JPS60101481A - 焼塊冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は高温の焼塊を冷却する装置に係り特に装置下
部に落下した細粒の排出を良好に行うことのできる装置
に関する。

例えばセメントプラントにおいては、原料を焼成するた
めに多量の熱量を必要とし、この低減が大きな課題とな
っている。この省エネルギー化の一つとして焼成された
高温の焼塊（タリン力）を冷却する際にタリンカの熱を
回収し、この熱をタリン力焼成用の熱源の一部とし利用
する方法が採用されている。具体的にはロータリキルン
等の焼成炉から排出された１ｏｏｏ’ｃ以上の高温の焼
塊を一定距離移送し、この間に冷却用空気で焼塊の冷却
を行うと共に、昇温した空気は焼成炉の燃焼用空気とし
て利用するように構成しである。第１図は焼塊の移送を
行う装置の主要部の概略を示す。符号６ａは耐熱合金か
ら成る固定グレートプレートであり、６ｂはフレーム２
３を介して図示しない駆動装置によって前後に揺動する
可動グレートプレートであって、両者を交互に配置する
ことにより一体的なグレートが形成される。焼成装置か
ら排出された焼塊はこのグレート上に落下し、可動プレ
ート６ｂの運動によって徐々にＸ方向に移動する。

この間にグレート下部からは冷却用の空気が供給され、
グレート上の焼塊層を通過し、焼塊の冷却を行い、昇温
した空気は前述の如く焼成炉において利用される。

−ここで、グレート上に落下する焼塊の大きさはきわめ
て幅広く、直径数十〇ｍ　（場合によっては１ｍ以上の
ものが落下することもある）から数ｍｍもしくはこれ以
下の細粒ま°である。このうち細粒はグレートプレート
に形成した空気孔や、各グレートプレートの間の隙間か
ら装置下部に落下する。このため装置下部の空気室の　
□床部には落下した細粒を装置外部に排出するチェーン
コンベヤ、スクリューコンベヤ等の排出゛　装置が取り
付けである。

従来のこの細粒排出装置は冷却装置自体の運転速度とは
関係なく一定の速度で運転されていた。しかしながら排
出される焼塊の量は必ずしも一定ではなく、ましてこの
焼塊の粒度分布は常に変動しており、細粒の落、玉量が
多い場合には排出が間に合わず、排出装置のモータに大
きな負荷がかかり、モータの保護リレーが作動して排出
装置の運転が停止し、これにより冷却装置の運転も止め
ねばならず、最終的に焼成プラント全体の運転停止とい
う事態も生じている。

またこの状態にまで至らな、くても大量の高湿細粒によ
って排出装置のグレートプレートの一部が焼損し脱落す
るという事故がしばしば生じている。

また反対に細粒の落下量が少い場合には排出装置を不必
要な高速で運転していることになり動力の浪費となる。

この発明の目的は上述した問題点に鑑み、細粒の落下量
に対応して細粒排出装置の運転速度を調節し得る焼塊冷
却装置を提供することにある。

要するにこの発明はグレートプレート上の細粒の層の厚
さによって、下部の冷却空気室の圧力が変化することに
着目し、冷却空気室の圧力の変化に応じて細粒排出装置
の運転速度を調節し得るよう構成した焼塊冷却装置であ
る。

以下この発明の実施例につき説明する。

第２図および第３図において、１はロータリキルン、２
はロータリキルン用バーナ、３は焼塊冷却装置本体、４
は焼塊落下口、５は前述の１グレートプレート６ａと可
動グレートフレー）６ｂから構成したグレート、７は可
動グレートプレート駆動用の駆動装置、８は焼塊排出口
、９は排気口である。グレート５の下部には空気室１０
．１１．１２が区画形成され、各空気室に対しては送風
機１３．１４．１５により冷却用空気が供給される。２
８は細粒を排出するチェーンコンベヤたる細粒排出装置
であり、各空気室の床面もしくは床面に形成した搬送路
２９（第３図参照）に配置され、かつ各空気室を貫通し
ている。１６１７．１８は各空気室内の圧力を計測する
圧力計測器であり、各計測器は記憶と指令信号を発する
制御箱２７に対して信号回路により接続している。

