JPS6246405Y2 - - Google Patents
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- JPS6246405Y2 JPS6246405Y2 JP6450582U JP6450582U JPS6246405Y2 JP S6246405 Y2 JPS6246405 Y2 JP S6246405Y2 JP 6450582 U JP6450582 U JP 6450582U JP 6450582 U JP6450582 U JP 6450582U JP S6246405 Y2 JPS6246405 Y2 JP S6246405Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、脱水フイルタ、たとえば石炭スラ
リー運搬船の船倉のオーバフロー水排出口などに
設けられる脱水フイルタに関する。
リー運搬船の船倉のオーバフロー水排出口などに
設けられる脱水フイルタに関する。
一般に、石炭は、産炭地から積出港まで陸上輸
送され、港から船によつて海上輸送される。そし
て最近では、陸上輸送の輸送コストを下げるため
および港における積荷役の合理化を図るために、
産炭地において粉粒状の石炭を水に分散させて石
炭スラリーとし、この石炭スラリーをパイプライ
ンによつて積出港まで輸送したのち、スラリー状
のままパイプラインで運般船に積込むことが多く
なつている。このような方法によれば、石炭を船
積みする場合に船を直接岸壁につけることなく、
一点係留ブイなどを介して陸上施設に接続された
フローテイングホースなどを使用して自動的に船
積みすることができ、非常に有利である。ところ
が、パイプラインで船積みされる通常の石炭スラ
リーにはたとえば50〜60重量%程度の水が含まれ
ているので、これをそのまま船で輸送したのでは
水の分だけ石炭の積載量が少なくなり、輸送効率
が悪く、輸送コストが非常に高くつく。船による
石炭の輸送効率を高めるためには、積込み作業中
に船倉内で石炭スラリーを極力脱水して石炭をで
きるだけ多く積載することが必要である。また、
船倉内に石炭スラリーを積込んでいくと、石炭粒
子が下部に沈降し、スラリー水の一部がこの石炭
粒子の上に出てくる。したがつて、これをそのま
ま船で輸送する場合には、航行中に船の横揺れが
生じたようなときに、石炭粒子の上のスラリー水
が動揺して船の動揺を助長するため危険であり、
この水がハツチカバーなどに衝撃を与えたり、船
倉外に流出したりするおそれがある。石炭スラリ
ーの積込み作業中に船の横揺れが生じたような場
合も同様である。このような弊害を除くため、お
よび石炭スラリーの積込み作業能率を高めるため
には、積込み作業中に石炭粒子の上に出てくるス
ラリー水をできるだけはやく排出することが必要
であり、このために、石炭スラリー運搬船の船倉
の壁には脱水フイルタ付オーバフロー水排出口が
設けられる。この種の脱水フイルタは、通常、穴
あき板と金網などの網状体とから構成されてお
り、穴あき板の穴に石炭粒子が詰まつてフイルタ
の目詰りを起こし易いという欠点を有する。ま
た、穴あき板の穴にある程度石炭粒子が詰まつた
場合でも十分な通水面積を確保できるように穴の
開口面積を大きくすると、石炭スラリーが網状体
に及ぼす荷重が大きくなり、これによつて網状体
が損傷するおそれがある。石炭以外の固体粒子と
水の混合物を脱水するフイルタの場合も同様であ
る。
送され、港から船によつて海上輸送される。そし
て最近では、陸上輸送の輸送コストを下げるため
および港における積荷役の合理化を図るために、
産炭地において粉粒状の石炭を水に分散させて石
炭スラリーとし、この石炭スラリーをパイプライ
ンによつて積出港まで輸送したのち、スラリー状
のままパイプラインで運般船に積込むことが多く
なつている。このような方法によれば、石炭を船
