JPS5967194A - 一般貨物船への粉体物の積込方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセメント、ソーダアッシュ等の粉体物を一般貨
物船にばら積みする場合の積込方法に関する。

近年、一般貨物船を用いて粉体物をばら積み輸送する方
法が開発されている。

一般貨物船に粉体物を積込む場合、積載物による船体バ
ンンスを考慮しなければならないこと、船を傾斜させる
ことなく粉体物を・小さい静止角で平坦に均一に積込む
こと、粉体物の飛散を防止す、ｂこと、時間当りの積込
能力を大きくする必要があること、および所要労力を極
力低減しなければならないこと、などが要求される。

以上の要求を満たずため、従来、一般貨物船のハツチカ
バーを開けて積込みを行う方法に代り、第１図に例示す
るように、一般貨物船の船体１の各船倉のローディング
ハツチカバー２の中央部に粉体物を投入する伍３を穿設
すると共に、バグフィルタ取付孔４を適宜穿設し、この
各船倉中央部に設けた粉体物投入孔３に例えば第２図に
示すように、陸上から粉体物輸送設備、例えばエアスラ
イドま１辷は圧送管を配設し、その先端にシュートまた
はサイクロン等を取りつけて粉体物を投入し、一方、バ
グフィルタ取付孔４上にバグフィルタ８會設けて集塵し
つつ積込みを行っていた。この場合、バグフィルタ８が
複数の船倉から集塵をすることができるように、各船倉
間の隔壁に開口を設けたり、各船倉間を連通管で連絡す
るなどの方法がとられていた。なお、第１図のハツチカ
バー２に穿設された孔５は、バグフィルタ８の捕集した
粉体物を船倉に戻すための孔である。

以上のような粉体物の積込方法は次のような欠点があっ
た。

（１）各船倉のハツチカバー２に例えば孔３，４゜５を
穿設したシ、各船倉の隔壁に開口部を設けたシしなけれ
ばならない。この孔開作業のために、船をドックに回航
し、所要の加工を行う必要がお９、所定の検査や手続を
要し、加工費用、所要加工日数による体航費用も美大で
ある。

（２）ハツチカバー２に孔３，４．５等を穿設すること
によシ、水密な蓋を取りつけるとしても防水には特に留
意を要し、航海中の漏水等を厳しく防止しなければなら
ない。

（３）荷役作業中に孔３などを完全水密にすることはむ
つかしいので、雨天時には粉体物特にセメントの荷役を
することができない。

本発明は、上記欠点を解消し、ハツチカバーの　′穿孔
加工や船倉隔壁に開口加工を施す必要がなく、しかも、
船倉内に粉体物を適状に散布し均等に堆積させることが
できる、簡便で経済的な積込方法を提供することを目的
とするものである。

一般貨物船には、各船倉に荷役作業員が昇降するための
アクセスハツチ６（第１図参照）が必ず設けられている
。アクセスハツチ６は、第３図に例示するように通常、
高さが０．２〜１ｍ程度、−辺が０．６〜１．０ｍ程度
の方形のコーミング６ｂにふた６ａを備え、内部にステ
ップ６Ｃヲ具備し、各船倉の対隅部に設けられている。

本発明者らは、このアクセスハツチを利用して各船倉内
に粉体物をほぼ水平に一様に積込むことを研究し本発明
を完成したものである。

第４図、第５図は、本発明方法を説明する要部平面図訃
よび縦断面図（第４図のＡ−Ａ矢視図）である。

上記目的を達成するだめの本発明の要旨とするところは
、一般貨物船へ粉体物を積込むに当９、各船倉の一方の
アクセスハツチに粉体物ロープインクシュータを垂下し
、このシュータに陸上の粉体物貯蔵タンクからの粉体物
圧送管を接続し、この圧送管を介して前記粉体物を各船
倉へ圧送すると共に、各船倉の他のアクセスハツチに排
気管を取シつけ、この排気管を集塵機に接続して排気し
つつ積込を行うことを特徴とする一般貨物船への粉体物
の積込方法にある。

船倉１０の一方のアクセスハツチ６に粉体物ローディン
グシュータ１３を垂下し、この粉体物ローディングシュ
ータに粉体物圧送管７を伸縮管１２を介して接続する。

粉体物ローディングシュータ１３は、第６図、第７図に
その一実施例を示すように、垂直管１９の下端に曲管１
４を備え、上端に伸縮管１２を接続するようになってお
り、アクセスハツチ６の上端に７ランジ２０などによっ
て取シクけられる。

