JPH0621061Y2 - カセツトテ−プ駆動装置 - Google Patents

カセツトテ−プ駆動装置

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JPH0621061Y2
JPH0621061Y2 JP5778086U JP5778086U JPH0621061Y2 JP H0621061 Y2 JPH0621061 Y2 JP H0621061Y2 JP 5778086 U JP5778086 U JP 5778086U JP 5778086 U JP5778086 U JP 5778086U JP H0621061 Y2 JPH0621061 Y2 JP H0621061Y2
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JP
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cassette tape
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drive
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紀公 小松
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、装填される二個のカセットテープを、片方ず
つ再生動作ならびにテープ早送り動作させることができ
るカセットテープ駆動装置に関する。
〔技術的背景と従来技術の問題点〕
最近は、二組のカセットテープ装填部を備えて二個のカ
セットテープを駆動するカセットテープ駆動装置が各種
機器に使用されている。
この種のカセットテープ駆動装置を備える機器として
は、テープのダビングなどを可能にしたダブルカセット
式のオーディオ用のデッキなど、あるいは、留守番応答
用テープとメッセージ録音用テープなど二個のカセット
を使用する留守番電話用機器などが一般に普及されてい
る。
前記のオーディオ用デッキなどでは、二個のカセットテ
ープを同時に駆動し、しかも二個のカセットテープを異
なる動作モードにて同時に駆動させる必要がある。その
ため、各カセットテープ装填部を駆動するために別々の
モータが必要になるなど、おのずとその構造が複雑にな
っている。
これに対して、留守番電話用機器などに使用されるカセ
ットテープ駆動装置は、二個のカセットテープを同時に
駆動する必要はなく、一個ずつ別々に駆動すればよい。
したがって、カセットテープ駆動用のモータも二個設け
る必要はなく、一個のモータを使用することは可能であ
る。また、一個のモータを使用することにより、製造コ
ストのダウンと、消費電力の節減が可能になる。
しかしながら、一個のモータによって二個のカセットテ
ープ装填部を駆動する場合には、各カセットテープ装填
部のキャプスタン軸が同時に且つ同じ速度にて駆動され
てしまう。このような動力伝達系を用いながら、二個の
カセットテープのうち、一方のみ駆動し、しかも駆動側
のカセットテープの動力モードを、再生、リバース、テ
ープ早送りならびにテープ巻戻しに切換えるには、複雑
な切換え機構が必要となり、モード切換え用のソレノイ
ドなどが多数必要になる。また、従来一個のモータを使
用し、またモード切換え用のソレノイドなどの数を最小
限にした場合には、駆動側のカセットテープのモードを
増やすことが困難になり、例えば再生動作と巻戻し動作
のみしかできないカセットテープ駆動装置になってしま
う。
〔考案の目的〕
本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであ
り、一個のモータと少ない数のソレノイドなどの駆動部
材を使用して、二個のカセットテープの両方を各個別に
多種の動作モードにて駆動できるようにした、低コスト
にて製作可能な簡易型のカセットテープ駆動装置を提供
することを目的としている。
〔考案の構成〕 本考案は、キャプスタン軸と、二個のリール台と、磁気
ヘッドを有し且つ装填されるカセットテープに対して接