積みする場合に船を直接岸壁につけることなく、
一点係留ブイなどを介して陸上施設に接続された
フローテイングホースなどを使用して自動的に船
積みすることができ、非常に有利である。ところ
が、パイプラインで船積みされる通常の石炭スラ
リーにはたとえば50〜60重量%程度の水が含まれ
ているので、これをそのまま船で輸送したのでは
水の分だけ石炭の積載量が少なくなり、輸送効率
が悪く、輸送コストが非常に高くつく。船による
石炭の輸送効率を高めるためには、積込み作業中
に船倉内で石炭スラリーを極力脱水して石炭をで
きるだけ多く積載することが必要である。また、
船倉内に石炭スラリーを積込んでいくと、石炭粒
子が下部に沈降し、スラリー水の一部がこの石炭
粒子の上に出てくる。したがつて、これをそのま
ま船で輸送する場合には、航行中に船の横揺れが
生じたようなときに、石炭粒子の上のスラリー水
が動揺して船の動揺を助長するため危険であり、
この水がハツチカバーなどに衝撃を与えたり、船
倉外に流出したりするおそれがある。石炭スラリ
ーの積込み作業中に船の横揺れが生じたような場
合も同様である。このような弊害を除くため、お
よび石炭スラリーの積込み作業能率を高めるため
には、積込み作業中に石炭粒子の上に出てくるス
ラリー水をできるだけはやく排出することが必要
であり、このために、石炭スラリー運搬船の船倉
の壁には脱水フイルタ付オーバフロー水排出口が
設けられる。この種の脱水フイルタは、通常、穴
あき板と金網などの網状体とから構成されてお
り、穴あき板の穴に石炭粒子が詰まつてフイルタ
の目詰りを起こし易いという欠点を有する。ま
た、穴あき板の穴にある程度石炭粒子が詰まつた
場合でも十分な通水面積を確保できるように穴の
開口面積を大きくすると、石炭スラリーが網状体
に及ぼす荷重が大きくなり、これによつて網状体
が損傷するおそれがある。石炭以外の固体粒子と
水の混合物を脱水するフイルタの場合も同様であ
る。
この考案は、上記実情に鑑みてなされたもので
あつて、目詰りを起こし難く、穴あき板の穴に詰
まつた固体粒子を容易に洗い流すことができ、か
つ網状体が損傷するおそれのない脱水フイルタを
提供することを目的とする。
あつて、目詰りを起こし難く、穴あき板の穴に詰
まつた固体粒子を容易に洗い流すことができ、か
つ網状体が損傷するおそれのない脱水フイルタを
提供することを目的とする。
この考案による脱水フイルタは、2枚の穴あき
板と、これらの板の間に挾み止められた網状体と
からなり、固体粒子と水の混合物側に配置される
一方の板に網状体から遠ざかる方向に広がつた複
数のテーパ穴が設けられ、他方の板にテーパ穴と
ほぼ同心の略平行穴が設けられており、テーパ穴
の小さい方の開口面積が略平行穴の開口面積より
大きくなつているものである。
板と、これらの板の間に挾み止められた網状体と
からなり、固体粒子と水の混合物側に配置される
一方の板に網状体から遠ざかる方向に広がつた複
数のテーパ穴が設けられ、他方の板にテーパ穴と
ほぼ同心の略平行穴が設けられており、テーパ穴
の小さい方の開口面積が略平行穴の開口面積より
大きくなつているものである。
網状体には、金網、繊維状合成樹脂などの網、
その他網状の材料が全て含まれる。略平行穴の大
きさ、数などは十分な通水面積を確保できるよう
に決められるが、略平行穴の大きさをできるだけ
小さくして石炭などの固体粒子と水の混合物が網
状体に及ぼす荷重を低減するのが望ましい。テー
パ穴の小さい方の開口面積は、テーパ穴にある程
度固体粒子が詰まつても略平行穴と同程度の十分
な通水面積を確保できるように決められる。ま
た、テーパ穴のテーパの大きさは、水を吹付ける
ことによつてこの中に詰まつた固体粒子を容易に
洗い流すことができるように決められるのが望ま
しい。
その他網状の材料が全て含まれる。略平行穴の大
きさ、数などは十分な通水面積を確保できるよう