またこの制御箱２７は、細粒排出装置２８の駆動装置３
０とも信号回路により接続している。なお、図中１９は
各グレートプレートの間の隙間、２１は耐火材から成る
装置側壁、２４はグレートプレート支持材、２３はフレ
ームである。

以上の構成の装置において、ロータリキルン１の回転に
よって攪拌されかつバーナ２によって焼成された焼塊は
約１３００〜１４００℃の高温となってグレート５上に
落下し、排出口８に向って移送される。一方各空気室内
の冷却空気はグレート５を通過して焼塊層に至り、この
焼塊を冷却する。焼塊の冷却により昇温した空気のうち
装置上流側の特に高温のものはロータリキルンに回収さ
れ、一方あまり温度の高くないものは排気口９から外部
に排出される。この間者圧力計測器１６．１７．１８は
各空気室内の圧力を常時計測し、この計測結果を制御箱
２７に入力している。制御箱２７に対してはグレート上
の焼塊層が適正な場合における各送風機の送風量と空気
室内圧力との関係が数値として入力してあり、各圧力計
測器から人力する圧力信号と比較演算する。具体的には
あらかじめ入力しておいた適正圧力よりも室気室内圧力
が低い場合には、グレート上の細粒層が少くなり空気の
ドラフトロスが減少しており、つまりその分空気室内に
細粒　４゜が落下していることを意味するから、制御箱
２７は駆動装置３０に指令信号を発し、排出装ｊｊｊｉ
ｚｓの運転速度を増加させる。なお、室内圧力が適正圧
力よりも上昇している場合にはグレート上の焼塊層が厚
くなる等の理由て冷却用空気のドラフトロスが増加して
いることを意味するから、この場合には冷却装置の運転
速度を増加させる等の方法で対処することになる。なお
この場合冷却装置の運転速度の変化によって送風量も変
化し細粒落下の検知のモードも当然変化するので、制御
箱は新しいモードで適正圧力と検知圧力とを比較演算す
ることになる。

なお、以上の実施例においては細粒排出装置をチェーン
コンベヤとしたが、スクリューコンベヤその他の移送装
置が利用可能である。

この発明を実施することにより空気室に落下した細粒を
常時適正速度で排出し得るので、細粒排出装置の停止や
焼損が生ぜず、また無駄な動力を使用することもない。

【図面の簡単な説明】

第１図をまグレートプレートの概略図、第２図はこの発
明に係る焼塊冷却装置の制御系統図、第３図は第２図の
Ｉ−Ｉ線による断面図である。 ３・・・・・・焼塊冷却装置 １０、　工１．１２・・・・・・冷却空気室１６、１７
．１８・・・・・・圧力計測装置２７・・・・・・制御
箱 ２８・・・・・・細粒排出装置 第１図 第２図 第３　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　高温の焼塊を一定距離移送し、この間に空気室か
   ら供給される冷却用空気によりこの焼塊を冷却し、かつ
   空気室内に落下した細粒は細粒排出装置によ−り排出す
   るものにおいて、空気室内の圧力を計測することにより
   細粒の落下量の多少を判断し、この判断に基づいて細粒
   排出装置の運転速度を調節するよう構成したことを特徴
   とする焼塊冷却装置。 ２、各空気室に対して室内圧力を計ｉ１１！ｌする圧力
   計測器を接続し、記憶と指令信号を発する制御箱をこれ
   ら計測器、およびＭＡ粒排出装置の駆動部と各々信号回
   路で接続することにより前記制御を自動的に行うよう構
   成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の焼
   塊冷却装置。