JPS6010006Y2 - 車両用ヘッドランプにおける前面レンズの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車両用ヘッドランプにおける前面レンズの構
造に関するものである。

従来、車両ではヘッドランプにおける前面レンズと車両
用ラジェータの前部に設けられるラジェータグリルとは
個別に形成されて車両の前部に装着されている。

このため、このような別体構造であるために前記ラジェ
ータグリルと前面レンズとは面一には形成されておらず
、空気抵抗が増加して空力特性が悪化するという欠点が
あった。

また、前記ラジェータグリルと前面レンズとの間に形成
される隙間にはゴミ等が付着しやすく、美感を損ったり
さびの原因になる等の欠点があった。

本考案は上記欠点等に鑑み、簡単なる構造に拘らず空力
特性や美感が向上される車両用ヘッドランプにおける前
面レンズの構造の提供を目的とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に従って詳細に説明する
。

図中、１は車両前部の一部を示し、これのボンネット２
の前端部にはラジェータグリル４が装着されている。

前記ラジェータグリル４の両端部には第２図に示す様に
ヘッドランプ５の前面レンズ４ａが一体に形成されてい
る。

ただし、図では一方のみを示す。

コノ一体に形ｔされた前面レンズ４ａとラジェータグリ
ル４との境界部にはランプハウジング６を密閉するため
のしきい板４ｂが設けられており、またラジェータグリ
ル４にはラジェータ７へｐ空気を導入するための長方形
状の開口部８が形成されている。

前記前面レンズ４ａが一体に形成されたラジェータグリ
ル４は本例では透明な耐熱性の硬質プラスチックで形成
されている。

また、ラジェータグリル４の裏面としきい板４ｂのラジ
ェータ７側には所定の色による塗装が施されている。

なお、前記前面レンズ４ａとランプハウジング６との間
にはゴム９を介装したりあるいは接着等によって防水の
ためのシールが施されている。

また、バルブ１０が装着されたりフレフタ１１はランプ
ハウジング６に対して図示上下動及び左右動可能に構成
されており、光軸の調整は所望に応じて行うことができ
る。

このように本例ではラジェータグリルとヘッドランプの
前面レンズとを一体に形成して面一に構成したことによ
って、空気抵抗を減少させて空力特性を改善することが
できるとともに一体化によるコストダウンが実現される
。

また、段差部やすきまをなくすることができるので、前
記すきまへのゴミの付着等がなくなり長期間にわたって
高品質を維持することができる。

さらにラジェータグリルは透明材によって形成されて裏
面より塗装が施されているので、透明感による新しい意
匠効果が生ずるという副次的な特長も有する。

すなわち本考案はラジェータグリルとヘッドランプの前
面レンズとを一体に形成したことによって段差部やすき
まをなくすることができるので、空気抵抗が減少される
とともに一体化によるコストダウンが実現されるという
大きな特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は前面レン
ズが一体に形成されたラジェータグリルを示す斜視図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図である。 ３・・・・・・フロントフェンダ−１４・・・・・・ラ
ジェータグリル、４ａ・・・・・・前面レンズ、５・・
・・・・ヘッドランプ、Ｂ・・・・・・バンパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両の前部に設けられるラジェータグリルを樹脂によっ
   て形成するとともに、前記ラジェータグリルの左右両端
   部には前記車両のヘッドランプにおける前面レンズを樹
   脂によって一体状に形成したことを特徴とする車両用ヘ
   ッドランプにおける前面レンズの構造。