させる方法が記載されて
いる。
【0015】本出願のアクリル系エマルジョン型糊剤を
上記塗工方法で樹脂板に塗布を試みたが、糊量によらず
均一に塗布することが非常にむずかしく、ほとんどの場
合樹脂板に図1のように不均一な波状塗布状態となっ
た。この状態で樹脂板に保護紙を密着させると、密の部
分の糊剤は保護紙へ過剰にしみ込み、そしてさらに保護
紙の裏側へしみ出すことにより安定した紙貼付ができな
くなった。裏側へのしみ出しを防ぐために、保護紙を密
着させる直前に、上記波状塗布状態の樹脂板を加温させ
たところ、疎の部分の糊剤に乾きが発生し、保護紙を密
着させた後、紙の浮き上がりが発生し、満足な紙貼付が
できなかった。いずれの場合にも紙シワが発生し、又糊
残りが多発した。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
不均一な塗布状態を改良するために、図2のようにドク
ターロールとコーティングロール間に留めたアクリル系
エマルジョン型糊剤を、ドクターロールとコーティング
ロール間の間げき(クリアランス)と、ドクターロール
/コーティングロールの回転比を適宜調整することによ
り、コーティングロール表面に糊剤を均一に塗工させな
がら、その糊剤を、樹脂板の移行と反対方向にコーティ
ングロールを回転せしめることにより、該樹脂板へ均一
に塗布させる方法である。
【0017】塗布量は、エマルジョンの粘度、ドクター
ロールとコーティングロール間の間げき、樹脂板の移行
速度に対するコーティングロールの回転速度等によって
調整しうる。ドクターロール/コーティングロールの回
転比次第では、樹脂板への塗布状態が不均一となること
があるが、その場合には、後で密着させられる保護紙に
シワが発生したり、紙の浮きが生じ、その部分が大きい
糊残りとなる。本出願のエマルジョン型糊剤を用いれ
ば、ドクターロール/コーティングロールの回転比を最
適範囲たとえば1/2〜1/5に設定すれば、樹脂板へ
容易に均一塗布が可能である。コーティングロールの下
流側に上下一対のスムージングロールを設け、更に均一
化を図る事も可能である。又コーティングロールの片側
のみに糊剤を供給するか、或いは最初から片側のみに塗
布する事を目的とした設備として、樹脂板の片面のみに
保護紙を貼付けることもできる。
【0018】保護紙としては、通常工業的に使用されて
いる坪量20〜80g/m2 程度の少なくとも樹脂板に
接する面が平滑処理されたクラフト紙及びこれに類する
ものが適する。先に述べたエマルジョン型糊剤の固形分
濃度、粘度および糊量等の条件は、厳密には保護紙の紙
質によっても変わりうるが、一般的にはJIS−P−8
122に記載のステキヒトサイズ度が5秒以上、JIS
−P−8129に記載の表面強度8以上のもので、坪量
が好ましくは30〜60g/m2 程度のものが更に適し
ている。保護紙はプレスロールによって糊剤の塗布され
た樹脂板と密着させられるが、コーティングロールとプ
レスロールとの距離は、糊剤の乾燥を防ぐ上で、余り長
くない方が良い。
【0019】以下エマルジョン型糊剤を樹脂板に塗布す
る工程を図2によって説明する。連続又は断続した樹脂
板1はコンベアで、糊剤を塗布する工程まで送られ、コ
ーティングロール5,5′で糊剤を塗布される。糊剤6
はホールドタンク2から配管3,3′により、樹脂板の
上、下面に供給される。樹脂板1に対しては、ドクター
ロール4,4′とコーティングロール5,5′との間げ
き(クリアランス)、コーティングロールの回転速度に
よって設定された糊剤が、コーティングロール5,5′
で直接塗布される。その際コーティングロール5,5′
は樹脂板1の移動方向と反対方向に回転させる。
【0020】このようにして、糊剤を均一に塗布された
樹脂板7には、その後保護紙10,10′が密着させら
れる。保護紙10,10′は、供給ロール11,11′
及びガイドロール12,12′を経由し、プレスロール
13,13′で樹脂板に貼りつけられる。かくして、表
面を保護した樹脂板8は切断及び梱包等の後工程へ送ら
れる。その際樹脂板1,7,8は駆動装置15、駆動チ
ェーン14によって矢印(⇒)の方向へ移行される。図
2は、樹脂板の上、下面に保護シートを貼り付けた例を
示しているが、片面のみに実施することもできる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明する。実施
