JPS5994261A

JPS5994261A - テ−プレコ−ダ装置

Info

Publication number: JPS5994261A
Application number: JP57202953A
Authority: JP
Inventors: Hideo Yokoyama; 横山　英雄; Shigeo Yamada; 重雄山田; Seiji Tomita; 清二冨田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1982-11-19
Filing date: 1982-11-19
Publication date: 1984-05-30
Also published as: EP0109783A2; EP0109783B1; EP0109783A3; DE3379991D1; KR840006719A; KR890002262B1; US4519558A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕この発明は、テープレコーダ装置に係り、特にそのチー
ブ終端検出を行なう機構の改良に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

周知のように、テープレコーダにあっては、小形軽量で
例えば使用者がポケット等に入れて容易に持ち運びでき
るものが望まれておシ、これに答えて、近時ではコンパ
クトチーツカセットよりもさらに小形軽量なマイクロチ
ーツカセットを使用するマイクロカセットテープレコー
ダが出現し、普及してきている。ところで、このような
マイクロカセッ、１トテーゾレコーダは、まだまだ開発
途上にある段階であシ、例えば構成をよシ無駄なく有機
的にしてなお一層の小形軽量化を図るようにしたｐ１動
作上においても誤動作を生じにくくさせるような安全対
策を施すようにすることが強く望まれている。

〔発明の目的〕

この発明は上記事情に基づいてなされたもので、テープ
終端検出を簡易な構成で確実に行なうことができるとと
もに、小形軽量化を有効に促進し得、特にマイクロカセ
ットテープレコーダに好適する極めて良好なテープレコ
ーダ装置を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

すなわち、この発明は、カム部及び保合部を有しテープ
走行に無関係に回転する駆動用回転体と、互いに同軸的
に係合されかつ前記駆動用回転体とともに一定方向に回
転可能に設けられる高速用回転体及び定速用回転体と、
テープ高速走行用操作部材の操作状態で前記高速用回転
体の回転力をテープ高速走行時に巻き取υ側となるリー
ル軸に伝達する第１の回転力伝達機構と、テープ定速走
行用操作部材の操作状態で前記定速用回転体の回転力を
テープ定速走行時に巻き取！ｌｌ側となるリール軸に伝
達する第２の回転力伝達機構と、前記高速用回転体及び
定速用回転体と同軸的に設けられ前記高速用回転体及び
定速用回転体と係合されて付勢力を受ける偏倚力部材と
、この偏倚力部材によシ一方向の付勢力を受は前記駆動
用回転体のカム部に追従して変移しテープ走行停止時前
記駆動用回転体の保合部と係合する検出部材とを具備し
てなることを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細
に説明する。第１図は、この発明の適用されたマイクロ
カセットテープレコーダの機構部を取シ出して示すもの
である。すなわち、第１図中、１１は金属ｉ板体で略四
角形状に形成されたメインシャーシである。このメイン
シャーシ１ノには、その−側部に、図示しないマイクロ
カセットテーゾを所定の走行状態及び停止状態となすだ
めの操作部１２が設けられている。そして、この操作部
１２は、録音操作子１２ｍ、再生操作子１２ｂ、停止操
作子１２ｃ及び第１図では見えない巻戻し操作子、早送
シ操作子、一時停止（ＰＡＵＳＥ　）操作子等よシなる
ものである。

また、上記メインシャーシ１１には、上記操作部１２が
設けられている側部と反対側の側部に、図示しないマイ
クロチーシカセットを装着して保持するカセットホルダ
ー１３が設けられている。このカセットホルダー１３は
、上記メインシャーシ１１面に対して略並設される基部
１３ｈと、この基部１３ａの両端部に設けられて上記マ
イクロテープカセットの両側部をその厚み方向に挾むよ
うに支持する一対の挾持部１３ｂ　、１３ｃとよシなる
ものである。そして、上記カセットホルダー１３は、そ
の第１図中上部に図示しないカセット蓋が取着されて、
第１図中矢印（４）、（Ｂ）方向に回動自在となるよう
に、メインシャーシ１１に支持されている。

ここで、上記カセットホルダー１３は、第１図中矢印（
Ａ）方向に回動された状態で上記マイク５− ロテープカセットの着脱等に供する開位置となシ、第１
図中矢印（Ｂ）方向に回動された状態で上記マイクロカ
セットテーノの走行等に供する閉位置となるものである
。そして、上記カセットホルダー１３は、上記開位置及
び閉位置でそれぞれ軽くロックされて安定するようにな
されている。

ここにおいて、上記カセットホルダー１３の基部１３ａ
の略中央部には、録音再生ヘッド（以下録再ヘッドとい
う）１４が設けられている。また、上記基部１３ａのう
ち上記録再ヘッド１４の両側に対応する部分には、ピン
チローラ１５及び第１図では見えない消去ヘッドがそれ
ぞれ設けられている。すなわち、上記マイクロチーシカ
セットは、そのヘッド挿通孔やピンチローラ挿通孔等の
形成されている部分を基部１３ａに向けるようにして、
カセットホルダー１３に装着されるようになるものであ
る。そして、上記録再ヘッド１４、ピンチローラ１５及
び消去へ、ド等は、カセットホルダー１３の開６− 閉動作に連動してカセットホルダー１３と一緒に移動す
るものである。

また、上記メインシャーシ１１のうち、上記ピンチロー
ラ１５と対応する部分には、キャプスタン１６が設けら
れている。このキャブスタン１６は、上記メインシャー
シ１１の裏面側で、フライホイール１７０回転軸となさ
れているもので、該フライホイール１７と一体的に回転
されるものである。

さらに、上記メインシャーシ１１の略中央部には、一対
のリール台１８．１９が回転自在に支持されている。ま
た、上記メインシャーシ１１の側部には、上記フライホ
イール１７に回転駆動力を与え、ひいてはリール台１８
　、１９を回転駆動させて上記マイクロカセットテーノ
を所定の走行状態となす、モータ２θが取着されている
。

また、上記メインシャーシ１１の表面側には、詳細は後
述するが、ロックスライダ２１　、ＡＳＯレバー２２、
開閉検出レバー２３及び高速スライダ２４等が、それぞ
れ支持されている。

ここで、第２図は、第１図に示すマイクロカセットテー
プレコーダの機構部を詳細に示すものである。すなわち
、第２図中２５乃至２７は、前記録音操作子１２ａ１再
生操作子１２ｂ１停止操作子１２ｃがそれぞれ取着され
る録音操作板、再生操作板、停止操作板である。このう
ち、再生操作板２６には、巻戻し操作板２８及び早送り
操作板２９が並設されている。また、上記停止操作板２
７には、一時停止（ＰＡＵＳＥ　）操作板３０が並設さ
れている。そして、上記巻戻し操作板２８、早送り操作
板２９及び一時停止操作板３０には、前記巻戻し操作子
、早送シ操作子及び一時停止操作子が、それぞれ取着さ
れている。これら各操作板２５乃至３０は、それぞれ第
２図中矢印（Ｃ）方向に抑圧操作自在で、かつ第２図中
矢印の）方向に復帰自在となるように、メインシャーシ
１１に支持されている。

そして、上記メインシャーシ１１には、上記各操作板２
５乃至３０に略直交するように、前記ロックスライダ２
ノが設けられている。このロックスライダ２１は、第２
図中矢印＠）　、　Ｆ）方向にスライド自在にメインシ
ャーシ１１に支持されているもので、周知のように、前
記マイクロカセットテーノを所定の走行状態となす操作
板２５，２６．２８．２９と係合して、該操作板２５，
２６．２８．２９をそれぞれ操作位置でロックするもの
である。また、上記停止操作板２．７は操作状態で上記
ロックスライダ２１と係合されるも、操作位置で口、り
されることなく、ロックスライダ２１を第２図中２５■
）方向へスライドさせることによシ、先行して操作位置
でロックされている上記操作板２５　、２６　。