に決められるが、略平行穴の大きさをできるだけ
小さくして石炭などの固体粒子と水の混合物が網
状体に及ぼす荷重を低減するのが望ましい。テー
パ穴の小さい方の開口面積は、テーパ穴にある程
度固体粒子が詰まつても略平行穴と同程度の十分
な通水面積を確保できるように決められる。ま
た、テーパ穴のテーパの大きさは、水を吹付ける
ことによつてこの中に詰まつた固体粒子を容易に
洗い流すことができるように決められるのが望ま
しい。
この考案の脱水フイルタによれば、固体粒子と
水の混合物側に配置される一方の板に網状体から
遠ざかる方向に広がつた複数のテーパ穴が設けら
れているので、この中に詰まつた固体粒子を水を
吹付けることによつて容易に洗い流すことができ
る。また、テーパ穴の小さい方の開口面積が他方
の板の略平行穴の開口面積より大きくなつている
ので、テーパ穴にある程度固体粒子が詰まつた場
合でも十分な通水面積を確保でき、目詰りを起こ
し難い。また、網状体が2枚の穴あき板の間に挾
み止められ、かつ固体粒子と水の混合物と反対側
の板の略平行穴の全開口面積を通水に最低限必要
な面積まで小さくして石炭スラリーが網状体に及
ぼす荷重を低減できるので、網状体が損傷するお
それがない。
水の混合物側に配置される一方の板に網状体から
遠ざかる方向に広がつた複数のテーパ穴が設けら
れているので、この中に詰まつた固体粒子を水を
吹付けることによつて容易に洗い流すことができ
る。また、テーパ穴の小さい方の開口面積が他方
の板の略平行穴の開口面積より大きくなつている
ので、テーパ穴にある程度固体粒子が詰まつた場
合でも十分な通水面積を確保でき、目詰りを起こ
し難い。また、網状体が2枚の穴あき板の間に挾
み止められ、かつ固体粒子と水の混合物と反対側
の板の略平行穴の全開口面積を通水に最低限必要
な面積まで小さくして石炭スラリーが網状体に及
ぼす荷重を低減できるので、網状体が損傷するお
それがない。
以下図面を参照してこの考案の実施例を説明す
る。
る。
図面は石炭スラリー運搬船を示しており、この
船は、二重構造の横隔壁1により区画された前後
複数の船倉2を備えている。船倉2は、二重船側
構造および二重船底構造を有する。横隔壁1の前
後二重の中間垂直壁3,4の上下に、水平壁5,
6によつて仕切られたホツパタンク7,8がそれ
ぞれ設けられ、前後の垂直壁3,4の間の空間お
よび上下のホツパタンク7,8は、垂直壁9によ
り船の幅方向に複数の区画に分割されている。船
体中心線の両側の2つの区画の水平壁5,6に複
数の開口10が設けられ、これらの区画の下部ホ
ツパタンク8内の空間の一方が前側の船倉2から
のオーバフロー水溜め(前用オーバフロー水溜
め)11となり、同他方が後側の船倉2からのオ
ーバフロー水溜め(後用オーバフロー水溜め)1
2となつている。各オーバフロー水溜め11,1
2内に、オーバフロー水を陸上に戻すための排水
管13がそれぞれ設けられ、各排水管13には、
ベルマウス14が先端に設けられるとともに、弁
15が途中に設けられている。前用オーバフロー
水溜め11の前側の上部傾斜壁16、中間垂直壁
3および下部傾斜壁17には、このオーバフロー
水溜め11に通じる複数の縦長の脱水フイルタ付
オーバフロー水排出口18が各壁16,3,17
のほぼ全高にわたつて設けられている。第3図お
よび第4図に示されているように、これらのオー
バフロー水排出口18の脱水フイルタ19は、外
周縁部が多数のボルト20およびナツト21によ
り結合された2枚の穴あき板22,23と、これ
らの板22,23の間に挾み止められた2枚重ね
の金網(網状体)24とからなり、ボルト20が
さし通された金網24の全外周縁部がゴムパツキ
ン25によつて包まれている。そして、各壁1
6,3,17のオーバフロー水排出口18周縁部
の船倉2側の面に直角に固定された適当数のボル
