JPH061473Y2

JPH061473Y2 - 耕耘機等における前照灯装置

Info

Publication number: JPH061473Y2
Application number: JP1989126268U
Authority: JP
Inventors: 寛明石
Original assignee: セイレイ工業株式会社
Priority date: 1989-10-26
Filing date: 1989-10-26
Publication date: 1994-01-12
Anticipated expiration: 1999-02-16
Also published as: JPH0268238U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、耕耘機等における前照灯装置の改良に関する
ものである。

（ロ）従来の技術第５図に示しているように、従来の前照灯装置(10)は、
ボンネット前面で覆うようになっている。

そのために、第５図に破線で示されるように、機体の前
方のみに光が集中して点灯運行時の視界が狭くなるもの
であった。

（ハ）考案が解決しようとする課題上記の前照灯装置において、照明範囲を拡げるために
は、前照灯装置の透光板とライト部を別体にし、透光面
積を大にした大型の透光板を機体前部に取付けることが
考えられるのであるが、このようにすると、照明範囲が
拡大されて広い視界が確保される反面、外力に対して脆
い合成樹脂などで形成される透光板が広面積化されるの
で破損し易くなり、また、透光板とライト部が別になる
ため密閉性が低下し泥水や粉塵が侵入してそれらが反射
鏡に付着し照射機能が低下することにもなり易いのであ
り、殊に、泥水や土壌、石ころなどが飛散したり、粉塵
類が立ち舞う状況のものとで稼働されることが避けられ
ない耕耘機などであるが故に、前照灯装置の下部におい
てその傾向が高くなるのである。

本考案は、上記の点に鑑みて実施するものであり、その
目的とするところは、透光板面積を拡げて照射範囲を広
く確保できる耕耘機等の前照灯装置でありながら、透光
板の下部が的確に防護されるとともに、同部からの泥水
や粉塵侵入も防止され、さらには下方への光の漏洩をも
防止して、側方への照射機能の向上を図っものである。

（ニ）課題を解決するための手段すなわち、本考案における前照灯装置は、ボンネット(1
3)の前面(18)の左右方向全幅と左右側面(20)(22)の一部
を側面視でコ状を呈するように切欠開口して、その切欠
開口部(24)を閉塞する状態に透光板(26)を嵌め込み装備
し、透光板(26)後方のボンネット内に、電球(28)と反射
鏡(42)等からなるライト(L)を収容設置して構成される
耕耘機等の前照灯装置において、前記透光板並びにライ
トの下方をアンダープレート(50)で覆うに、該アンダー
プレート(50)をボンネット(16)の囲包空間内に隠れ状態
に収容装設するとともに、上記アンダープレート(50)の
上面を反射面にしてあるものである。

（ホ）考案の作用及び効果本考案にあっては、ボンネット前面の左右方向全幅及び
左右側面の一部を側面視でコ状に切欠開口した部分に、
その切欠開口部を閉塞する透光板が嵌め込み装備され
て、ボンネット前面の左右全幅と左右側面部に亘る照射
が行われるので、車体前方から左右側面部にかけての広
い範囲が照明されて視界が広く確保されるのであり、広
面積の透光板を用いて構成するものでありながら、透光
板とライト部の下方がアンダープレートによって覆われ
るので、アンダープレートにより透光板が防護されると
ともに、下方からの泥水や粉塵類の内部侵入が阻止さ
れ、さらに下方への光の漏洩も防止されて側方への照射
機能が向上したものである。

そして、アンダープレートは、前述の機能を果たすにも
拘わらず、ボンネットの囲包空間内に隠れ状態に収容装
設されるので、ボンネットひいては耕耘機等全体として
の外観美が損なわれることがない、といった効果を奏す
る。

（実施例）つぎに、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案の斜視図、第２図はその要部の平面図、
第３図は第２図のIV−IV断面図、第４図は第３図のＶ−
Ｖ断面図、第５図は従来構造説明図である。