離する方向へ摺動自在に設けられたヘッドベースとが配
設されたカセットテープ装填部が二組装備されているカ
セットテープ駆動装置において、各カセットテープ装填
部のキャプスタン軸は共通のモータによって駆動されて
おり、且つ各カセットテープ装填部のキャプスタン軸の
基部には、それぞれがキャプスタン軸の回転に追従して
回動するアイドルアームが軸支されているとともに、各
アイドルアームには、その回動動作によって二個のリー
ル台に対し選択的に動力伝達状態に接触する一対のアイ
ドラーが支持されており、且つ二組のカセットテープ装
填部の中間には、各カセットテープ装填部のアイドルア
ームを交互に拘束するロック部材が設けられており、各
カセットテープ装填部にて別々に駆動される前記ヘッド
ベースと共に移動する駆動部材によって、前記ロック部
材が各アイドルアームを選択的にロックさせる方向へ往
復駆動されることを特徴とするものである。
本考案は、キャプスタン軸の駆動力をリール台に伝達す
る手段として、各カセットテープ装填部毎にアイドルア
ームを設け、この一対のアイドルアームを交互に拘束す
ることにより、拘束されていない側のアイドルアームを
自由に駆動できるようにし、多種のモードの切換えが可
能になるものである。また、アイドルアームを拘束する
ロック部材をヘッドベースあるいはヘッドベースを駆動
する連動レバーと一体の駆動部材によって駆動している
ので、ロック部材を駆動するための特殊な機構を設ける
必要がなくなり、構造を簡単にできるようになる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を図面によって説明する。
第1図は本考案によるカセットテープ駆動装置の動力伝
達機構の実施例を示す平面図、第2図はカセットテープ
装填部を示す平面図、第3図は第1図のIII矢視図であ
る。
第1図に主にベース1の裏側に位置している機構をベー
スの表側から透視して示し、第2図は主にベース1の表
面に設けられている機構を示している。
このカセットテープ駆動装置は、例えば留守番電話用機
器などに使用されるものであり、オートリバース方式で
ある。
このカセットテープ駆動装置は二組のセットテープ装填
部(A)と(B)を有しており、各カセットテープ装填
部(A)と(B)には二個のカセットテープCaとCb
(第2図参照)が装填できるようになっている。
各カセットテープ装填部(A)と(B)にはそれぞれキ
ャプスタン軸2aと2bが設けられている。このキャプ
スタン軸2aと2bはベース1上に設けられた軸受3a
と3bとによって回転自在に支持されている。キャプス
タン軸2a,2bの基部にはフライホイール4a,4b
が一体に設けられている。このフライホイール4a,4
bはベース1の裏側に設けられているものである(第3
図参照)。フライホイール4a,4bの下には支持板5
が設けられており、この支持板5上に貼着された低摩擦
シート(図示せず)によってキャプスタン軸2a,2b
のスラスト方向が支持されている。
第1図に示すように、ベース1には一個のモータMが設
けられている。このモータMの軸には駆動プーリ6が設
けられており、この駆動プーリ6と前記各フライホイー
ル4a,4bとの間にベルト7が掛けられている。な
お、符号8は中間プーリであり、ベルト7の背面がこの
中間プーリ8に掛けられている。モータMを回転させる
と、各フライホイール4aと4bは、両者共にモータM
と同じ方向に回転駆動される。
前記各フライホイール4aと4bの上部には駆動ギヤ1
1aと11bが設けられている。第3図に示すように、
この各駆動ギヤ11aと11bは、各フライホイール4
a,4bと一体に形成されてベース1の下側に配置され
ている。さらに、この駆動ギヤ11a,11bの上には
アイドルアーム13aと13bが設けられている。第3
図に詳示されるように、このアイドルアーム13aと1
3bはホルダ12aと12bに固設されているものであ
り、このホルダ12aと12bは、キャプスタン軸2a
と2bに対し独立して回転できるように支持されてい
る。
カセットテープ装填部(A)側のアイドルアーム13a
には、一対のアイドルギヤ15aと16aが回転自在に
