JPH0631001U - 車輌用灯具 - Google Patents
車輌用灯具Info
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- JPH0631001U JPH0631001U JP7302692U JP7302692U JPH0631001U JP H0631001 U JPH0631001 U JP H0631001U JP 7302692 U JP7302692 U JP 7302692U JP 7302692 U JP7302692 U JP 7302692U JP H0631001 U JPH0631001 U JP H0631001U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 合成樹脂で形成したランプボデイ、アウター
レンズ、インナーレンズを使用した車輌用灯具に関し、
光源バルブが発する熱によってランプボデイやアウター
レンズが変形するのを防止し、しかも、それを部品点数
や組付工数を減らして安価に実現することが出来る。 【構成】 合成樹脂製のランプボデイ2と、該ランプボ
デイの前面開口を覆うように配置された合成樹脂製のア
ウターレンズ13と、ランプボデイ内に配置された光源
バルブ11と、ランプボデイ内において光源バルブとア
ウターレンズとの間に配置された合成樹脂製のインナー
レンズ16とを備えた車輌用灯具において、ランプボデ
イの上部内面と光源バルブとの間に配置される遮熱板1
8をインナーレンズと一体に形成した。
レンズ、インナーレンズを使用した車輌用灯具に関し、
光源バルブが発する熱によってランプボデイやアウター
レンズが変形するのを防止し、しかも、それを部品点数
や組付工数を減らして安価に実現することが出来る。 【構成】 合成樹脂製のランプボデイ2と、該ランプボ
デイの前面開口を覆うように配置された合成樹脂製のア
ウターレンズ13と、ランプボデイ内に配置された光源
バルブ11と、ランプボデイ内において光源バルブとア
ウターレンズとの間に配置された合成樹脂製のインナー
レンズ16とを備えた車輌用灯具において、ランプボデ
イの上部内面と光源バルブとの間に配置される遮熱板1
8をインナーレンズと一体に形成した。
Description
【0001】
本考案は新規な車輌用灯具に関する。詳しくは、合成樹脂で形成したランプボ デイ、アウターレンズ、インナーレンズを使用した車輌用灯具に関し、光源バル ブが発する熱によってランプボデイやアウターレンズが変形するのを防止し、し かも、それを部品点数や組付工数を減らして安価に実現することが出来るように しようとするものである。
【0002】
ランプボデイやレンズを合成樹脂によって形成した車輌用灯具にあっては光源 バルブからの熱によるランプボデイやレンズの変形が問題になる。
【0003】 図6は従来の車輌用灯具の一例aを示すものである。
【0004】 bは前面が開口したランプボデイであり、合成樹脂によって形成されている。
【0005】 cはランプボデイbにその前面開口を覆うように取着されたアウターレンズで あり、これも合成樹脂によって形成されている。
【0006】 dはランプボデイb内に配置された光源バルブである。
【0007】 eはランプボデイb内において光源バルブdとアウターレンズcとの間にこれ らの間を遮るように配置されたインナーレンズであり、これも合成樹脂によって 形成されている。
【0008】 このような車輌用灯具aにあっては、光源バルブdとランプボデイbの上面部 との間に余裕がないと、ランプボデイbのうち光源バルブdの真上に位置する部 分が非常に高温となり、変形してしまう惧がある。
【0009】 もちろん、ランプボデイbの材料合成樹脂として、PC(ポリカーボーネート )のように耐熱性に優れたものを使用するのであるが、例えば、自動車のフロン トターンランプ等にあっては、車体の流体力学的なデザインと相俟って上下方向 の大きさが制約を受け、光源バルブdとランプボデイbの上面部との間の間隔が 極めて近接してしまうことがある。
【0010】 このように光源バルブdとランプボデイbの上面部との間の間隔が極く近接し てしまうと、ランプボデイbの材料に耐熱性に優れたPCを使用しても変形を免 れることが出来ないという問題がある。
【0011】 そこで、ランプボデイbの材料にPCより更に耐熱性に優れたPA(ナイロン )を使用したり、図7に示すように、光源バルブdの上方に鉄板製の遮熱板fを 配置したりして、ランプボデイbの上面部の変形を防止することが考えられる。
【0012】
しかしながら、PAは高価であり、ランプボデイbのように大きな部品をこの ような高価な材料で形成すれば、著しいコストアップを招くという問題がある。
【0013】 また、図7に示すような遮熱板fを設けるためには、そのための固定構造が必 要となり、該固定構造が光源バルブdからの光の照射の邪魔となり、発光面積を 十分に確保出来ず、配光性能を満足することが出来なかったり、アウターレンズ cの発光面が外形に合わず、見栄えが悪くなってしまうという問題がある。
【0014】 また、別体の遮熱板fを設けることは、該遮熱板fとインナーレンズeとの間 に、どうしても間隙gが生ずることを防げ得ず、該間隙gから出た熱気hがアウ ターレンズcの変形をもたらす惧がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】 そこで、本考案車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、合成樹脂製の ランプボデイと、該ランプボデイの前面開口を覆うように配置された合成樹脂製 のアウターレンズと、ランプボデイ内に配置された光源バルブと、ランプボデイ 内において光源バルブとアウターレンズとの間に配置された合成樹脂製のインナ ーレンズとを備えた車輌用灯具において、ランプボデイの上部内面と光源バルブ との間に配置される遮熱板をインナーレンズと一体に形成したものである。
