JP2596070Y2 - 車輌用灯具 - Google Patents

車輌用灯具

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JP2596070Y2
JP2596070Y2 JP1992073026U JP7302692U JP2596070Y2 JP 2596070 Y2 JP2596070 Y2 JP 2596070Y2 JP 1992073026 U JP1992073026 U JP 1992073026U JP 7302692 U JP7302692 U JP 7302692U JP 2596070 Y2 JP2596070 Y2 JP 2596070Y2
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lamp body
light source
lamp
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synthetic resin
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克己 村松
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は新規な車輌用灯具に関す
る。詳しくは、合成樹脂で形成したランプボデイ、アウ
ターレンズ、インナーレンズを使用した車輌用灯具に関
し、光源バルブが発する熱によってランプボデイやアウ
ターレンズが変形するのを防止し、しかも、それを部品
点数や組付工数を減らして安価に実現することが出来る
ようにしようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ランプボデイやレンズを合成樹脂によっ
て形成した車輌用灯具にあっては光源バルブからの熱に
よるランプボデイやレンズの変形が問題になる。
【0003】図6は従来の車輌用灯具の一例aを示すも
のである。
【0004】bは前面が開口したランプボデイであり、
合成樹脂によって形成されている。
【0005】cはランプボデイbにその前面開口を覆う
ように取着されたアウターレンズであり、これも合成樹
脂によって形成されている。
【0006】dはランプボデイb内に配置された光源バ
ルブである。
【0007】eはランプボデイb内において光源バルブ
dとアウターレンズcとの間にこれらの間を遮るように
配置されたインナーレンズであり、これも合成樹脂によ
って形成されている。
【0008】このような車輌用灯具aにあっては、光源
バルブdとランプボデイbの上面部との間に余裕がない
と、ランプボデイbのうち光源バルブdの真上に位置す
る部分が非常に高温となり、変形してしまう惧がある。
【0009】もちろん、ランプボデイbの材料合成樹脂
として、PC(ポリカーボーネート)のように耐熱性に
優れたものを使用するのであるが、例えば、自動車のフ
ロントターンランプ等にあっては、車体の流体力学的な
デザインと相俟って上下方向の大きさが制約を受け、光
源バルブdとランプボデイbの上面部との間の間隔が極
めて近接してしまうことがある。
【0010】このように光源バルブdとランプボデイb
の上面部との間の間隔が極く近接してしまうと、ランプ
ボデイbの材料に耐熱性に優れたPCを使用しても変形
を免れることが出来ないという問題がある。
【0011】そこで、ランプボデイbの材料にPCより
更に耐熱性に優れたPA(ナイロン)を使用したり、図
7に示すように、光源バルブdの上方に鉄板製の遮熱板
fを配置したりして、ランプボデイbの上面部の変形を
防止することが考えられる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、PAは
高価であり、ランプボデイbのように大きな部品をこの
ような高価な材料で形成すれば、著しいコストアップを
招くという問題がある。
【0013】また、図7に示すような遮熱板fを設ける
ためには、そのための固定構造が必要となり、該固定構
造が光源バルブdからの光の照射の邪魔となり、発光面
積を十分に確保出来ず、配光性能を満足することが出来
なかったり、アウターレンズcの発光面が外形に合わ
ず、見栄えが悪くなってしまうという問題がある。
【0014】また、別体の遮熱板fを設けることは、該
遮熱板fとインナーレンズeとの間に、どうしても間隙
gが生ずることを防げ得ず、該間隙gから出た熱気hが
アウターレンズcの変形をもたらす惧がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案車輌用灯
具は、上記した課題を解決するために、前方から見て上
下幅が小さく左右幅が大きい横長の形状をし、かつ平面
状の上面壁と平面状の底面壁とが略平行になっている
成樹脂製のランプボデイと、該ランプボデイの前面開口
を覆うように配置された合成樹脂製のアウターレンズ
と、ランプボデイ内に配置された光源バルブと、ランプ
ボデイ内において光源バルブとアウターレンズとの間に
配置された合成樹脂製のインナーレンズとを備えた車輌
用灯具において、ランプボデイの上面壁のうち少なくと
も光源バルブの真上に位置する部分を覆う遮熱板をイン
ナーレンズと一体に形成したものである。
【0016】
【作用】従って、本考案車輌用灯具にあっては、ランプ
ボデイの上面壁のうち少なくとも光源バルブの真上に位