２８．２９のロックを解除させる如く機能する。

さらに、上記一時停止操作板３θは、上記ロックスライ
ダ２１に無関係に、図示しない周知のブツシュ−ブツシ
ュ機構と関連して、１度目の抑圧操作で操作位置にロッ
クされ、例えば録音及び再生のテープ走行を一時的に停
止せしめ、２度目の押圧操作でロック解除されて再び録
音９− 及び再生のテープ走行を開始させる如く機能する。

ここで、上記メインシャーシ１１には、ロックスライダ
２１に並設されるように、スイッチスライダ３１が設け
られている。このスイッチスライダ３ノは、第２図中矢
印（ト））、Ｃ）方向にスライド自在に、メインシャー
シ１１に支持されているもので、図示しないスプリング
によって通常第２図中矢印（Ｆ′）方向に付勢されてお
り、上記再生操作板２６、巻戻し操作板２８．早送多操
作板２９の操作に連動して、第２図中矢印＠）方向にス
ライドされるものである。そして、このスイッチスライ
ダ３１は、第２図中矢印（ト））方向にスライドされた
とき、前記モータ２０に電源電力を供給及び遮断する図
示しない電源リーフスイッチをオンするものである。す
なわち、上記再生操作板２６、巻戻し操作板２８、早送
シ操作板２９の操作に連動して、モータ２０が回転駆動
されるようになるものである。

一方、前記録再ヘッド１４は、ヘッドシャー１０− シ３２の一端に取着されている。このヘッドシャーシ３
２は、その他端が軸３２１Ｌによって前記カセットホル
ダー１３の基部１３１Ｌに回動自在に支持されているも
のである。ここで、上記へラドシャーシ３２は、カセッ
トホルダー１３が開状態にあるとき、第２図中反時計方
向に回動されておシ、カセットホルダー１３に前記マイ
クロチーブカセットが装着されても、録再ヘッド１４が
マイクロカセットテープに接触されないようになされて
いる。そして、上記へラドシャーシ３２は、カセットホ
ルダー１３ｆＶＩ状態にしていくと、第２図中時計方向
に順次回動されて、カセットホルダー１３が完全に閉状
態になったときに、録再ヘッド１４がマイクロカセット
テープに接触されるようになるものである。また、上記
へラドシャーシ３２は、カセットホルダー１３が完全に
閉状態となっていても、上記巻戻し操作板２８及び早送
シ操作板２９の操作時には、前記高速スライダ２４及び
該高速スライダ２４に連動するヘッドシャーシ制御レバ
ー３３を介して、第２図中反時計方向に回動され、録再
ヘッド１４がマイクロカセットテープに接触されないよ
うになされているものである。

ここで、前記ピンチローラ１５は、第２図では図示しな
いが、上記へラドシャーシ３２に植設された軸３２ｂに
回転自在に支持されているもので、前述したようなヘッ
ドシャーシ３２の第２図中時計及び反時計方向の回動に
よって、上記キャプスタン１６に接離されるものである
。

また、前記消去ヘッド３４は、永久磁石を用いたいわゆ
るマグネット消去ヘッドであり、消去へラドシャーシ３
４ａの一端に取着されている。この消去へラドシャーシ
３４ａは、その他端が軸３４ｂによって前記カセットホ
ルダー１３の基部１３ｈに回動自在に支持されている。

ここで、上記消去へラドシャーシ３４ｈは、前記カセッ
トホルダー１３を閉じた状態で、前記メインシャーシ１
１に軸３４ｃによって回動自在に支持されてなる消去ヘ
ッド制御レバー３４ｄの一端と係合されるもので、該消
去ヘッド制御レバー３４ｄの他端は、前記録音操作板２
５と係合されている。さらに、上記消去へラドシャーシ
３４ｈは、録音操作板２５の非操作状態で第２図中時計
方向に回動されており、消去へラド３４がマイクロカセ
ットテープに接触されないようになされている。そして
、上記録音操作板２５を第２図中矢印（Ｃ）方向に操作
すると、消去ヘッド制御レバー３４ｄが第２図中反時計
方向に回動され、これに伴って消去へラドシャーシ３４
ｍも第２図中反時計方向に回動されて、消去ヘッド３４
がマイクロカセットテープに接触されるものである。す
なわち、録音時には、録音操作板２５と再生操作板２６
とを先に操作することによシ、消去ヘッド３４及び録再
ヘッド１４がマイクロカセットテープに接触され、かつ
モータ２０が回転駆動されるものである。

次に、前記モータ２０とフライホイール１７とは、ベル
ト３５を介して回転力伝達可能に連結されている。そし
て、このフライホイール１３− １７と一体的に回転するキャプスタン１６には、同軸的
にかつ該キャプスタン１６と一体的に回転するキャプス
タン歯車３６が設けられている。

このキャプスタン歯車３６は、前記メインシャーシ１１
に植設された軸３７ａに回転自在に支持された径大々駆
動歯車３７と常時噛合されている・。

ここで、上記駆動歯車３７には、第３図に示すように、
駆動歯車３７よシも径小な高速歯車３８及び該高速歯車
３８よシも径小な定速歯車３９が、同軸的に設けられて
いる。そして、上記駆動歯車３７には、詳細を後述する
がコイル状のスプリング３７ｂの一端が取着され、該ス
プリング３７ｂの他端は、リミッタレバー３７ｃの一端
に取着されている。このリミッタレバー３７ａの他端は
、高速歯車３８の一側面に形成された突部３８ｈに係合
されている。そして、上記駆動歯車３７が回転されると
、上記スプリング３７ｂ１リミツタレバー３７ｃ及び突
部３８ｍを介して高速歯車３８が、駆動歯車３７１４− と同方向に回転されるものである。

また、上記高速歯車３８と定速歯車３９との間には、略
リング状の摩擦部材４０が介在されている。そして、定
速歯車３９は、上記軸３７ｍの周側に設けられたコイル
状のスゲリング３８ｂによって、第３図中上方に付勢さ
れておシ、摩擦部材４０を介して高速歯車３８に押圧さ
れている。このため、高速歯車３８が上述したように回
転されると、定速歯車３９も同方向に回転されるもので
ある。

さらに、上記定速歯車３９の略中央部からは、第３図中
下方に、上記軸３７ａと同軸に円筒部３９ｈが突設され
ており、該円筒部３９ａには、略リング状の摩擦部材３
９ｂを介して、偏倚レバー　３９６の一端部が遊嵌され
ている。この偏倚レバー３９ｃは、コイル状のスプリン
グ３９ｄによって第３図中上方に付勢されておシ、摩擦
部材３９ｂを介して定速歯車３９に押圧されている。こ
のため、偏倚レバー３９ｅは、定速歯車３９の回転時に
、定速歯車３９０回転方向に付勢力を受けることになる
。そして、偏倚レバー３９ｃの他端は、前記ＡＳＯレバ
ー２２からメインシャーシ１１の第３図中下方に延設さ
れた突部２２ａと連結されるものであるが、該ＡＳＯレ
バー２２及び偏倚レバー３９ｃの詳細な作用については
後述することにする。