【0016】
従って、本考案車輌用灯具にあっては、ランプボデイの上部内面と光源バルブ との間に遮熱板を配置したことにより、ランプボデイの上面部を光源バルブから の熱から守ることが出来て、ランプボデイにPAのような高価な材料を使用しな くてもよく、コスト高となることがない。
【0017】 また、遮熱板はインナーレンズと一体に形成されるので、遮熱板のための特別 な固定構造が必要でなく、発光面がそのような固定構造によって邪魔されること がないので、配光性能を十分に満足させることが可能であり、また、発光面を外 形に合わせることが出来て見栄えも良くなる。
【0018】
以下に、本考案車輌用灯具の詳細を図示した実施例1に従って説明する。
【0019】 尚、図示した実施例1は、本考案を自動車のフロントターンランプに適用した ものである。
【0020】 2はランプボデイであり、合成樹脂、例えば、PC(ポリカーボーネート)の 成形品として形成されている。
【0021】 該ランプボデイ2は前方から見て上下幅が小さく、左右幅が大きい、横長の形 状をしており、前方に開口した箱状をしている。また、水平断面で見て、全体に 緩やかに湾曲して左右両端が連続的に変位して前端に達するようになっている。
【0022】 そして、該ランプボデイ2の開口面は前下がりに傾斜されている。
【0023】 また、ランプボデイ2の開口縁には前方へ向かって開口した据付溝3が全周に 亘って形成されている。
【0024】 更に、ランプボデイ2の後面壁4の一側に稍寄った位置には前方へ稍窪んだ凹 部5が形成され、該凹部5の上方から見て斜めに傾斜した壁面6がバルブ取付面 とされ、該バルブ取付面6に取付孔6aが形成されている。
【0025】 ランプボデイ2の底面壁7の内面には後面壁4との間で上記バルブ取付部を略 矩形に囲むように前方を向いた背の低い段差面8が形成されている。
【0026】 そして、後面壁4の内面うち上記段差面8の一方の端部に対応した位置の上下 方向における略中央部に据付溝9が形成され、また、段差面8の他方の端部に対 応した位置の上下方向における略中央部に前方を向いたネジ穴10が形成されて いる。
【0027】 11は光源バルブであり、バルブソケット12に着脱自在に取着されている。 そして、該バルブソケット12がランプボデイ2の上記取付孔6aに着脱自在に 取着され、これによって光源バルブ11はバルブソケット12を介してランプボ デイ2に着脱自在に取着される。
【0028】 13はアウターレンズであり、透明度の高い合成樹脂、例えば、PMMA(ア クリル)によって無色透明に形成されている。
【0029】 該アウターレンズ13は前面部13aと該前面部13aの周縁部から後方へ向 けて突出した周壁部13bとが一体に形成されて成り、前面部13aはランプボ デイ2の開口面の傾斜に添った傾斜を有している。
【0030】 そして、周壁部13bの後端部がランプボデイ2の据付溝3内に挿入され、且 つ、シール剤を兼ねた接着剤14によって固定される。
【0031】 尚、このアウターレンズ13の前面部13aの内面には縦方向に延びるシリン ドリカルレンズステップ15、15、・・・が多数形成されている。
【0032】 16はインナーレンズであり、耐熱性を有し、且つ、透明度の高い合成樹脂、 例えば、PAR(ポリアリレート)により、機能色(この実施例ではフロントタ ーンランプであるので、アンバー色)を有した有色透明に形成されている。
【0033】 インナーレンズ16は上方から見てランプボデイ2の上記段差8に略添う形状 に屈曲された前面部17と該前面部17の上縁に連設され該前面部17によって 囲まれた部分の上方を略覆うように位置した遮熱部18とが一体に形成されて成 り、前面部17の一端の上下方向における略中央部には位置決舌片19が後方へ 向けて突設され、前面部17の他端の上下方向における略中央部には外方へ突出 した固定片20が一体に形成され、該固定片20には挿通孔20aが形成されて いる。
【0034】 また、前面部17の外面には水平方向に延びるシリンドリカルレンズステップ 21a、21a、・・・が、また、内面にはフレネルレンズステップ21b、2 1b、・・・が多数形成されている。
【0035】 しかして、インナーレンズ16は、その前面部17の下縁部がランプボデイ2 の段差8に当接するように位置される。そして、その位置決片19がランプボデ イ2の後面壁4に形成された据付溝9内に挿入され、シール剤を兼ねた接着剤2 2によって固定され、他端の固定片20はその挿通孔20aがランプボデイ2の 後面壁4のネジ穴10の前側に重なって位置される。そして、挿通孔20aを挿 通されたネジ23がランプボデイ2のネジ穴10に螺合され、これによって、イ ンナーレンズ16の前面部17の他端側がランプボデイ2の後面壁4に固定され る。
【0036】 このようにして、インナーレンズ16がランプボデイ2に固定され、ぞの前面 部17が光源バルブ11とアウターレンズ13との間に介在され、また、光源バ ルブ11とランプボデイ2の上面壁24との間には遮熱部18が介在されること になる。
【0037】 しかして、光源バルブ11から発する熱はインナーレンズ16の遮熱部18に 遮られてランプボデイ2の上面壁24には直射されず、ランプボデイ2の上面壁 24の変形が防止される。
【0038】 また、インナーレンズ16の前面部17と遮熱部18との間には隙間がなく、 光源バルブ11からの熱がインナーレンズ16の前側に漏れてアウターレンズ1 3に悪い影響を与えることもない。
【0039】 更に、インナーレンズ16のランプボデイ2への取付は、ランプボデイ2の後 面壁4に対して接着剤22とネジ23とによって為されるので、光源バルブ11 からインナーレンズ16の前面部17を経てアウターレンズ13に照射される光 に対して妨げとなるものが無く、所望の配光性能を得ることが出来、また、アウ ターレンズ13の前面部13aの全体を光輝させることが出来るので、見栄えも 良好となる。
