JPS5988941A - 極細アクリル系繊維からなるシエニ−ル糸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は極細アクリル系繊維よりなる。光沢窓としっと
りとした感触金持ち嵩高性の少ないシェニール糸全提供
するものである。

従来のシェニール糸のいわゆる高級品としては天然繊維
の絹を用いたものがあり２表面タッチ。

風合、光沢など優れた面が多くあるが、その反面着用中
に繊維が脱落することおよび摩耗しやすいことなどが大
きな欠点とされている。また天然繊維の宿命である繊維
自体のバラツキが大きく収率の悪い−ことから非常に高
価なものとされている。

また合成繊維使いとして近年、ポリアミド、ポリエステ
ル、アクリル繊維を用いたものが市場に出されているが
、特に発色性に優れているアクリル繊維またはこの混紡
品が主流金なしている。しかし、このものは表面に多く
出る繊維密度すなわち花糸密度の粗い毛抜けしやすい、
しかも表面タッチにザラツキ感のある粗硬なもの、風合
も硬く嵩ばった粗悪なものしか得られていない。

そこで本発明者らはアクリル系繊維使いで上記欠点のな
い、しかもシェニール糸の立毛密度又は花糸密度が犬で
嵩ばらす１表面タッチがソフトでスムーズなもの、さら
に毛抜けのしない絹様光沢。

風合を有する高級シェニール糸を得るために鋭意検討全
型ね本発明に至ったのである。

すなわ・ち１本発明の要旨とするところは次のごときで
ある。

（１）　　花糸が、０４デニール以下の極細アクリル系
繊維からなることを特徴とするシェニール糸。

（２）　　芯糸が０９デニール以下の極細アクリル系繊
維であること全特徴とする上記第（１）項に記載のシェ
ニール糸。

本発明においてアクリル系繊維とは、ポリアクリロニト
リル又はアクリロニトリルを少なくとも８０重量係（以
下係は特記しない限り重量係を示す）と、２０％未満の
アクリル酸エステル、メククリル酸エステル、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の共重合性単量体の
１種以上を含む共重合体、或いはこれらの混合重合体か
らなる繊維金いい、これらに静電防止、染色性向上、艶
消し、防汚、難撚、防縮などを目的とする改質剤や添加
剤全配合したものをも本発明のアクリル系繊維に含むこ
とができる。

次に花糸に用いる繊維の単糸繊度は０．４デニール以下
、より好ましくは０．４デニール〜ｏ、　ｏ　ｉ　テニ
ールが良くこれらが適度に混在するものであっても良い
。

即ちこれよりも太いと本発明の目的とする。立毛密要が
犬でしｙ−も嵩ばらず１表面タッチがンフトでスムース
なもの、さらに毛抜けのしない絹様光沢、風合を得るこ
とが出来ない。

また０、０１デニールよりも細いと、アクリル系繊維の
大きな特長とされる発色性が低下し、極濃色が得にくい
こと、立毛繊維のモモケが発生したり、抜毛しやすくな
ったり熱処理による繊維のへクリ度合が大きく風合がか
えってそこなわれてしまう。

従って、アクリル系極細繊維からなる嵩高性の少ない、
タッチのしつとりしたしかも発色性の良好な特性全効果
的に発揮する意味においてこの範囲の単糸繊度が好まし
いわけである。

シェニール糸の芯部全構成している芯糸の単糸繊度は限
定されないが、好ましくは０９デニール以下、より好ま
しくは０８デニール〜０，０１デニール、更に好ましく
は０．８デニール〜０，６デニールである。

即ちこれよシも太いとシェニール糸全体の風合が粗硬に
なり、花糸全極細糸とした効果が薄れたり、高級細番手
のシェニール糸が得にくくなる。

また細すぎる場合は、花糸の把へ力が弱まり抜毛しやす
くなること９発色性の点においても濃色が得にくいとい
う欠点がある。

従って、花糸の特性をそこなわず且つ芯糸の特性を効果
的に発揮するには、上記単糸繊度が好ましいわけである
。

これら極細繊維の製造方法としては１例えば特開昭５４
−２３７２６に見られる方法が代置的であるが、むろん
これらの方法に限定されるものでもない。

次に、花糸及び／又は芯糸に用いる糸形態としては特に
限定はなく、フィラメント、紡績糸、捲縮加工糸捷たは
潜在捲縮糸などいずれを用いてもよく、これらの組合せ
であっても良い。