次に、前記リール台１８．１９について説明する。まず
、録音及び再生時にマイクロカセットテープの巻き取シ
側となるリール台１９について説明する。すなわち、第
４図に示すように、略円筒形状で第４図中下端部に鍔部
１９ｈを有する軸受け１９ｂが、その鍔部１９ｈをメイ
ンシャーシ１ノに固定されて設けられておシ、該軸受け
１９ｂにリール軸１９ｃが回転自在に遊嵌されている。

そして、このリール軸１９ｃの第４図中上部には、リー
ルキャッノ１９ｃｌが嵌着され、第４図中下部には径小
な高速用歯車１９ｅ及び径大な定速用歯車１９ｆが同軸
的に設けられている。ここで、上記リールキャッジ１９
ｄ１高速用及び定速用歯車１９　ａ　；　１９　ｆは、
それぞれリール軸１９ｃと一体的に回転するものである
。

そして、上記高速用歯車１９ｅは、リール軸１９ｃに固
定されているが、上記定速用歯車１９ｆはリール軸１９
ａの軸止方向つまり第４図中上下方向にスライド自在と
なるように支持されている。ただし、上記定速用歯車１
９ｆは、該定速用歯車１９ｆと、リール軸１９ｃの第４
図中下端部に設けられたばね受け１９ｇとの間に介在さ
れるコイル状のスプリング１９ｂにより、通常第４図中
上方に付勢されており、高速用歯車１９ｅと接触されて
いる。

ここで、上記定速用歯車１９ｆは、上記スプリング１９
ｈによって第４図中上方に付勢された状態で、前記定速
歯車３９と噛合されるものである。

なお、第４図では、上記定速用歯車１９ｆと定速歯車３
９とは離間されているが、これは図面の便宜上このよう
に描いたものであって、実際には第２図に示すように、
両歯車１９　ｆ　、３９は互いに噛合されているもので
、これで停止状態とな１７一つている。

そして、上記のような停止状態で、例えば再生操作板２
６が操作されると、前述したように、スイッチスライダ
３ノが第２図中矢印（ト）方向にスライＰされ、これに
よって前記電源リーフスイッチがオンされて、前記モー
タ２０が第２図中反時計方向に回転駆動される。すると
、このモータ２０の回転力が、ベルト３５、フライホイ
ール１７、キャプスタン歯車３６、駆動歯車３７、高速
歯車３８、定速歯車３９及び定速用歯車Ｊ９ｆを介して
リール軸１９ｃに伝達されてリール軸６．１９ａが第２
図中反時計方向に回転されリールキャラｆ１９ｄも同方
向に回転されて、マイクロカセットテープの巻き取シが
行なわれる。このとき、前述したように、録再ヘッド１
４はマイクロカセットテープに接触され、かつピンチロ
ーラ１５はマイクロカセットテープを介してキャプスタ
ン１６に圧接されているので、ここにマイクロカセット
テープが再生状態で走行されるものである。

１８− また、前記停止状態で、録音操作板２５と再生操作板２
６とを共に操作した場合には、前記消去へラド３４がマ
イクロカセットテープに接触されて、その外は上記再生
状態と同様に説明することができ、ここにマイクロカセ
ットテープが録音状態で走行されるものである。

次に、再び第４図に示すように、前記リール軸１９ｃに
設けられた高速用歯車１９ｅは、前記メインシャーシ１
１に植設された軸４１ａに回転自在に支持された早送り
駆動歯車４ノに常時噛合されている。また、上記軸４１
ａには、早送シレバー４１ｂの一端部が回動自在に支持
されている。この早送りレバー４１ｂの他端部には、軸
４１ａが植設されておシ、この軸４１ｃには、上記早送
シ駆動歯車４１と常時噛合する早送シ歯車４１ｄが回転
自在に支持されている。

そして、この早送シ歯車４１ｄは、前記高速歯車３８と
噛合可能になされている。

ここで、第５図は、上記早送シ駆動歯車４１、早送シレ
パー４１ｂ及び早送り歯車４１ｄの部分を平面的に示す
ものである。すなわち、上記早送シレパー４１ｂは、そ
の第５図中左端部に形成されたフック部４１ｅと、前記
早送シ操作板２９の操作方向先端部に形成されたフック
部２９ａとの間にコイル状のスプリング４１ｆが係着さ
れることによシ、早送シ操作板２９と連動関係になされ
ている。

そして、今、早送多操作板２９が第５図中実線で示す非
操作位置にある状態では、上記早送シレバー４１ｂも第
５図中時計方向に回動された図中実線で示す位置となさ
れている。ここで、上記早送シレパー４１ｂが第５図中
実線で示す位置にある状態では、上記早送シ歯車４１ｄ
は高速歯車３８から離間されている。このため、前述し
たよう彦録音及び再生状態や後述する巻戻し状態では、
リール軸１９ｃが第５図中反時計方向（巻戻し時には時
計方向）に回転される際、早送シ駆動歯車４１及び早送
シ歯車４１ｄは中回転しているものである。

ここで、前述した停止状態で、早送シ操作板２９を第５
図中矢印（Ｃ）方向に抑圧操作して、該早送シ操作板２
９が第５図中点線で示す位置で前記ロックスライダ２ノ
にロックされたとする。

すると、この早送り操作板２９の操作に連動して上記早
送シレパー４１ｂが軸４１ａを中心にして第５図中反時
計方向に回動される。この早送りし・々−４１ｂの第５
図中反時計方向の回動は、早送シ歯車４１ｄが上記高速
歯車３８に噛合される位置、つまシ第５図中点線で示す
位置までとなされる。

そして、上記のように、早送り歯車４１ｄが高速歯車３
８に噛合されると、前記モータ２０の回転力が伝達され
て第５図中反時計方向に回転されるフライホイール１７
の回転力が、キャグスクン歯車３６、駆動歯車３７、高
速歯車３８、早送シ歯車４１ｄ１早送シ駆動歯車４１及
び高速用歯車１９ｅを介してリール軸１９ｅに伝達され
て、リール軸１９ｃが第５図中反時計方向に高速回転さ
れる。一方、上記早送シ操作板２９が押圧操作式れる際
、該早送シ操作板２９２１− の−側部に形成された突出片２９ｂが、前記高速スライ
ダ２４の後端部に形成された保合部２４ｍを押圧する。

このため、高速スライダ２４は早送り操作板２９の操作
に連動して、第５図中実線で示す位置から点線で示す位
置まで移動されることになる。そして、この高速スライ
ダ２４の移動は、先に述べたようにヘッドシャーシ制御
レバー３３（第２図参照）を介して前記へラドシャーシ
３２を第２図中反時計方向に回動させ、録再ヘッド１４
及びピンチローラ１５等をマイクロカセットテープから
離間させるのに供せられるだけでなく、詳細は後述する
が前記リール台１９の定速用歯車１９ｆをスプリング１
９ｂの付勢力に抗して第４図中下方にスライドさせて、
前記定速歯車３９から離脱させる作用に供せられるもの
である。このため、前述したようにリール軸１９ｃが第
５図中反時計方向に高速回転され、リールキャラ７０１
９ｄも同方向に回転されて、ここにマイクロカセットテ
ープが早送シ状態で走行されるものである。

２２− 次に、巻戻し時にマイクロカセットテープの巻き取シ側
となるリール台１８について説明する。すなわち、再び
第４図に示すように、略円筒形状で第４図中下端部に鍔
部１８ａを有する軸受け１８ｂが、その鍔部１８ｔｈを
メインシャーシ１ノに固定されて設けられておシ、該軸
受け１８ｂにリール軸１８ｃが回転自在に遊嵌されてい
る。そして、このリール軸１８ｃの第４図中上部には、
リールキャップ１８ｄが嵌着され、第４図中下部には、
径小な高速用歯車１８ｅが同軸的に設けられている。こ
こで、上記リールキャップ１８（１及び高速用歯車１８
ｅは、それぞれリール軸１８ａと一体的に回転するもの
である。