例中の%は重量%を意味する。尚、実施例に記載の保護
紙の樹脂板に対する接着力、再粘着力及び保護紙剥離後
の樹脂板表面の糊残り等の評価、並びに塗布された糊量
の測定は、以下の方法により実施した。
【0022】(i)保護紙の接着力 巾10cm、長さ30cmの保護紙付きの樹脂板試片を温度
23℃、湿度60%RHの雰囲気中で3日間調質する。こ
の試片の一端から保護紙を樹脂板と平行、且つ180度
の角度で30cm/分の速度で引き剥がすに要する平均的
力(g)を接着力の値とした。
【0023】(ii)保護紙の再接着力 上記(i)で一度剥離した保護紙を再度紙シワが入らな
いように、自重1kgのゴムロールを紙の裏側(糊の非塗
布面)から回転させながら、上記(i)の樹脂板に再貼
付した。そして次にその試片を再度温度23℃、湿度6
0%RHの雰囲気中で1時間調質した後、上記(i)の方
法に従って接着力を測定した。
【0024】(iii) 糊残り 保護紙を剥離した樹脂板表面の汚染状態を下記方法で判
定し、次のランクに分けた。
【0025】
【表1】
【0026】(iv) 糊量 樹脂板から引き剥がした糊付きの保護紙を10cm×10
cmの試片に切り、まず100℃で1時間乾燥し秤量する
(W1 gとする。)。 次に約40〜50℃の温水中に
試片を置き、約2時間糊を溶出せしめた後、同様に乾燥
して秤量する(W2 gとする。)。糊量は次の式で算出
する。 糊量 g/m2 =(W1 −W2 )×100
【0027】〔実施例1〜7〕コンベアで連続的に又は
断続的に送られてくるメタクリル樹脂板を、直径200
mmのゴム製コーティングロールによって上下同位置を挾
み、両面を同時に塗布する。塗布量は金属性ドクターロ
ールとコーティングロールとの間げき(クリアラン
ス)、コーティングロールの回転速度で調整され、上記
樹脂板の移行と反対方向にコーティングロールを回転せ
しめることによりシートに塗布する。以下、この塗布方
法をリバースコーター方式とする。保護紙の貼付装置
は、更に下流側約1.1mの位置に設置されている。実
施条件と評価結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】尚、保護紙は王子製紙製片艶クラフト紙で
坪量40g/m2 、ステキヒトサイズ度12秒、表面強
度12Aのものを使用した。
【0030】〔比較例3,4,5,6〕上記実施例のリ
バースコーター方式において、特許請求範囲外の条件に
て保護紙を貼付し、比較評価した。
【0031】〔比較例1,2,7,8〕上記実施例にお
いて、上記樹脂板の移行と同一方向にコーティングロー
ルを回転せしめることによりシートに糊剤を塗布する。
以下、この塗布方法をインバースコーター方式とする。
この方法で保護紙を貼付し、比較評価した。
【0032】表2の結果から明らかなように、アクリル
系エマルジョン型糊剤の樹脂成分のTgおよび粘性指数
が本発明の範囲にあれば、リバースコーター方式による
塗布により糊剤による樹脂板の汚染が少なく、又適度の
接着力を有した。(実施例1〜7)その際糊量が3g/
2 以上であれば、保護紙剥離後の再貼付も充分可能な
再接着力を有した。(実施例1〜4,6,7)
【0033】一方、粘性指数4.5のエマルジョンを用
いると、樹脂板への塗布状態が悪くなり、糊残りを発生
させ、(比較例3,4)Tgが−28℃のエマルジョン
を用いると、糊量が3g/m2 以上でも保護紙の再接着
力はほとんどなかった。(比較例5,6)
【0034】そして、インバースコーター方式でエマル
ジョンを樹脂板に塗布すると、塗布量によらず、図1の
ように不均一な液状の塗布状態となり、疎の部分は樹脂
板に塗布したエマルジョンが保護紙で密着する前に乾燥
し、密の部分は保護紙で密着すると同時に紙シワが発生
して、いずれの部分にも程度の悪い糊残りが発生した。
(比較例1,2)
【0035】ポリビニルアセテート部分ケン化物の糊剤
を用いると、良好な貼付はできるものの、保護紙の再接
着力はまったくなかった。(比較例7,8)
【0036】表2における5種類の糊剤の成分および性
状は以下の通りである。 (糊剤A)アクリル酸2−エチルヘキシル(略称2−E
HA)80部、アクリル酸nブチル(略称nBA)20
部、アクリル酸5部の共重合体(Tg−49℃)に多官