ト26が、フイルタ19の外周縁部にさし通さ
れ、これらのボルト26にねじ嵌められたナツト
27によりフイルタ19が各壁16,3,17に
固定されて、オーバフロー水排出口18を覆つて
いる。壁16,3,17側の穴あき板22には多
数の円形平行穴28があけられている。船倉2側
の穴あき板23には船倉2に向つて広がつた多数
の円形テーパ穴29が平行穴28とほぼ同心にあ
けられており、これらのテーパ穴29の小径側の
開口面積は平行穴28のそれの約2倍となつてい
る。また、後用オーバフロー水溜め12の後側の
上部傾斜壁30、中間垂直壁4および下部傾斜壁
31にも、このオーバフロー水溜め12に通じる
上記同様の脱水フイルタ付オーバフロー水排出口
18が設けられている。前後の下部傾斜壁17,
31の下端部に、船倉底壁32の下に設けられた
排水溜め33に通じる排水通路34が設けられ、
これらの通路34の船倉2側の壁に複数の脱水フ
イルタ付排水口35が設けられている。また、船
倉底壁32に複数の脱水フイルタ付排水口36が
設けられ、これらの排水口36は排水管37によ
つて船倉底壁32下方の排水溜め33に連結され
ている。この排水溜め33内には、オーバフロー
水溜め11,12の排水管13と別系統の排水管
38が設けられている。また、これらの排水口3
5,36の脱水フイルタは、オーバフロー水排出
口18の脱水フイルタ19と同様の構造を有す
る。前用オーバフロー水溜め11上方のハツチコ
ーミング39の後壁40の外側に、このオーバフ
ロー水溜め11に通じるオーバフロー水トランク
41が設けられている。このトランク41に囲ま
れたハツチコーミング39の後壁40の部分に
は、トランク41に通じる複数のオーバフロー水
排出口42が上部に設けられ、トランク41に通
じる複数の開閉自在な自由水排出口43がその下
側に設けられている。船の上甲板44上にスラリ
ー投入管45が配置され、そのスラリー投入口4
6がハツチコーミング39の前壁47上部に設け
られている。
船は、二重構造の横隔壁1により区画された前後
複数の船倉2を備えている。船倉2は、二重船側
構造および二重船底構造を有する。横隔壁1の前
後二重の中間垂直壁3,4の上下に、水平壁5,
6によつて仕切られたホツパタンク7,8がそれ
ぞれ設けられ、前後の垂直壁3,4の間の空間お
よび上下のホツパタンク7,8は、垂直壁9によ
り船の幅方向に複数の区画に分割されている。船
体中心線の両側の2つの区画の水平壁5,6に複
数の開口10が設けられ、これらの区画の下部ホ
ツパタンク8内の空間の一方が前側の船倉2から
のオーバフロー水溜め(前用オーバフロー水溜
め)11となり、同他方が後側の船倉2からのオ
ーバフロー水溜め(後用オーバフロー水溜め)1
2となつている。各オーバフロー水溜め11,1
2内に、オーバフロー水を陸上に戻すための排水
管13がそれぞれ設けられ、各排水管13には、
ベルマウス14が先端に設けられるとともに、弁
15が途中に設けられている。前用オーバフロー
水溜め11の前側の上部傾斜壁16、中間垂直壁
3および下部傾斜壁17には、このオーバフロー
水溜め11に通じる複数の縦長の脱水フイルタ付
オーバフロー水排出口18が各壁16,3,17
のほぼ全高にわたつて設けられている。第3図お
よび第4図に示されているように、これらのオー
バフロー水排出口18の脱水フイルタ19は、外
周縁部が多数のボルト20およびナツト21によ
り結合された2枚の穴あき板22,23と、これ
らの板22,23の間に挾み止められた2枚重ね
の金網(網状体)24とからなり、ボルト20が
さし通された金網24の全外周縁部がゴムパツキ
ン25によつて包まれている。そして、各壁1
6,3,17のオーバフロー水排出口18周縁部
の船倉2側の面に直角に固定された適当数のボル
ト26が、フイルタ19の外周縁部にさし通さ
れ、これらのボルト26にねじ嵌められたナツト