支持されており、カセットテープ装填部(B)側のアイ
ドルアーム13bには同様に一対のアイドルギヤ15b
と16bが回転自在に支持されている。第3図に示すよ
うに、各アイドルギヤ15a,15b,16a,16b
は、アイドルアーム13a,13bの両端部の下面に軸
支されているものであり、アイドルギヤ15aと16a
は、駆動ギヤ11aと常に噛み合わされ、アイドルギヤ
15bと16bは、駆動ギヤ11bと常に噛合わされて
いる。
カセットテープ装填部(A)には二個のリール台21a
と22aが、カセットテープ装填部(B)には二個のリ
ール台21bと22bが各々設けられている。各リール
台21a,21b,22a,22bはベース1に対して
回転自在に支持されている。各リール台21a,21b
の基部にはリールギヤ23aと23bが設けられてい
る。同様にリール台22aと22bの基部にはリールギ
ヤ24aと24bが設けられている。この各リールギヤ
23a,23b,24a,24bはベース1の裏側に設
けられている(第3図参照)。そして、前記アイドルギ
ヤのうち15aで示すものがリールギヤ23aに対向し
ている。同様にアイドルギヤのうち16aがリールギヤ
24aに、15bが23bに、16bが24bに各々対
向している。
アイドルアーム13a,13bを支持しているホルダ1
2a,12bとキャプスタン軸2a,2bとの間には一
定の摩擦力が作用している。アイドルアーム13aまた
は13bがなんら拘束を受けない状態で、キャプスタン
軸2aと2bが時計方向に回転するときには、各ホルダ
12aまたは12bと、アイドルアーム13aまたは1
3bはキャプスタン軸2a,2bに追従して時計方向へ
回動するようになっている。アイドルアーム13aまた
は13bが時計方向へ回動すると、図示左側に位置して
いるアイドルギヤ15aまたは15bがリールギヤ23
aまたは23bに噛合い、キャプスタン軸2a,2bの
回転力が、アイドルギヤ15aと15bを介してリール
ギヤ23aまたは23bに伝達され、リール台21aま
たは21bが時計方向へ駆動されるようになる。キャプ
スタン軸2a,2bが反時計方向に回転するときには、
右側に位置しているアイドルギヤ16aまたは16bが
各々リールギヤ24aまたは24bに噛み合わされ、リ
ール台22aまたは22bが各々反時計方向へ駆動され
るようになる。
第1図に示すように、ベース上にはロック板31が設け
られている。このロック板31は、ピン32aと32b
にガイドされて矢印α−β方向(図の左右方向)へ往復
動できるようになっている。なお、ピン32aと32b
はベース1上に固設されているものであり、カセットテ
ープCaとCbの装填時の案内ピンとして兼用されてい
る。ロック板31の図示左端には穴33aが穿設されて
おり、この穴33aのさらに左縁部にはロック溝34a
が形成されている。同様にロック板31の図示右端には
穴33bが穿設されており、この穴33bの右縁部には
ロック溝34bが形成されている。前記二個のアイドル
アーム13aと13bのうち、(A)側に位置している
ものの右端には折曲片35aが、(B)側に位置してい
るアイドルアーム13bの左端には折曲片35bが設け
られている。この(A)側の折曲片35aはロック板3
1の左側の穴33a内に位置しており、(B)側の折曲
片35bはロック板31の右側の穴33b内に位置して
いる。ロック板31が矢印α方向へ移動すると、右側の
ロック溝34bが折曲片35bと嵌合して、右側のアイ
ドルアーム13bがロックされる。逆に、ロック板31
が矢印β方向へ移動すると、左側のロック溝34aが折
曲片35aと嵌合して、左側のアイドルアーム13aが
ロックされるようになる。
ロック板31の第1図図示下辺には、駆動用の凹部37
が形成されている。凹部37の図示左端は駆動傾斜辺3
8aとなり、図示右端は駆動傾斜辺38bとなってい
る。この両駆動傾斜辺38aと38bは、対称位置にて
同じ傾斜角度にて形成されている。
また、第1図に示すように、ベース1上には板ばね41
が設けられている。板ばね41の左右アームには凹状に
形成された押圧点41aと41bが設けられている。前
