JPH01309930A - 焼結鉱冷却機の操業方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、焼結機に接続される焼結鉱冷却機の操業方
法に関するものである。

〔従来技術〕

第５図、第６図に示すのは、直線形の焼結鉱冷却機１の
例であり、図示しない焼結機から排鉱された赤熱焼結鉱
２はホッパーに貯められた後、幅方向に多分割された装
入ゲート３により所定層厚（例えば１．５ｍ）となるよ
うにクーラーパン４上に装入される。クーラーパン４は
隣接するパンとチェーンでリンクされて無端状とされ、
クーラー排鉱端に設けられた駆動装置により図の左から
右に移送される。

この移送途中において、パン下方においてパン進行方向
に多数配置されたファン５により空気がパン下部から吹
付けられ、パン上の焼結鉱がパンの進行に従って徐々に
冷却される。冷却後の排ガスは、排気筒６を介してボイ
ラー７に供給され、あるいは大気中に放出される。

このような冷却機１は６００〜８００℃の焼結鉱をベル
トコンベヤで輸送可能な１００℃以下の温度に冷却する
のが目的であり、従来においては、排気筒６の内部に温
度計を設置してガス温度を測定し、このガス温度が設定
値以下となるように、ファン送風量あるいはクーラーパ
ンの移動速度を制御していた。

〔この発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来法においては、クーラーパン幅方向
全体の集合ガス温度を測定しているため、 （ｉ）クーラーパン幅方向の冷却速度の差が不明である
。

（ｉｉ　）冷却機装入時の焼結鉱温度むら、粒度分布の
変化等により、パン幅方向で過冷却部と未冷却部が生じ
、冷却機排鉱部以後のベルトを焼損する。

等の問題があり、ベルト焼損を防止しようとすれば、高
温部の存在により冷却機における冷却用電力使用量が増
加することになる。

この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、
その目的は、省電力を達成しつつ冷却機以後のベルトコ
ンヘヤの焼損事故を防止することのできる焼結鉱冷却機
の操業方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る焼結鉱冷却機の操業方法は、第１図ない
し第３図に示すように、焼結機からの焼結鉱２を、幅方
向に多分割された装入ゲート３によって装入層厚を調整
しつつクーラーパン４上に装入し、移動するクーラーパ
ン４上の焼結鉱２を空冷する焼結鉱冷却機において、ク
ーラーパン上の焼結鉱温度を、装入ゲート３の下流にお
いてパン進行方向に１点以上、かつパン幅方向に２点以
上、直接あるいは間接的に測定し、各検出温度に基づい
て、パン幅方向の温度偏差が少なくなるように、多分割
式装入ゲート３の各ゲートの開度を調整するようにした
ものである。

〔作　　用〕

温度の高い部分に対応するゲートの開度が小さくなるこ
とによって、焼結鉱層の厚さが部分的に薄くなり、高温
部分の温度が下がる。これにより、パン幅方向の温度偏
差が少なくなり、パン幅方向にほぼ均一な温度分布が得
られる。

〔実　施　例〕

以下、この発明を図示する一実施例に基づいて説明する
。なお、従来と同一あるいは相当する部分については同
一符号を付する。

第２図、第３図に示すように、熱電対、サーミスタ等の
温度センサー８を阻４排気筒６位置においてパン幅方向
に間隔をおいて計７個設置し、その測温子８ａが焼結鉱
２の上面に近接するように配設し、検出した焼結鉱２の
直上の排ガス温度をそれぞれ温度記録計９に記録させる
。

そして、各検出温度に基づいて、多分割式の装入ゲート
３の各ゲートの開度を、パン幅方向の温度偏差が少なく
なるように調整する。すなわち、温度が高い部分に対応
するゲートの開度を小さくすることにより、焼結鉱層の
厚さを部分的に薄くして温度を下げる。

第１図に示すように、中央部の温度の裔い従来の不均一
の温度分布に対して、患３ゲートの開度を小さくすると
、点線で示すように右側の温度の高い温度分布が得られ
、次いで１１ｈ４ゲートの開度を若干小さくすると、太
い実線で示す温度偏差の少ないほぼ均一な温度分布が得
られる。

このように高温部分を温度低下させて均一な温度分布と
することにより、第４図に示すように、同一成品温度に
対し゛ζ本発明では、従来に比べてＩ　ＫＷＨ／Ｔの省
電力を達成できる。

なお、温度検出は、焼結鉱の近傍の排ガス温度を検出す
ることにより、焼結鉱温度を間接的に測定する場合を示
したが、測温子を焼結鉱内に挿入しあるいは放射温度計
により焼結′ＦＬ温度を直接測定してもよい。

また、ゲートの開度調整はオペレータにより温度をモン
タリングして操作するようにしてもよいし、コンピュー
タにより自動制御することも可能である。

さらに、パン進行方向に測温点を多数設ければ、より精
度のよい温度制御を行えることはいうまでもない。

〔発明の効果］ 前述のとおり、本発明に係る操業方法は、焼結鉱温度を
パン幅方向に複数点で直接あるいは間接的に測定し、パ
ン幅方向温度偏差が最小となるように、多分割式装入ゲ
ートの各ゲートの開度を調整するようにしたため、過冷
却部（高温部）を無くすことが可能となり、省電力を達
成しつつ冷却機以降のベルトコンベヤの焼損事故を防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の操業方法をグラフと共に示す説明図
、第２図、第３図は本発明に係る冷却機を示す概略縦断
面図、概略横断面図、第４図は本発明と従来の電力消費
を示すグラフ、第５図、第６図は通常の冷却機を示す概
略縦断面図、概略横断面図である。 １・・・・・・冷却機、２・・・・・・焼結鉱、３・・
・・・・装入ゲート、４・・・・・・クーラーパン、５
・・・・・・ファン、６・・・・・・排気筒、７・・・
・・・ボイラー、８・・・・・・温度センサー、８ａ・
・・・・・測温子、９・・・・・・温度記録計。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）焼結機からの焼結鉱を、幅方向に多分割された装
   入ゲートによって装入層厚を調整しつつクーラーパン上
   に装入し、移動するクーラーパン上の焼結鉱を空冷する
   焼結鉱冷却機において、 クーラーパン上の焼結鉱温度を、装入ゲー トの下流側においてパン進行方向に１点以上、かつパン
   幅方向に２点以上、直接あるいは間接的に測定し、各検
   出温度に基づいて、パン幅方向の温度偏差が少なくなる
   ように、前記多分割式装入ゲートの各ゲートの開度を調
   整することを特徴とする焼結鉱冷却機の操業方法。