また、上記軸受け１８ｂには、巻戻しレバー４２の一端
部が回動自在に支持されている。この巻戻しレバー４２
の他端部には、軸４２ｈが植設されており、この軸４２
ａには、上記高速用歯車１８ｅと常時噛合する径大な巻
戻し歯車４２ｂが回転自在に支持されている。そして、
この巻戻し歯車４２ｂは、前記高速歯車３８と噛合可能
になされている。

ここで、第６図は、上記巻戻しレバー４２及び巻戻し歯
車４２ｂの部分を平面的に示すものである。すなわち、
上記巻戻しレバー４２は、その第６図中左端部に形成さ
れたフック部４２ｃと、前記巻戻し操作板２８の操作方
向先端部に形成されたフック部２８ａとの間にコイル状
のスプリング４２ｄが係着されることによシ、巻戻し操
作板２８と連動関係になされている。

そして、今、巻戻し操作板２８が第６図中実線で示す非
操作位置にある状態では、上記巻戻しレバー４２も第６
図中時計方向に回動された図中実線で示す位置となされ
ている。ここで、上記巻戻しレバー４２が第６図中実線
で示す位置にある状態では、上記巻戻し歯車４２ｂは高
速歯車３８から離間されている。このため、前述したよ
うな録音及び再生状態や早送シ状態では、リール軸１８
ｃが第６図中反時計方向に回転される際、巻戻し歯車４
２ｂは中回転しているものである。

ここで、前述した停止状態で、巻戻し操作板２８を第６
図中矢印（Ｃ）方向に抑圧操作して、該巻戻し操作板２
８が第６図中点線で示す位置で前記ロックスライダ２１
にロックされたとする。

すると、この巻戻し操作板２８の操作に連動して上記巻
戻しレバー４２が軸受け１８ｂを中心にして第６図中反
時計方向に回動される。この巻戻しレバー４２の第６図
中反時計方向の回動は、巻戻し歯車４２ｂが上記高速歯
車３８に噛合される位置、つまシ第６図中点線で示す位
置までとなされる。

そして、上記のように、巻戻し歯車４２ｂが高速歯車３
８に噛合されると、前記モータ２０の回転力が伝達され
て第６図中反時計方向に回転されるフライホイール１７
０回転力が、キャグスクン歯車３６、駆動歯車３７、高
速歯車３８、巻戻し歯車４２ｂ及び高速用歯車１８ｅを
介してリール軸１８ｃに伝達されて、リール軸１８ｃが
第６図中時計方向に高速回転される。

一方、上記巻戻し操作板２８が抑圧操作される２５− 際、該巻戻し操作板２８の一側部に形成された突出片２
８ｂが、前記高速スライダ２４の後端部に形成された係
合部２４ｂを押圧する。このため、高圧スライダ２４は
巻戻し操作板２８の操作に連動して、第６図中実線で示
す位置から点線で示す位置まで移動されることになシ、
先に述べたように、ヘッドシャーシ制御レバー３３（第
２図参照）を介して前記へラドシャーシ３２が第２図中
反時計方向に回動され録再ヘッド１４及びピンチローラ
１５等がマイクロカセットテープから離間されるととも
に、前記リル台１９の定速用歯車１９ｆがスプリングＺ
９ｈの付勢力に抗して第４図中下方にスライドされ前記
定速歯車３９から離脱されるようになるものである。そ
して、前述したようにリール軸１８ｃが第６図中時計方
向に高速回転され、リールキャップ１８ｄも同方向に回
転されて、ここにマイクロカセットテープが巻戻し状態
で走行されるものである。

以上説明したような、再生、録音、早送ｐ及２６− び巻戻しの各状態で、前記停止操作板２７が操作される
と、前述したように、先行して操作位置でロックスライ
ダ２１によってロックされていた録音操作板２５、再生
操作板２６、巻戻し操作板２８及び早送シ操作板２９の
ロックが解除され、各操作板２５．２６．２８．２９が
それぞれ非操作位置に復帰される。このため、前記スイ
ッチスライダ３１も第６図中矢印Ｃ）方向に戻され、前
記電源リーフスイッチがオフ状態になされて、前記モー
タ２０の回転が停止される。そして、機構部が前述した
停止状態に戻され、テープ走行が停止されるものである
。なお、早送シ及び巻戻し状態から停止状態にしたとき
には、高速スライダ２４が第５図及び第６図中上方に戻
されるので、リール台１９の定速用歯車１９１がスプリ
ング１９ｂの付勢力によって第４図中上方にスライドさ
れ、定速歯車３９と噛合した状態に戻されるものである
。

次に、前記高速スライダ２４の第５図及び第６図中矢印
（Ｃ）方向の移動に連動して、前記リール台１９の定速
用歯車１９ｆをスプリング１９ｂの付勢力に抗して第４
図中下方にスライドさせ、定速歯車３９から離脱させる
機構について説明する。ただし、この機構は、前記停止
操作板２７及び一時停止操作板３０と関連しているため
、これらを含めて説明することにする。す々わち、第７
図に示すように、上記停止操作板２７の一側部には、突
出片２７ａが形成されている。この突出片２７ａは、前
記メインシャーシ１１に第７図中矢印（Ｃ）　、　Ｅ）
方向にスライド自在となるように支持された歯車制御ス
ライダ４３の一側部に形成された係止片４３ｈの第７図
中上方に位置している。また、上記歯車制御スライダ４
３は、図示しないスプリングによって第７図中矢印の）
方向に付勢されている。

一方、上記一時停止操作板３０の一側部には、突出片Ｊ
Ｏａが形成されている。この突出片３０ａは、前記高速
スライダ２４の後端部に形成された保合部２４ａの第７
図中上方に位置している。また、この高速スライダ２４
の保合部２４ｃは、上記歯車制御スライダ４３の第７図
中下部から延設される係止片４３ｂの第７図中上方に位
置している。さらに、上記歯車制御スライダ４３の側部
には、駆動片４３ｃが形成されている。この駆動片４３
ｃは、第８図に示すように、側面路り字状に形成された
歯車制御レバー４４の一端部４４ｈと対向されている。

そして、この歯車制御レバー４４は、その角部がメイン
シャーシ１１に固定された軸４４ｂに回動自在に支持さ
れている。また、上記歯車制御レバー４４の他端部４４
ｃは、前記リール台１９の定速用歯車１９１の第８図中
上面に接触されている。

ここで、今、マイクロカセットテープレコーダが前述し
た再生状態にあるとして、第９図（、）に示すように、
停止操作板２７を抑圧操作したとする。すると、停止操
作板２７の突出片２１ｍが、歯車制御スライダ４３の係
止片４３ｈに接触され、該係止片４３ａを第９図６）中
下方に押圧する。このため、歯車制御スライダ４３は第
２９− ９図（、）中下方にスライドされ、その駆動片４３ｃが
、第９図（ｂ）に示すように、歯車制御レバー４４の一
端部４４ａＫ接触され、該一端部４４ａを第９図（ｂ）
中左方向に押圧する。よって、歯車制御レバー４４が第
９図伽）中反時計方向に回動され、その他端部４４ｅが
定速用歯車１９１をスプリング１９ｂの付勢力に抗して
第９図伽）中下方にスライドさせ、ここに定速用歯車１
９ｆが定速歯車３９から離脱されるものである。なお、
停止操作板２７の抑圧操作を止めると、停止操作板２７
は第９図（、）中上刃に復帰されるので、歯車制御スラ
イダ４３も同方向に復帰され、これによって定速用歯車
１９１はスゲリング１９ｂの付勢力で第９図（ｂ）中上
刃にスライドされ、定速歯車３９と噛合されることはも
ちろんである。