第１図〜第４図において、(16)は耕耘機のボンネット、
(14)はボンネットの上面、(18)はボンネットの前面、(2
0)(22)はボンネットの左右側面であり、上記前面(18)の
上部は、全幅に亘って公報に傾斜され、その左右両端部
が湾曲状に左右側面(20)(22)に連なり、前面(18)及び左
右側面(20)(22)の上方には上面(14)が連なっている。

上記ボンネット(16)における前面(18)の後傾部の左右方
向全幅と左右側面(20)(22)の一部は、側面視でコ状を呈
する切欠開口部(24)が開設され、その切欠開口部(24)に
は後傾部の左右全幅及び左右側面に亘る透光板(26)が嵌
め込み固定される。

透光板(26)の外面はボンネットの一部を形成するように
なっている。

そして透光板(26)は、レンズ部(30)と、その左右の屈曲
部(32)と、レンズ部の上下延長部(34)と、レンズ部の背
面に一体に設けられる補強突部(36)とから形成され、こ
の補強突部が実施例にあっては電球(28)を囲繞する筒状
に形成されている。

また、上記屈曲部(32)は、ボンネット(16)の左右側面(2
0)(22)と前面(18)との連なり部にそって滑らかに湾曲し
ており、電球(28)からの光をボンネットの左右側面(20)
(22)の方へも照射できるようになっている。

そして、透光板(26)は湾曲部においてボンネット(16)の
側面(20)(22)のビス(38)で止められ、上下の延長部にお
いて切欠開口部(24)の周縁のボンネット面に重合密接し
ている。これにより、透光板(26)はボンネット(16)と一
体化したかのごとくなる。

透光板(26)の後方にはライト(L)が位置している。この
ライト(L)は、電球(28)とソケット(40)と反射鏡(42)を
備えてなり、電球(28)が上記レンズ(30)の真後ろに位置
し、反射鏡(42)が上記透光板(26)の筒状補強突部(36)を
覆い且つ筒状補強突部の周縁と係合している。

ライト(L)は、反射鏡(42)の下部突片(44)をボンネット
の左右側面(20)(22)を繋ぐ梁部材(46)にボルト・ナット
(48)で係止することによって一定位置に固定される。

また、透光板(26)及びライト(L)の下方には上記ボルト
・ナット(48)で梁部材(46)に共締めに締結固定されるア
ンダープレート(50)が位置している。アンダープレート
(50)は、透光板(26)の下部を覆う程度の面積を有してお
り、このアンダープレートによって透光板(26)およびラ
イト(L)の下方を防護するとともに、内部への泥水や紛
塵の侵入を阻止し、且つ下方への光の漏洩を防止するよ
うになっている。

なお、アンダープレート(50)は、第３図および第４図に
みられるように、ボンネット(16)の囲包空間内に隠れ状
態に収容位置しており、その上面は、光反射用の塗料を
塗布するなどして反射面にしてあるので、光漏洩防止効
果が一層向上され、透光板からの照射力をよりよくする
ことができ、前述の側方照射機能が益々向上するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図はその要部の平面図、
第３図は第２図のIV−IV断面図、第４図は第３図のＶ−
Ｖ断面図、第５図は従来構造説明図である。 (16)・・・ボンネット (18)・・・前面 (20)(22)・・・左右側面 (24)・・・切欠開口部 (26)・・・透光板 (28)・・・電球 (42)・・・反射鏡 (50)・・・アンダープレート (L)・・・ライト

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ボンネット(16)の前面(18)の左右方向全幅
と左右側面(20)(22)の一部とを、側面視でコ状を呈する
ように切欠開口して、その切欠開口部(24)を閉塞する状
態に透光板(26)を嵌め込み装備し、透光板(26)後方のボ
ンネット内に、電球(28)と反射鏡(42)等からなるライト
(L)を収容設置して構成される耕耘機等における前照灯
装置において、前記透光板並びにライトの下方をアンダ
ープレート(50)で覆うに、該アンダープレート(50)をボ
ンネット(16)の囲包空間内に隠れ状態に収容装設すると
ともに、上記アンダープレート(50)の上面を反射面にし
てある耕耘機等における前照灯装置。