素利をアクリル系繊維に限定したのは、０９デニール以
下の極細繊維使いとした場合、他の合成繊維１例えばポ
リエステル、ポリアミド繊維などでに：。

（１）　　発色性に劣り、シエモール製品のごとき色目
が重要視される分野には不向きである。

（２）　　柔らかさ、すなわち表現を変えればタラタラ
感、ヌメリ感のみが強調され張り腰不足のとなる。

などが主な理由としてあけられる。

上記花糸、芯糸音用いシェニール糸を造る方法について
は、特に限定はないが９例えば特開昭５３−６６４２な
どに見られる装置を用いるのが好ましい。

かかる本発明のシェニール糸は、織編物としてＩｄ、　
ブレザー。コート、ワンピース、スカート。

ズボンなどあらゆる婦人、紳士、子供用の衣料用途に、
その他家具。建装、壁装、シート、袋物などあらゆる産
業資材用途に用いられ、特に色目全重視する分野におい
て有効に活用できる。

次に本発明に係る実施例を示すが１本発明はこれらによ
って限定されたシ、制約されたりすることはない。

実施例１ ジメチルスルホオキシド（以下、ＤＭＳＯと略ス）中で
溶液重合により、アゾビスインブチロニトリル全重合触
媒に用い、アクリロニトリル／アクリル酸メチル／メタ
リルスルボＺ酸ソーダ（モル比９４．７１５／Ｄ６）か
らなる三元共重合体の溶液全作成した。重合体原液濃度
は２０ｗｔ％極限粘度は１，２となるように調節した。

この原液を５０％ＤＭＳＯ水溶液の浴中に押し出し引取
後、延沖、水洗さらに１６０°Ｃで６分間乾燥した。次
いで得られた乾燥先金１００’ｏの蒸気で弛緩処理した
。

かくして単糸繊度１．４．　１．１．０．７．　０．４
．　００８デニールの繊維を得た。なおこれらの製糸に
おけるロ金孔径９巻取速度、紡糸ドラフト、延坤倍率は
、所望の単糸繊度に合せ適宜設定した。

これら単糸繊度の異なる５水準の繊維と、繊維長５１肛
の短繊維に切断し、紡績加工によりｌｑ７．６：（英国
式綿番手）＝３Ｏ８の紡績糸を得た。

全円いた。さらにシェニール加工時２本の芯糸のそれぞ
れに７０Ｄ−１０Ｆの低軟化点ポリアミド糸全同時給糸
しつつシェニール糸加工を行ない花糸カット長３ｍｍ、
Ｎ□（メートル番手）＝’／３のシェニール糸を製造し
た。

次に該シェニール糸全１１０’ｏ、５分間の条件下でス
チームセット全行ない低軟化点ポリアミド糸全溶融させ
花糸と芯糸の接着固定処理を行なった。

このシェニール糸全総状に巻き返し９回転バック染色機
にて染色加工した。この時の染色加工条件は次の通りで
ある。

Ｃａｔｈｉｌｏｎ　Ｙｅｌ’ｌｏｗ　ＣＤ−ＲＬＨＯ，
７％　ＯＶ／　ｆ（採土ケ谷化学■製） Ｄｉａｃｒｙｌ　Ｒｅｄ　Ｇ　Ｌ−Ｎ　　　　　　　Ｚ
Ｏ％　ｏ　ｗ　ｆ（三菱化成工業■製） 八Ｆ　　　酸　　　　（９０％）　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　０．５　　弘／７！酢酸ナトリウム
　　　　　　　　　０・１５ｇ／ｚ浴　　比　　　　　
１　：　８０ 温度　９８℃ 時　間　　　６０分 染色後９次の条件でソーピンクを行なった。

ラツコール　Ｐ　Ｓ　Ｋ　　　　　　　０．５ｇ、／Ａ
’（明放化学■製） 酢酸（９０ｏＩ））　　　　　　０．２ｃｃ／７浴　　
比　　　　１　：　８０ 温度　６０°Ｃ 時　　間　　　２０分 その後、遠心脱水機にて脱水し熱風乾燥機にて６０　’
ａ−昼夜乾燥した。

かくして得られたシェニール糸は各々次のごとき特徴を
示していた。

◎：非常に良好　○：良好　×：不良 立毛密度は、シェニール糸の花糸を手で一方向に倒した
とき、花糸の間から芯糸のすけで見える状態、すなわち
芯糸が花糸によりカバーされている状態を肉眼判定した
ものであり、耐抜毛性は市販されている幅６ｃＩｎのス
リオンテープ（管原工業社製）を立毛している面に貼り
付け、荷重１　’Ｗ’ａｎ’全６分間加えて、１ｍ／分
の速度で剥離し抜毛の量全チェックした。表面タッチ、
光沢窓は専１１家５人の官能検査により判定した。