記ロック板31は、この両押圧点41aと41bによっ
て上面側から押圧されている。この板ばね41の押圧力
により、ロック板31はα方向あるいはβ方向へ移動し
た位置にて保持されるようになっている。
次に、第2図によってベース1の表側の機構について説
明する。
ベース1上には、(A)側に連動レバー51aが、
(B)側に連動レバー51bが設けられている。(A)
側の連動レバー51aはピン52aと53aにガイドさ
れて矢印(イ)−(ロ)方向へ摺動自在となっている。
同様に(B)側の連動レバー51bはピン52bと53
bにガイドされて矢印(イ)−(ロ)方向に摺動自在と
なっている。(A)側の連動レバー51aは、ベース1
上に装備されたソレノイドSaのプランジャ45aに連
結されており、(B)側の連動レバー51bは、同じく
ベース1上に装備されたソレノイドSbのプランジャ4
5bに連結されている。図の下方において、連動レバー
51a上にはヘッドベース54aが重ねられ、連動レバ
ー51b上にはヘッドベース54bが重ねられて設けら
れている。この両ヘッドベース54aと54bも、ピン
53a,53bなどによって各々(イ)−(ロ)方向へ
摺動自在にガイドされている。連動レバー51aとヘッ
ドベース54aの間にはコイルばね55aが掛けられて
おり、同様に、連動レバー51bとヘッドベース54b
との間にもコイルばね55bが掛けられている。すなわ
ち、各連動レバー51aと51bが(イ)方向へ移動す
ると、コイルばね55a,55bによってヘッドベース
54aと54bも(イ)方向へ引かれるようになってい
る。さらに、連動レバー51aとベース1との間には復
帰ばね56aが、連動レバー51bとベース1との間に
は復帰ばね56bが各々掛けられている。この復帰ばね
56aと56bによってヘッドベース54a,54bと
連動レバー51a,51bは共に(ロ)方向へ付勢され
ている。
(A)側のヘッドベース54Aの右部にはストッパ突起
61aが、(B)側のヘッドベース54bの左部にはス
トッパ突起61bが各々設けられている。(A)側のソ
レノイドSaが励磁されて連動レバー51aが(イ)方
向へ引かれると、ヘッドベース54aが同方向へ引かれ
るが、ストッパ突起61aがピン32a(ロック板31
をガイドしているピン)に当たることによりヘッドベー
ス54aの移動が規制される。同様に(B)側のソレノ
イドSbが励磁されたときには、ストッパ突起61bが
ピン32bに当たることによって、ヘッドベース54b
の移動が規制される。
また、(A)側のヘッドベース54aの右端には駆動片
62aが突設されており、(B)側のヘッドベース54
bの左端には駆動片62bが突設されている。第1図に
示すように、各駆動片62aと62bの各先端は、ロッ
ク板32の凹部37内に対向している。ソレノイドSa
によって(A)側のヘッドベース54aが(イ)方向へ
駆動されると、駆動片62aがロック板31の駆動傾斜
辺38aを摺動し、ロック板31がα方向へ駆動され
る。逆に、ソレノイドSbによって(B)側のヘッドベ
ース54bが(イ)方向へ駆動されると、駆動片62b
が駆動傾斜辺38bを摺動し、ロック板31がβ方向へ
駆動される。
カセットテープ装填部(A)側へのヘッドベース54a
上には二個の磁気ヘッドHaとHbが固設され、(B)
側のヘッドベース54b上には二個の磁気ヘッドHcと
Hdが固設されている。また、ヘッドベース54a上に
はブラケット57aが、ヘッドベース54b上にはブラ
ケット57bが設けられている。ブラケット57aには
ピンチローラPaが、ブラケット57bにはピンチロー
ラPbが保持されている。また、ブラケット57aと5
7b内には各ピンチローラPaとPbを(イ)方向へ押
圧する押圧ばね(図示せず)が設けられている。
次に、上記実施例によるカセットテープ駆動装置の動作
について説明する。
二個のカセットテープCaとCbは、第2図に一点鎖線
にて示す状態にて、各カセットテープ装填部(A)と
(B)に装填される。
まず、再生あるいは録音動作について説明する。
(A)側のカセットテープCaを再生あるいは録音動作
させる場合には、まず(A)側の再生操作釦などを操作