27によりフイルタ19が各壁16,3,17に
固定されて、オーバフロー水排出口18を覆つて
いる。壁16,3,17側の穴あき板22には多
数の円形平行穴28があけられている。船倉2側
の穴あき板23には船倉2に向つて広がつた多数
の円形テーパ穴29が平行穴28とほぼ同心にあ
けられており、これらのテーパ穴29の小径側の
開口面積は平行穴28のそれの約2倍となつてい
る。また、後用オーバフロー水溜め12の後側の
上部傾斜壁30、中間垂直壁4および下部傾斜壁
31にも、このオーバフロー水溜め12に通じる
上記同様の脱水フイルタ付オーバフロー水排出口
18が設けられている。前後の下部傾斜壁17,
31の下端部に、船倉底壁32の下に設けられた
排水溜め33に通じる排水通路34が設けられ、
これらの通路34の船倉2側の壁に複数の脱水フ
イルタ付排水口35が設けられている。また、船
倉底壁32に複数の脱水フイルタ付排水口36が
設けられ、これらの排水口36は排水管37によ
つて船倉底壁32下方の排水溜め33に連結され
ている。この排水溜め33内には、オーバフロー
水溜め11,12の排水管13と別系統の排水管
38が設けられている。また、これらの排水口3
5,36の脱水フイルタは、オーバフロー水排出
口18の脱水フイルタ19と同様の構造を有す
る。前用オーバフロー水溜め11上方のハツチコ
ーミング39の後壁40の外側に、このオーバフ
ロー水溜め11に通じるオーバフロー水トランク
41が設けられている。このトランク41に囲ま
れたハツチコーミング39の後壁40の部分に
は、トランク41に通じる複数のオーバフロー水
排出口42が上部に設けられ、トランク41に通
じる複数の開閉自在な自由水排出口43がその下
側に設けられている。船の上甲板44上にスラリ
ー投入管45が配置され、そのスラリー投入口4
6がハツチコーミング39の前壁47上部に設け
られている。
上記において、スラリー投入口46から船倉2
内に石炭スラリーを連続的に投入すると、スラリ
ー中の石炭粒子が下部に沈降し、スラリー水の一
部がこの石炭粒子の上に出てくる。そして、この
水は、船倉2前後のオーバフロー水排出口18か
ら速やかに排出されてオーバフロー水溜め12,
11に溜まり、さらに排水ポンプ(図示略)によ
つて陸上に送り返される。積込み作業中、ハツチ
コーミング39の自由水排出口43は閉じてお
り、オーバフロー水は、最初のうちは下部のオー
バフロー水排出口18から排出され、船倉2内の
石炭粒子量が増すにつれて上部のオーバフロー水
排出口18から排出されるようになり、最後はハ
ツチコーミング39のオーバフロー水排出口42
から排出される。ハツチコーミング39のオーバ
フロー水排出口42には脱水フイルタが設けられ
ていないので、船倉2内のオーバフロー水排出口
18の脱水フイルタ19に万一目詰りが生じたよ
うな場合でも、オーバフロー水はハツチコーミン
グ39のオーバフロー水排出口42から確実に排
出される。積込み作業中休みなく排水ポンプを運
転してオーバフロー水をすぐに排出するようにす
ると、沈降した石炭粒子が、スラリー投入口46
の下方の部分が高い山形となり、船倉2の隅部に
行渡らなくなる。このため、積込み作業中に断続
的に排水ポンプを停止し、石炭粒子の流動性を良
くして、船倉2の隅部に石炭粒子を流し込むよう
にする。このような操作を所定時間おきに繰返せ
ば、石炭粒子を船倉2の隅部に行渡らせて、ハツ
チコーミング39の部分まで船倉2一杯に積載す
ることができる。なお、海象状態により船の動揺
が激しい場合には、このように排水ポンプを断続
的に停止させなくても、石炭粒子を船倉2の隅部
に行渡らせることができる。石炭スラリーの投入
が終了したときに、石炭粒子の上に出てきた石炭
スラリー水がハツチコーミング39の部分にあれ
ば、自由水排出口43を開いてこれを排出する。