ローディングシュータ１３下端の曲管１４は、圧送され
て来た粉体物１１を第４図、第５図に示すように船倉内
にほぼ水平に散布する作用をなし、ローディングシュー
タ１３の上端に設けたハンドル１５に二って、軸１６、
取付腕１７を介して旋回させることができ、粉体物散布
方向を調整することができる。曲管１４の下底には開孔
１８を設けることによって、ローディングシュータ１３
の直下附近に粉体物を散布すると共に、粉体物１１の散
布距離を抑制し、粉体物を船倉内にほぼ水平に積込むこ
とができる。この開孔１８は粉体物の圧送量、圧送圧力
、船倉の大きさ、その他輸送条件によって最適の大きさ
に調整することができる。

ローディングシュータ１３の長さを伸縮自在に構成する
ととによシ、異なる構造の船倉に対応できるようにする
ことが好適である。例えば、曲管１４の鉛直部の長さを
長くシ、これを直管１９の外径に摺動自在に外嵌させて
二重管とし、軸１６を上下に昇降可能に構成すればよい
。ローディングシュータは全長１．５〜２．５ｍ、伸縮
長１ｍ程度、重量３０Ｋｆ以内が好適である。

船倉１０の他のアクセスハツチ６に、排気管２１を取シ
つけ、この排気管を集塵機（図示せず）に接続して排気
する。アクセスハツチは通常船倉の対隅部に設けられて
いるので、粉体物を船倉内に均一散布する作用を助長す
る。

本発明の積込方法に使用する陸上設備としては粉体物貯
蔵タンクと、粉体物を圧送する圧送装置である。圧送装
置としては、セラーポンプ、キニョンポンプ等公知の装
置を使用することができ、輸送量に応じて適切な能力、
例えば１００〜６００Ｔ／Ｈの装置を一系列または複数
系列設ける。

圧送圧力は条件により異なるが、元圧１．３〜１．８Ｋ
ｒ／ｆｆｌでおる。

本発明の積込方法によれば、粉体物の性質、本船の大き
さ、船倉の大きさ、積込所要能力等の諸元、およびパイ
プラインの構成、圧送元圧のダンパー調整、粉体物ロー
ディングシュータの調節等によシアクセスハッチから船
倉内に、はぼ水平に均一に速やかに粉体物を積み込むこ
とができ乙。

積み込まれた粉体物の表面傾斜は一部の局部を除けば、
概ね３度程度とすることができ、局部的にも１０度以内
の静止角で積込み可能である。

また本船全体にバランスよく積込むことができ、ヒーリ
ングを生じない。

本発明方法によシ、一般貨物船のノ・ツチカバー等に加
工を施すことなく、いつでも即時粉体物を一様に積込む
ことが可能となった。雨天時の積込みも全く支障なく行
うことができる。

また、ハツチカバー上に工作物を一切配置しないので、
必要な場合にはいつでもハツチの開閉が直ちに可能であ
る。

さらに、本船が事情により緊急離岸する必要ある場合に
も、圧送配管、排気管の一部を切り離すだけで七り易に
対処することができる。

綜合し７て本発明は、簡易、経済的、安全で、極めて優
れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般貨物船の斜視図、第２図は従来の積込方法
を示す平面図、第３図はアクセスハツチの斜視シ４、第
４図は本発明方法の実施例を示す要部平面図、第５図は
第４図のＡ−Ａ矢視図、第６図は粉体物ローディングシ
ュータの縦断面図、第７図は第５図のＢ−Ｂ矢視図であ
る。 １・・・船体、２・・・ローディングハツチカバー、３
・・・粉体物投入孔、４・・・バグフィルタ取付孔、５
・・・捕集粉体物戻し孔、６・・・アクセスハツチ、６
ａ・・・ふ７と、６ｂ・・・コーミング、６ｃ・・・ス
テップ、７・・・粉体物圧送管、８・・バグフィルタ、
１ｏ・・・船倉、１１・・粉体物、１２・・・伸縮管、
１３・・・粉体物ローーテイノグシューク、１４・・・
曲管、１５・・・ハンドル、１６・・・軸、１７・・取
付腕、１８・・・開孔、１９・・・直管、２０・・フラ
ンジ、２１・・・排気管特　許　出　願　人　　三菱鉱
業セメント株式会社日本検査株式会社 新和海運株式会社 代理人　弁理士　小　　杉　　佳　男

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １一般貨物船へ粉体物を積込むに尚り、各船倉の一方の
   アクセスハツチに粉体物ローディングシュータを垂下し
   、このシュータに陸上の粉体物貯蔵タンクからの粉体物
   圧送管を接続し、この圧送管を介して前記粉体物を谷船
   倉へ圧送すると共に、各船倉の他のアクセスハツチに排
   気管を取りつけ、この排気管を集塵機に接続して排気し
   つつ積込を行うことを特徴とする一般貨物船への粉体物
   の積込方法。