さらに、上記のような停止操作板２７の操作に連動して
定速用歯車１９１を定速歯車３９から離脱させる動作は
、マイクロカセットテールレコーダが録音状態にあると
きにも同様に作用３０− するものである。

また、マイクロカセットテープレコーダが再生状態にあ
るとして、第１０図（、）に示すように、一時停止操作
板３０を抑圧操作したとする。すると、一時停止操作板
３０は、前述したように、図示しないノッシーープッシ
ー機構によって第１０図（ａ）に示す操作位置でロック
される。このとき、一時停止操作板３０の突出片３０ａ
が高速スライダ２４の保合部２４ｃを第１０図（、）中
下方に押圧するので、高速スライダ２４が前記早送シ及
び巻戻し操作板２９．２８を操作したときと同様に、第
１０図（、）中下方にスライドされる。このため、高速
スライダ２４の係合部２４ａが歯車制御スライダ４３の
係止片４３ｂを第１０図中下方に押圧し、結局歯車制御
スライダ４３が第１０図（、）中下方にスライドされる
ものである。よって、先に述べたように、第１０図（ｂ
）に示す如く、歯車制御レバー４４が第１０図（ｂ）中
皮時計方向に回動されて、定速用歯車１９１は第１０図
伽）中下方にスライドされ定速歯車３９から離脱される
ものである。このため、定速歯車３９０回転力が、定速
用歯車１９ｆを介してリール軸１９ｅに伝達されなくな
るので、マイクロカセットテープの再生状態での走行を
一時停止させることができるものである。

そして、一時停止操作板３０を第１０図（、）に示す操
作位置で再び押圧操作すると、一時停止操作板３０は第
１０図（、）中下方に復帰され、これに伴なって高速ス
ライダ２４及び歯車制御スライダ４３も同方向に復帰さ
れる。このため、定速用歯車１９１が、回転されている
定速歯車３９に噛合され、再びマイクロカセットテープ
が再生状態で走行されるようになるものである。

ここで、上述した説明から明らかなように、高速スライ
ダ２４は、前記早送シ操作板２９、巻戻し操作板２８及
び一時停止操作板３０の各操作時に、第１０図（、）中
下方にスライドされて、歯車制御スライダ４３及び歯車
制御し／＋４４４を介して定速用歯車１９１を定速歯車
３９から離脱させる如く機能するものである。

また、上記のような一時停止の動作は、マイクロカセッ
トテープレコーダが録音状態にあるときにも、同様に作
用するものである。

ここにおいて、第９図（ａ）　、　（ｂ）で説明したよ
うに、停止操作板２７の操作に連動させて、定速用歯車
１９ｆを定速歯車３９から離脱させるようにしたことに
ついて説明する。すなわち、例えばマイクロカセットテ
ープレコーダが再生状態にあるとして、上記停止操作板
２２を操作すると、先に述べたように、再生操作板２６
が非操作位置に復帰され、これに連動して前記電源リー
フスイッチがオフ状態となされて、前記モータ２００回
転が停止されマイクロカセットテープの走行が停止され
るようになる。ところが、前記電源リーフスイッチがオ
フ状態となされてモータ２０への電力供給が遮断されて
も、前記フライホイール１７は慣性によって少しの間回
転を続けているものである。

そして、上記定速歯車３９は、上記フライホ３３− イール１７の回転力が伝達されて回転するものであるか
ら、もし定速歯車３９と定速用歯車１９ｆとが停止操作
板２７の操作時にも噛合されていたとすると、フライホ
イール１７の慣性による回転力が定速用歯車１９１に伝
達されてしまうことになる。このため、リール軸１９ｃ
がフライホイール１７の慣性による回転に対応した分だ
け余分に回転されることＫなり、マイクロカセットテー
プの走行が停止操作板２７を操作した時点で直ちに停止
されず、いわゆるテープ流れが生じるという問題がある
。

ところが、第９図（ａ）　、　（ｂ）に示したように、
停止操作板２７の操作に連動して、定速用歯車１９ｆを
定速歯車３９から離脱させるようにす、ることによ）、
フライホイール１７の慣性による回転力が定速用歯車１
９ｆに伝達されることを防止することができるものであ
る。このため、マイクロカセットテープの走行は、停止
操作板２７を操作した時点で直ちに停止され、テープ流
れが生じることを防止することができるもの３４− である。

また、上記テープ流れを防止する効果は、マイクロカセ
ットテープレコーダが録音状態にあって停止操作板２７
を操作したときにも同様に生じることはもちろんである
。

次に、上記マイクロカセットテープレコーダには、再生
、録音、早送シ及び巻戻しの各状態で、マイクロカセッ
トテープが終端に到達すると、自動的に停止状態となす
自動停止機構（以下ＡＳＯ機構という）が備えられてお
シ、以下ＡＳＯ機構について説明する。すなわち、前述
した第３図及び第１１図を参照して説明すると、まず前
記ＡＳＯレバー２２は、その略中央部に、前記メインシ
ャーシ１１に取着される取付軸２２ｂが挿通されること
によシ、回動自在に支持されている。そして、このＡＳ
Ｏレバー２２は、その一端部から第３図中下方に突出す
る突部２２ｍが前記偏倚レバ−３９ａ端部に形成さ′れ
た長孔３９ｅに遊嵌されることによシ、偏倚レバー３９
ｃと連動関係になされている。

また、上記ＡＳＯレバー２２の他端部には、前記駆動歯
車３７の第３図中上面に形成された偏心カム部Ｊ７ｄの
周側と当接する係合部２２ａ（第１１図参照）が形成さ
れている。このため前記モータ２０の回転力により、駆
動歯車３７が第１１図中時計方向に回転され、これに伴
なって前記高速歯車３８及び定速歯車３９が同方向に回
転されると、偏倚し・々〜３９ｃも第１１図中時計方向
に付勢される。よって、上記ＡＳＯレバー２２も取付軸
２２ｂを中心にして第１１図中時計方向に付勢され、そ
の係合部２２ｃが上記偏心カム部３ｒｄの周側面に圧接
される。

このため、上記ＡＳＯレバー２２は、駆動歯車３２、高
速歯車３８及び定速歯車３９が回転されて込る状態で、
偏心カム部３７ｄの周側面に追従して、取付軸２２ｂを
中心に揺動運動を行なうものである。

一方、上記ＡＳＯレバー２２の第１１図中上端部には、
前記ロックスライダ２１の一端部に形成された突出片２
１ａと係合可能な突部２２ｔｉが形成されている。そし
て、この突部２２ｄは、ＡＳＯレバー２２が上述のよう
に揺動運動している状態では、ロックスライダ２ノの突
出片２１ｈに対して遠ざかったシ近づいたりするものの
、該突出片２１ｍに係合されることはないようになされ
ている。

また、上記ＡＳＯレバー２２には、突部２２ｄの近傍に
、被駆動部２２ｅが形成されている。

この被駆動部２２ｅは、上記駆動歯車３７の第３図中上
面に形成された湾曲状の駆動部３７ｅに保合可能なもの
である。そして、上記ＡＳＯレバー２２の被駆動部２２
ｅは、前述したようにＡＳＯレバー２２が揺動運動して
いる状態では、駆動部、９７６が通過されるとき常に該
駆動部３７ｅの第１１図中内周側に位置するようになさ
れている。