内に石炭スラリーを連続的に投入すると、スラリ
ー中の石炭粒子が下部に沈降し、スラリー水の一
部がこの石炭粒子の上に出てくる。そして、この
水は、船倉2前後のオーバフロー水排出口18か
ら速やかに排出されてオーバフロー水溜め12,
11に溜まり、さらに排水ポンプ(図示略)によ
つて陸上に送り返される。積込み作業中、ハツチ
コーミング39の自由水排出口43は閉じてお
り、オーバフロー水は、最初のうちは下部のオー
バフロー水排出口18から排出され、船倉2内の
石炭粒子量が増すにつれて上部のオーバフロー水
排出口18から排出されるようになり、最後はハ
ツチコーミング39のオーバフロー水排出口42
から排出される。ハツチコーミング39のオーバ
フロー水排出口42には脱水フイルタが設けられ
ていないので、船倉2内のオーバフロー水排出口
18の脱水フイルタ19に万一目詰りが生じたよ
うな場合でも、オーバフロー水はハツチコーミン
グ39のオーバフロー水排出口42から確実に排
出される。積込み作業中休みなく排水ポンプを運
転してオーバフロー水をすぐに排出するようにす
ると、沈降した石炭粒子が、スラリー投入口46
の下方の部分が高い山形となり、船倉2の隅部に
行渡らなくなる。このため、積込み作業中に断続
的に排水ポンプを停止し、石炭粒子の流動性を良
くして、船倉2の隅部に石炭粒子を流し込むよう
にする。このような操作を所定時間おきに繰返せ
ば、石炭粒子を船倉2の隅部に行渡らせて、ハツ
チコーミング39の部分まで船倉2一杯に積載す
ることができる。なお、海象状態により船の動揺
が激しい場合には、このように排水ポンプを断続
的に停止させなくても、石炭粒子を船倉2の隅部
に行渡らせることができる。石炭スラリーの投入
が終了したときに、石炭粒子の上に出てきた石炭
スラリー水がハツチコーミング39の部分にあれ
ば、自由水排出口43を開いてこれを排出する。
上記のようにして船倉2内に積載された石炭粒
子の間にはスラリー水が残つているが、この水の
一部は、航行中に、下部傾斜壁17,31下端部
および船倉底壁32の排水口35,36から排出
される。そして、この石炭は、輸送後、グラブ荷
役によつて荷揚げされる。
子の間にはスラリー水が残つているが、この水の
一部は、航行中に、下部傾斜壁17,31下端部
および船倉底壁32の排水口35,36から排出
される。そして、この石炭は、輸送後、グラブ荷
役によつて荷揚げされる。
なお、図示は省略したが、船倉2内の適当な位
置にフイルタ洗浄ノズルが設けられており、石炭
荷揚げ後、オーバフロー水排出口18および排水
口35,36の脱水フイルタ19に船倉2側から
高圧水を吹付けてこれを洗浄する。フイルタ19
の船倉2側の穴あき板23には船倉2に向かつて
広がつたテーパ穴29が設けられているので、こ
の中に詰まつた石炭粒子をノズルから噴出する高
圧水によつて容易に洗い流すことができる。ま
た、これらのテーパ穴29の開口面積が壁側の穴
あき板22の平行穴28のそれより大きいので、
スラリー積込み中にテーパ穴29にある程度石炭
粒子が詰まつた場合でも十分な通水面積を確保で
きる。また、金網24の両側に穴あき板22,2
3が設けられ、かつ船倉2と反対側の穴あき板2
2の平行穴28の全開口面積を通水に最低限必要
な面積まで小さくして石炭スラリーが金網24に
及ぼす荷重を低減できるので、金網24が損傷す
るおそれがない。
置にフイルタ洗浄ノズルが設けられており、石炭
荷揚げ後、オーバフロー水排出口18および排水
口35,36の脱水フイルタ19に船倉2側から
高圧水を吹付けてこれを洗浄する。フイルタ19
の船倉2側の穴あき板23には船倉2に向かつて
広がつたテーパ穴29が設けられているので、こ
の中に詰まつた石炭粒子をノズルから噴出する高
圧水によつて容易に洗い流すことができる。ま
た、これらのテーパ穴29の開口面積が壁側の穴
あき板22の平行穴28のそれより大きいので、