してソレノイドSaを励磁させる。プランジャ45aが
吸引されると、第2図に示すように(A)側の連動レバ
ー51aが(イ)方向に引かれ、またこの力はコイルば
ね55aを介してヘッドベース54aに伝わり、ヘッド
ベース54aが(イ)方向へ移動する。ヘッドベース5
4aは、所定距離前進し、ストッパ突起61aがピン3
2aに当接した時点で停止する。この状態にて各磁気ヘ
ッドHaとHbはカセットテープCa内のテープに接触
する。また、ヘッドベース54aと共に移動するブラケ
ット57a内に保持されているピンチローラPaはキャ
プスタン軸2aに圧接する。このとき、ブラケット57
a内に設けられた押圧ばねの弾圧力によって、ピンチロ
ーラPaが一定の力によってキャプスタン軸2aに圧接
し、カセットテープCa内のテープがピンチローラPa
とキャプスタン軸2aとの間に挟持される。
また、ヘッドベース54aが(イ)方向へ移動すると、
その右端に設けられた駆動片62aが、駆動傾斜辺38
aを摺動し、ヘッドベース54aの移動力によってロッ
ク板38aがα方向へ駆動される(第1図の状態)。そ
の結果、(B)側の設けられたアイドルアーム13bの
折曲片35bは、ロック板31の右側の穴33bに形成
されたロック溝34bに嵌合する。このロック溝34b
によって(B)側のアイドルアーム13bは動作が拘束
され、回動できなくなる。これに対し、(A)側のアイ
ドルアーム13aはロック溝34aによる拘束を受けず
自由な状態となる。
ソレノイドSaが励磁された後、所定時間経過後にモー
タMが時計方向へ低速にて始動する。モータMの回転力
はベルト7によって両フライホイール4aと4bに伝達
され、フライホイール4a,4bと共にキャプスタン軸
2a,2bが時計方向へ駆動される。(A)側のアイド
ルアーム13aは自由状態であるため、キャプスタン軸
2aが回転すると、アイドルアーム13aもキャプスタ
ン軸2aに追従して時計回りに回動し、左側のアイドル
ギヤ15aがリールギヤ23aと噛合う。これによりフ
ライホイール4aとともに回転する駆動ギヤ11aから
アイドルギヤ15aを介してリールギヤ23aに動力が
伝達され、リール台21aが時計回りに駆動されて、テ
ープが巻取られる。また、キャプスタン軸2aとピンチ
ローラPaとで挟まれたテープは左方向へ一定の速度に
て送られ、磁気ヘッドHa(あるいはHb)による再生
または録音動作が行なわれる。
なお、このとき、(B)側ではアイドルアーム13bが
ロックされているので、いずれのアイドルギヤ15b,
16bもリールギヤ23b,24bとは噛合わず、
(B)側のリール台21b,22bには動力が伝わらな
い。また右側のソレノイドSbは非励磁状態であるた
め、ヘッドベース54bは(ロ)方向へ復帰したままで
あり、ピンチローラPbがキャプスタン軸2bから離れ
ているので、(B)側のカセットテープCbのテープに
送り力は作用しない。
次に(A)側のカセットテープCaのリバース動作を行
なうには、上記のようにソレノイドSaを励磁させたま
ま、モータMを反時計回りに回転させる。これにより、
キャプスタン軸2aは反時計方向に駆動される。同時に
アイドルアーム13aもキャプスタン軸2aの回転方向
に追従して反時計回りに回動し、今度は右側のアイドル
ギヤ16aがリールギヤ24aと噛合う。よってこの場
合にはリール台22aが反時計方向に駆動され、テープ
は図の右方向に送られ、再生あるいは録音動作が行なわ
れる。
(B)側のカセットテープCbの再生あるいは録音動作
を行なう場合には、前述とは逆に(B)側の再生釦など
を操作してソレノイドSbを励磁させる。このときは左
側のソレノイドSaは励磁されず、(A)側のヘッドベ
ース54aは(ロ)方向へ復帰する。右側のプランジャ
45bを吸引させると、(B)側の連動レバー51bを
介してヘッドベース54bが(イ)方向へ引かれ、ヘッ
ドベース54bは、ストッパ突起61bがピン32bに
当接する位置まで前進する。そして、各磁気ヘッドH
c,HdがカセットテープCb内のテープに接触し、ピ
ンチローラPbがテープをキャプスタン軸2bに圧接さ
せる。