能モノマーを添加して重合し、固形分濃度50%の水溶
性エマルジョンを作り、このエマルジョンにアンモニア
系増粘剤を添加して1,800cp/20℃および500
cp/20℃に粘度を調整した。このエマルジョンの粘性
指数(6RPM /60RPM の回転比)は各々2.6および
2.3であった。
【0037】(糊剤B)2−EHA 100部、アクリ
ル酸3部の共重合体(Tg−57℃)に、金属塩(Zn
O)1.5部と多官能モノマーを添加して重合し、固形
分濃度50%の水溶性エマルジョンを作り、このエマル
ジョンにアンモニア系増粘剤を添加して1000cp/2
0℃および200cp/20℃に粘度を調整した。このエ
マルジョンの粘性指数は各々2.1および1.9であっ
た。
【0038】(糊剤C)2−EHA 80部、nBA
20部、アクリル酸3部の共重合体(Tg−55℃)
に、金属塩(ZnO)1.5部と多官能モノマーを添加
して重合し、固形分濃度45%の水溶性エマルジョンを
作り、このエマルジョンに20%アンモニア水にて23
00cp/20℃に粘度を調整した。このエマルジョンの
粘性指数は4.5であった。
【0039】(糊剤D)2−EHA 60部、アクリル
酸エチル40部、アクリル酸6部の共重合体(−28
℃)に、金属塩(ZnO)2.5部と多官能モノマーを
添加して重合し、固形分濃度50%の水溶性エマルジョ
ンを作り、このエマルジョンにアンモニア系増粘剤を添
加して1400cp/20℃に粘度を調整させた。このエ
マルジョンの粘性指数は3.1であった。
【0040】(糊剤E)日本合成化学(製)商品名「ゴ
ーセノールKH−17」(重合度1700)を用いて固
形分濃度10%および8.5%のポリビニルアセテート
部分ケン化物水溶液を作ったところ、その粘度は各々1
700cp/20℃および850cp/20℃で、その粘性
指数は各々0.80および 0.75あった。
【図面の簡単な説明】
【図1】糊剤が塗布された樹脂板の断面図。
【図2】糊剤及び保護シートが連続的に樹脂板に塗布さ
れる断面図。
【符号の説明】
1…樹脂板 2…糊剤タンク 4,4′…ドクターロール 5,5′…コーティングロール 6…糊剤 7…糊剤が塗布された樹脂板 8…保護シートで保護された樹脂板 10,10′…保護紙 11,11′…供給ロール 13,13′…プレスロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂板を連続的に又は断続的に移行せし
    めながら、該樹脂板の少なくとも片面に接して該樹脂板
    の移行と反対方向にコーティングロールを回転せしめる
    ことにより、予めコーティングロールの表面に保持せし
    めた樹脂成分のガラス転移温度Tgが−40℃以下で、
    粘性指数(6RPM /60RPM の回転比)が3.5以下の
    アクリル系エマルジョン型糊剤を、前記樹脂板に均一に
    塗布せしめ、しかる後これに対し前記樹脂板の移行と同
    一速度で保護紙を供給しつつ、前記樹脂板に密着させる
    ことを特徴とする表面を保護した樹脂板の製造方法。
  2. 【請求項2】 該アクリル系エマルジョン型糊剤を用
    い、粘度が300センチポイズ以上でしかも糊量(乾燥
    固形分量)として3g/m2 以上、樹脂板に塗布せしめ
    た請求項1記載の表面を保護した樹脂板の製造方法。
  3. 【請求項3】 保護紙として、坪量20〜80g/m2
    であって、樹脂板と密着する面が平滑処理された片艶ク
    ラフト紙を用いる請求項1記載の表面を保護した樹脂板
    の製造方法。
JP3337492A 1992-02-20 1992-02-20 表面を保護した樹脂板の製造方法 Pending JPH05229069A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100307842B1 (ko) * 1999-07-14 2001-09-24 이동언 자동차용 트림의 진공성형방법
JP2002263547A (ja) * 2001-03-05 2002-09-17 Kyokuto Sanki Co Ltd ラミネート装置
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