スラリー積込み中にテーパ穴29にある程度石炭
粒子が詰まつた場合でも十分な通水面積を確保で
きる。また、金網24の両側に穴あき板22,2
3が設けられ、かつ船倉2と反対側の穴あき板2
2の平行穴28の全開口面積を通水に最低限必要
な面積まで小さくして石炭スラリーが金網24に
及ぼす荷重を低減できるので、金網24が損傷す
るおそれがない。
船倉2内のオーバフロー水排出口18の配置な
どは、上記実施例のものに限らず、適宜変更可能
である。また、この考案の脱水フイルタは、石炭
スラリーの脱水に限らず、他の固体粒子と水の混
合物の脱水にも適用できる。
どは、上記実施例のものに限らず、適宜変更可能
である。また、この考案の脱水フイルタは、石炭
スラリーの脱水に限らず、他の固体粒子と水の混
合物の脱水にも適用できる。
図面はこの考案の実施例を示し、第1図は石炭
スラリー運搬船の船倉の縦断面図、第2図は船倉
内を斜め前方から見た部分切欠き斜視図、第3図
は第2図−線の脱水フイルタの部分省略拡大
断面図、第4図は第3図−線の矢視図であ
る。 19……脱水フイルタ、22,23……穴あき
板、24……金網(網状体)、28……平行穴、
29……テーパ穴。
スラリー運搬船の船倉の縦断面図、第2図は船倉
内を斜め前方から見た部分切欠き斜視図、第3図
は第2図−線の脱水フイルタの部分省略拡大
断面図、第4図は第3図−線の矢視図であ
る。 19……脱水フイルタ、22,23……穴あき
板、24……金網(網状体)、28……平行穴、
29……テーパ穴。
Claims (1)
- 2枚の穴あき板22,23と、これらの板2
2,23の間に挾み止められた網状体24とから
なり、固体粒子と水の混合物側に配置される一方
の板23に網状体24から遠ざかる方向に広がつ
た複数のテーパ穴29が設けられ、他方の板22
にテーパ穴29とほぼ同心の略平行穴28が設け
られており、テーパ穴29の小さい方の開口面積
が略平行穴28の開口面積より大きくなつている
脱水フイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6450582U JPS58166806U (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 脱水フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6450582U JPS58166806U (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 脱水フイルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58166806U JPS58166806U (ja) | 1983-11-07 |
JPS6246405Y2 true JPS6246405Y2 (ja) | 1987-12-15 |
Family
ID=30074531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6450582U Granted JPS58166806U (ja) | 1982-04-30 | 1982-04-30 | 脱水フイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58166806U (ja) |
-
1982
- 1982-04-30 JP JP6450582U patent/JPS58166806U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58166806U (ja) | 1983-11-07 |
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