またヘッドベース54bが(イ)方向へ前進すると、駆
動片62bが駆動傾斜辺38bを摺動し、ロック板31
がβ方向へ移動させられる。そして、(B)側のアイド
ルアーム13bのロックが解除され、逆に(A)側のア
イドルアーム13aの折曲片35aが左側のロック溝3
4aに嵌合しロックされる。この状態にてモータMを低
速にて正逆回転させれば、(A)側のアイドルアーム1
3aが停止したまま、(B)側のアイドルアーム13b
がキャプスタン軸2bの回転に追従して回動し、アイド
ルギヤ15bと16bのいずれかがリールギヤ23bあ
るいは24bに噛み合い、リール台21bまたはリール
台22bが駆動される。そして(B)側のカセットテー
プCbのノーマル方向あるいはリバース方向の再生動作
と録音動作が行なわれる。
次に、テープの早送り、巻戻し動作について説明する。
(A)側のカセットテープCaの早送り、巻戻し動作を
行なう場合には、まず、ソレノイドSaを励磁し、連動
レバー51aを介してヘッドベース54aを(イ)方向
へ短時間だけ移動させる。ヘッドベース54aの(イ)
方向への動作により、駆動片62aがロック板31をα
方向へ移動させ、(B)側のアイドルアーム13bがロ
ックされ、(A)側のアイドルアーム13aが自由状態
とされる。ソレノイドSaは短時間後に励磁が解除さ
れ、連動レバー51aとヘッドベース54aは直ちに
(ロ)方向へ復帰される。その結果、磁気ヘッドHa,
HbとピンチローラPaはテープから離れるが、ロック
板31は板ばね41によりα方向へ移動した状態にて保
持されたままとなる。
したがって、この状態にてモータMを高速にて時計方向
に回転させれば、キャプスタン軸2aの回転に追従して
アイドルアーム13aが時計方向へ回動し、アイドルギ
ヤ15aがリールギヤ23aに噛合って、リール台21
aは高速にて時計方向に駆動される。よってテープは磁
気ヘッドHa,HbやピンチローラPaが離れた状態に
て早送りされる。またモータMを反時計回りに回転させ
れば、アイドルギヤ16aがリールギヤ24aに噛み合
う状態となり、リール台22aが反時計回りに高速駆動
され、テープの巻戻しが行なわれる。
(B)側の装填されたカセットテープCbを早送り、巻
戻し動作させるときには、同様に(B)側のソレノイド
Sbを一旦励磁させ、その後励磁を解除して、モータM
を高速回転させればよいことになる。
なお、図の実施例では、ロック板31をα−β方向へ駆
動するための駆動部材として、ヘッドベース54aと5
4bに一体に設けられた駆動片62a,62bを使用し
ているが、この駆動片62a,62bの代わりに、連動
レバー51aと51bに、ロック板31を駆動する駆動
片などを一体に設けることが可能である。この場合に
は、連動レバー51a,51bによってロック板31が
直接駆動されるようになる。
また、図の実施例では、アイドラーとしてアイドルギヤ
15a〜16bを示し、駆動回転体として駆動ギヤ11
aと11bを示したが、他の実施例として、アイドラー
と駆動回転体が互いに圧接するローラなどであってもよ
い。この場合には、リールギヤ24aと24bの代わり
にローラが使用され、この各ローラにアイドラーが圧接
することによってリール台22aと22bに動力が伝達
されることになる。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば以下に列記する効果を奏す
るようになる。
(1)各キャプスタン軸にアイドルアームを設け、このア
イドルアームの揺動によって一対のリール台に対し選択
的に動力を伝達するとともに、二組設けられたアイドル
アームをロック部材によって交互にロックさせることに
よって、一方の組のアイドルアームのみ動作自在とさせ
ている。したがって、停止側を完全に止めたまま、片方
のカセットテープのみを再生、録音動作させることがで
きる。また、モータを逆転させてリバース動作も可能で
あり、さらにモータを高速回転させれば、テープの早送
り、巻戻し動作も自在である。よって、一個のモータに
よって二組のカセットテープを駆動する機構において、
多種の動作モードの切換えを実現できるようになる。