ゆえに本発明範囲内の花糸単糸繊度使いのものは１表面
タッチ、光沢窓など優れた特性を有しているのに対し、
範囲外の単糸繊度使いのものは数々の問題点を示すもの
であった。

実施例２ ０．３ｄｘ８９ｎｎｎからなるアクＩＪ’　）し系繊維
を紡績し、Ｎｍ４８およびＮｍ２／４８の紡績糸を得た
。

該紡績糸の単糸を花糸に用い、双糸を芯糸に用いて、／
エニール加工を行なった。加工時２本の芯糸の片側に５
０Ｄ−５Ｆの低軟化点ポリアミド糸を同時給糸しつつシ
ェニール糸加工全行ない花糸カット長６皿、　Ｎ、　１
７２．３のシェニール糸を得り。

この時のカット長はシェニール糸の中心からの長さを示
すものである。

次に該シェニール糸７．（１１０’ｏ、５分間の条件下
でスチームセットｆ、行ない低軟化点ポリアミド先金射
融させ花糸と芯糸の接着固定処理を行なった。

このシェニール糸−１ｌｌ状に巻き返し１回転バック染
色機にで染色加工した。この時の染色条件は次の通りで
ある。

Ｃａｔｈｉｌｏｎ　Ｙｅｌｌｏｗ　ＣＤ−ＲＬＨＯ，７
％　ｏ　ｗ　ｆ（採土ケ谷化学■製） Ｄｉａｃｒｙｌ　Ｒｅｄ　Ｇ　Ｌ−Ｎ　　　　　　　６
．０　％　ｏ　ｗ　ｆ（三菱化成工業■製） Ｃａｔｈｉｌｏｎ　Ｂｌｕｅ　ＣＤ−ＲＬＨＯ，８％　
ｏ　ｗ　ｆ（採土ケ谷化学■製） 酢　酸（９［］　％　）　　　　　　０．５ｃｃ／７！
酎・酸ナトリウム　　　　　　　　　０．１５ｇ／ｚ浴
　　比　　　　１　：　８０ 温　　度　　　９５゛Ｃ 時　　間　　　６０分 染色後２次の条件でソーピングを行なった。

ラツコール　ＰＳＫｏ、５ｇ／ｌ （開成化学製） 酢　　酸（９０％　）　　　　　　　　　　　　　０．
２ｃｃ／１浴　　比　　　　１　：　８０ 温度　６０°０ 時　　間　　　２０分 その後、遠心脱水機にて脱水し９熱風乾燥機にて６０　
’ｃで一昼夜乾燥した。

かくして得られたシェニール糸は１発色性に何ら問題の
ない濃いエンジ＼色に染色され、マイルドな光沢とソフ
トでしつとりした風合で、しかもあふれるものであった
。

比較例１ 実施例２において、花糸、芯糸に同じアクリル系繊維か
らなる’Ｌ５ｄＸ８９ｍｍのＮｍ４８　、およびＮｍ２
／／４８の紡績糸を用いてシエニー、ル糸加工し。

染加工したところ、風合が粗硬でしかも非常にかさばっ
た感じで花糸がチクチクと肌に当たる感じのするシェニ
ール糸であった。

比較例２ 実施例２において、花糸、芯糸に通常のポリエチレンプ
レフタレートからなる０、　５　ｄ　ｘ　５１　ｍｍの
ＮｅろＯＳ　（Ｎｅ、、、英国式綿番手）及びＮｅ３０
ｓ／２の紡績糸全製造し、花糸及び芯糸に用いてシェニ
ール加工を行ない１分散染料にて染色加工を試みたが。

実施例２のごとき発色性に優れた極楽色のエンジ色金得
ることは出来ず、風合的にも極細繊組の特徴であるソフ
ト感にもう一つ欠けるものであった。

比較例６ 比較例２において、ポリエチレンテレフタレート全ポリ
アミド繊維（ナイロン６）にて全く同様の糸使いでシェ
ニール糸を得、酸性染料にて染色加工金試みたが１発色
性に劣り、しかもヌメリ感のみの強調されたシェニール
糸であった。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　花糸が０４デニール以下の極細アクリル系繊
   維からなること全特徴とするシェニール糸。
2. （２）　　芯糸が０９デニール以下の極細アクリル系繊
   維であることを特徴とする特許η請求の範囲第（１）項
   に記載のンエニー／ｌ’糸。