ここで、まず、再生時における自動停止動作について説
明する。すなわち、マイクロカセットテープレコーダが
再生状態にあるときには、前記再生操作板２６がロック
スライダ２１に操’−３７− 作位置でロックされてお夛、前記モータ２ｏの回転力に
よシ駆動歯車３７が第１１図中時計方向に回転され、こ
れに伴なって高速歯車３８及び定速歯車３９が同方向に
回転される。そして、定速歯車３９に噛合される定速用
歯車１９１を介してリール軸１９ｃが回転されるととも
に、ＡＳＯレバー２２が揺動運動を行なっているもので
ある。

このような再生状態でマイクロカセットテープが終端に
到達すると、リール軸１９ｃ及び定速用歯車１９ｆの回
転が強制的に停止される。

このため、定速用歯車１９１に噛合される定速歯車３９
０回転も停止され、上記偏倚レバー３９ｅには第１１図
中時計方向の付勢力が付与されなくなる。よって、ＡＳ
ＯレノＲ−２２の保合部２２ｃは、駆動歯車３７の偏心
カム部３ｒｄの周側面に押圧されなく゛なる。

ところが、駆動歯車３７はモータ２ｏの回転力が伝達さ
れて第１１図中時計方向に回転され続けている。このと
き、高速歯車３８と定速歯３８− 車３９との間には、前記摩擦部材４０（第３図参照）を
介してすペシが生じている０このため、上記ＡＳＯレバ
ー２２は、その保合部２２ｃが駆動歯車３７の偏心カム
部、９７ｄの最大径の部分によって押圧された位置に規
定され、以後偏心カム部３ｒｄに追従されなくなる。そ
して、ＡＳＯレバー２２がこのような位置に規定された
とき、駆動歯車３７がさらに第１１図中時計方向に回転
されると、その駆動部３７ｅが被駆動部２２ｅに係合さ
れるものである。この場合、被駆動部２２ｅは駆動部３
７・の第１１図中外周側に係合される。このため、ＡＳ
Ｏレバー２２はその被駆動部２２ｅが駆動歯車３７の駆
動部３７ｅの外周に沿うことによシ、先に偏心カム部３
７ｄの最大径の部分によって押圧された規定位置よシも
、さらに第１１図中反時計方向に回動される。

このとき、ＡＳＯレバー２２の突部２２ｄが、ロックス
ライダ２１の突出片２１ａを押圧し、該ロックスライダ
２１を第１１図中矢印（ト）方向にスライドさせる。こ
のため、ロックスライダ２１にロックされていた再生操
作板２６のロックが解除され、再生操作板２６は非操作
位置に復帰されて、ここに自動停止が行なわれるもので
ある。

また、録音状態でマイクロカセットテープが終端に到達
した場合にも、上記と同様に自動停止動作が行なわれる
ことは言うまでもないことである。ただし、この場合に
はロックスライダ２１が第１１図中矢印（ト）方向にス
ライ、ドされたとき、録音操作板２５と再生操作板２６
とが共に非操作位置に復帰されることになるものである
。

次に、早送シ及び巻戻し時における自動停止動作につい
て説明するに先立ち、前記リミッタレバー３７ｃについ
て説明する。すなわち、このリミッタレバー３７ｃは、
第１１図に示すように、略湾曲状に形成されておシ、そ
の略中央部で駆動歯車３７に植設された軸３７ｆによっ
て回動自在に支持されている。このリミッタレバー３７
ｃの一端部には、前記高速歯車３８に前記軸３７ａをは
さんで対向位置に形成された一対の突部３８　ａ　、　
３８　ｂ及び３８ｃ、３８ｄに選択的に係合されるフッ
ク部３７ｇが形成されている。また、上記リミッタレバ
ー３１ｅは、その他端部に形成された透孔３７ｂと、駆
動歯車３７に形成されだ透孔３７１との間に前記スプリ
ング３７ｂが係着されることによシ、そのフック部３７
ｇが上記突部３８＊、３８ｂまたは３８ｅ、３８ｄに係
合される方向に付勢されている。

そして、今、第１１図に示すように、リミッタレバー３
７ｃのフック部３７ｇが高速歯車３８の突部３８ａ、３
８ｂに係合されている状態で、前記モータ２０の回転に
よって駆動歯車３７が第１１図中時計方向に回転された
とする。

すると、駆動歯車３７の回転力がリミッタレバー３７ｃ
を介して高速歯車３８に伝達され、この高速歯車３８の
回転力が前記摩擦部材４０を介して定速歯車３９に伝達
されるようになるも４１− のである。

ここで、上記のように駆動歯車３７、高速歯車３８及び
定速歯車３９が一体的に回転している状態で、定速歯車
３９に所定の負荷が加わると、定速歯車３９の回転が停
止されるが、高速歯車３８は回転を継続している（この
状態が先に述べた再生状態でテープが終端に到達した状
態）。そして、高速歯車３８は上記所定の負荷よシもさ
らに大きな負荷が加わると、その回転が停止される。こ
のとき、駆動歯車３７はモータ２０の回転力によって第
１１図中時計方向に回転されるので、リミッタレバー３
２Ｃのフック部ｓｖｇが突部３８ｍ、３８ｂから強制的
に外される。そして、上記フック部３７ｇは次の突部３
８ａ、３ｇｄに係合されるも再び強制的に外され、以下
この動作を繰シ返すもので、ここに高速歯車３８の回転
が停止され、駆動歯車３７の回転が継続されるという状
態が生じる。

この状態が、以下に述べる早送シ及び巻戻し状態でマイ
クロカセットテープが終端に到達した４２− 状態に対応するものである。すなわち、駆動歯車３７と
高速歯車３８とをリミッタレバー３７ｃによって連動関
係となし、高速歯車３８と定速歯車３９とを摩擦部材４
０によって連動関係となすことによって、両連動関係の
強さに差をもたせるようにしているもので、この理由に
ついては後述する。

そして、マイクロカセットテープレコーダが早送シ及び
巻戻し状態にあるときは、前記早送シ操作板２９及び巻
戻し操作板２８が口、クスライダ２１に操作位置でロッ
クされており、前記モータ２０の回転力によシ駆動歯車
３７が第１１図中時計方向に回転され、これに伴なって
高速歯車３８及び定速歯車３９が同方向に回転される。

このため、高速歯車３８に噛合される早送シ歯車４１ｄ
及び巻戻し歯車４２ｂ等を介してリール軸１９ｃ　、１
８ｃがそれぞれ回転されるとともに、ＡＳＯレバー２２
が揺動運動を行なっているものである。

このような早送シ及び巻戻し状態で、マイクロカセット
テープが終端に到達すると、リール軸１９ｃ、１８ｃの
回転が強制的に停止される。

このため、高速歯車３８の回転が停止され、先に述べた
ように、高速歯車３８の回転が停止し、駆動歯車３７が
回転しているという状態となる。

また、このとき、高速歯車３８の回転停止に伴なって定
速歯車３９の回転も停止され、上述したように、偏倚レ
バー３９ｃに付勢力が付与されなくなる。このため、Ａ
ＳＯレバー２２の被駆動部２２ｅが駆動歯車３７の駆動
部３７ｅに係合され、前述したように、ロックスライダ
２１が第１１図中矢印０）方向にスライドされる。よっ
て、ロックスライダ２１にロックされていた早送り操作
板２９及び巻戻し操作板２８のロックが解除され、ここ
に自動停止が行なわれるものである。

