JPS598068Y2 - 管継手用ソケット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プラグ側に形或された外周溝にソケット側
の施錠ボールを係止させる事によって接続状態となり、
かつ、ばね力に抗して操作環を退動させる事によってこ
の接続状態が解除される形式の管継手に用いるソケット
の改良された構造に関するものである。

管継手としての必須要件は、使用中に、絶対に流体漏れ
を起こさないことであるが、管継手は多種多様であって
、簡単な構造のものもあれば複雑な構造のものもある。

しかし、流体の漏洩防止策は比較的簡単な管継手でも、
複雑になりがちで組立作業性がよいとはいえない。

そこで斯界から、組立作業性がよく、しかも流体の漏洩
防止効果の大きい管継手が要望されていた。

この考案は管継手に対して斯界から上記のような要望が
でている点は鑑み、ソケットの流体の漏洩を完全に防止
し、且つ、組立作業性の向上を図ることを目的として考
案したもので、軸心部に弁押体を具えたソケットと、該
弁押体の押圧力を受けて開口する弁体を具えたプラグと
からなる管継手のソケットにおいて、上記弁押体をホー
ス接続部と一連の管部材を以て形或し、一方、ソケット
本体を合或樹脂を以て形或して、管部材の中央付近に形
威した鍔片をソケット本体の基部に一体に結合し、更に
弁押体の先端部にはソケットとプラグを結合したときに
プラグの内部でプラグの流体路と連通ずる流体路を形或
したことを要旨とするものである。

以下図面によって更に詳細に説明する。

管継手はプラグ１０とソケット２０とから戊る。

プラグ１０はソケット２０側の施錠手段である後述１す
るボールの係合する外周溝１２を有し且つ流体１４を開
閉するためのばね１６に弾撥された流止弁１８を内蔵し
ている。

ソケツ｝ ２０は、プラグ１０側の前記流止弁１８を開
口するための弁抑圧体２２とホース接続部２４とを一体
の管部材２８で形威し且つ該管部材のなかを流体路２６
とするとともにそのは・゛中央部外周には鍔片３１が形
或されている。

この管部材２８は管体を冷鍛またはバルジ加工するなど
の方法によって製作される。

： この管部材２８に対しソケット本体３０は合或樹脂
で或型される。

管部材２８の鍔片３１を比較的大径にして強度を保たせ
るため、インサートインジエクションによって該管部材
とソケット本体３０とを一体に結合する。

ソケット本体３０と管部材２８との間の環状空間には、
プラグ１０に当接して流体密封をおこなう密封環３２を
有した摺動弁３４が挿入され，且つソケット本体３０の
接続開口部３６側に向ってばね３８で弾撥されている。

該摺動弁３４の外周には後端鍔４０に続いて該摺動弁の
移動長ほどの幅を有する外周溝４２が設けられている。

ソケット本体３０の管壁に穿ったボール孔に管壁の厚さ
よりやや大きい直径のボール４４を嵌入してばね３８で
弾撥される摺動弁３４が位置決め停止されている。

この位置決め停止位置において、摺動弁３４の外周で支
承されるようにプラグ１０の外周溝１２に係合する施錠
用のボール４６がソケット本体３０の管壁に穿ったボー
ル孔に遊嵌されている。

ソケット本体３０の外周には、該ボール４６を求心方向
に押圧する内周斜段４８を有した操作環５０が摺動可能
に嵌着され、次いで該操作環を押圧するばね５２及び補
環５４が外周溝５６に係合するように順次組付けられて
いる。

該補環はばね５２の係止段となり且つボール４４の抜け
止めをする。

第１図に示す分離された状態においてソケット２０の接
続開口部３６にプラグ１０を挿入すると、プラグ１０の
先端が摺動弁３４の密封環３２に当接するとともにばね
３８の弾撥に抗して該摺動弁を退動させる。

該摺動弁の退勤に伴い、ボール４６は支承状態を解除さ
れ且つばね５２に弾撥される操作環５０の内周斜段４８
の作用で求心方向加圧されるため、プラグ１０の外周溝
１２が該ボール位置に合致したとき該ボールは該外周溝
に係合する。

ボール４６が外周溝１２に係合すると、操作環５０はば
ね５２に弾撥されて移動し、その内周面でボール４６が
抜けだすのを抑止する。

一方、ソケット２０の弁押体２２はプラク１０の流止弁
１８をばね１６の弾撥に抗して退動させるため、プラグ
１０とソケット２０の流体路１４． ２６は導通される
。

斯様にして接続された第３図に示す状態において、操作
環５０をばね５２の弾撥に抗して退動させるとボール４
６は抑止状態から解除されて放射方向に移動可能になる
ため、プラグ１０は摺動弁３４を押圧しているばね３８
の作用でソケット２０より離脱させられる。

それに伴い、プラグ１０側は流止弁１８がばね１６の作
用で再び流止状態に復帰し、またソケツｌ− ２０側は
ばね３８の作用で摺動弁３４が後端鍔４０にボール４４
が当接する位置に復帰させられ且つ施錠用ボール４６も
また該摺動弁に支承される。

以上、上記実施例を説明したが、この考案のソケットは
、弁押体とホース接続部が一連の管部材で構或されたも
のであり、また、弁押体に形威した流体路は、ソケット
とプラグの結合時にプラグの内部でプラグの流体路と連
通ずるものであるから、ソケットの流体路はソケット本
体の各構或部材の各部嵌合部分と完全に隔絶状態となり
、従って、使用中に絶対に流体漏洩事故を起すことがな
いという効果がある。

また、上記管部材の中央部付近には鍔片を形或して、そ
の鍔片を合或樹脂製ソケット本体の基部に内周方向から
埋没状態に係合させて、管部材とソケット本体とを一体
に結合したから、組立作業性も向上し、あわせて耐衝撃
強度を増大することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はプラグ及びソ
ケットの分離状態における半截断正面図、第２図Ａ及び
Ｂは主要部材の各々半截断正面図及び側面図、第３図は
プラグ及びソケットの接続状態における半截断正面図で
ある。 １０・・・プラグ、１２・・・外周溝、１８・・・流止
弁、２０・・・ソケット、２２・・・弁押体、２４・・
・ホース接続部、２８・・・管部材、３０・・・ソケッ
ト本体、３４・・・摺動弁、４４・・・ボール、４６・
・・ボール、５０・・・操作環。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸心部に弁押体を具えたソケットと、該弁押体の押圧力
   を受けて開口する弁体を具えたプラグとからなる管継手
   のソケットにおいて、上記弁押体をホース接続部と一連
   の管部材を以て形戊し、一方ソケット本体を合或樹脂を
   以て形戒して、該管部材の中央付近に形或した鍔片をソ
   ケット本体の基部に内周方向から埋没状態に係合させて
   、管部材とソケット本体に結合し、更に弁押体の先端部
   にはソケットとプラグを結合したときにプラグの内部で
   、プラグの流体路と連通ずる流体路を形或した管継手用
   ソケット。