置する部分を覆う遮熱板を配置したことにより、ランプ
ボデイの上面壁を光源バルブからの熱から守ることが出
来て、ランプボデイにPAのような高価な材料を使用し
なくてもよく、コスト高となることがない。
【0017】また、遮熱板はインナーレンズと一体に形
成されるので、遮熱板のための特別な固定構造が必要で
なく、発光面がそのような固定構造によって邪魔される
ことがないので、配光性能を十分に満足させることが可
能であり、また、アウターレンズの発光面を外形に合わ
せることが出来て見栄えも良くなる。
【0018】
【実施例】以下に、本考案車輌用灯具の詳細を図示した
実施例1に従って説明する。
【0019】尚、図示した実施例1は、本考案を自動車
のフロントターンランプに適用したものである。
【0020】2はランプボデイであり、合成樹脂、例え
ば、PC(ポリカーボーネート)の成形品として形成さ
れている。
【0021】該ランプボデイ2は前方から見て上下幅が
小さく、左右幅が大きい、横長の形状をしており、前方
に開口した箱状をしている。また、水平断面で見て、全
体に緩やかに湾曲して左右両端が連続的に変位して前端
に達するようになっている。
【0022】そして、該ランプボデイ2の開口面は前下
がりに傾斜されている。
【0023】また、ランプボデイ2の開口縁には前方へ
向かって開口した据付溝3が全周に亘って形成されてい
る。
【0024】更に、ランプボデイ2の後面壁4の一側に
稍寄った位置には前方へ稍窪んだ凹部5が形成され、該
凹部5の上方から見て斜めに傾斜した壁面6がバルブ取
付面とされ、該バルブ取付面6に取付孔6aが形成され
ている。
【0025】ランプボデイ2の底面壁7の内面には後面
壁4との間で上記バルブ取付部を略矩形に囲むように前
方を向いた背の低い段差面8が形成されている。
【0026】そして、後面壁4の内面うち上記段差面8
の一方の端部に対応した位置の上下方向における略中央
部に据付溝9が形成され、また、段差面8の他方の端部
に対応した位置の上下方向における略中央部に前方を向
いたネジ穴10が形成されている。
【0027】11は光源バルブであり、バルブソケット
12に着脱自在に取着されている。そして、該バルブソ
ケット12がランプボデイ2の上記取付孔6aに着脱自
在に取着され、これによって光源バルブ11はバルブソ
ケット12を介してランプボデイ2に着脱自在に取着さ
れる。
【0028】13はアウターレンズであり、透明度の高
い合成樹脂、例えば、PMMA(アクリル)によって無
色透明に形成されている。
【0029】該アウターレンズ13は前面部13aと該
前面部13aの周縁部から後方へ向けて突出した周壁部
13bとが一体に形成されて成り、前面部13aはラン
プボデイ2の開口面の傾斜に添った傾斜を有している。
【0030】そして、周壁部13bの後端部がランプボ
デイ2の据付溝3内に挿入され、且つ、シール剤を兼ね
た接着剤14によって固定される。
【0031】尚、このアウターレンズ13の前面部13
aの内面には縦方向に延びるシリンドリカルレンズステ
ップ15、15、・・・が多数形成されている。
【0032】16はインナーレンズであり、耐熱性を有
し、且つ、透明度の高い合成樹脂、例えば、PAR(ポ
リアリレート)により、機能色(この実施例ではフロン
トターンランプであるので、アンバー色)を有した有色
透明に形成されている。
【0033】インナーレンズ16は上方から見てランプ
ボデイ2の上記段差8に略添う形状に屈曲された前面部
17と該前面部17の上縁に連設され該前面部17によ
って囲まれた部分の上方を略覆うように位置した遮熱部
18とが一体に形成されて成り、前面部17の一端の上
下方向における略中央部には位置決舌片19が後方へ向
けて突設され、前面部17の他端の上下方向における略
中央部には外方へ突出した固定片20が一体に形成さ
れ、該固定片20には挿通孔20aが形成されている。
【0034】また、前面部17の外面には水平方向に延
びるシリンドリカルレンズステップ21a、21a、・
・・が、また、内面にはフレネルレンズステップ21
b、21b、・・・が多数形成されている。
【0035】しかして、インナーレンズ16は、その前
面部17の下縁部がランプボデイ2の段差8に当接する
ように位置される。そして、その位置決片19がランプ
ボデイ2の後面壁4に形成された据付溝9内に挿入さ
れ、シール剤を兼ねた接着剤22によって固定され、他
端の固定片20はその挿通孔20aがランプボデイ2の
後面壁4のネジ穴10の前側に重なって位置される。そ
して、挿通孔20aを挿通されたネジ23がランプボデ
イ2のネジ穴10に螺合され、これによって、インナー
レンズ16の前面部17の他端側がランプボデイ2の後
面壁4に固定される。
【0036】このようにして、インナーレンズ16がラ
ンプボデイ2に固定され、その前面部17が光源バルブ
11とアウターレンズ13との間に介在され、また、光
源バルブ11とランプボデイ2の上面壁24との間には
遮熱部18が介在されることになる。
【0037】しかして、光源バルブ11から発する熱は
インナーレンズ16の遮熱部18に遮られてランプボデ
イ2の上面壁24には直射されず、ランプボデイ2の上
面壁24の変形が防止される。
【0038】また、インナーレンズ16の前面部17と
遮熱部18との間には隙間がなく、光源バルブ11から
の熱がインナーレンズ16の前側に漏れてアウターレン
ズ13に悪い影響を与えることもない。