したがって、上記のよう々ＡＳＯ機構によれば、早送シ
及び巻戻し時にリール軸１９ｃ、１８ｃに回転力を伝達
する高速歯車３８、録音及び再生時にリール軸１９ｃに
回転力を伝達する定速歯車３９及び偏倚レバー３９ｃを
、同軸的に配置するようにしたので、占有スペースが少
なくて済み、マイクロカセットテープレコーダの小形化
に供するとともに、ユニ、／）化し易いので組立作業性
の点でも有利になるものである。また、高速歯車３８及
び定速歯車３９は共に同方向に回転されるものであるか
ら、録音、再生、早送シ及び巻戻し時にリール軸１９ｃ
、１８ｃの回転方向が変わることを考慮する必要がない
ため、その分ＡＳＯ機構の構成を簡易にすることができ
、ひいては確実な動作を行なわせ得るものである。また
、高速歯車３８は早送シ及び巻戻し時にマイクロカセッ
トテープの巻取シ側となるリール軸１９ｃ　＊　１８　
ｃと回転力伝達可能に連結され、早送シ及び巻戻し時に
マイクロカセットテープの供給側となるリール軸１８Ｃ
１１９ｃは無負荷となるので、早送シ及び巻戻し時にマ
イクロカセットテープに不要なパックテンシ冒ンを与え
ることなく円滑なテープ走行を行なわせることができる
。

４５− そして、上記のように、高速歯車３８、定速歯車３９及
び偏倚レバー３９ｃを同軸的に配置して、小形化を図る
ようにしたことが、この発明の特徴となる部分である。

ここで、先に述べたように、駆動歯車３７と高速歯車３
８とをリミッタレバー３７ｃを介して連動関係となし、
高速歯車３８と定速歯車３９とを摩擦部材４０を介して
連動関係となすようにして、両連動関係の強さに差をも
たせたことについて説明する。すなわち、早送シ及び巻
戻し時には高速歯車３８０回転力がリール軸１９ｃ、１
８ｃに伝達され、録音及び再生時には定速歯車３９の回
転力がリール軸１９ｃに伝達されることになる。ところ
が、通常のテープレコーダにあっては周知のように、早
送シ及び巻戻し時にはリール軸１９ｃ、１８ｃを高速回
転させる必要があるので、早送り及び巻戻し時にリール
軸１９ｃｒ１８ｃを回転させる駆動力は、録音及び再生
時にリール軸１９ｃを回転させる駆動力よシも強くしな
ければならない。ま４６− た、だからと言って、録音及び再生時にリール軸１９ｃ
を回転させる駆動力を、早送り及び巻戻し時にリール軸
１９ｃ＋１８ｅを回転させる駆動力と同じにすると、録
音及び再生時には必要以上の力でリール軸１９ｃが回転
駆動されるため、マイクロカセットテープが終端に到達
したとき、テープに不要なテンシランが加わり、テープ
を痛めたシ、また電力消費量の点でも好ましくないもの
である。

そこで、駆動歯車３７と高速歯車３８とをリミッタレバ
ー３７ｃを介して連動関係となし、高速歯車３８と定速
歯車３９とを摩擦部材４０を介して上記駆動歯車３７と
高速歯車３８との連動関係よりも弱い連動関係とするこ
とによシ、録音及び再生時と早送シ及び巻戻し時とでリ
ール軸１９ｃ、１ｌｌｃに付与される回転駆動力をそれ
ぞれ適切な値に設定することができるものである。

また、駆動歯車３７と高速歯車３８とを連動関係となす
手段としては、駆動歯車３７と高速歯車３８との間に摩
擦部材を介在させることが考えられるが、このようにす
ると、先に第３図に示したスゲリング３８ｂ、３９ｄの
外に高速歯車３８を駆動歯車３７に押圧するためのスプ
リングが別個に必要となるとともに、このスゲリングは
上記スプリング３８ｂの約１０倍以上の付勢力を発生す
るものでないと、上述のような両連動関係の強さに差を
もたせることができないもので、結局構成が煩雑になシ
実用に供しないものである。

このため、Ｍ１１図に示すように、リミッタレバー３７
ｃ及びスプリング３７ｂ等を用いて、駆動歯車３７と高
速歯車３８とを連動関係となすようＫすることにより、
簡易な構成で所定の強さをもった連動関係を実現するこ
とができ、極めて実用に供し得るものである。

次に、前記マイクロカセットテープレコーダには、上記
したＡＳＯ機構を利用した安全対策が施されている。こ
の安全対策は、録音、再生、早送り及び巻戻しの各状態
でマイクロカセットテープが走行されているときに、前
記カセットホルダー１３を開けてしまった場合に、上記
ＡＳｏ機構によって自動的に停止状態となし、マイクロ
カセットテープが前記キャプスタン１６に巻き付いたシ
、損傷したシすることを防止するものである。すなわち
、第１２図に示すように、前記ＡＳＯレバー２２には、
その被駆動部２２ｅの近傍に、突出片２２ｆが形成され
ている。そして、この突出片２２１は、前記開閉検出レ
バー２３の一端部と保合可能となされている。この開閉
検出レバー２３は、その略中央部で前記メインシャーシ
１１に植設された軸２３＆によって回動自在に支持され
ている。また、上記開閉検出レバー２３の他端部には、
前記カセットホルダー１３の一方の挾持部１３ｃから延
出された延出部１３ｄの先端部１３ｅと係合可能な傾斜
部２３ｂが形成されている。そして、上記開閉検出レバ
ー２３は、その一端部と上記軸２３ｈとの間に形成され
た係止部２３ｅと、メインシャーシ１ノに形成された突
部２３ｄと４９− の間に、コイル状のスプリング２３ｅが係着されること
によシ、該開閉検出レバー２３の一端部が上記ＡＳＯレ
バー２２の突出片２２１に係合する方向に付勢されてい
る。

ここで、上記開閉検出レバー２３は、第１３図（、）に
示すように、カセットホルダー１３が閉状態にあるとき
には、その先端部１３ｅが開閉検出レバー２３の傾斜部
２３ｂを第１３図（、）中布方向に押圧するので、上記
スプリング２３ｅの付勢力に抗して第１２図中時計方向
に回動される。このため、上記開閉検出レバー２３の一
端部がＡＳＯレバー２２の突出片２２１から離間され、
Ａ８０レバー２２は前述した揺動運動を自由に行ない得
るようになされる。

また、上記開閉検出レバー２３は、第１３図（ｂ）に示
すように、カセットホルダー１３が開状態にあるときに
は、その先端部１３ｅが開閉検出レバー２３の傾斜部２
３ｂから離間されるので、上記スゲリング２３ｅの付勢
力によって第１２図中反時計方向に回動される。このた
め、５０− 上記開閉検出レバー２３の一端部がＡＳＯレバー２２の
突出片２２ｆに係合され、ＡＳＯレバー２２は第１２図
中時計方向に回動される。このとき、ＡＳＯレバー２２
は、その保合部２２ｃが駆動歯車３７の偏心カム部Ｊ７
ｄの最大径の部分によって押圧された位置と略同じ位置
に規定されるようになされている。

ここにおいて、今、カセットホルダー１３を閉状態にし
、第１２図に示すように、再生操作板２６をロックスラ
イダ２１にロックさせたとする。すると、先に述べたよ
うに、駆動歯車３７が第１２図中時計方向に回転され、
マイクロカセットテープが走行している状態では、ＡＳ
Ｏレバー２２は揺動運動を行ない安定な再生状態となさ
れる。