(2)ロック部材を駆動する切換え動力として、ヘッドベ
ースや、これを駆動する連動レバーなどのように、磁気
ヘッドを移動させるための部材を用いているので、ロッ
ク部材を駆動するための特別な駆動系を設ける必要はな
く、ベース上の機構は簡単なものとなる。したがって、
本考案の装置によって小型のテーププレーヤを構成する
ことが可能になる。
(3)駆動源としては、一個のモータと、数少ないソレノ
イドだけで済むことになり、装置を軽量化できるのみな
らず、消費電力も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであり、第1図はカセ
ットテープ駆動装置の動力伝達機構を、主にベースの裏
側に配置された機構によって示す平面図、第2図はカセ
ットテープ装填部を示すものであり、主にベースの表側
に配置された機構を示す平面図、第3図は第1図のIII
矢視図である。 1…ベース、2a,2b…キャプスタン軸、4a,4b
…フライホイール、7…ベルト、11a,11b…駆動
回転体(駆動ギヤ)、13a,13b…アイドルアー
ム、15a,15b,16a,16b…アイドラー(ア
イドルギヤ)、21a,21b,22a,22b…リー
ル台、23a,23b,24a,24b…リールギヤ、
31…ロック部材(ロック板)、34a,34b…ロッ
ク溝、38a,38b…ロック部材の駆動傾斜辺、51
a,51b…ヘッドベースを駆動する連動レバー、54
a,54b…ヘッドベース、62a,62b…ヘッドベ
ースに設けられた駆動部材(駆動片)、Ha〜Hd…磁
気ヘッド、M…モータ、Sa,Sb…駆動部材(ソレノ
イド)。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャプスタン軸と、二個のリール台と、磁
    気ヘッドを有し且つ装填されるカセットテープに対して
    接離する方向へ摺動自在に設けられたヘッドベースとが
    配設されたカセットテープ装填部が二組装備されている
    カセットテープ駆動装置において、各カセットテープ装
    填部のキャプスタン軸は共通のモータによって駆動され
    ており、且つ各カセットテープ装填部のキャプスタン軸
    の基部には、それぞれがキャプスタン軸の回転に追従し
    て回動するアイドルアームが軸支されているとともに、
    各アイドルアームには、その回動動作によって二個のリ
    ール台に対し選択的に動力伝達状態に接触する一対のア
    イドラーが支持されており、且つ二組のカセットテープ
    装填部の中間には、各カセットテープ装填部のアイドル
    アームを交互に拘束するロック部材が設けられており、
    各カセットテープ装填部にて別々に駆動される前記ヘッ
    ドベースと共に移動する駆動部材によって、前記ロック
    部材が各アイドルアームを選択的にロックさせる方向へ
    往復駆動されることを特徴とするカセットテープ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】ヘッドベースと共に移動する駆動部材は、
    ヘッドベースと一体に形成されている実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のカセットテープ駆動装置。
  3. 【請求項3】ヘッドベースと共に移動する駆動部材は、
    ヘッドベースを駆動する連動レバーと一体に形成されて
    いる実用新案登録請求の範囲第1項記載のカセットテー
    プ駆動装置。
  4. 【請求項4】各カセットテープ装填部のヘッドベース
    は、別々のソレノイドによって駆動されている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のカセットテープ駆動装置。
JP5778086U 1986-04-16 1986-04-16 カセツトテ−プ駆動装置 Expired - Lifetime JPH0621061Y2 (ja)

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