【0039】更に、インナーレンズ16のランプボデイ
2への取付は、ランプボデイ2の後面壁4に対して接着
剤22とネジ23とによって為されるので、光源バルブ
11からインナーレンズ16の前面部17を経てアウタ
ーレンズ13に照射される光に対して妨げとなるものが
無く、所望の配光性能を得ることが出来、また、アウタ
ーレンズ13の前面部13aの全体を光輝させることが
出来るので、見栄えも良好となる。
【0040】図4及び図5はインナーレンズの変形例1
6Aを示すものである。
【0041】このインナーレンズ16Aはその遮熱部1
8の上面に前後方向に延びるシリンドリカルなリブ2
5、25、・・・が多数形成されたものである。
【0042】従って、このようなインナーレンズ16A
を使用した場合は、遮熱部18上面のシリンドリカルな
リブ25、25、・・・によって放熱面積が拡大し、耐
熱性が増大する。
【0043】
【考案の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本考案車輌用灯具は、前方から見て上下輻が小さく
左右幅が大きい横長の形状をし、かつ平面状の上面壁と
平面状の底面壁とが略平行になっている合成樹脂製のラ
ンプボデイと、該ランプボデイの前面開口を覆うように
配置された合成樹脂製のアウターレンズと、ランプボデ
イ内に配置された光源バルブと、ランプボデイ内におい
て光源バルブとアウターレンズとの間に配置された合成
樹脂製のインナーレンズとを備えた車輌用灯具におい
て、ランプボデイの上面壁のうち少なくとも光源バルブ
の真上に位置する部分を覆う遮熱板をインナーレンズと
一体に形成したことを特徴とする。
【0044】従って、本考案車輌用灯具にあっては、ラ
ンプボデイの上面壁のうち少なくとも光源バルブの真上
に位置する部分を覆う遮熱板を配置したことにより、ラ
ンプボデイの上面壁を光源バルブからの熱から守ること
が出来て、ランプボデイにPAのような高価な材料を使
用しなくてもよく、コスト高となることがない。
【0045】また、遮熱板はインナーレンズと一体に形
成されるので、遮熱板のための特別な固定構造が必要で
なく、発光面がそのような固定構造によって邪魔される
ことがないので、配光性能を十分に満足させることが可
能であり、また、アウターレンズの発光面を外形に合わ
せることが出来て見栄えも良くなる。
【0046】尚、上記した実施例に示した各部の形状や
構造は、何れも、本考案を実施するに際しての具体化の
ほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本
考案の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案車輌用灯具の実施の一例を示す水平断面
図である。
【図2】図1のII−II線に添う拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線に添う断面図である。
【図4】インナーレンズを拡大して示す斜視図である。
【図5】インナーレンズの変形例を拡大して示す斜視図
である。
【図6】従来の車輌用灯具の一例を示す垂直断面図であ
る。
【図7】比較例を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 車輌用灯具 2 ランプボデイ7 底面壁 11 光源バルブ 13 アウターレンズ 16 インナーレンズ 18 遮熱板 16A インナーレンズ24 上面壁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方から見て上下幅が小さく左右幅が大
    きい横長の形状をし、かつ平面状の上面壁と平面状の底
    面壁とが略平行になっている合成樹脂製のランプボデイ
    と、該ランプボデイの前面開口を覆うように配置された
    合成樹脂製のアウターレンズと、ランプボデイ内に配置
    された光源バルブと、ランプボデイ内において光源バル
    ブとアウターレンズとの間に配置された合成樹脂製のイ
    ンナーレンズとを備えた車輌用灯具において、 ランプボデイの上面壁のうち少なくとも光源バルブの真
    上に位置する部分を覆う遮熱板をインナーレンズと一体
    に形成したことを特徴とする車輌用灯具。
JP1992073026U 1992-09-28 1992-09-28 車輌用灯具 Expired - Lifetime JP2596070Y2 (ja)

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JPH0631001U JPH0631001U (ja) 1994-04-22
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JP6183196B2 (ja) * 2013-12-10 2017-08-23 マツダ株式会社 車両用灯具
JP2016162637A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 株式会社小糸製作所 車両用灯具

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JPH0631001U (ja) 1994-04-22

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