このような再生状態で、カセットホルダー１３を開状態
にしたとする。すると、前述したように、開閉検出レバ
ー２３は第１２図中時計方向へ回動され、これに伴なっ
て、ＡＳＯレバー２３は前記偏倚レバー３９ｃから受け
る付勢力に抗して強制的に第１２図中反時計方向に回動
される。このため、第１４図に示すように、駆動歯車３
７が図中時計方向に回転されると、その駆動部３７ｅが
ＡＳＯレバー２２の被駆動部２２ｅに係合される。そし
て、前述した自動停止動作と同様にＡＳＯレバー２２の
突部２２ｄがロックスライダ２１の突出片２１ａに係合
し、該ロックスライダ２１を第１４図中矢印■）にスラ
イドさせる。このため、再生操作板２６が非操作位置に
復帰され、前記モータ２０の回転が停止されて、マイク
ロカセットテープがキャプスタン１６に巻き付く等の不
都合を防止し得るものである。

また、上記のような安全対策は、マイクロカセットテー
プレコーダが録音、早送シ及び巻戻しの各状態にあると
きに、カセットホルダー１３を開状態にしたときにも、
同様に動作することはもちろんである。

したがって、上記のような安全対策によれば、ＡＳＯ機
構を利用している０で、カセットホルダー１３が開状態
となされたとき、マイクロカセットテープレコーダを停
止状態とするための部材が、開閉検出レバー２３及びス
プリング２３ｅだけで済み、極めて構成が無駄なく有機
的であり、確実な動作を行なわれることができるもので
ある。

ここで、上記録音、再生、巻戻し及び早送り操作板２５
．２６．２８．２９を操作位置でロックし、かつ停止操
作板２７及びＡＳＯし・９−２２と係合して各操作板２
５，２６．２８゜２９のロックを解除するロックスライ
ダ２１は、先に第１図で示したように、メインシャーシ
１１の表面側、つまりマイクロチーツカセットと対向す
る側に設けられている。このため、メインシャーシ１１
の第１図中層面側に設けられる、テープを走行させるだ
めの各種可動部材や歯車等の配役の自由度を向上させる
ことができ、無理なく確実な動作を行なわせるのに供さ
れるものである。また、前記ＡＳＯレバー２２、開閉検
出レバー２３及び高速スライダ２４等も、上５３− 記と同様の理由によシ、メインシャーシ１ノの第１図中
表面側に設けられているものである。

ところで、第１図から明らかなように、上記ロックスラ
イダ２１、ＡＳＯレバー２２、開閉検出し・々−２３及
び高速スライダ２４等は、メインシャーシ１１のうちリ
ール台１８．１９の近傍及びリール台１８．．１９の軸
心を結ぶ仮想線と操作部１２との間に配置されており、
カセットホルダー１３の基部１３ｍの近傍には配置され
ないようになされている。これは、マイクロテープカセ
ットのカセットハーフの形状に起因する理由によるため
である゛。

すなわち、上記カセットハーフは周知のように、そのヘ
ッド挿通孔やピンチローラ挿通孔の形成された部分の厚
みが、他の部分の厚みに比して大きく形成されている。

このことは従来よシ周知のコンパクトタイプテープカセ
ットのカセットハーフにあっては特に顕著なものである
。

そして、上記カセットハーフの厚みの大きい部分がカセ
ットホルダー１３の基部１３ｍに対向５４− するようにして装着される。このため、メインシャーシ
１１のうちカセットホルダー１３の基部１３ａ近傍に、
上記ロックスライダ２１等を配置すると、マイクロカセ
ットテープレコーダ全体の厚みが厚くなり、小形化に反
するという不都合が生じる。

そこで、第１図に示すように、カセットホルダー１３を
閉じた状態で、メインシャーシ１１のうちカセットハー
フの厚みの大きい部分に対応しない部分、つまシ、リー
ル台１８．１９の近傍及びリール台１８．１９の軸心を
結ぶ仮想線と操作部１２との間に、ロックスライダ２１
、ＡＳＯレバー２２、開閉検出レバー２３及び高速スラ
イダ２４等を配設することによシ、マイクロカセットテ
ープレコーダ全体の薄形化を促進させることができ、ひ
いては小形化に寄与し得るものである。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、どの外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。

〔発明の効果〕

したがって、以上詳述したようにこの発明によれば、テ
ープ終端検出を簡易な構成で確実に行なうことができる
とともに、小形軽量化を有効に促進し得、特にマイクロ
カセットテープレコーダに好適する極めて良好なテープ
レコーダ装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るテープレコーダ装置の一実施例
を示す斜視図、第２図は同実施例の全体的な構成を示す
平面図、第３図は同実施例の要部を示すもので駆動歯車
、高速歯車、定速歯車の詳細を示す側断面図、第４図は
第２図を側面からみた状態を示す側断面図、第５図及び
第６図はそれぞれ早送シ状態及び巻戻し状態を説明する
ための動作説明図、第７図及び第８図はそれぞれ停止操
作板及び一時停止操作板と定速用歯車との関係を示す平
面図及び側断面図、第９図（ａ）　、　（ｂ）はそれぞ
れ停止操作板と定速用歯車との動作説明図、第１０図（
、）　、　（ｂ）はそれぞれ−・時停止操作板と定速用
歯車との動作説明図、第１１図はＡＳＯ機構の説明図、
第１２図はカセットホルダーとＡＳＯ機構との関係を示
す平面図、第１３図（ａ）　、　（ｂ）はそれぞれカセ
ットホルダーと開閉検出レバーとの関係を示す側面図、
第１４図はカセットホルダーを開けた状態でＡＳＯ機構
が動作するところを説明するだめの動作説明図である。１１・・・メインシャーシ、１２・・・操作部、１３・
・・カセットホルダー、１４・・・録再へ、ド、１５・
・・ピンチローラ、１６・・・キャプスタン、１７・・
・フライホイール、１８．１９・・・リール台、２０・
・・モータ、２１・・・ロックスライダ、２２・・・Ａ
ＳＯレバー、２３・・・開閉検出レバー、２４・・・高
速スライダ、２５・・・録音操作板、２６・・・再生操
作板、２７・・・停止操作板、２８・・・巻戻し操作板
、２９・・・早送り操作板、３０・・・一時停止操作板
、３１・・・スイッチスライダ、３２・・・ヘッドシャ
ーシ、３３・・・ヘッドシャーシ制御しａ＋−１３４・
・・消去ヘッド、３５・・・ベルト、３６・・・キャプ
スタン歯５７− 車、３７・・・駆動歯車、３８・・・高速歯車、３９・
・・定速歯車、４０・・・摩擦部材、４１・・・早送り
駆動歯車、４２・・・巻戻しレバー、４３・・・歯車制
御スライダ、４４・・・歯車制御レバー。出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦５８− 第１０図（ａ）１（ｂ）第１１図Ｊ父　３８ｄ

Claims

【特許請求の範囲】

カム部及び保合部を有しテープ走行に無関係に回転する
駆動用回転体と、互いに同軸的に係合されかつ前記駆動
用回転体とともに一定方向に回転可能に設けられる高速
用回転体及び定速用回転体と、テープ高速走行用操作部
材の操作状態で前記高速用回転体の回転力をテープ高速
走行時に巻き取シ側となるリール軸に伝達する第１の回
転力伝達機構と、テープ定速走行用操作部材の操作状態
で前記定速用回転体の回転力をチーブ定速走行時に巻き
取シ側となるリール軸に伝達する第２の回転力伝達機構
と、前記高速用回転体及び定速用回転体と同軸的に設け
られ前記高速用回転体及び定速用回転体と係合されて付
勢力を受ける偏倚力部材と、この偏倚力部材によシ一方
向の付勢力を受は前記駆動用回転体のカム部に追従して
変移しテープ走行停止時前記駆動用回転体の保合部と係
合する検出部材とを具備してなることを特徴とするテー
プレコーダ装置。