【0040】 図4及び図5はインナーレンズの変形例16Aを示すものである。
【0041】 このインナーレンズ16Aはその遮熱部18の上面に前後方向に延びるシリン ドリカルなリブ25、25、・・・が多数形成されたものである。
【0042】 従って、このようなインナーレンズ16Aを使用した場合は、遮熱部18上面 のシリンドリカルなリブ25、25、・・・によって放熱面積が拡大し、耐熱性 が増大する。
【0043】
以上に記載したところから明らかなように、本考案車輌用灯具は、合成樹脂製 のランプボデイと、該ランプボデイの前面開口を覆うように配置された合成樹脂 製のアウターレンズと、ランプボデイ内に配置された光源バルブと、ランプボデ イ内において光源バルブとアウターレンズとの間に配置された合成樹脂製のイン ナーレンズとを備えた車輌用灯具において、ランプボデイの上部内面と光源バル ブとの間に配置される遮熱板をインナーレンズと一体に形成したことを特徴とす る。
【0044】 従って、本考案車輌用灯具にあっては、ランプボデイの上部内面と光源バルブ との間に遮熱板を配置したことにより、ランプボデイの上面部を光源バルブから の熱から守ることが出来て、ランプボデイにPAのような高価な材料を使用しな くてもよく、コスト高となることがない。
【0045】 また、遮熱板はインナーレンズと一体に形成されるので、遮熱板のための特別 な固定構造が必要でなく、発光面がそのような固定構造によって邪魔されること がないので、配光性能を十分に満足させることが可能であり、また、発光面を外 形に合わせることが出来て見栄えも良くなる。
【0046】 尚、上記した実施例に示した各部の形状や構造は、何れも、本考案を実施する に際しての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本考案 の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図1】本考案車輌用灯具の実施の一例を示す水平断面
図である。
図である。
【図2】図1のII−II線に添う拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線に添う断面図である。
【図4】インナーレンズを拡大して示す斜視図である。
【図5】インナーレンズの変形例を拡大して示す斜視図
である。
である。
【図6】従来の車輌用灯具の一例を示す垂直断面図であ
る。
る。
【図7】比較例を示す垂直断面図である。
1 車輌用灯具 2 ランプボデイ 11 光源バルブ 13 アウターレンズ 16 インナーレンズ 18 遮熱板 16A インナーレンズ
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂製のランプボデイと、該ランプ
ボデイの前面開口を覆うように配置された合成樹脂製の
アウターレンズと、ランプボデイ内に配置された光源バ
ルブと、ランプボデイ内において光源バルブとアウター
レンズとの間に配置された合成樹脂製のインナーレンズ
とを備えた車輌用灯具において、ランプボデイの上部内
面と光源バルブとの間に配置される遮熱板をインナーレ
ンズと一体に形成したことを特徴とする車輌用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992073026U JP2596070Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 車輌用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992073026U JP2596070Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 車輌用灯具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631001U true JPH0631001U (ja) | 1994-04-22 |
JP2596070Y2 JP2596070Y2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=13506424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992073026U Expired - Lifetime JP2596070Y2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 車輌用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596070Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015115141A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | マツダ株式会社 | 車両用灯具 |
JP2016162637A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP1992073026U patent/JP2596070Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015115141A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | マツダ株式会社 | 車両用灯具 |
JP2016162637A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2596070Y2 (ja) | 1999-06-07 |
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